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特開2023-56795高炉セメントA種相当のコンクリート用の計量方法と計量装置
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  • 特開-高炉セメントA種相当のコンクリート用の計量方法と計量装置 図1
  • 特開-高炉セメントA種相当のコンクリート用の計量方法と計量装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056795
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】高炉セメントA種相当のコンクリート用の計量方法と計量装置
(51)【国際特許分類】
   B28C 7/04 20060101AFI20230413BHJP
   C04B 28/08 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
B28C7/04
C04B28/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166218
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】000150615
【氏名又は名称】株式会社長谷工コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100097515
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 実
(74)【代理人】
【識別番号】100136700
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 俊博
(72)【発明者】
【氏名】金子 樹
(72)【発明者】
【氏名】大倉 真人
【テーマコード(参考)】
4G056
4G112
【Fターム(参考)】
4G056AA06
4G056CB27
4G112PE01
(57)【要約】
【課題】1つのセメント計量器しか備えていない生コンクリートの製造設においても、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のそれぞれについて、信頼性が高く且つ客観的な質量計測値が得られるようにする。
【解決手段】ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するための計量方法において、次のステップS1とステップS2を行う。ステップS1において、ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の一方をセメント計量器で計り取って混合機に供給する。その後、ステップS2において、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方を同じセメント計量器で計り取って混合機に供給する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するための計量方法であって、
(A)前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の一方をセメント計量器で計り取って前記混合機に供給し、
(B)その後、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の他方を同じ前記セメント計量器で計り取って混合機に供給する、計量方法。
【請求項2】
前記ポルトランドセメントを前記セメント計量器から前記混合機へ投入して供給するのと同時に、骨材計量器で計り取った前記骨材としての細骨材を前記混合機へ投入する、請求項1に記載の計量方法。
【請求項3】
(C)前記(B)の後に、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種を、前記骨材、前記水、および前記化学混和剤と共に前記混合機で練り混ぜることにより、高炉セメントA種相当のコンクリートを製造し、
前記(B)を行う時に、または、前記(B)の後であって前記(C)の前に、計り取った前記水および前記化学混和剤を前記混合機に供給する、請求項1又は2に記載の計量方法。
【請求項4】
(D)前記(A)と前記(B)により計り取った前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の前記一方と前記他方のそれぞれの質量計測値を、前記コンクリートの識別情報に対応づけて記憶装置に記録する、請求項1~3のいずれか一項に記載の計量方法。
【請求項5】
前記(A)では、第1の目標質量に基づいて前記一方を計り取り、前記(B)では、第2の目標質量に基づいて前記他方を計り取り、
前記(A)により計り取った前記一方の前記質量計測値と、当該質量計測値と前記第1の目標質量との誤差と、前記(B)により計り取った前記他方の前記質量計測値と、当該質量計測値と前記第2の目標質量との誤差を、前記コンクリートの前記識別情報に対応づけて前記記憶装置に記録する、請求項4に記載の計量方法。
【請求項6】
(C)前記(B)の後に、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種を、前記骨材、前記水、および前記化学混和剤と共に前記混合機で練り混ぜることにより、高炉セメントA種相当のコンクリートを製造し、
前記(A)では、第1の目標質量に基づいて前記一方を計り取り、前記(B)では、第2の目標質量に基づいて前記他方を計り取り、
前記(C)の前に、
前記(A)により計り取った前記一方の質量計測値と前記第1の目標質量との誤差と、前記(B)により計り取った前記他方の質量計測値と前記第2の目標質量との誤差が、許容範囲内にあるかを確認し、
少なくともいずれかの前記誤差が許容範囲外である場合には、前記(C)を中止する、請求項1~5のいずれか一項に記載の計量方法。
【請求項7】
ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するための計量装置であって、
セメント計量器を備え、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の一方を前記セメント計量器で計り取って前記混合機に供給し、その後、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の他方を同じ前記セメント計量器で計り取って前記混合機に供給するように動作する、計量装置。
【請求項8】
前記ポルトランドセメントを前記セメント計量器に供給する第1供給装置と、
前記高炉セメントB種を前記セメント計量器に供給する第2供給装置と、
第1の目標質量と前記セメント計量器からの質量計測値とに基づいて前記一方を前記セメント計量器で計り取って前記混合機へ供給し、その後、第2の目標質量と前記セメント計量器からの質量計測値とに基づいて前記他方を前記セメント計量器で計り取って前記混合機へ供給するように、前記第1供給装置と前記第2供給装置と前記セメント計量器を制御する制御部と、を備える、請求項7に記載の計量装置。
【請求項9】
前記一方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの質量計測値と、前記他方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの質量計測値が、前記制御部により、前記コンクリートの識別情報に対応づけられて記憶される記憶装置とを備える、請求項8に記載の計量装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記一方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの前記質量計測値と前記第1の目標質量との誤差を算出し、前記他方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの前記質量計測値と前記第2の目標質量との誤差を算出する誤差算出部を備え、
前記制御部は、前記一方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの前記質量計測値と、前記他方が計り取られた状態の前記セメント計量器からの前記質量計測値と、各前記誤差を、前記識別情報に対応づけて前記記憶装置に記憶させる、請求項9に記載の計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するために、ポルトランドセメントと高炉セメントB種を計量する方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セメントとして、ポルトランドセメント(例えば普通ポルトランドセメント)と高炉セメントがある。ポルトランドセメントは、石灰石、粘土などを焼成したものに石膏を加えて粉末状にした最も代表的な種類のセメントである。高炉セメントは、ポルトランドセメントに高炉スラグを混合したセメントであり、水和による発熱が低く化学的抵抗性が高い。
【0003】
高炉セメントとして、高炉セメントA種と高炉セメントB種と高炉セメントC種がある。高炉セメントA種では、高炉スラグの質量割合が5%を越え30%以下であり、高炉セメントB種では、高炉スラグの質量割合が30%を越え60%以下であり、高炉セメントC種では、高炉スラグの質量割合が60%を越え70%以下である。
【0004】
ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより、高炉セメントA種相当のコンクリートを製造する技術が特許文献1に開示されている。この高炉セメントA種相当のコンクリートは、一般のコンクリートと同等な性能を有し、かつ、コンクリート材料に由来する二酸化炭素の排出量を8.2~18.5%削減できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6812310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するためには、ポルトランドセメントと高炉セメントB種をそれぞれ計量して混合機へ供給する必要がある。このように2種類のセメントを、セメント計量器が1台しかない生コンクリートの製造設備において計量する場合には、従来において累加計量が行われている。
【0007】
すなわち、一方の種類のセメントを、その目標質量(第1の目標質量という)だけセメント計量器で計り取る。次に、同じセメント計量器に他方の種類のセメントを加えることで、第1の目標質量と他方の種類のセメントの目標質量との合計質量のセメントを当該計量器で計り取ることになる。このような累加計量の場合、それぞれの種類のセメントを1つの計量器で計り取っているので、計り取った2種類のセメントの質量の内訳を、信頼性が高く且つ客観的な証拠として示し難い。また、質量の計測値に誤差が生じる可能性が高くなる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、1つのセメント計量器しか備えていない生コンクリートの製造設備においても、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のそれぞれについて、信頼性が高く且つ客観的な質量計測値が得られるようにする計量方法と計量装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明による計量方法は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するための計量方法であって、
(A)前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の一方をセメント計量器で計り取って前記混合機に供給し、
(B)その後、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の他方を同じ前記セメント計量器で計り取って混合機に供給する。
【0010】
本発明による計量装置は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材と水と化学混和剤を混合機で練り混ぜることにより高炉セメントA種相当のコンクリートを製造するための計量装置であって、
セメント計量器を備え、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の一方を前記セメント計量器で計り取って前記混合機に供給し、その後、前記ポルトランドセメントと前記高炉セメントB種の他方を同じ前記セメント計量器で計り取って前記混合機に供給するように動作する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のそれぞれについて、信頼性が高く且つ客観的な質量計測値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態による計量装置を備えたコンクリートの製造装置の概略構成図である。
図2】本発明の実施形態による計量方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態によるコンクリートの製造装置10の概略構成図である。製造装置10は、高炉セメントA種相当のコンクリートの品質を管理するための装置である。高炉セメントA種相当のコンクリートは、ポルトランドセメントと高炉セメントB種と骨材(細骨材および粗骨材)と水と化学混和剤を練り混ぜることにより製造される生コンクリートである。このような高炉セメントA種相当のコンクリートを、以下で単にA種相当コンクリートという。
【0015】
A種相当コンクリートにおいて、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のみを合わせたもの(水や骨材や化学混和剤を除く)に対する高炉スラグの質量割合は、5%を越え30%以下である。高炉スラグの質量割合とは、対象セメント(すなわち、生コンクリートにおけるポルトランドセメントと高炉セメントB種のみ)の全質量(水や骨材等を除く)に対する、この対象セメントに含まれている高炉スラグの質量の割合である(以下でも同様)。また、本願において、a,bが数値であるとして、「質量割合がa%~b%である」という内容を記載した場合に、「a%~b%」が示す範囲は、a%を含んでも含まなくてもよく、b%を含んでも含まなくてもよい。
【0016】
コンクリートの製造装置10は、生コンクリートの製造設備に備えられるものであってよい。この製造設備は、地上に設けた生コンクリート製造工場(生コン工場)であってよいが、これに限定されない。例えば、この製造設備は船に設けたものであってもよい。コンクリートの製造装置10は、計量装置3と混合機5を備える。
【0017】
計量装置3は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種を、1つの同じセメント計量器21を用いて2段階で計量する。すなわち、計量装置3は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方をセメント計量器21で計り取って混合機5に供給し、その後、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方を同じセメント計量器21で計り取って混合機5に供給するように動作する。
【0018】
本実施形態によると、計量装置3は、ポルトランドセメントを計り取る時には、ポルトランドセメントを、その質量がその目標質量となるように自動で計り取り、高炉セメントB種を計り取る時には、高炉セメントB種を、その質量がその目標質量となるように自動で計り取る。
【0019】
ポルトランドセメントの目標質量と高炉セメントB種の目標質量は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の所定の混合割合と、製造対象のA種相当コンクリート全体の目標質量などに基づいて定められている。所定の混合割合は、製造対象のA種相当コンクリートにおいて、高炉スラグの質量割合が、上述のように5%を越え30%以下となるように予め定められる。所定の混合割合については後述する。
【0020】
また、計量装置3は、骨材を自動で計り取るように構成されていてよい。骨材として細骨材と粗骨材を用いる場合には、計量装置3は、細骨材を、その質量が細骨材目標質量となるように自動で計り取り、粗骨材を、その質量が粗骨材目標質量となるように自動で計り取る。
【0021】
更に、計量装置3は、化学混和剤を、その質量が混和剤目標質量となるように自動で計り取り、水と化学混和剤を合わせた液体を、その質量が水目標質量となるように自動で計り取るように構成されていてよい。細骨材目標質量、粗骨材目標質量、混和剤目標質量、および水目標質量は、例えば、製造対象のA種相当コンクリート全体の目標質量に基づいて定められてよい。
【0022】
<計量装置の構成の詳細>
計量装置3は、第1供給装置11、第2供給装置12、セメント計量器21、細骨材供給装置13X、細骨材計量器23X、粗骨材供給装置13Y、粗骨材計量器23Y、混和剤供給装置14、水供給装置15、混和剤と水の液体計量器24、制御部31、および記憶装置33を有する。
【0023】
第1供給装置11は、ポルトランドセメントをセメント計量器21に供給する。第1供給装置11は、貯蔵瓶11aと開閉ゲート11bを有する。貯蔵瓶11aは、十分な量のポルトランドセメントを内部に保持している。貯蔵瓶11a内のポルトランドセメントは、上記生コン工場のセメントサイロから搬送されたものであってよい。開閉ゲート11bは、開閉することにより貯蔵瓶11aの底部に設けた開口を開閉する。開閉ゲート11bが開かれることにより、ポルトランドセメントが、貯蔵瓶11aから、その底部の開口(開閉ゲート11b)を通してセメント計量器21に落下する。これによりセメント計量器21(後述の計量瓶21a)にポルトランドセメントが供給される。
【0024】
第2供給装置12は、高炉セメントB種をセメント計量器21に供給する。第2供給装置12は、貯蔵瓶12aと開閉ゲート12bを有する。貯蔵瓶12aは、十分な量の高炉セメントB種を内部に保持している。貯蔵瓶12a内の高炉セメントB種は、上記生コン工場のセメントサイロから搬送されたものであってよい。開閉ゲート12bは、貯蔵瓶12aの底部に設けた開口を開閉する。開閉ゲート12bが開かれることにより、高炉セメントB種が、貯蔵瓶12aから、その底部の開口(開閉ゲート12b)を通してセメント計量器21に落下する。これによりセメント計量器21(後述の計量瓶21a)に高炉セメントB種が供給される。
【0025】
セメント計量器21は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種を2段階で計り取るためのものである。セメント計量器21は、ポルトランドセメントを計り取る場合には、第1供給装置11からの供給されたポルトランドセメントを保持するとともに、保持しているポルトランドセメントの質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。セメント計量器21は、高炉セメントB種を計り取る場合には、第2供給装置12からの供給された高炉セメントB種を保持するとともに、保持している高炉セメントB種の質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。
【0026】
セメント計量器21は、計量瓶21a、ロードセル21b、および開閉ゲート21cを有する。
【0027】
計量瓶21aは、ロードセル21bを介して構造物に支持(例えば懸吊)されている。計量瓶21aには、第1供給装置11または第2供給装置12からポルトランドセメントまたは高炉セメントB種(以下で、ポルトランドセメントまたは高炉セメントB種を単にセメントともいう)が供給される。これにより、計量瓶21aは、セメントをその内部に保持する。ロードセル21bは、計量瓶21aが保持しているセメントの質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。開閉ゲート21cは、開閉することにより計量瓶21aの底部に設けられた開口を開閉する。開閉ゲート21cが開かれることにより、セメントが、計量瓶21aから、その底部の開口(開閉ゲート21c)を通して混合機5へ落下する。これにより混合機5にセメントが供給される。
【0028】
細骨材供給装置13Xは、細骨材を細骨材計量器23Xに供給する。細骨材供給装置13Xは、貯蔵瓶13aと開閉ゲート13bを有する。貯蔵瓶13aは、十分な量の細骨材を内部に保持している。貯蔵瓶13a内の細骨材は、上記生コン工場の骨材置き場から搬送されたものであってよい。開閉ゲート13bは、貯蔵瓶13aの底部に設けた開口を開閉する。開閉ゲート13bが開かれることにより、細骨材が、貯蔵瓶13aから、その底部の開口(開閉ゲート13b)を通して細骨材計量器23Xに落下する。これにより細骨材計量器23X(後述の計量瓶23a)に細骨材が供給される。
【0029】
細骨材計量器23Xは、細骨材供給装置13Xから供給された細骨材を保持するとともに、保持している細骨材の質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。細骨材計量器23Xは、計量瓶23a、ロードセル23b、および開閉ゲート23cを有する。
【0030】
計量瓶23aは、ロードセル23bを介して構造物に支持(例えば懸吊)されている。計量瓶23aは、細骨材供給装置13Xから供給される細骨材をその内部に保持する。ロードセル23bは、計量瓶23aが保持している細骨材の質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。開閉ゲート23cは、計量瓶23aの底部に設けられた開口を開閉する。開閉ゲート23cが開かれることにより、細骨材が、計量瓶23aから、その底部の開口(開閉ゲート23c)を通して混合機5へ落下する。これにより混合機5に細骨材が供給される。
【0031】
粗骨材供給装置13Yは、粗骨材を粗骨材計量器23Yに供給する。粗骨材供給装置13Yと粗骨材計量器23Yの構成と動作は、細骨材供給装置13Xと細骨材計量器23Xの場合と同じであるので、その説明を省略する。すなわち、粗骨材供給装置13Yと粗骨材計量器23Yの構成と動作は、上述において、細骨材供給装置13Xと細骨材計量器23Xと細骨材を、それぞれ、粗骨材供給装置13Yと粗骨材計量器23Yと粗骨材に読み替えたものである。
【0032】
混和剤供給装置14は、液体の化学混和剤を液体計量器24に供給する。混和剤供給装置14は、貯蔵瓶14aおよびバルブ14bを有する。貯蔵瓶14aは、十分な量の化学混和剤を内部に保持している。バルブ14bは、貯蔵瓶14aの底部に設けた開口を開閉する。バルブ14bが開かれることにより、化学混和剤が、貯蔵瓶14aから、その底部の開口(バルブ14b)を通して下方へ流れ液体計量器24(後述の計量瓶24a)に供給される。
【0033】
水供給装置15は、水を液体計量器24に供給する。水供給装置15は、貯蔵瓶15aおよびバルブ15bを有する。貯蔵瓶15aは、十分な量の水を内部に保持している。貯蔵瓶15a内の水は、例えば、生コン工場に設けられた地下水槽から供給されたものであってもよいし、上水道水、工業用水、回収水などであってもよい。バルブ15bは、貯蔵瓶15aの底部に設けた開口を開閉する。バルブ15bが開かれることにより、水が、貯蔵瓶15aから、その底部の開口(バルブ15b)を通して下方へ流れ液体計量器24(後述の計量瓶24a)に供給される。
【0034】
液体計量器24は、混和剤供給装置14と水供給装置15から供給される液体(化学混和剤と水)を保持するとともに、保持している液体の質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。液体計量器24は、計量瓶24a、ロードセル24b、およびバルブ24cを有する。
【0035】
計量瓶24aは、ロードセル24bを介して構造物に支持(例えば懸吊)されている。計量瓶24aは、混和剤供給装置14と水供給装置15から供給される液体をその内部に保持する。ロードセル24bは、計量瓶24aが保持している液体の質量を計測し、その質量計測値を制御部31へ出力する。バルブ24cは、計量瓶24aの底部に設けられた開口を開閉する。バルブ24cが開かれることにより、液体(化学混和剤と水)が、計量瓶24aから、その底部の開口(バルブ24c)を通して下方へ流れて混合機5に供給される。
【0036】
制御部31には、製造対象のA種相当コンクリートの識別情報と、上述のように定められたポルトランドセメントの目標質量と高炉セメントB種の目標質量と細骨材目標質量と粗骨材目標質量と混和剤目標質量と水目標質量とが予め入力または設定されていてよい。
【0037】
制御部31は、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方をセメント計量器21で計り取って混合機5に供給し、その後、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方を同じセメント計量器21で計り取って混合機5に供給するように、第1供給装置11と第2供給装置12とセメント計量器21を制御する。
【0038】
この場合、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方(以下、一方のセメントともいう)をセメント計量器21で計り取る時に、制御部31は、セメント計量器21からの質量計測値と一方のセメントの目標質量(以下で第1の目標質量ともいう)に基づいて、当該質量計測値が当該目標質量となるように、一方のセメントを供給する第1供給装置11又は第2供給装置12を制御する。これにより、セメント計量器21は、当該目標質量からのずれが許容範囲内である質量の一方のセメントを保持している状態(以下で、一方のセメントの受入完了状態という)となる。
【0039】
同様に、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方(以下、他方のセメントともいう)をセメント計量器21で計り取る時に、制御部31は、セメント計量器21からの質量計測値と他方のセメントの目標質量(以下で第2の目標質量ともいう)に基づいて、当該質量計測値が当該目標質量となるように、他方のセメントを供給する第1供給装置11又は第2供給装置12を制御する。これにより、セメント計量器21は、当該目標質量からのずれが許容範囲内である質量の他方のセメントを保持している状態(以下で、他方のセメントの受入完了状態という)となる。
【0040】
より詳しくは、ポルトランドセメントをセメント計量器21で計り取る場合、制御部31は、セメント計量器21からの質量計測値とポルトランドセメントの目標質量に基づいて、開閉ゲート11bの開閉を制御する。この制御において、制御部31は、第1供給装置11の開閉ゲート11bを開けることにより、第1供給装置11の貯蔵瓶11aから計量瓶21aへのポルトランドセメントの供給を開始させ、セメント計量器21からの質量計測値がポルトランドセメントの目標質量に近づいたら(例えば、セメント計量器21からの質量計測値が当該目標質量よりも設定値だけ小さい値になったら)、第1供給装置11の開閉ゲート11bを閉じてよい。これにより、セメント計量器21は、ポルトランドセメントの受入完了状態となる。
【0041】
同様に、高炉セメントB種をセメント計量器21で計り取る場合、制御部31は、セメント計量器21からの質量計測値と高炉セメントB種の目標質量に基づいて、開閉ゲート12bの開閉を制御する。この制御において、制御部31は、第2供給装置12の開閉ゲート12bを開けることにより、第2供給装置12の貯蔵瓶12aから計量瓶21aへの高炉セメントB種の供給を開始させ、セメント計量器21からの質量計測値が高炉セメントB種の目標質量に近づいたら(例えば、セメント計量器21からの質量計測値が当該目標質量よりも設定値だけ小さい値になったら)、第2供給装置12の開閉ゲート12bを閉じてよい。これにより、セメント計量器21は、高炉セメントB種の受入完了状態となる。
【0042】
制御部31は、細骨材計量器23Xからの質量計測値と細骨材目標質量に基づいて、当該質量計測値が細骨材目標質量となるように細骨材供給装置13Xを制御する。これにより、細骨材計量器23Xは、細骨材目標質量からのずれが許容範囲内である質量の細骨材を保持している状態(以下で細骨材の受入完了状態という)となる。
【0043】
より詳しくは、制御部31は、細骨材計量器23Xからの質量計測値と細骨材目標質量に基づいて、開閉ゲート13bの開閉を制御する。この制御において、制御部31は、細骨材供給装置13Xの開閉ゲート13bを開けることにより、細骨材供給装置13Xの貯蔵瓶13aから計量瓶23aへの骨材の供給を開始させ、細骨材計量器23Xからの質量計測値が細骨材目標質量に近づいたら(例えば、細骨材計量器23Xからの質量計測値が細骨材目標質量よりも設定値だけ小さい値になったら)、細骨材供給装置13Xの開閉ゲート13bを閉じてよい。これにより、細骨材計量器23Xは、細骨材の受入完了状態となる。
【0044】
制御部31は、粗骨材計量器23Yからの質量計測値と粗骨材目標質量に基づいて、当該質量計測値が粗骨材目標質量となるように粗骨材供給装置13Yを制御する。これにより、粗骨材計量器23Yは、粗骨材目標質量からのずれが許容範囲内である質量の粗骨材を保持している状態(以下で粗骨材の受入完了状態という)となる。より詳しい当該制御は、細骨材の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0045】
制御部31は、液体計量器24からの質量計測値と混和剤目標質量に基づいて、当該質量計測値が混和剤目標質量となるように混和剤供給装置14を制御する。これにより、液体計量器24は、混和剤目標質量からのずれが許容範囲内である質量の化学混和剤を保持している状態(以下で、化学混和剤の受入完了状態という)となる。
【0046】
より詳しくは、制御部31は、液体計量器24からの質量計測値と混和剤目標質量に基づいて、混和剤供給装置14のバルブ14bの開閉を制御する。この制御において、制御部31は、バルブ14bを開けることにより、混和剤供給装置14の貯蔵瓶14aから計量瓶24aへの化学混和剤の供給を開始させ、液体計量器24からの質量計測値が混和剤目標質量に近づいたら(例えば、液体計量器24からの質量計測値が混和剤目標質量よりも設定値だけ小さい値になったら)、バルブ14bを閉じてよい。これにより、液体計量器24は、化学混和剤の受入完了状態になる。
【0047】
次いで、制御部31は、当該化学混和剤が保持されている液体計量器24に水を供給するように、水供給装置15を制御する。例えば、制御部31は、液体計量器24からの質量計測値と水目標質量に基づいて、当該質量計測値が水目標質量となるように水供給装置15を制御する。これにより、液体計量器24は、水目標質量からのずれが許容範囲内である質量の液体(化学混和剤と水を合わせた液体)を保持している状態(以下で水の受入完了状態という)となる。
【0048】
より詳しくは、制御部31は、液体計量器24からの質量計測値と、水目標質量に基づいて、水供給装置15のバルブ15bの開閉を制御する。この制御において、制御部31は、バルブ15bを開けることにより、水供給装置15の貯蔵瓶15aから計量瓶24aへの水の供給を開始させ、液体計量器24からの質量計測値が水目標質量に近づいたら(例えば、液体計量器24からの質量計測値が水目標質量よりも設定値だけ小さい値になったら)、バルブ15bを閉じてよい。これにより、液体計量器24は、水の受入完了状態となる。
【0049】
制御部31は、計量装置3による計量の誤差を算出する誤差算出部31aを有する。誤差算出部31aは、制御部31に組み込まれていてよい。以下で、一方のセメントの受入完了状態であるセメント計量器21と、細骨材の受入完了状態である細骨材計量器23Xと、粗骨材の受入完了状態である粗骨材計量器23Yとから出力された質量計測値をそれぞれ第1~第3の計量値という。また、以下で、他方のセメントの受入完了状態であるセメント計量器21と、化学混和剤の受入完了状態である液体計量器24と、水の受入完了状態である液体計量器24から出力された質量計測値をそれぞれ第4~第6の計量値という。
【0050】
誤差算出部31aは、第1の計量値と一方のセメントの目標質量(第1の目標質量)との誤差、第2の計量値と細骨材目標質量との誤差、第3の計量値と粗骨材目標質量との誤差、第4の計量値と他方のセメントの目標質量(第2の目標質量)との誤差、第5の計量値と混和剤目標質量との誤差、および第6の計量値と水目標質量との誤差を、それぞれ、第1~第6の誤差として算出する。
【0051】
記憶装置33には、第1~第6の計量値と第1~第6の誤差が、製造対象のA種相当コンクリートの識別情報と対応付けた状態で記録される。すなわち、誤差算出部31aは、第1~第6の計量値と第1~第6の誤差を、製造対象のA種相当コンクリートの識別情報と対応付けた状態で、品質データとして記憶装置33に記憶させる。この時、誤差算出部31aは、更に、第1および第2の目標質量と細骨材目標質量と粗骨材目標質量と混和剤目標質量と水目標質量を、当該識別情報と対応付けた状態で、記憶装置33に記憶させてよい。記憶装置33は、不揮発性メモリであってよい。例えば、記憶装置33は、フラッシュメモリ、磁気ディスク(ハードディスク)、または光ディスクであってよい。
【0052】
制御部31は、上述のようにセメント計量器21を一方のセメントの受入完了状態にしたら、(例えば上述の開閉ゲート21cを開けることにより)セメント計量器21から一方のセメントを混合機5へ供給させ、その後、上述のようにセメント計量器21を他方のセメントの受入完了状態にし、その後、(例えば上述の開閉ゲート21cを開けることにより)セメント計量器21から他方のセメントを混合機5へ供給させる制御を行ってよい。
【0053】
また、制御部31は、更に、他の材料を混合機5へ供給する制御を以下のように行ってもよい。
【0054】
制御部31は、細骨材計量器23Xを細骨材の受入完了状態にしたら、細骨材計量器23Xから細骨材を混合機5へ供給させる制御を行い、粗骨材計量器23Yを粗骨材の受入完了状態にしたら、粗骨材計量器23Yから粗骨材を混合機5へ供給させる制御を行い、液体計量器24を水の受入完了状態にしたら、液体計量器24から水を化学混和剤と共に混合機5へ供給させる制御を行ってよい。この場合、細骨材計量器23Xから混合機5への細骨材の供給は、制御部31が細骨材計量器23Xの開閉ゲート23cを開くことにより行われ、粗骨材計量器23Yから混合機5への粗骨材の供給は、制御部31が粗骨材計量器23Yの開閉ゲート23cを開くことにより行われ、液体計量器24から混合機5への水および化学混和剤の供給は、制御部31が液体計量器24のバルブ24cを開くことにより行われてよい。
【0055】
制御部31は、A種相当コンクリートの製造時に混合機5を作動させてよい。例えば、制御部31は、A種相当コンクリートの製造に用いる材料(ポルトランドセメント、高炉セメントB種、骨材、および水と化学混和剤)のうち、一部の材料(例えば一方のセメント)を最初に混合機5へ供給する時に、混合機5の作動を開始させてよい。その後、制御部31は、混合機5を作動させている状態で、A種相当コンクリートの製造に用いる残りの材料を混合機5へ供給する。これにより、ポルトランドセメント、高炉セメントB種、骨材(細骨材と粗骨材)、および水と化学混和剤が混合機5で練り混ぜられる。その結果、ポルトランドセメント、高炉セメントB種、骨材、および水と化学混和剤を練り混ぜたA種相当コンクリートが製造される。
【0056】
(混合割合)
ポルトランドセメントと高炉セメントB種の上述した所定の混合割合は、例えば次のように定められた質量の割合であってよい。
【0057】
ここで、ポルトランドセメントにおける高炉スラグの質量割合が、0%~5%であることは分かっているが、0%~5%のいずれの値であるかの特定が困難であり、高炉セメントB種における高炉スラグの質量割合が、40%~45%であることは分かっているが、40%~45%のいずれの値であるかの特定が困難であることを前提とする。この前提において、ポルトランドセメントと高炉セメントとの混合割合は、次の表1に従って予め定められてよい。
【0058】
【表1】
【0059】
表1に従う場合、次のように混合割合が定められる。
高炉スラグの質量割合が8%~13%のA種相当コンクリートを製造する場合には、互いに混合するポルトランドセメントと高炉セメントB種との混合割合を、80.0:20.0に定める。
高炉スラグの質量割合が13%~18%のA種相当コンクリートを製造する場合には、互いに混合するポルトランドセメントと高炉セメントB種との混合割合を、67.5:32.5に定める。
高炉スラグの質量割合が18%~23%のA種相当コンクリートを製造する場合には、互いに混合するポルトランドセメントと高炉セメントB種との混合割合を、55.0:45.0に定める。
【0060】
(誤差の許容範囲)
計り取られた一方のセメント(ポルトランドセメント又は高炉セメントB種)の質量計測値(第1の計量値)と第1の目標質量との誤差(第1の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから第1の目標質量の±1%までの範囲である。すなわち、第1の目標質量に対する第1の誤差(第1の計量値から第1の目標質量を引いた値)の絶対値の比率が、1%以下である場合には、第1の誤差は上記許容範囲内にある。
同様に、計り取られた他方のセメント(ポルトランドセメント又は高炉セメントB種)の質量計測値(第4の計量値)と第2の目標質量との誤差(第4の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから第2の目標質量の±1%までの範囲である。
【0061】
計り取られた細骨材の質量計測値(第2の計量値)と細骨材目標質量との誤差(第2の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから細骨材目標質量の±3%までの範囲である。
計り取られた粗骨材の質量計測値(第3の計量値)と粗骨材目標質量との誤差(第3の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから粗骨材目標質量の±3%までの範囲である。
【0062】
計り取られた化学混和剤の質量計測値(第5の計量値)と混和剤目標質量との誤差(第5の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから混和剤目標質量の±3%までの範囲である。
計り取られた液体(水と化学混和剤を合わせた液体)の質量計測値(第6の計量値)と水目標質量との誤差(第6の誤差)の上記許容範囲は、例えば、ゼロから水目標質量の±1%までの範囲である。
なお、本発明によると、各上記許容範囲は上述の数値例に限定されない。
【0063】
(A種相当のコンクリートの計量方法)
図2は、本発明の実施形態によるA種相当のコンクリートを製造するための計量方法を示すフローチャートである。この計量方法は、上述の計量装置3(製造装置10)を用いて行われてよい。計量方法は、ステップS1~S3を有する。
【0064】
ステップS1において、製造対象のA種相当コンクリートの識別情報、第1および第2の目標質量、細骨材目標質量、粗骨材目標質量、混和剤目標質量、および水目標質量が計量装置3(制御部31)に入力される。例えば、人が、適宜の操作部(タッチパネル、キーボードなど)を操作することにより、当該入力がなされてよい。また、この入力がなされたら、計量開始指令が計量装置3(制御部31)へ入力されてよい。この入力は、適宜の操作部を人が操作することによりなされてよい。
【0065】
計量開始指令が計量装置3(制御部31)へ入力されることにより、ステップS2が開始される。
【0066】
なお、ステップ2を開始する時には、貯蔵瓶11a,12a、細骨材用の貯蔵瓶13a、粗骨材用の貯蔵瓶13a、貯蔵瓶14a、および貯蔵瓶15aには、それぞれ、十分な量のポルトランドセメント、高炉セメントB種、細骨材、粗骨材、化学混和剤、および水が保持されていてよい。ここで、貯蔵瓶11a,12aには、同じ生産者が生産したポルトランドセメントと高炉セメントB種がそれぞれ保持されている。また、貯蔵瓶11a,12aにそれぞれ保持されているポルトランドセメントと高炉セメントB種は、それぞれのJISに適合するものである。
【0067】
ステップS2は、ステップS1で入力された第1および第2の目標質量、細骨材目標質量、粗骨材目標質量、混和剤目標質量、および水目標質量に基づいて計量装置3により行われてよい。
【0068】
ステップS2において、計量装置3は、上述のように、自動で、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方を、その目標質量(第1の目標質量)に基づいてセメント計量器21で計り取って混合機5に供給し、その後、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方をその目標質量(第2の目標質量)に基づいて同じセメント計量器21で計り取って混合機5に供給する。
【0069】
また、ステップS2において、計量装置3は、上述のように、自動で、細骨材と粗骨材を、それぞれ、細骨材目標質量と粗骨材目標質量に基づいて細骨材計量器23Xと粗骨材計量器23Yで計り取る。計量装置3は、ステップS2において、このように計り取った細骨材と粗骨材を、それぞれ、上述のように細骨材計量器23Xと粗骨材計量器23Yから混合機5へ供給する。
【0070】
更に、計量装置3は、上述のように、自動で、化学混和剤および水を、それぞれ混和剤目標質量と水目標質量に基づいて液体計量器24で計り取る。計量装置3は、ステップS2において、このように計り取った化学混和剤と水を、上述のように液体計量器24から混合機5へ供給する。
【0071】
また、ステップS2において、計量装置3は、計り取った一方のセメントの質量計測値、その誤差(第1の誤差)、計り取った他方のセメントの質量計測値、およびその誤差(第4の誤差)を上述のように算出して、ステップS1で入力された識別情報に対応づけて記憶装置33に記憶させる。
【0072】
更に、ステップS2において、計量装置3は、計り取った細骨材の質量計測値、その誤差(第2の誤差)、計り取った粗骨材の質量計測値、その誤差(第3の誤差)、計り取った化学混和剤の質量計測値、その誤差(第5の誤差)、計り取った水(厳密には化学混和剤と水の混合液)の質量計測値、およびその誤差(第6の誤差)を上述のように算出して、ステップS1で入力された識別情報に対応づけて記憶装置33に記憶させる。
【0073】
以下、ステップS2の具体例を説明する。この例では、ステップS2は、図2のように、1段階目と2段階目を有する。1段階目はステップS20~S24を有し、2段階目はステップS25~S29を有する。
【0074】
<1段階目>
ステップS20において、計量装置3は、上述のようにセメント計量器21を一方のセメント(ポルトランドセメントまたは高炉セメントB)の受入完了状態にするとともに、上述のように細骨材計量器23Xと粗骨材計量器23Yをそれぞれ細骨材の受入完了状態と粗骨材の受入完了状態にする。一例では、ステップS20において、計量装置3は、セメント計量器21をポルトランドセメントの受入完了状態にする。
【0075】
ステップS21において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS20により一方のセメントの受入完了状態となったセメント計量器21から出力された計量値(第1の計量値)と、一方のセメントの目標質量(第1の目標質量)との誤差(第1の誤差)を算出する。
【0076】
また、ステップS21において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS20により受入完了状態となった細骨材計量器23Xから出力された計量値(第2の計量値)と細骨材目標質量との誤差(第2の誤差)を算出する。同様に、ステップS21において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS20により受入完了状態となった粗骨材計量器23Yから出力された計量値(第3の計量値)と粗骨材目標質量との誤差(第3の誤差)を算出する。
【0077】
ステップS22において、ステップS21で算出された第1の誤差がその許容範囲内にあるかを確認する。第1の誤差が許容範囲外である場合には、以降の処理を中止する。
【0078】
一方、第1の誤差がその許容範囲内である場合には、ステップS23へ進んでもよいし、更に、第2および第3の誤差の両方(又は第2および第3の誤差の一方)がその許容範囲内にあれば、ステップS23へ進むようにしてもよい。すなわち、ステップS22において、第1~第3の誤差(又は、第1の誤差と、第2および第3の誤差の一方との組み合わせ)がそれぞれの許容範囲内にあるかを確認してもよい。
【0079】
ステップS22は、次のように制御部31により行われてもよい。制御部31は、第1の誤差(又は、第1~第3の誤差の各々、若しくは、第1の誤差と、第2および第3の誤差の一方との各々)が、許容範囲内の値であるかどうかを判断し、この判断の結果が肯定である場合には、ステップS23以降の処理を実行する。一方、この判断の結果が否定である場合には、制御部31は、その旨のエラー信号を出力して、ステップS23以降の処理を実行しない。このエラー信号は、例えば適宜のディスプレイに出力され、これにより、ディスプレイは、誤差が許容範囲内でない旨を表示する。この場合、計量装置3の点検、調整などを人が行ってよい。
【0080】
あるいは、計量装置3(誤差算出部31a)は、第1の誤差(又は、第1~第3の誤差の各々、若しくは、第1の誤差と、第2および第3の誤差の一方との各々)をディスプレイに入力する。これにより、ディスプレイは、入力された誤差を表示する。人は、ディスプレイに表示された誤差が許容範囲内にあると判断した場合には、ステップS23以降の処理を実行する指令を、適宜の操作部を操作することにより制御部31に入力する。これにより、制御部31は、ステップS23以降の処理を実行する。一方、人は、ディスプレイに表示された誤差が許容範囲外であると判断した場合には、ステップS23以降の処理を実行させる旨の指令を制御部31に入力しない。この場合、計量装置3の点検、調整などを行ってよい。
【0081】
ステップS23において、計量装置3(制御部31)は、第1~第3の計量値および第1~第3の誤差と、ステップS1で入力された第1の目標質量、細骨材目標質量、および粗骨材目標質量を、ステップS1で入力された識別情報と対応づけた状態で、品質データとして記憶装置33に記憶させる。この品質データは、記憶装置33において保管されてよい。
【0082】
ステップS24において、セメント計量器21、細骨材計量器23X、および粗骨材計量器23Yから、それぞれ、一方のセメント、細骨材、および粗骨材を混合機5へ供給させる。この供給は、セメント計量器21、細骨材計量器23X、および粗骨材計量器23Yの開閉ゲート21c,23c,23cを開く制御を制御部31が行うことによりなされてよい。なお、この供給の開始時に、制御部31は、混合機5の作動を開始させてよい。
【0083】
一例では、一方のセメントはポルトランドセメントであり、ステップS24において、ポルトランドセメントをセメント計量器21から混合機5へ供給(投入)するのと同時に、細骨材計量器23Xで計り取った細骨材(砂)を混合機5へ供給(投入)する。この時、ポルトランドセメントと細骨材は、互いに混ざり合うように混合機5へ投入されてよい。
【0084】
<2段階目>
ステップS25において、計量装置3は、上述のようにセメント計量器21を他方のセメント(ポルトランドセメントまたは高炉セメントB)の受入完了状態にする。また、ステップS25において、計量装置3は、上述のように、液体計量器24を化学混和剤の受入完了状態にし、次いで、液体計量器24を水(厳密には化学混和剤と水の混合液)の受入完了状態にする。
【0085】
ステップS26において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS25により他方のセメントの受入完了状態となったセメント計量器21から出力された計量値(第4の計量値)と、他方のセメントの目標質量(第2の目標質量)との誤差(第4の誤差)を算出する。
【0086】
また、ステップS26において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS25により化学混和剤の受入完了状態となった液体計量器24から出力された計量値(第5の計量値)と混和剤目標質量との誤差(第5の誤差)を算出する。同様に、ステップS26において、計量装置3(誤差算出部31a)は、ステップS25により水の受入完了状態となった液体計量器24から出力された計量値(第6の計量値)と水目標質量との誤差(第6の誤差)を算出する。
【0087】
ステップS27において、ステップS26で算出された第4の誤差がその許容範囲内にあるかを確認する。第4の誤差が許容範囲外である場合には、以降の処理を中止する。
【0088】
一方、第4の誤差がその許容範囲内である場合には、ステップS28へ進んでもよいし、更に、第5および第6の誤差の両方(又は第5および第6の誤差の一方)がその許容範囲内にあれば、ステップS28へ進むようにしてもよい。すなわち、ステップS27において、第4~第6の誤差(又は、第4の誤差と、第5および第6の誤差の一方との組み合わせ)がそれぞれの許容範囲内にあるかを確認してもよい。
【0089】
ステップS27は、次のように制御部31により行われてもよい。制御部31は、第4の誤差(又は、第4~第6の誤差の各々、若しくは、第4の誤差と、第5および第6の誤差の一方との各々)が、許容範囲内の値であるかどうかを判断し、この判断の結果が肯定である場合には、ステップS28以降の処理を実行する。一方、この判断の結果が否定である場合には、制御部31は、その旨のエラー信号を出力して、ステップS28以降の処理を実行しない。このエラー信号は、例えば適宜のディスプレイに出力され、これにより、ディスプレイは、誤差が許容範囲内でない旨を表示する。この場合、計量装置3の点検、調整などを人が行ってよい。
【0090】
あるいは、計量装置3(誤差算出部31a)は、第4の誤差(又は、第4~第6の誤差の各々、若しくは、第4の誤差と、第5および第6の誤差の一方との各々)をディスプレイに入力する。これにより、ディスプレイは、入力された誤差を表示する。人は、ディスプレイに表示された誤差が許容範囲内にあると判断した場合には、ステップS28以降の処理を実行する指令を、適宜の操作部を操作することにより制御部31に入力する。これにより、制御部31は、ステップS28以降の処理を実行する。一方、人は、ディスプレイに表示されたの誤差が許容範囲外であると判断した場合には、ステップS28以降の処理を実行させる旨の指令を制御部31に入力しない。この場合、計量装置3の点検、調整などを行ってよい。
【0091】
ステップS28において、計量装置3(制御部31)は、第4~第6の計量値および第4~第6の誤差と、ステップS1で入力された第2の目標質量、混和剤目標質量、および水目標質量を、ステップS1で入力された識別情報と対応づけた状態で、記憶装置33に記憶させる。このステップS28と上述のステップS23が行われた結果、記憶装置33は、第1~第6の計量値、第1~第6の誤差、第1および第2の目標質量、細骨材目標質量、粗骨材目標質量、混和剤目標質量、および水目標質量を、ステップS1で入力された識別情報と対応づけた状態で品質データとして記憶している状態になる。
【0092】
ステップS29において、セメント計量器21および液体計量器24から、それぞれ、他方のセメントと、化学混和剤および水とを混合機5へ供給させる。この供給は、セメント計量器21の開閉ゲート21cと液体計量器24のバルブ24cを開く制御を制御部31が行うことによりなされてよい。
【0093】
ステップS3において、上述のステップS24の時点から作動し続けている混合機5が、ステップS24、S29により供給されたポルトランドセメント、高炉セメントB種、粗骨材、細骨材、化学混和剤、および水を練り混ぜることにより、A種相当コンクリートを製造する。
【0094】
ステップS23とステップS28が行われたことにより記憶装置33に記憶された品質データは、必要に応じて、ディスプレイまたはプリンタへ出力可能である。この場合、出力された品質データは、ディスプレイにより表示され、又はプリンタにより用紙に印刷される。
【0095】
(実施形態の効果)
本実施形態では、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のうち、一方を計り取って混合機5へ供給し、その後、他方を計り取る2段階計量を行う。このように、ポルトランドセメントは、セメント計量器21にポルトランドセメントのみが保持されている状態で計り取られ、その質量が計測され、高炉セメントB種は、セメント計量器21に高炉セメントB種のみが保持されている状態で計り取られ、その質量が計測される。したがって、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のそれぞれについて、信頼性が高く且つ客観的な質量計測値が得られる。
【0096】
また、本実施形態によると、高炉セメントA種相当のコンクリートの製造に用いるポルトランドセメントと高炉セメントB種の質量がそれぞれ計り取られ、計り取られた各質量が、製造されたA種相当コンクリートの識別情報と対応づけられた状態で品質データとして記憶装置33に記録される。したがって、記録された品質データにより、A種相当コンクリートが、ポルトランドセメントと高炉セメントB種との所定の混合割合に従って製造されたものであることを保証できる。その結果、コンクリートの要求性能を保証できる。例えば、A種相当コンクリートを製造した後に、その品質を、上記品質データにより確認でき、第三者に示すことができる。
【0097】
また、ポルトランドセメントと高炉セメントB種は、累加計量ではなく、上述のように、2段階計量により、それぞれ単独で計り取られる。これにより、ポルトランドセメントと高炉セメントB種のそれぞれの質量計測値を得ている。したがって、これらの質量計測値を、信頼性が高く且つ客観的な品質データ(証拠)として示すことができる。
【0098】
一方、本実施形態とは違って、累加計量の場合、まず、所定の目標質量のポルトランドセメントを計量器で計り取る。次に、同じ計量器に所定の高炉セメントB種を加えることで、ポルトランドセメントの目標質量と高炉セメントB種の目標質量との合計質量のセメントを当該計量器で計り取ることになる。したがって、計り取ったセメントの質量の内訳を、信頼性が高く且つ客観的な証拠として示し難い。
【0099】
本実施形態では、計り取ったポルトランドセメントの質量計測値とその目標質量との誤差と、計り取った高炉セメントB種の質量計測値とその目標質量との誤差も記憶装置33に記録される。記録された誤差により、製造されたA種相当コンクリートの品質を直ちに確認できる。
【0100】
上述では、ポルトランドセメントをセメント計量器21から混合機5へ投入して供給するのと同時に、細骨材計量器23Xで計り取った細骨材(例えば砂)を混合機5へ投入する。これにより、粉体であるポルトランドセメントが粉塵として舞い上がることを抑えることができる。
【0101】
上述では、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方が混合機5に供給される段階では、水を混合機5へ供給せず、その後、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の他方が混合機5に供給される段階以降において、水を混合機5へ供給する。したがって、A種相当コンクリートの製造のために各材料同士を混合機5で練り混ぜる前に、ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方が、先に水と反応してしまうことが防止される。
【0102】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1~3のいずれかを単独で採用してもよいし、変更例1~3の2つ以上を任意に組み合わせて採用してもよい。この場合、以下で述べない点は、上述と同じである。
【0103】
(変更例1)
ポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方と他方のセメントは、上述のようにそれぞれ1段階目と2段階目において計り取られて混合機5へ供給され、計り取られた水(および化学混和剤)は、他方のセメントが混合機5へ供給される時以降(例えば、上述のステップS29、又は、ステップS29の後であって上述のステップS3の前)において混合機5へ供給されてよい。
【0104】
一方、骨材(例えば粗骨材)は、任意の時点で計り取ってよく、計り取った当該骨材は、2段階目、又は、2段階目の後であってステップS3の前、又は、ステップS3の後に混合機5へ供給されてもよい。当該骨材をステップS3の後に混合機5へ供給する場合には、当該供給の後、ステップS3で既に練り混ぜられた各材料(ポルトランドセメントと高炉セメントB種と水と化学混和剤)と当該骨材とを混合機5により更に練り混ぜてよい。
【0105】
(変更例2)
上述では、細骨材と粗骨材の2種類を骨材として用いる場合を説明したが、A種相当のコンクリートを製造するのに用いる骨材の種類は、1種類(例えば細骨材)であってもよいし、3種類以上であってもよい。
【0106】
この場合、当該1種類の骨材、又は、3種類以上の骨材の各々をその計量器で計り取って混合機5へ供給するタイミングは、上述の1段階目であってもよいし、2段階目であってもよいし、上述のステップS3の後であってもよい。
【0107】
このような場合でも、1段階目または2段階目においてポルトランドセメントをセメント計量器21から混合機5へ投入して供給するのと同時に、細骨材計量器23Xで計り取った細骨材(例えば砂)を混合機5へ互いに混ざり合うように投入することにより、上述のように、粉体であるポルトランドセメントが舞い上がることを抑えることができる。
【0108】
なお、用いる骨材が1種類の場合、細骨材供給装置13Xおよび細骨材計量器23Xと、粗骨材供給装置13Yおよび粗骨材計量器23Yとの一方が省略されてよい。用いる骨材が3種類以上の場合、細骨材供給装置13Xのような骨材供給装置は、用いる骨材の種類の数と同じ数だけ設けられ、細骨材計量器23Xのような骨材計量器は、用いる骨材の種類の数以下の数だけ設けられてよい。
【0109】
用いる骨材の種類の数と同じ数の骨材計量器が設けられる場合、制御部31は、1つの種類に対応する骨材供給装置と骨材計量器を1組として、組毎に(すなわち種類毎に)、制御部31は、対応する種類の骨材目標質量に基づいて、上述の細骨材供給装置13Xおよび細骨材計量器23Xの場合と同様に、当該種類の骨材を計り取って混合機5へ供給する制御を行う。また、その際に、種類毎に、制御部31は、計り取った骨材の質量計測値と、誤差算出部31aが算出した、当該質量計測値と当該種類の骨材目標質量との誤差とを、当該種類の計測データとして、製造対象のA種相当コンクリートの識別情報に対応付けて記憶装置33に記憶させてよい。
【0110】
用いる骨材の種類の数よりも少ない数の骨材計量器が設けられる場合、複数種類の骨材を累加計量する骨材計量器と、1種類の骨材のみを計量する骨材計量器との両方が設けられてもよいし、複数種類の骨材を累加計量する骨材計量器のみが設けられてもよい。
【0111】
(変更例3)
上述の実施形態では、計量装置3(制御部31)は、第1~第6の計量値と第1~第6の誤差のうち、少なくとも、第1および第4の計量値(計り取ったポルトランドセメントと高炉セメントB種の一方と他方のそれぞれの質量計測値)をステップS1で入力された識別情報と対応づけた状態で、品質データとして記憶装置33に記録するように構成されてもよい。
【0112】
この場合、一例では、計量装置3(制御部31)は、第1および第4の計量値に加えて、第1および第4の誤差、又は、第1および第2の目標質量を上述の識別情報と対応づけた状態で、品質データとして記憶装置33に記録してもよい。別の例では、計量装置3(制御部31)は、第1および第4の計量値に加えて、第1および第4の誤差と第1および第2の目標質量を上述の識別情報と対応づけた状態で、品質データとして記憶装置33に記録してもよい。
【0113】
また、別の例では、計量装置3は、ステップS23、S28において第1~第6の誤差を記憶装置33に記録しなくてもよい。この場合、誤差算出部31aは設けなくてよい。
【符号の説明】
【0114】
3 計量装置、5 混合機、10 コンクリートの製造装置、11 第1供給装置、11a 貯蔵瓶、11b 開閉ゲート、12 第2供給装置、12a 貯蔵瓶、12b 開閉ゲート、13X 細骨材供給装置(骨材供給装置)、13Y 粗骨材供給装置(骨材供給装置)、13a 貯蔵瓶、13b 開閉ゲート、14 混和剤供給装置、14a 貯蔵瓶、14b バルブ、15 水供給装置、15a 貯蔵瓶、15b バルブ、21 セメント計量器、21a 計量瓶、21b ロードセル、21c 開閉ゲート、22 第2の計量器、22a 計量瓶、
22b ロードセル、22c 開閉ゲート、23X 細骨材計量器(骨材計量器)、23Y 粗骨材計量器(骨材計量器)、23a 計量瓶、23b ロードセル、23c 開閉ゲート、24 液体計量器、24a 計量瓶、24b ロードセル、24c バルブ、31 制御部、31a 誤差算出部、33 記憶装置
図1
図2