IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電産サンキョー株式会社の特許一覧

特開2023-56661モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置
<>
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図1
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図2
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図3
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図4
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図5
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図6
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図7
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図8
  • 特開-モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056661
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20230413BHJP
   H02P 31/00 20060101ALI20230413BHJP
   H02K 11/40 20160101ALI20230413BHJP
   H02K 11/33 20160101ALI20230413BHJP
   H02K 11/02 20160101ALI20230413BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20230413BHJP
   F04D 13/06 20060101ALI20230413BHJP
   F04D 29/00 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
H05K1/02 N
H02P31/00
H02K11/40
H02K11/33
H02K11/02
H05K3/46 Z
H05K3/46 B
F04D13/06 A
F04D29/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166007
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】谷邑 敏
【テーマコード(参考)】
3H130
5E316
5E338
5H501
5H611
【Fターム(参考)】
3H130AA02
3H130AB22
3H130AB46
3H130AC30
3H130BA88H
3H130DA03Z
3H130DB01Z
3H130DD04Z
3H130DF01X
5E316AA35
5E316AA42
5E316AA53
5E316BB04
5E316BB06
5E316BB13
5E316EE01
5E316FF01
5E316GG15
5E316GG28
5E316HH01
5E316JJ12
5E316JJ13
5E338AA03
5E338BB02
5E338BB13
5E338BB75
5E338CC01
5E338CC04
5E338CC06
5E338CD02
5E338CD23
5E338EE13
5H501AA05
5H501BB04
5H501BB06
5H501CC01
5H501HA09
5H501HB07
5H501HB16
5H501JJ02
5H611BB01
5H611TT01
5H611UA04
(57)【要約】
【課題】信号系回路とパワー系回路とを1枚の基板に搭載した場合でも、電磁面での特性に優れたモータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置を提供すること。
【解決手段】モータ駆動用回路基板19において、グランドパターン100は、多層基板110Aの層112に、信号系回路およびパワー系回路の双方に電気的に接続する第1導電層106からなる共通グランドパターン100cを備えており、第1導電層106は、基板面積の75%以上を占める広い範囲で連続している。また、グランドパターン100は、多層基板110Aの層113、114に、信号系回路およびパワー系回路の双方に電気的に接続する第2導電層107からなる共通グランドパターン100cを備えており、第2導電層107は、基板面積の40%以上を占める広い範囲で連続している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ制御部を含む信号系回路と、駆動電流を出力するスイッチング素子を含むパワー系回路とが、複数の層を有する多層基板に設けられたモータ駆動用回路基板において、
前記多層基板では、前記パワー系回路に対するグランドパターン、および信号系回路のグランドパターンが一体の共通グランドパターンとして構成され、
前記共通グランドパターンは、前記複数の層のうち、少なくとも1つの層において基板面積の75%以上の面積を占める第1導電層を含むことを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項2】
請求項1に記載のモータ駆動用回路基板において、
前記共通グランドパターンは、前記複数の層のうち、前記第1導電層が設けられた層と異なる層において基板面積の40%以上の面積を占める第2導電層を含むことを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項3】
請求項1または2に記載のモータ駆動用回路基板において、
前記多層基板では、前記多層基板の中心に対して一方側の第1領域にコネクタ用の端子が嵌る複数の端子穴が前記基板の端部に沿うように配置され、前記多層基板の中心に対して前記端子とは反対側の第2領域に前記スイッチング素子が配置され、前記第1領域と前記第2領域との間に前記モータ制御部が配置され、前記第1領域、前記中心、および前記第2領域を通って直線的に延在する仮想線に対して、前記仮想線と交差する方向の領域にノイズ対策用電気素子が実装されていることを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項4】
モータ制御部を含む信号系回路、および駆動電流を出力するスイッチング素子を含むパワー系回路が基板に設けられたモータ駆動用回路基板において、
前記基板では、前記基板の中心に対して一方側の第1領域にコネクタ用の端子が嵌る複数の端子穴が前記基板の端部に沿うように配置され、前記基板の中心に対して前記端子とは反対側の第2領域に前記スイッチング素子が配置され、前記第1領域と前記第2領域との間に前記モータ制御部が配置され、前記第1領域、前記中心、および前記第2領域を通って直線的に延在する仮想線に対して、前記仮想線と交差する方向の領域にノイズ対策用電気素子が実装されていることを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項5】
請求項4に記載のモータ駆動用回路基板において、
前記基板は片面基板であることを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項6】
請求項4に記載のモータ駆動用回路基板において、
前記基板は両面実装基板であり、
前記両面実装基板における一方面に前記パワー系回路の電気素子が実装され、
前記両面実装基板における他方面に前記ノイズ対策用電気素子が実装されていることを特徴とするモータ駆動用回路基板。
【請求項7】
請求項1から6までの何れか一項に記載のモータ駆動用回路基板を備えたモータであって、
前記モータ駆動用回路基板から出力される駆動電流が供給されるコイルを備えることを特徴とするモータ。
【請求項8】
請求項7に記載のモータを備えたポンプ装置であって、
前記モータによって回転駆動されるインペラを有することを特徴とするポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
モータの駆動回路には、制御回路を含む信号系回路と、駆動電流を出力するスイッチング素子を含むパワー系回路とが設けられている。かかる駆動回路において、配線パターンの引き回し等を考慮して、信号系回路およびパワー系回路を別の基板に設けた態様が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4-61366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、モータに対し、回路モジュールの小型化が求められるとともに、EMC(Electromagnetic Compatibility;電磁両立性)が求められることがある。EMCとは、EMI(Electromagnetic Interference;エミッション、電磁エネルギーが放出する現象)とEMS(Electromagnetic Susceptibility;イミュニティ、外部からの電磁エネルギーによって性能低下や誤動作を起こさずに動作できる能力)との両立のことである。前者に対しては、両面実装基板や多層基板によって対応可能であるが、後者に対しては、従来の回路構成では対応できない。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、信号系回路とパワー系回路とを1枚の基板に搭載した場合でも、電磁面での特性に優れたモータ駆動用回路基板、モータおよびポンプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、モータ制御部を含む信号系回路と、駆動電流を出力するスイッチング素子を含むパワー系回路とが、複数の層を有する多層基板に設けられたモータ駆動用回路基板において、前記多層基板では、前記パワー系回路に対するグランドパターン、および信号系回路のグランドパターンが一体の共通グランドパターンとして構成され、前記共通グランドパターンは、前記複数の層のうち、少なくとも1つの層において基板面積の75%以上の面積を占める第1導電層を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明では、基板が多層基板からなるため、複数の層において配線を配置する位置等に対する設計の自由度が高い。従って、グランドパターンを広い範囲に配置できる。また、グランドパターンは、信号系回路およびパワー系回路の双方に電気的に接続する第1導電層からなる共通グランドパターンを備えており、共通グランドパターンであれば、信号系回路およびパワー系回路の各々に接続するグランドパターンを設けた場合と比較して、広い範囲に連続して一体に設けることができる。従って、1つの基板に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0008】
本発明において、前記共通グランドパターンは、前記複数の層のうち、前記第1導電層が設けられた層と異なる層において基板面積の40%以上の面積を占める第2導電層を含
むことが好ましい。
【0009】
本発明において、前記多層基板では、前記多層基板の中心に対して一方側の第1領域にコネクタ用の端子が嵌る複数の端子穴が前記基板の端部に沿うように配置され、前記多層基板の中心に対して前記端子とは反対側の第2領域に前記スイッチング素子が配置され、前記第1領域と前記第2領域との間に前記モータ制御部が配置され、前記第1領域、前記中心、および前記第2領域を通って直線的に延在する仮想線に対して、前記仮想線と交差する方向の領域にノイズ対策用電気素子が実装されている態様を採用することができる。
【0010】
本発明の別態様は、モータ制御部を含む信号系回路、および駆動電流を出力するスイッチング素子を含むパワー系回路が基板に設けられたモータ駆動用回路基板において、前記基板では、前記基板の中心に対して一方側の第1領域にコネクタ用の端子が嵌る複数の端子穴が前記基板の端部に沿うように配置され、前記基板の中心に対して前記端子とは反対側の第2領域に前記スイッチング素子が配置され、前記第1領域と前記第2領域との間に前記モータ制御部が配置され、前記第1領域、前記中心、および前記第2領域を通って直線的に延在する仮想線に対して、前記仮想線と交差する方向の領域にノイズ対策用電気素子が実装されていることを特徴とする。
【0011】
本発明では、ノイズ対策用電気素子が設けられているため、EMC性能に優れている。また、ノイズ対策用電気素子を設けるにあたっては、ノイズ対策用電気素子以外の電気素子を第1領域および第2領域に纏めて配置したため、ノイズ対策用電気素子を配置するスペースを確保することができる。従って、1つの基板に駆動回路を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0012】
本発明において、前記基板は片面基板である態様を採用することができる。
【0013】
本発明において、前記基板は両面実装基板であり、前記両面実装基板における一方面に前記パワー系回路の電気素子が実装され、前記両面実装基板における他方面に前記ノイズ対策用電気素子が実装されている態様を採用することができる。
【0014】
本発明において、前記複数の端子穴のうち、両側に配置された端子穴には、前記端子として、定電圧が印加される端子が嵌る態様を採用することができる。
【0015】
本発明を適用したモータ駆動用回路基板をモータに用いる場合、モータは、前記モータ駆動用回路基板から出力される駆動電流が供給されるコイルを備える。
【0016】
本発明を適用したモータをポンプ装置に用いる場合、ポンプ装置は、前記モータによって回転駆動されるインペラを有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様では、基板が多層基板からなるため、複数の層において配線を配置する位置等に対する設計の自由度が高い。従って、グランドパターンを広い範囲に配置できる。また、グランドパターンは、信号系回路およびパワー系回路の双方に電気的に接続する第1導電層からなる共通グランドパターンを備えており、共通グランドパターンであれば、信号系回路およびパワー系回路の各々に接続するグランドパターンを設けた場合と比較して、広い範囲に連続して一体に設けることができる。従って、1つの基板に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0018】
本発明の別態様では、ノイズ対策用電気素子が設けられているため、EMC性能に優れている。また、ノイズ対策用電気素子を設けるにあたっては、ノイズ対策用電気素子以外
の電気素子を第1領域および第2領域に纏めて配置したため、ノイズ対策用電気素子を配置するスペースを確保することができる。従って、1つの基板に駆動回路を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明を適用したポンプ装置およびモータの一態様を示す斜視図。
図2図1に示すポンプ装置およびモータの縦断面図。
図3図1に示すポンプ装置からカバーを外した状態を示す分解斜視図。
図4図3に示すモータ駆動用回路基板の駆動回路の説明図。
図5図3に示すモータ駆動用回路基板の平面構成を模式的に示す説明図。
図6図3に示すモータ駆動用回路基板のグランドパターンの説明図。
図7】本発明の実施形態2に係るモータ駆動用回路基板の説明図。
図8】本発明の実施形態2に係るモータ駆動用回路基板の平面構成を模式的に示す説明図。
図9】本発明の実施形態4に係るモータ駆動用回路基板の平面構成を模式的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るモータ駆動用回路基板19、モータ10およびポンプ装置1を説明する。以下の説明において、モータ軸線L方向とは、モータ軸線Lが延在している方向を意味し、径方向の内側および径方向の外側における径方向とは、モータ軸線Lを中心とする半径方向を意味し、周方向とは、モータ軸線Lを中心とする回転方向を意味する。
【0021】
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用したポンプ装置1およびモータ10の一態様を示す斜視図である。図2は、図1に示すポンプ装置1およびモータ10の縦断面図である。図3は、図1に示すポンプ装置からカバー18を外した状態を示す分解斜視図である。図1および図2において、ポンプ装置1は、吸入管21および吐出管22を備えたケース2と、ケース2に対してモータ軸線L方向の一方側L1に配置されたモータ10と、ケース2の内部のポンプ室20に配置されたインペラ25とを有しており、インペラ25は、モータ10によってモータ軸線L周りに回転駆動される。モータ10は、円筒状のステータ3と、ステータ3の内側に配置されたロータ4と、ステータ3を覆う樹脂製のハウジング6と、ロータ4を回転可能に支持する支軸5とを備えている。
【0022】
モータ10において、ステータ3は、ステータコア31と、ステータコア31に保持されたインシュレータ32、33と、ステータコア31にインシュレータ32、33を介して巻回されたコイル35とを有している。ステータコア31は、円環状に延在する円環部311と、円環部311から径方向の内側へ突出する複数の突極312とを備えている。インシュレータ32、33は各々、ステータコア31に対してモータ軸線L方向の両側から重なり、複数の突極312の各々に被さっている。コイル35は、インシュレータ32、33を介して突極312に巻回されている。モータ10は3相モータである。
【0023】
ロータ4は、モータ軸線L方向に延在する円筒部40を備えており、円筒部40の外周面には、ステータ3に径方向の内側で対向するように円筒状の磁石47が保持されている。円筒部40のモータ軸線L方向の他方側L2の端部には、円板状のフランジ部45が形成され、フランジ部45には、モータ軸線L方向の他方側L2から円板26が連結されている。円板26のフランジ部45と対向する面には、複数の羽根部261が等角度間隔に形成されており、円板26は、羽根部261を介してフランジ部45に固定されている。
従って、フランジ部45と円板26とによって、ロータ4の円筒部40に接続されたインペラ25が構成される。
【0024】
ロータ4において、円筒部40の径方向の内側には円筒状のラジアル軸受11が保持されており、ロータ4は、ラジアル軸受11を介して支軸5に回転可能に支持されている。支軸5のモータ軸線L方向の一方側L1の端部51は、ハウジング6の底壁63に回転不能に保持されている。ケース2は、筒部28と、筒部28を支持する支持部27とを備えており、支軸5のモータ軸線L方向の他方側L2の端部52は、ケース2の筒部28にスラスト軸受12を介して支持されている。
【0025】
ハウジング6は、ステータ3を径方向の両側、およびモータ軸線L方向の両側から覆う樹脂封止部材60である。従って、ハウジング6は、ポンプ室20の壁面の一部を構成する第1隔壁部61と、ステータ3と磁石47との間に介在する第2隔壁部62と、ステータ3を径方向の外側から覆う円筒状の胴部66とを備えている。
【0026】
(モータ駆動用回路基板19等の構成)
図3は、図1に示すポンプ装置1からカバー18を外した状態を示す分解斜視図である。なお、図3は、図1および図2に対してモータ軸線L方向を上下反転してあり、モータ軸線L方向の一方側L1を図面の上側としてある。
【0027】
図2および図3に示すように、ハウジング6のモータ軸線L方向の一方側L1の端部64には、モータ軸線L方向の一方側L1からカバー18が固定され、カバー18とハウジング6の底壁63との間には、コイル35に対する給電を制御する回路等が設けられたモータ駆動用回路基板19が配置されている。モータ駆動用回路基板19は、切り欠き197、198を貫通するタッピングねじからなるねじ91、92によってハウジング6に固定されている。また、モータ駆動用回路基板19は、ハウジング6の突部645と切り欠き199とによって周方向で位置決めされている。
【0028】
モータ駆動用回路基板19には、ステータ3からハウジング6の底壁63を貫通してモータ軸線L方向の一方側L1に突出した金属製の巻線端子71が嵌った状態でハンダ付けされた複数の端子穴190が設けられている。本形態では、計4つの巻線端子71が4つの端子穴190から突出している。4つの巻線端子71のうち、3つの巻線端子71の各々には、直列に接続された3つのコイル35を構成する巻線の一方の端部が接続されている。残りの1つの巻線端子71は、コモン(C)の端子であり、巻線の他方の端部が電気的に接続されている。
【0029】
モータ駆動用回路基板19には、ハウジング6に保持された金属製のコネクタ端子75が嵌った状態でハンダ付けされた複数の端子穴195が設けられている。従って、モータ駆動用回路基板19には、モータ駆動用回路基板19に設けられた駆動回路等を巻線端子71およびコネクタ端子75と電気的に接続する配線等が形成されている。
【0030】
ハウジング6には、筒状のコネクタハウジング69が形成されており、コネクタハウジング69の内側にコネクタ端子75の端部が位置する。従って、コネクタハウジング69にコネクタを連結して信号等を供給すると、かかる信号がコネクタ端子75を介して駆動回路に入力される結果、駆動回路で生成された駆動電流が巻線端子71を介して各コイル35に供給される。その結果、ロータ4がモータ軸線L周りに回転する。これにより、ポンプ室20内でインペラ25が回転してポンプ室20の内部が負圧となるため、流体は吸入管21からポンプ室20に吸い込まれて、吐出管22から吐出される。
【0031】
(駆動回路150の構成例)
図4は、図3に示すモータ駆動用回路基板19の駆動回路150の説明図である。図4には、駆動回路150の概略構成を示してある。以下の説明において、3相のコイル35には、各相を示すU、V、Wを付して説明することがあるが、相を特定する必要がない場合、各相を示すU、V、Wを付さずに、コイル35として説明する。
【0032】
図3に示すモータ駆動用回路基板19は、基板110と、図4に示す駆動回路150とを備える。図4に示すように、駆動回路150は、モータ10の回転をPWM信号により制御するモータ制御部161と、モータ制御部161からの出力信号に基づいて3相のコイル35に駆動電流を供給するインバータからなるパワー系回路170と、駆動電圧をパワー系回路170に供給する駆動電圧線135と、3相のコイル35U、35V、35Wの中性点165に接続されるコモン線140とを備える。
【0033】
駆動電圧線135は、モータ制御部161およびパワー系回路170に定格12Vの電圧を供給する。また、駆動回路150は、外部機器からのPWM信号をモータ制御部161に入力するための制御信号線115と、モータ10の回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線116とを備える。
【0034】
モータ駆動用回路基板19は、以下に説明する定電圧用端子751、第1信号端子752、第2信号端子753、およびグランド端子754からなる4つのコネクタ端子75を備える。定電圧用端子751は駆動電圧線135に電気的に接続され、第1信号端子752は制御信号線115に電気的に接続され、第2信号端子753はFG出力線116に電気的に接続され、グランド端子754は、モータ駆動用回路基板19のグランドパターン100に電気的に接続されている。
【0035】
駆動電圧線135は、第1線136および第2線137を介してモータ制御部161に電力を供給する。駆動電圧線135とグランドパターン100との間にはコンデンサ127が電気的に接続されている。駆動電圧線135では、コンデンサ127の接続位置より後段で第1線136と第2線137とが分岐し、第1線136とグランドパターン100との間に電解コンデンサ128が接続されている。第2線137は、抵抗R32を介してモータ制御部161と電気的に接続している。
【0036】
駆動電圧線135とグランドパターン100との間では、コンデンサ122、123が直列に電気的に接続している。コンデンサ122、123の間にはコモン線140が電気的に接続し、コンデンサ123とグランドパターン100との間には、グランド電位が印加されるグランド端子754が電気的に接続されている。
【0037】
制御信号線115は、第1信号端子752に電気的に接続されており、外部機器からのPWM信号をモータ制御部161に伝達する。制御信号線115には、抵抗R3が直列に電気的に接続されている。制御信号線115のうち、抵抗R3とモータ制御部161との間はコンデンサ124を介してグランドパターン100に電気的に接続している。制御信号線115のうち、第1信号端子752と抵抗R3との間をコンデンサ126を介してグランドパターン100に電気的に接続する場合があり、この場合、コンデンサ126の接続位置と抵抗R3との間は、第3線151を介して第1線136に電気的に接続される。第3線151には抵抗R2が直列に電気的に接続されている。
【0038】
FG出力線116は、モータ制御部161から出力されたモータ10の回転数信号を外部機器に伝達する。FG出力線116には、コンデンサ125、抵抗R1、およびNOTゲートQ7が接続されている。コンデンサ125は、FG出力線116とグランドパターン100との間に電気的に接続されている。抵抗R1は、コンデンサ125の接続位置とモータ制御部161との間において、FG出力線116に直列に電気的に接続されている
。NOTゲートQ7は、抵抗R1とモータ制御部161との間において、FG出力線116に直列に電気的に接続されている。
【0039】
モータ制御部161は、モータ駆動用回路基板19に配置されたICチップ等からなる。モータ制御部161は、外部機器から入力されるPWM信号に基づいて、パワー系回路170を制御するための出力信号を出力する。また、モータ制御部161は、ロータ4の回転数に応じた回転数信号を外部機器に出力する。外部機器は、回転数信号に基づいて、モータ10を所望の回転数にするために、PWM信号をモータ制御部161に出力する。
【0040】
パワー系回路170は、U相のコイル用のスイッチング素子Q1、Q2と、V相のコイル用のスイッチング素子Q3、Q4と、W相のコイル用のスイッチング素子Q5、Q6とを備える。スイッチング素子Q1~Q6には、例えば、MOS型FETが使用されている。スイッチング素子Q1、Q3、Q5のドレインは、駆動電圧線135と接続し、スイッチング素子Q2、Q4、Q6のソースは、シャント抵抗Rsを介してグランドパターン100と接続している。シャント抵抗Rsの両端は、出力線141、142を介してモータ制御部161に接続されている。出力線141、142には、抵抗R33、R34が直列に電気的に接続されている。
【0041】
スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q2のドレインとにはコンデンサ151が接続され、スイッチング素子Q3のソースとスイッチング素子Q4のドレインとにはコンデンサ152が接続され、スイッチング素子Q5のソースとスイッチング素子Q6のドレインとにはコンデンサ153が接続されている。コンデンサ151~153は、ブートストラップ回路の充放電用コンデンサとなる。コンデンサ151~153とモータ制御部161との間には、ブートストラップ用のダイオードD31~D33がそれぞれ接続されている。ダイオードD31~D33は、抵抗R31を介して、モータ制御部161と接続している。
【0042】
各スイッチング素子Q1~Q6のゲートとソースとの間には、抵抗R11~R16がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子Q1~Q6のゲートとモータ制御部161との間には、抵抗R21~R26がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子Q1~Q6のドレインとソースとの間には、フィルタ141~146がそれぞれ接続されている。フィルタ141~146は、直列接続された抵抗とコンデンサとから構成されている。
【0043】
かかるパワー系回路170において、スイッチング素子Q1~Q6は、モータ制御部161が出力した出力信号に基づいてスイッチングし、3相交流の駆動電流をコイル35に供給する。
【0044】
(基板110等の構成例)
図5は、図3に示すモータ駆動用回路基板19の平面構成を模式的に示す説明図である。図6は、図3に示すモータ駆動用回路基板19のグランドパターン100の説明図である。
【0045】
図4に示す駆動回路は、例えば、図5に示す基板110に構成される。基板110は、複数の層を有する多層基板110Aである。多層基板110Aでは、基板本体に積層された複数の絶縁層によって、配線や電極等の導電層が配置される複数の層が構成され、異なる層に形成された導電層は、絶縁層を貫通するコンタクトホールによって電気的に接続されている。配線や電極等の導電層は銅層からなる。
【0046】
図5に示すように、多層基板110Aでは、多層基板110Aの中心Oに対して一方側の第1領域101にコネクタ端子75が嵌る複数の端子穴195が多層基板110Aの端
部に沿うように配置されている。4つの端子穴195は、コネクタ端子75のうち、図4に示す定電圧用端子751、第1信号端子752、第2信号端子753、およびグランド端子754が各々嵌る第1端子穴191、第2端子穴192、第3端子穴193、および第4端子穴194からなる。本形態において、第1端子穴191は定電圧用端子751に対応し、第2端子穴192は第1信号端子752に対応し、第3端子穴193は第2信号端子753に対応し、第4端子穴194はグランド端子754に対応する。従って、複数の端子穴195のうち、両側の第1端子穴191、および第4端子穴194は定電圧に対応する。
【0047】
多層基板110Aにおいて、中心Oに対して第1領域101とは反対側の第2領域102にはスイッチング素子Q1~Q6が実装されている。第1領域101と第2領域102との間にはモータ制御部161が設けられている。第1領域101、中心O、および第2領域102を通って直線的に延在する仮想線Pを中心線とし、仮想線Pに対して交差する方向の両側に位置する2つの領域を第3領域103および第4領域104としたとき、第1領域101および第3領域103には、巻線端子71が嵌る複数の端子穴190が多層基板110Aの端部に沿うように配置されている。また、図4に示す電解コンデンサ128が設けられる場合、電解コンデンサ128は第3領域103に配置される。
【0048】
ここで、図4に示すように、モータ制御部161を含む回路を比較的低電圧の信号系回路160とし、駆動電流を出力するスイッチング素子Q1~Q6を含む回路を比較的高電圧のパワー系回路170としたとき、本形態では、図6を参照して以下に説明するように、グランドパターン100には、信号系回路160およびパワー系回路170の双方に電気的に接続する共通グランドパターン100cが含まれている。
【0049】
本形態のモータ駆動用回路基板19において、多層基板110Aは、図6に示す4つの層111、112、113、114を備えており、これらの層111、112、113、114のうち、最も上層側の層111には、図4に示す電気素子が実装されるランド等(図示せず)が形成されている。また、多層基板110Aの4つの層111、112、113、114のうち、少なくとも1つの層には、基板面積の75%以上の面積を占める第1導電層106が信号系回路160およびパワー系回路170の双方に電気的に接続する共通グランドパターン100cとして構成されている。共通グランドパターン100cは、信号系回路160のグランドパターン100としての機能と、パワー系回路170に対するに対するグランドパターン100としての機能の双方を担っている。
【0050】
本形態では、4つの層111、112、113、114のうち、上層側から第2番目の層112に、第1領域101、第2領域102、第3領域103、および第4領域104に跨る第1導電層106が形成されている。第1導電層106において、コンタクトホール、配線、コンタクトホールの周り、および配線の周りには第1導電層106が存在しないが、それでも、第1導電層106は、基板面積の75%以上の面積を占めて連続する共通グランドパターン100cを構成している。
【0051】
さらに、4つの層111、112、113、114のうち、上層側から第3番目の層113および第4番目の層114には、第3領域103の一部、第4領域104の一部、および第1領域101に跨る第2導電層107が形成されている。第2導電層107において、コンタクトホール、配線、コンタクトホールの周り、および配線の周りには第1導電層106が存在しないが、それでも、第2導電層107は、基板面積の40%以上の面積を占めて連続する共通グランドパターン100cを構成している。
【0052】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ駆動用回路基板19では、基板110が多層基板
110Aからなるため、複数の層において配線を配置する位置等に対する設計の自由度が高い。従って、グランドパターン100を広い範囲に配置できる。
【0053】
また、グランドパターン100は、信号系回路160およびパワー系回路170の双方に電気的に接続する第1導電層106からなる共通グランドパターン100cを備えており、共通グランドパターン100cであれば、信号系回路160およびパワー系回路170の各々に接続するグランドパターンを設けた場合と比較して、広い範囲に連続して一体に設けることができる。より具体的には、基板面積の75%以上を占める広い範囲で連続した第1導電層106からなる共通グランドパターン100cを設けることができる。従って、1つの基板110に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0054】
さらに、本形態のモータ駆動用回路基板19において、グランドパターン100は、信号系回路160およびパワー系回路170の双方に電気的に接続する第2導電層107からなる共通グランドパターン100cを備えており、第2導電層107からなる共通グランドパターン100cは、基板面積の40%以上を占める広い範囲で連続している。従って、1つの基板110に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0055】
また、複数の端子穴195のうち、両側の第1端子穴191、および第4端子穴194は、定電圧に対応するため、第1端子穴191、および第4端子穴194から延在する配線をシールド配線として利用することができる。
【0056】
[実施形態2]
図7は、本発明の実施形態2に係るモータ駆動用回路基板19の説明図である。図7には、駆動回路150の概略構成を示してある。図8は、本発明の実施形態2に係るモータ駆動用回路基板19の平面構成を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施形態1と同様であるため、共通する部分には、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。図7に示すように、本形態のモータ駆動用回路基板19において、駆動回路150には、インダクタ118、電解コンデンサ121、ダイオード131等のノイズ対策用電気素子180が設けられている。また、ノイズ対策用電気素子180として、フェライトビーズ119が設けられることもある。電解コンデンサ121の静電容量は150μFである。インダクタ118は、駆動電圧線135に直列に電気的に接続され、電解コンデンサ121およびダイオード131は各々、駆動電圧線135とグランドパターン100との間に配置されている。なお、フェライトビーズ119およびコンデンサ126が設けられる場合、フェライトビーズ119は、制御信号線115に対し、コンデンサ126の接続位置と第3線151の分岐位置との間で電気的に接続される。
【0057】
このように構成したモータ駆動用回路基板19においては、実施形態1と同様、基板110が多層基板110Aであり、実施形態1で説明した共通グランドパターン100cが設けられている。また、図8に示すように、多層基板110Aでは、多層基板110Aの中心Oに対して一方側の第1領域101にコネクタ端子75が嵌る複数の端子穴195が多層基板110Aの端部に沿うように配置され、中心Oに対して第1領域101とは反対側の第2領域102にはスイッチング素子Q1~Q6が実装されている。複数の端子穴195のうち、第1端子穴191は定電圧用端子751に対応し、第4端子穴194はグランド端子754に対応する。従って、複数の端子穴195のうち、両側の第1端子穴191、および第4端子穴194は、定電圧に対応する。
【0058】
第1領域101と第2領域102との間にはモータ制御部161が設けられている。第1領域101、中心O、および第2領域102を通って直線的に延在する仮想線Pを中心線とし、仮想線Pに対して交差する方向の両側に位置する2つの領域を第3領域103および第4領域104としたとき、第1領域101および第3領域103には、巻線端子7
1が嵌る複数の端子穴190が多層基板110Aの端部に沿うように配置されている。第3領域103には、電解コンデンサ128が配置されている。従って、第4領域104はスペース的に余裕があることから、第4領域104には、電解コンデンサ121、インダクタ118、ダイオード131、およびフェライトビーズ119等のノイズ対策用電気素子180が配置されている。
【0059】
このように構成したモータ駆動用回路基板19では、共通グランドパターン100cに加えて、ノイズ対策用電気素子180が設けられているため、EMC性能に優れている。また、ノイズ対策用電気素子180を設けるにあたっては、ノイズ対策用電気素子180以外の電気素子を第1領域101、第2領域102、および第3領域103に纏めて配置したため、第4領域104をノイズ対策用電気素子180の配置スペースとして利用できる。従って、1つの基板110に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。また、ノイズ対策用電気素子180については、定電圧(電源)に対応する第1端子穴191の近くに配置することによって、EMC性能を向上することができる。特に、ノイズ対策用電気素子180のうち、インダクタ118については、定電圧に対応する第1端子穴191の近くに配置することによって、EMC性能を特に向上することができる。
【0060】
[実施形態3]
実施形態2では、実施形態1で説明した共通グランドパターン100cが設けられているモータ駆動用回路基板19に対して、ノイズ対策用電気素子180が設けられている場合を説明した。これに対して、共通グランドパターン100cが設けられていない多層基板110Aを備えたモータ駆動用回路基板19に対して、第4領域104を利用して、インダクタ118、電解コンデンサ121、ダイオード131、およびフェライトビーズ119等のノイズ対策用電気素子180が設けてもよい。この場合も、1つの基板110に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れたモータ駆動用回路基板19を実現することができる。なお、本形態では、基板110が多層の片面基板であったが、基板110が単層の片面基板である場合に本発明を適用してもよい。
【0061】
[実施形態4]
図9は、本発明の実施形態4に係るモータ駆動用回路基板19の平面構成を模式的に示す説明図である。図9には、モータ駆動用回路基板19に用いた両面実装基板110Bの第1面110B1における電気素子のレイアウト(a)と、モータ駆動用回路基板19に用いた両面実装基板110Bの第2面110B2における電気素子のレイアウト(b)とを示してある。なお、図9に示すレイアウト(a)、(b)のいずれにおいても、第1面110B1の側からみた様子を示してある。
【0062】
図9に示すモータ駆動用回路基板19において、基板110は両面実装基板110Bである。両面実装基板110Bの第1面110B1において、中心Oに対して一方側の第1領域101にコネクタ端子75が嵌る複数の端子穴195が両面実装基板110Bの端部に沿うように配置され、両面実装基板110Bの第2面110B2において、中心Oに対して第1領域101とは反対側の第2領域102にはスイッチング素子Q1~Q6が実装されている。第1領域101と第2領域102との間にはモータ制御部161が設けられている。複数の端子穴195のうち、第1端子穴191は定電圧用端子751に対応し、第4端子穴194はグランド端子754に対応する。従って、複数の端子穴195のうち、両側の第1端子穴191、および第4端子穴194は、定電圧に対応する。
【0063】
また、第1領域101、中心O、および第2領域102を通って直線的に延在する仮想線Pを中心線とし、仮想線Pに対して交差する方向の両側に位置する2つの領域を第3領域103および第4領域104としたとき、第1領域101の第3領域103側の端部と
第1領域101の第4領域104側の端部との間には、巻線端子71が嵌る複数の端子穴190が両面実装基板110Bの端部に沿うように配置されている。また、第3領域103に電解コンデンサ128が配置されることがある。従って、第4領域104はスペース的に余裕があることから、第4領域104には、電解コンデンサ121、インダクタ118、ダイオード131、およびフェライトビーズ119等のノイズ対策用電気素子180が配置されている。
【0064】
このように構成したモータ駆動用回路基板19では、ノイズ対策用電気素子180以外の電気素子を第1領域101、第2領域102、および第3領域103に纏めて配置したため、第4領域104をノイズ対策用電気素子180の配置スペースとして利用できる。従って、1つの基板110に駆動回路150を設けた場合でも、EMC性能に優れている。
【0065】
[他の実施の形態]
上記実施形態では、ポンプ装置1に用いるモータ10を例示したが、他の機器に搭載されるモータに本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…ポンプ装置、2…ケース、3…ステータ、4…ロータ、6…ハウジング、10…モータ、18…カバー、19…モータ駆動用回路基板、20…ポンプ室、25…インペラ、32,33…インシュレータ、35,35U,35V,35W…コイル、47…磁石、60…樹脂封止部材、71…巻線端子、75…コネクタ端子、100…グランドパターン、100c…共通グランドパターン、101…第1領域、102…第2領域、103…第3領域、104…第4領域、106…第1導電層、107…第2導電層、110…基板、110A…多層基板、110B…両面実装基板、110B1…第1面、110B2…第2面、111,112,113,114…層、131…ダイオード、118…インダクタ、119…フェライトビーズ、121…電解コンデンサ、150…駆動回路、160…信号系回路、161…モータ制御部、170…パワー系回路、180…ノイズ対策用電気素子、190,195…端子穴、191…第1端子穴、192…第2端子穴、193…第3端子穴、194…第4端子穴、751…定電圧用端子、752…第1信号端子、753…第2信号端子、754…グランド端子、L…モータ軸線、O…中心、P…仮想線、Q1~Q6…スイッチング素子、FET…MOS型、Rs…シャント抵抗
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9