(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056739
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230413BHJP
【FI】
H04Q9/00 301C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166126
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】中三川 京弥
(72)【発明者】
【氏名】下川 美代子
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048AA05
5K048BA07
5K048BA08
5K048BA51
5K048EB01
5K048EB02
5K048EB03
5K048EB10
5K048HA01
5K048HA02
(57)【要約】
【課題】複数の環境センサと複数の機器とを簡易に対応付けることができる建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】建物内環境制御システムは、建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とをそれぞれ有する複数の機器と、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定装置とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと、
前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とをそれぞれ有する複数の機器と、
前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定装置と
を備える建物内環境制御システム。
【請求項2】
前記環境センサ選定装置は、前記建物内における前記複数の環境センサと前記複数の機器との相対位置関係を示す前記建物の図面情報に基づいて、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する、
請求項1に記載の建物内環境制御システム。
【請求項3】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記複数の環境センサのうちの前記第1機器との直線距離が最も小さい環境センサを選定する、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項4】
前記複数の機器には、前記第1機器とは異なる第2機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第2機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、前記複数の環境センサのうちの前記第2機器との直線距離が最も小さい環境センサを選定し、
前記第1機器用環境センサと前記第2機器用環境センサとが同一の環境センサである、
請求項3に記載の建物内環境制御システム。
【請求項5】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記複数の環境センサのうちの前記第1機器との前記建物の壁の表面に沿った距離が最も小さい環境センサを選定する、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項6】
前記建物には、少なくとも第1区画と第2区画とが含まれ、
前記複数の機器には、前記第1区画に配置された第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記複数の環境センサのうちの前記第1区画に配置された環境センサを選定する、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項7】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記複数の環境センサのうちの前記第1機器との実質的な距離が最も小さい環境センサを選定し、
前記実質的な距離とは、
前記第1機器用環境センサと前記第1機器とを結ぶ直線上に壁または建具の障害物が存在しない場合には、前記第1機器用環境センサと前記第1機器とを結ぶ直線の長さであり、
前記第1機器用環境センサと前記第1機器とを結ぶ直線上に前記障害物が存在する場合には、前記障害物を迂回して前記第1機器用環境センサと前記第1機器とを結ぶ2本の直線の合計の長さである、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項8】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記建物の図面上に複数の2次元座標格子点を設定した場合に前記複数の2次元座標格子点を結ぶ線に沿った前記第1機器との距離が最も小さくなる環境センサを選定する、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項9】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記建物の図面情報と前記建物内の住宅設備または家具の配置を示す配置情報とに基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記建物の図面上に複数の2次元座標格子点を設定した場合に前記複数の2次元座標格子点を結ぶ仮想線に沿った前記第1機器との距離が最も小さくなる環境センサを選定し、
前記仮想線は、前記建物の図面上に設定された前記複数の2次元座標格子点のうちの前記住宅設備または前記家具上に位置する2次元座標格子点である仮想線対象外2次元座標格子点を迂回する線である、
請求項2に記載の建物内環境制御システム。
【請求項10】
前記複数の環境センサは、前記建物内の環境情報を検出するセンサ部と、無線通信部とをそれぞれ有し、
前記複数の機器のそれぞれは、無線通信部を有し、
前記環境センサ選定装置は、前記複数の環境センサのそれぞれの無線通信部と前記複数の機器のそれぞれの無線通信部との間の無線通信における受信信号強度に基づいて、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する、
請求項1に記載の建物内環境制御システム。
【請求項11】
前記複数の機器には、第1機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記第1機器の無線通信部と前記複数の環境センサのそれぞれの無線通信部との間の無線通信における受信信号強度に基づいて、前記第1機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、前記第1機器の無線通信部と無線通信における受信信号強度が最も強い環境センサを、前記複数の環境センサから選定する、
請求項10に記載の建物内環境制御システム。
【請求項12】
前記複数の機器には、前記第1機器とは異なる第2機器が含まれ、
前記環境センサ選定装置は、前記第2機器の無線通信部と前記複数の環境センサのそれぞれの無線通信部との間の無線通信における受信信号強度に基づいて、前記第2機器の動作部の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、前記第2機器の無線通信部と無線通信における受信信号強度が最も強い環境センサを、前記複数の環境センサから選定し、
前記第1機器用環境センサと前記第2機器用環境センサとが同一の環境センサである、
請求項11に記載の建物内環境制御システム。
【請求項13】
建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置であって、
前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有し、
前記環境センサ選定装置は、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定部を備える、
環境センサ選定装置。
【請求項14】
建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置が環境センサの選定を行う環境センサ選定方法であって、
前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有し、
環境センサの選定に用いられる情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定ステップとを備える、
環境センサ選定方法。
【請求項15】
建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置に搭載されたコンピュータに、
環境センサの選定に用いられる情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、前記動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の環境センサが建物内に配置され、環境センサによって検出された環境情報に基づいて動作する複数の機器が建物内に配置されている場合、各機器がどの環境センサによって検出された環境情報に基づいて動作するかを予め決めておく必要がある。その作業が人手を用いて行われる場合、その作業は、手間がかかる煩雑な作業になってしまう。
【0003】
特許文献1には、設定位置が記載された建物の間取り図に従って機器が設定位置に配置される旨が記載されている。特許文献1に記載された技術では、複数の機器(エアコン、照明、給湯器など)が住宅内に配置されると共に、複数の機器と同数の複数のセンサが住宅内に配置される。また、複数のセンサが複数の機器と1対1で予め対応付けられており、各センサが各機器のエネルギー消費量を測定する。
ところで、特許文献1には、複数のセンサと複数の機器とをどのようにして対応付けるかについて記載されていない。仮に、対応付けの作業が人手を用いて行われる場合、その作業は、手間がかかる煩雑な作業になってしまう。
【0004】
特許文献2には、相対的な位置関係を測定する測定装置について記載されている。特許文献2に記載された技術では、複数の測定装置が互いに無線通信を行い、受信電波強度を測定する。特許文献2には、複数の測定装置の位置関係を把握することができる旨が記載されている。
ところで、特許文献2には、複数の測定装置の位置関係を把握する手法について記載されているものの、建物内で用いられる複数の環境センサと複数の機器と対応付ける手法については記載されていない。そのため、特許文献2に記載された技術によっても、複数の環境センサと複数の機器とを簡易に対応付けることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-161153号公報
【特許文献2】特開2013-164299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した問題点に鑑み、本発明は、複数の環境センサと複数の機器とを簡易に対応付けることができる建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とをそれぞれ有する複数の機器と、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定装置とを備える建物内環境制御システムである。
【0008】
本発明の一態様は、建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置であって、前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有し、前記環境センサ選定装置は、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定部を備える、環境センサ選定装置である。
【0009】
本発明の一態様は、建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置が環境センサの選定を行う環境センサ選定方法であって、前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有し、環境センサの選定に用いられる情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて、前記複数の機器の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、前記複数の環境センサから選定する環境センサ選定ステップとを備える、環境センサ選定方法である。
【0010】
本発明の一態様は、建物内の環境情報を検出する複数の環境センサと複数の機器とを備える建物内環境制御システムに備えられる環境センサ選定装置に搭載されたコンピュータに、環境センサの選定に用いられる情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて、前記複数の機器のそれぞれの動作部の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサから選定する環境センサ選定ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記複数の機器のそれぞれは、前記複数の環境センサのいずれかによって検出された環境情報を取得する取得部と、前記動作部と、前記取得部によって取得された環境情報に基づいて前記動作部を制御する制御部とを有する、プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の環境センサと複数の機器とを簡易に対応付けることができる建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態の建物内環境制御システムの一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態の建物内環境制御システムが適用される建物の一例を示す図である。
【
図3】環境センサ選定装置の環境センサ選定部による環境センサの選定手法の一例を説明するための図である。
【
図4】第1実施形態の建物内環境制御システムの環境センサ選定装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図5】第2実施形態の建物内環境制御システムの一例を示す図である。
【
図6】第2実施形態の建物内環境制御システムが適用される建物の一例を示す図である。
【
図7】環境センサ選定装置の環境センサ選定部による環境センサの選定手法の一例を説明するための図である。
【
図8】第2実施形態の建物内環境制御システムの環境センサ選定装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図9】図面上に2次元座標格子点が設定されている例を説明するための図である。
【
図10】第5機器と第1環境センサとを結ぶ仮想線であって、建物の図面上に設定された複数の2次元座標格子点のうちの大型家具上に位置する2次元座標格子点を迂回する仮想線を説明するための図である。
【
図11】建物内の壁、建具などの障害物を考慮した距離に基づいて環境センサが選定される例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0014】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の建物内環境制御システム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、建物内環境制御システム1が、建物BD(
図2参照)内の環境の制御を行う。
【0015】
図2は第1実施形態の建物内環境制御システム1が適用される建物BDの一例を示す図である。
図1および
図2に示す例では、建物BDに第1区画BD1と第2区画BD2とが含まれている。
図2に示す例では、建物BDが住宅であり、第1区画BD1がリビングダイニング(LD)であり、第2区画BD2が寝室である。
他の例では、建物BDが例えば工場などのような住宅以外の建物であってもよい。建物BDが工場である例では、例えば、第1区画BD1が作業場であり、第2区画BD2が休憩所である。
【0016】
図1および
図2に示す例では、建物内環境制御システム1が、第1環境センサ1Aと、第2環境センサ1Bと、第3環境センサ1Cと、第1機器1Dと、第2機器1Eと、第3機器1Fと、第4機器1Gと、第5機器1Hと、環境センサ選定装置1Iと、リモコン1Jとを備えている。
図1および
図2に示す例では、建物内環境制御システム1が、3つの環境センサ(第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1C)を備えているが、他の例では、建物内環境制御システム1が、3以外の任意の複数の環境センサを備えていてもよい。
図1および
図2に示す例では、建物内環境制御システム1が、5つの機器(第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1H)を備えているが、他の例では、建物内環境制御システム1が、5以外の任意の複数の機器を備えていてもよい。
図1および
図2に示す例では、建物内環境制御システム1が、リモコン1Jを備えているが、他の例では、建物内環境制御システム1が、リモコン1Jを備えていなくてもよい。
【0017】
図1および
図2に示す例では、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのそれぞれが、建物BD内の環境情報を検出する。詳細には、
図2に示す例では、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのそれぞれが、建物BD内の温度および照度を検出する。
他の例では、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのそれぞれが、環境情報として、例えば湿度、二酸化炭素濃度などのような温度、照度以外の環境情報を検出してもよい。
図1および
図2に示す例では、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのそれぞれが、同一の機能を有するが、他の例では、第1環境センサ1Aが有する機能と、第2環境センサ1Bが有する機能と、第3環境センサ1Cが有する機能とが同一でなくてもよい。
【0018】
図1および
図2に示す例では、第1機器1Dが、建物BD内の環境の制御を行う。第1機器1Dは、取得部1D1と、動作部1D2と、制御部1D3とを有する。取得部1D1は、例えば第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかと無線通信等を行うことにより、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。無線通信には音波によるものを用いても良い。動作部1D2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部1D3は、取得部1D1によって取得された環境情報に基づいて動作部1D2を制御する。
図2に示す例では、第1機器1Dがエアコン(空調装置)であり、第1機器1Dの取得部1D1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報として、温度を示す情報を取得する。第1機器1Dの動作部1D2には、例えばコンプレッサ、コンプレッサ駆動用モータ、ルーバなどが含まれる。
他の例では、第1機器1Dが、例えば電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、エアコン以外の機器であってよい。
【0019】
図1および
図2に示す例では、第2機器1Eが、建物BD内の環境の制御を行う。第2機器1Eは、取得部1E1と、動作部1E2と、制御部1E3とを有する。取得部1E1は、例えば第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかと無線通信等を行うことにより、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部1E2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部1E3は、取得部1E1によって取得された環境情報に基づいて動作部1E2を制御する。
図2に示す例では、第2機器1Eが電動シャッターであり、第2機器1Eの取得部1E1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第2機器1Eの動作部1E2には、例えばシャッタースラット駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第2機器1Eが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、電動シャッター以外の機器であってよい。
【0020】
図1および
図2に示す例では、第3機器1Fが、建物BD内の環境の制御を行う。第3機器1Fは、取得部1F1と、動作部1F2と、制御部1F3とを有する。取得部1F1は、例えば第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかと無線通信等を行うことにより、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部1F2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部1F3は、取得部1F1によって取得された環境情報に基づいて動作部1F2を制御する。
図2に示す例では、第3機器1Fが電動ブラインドであり、第3機器1Fの取得部1F1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第3機器1Fの動作部1F2には、例えばブラインド駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第3機器1Fが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、電動ブラインド以外の機器であってよい。
【0021】
図1および
図2に示す例では、第4機器1Gが、建物BD内の環境の制御を行う。第4機器1Gは、取得部1G1と、動作部1G2と、制御部1G3とを有する。取得部1G1は、例えば第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかと無線通信等を行うことにより、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部1G2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部1G3は、取得部1G1によって取得された環境情報に基づいて動作部1G2を制御する。
図2に示す例では、第4機器1Gが電動カーテンであり、第4機器1Gの取得部1G1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第4機器1Gの動作部1G2には、例えばカーテン駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第4機器1Gが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動シャッター、電動ブラインド、電動スクリーンなど)等のような、電動カーテン以外の機器であってよい。
【0022】
図1および
図2に示す例では、第5機器1Hが、建物BD内の環境の制御を行う。第5機器1Hは、取得部1H1と、動作部1H2と、制御部1H3とを有する。取得部1H1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部1H2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部1H3は、取得部1H1によって取得された環境情報に基づいて動作部1H2を制御する。
図2に示す例では、第5機器1Hがエアコンであり、第5機器1Hの取得部1H1は、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報として、温度を示す情報を取得する。第5機器1Hの動作部1H2には、例えばコンプレッサ、コンプレッサ駆動用モータ、ルーバなどが含まれる。
他の例では、第5機器1Hが、例えば電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、エアコン以外の機器であってよい。
【0023】
図1および
図2に示す例では、環境センサ選定装置1Iが、第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hのそれぞれの動作部1D2、1E2、1F2、1G2、1H2の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。環境センサ選定装置1Iは、通信部1I1と、処理部1I2とを備えている。
通信部1I1は、環境センサ選定装置1Iの外部の装置、機器等と通信を行う。通信部1I1は図面情報取得部1I11を備えている。図面情報取得部1I11は、建物BD内における第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cと第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hとの相対位置関係を示す建物BDの図面情報を、例えば建物BDの施工業者等から取得する。
処理部1I2は種々の処理を実行する。処理部1I2は環境センサ選定部1I21を備えている。環境センサ選定部1I21は、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hのそれぞれの動作部1D2、1E2、1F2、1G2、1H2の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
【0024】
図3は環境センサ選定装置1Iの環境センサ選定部1I21による環境センサの選定手法の一例を説明するための図である。
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの直線距離が最も小さい環境センサを選定する。
図3に示すように、第1機器1Dと第1環境センサ1Aとの直線距離DDAは、第1機器1Dと第2環境センサ1Bとの直線距離DDBよりも小さく、かつ、第1機器1Dと第3環境センサ1Cとの直線距離DDCよりも小さい。
そのため、環境センサ選定部1I21は、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1Aを選定する。その結果、第1機器1D(エアコン)の制御部1D3は、第1環境センサ1Aによって検出された環境情報(温度情報)に基づいて動作部1D2を制御する。
【0025】
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第2機器1Eとの直線距離が最も小さい環境センサを選定する。
詳細には、環境センサ選定部1I21は、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第1環境センサ1Aを選定する。その結果、第2機器1E(電動シャッター)の制御部1E3は、第1環境センサ1Aによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部1E2を制御する。
つまり、第1機器用環境センサと第2機器用環境センサとが同一の環境センサ(第1環境センサ1A)であり、第1環境センサ1Aは、第1機器1Dおよび第2機器1Eによって共用される。
【0026】
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第3機器1Fとの直線距離が最も小さい環境センサを選定する。
詳細には、環境センサ選定部1I21は、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3環境センサ1Cを選定する。その結果、第3機器1F(電動ブラインド)の制御部1F3は、第3環境センサ1Cによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部1F2を制御する。
【0027】
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第4機器1Gとの直線距離が最も小さい環境センサを選定する。
詳細には、環境センサ選定部1I21は、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第2環境センサ1Bを選定する。その結果、第4機器1G(電動カーテン)の制御部1G3は、第2環境センサ1Bによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部1G2を制御する。
【0028】
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第5機器1Hとの直線距離が最も小さい環境センサを選定する。
詳細には、環境センサ選定部1I21は、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第2環境センサ1Bを選定する。その結果、第5機器1H(エアコン)の制御部1H3は、第2環境センサ1Bによって検出された環境情報(温度情報)に基づいて動作部1H2を制御する。
つまり、第4機器用環境センサと第5機器用環境センサとが同一の環境センサ(第2環境センサ1B)であり、第2環境センサ1Bは、第4機器1Gおよび第5機器1Hによって共用される。
【0029】
図1~
図3に示す例では、上述したように、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの直線距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定する。
他の例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの建物BDの壁の表面に沿った距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定してもよい。
この例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第2機器1Eとの建物BDの壁の表面に沿った距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定し、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3機器1Fとの建物BDの壁の表面に沿った距離が最も小さい第3環境センサ1Cを選定し、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第4機器1Gとの建物BDの壁の表面に沿った距離が最も小さい第3環境センサ1Cを選定し、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第5機器1Hとの建物BDの壁の表面に沿った距離が最も小さい第2環境センサ1Bを選定する。
【0030】
図1~
図3に示す例では、上述したように、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの直線距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定する。
他の例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dと同じ区画(第1区画BD1)に配置された環境センサ(第1環境センサ1Aまたは第3環境センサ1C)を選定してもよい。
この例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第2機器1Eと同じ区画(第1区画BD1)に配置された環境センサ(第1環境センサ1Aまたは第3環境センサ1C)を選定し、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3機器1Fと同じ区画(第1区画BD1)に配置された環境センサ(第1環境センサ1Aまたは第3環境センサ1C)を選定し、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第4機器1Gと同じ区画(第2区画BD2)に配置された第2環境センサ1Bを選定し、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第5機器1Hと同じ区画(第2区画BD2)に配置された第2環境センサ1Bを選定する。
【0031】
図9は図面上に2次元座標格子点が設定されている例を説明するための図である。
図1~
図3に示す例では、上述したように、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの直線距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定する。
図9に示す例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、図面上に設定した複数の2次元座標格子点を用いて、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第1機器1Dとの、複数の2次元座標格子点のうちの最近接格子点の間を結ぶ線に沿った距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定してもよい。
この例では、環境センサ選定部1I21が、図面情報取得部1I11によって取得された建物BDの図面情報に基づいて、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第2機器1Eとの最近接格子点の間を結ぶ線に沿った距離が最も小さい第1環境センサ1Aを選定し、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3機器1Fとの最近接格子点の間を結ぶ線に沿った距離が最も小さい第3環境センサ1Cを選定し、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第4機器1Gとの最近接格子点の間を結ぶ線に沿った距離が最も小さい第3環境センサ1Cを選定し、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第5機器1Hとの最近接格子点の間を結ぶ線に沿った距離が最も小さい第2環境センサ1Bを選定する。「最近接格子点の間を結ぶ線」とは、4つの格子点によって構成される矩形(例えば正方形)の辺に相当する。
また、「最近接格子点の間を結ぶ線」の代わりに、「第二近接格子点の間を結ぶ線」を用いても良い。「第二近接格子点の間を結ぶ線」とは、4つの格子点によって構成される矩形(例えば正方形)の対角線に相当する。
【0032】
図10は第5機器1Hと第1環境センサ1Aとを結ぶ仮想線であって、建物BDの図面上に設定された複数の2次元座標格子点のうちの大型家具上に位置する2次元座標格子点を迂回する仮想線を説明するための図である。
図10に示す例では、環境センサ選定装置1Iが、建物BDの図面情報と建物BD内の住宅設備または家具の配置を示す配置情報とに基づいて、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、建物BDの図面上に複数の2次元座標格子点を設定した場合に複数の2次元座標格子点を結ぶ仮想線に沿った第5機器1Hとの距離が最も小さくなる環境センサ(具体的には、第2環境センサ1B)を選定する。仮想線は、建物BDの図面上に設定された複数の2次元座標格子点のうちの住宅設備または家具上に位置する2次元座標格子点である仮想線対象外2次元座標格子点(
図10に「×」または「△」で示す格子点)を迂回する線である。
詳細には、
図10は、第1環境センサ1Aが第5機器用環境センサとして選定され得るか否かを環境センサ選定装置1Iが判定している状態を示している。
図10に示す仮想線(
図10に示す複数の矢印をつなげた線)は、「住宅設備または家具」としての「大型家具」上に位置する仮想線対象外2次元座標格子点を迂回する。
図10に示す仮想線に沿った第1環境センサ1Aと第5機器1Hとの距離は、仮想線(
図10には図示せず)に沿った第2環境センサ1Bと第5機器1Hとの距離よりも長くなる。そのため、環境センサ選定装置1Iは、第5機器用環境センサとして、第1環境センサ1Aを選定しない。
【0033】
上述した「住宅設備または家具」には、
図10に示す「大型家具」の他に、例えば壁、キッチン、家具(大型ではない家具)などが含まれる。上述した「住宅設備または家具」は、仮想線が存在することができない「不可侵エリア」に相当する。
図10に「×」で示す格子点は、何れの方向からも不可侵とする点である。
図10に「△」で示す格子点は、
図10の左右方向から不可侵とする点である。
図10に示す例では、仮想線が、上述した「最近接格子点の間を結ぶ線」のみによって構成されているが、他の例では、上述した「第二近接格子点の間を結ぶ線」が仮想線に含まれていてもよい。
【0034】
図11は建物BD内の壁、建具などの障害物を考慮した距離に基づいて環境センサ1Bが選定される例を説明するための図である。
環境センサと機器間の単純な直線距離の比較だけでなく、図面上の壁、建具などの障害物の位置を考慮した距離の比較を行ってもよい。
図11に示す例では、環境センサ選定装置1Iは、建物BDの図面情報に基づいて、第5機器Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのうちの第5機器1Hとの実質的な距離が最も小さい第2環境センサ1Bを選定する。この「実質的な距離」とは、第5機器用環境センサ(第2環境センサ1B)と第5機器1Hとを結ぶ直線上に壁、建具などの障害物が存在しない場合には、第5機器用環境センサ(第2環境センサ1B)と第5機器1Hとを結ぶ直線の長さである。
図11に示す例では、第2環境センサ1Bと第1機器1Dとを結ぶ直線上に障害物(詳細には、壁)が存在するため、第2環境センサ1Bと第1機器1Dとの「実質的な距離」は、その障害物(壁)を迂回して第2環境センサ1Bと第1機器1Dとを結ぶ2本の直線の合計の長さである。
【0035】
図1~
図3に示す例では、環境センサ選定装置1Iが、建物BDの外部(例えばクラウドサーバ等)に配置されているが、他の例では、環境センサ選定装置1Iが、建物BDの内部に配置されていてもよい。
【0036】
図1~
図3に示す例では、リモコン1Jが、例えば建物BGの居住者などの入力操作に基づいて第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hに赤外線を送信することによって、第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hの遠隔制御を行う。
他の例では、建物内環境制御システム1が、サーバ(図示せず)を備えていてもよい。この例では、リモコン1Jが、サーバからの指示に基づいて第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hに赤外線を送信することによって、第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hの遠隔制御を行う。
また、この例では、第1機器1Dの取得部1D1が、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報をサーバを介して取得し、第2機器1Eの取得部1E1が、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報をサーバを介して取得し、第3機器1Fの取得部1F1が、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報をサーバを介して取得し、第4機器1Gの取得部1G1が、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報をサーバを介して取得し、第5機器1Hの取得部1H1が、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cのいずれかによって検出された環境情報をサーバを介して取得する。
【0037】
図4は第1実施形態の建物内環境制御システム1の環境センサ選定装置1Iによって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図4に示す例では、ステップS10において、環境センサ選定装置1Iの図面情報取得部1I11が、建物BD内における第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cと第1機器1D、第2機器1E、第3機器1F、第4機器1Gおよび第5機器1Hとの相対位置関係を示す建物BDの図面情報を、例えば建物BDの施工業者等から取得する。
次いで、ステップS11では、環境センサ選定装置1Iの環境センサ選定部1I21が、ステップS10において取得された建物BDの図面情報に基づいて、第1機器1Dの動作部1D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
また、ステップS12では、環境センサ選定部1I21が、ステップS10において取得された建物BDの図面情報に基づいて、第2機器1Eの動作部1E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
【0038】
また、ステップS13では、環境センサ選定部1I21が、ステップS10において取得された建物BDの図面情報に基づいて、第3機器1Fの動作部1F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
また、ステップS14では、環境センサ選定部1I21が、ステップS10において取得された建物BDの図面情報に基づいて、第4機器1Gの動作部1G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
また、ステップS15では、環境センサ選定部1I21が、ステップS10において取得された建物BDの図面情報に基づいて、第5機器1Hの動作部1H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサを、第1環境センサ1A、第2環境センサ1Bおよび第3環境センサ1Cから選定する。
【0039】
<第2実施形態>
以下、本発明の建物内環境制御システム、環境センサ選定装置、環境センサ選定方法およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の建物内環境制御システム2は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の建物内環境制御システム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の建物内環境制御システム2によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の建物内環境制御システム1と同様の効果を奏することができる。
【0040】
図5は第2実施形態の建物内環境制御システム2の一例を示す図である。
図5に示す例では、建物内環境制御システム2が、建物BD(
図6参照)内の環境の制御を行う。
【0041】
図6は第2実施形態の建物内環境制御システム2が適用される建物BDの一例を示す図である。
図5および
図6に示す例では、建物BDに第1区画BD1と第2区画BD2とが含まれている。
図6に示す例では、建物BDが住宅であり、第1区画BD1がリビングダイニング(LD)であり、第2区画BD2が寝室である。
他の例では、建物BDが例えば工場などのような住宅以外の建物であってもよい。建物BDが工場である例では、例えば、第1区画BD1が作業場であり、第2区画BD2が休憩所である。
【0042】
図5および
図6に示す例では、建物内環境制御システム2が、第1環境センサ2Aと、第2環境センサ2Bと、第3環境センサ2Cと、第1機器2Dと、第2機器2Eと、第3機器2Fと、第4機器2Gと、第5機器2Hと、環境センサ選定装置2Iと、リモコン2Jとを備えている。
図5および
図6に示す例では、建物内環境制御システム2が、3つの環境センサ(第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2C)を備えているが、他の例では、建物内環境制御システム2が、3以外の任意の複数の環境センサを備えていてもよい。
図5および
図6に示す例では、建物内環境制御システム2が、5つの機器(第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2H)を備えているが、他の例では、建物内環境制御システム2が、5以外の任意の複数の機器を備えていてもよい。
図5および
図6に示す例では、建物内環境制御システム2が、リモコン2Jを備えているが、他の例では、建物内環境制御システム2が、リモコン2Jを備えていなくてもよい。
【0043】
図5および
図6に示す例では、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのそれぞれが、建物BD内の環境情報を検出する。
詳細には、
図5および
図6に示す例では、第1環境センサ2Aが、センサ部2A1と、無線通信部2A2とを備えている。センサ部2A1は、建物BD内の環境情報として、建物BD内の温度および照度を検出する。無線通信部2A2は、例えば第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2G、第5機器2H等と無線通信を行う。
第2環境センサ2Bは、センサ部2B1と、無線通信部2B2とを備えている。センサ部2B1は、建物BD内の環境情報として、建物BD内の温度および照度を検出する。無線通信部2B2は、例えば第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2G、第5機器2H等と無線通信を行う。
第3環境センサ2Cは、センサ部2C1と、無線通信部2C2とを備えている。センサ部2C1は、建物BD内の環境情報として、建物BD内の温度および照度を検出する。無線通信部2C2は、例えば第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2G、第5機器2H等と無線通信を行う。
他の例では、第1環境センサ2Aのセンサ部2A1、第2環境センサ2Bのセンサ部2B1および第3環境センサ2Cのセンサ部2C1のそれぞれが、環境情報として、例えば湿度、二酸化炭素濃度などのような温度、照度以外の環境情報を検出してもよい。
図5および
図6に示す例では、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのそれぞれが、同一の機能を有するが、他の例では、第1環境センサ2Aが有する機能と、第2環境センサ2Bが有する機能と、第3環境センサ2Cが有する機能とが同一でなくてもよい。
【0044】
図5および
図6に示す例では、第1機器2Dが、建物BD内の環境の制御を行う。第1機器2Dは、取得部2D1と、動作部2D2と、制御部2D3と、無線通信部2D4とを有する。無線通信部2D4は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2B、第3環境センサ2C等と無線通信を行う。取得部2D1は、無線通信部2D4が無線通信を行うことによって受信した、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部2D2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部2D3は、取得部2D1によって取得された環境情報に基づいて動作部2D2を制御する。
図6に示す例では、第1機器2Dがエアコン(空調装置)であり、第1機器2Dの取得部2D1は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報として、温度を示す情報を取得する。第1機器2Dの動作部2D2には、例えばコンプレッサ、コンプレッサ駆動用モータ、ルーバなどが含まれる。
他の例では、第1機器2Dが、例えば電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、エアコン以外の機器であってよい。
【0045】
図5および
図6に示す例では、第2機器2Eが、建物BD内の環境の制御を行う。第2機器2Eは、取得部2E1と、動作部2E2と、制御部2E3と、無線通信部2E4とを有する。無線通信部2E4は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2B、第3環境センサ2C等と無線通信を行う。取得部2E1は、無線通信部2E4が無線通信を行うことによって受信した、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部2E2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部2E3は、取得部2E1によって取得された環境情報に基づいて動作部2E2を制御する。
図6に示す例では、第2機器2Eが電動シャッターであり、第2機器2Eの取得部2E1は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第2機器2Eの動作部2E2には、例えばシャッタースラット駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第2機器2Eが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、電動シャッター以外の機器であってよい。
【0046】
図5および
図6に示す例では、第3機器2Fが、建物BD内の環境の制御を行う。第3機器2Fは、取得部2F1と、動作部2F2と、制御部2F3と、無線通信部2F4とを有する。無線通信部2F4は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2B、第3環境センサ2C等と無線通信を行う。取得部2F1は、無線通信部2F4が無線通信を行うことによって受信した、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部2F2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部2F3は、取得部2F1によって取得された環境情報に基づいて動作部2F2を制御する。
図6に示す例では、第3機器2Fが電動ブラインドであり、第3機器2Fの取得部2F1は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第3機器2Fの動作部2F2には、例えばブラインド駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第3機器2Fが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、電動ブラインド以外の機器であってよい。
【0047】
図5および
図6に示す例では、第4機器2Gが、建物BD内の環境の制御を行う。第4機器2Gは、取得部2G1と、動作部2G2と、制御部2G3と、無線通信部2G4とを有する。無線通信部2G4は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2B、第3環境センサ2C等と無線通信を行う。取得部2G1は、無線通信部2G4が無線通信を行うことによって受信した、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部2G2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部2G3は、取得部2G1によって取得された環境情報に基づいて動作部2G2を制御する。
図6に示す例では、第4機器2Gが電動カーテンであり、第4機器2Gの取得部2G1は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報として、照度を示す情報を取得する。第4機器2Gの動作部2G2には、例えばカーテン駆動用モータなどが含まれる。
他の例では、第4機器2Gが、例えばエアコン、電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動シャッター、電動ブラインド、電動スクリーンなど)等のような、電動カーテン以外の機器であってよい。
【0048】
図5および
図6に示す例では、第5機器2Hが、建物BD内の環境の制御を行う。第5機器2Hは、取得部2H1と、動作部2H2と、制御部2H3と、無線通信部2H4とを有する。無線通信部2H4は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2B、第3環境センサ2C等と無線通信を行う。取得部2H1は、無線通信部2H4が無線通信を行うことによって受信した、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報を取得する機能を有する。動作部2H2は、建物BD内の環境を制御するための動作を行う。制御部2H3は、取得部2H1によって取得された環境情報に基づいて動作部2H2を制御する。
図6に示す例では、第5機器2Hがエアコンであり、第5機器2Hの取得部2H1は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのいずれかによって検出された環境情報として、温度を示す情報を取得する。第5機器2Hの動作部2H2には、例えばコンプレッサ、コンプレッサ駆動用モータ、ルーバなどが含まれる。
他の例では、第5機器2Hが、例えば電動窓、調湿気装置(例えば除湿器、加湿器など)、照明装置、日射遮蔽装置(例えば電動ブラインド、電動シャッター、電動カーテン、電動スクリーンなど)等のような、エアコン以外の機器であってよい。
【0049】
図5および
図6に示す例では、環境センサ選定装置2Iが、第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hのそれぞれの動作部2D2、2E2、2F2、2G2、2H2の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。環境センサ選定装置2Iは、通信部2I1と、処理部2I2とを備えている。
通信部1I1は、環境センサ選定装置1Iの外部の装置、機器等と通信を行う。通信部2I1は受信信号強度取得部2I11を備えている。受信信号強度取得部2I11は、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのそれぞれの無線通信部2A2、2B2、2C2と第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hのそれぞれの無線通信部2D4、2E4、2F4、2G4、2H4との間で行われた無線通信における受信信号強度を、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cの無線通信部2A2、2B2、2C2および第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hの無線通信部2D4、2E4、2F4、2G4、2H4から取得する。
処理部2I2は種々の処理を実行する。処理部2I2は環境センサ選定部2I21を備えている。環境センサ選定部2I21は、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hのそれぞれの動作部2D2、2E2、2F2、2G2、2H2の制御に用いられる環境情報を検出する環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
【0050】
図7は環境センサ選定装置2Iの環境センサ選定部2I21による環境センサの選定手法の一例を説明するための図である。
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21が、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第1機器2Dの動作部2D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのうちの第1機器2Dとの無線通信における受信信号強度が最も高かった環境センサを選定する。
詳細には、第1機器2Dの無線通信部2D4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1環境センサ2Aの無線通信部2A2が受信した信号の強度が、第1機器2Dの無線通信部2D4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2環境センサ2Bの無線通信部2B2が受信した信号の強度よりも強く、かつ、第1機器2Dの無線通信部2D4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3環境センサ2Cの無線通信部2C2が受信した信号の強度よりも強い。
そのため、環境センサ選定部2I21は、第1機器2Dの動作部2D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ2Aを選定する。その結果、第1機器2D(エアコン)の制御部2D3は、第1環境センサ2Aによって検出された環境情報(温度情報)に基づいて動作部2D2を制御する。
他の例では、環境センサ選定部2I21が、第1機器2Dの無線通信部2D4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1機器2Dの無線通信部2D4が受信した信号の強度と、第1機器2Dの無線通信部2D4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第1機器2Dの無線通信部2D4が受信した信号の強度と、第1機器2Dの無線通信部2D4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第1機器2Dの無線通信部2D4が受信した信号の強度とに基づいて、第1機器2Dの動作部2D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサとして、第1環境センサ2Aを選定してもよい。
【0051】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21が、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第2機器2Eの動作部2E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのうちの第2機器2Eとの無線通信における受信信号強度が最も高かった環境センサを選定する。
詳細には、第2機器2Eの無線通信部2E4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1環境センサ2Aの無線通信部2A2が受信した信号の強度が、第2機器2Eの無線通信部2E4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2環境センサ2Bの無線通信部2B2が受信した信号の強度よりも強く、かつ、第2機器2Eの無線通信部2E4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3環境センサ2Cの無線通信部2C2が受信した信号の強度よりも強い。
そのため、環境センサ選定部2I21は、第2機器2Eの動作部2E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第1環境センサ2Aを選定する。その結果、第2機器2E(電動シャッター)の制御部2E3は、第1環境センサ2Aによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部2E2を制御する。
つまり、第1機器用環境センサと第2機器用環境センサとが同一の環境センサ(第1環境センサ2A)であり、第1環境センサ2Aは、第1機器2Dおよび第2機器2Eによって共用される。
他の例では、環境センサ選定部2I21が、第2機器2Eの無線通信部2E4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第2機器2Eの無線通信部2E4が受信した信号の強度と、第2機器2Eの無線通信部2E4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2機器2Eの無線通信部2E4が受信した信号の強度と、第2機器2Eの無線通信部2E4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第2機器2Eの無線通信部2E4が受信した信号の強度とに基づいて、第2機器2Eの動作部2E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサとして、第1環境センサ2Aを選定してもよい。
【0052】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21が、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第3機器2Fの動作部2F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのうちの第3機器2Fとの無線通信における受信信号強度が最も高かった環境センサを選定する。
詳細には、第3機器2Fの無線通信部2F4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3環境センサ2Cの無線通信部2C2が受信した信号の強度が、第3機器2Fの無線通信部2F4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1環境センサ2Aの無線通信部2A2が受信した信号の強度よりも強く、かつ、第3機器2Fの無線通信部2F4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2環境センサ2Bの無線通信部2B2が受信した信号の強度よりも強い。
そのため、環境センサ選定部2I21は、第3機器2Fの動作部2F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3環境センサ2Cを選定する。その結果、第3機器2F(電動ブラインド)の制御部2F3は、第3環境センサ2Cによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部2F2を制御する。
他の例では、環境センサ選定部2I21が、第3機器2Fの無線通信部2F4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第3機器2Fの無線通信部2F4が受信した信号の強度と、第3機器2Fの無線通信部2F4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第3機器2Fの無線通信部2F4が受信した信号の強度と、第3機器2Fの無線通信部2F4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3機器2Fの無線通信部2F4が受信した信号の強度とに基づいて、第3機器2Fの動作部2F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサとして、第3環境センサ2Cを選定してもよい。
【0053】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21が、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第4機器2Gの動作部2G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのうちの第4機器2Gとの無線通信における受信信号強度が最も高かった環境センサを選定する。
詳細には、第4機器2Gの無線通信部2G4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2環境センサ2Bの無線通信部2B2が受信した信号の強度が、第4機器2Gの無線通信部2G4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1環境センサ2Aの無線通信部2A2が受信した信号の強度よりも強く、かつ、第4機器2Gの無線通信部2G4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3環境センサ2Cの無線通信部2C2が受信した信号の強度よりも強い。
そのため、環境センサ選定部2I21は、第4機器2Gの動作部2G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第2環境センサ2Bを選定する。その結果、第4機器2G(電動カーテン)の制御部2G3は、第2環境センサ2Bによって検出された環境情報(照度情報)に基づいて動作部2G2を制御する。
他の例では、環境センサ選定部2I21が、第4機器2Gの無線通信部2G4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第4機器2Gの無線通信部2G4が受信した信号の強度と、第4機器2Gの無線通信部2G4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第4機器2Gの無線通信部2G4が受信した信号の強度と、第4機器2Gの無線通信部2G4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第4機器2Gの無線通信部2G4が受信した信号の強度とに基づいて、第4機器2Gの動作部2G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサとして、第2環境センサ2Bを選定してもよい。
【0054】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21が、受信信号強度取得部2I11によって取得された受信信号強度に基づいて、第5機器2Hの動作部2H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのうちの第5機器2Hとの無線通信における受信信号強度が最も高かった環境センサを選定する。
詳細には、第5機器2Hの無線通信部2H4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第2環境センサ2Bの無線通信部2B2が受信した信号の強度が、第5機器2Hの無線通信部2H4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第1環境センサ2Aの無線通信部2A2が受信した信号の強度よりも強く、かつ、第5機器2Hの無線通信部2H4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第3環境センサ2Cの無線通信部2C2が受信した信号の強度よりも強い。
そのため、環境センサ選定部2I21は、第5機器2Hの動作部2H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第2環境センサ2Bを選定する。その結果、第5機器2H(エアコン)の制御部2H3は、第2環境センサ2Bによって検出された環境情報(温度情報)に基づいて動作部2H2を制御する。
つまり、第4機器用環境センサと第5機器用環境センサとが同一の環境センサ(第2環境センサ2B)であり、第2環境センサ2Bは、第4機器2Gおよび第5機器2Hによって共用される。
他の例では、環境センサ選定部2I21が、第5機器2Hの無線通信部2H4と第1環境センサ2Aの無線通信部2A2との間の無線通信において第5機器2Hの無線通信部2H4が受信した信号の強度と、第5機器2Hの無線通信部2H4と第2環境センサ2Bの無線通信部2B2との間の無線通信において第5機器2Hの無線通信部2H4が受信した信号の強度と、第5機器2Hの無線通信部2H4と第3環境センサ2Cの無線通信部2C2との間の無線通信において第5機器2Hの無線通信部2H4が受信した信号の強度とに基づいて、第5機器2Hの動作部2H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサとして、第2環境センサ2Bを選定してもよい。
【0055】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定部2I21による環境センサの選定に用いられる受信信号強度を得るために、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのそれぞれの無線通信部2A2、2B2、2C2と第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hのそれぞれの無線通信部2D4、2E4、2F4、2G4、2H4との間で行われる無線通信において、電波または音波の送受信が行われる。
【0056】
図5~
図7に示す例では、環境センサ選定装置2Iが、建物BDの外部(例えばクラウドサーバ等)に配置されているが、他の例では、環境センサ選定装置2Iが、建物BDの内部に配置されていてもよい。
【0057】
図5~
図7に示す例では、リモコン2Jが、例えば建物BGの居住者などの入力操作に基づいて第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hに赤外線を送信することによって、第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hの遠隔制御を行う。
他の例では、建物内環境制御システム2が、サーバ(図示せず)を備えていてもよい。この例では、リモコン2Jが、サーバからの指示に基づいて第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hに赤外線を送信することによって、第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hの遠隔制御を行う。
【0058】
図8は第2実施形態の建物内環境制御システム2の環境センサ選定装置2Iによって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8に示す例では、ステップS20において、環境センサ選定装置2Iの受信信号強度取得部2I11が、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cのそれぞれの無線通信部2A2、2B2、2C2と第1機器2D、第2機器2E、第3機器2F、第4機器2Gおよび第5機器2Hのそれぞれの無線通信部2D4、2E4、2F4、2G4、2H4との間で行われた無線通信における受信信号強度を取得する。
次いで、ステップS21では、環境センサ選定装置2Iの環境センサ選定部2I21が、ステップS20において取得された受信信号強度に基づいて、第1機器2Dの動作部2D2の制御に用いられる環境情報を検出する第1機器用環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
また、ステップS22では、環境センサ選定部2I21が、ステップS20において取得された受信信号強度に基づいて、第2機器2Eの動作部2E2の制御に用いられる環境情報を検出する第2機器用環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
【0059】
また、ステップS23では、環境センサ選定部2I21が、ステップS20において取得された受信信号強度に基づいて、第3機器2Fの動作部2F2の制御に用いられる環境情報を検出する第3機器用環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
また、ステップS24では、環境センサ選定部2I21が、ステップS20において取得された受信信号強度に基づいて、第4機器2Gの動作部2G2の制御に用いられる環境情報を検出する第4機器用環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
また、ステップS25では、環境センサ選定部2I21が、ステップS20において取得された受信信号強度に基づいて、第5機器2Hの動作部2H2の制御に用いられる環境情報を検出する第5機器用環境センサを、第1環境センサ2A、第2環境センサ2Bおよび第3環境センサ2Cから選定する。
【0060】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0061】
なお、上述した実施形態における建物内環境制御システム1、2が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0062】
1…建物内環境制御システム、1A…第1環境センサ、1B…第2環境センサ、1C…第3環境センサ、1D…第1機器、1D1…取得部、1D2…動作部、1D3…制御部、1E…第2機器、1E1…取得部、1E2…動作部、1E3…制御部、1F…第3機器、1F1…取得部、1F2…動作部、1F3…制御部、1G…第4機器、1G1…取得部、1G2…動作部、1G3…制御部、1H…第5機器、1H1…取得部、1H2…動作部、1H3…制御部、1I…環境センサ選定装置、1I1…通信部、1I11…図面情報取得部、1I2…処理部、1I21…環境センサ選定部、1J…リモコン、BD…建物、BD1…第1区画、BD2…第2区画、2…建物内環境制御システム、2A…第1環境センサ、2A1…センサ部、2A2…無線通信部、2B…第2環境センサ、2B1…センサ部、2B2…無線通信部、2C…第3環境センサ、2C1…センサ部、2C2…無線通信部、2D…第1機器、2D1…取得部、2D2…動作部、2D3…制御部、2D4…無線通信部、2E…第2機器、2E1…取得部、2E2…動作部、2E3…制御部、2E4…無線通信部、2F…第3機器、2F1…取得部、2F2…動作部、2F3…制御部、2F4…無線通信部、2G…第4機器、2G1…取得部、2G2…動作部、2G3…制御部、2G4…無線通信部、2H…第5機器、2H1…取得部、2H2…動作部、2H3…制御部、2H4…無線通信部、2I…環境センサ選定装置、2I1…通信部、2I11…受信信号強度取得部、2I2…処理部、2I21…環境センサ選定部、2J…リモコン