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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056839
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】浴室用椅子
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/12 20060101AFI20230413BHJP
【FI】
A47K3/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166283
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 蓮
(72)【発明者】
【氏名】高見 駿佑
(72)【発明者】
【氏名】北川 瑠璃
(72)【発明者】
【氏名】坂口 智彦
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 立明
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132DA01
2D132DA09
(57)【要約】
【課題】利用者の座り心地の向上を図ることができる浴室用椅子を提供する。
【解決手段】浴室用椅子1は、座部10と、背もたれ部20と、フレーム部30と、を備える。背もたれ部20は、荷重によって撓む。フレーム部30は、座部10と背もたれ部20とを支持する。を備える。フレーム部30は、背もたれ部20の後方に配置され、背もたれ部20を支持する背もたれ用フレーム31を含む。背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部と、
荷重によって撓む背もたれ部と、
前記座部と前記背もたれ部とを支持するフレーム部と、を備え、
前記フレーム部は、前記背もたれ部の後方に配置され、前記背もたれ部を支持する背もたれ用フレームを含み、
前記背もたれ部の前面と前記背もたれ用フレームとの間に空間が設けられている、
浴室用椅子。
【請求項2】
前記背もたれ部は、板形状の第1背もたれ部材と、前記第1背もたれ部材の後方に配置されて、前記背もたれ用フレームに接続している第2背もたれ部材と、を含み、
前記第2背もたれ部材の前面は、前記第1背もたれ部材の後面に隙間を介して対向している
請求項1に記載の浴室用椅子。
【請求項3】
前記第2背もたれ部材は、中央部が後方に突出するように左右方向において湾曲しており、
前記第2背もたれ部材の前記中央部が、前記背もたれ用フレームと接続しており、
前記第2背もたれ部材の前方において、前記第1背もたれ部材の両端部と、前記第2背もたれ部材の両端部とが接続されている、
請求項2に記載の浴室用椅子。
【請求項4】
前記座部は、左右方向及び前後方向のそれぞれにおいて、前記座部の中央部が窪むように形成され、
前記座部の中央部には、貫通孔が設けられている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の浴室用椅子。
【請求項5】
一対の肘掛部を更に備え、
前記フレーム部は、前記背もたれ用フレームの左右方向における両端から下方に延在する一対のフレームを更に含み、
前記一対の肘掛部は、前記一対のフレームに一対一に設けられており、
前記座部は、
前記一対の肘掛部の間に配置され、
利用者が座ることが可能となるように前記座部が開かれた状態である第1状態と、利用者が座ることが不可となるように前記座部が閉じられた状態である第2状態とに状態変位が可能に構成されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の浴室用椅子。
【請求項6】
一対の脚ゴム部を更に備え、
前記フレーム部は、上下方向において下端が上端より前方に位置するように配置された一対の脚用フレームを更に含み、
前記座部は、利用者が座ることが可能となるように前記座部が開かれた状態である第1状態と、利用者が座ることが不可となるように前記座部が閉じられた状態である第2状態とに状態変位が可能に構成されており、
前記一対の脚ゴム部は、前記一対の脚用フレームの前記下端に一対一に設けられており、
前記一対の脚ゴム部のそれぞれの下面は、
前後方向に並ぶ第1面と第2面とを有し、第1面の面方向と第2面の面方向とは交差する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の浴室用椅子。
【請求項7】
前記第1面は、前記一対の脚用フレームのうち対応する脚用フレームの中心軸と直交するよう形成され、
前記第2面は、前記第1面の後端から後方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜し、かつ前記座部が第1状態である場合に前記座部と平行となるよう形成されている、
請求項6に記載の浴室用椅子。
【請求項8】
前記第2面は、凹凸形状を有している、
請求項6又は7に記載の浴室用椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に浴室用椅子に関し、より詳細には座部を備える浴室用椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室で用いられる椅子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、人体の臀部を受けるための座面を形成する座部と、人体の各足の裏を受けるための足載せ面を形成する足台とを備え、足載せ面には、各足の裏の内側を外側より高くするような傾斜が付与され、足載せ面の傾斜角度が固定されている腰下洗浄用椅子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-290413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
浴室で利用される椅子(浴室用椅子)について、利用者の座り心地の向上が求められている。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、利用者の座り心地の向上を図ることができる浴室用椅子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る浴室用椅子は、座部と、荷重によって撓む背もたれ部と、前記座部と前記背もたれ部とを支持するフレーム部と、を備える。前記フレーム部は、前記背もたれ部の後方に配置され、前記背もたれ部を支持する背もたれ用フレームを含む。前記背もたれ部の前面と前記背もたれ用フレームとの間に空間が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係る浴室用椅子の外観図である。
図2図2は、同上の浴室用椅子の座部を折り畳んだ状態での同上の浴室用椅子の外観図である。
図3図3は、同上の浴室用椅子を上方から見た平面図である。
図4図4は、同上の浴室用椅子を別角度から見た外観図である。
図5図5は、同上の浴室用椅子の座部を折り畳んだ状態での同上の浴室用椅子を前方から見た正面図である。
図6図6は、同上の浴室用椅子に対する前後方向の断面図である。
図7図7は、同上の浴室用椅子に対する左右方向の断面図である。
図8図8は、同上の浴室用椅子の座部を折り畳んだ状態での同上の浴室用椅子の折畳機構の拡大図である。
図9図9は、同上の浴室用椅子の座部を開いた状態での同上の折畳機構の拡大図である。
図10図10は、一実施形態の変形例1に係る浴室用椅子を後方から見た外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、以下の実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(実施形態)
以下、本実施形態に係る浴室用椅子1について、図1図9を用いて説明する。
【0012】
(1)概要
本実施形態の浴室用椅子1は、例えば、浴室でシャワー浴を行う際に使用されるシャワーチェアである。
【0013】
本実施形態において、浴室用椅子1に対して、図1に示すように、前後方向、左右方向、上下方向を規定する。例えば、図1において、浴室用椅子1が備える後述する一対の肘掛部40が並ぶ方向を左右方向、後述する背もたれ部20と直交する方向を前後方向、及び前後方向及び左右方向の双方と直交する方向を上下方向と規定する。図1には、これらの方向(上、下、左、右、前、後)を表す矢印を示すが、この矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態の浴室用椅子1の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0014】
本実施形態の浴室用椅子1は、図1図3に示すように、座部10と、荷重によって撓む背もたれ部20と、座部10と背もたれ部20とを支持するフレーム部30と、を備える。フレーム部30は、背もたれ部20の後方に配置され、背もたれ部20を支持する背もたれ用フレーム31を含む。背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられている。
【0015】
この構成によると、背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられ、背もたれ部20が荷重により撓むので、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0016】
(2)構成
ここでは、本実施形態の浴室用椅子1の構成について詳細に説明する。
【0017】
浴室用椅子1は、図1に示すように、座部10と、背もたれ部20と、フレーム部30と、一対の肘掛部40と、一対の後方脚フレーム50と、一対の前方脚ゴム部(脚ゴム部)60と、一対の後方脚ゴム部61と、操作部70と、折畳機構80と、を備える。
【0018】
フレーム部30は、座部10と背もたれ部20とを支持する。フレーム部30は、背もたれ部20の後方に配置され、背もたれ部20を支持する背もたれ用フレーム31を含む図1図2参照)。背もたれ用フレーム31の中央部には、操作部70が設けられている。
【0019】
フレーム部30は、背もたれ用フレーム31の左右方向における両端から下方に延在する一対の第1フレーム32と、上下方向において下端が上端より前方に位置するように配置された一対の前方脚フレーム34と、を更に含む。一対の第1フレーム32と、一対の前方脚フレーム34とは、一対一に対応している。
【0020】
背もたれ用フレーム31は、背もたれ部20の後方に配置され、背もたれ部20を支持する。背もたれ用フレーム31は、背もたれ部20にネジ止めされている。これにより、背もたれ用フレーム31は、背もたれ部20を支持する。
【0021】
一対の第1フレーム32は、上下方向において下端が上端より前方に位置するように配置されている。一対の前方脚フレーム34は、一対の後方脚フレーム50とともに、座部10に座った利用者を支える脚として機能する。一対の前方脚フレーム34の間には、第1連結部材35が設けられている。第1連結部材35の一端は一対の前方脚フレーム34のうち一方の前方脚フレーム34の上部に、第1連結部材35の他端は一対の前方脚フレーム34のうち他方の前方脚フレーム34の上部に、それぞれ取り付けられている。一対の前方脚フレーム34は、第1連結部材35により補強されている。
【0022】
さらに、フレーム部30は、一対の第1フレーム32と一対の前方脚フレーム34とを、連結するための一対の第2フレーム33を含む。一対の第1フレーム32及び一対の前方脚フレーム34と、一対の第2フレーム33とは、一対一に対応している。一対の第2フレーム33のそれぞれは、第2フレーム33の一端が一対の第1フレーム32のうち対応する第1フレーム32の下端と連結し、第2フレーム33の他端が一対の前方脚フレーム34のうち対応する前方脚フレーム34の上端と連結している。一対の第2フレーム33は、座部10を支持する。一対の第2フレーム33は、浴室用椅子1を利用する場合には浴室用椅子1が置かれた床面と略平行となる。本実施形態では、背もたれ用フレーム31、一対の第1フレーム32、一対の第2フレーム33及び一対の前方脚フレーム34は、一体成型されている。
【0023】
背もたれ部20は、荷重によって撓む。具体的には、背もたれ用フレーム31の左右方向の両端部が荷重によって前後方向に撓む。より詳細には、背もたれ用フレーム31の左右方向の両端部は、左右方向に沿った軸の中心を支点として前後方向に撓む。背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられている(図3参照)。
【0024】
背もたれ部20は、板形状の第1背もたれ部材21と、第1背もたれ部材21の後方に配置されて、背もたれ用フレーム31に接続している第2背もたれ部材22と、を含む。上述した背もたれ用フレーム31は、第2背もたれ部材22にねじ止めされている。第1背もたれ部材21及び第2背もたれ部材22は、樹脂部材である。第2背もたれ部材22の前面は、第1背もたれ部材21の後面に隙間SP2を介して対向している(図2参照)。
【0025】
具体的には、第2背もたれ部材22は、中央部が後方に突出するように左右方向において湾曲している(図2参照)。第2背もたれ部材22の中央部が、背もたれ用フレーム31と接続している。第2背もたれ部材22の前方において、第1背もたれ部材21の両端部と、第2背もたれ部材22の両端部とが接続されている。第1背もたれ部材21は、第2背もたれ部材22を介した背もたれ用フレーム31の距離は、例えば最大5mmである。すなわち、空間SP1における前後方向の距離の最大値は、例えば5mmである。背もたれ部20の両端が荷重により空間SP1を超えて撓もうとする場合、背もたれ部20の両端は背もたれ用フレーム31と接触する。そのため、背もたれ部20の過度の撓みが抑制される。
【0026】
背もたれ部20は、図2に示すように、背もたれカバー23を有している。背もたれカバー23は、第1背もたれ部材21と第2背もたれ部材22とを覆うカバーであり、クッション性を有している。なお、図1図3図4図6及び図7では、背もたれカバー23は、省略している。
【0027】
操作部70は、背もたれ部20の後方に設けられている。操作部70は、図4に示すように、操作レバー71と、ホルダ72と、を含む。操作レバー71は、左右方向に沿った軸を回転軸として回転可能にホルダ72に取り付けられている。操作レバー71は、操作レバー71のストッパ片71aが、ホルダ72の外面に当接する状態と、操作レバー71が斜め上方に引き上げられる状態との間で、回動自在となるように構成されている。ホルダ72は、背もたれ部20の背面、すなわち第2背もたれ部材22の背面に、背もたれ用フレーム31を挟んで取り付けられている。具体的には、ホルダ72は、第2背もたれ部材22に設けられた第1ねじ孔及び背もたれ用フレーム31に設けられた第2ねじ孔のそれぞれに挿通されたねじによって、ホルダ72は、背もたれ用フレーム31を挟んで第2背もたれ部材22の背面に固定される。ホルダ72は、例えば、浴室用椅子1を持ち運ぶ際の持ち手として利用される。本実施形態では、ホルダ72の下面は、凹凸形状に形成されている。凹凸形状は、浴室用椅子1を後方から見た場合、曲線形状である。ホルダ72の下面が凹凸形状に形成されていることで、浴室用椅子1を運ぶ者の手にフィットする。すなわち、浴室用椅子1を運ぶ者は、違和感を得ることなく浴室用椅子1を持ち運ぶことができる。
【0028】
一対の後方脚フレーム50は、一対の第2フレーム33に一対一に対応している。一対の後方脚フレーム50のそれぞれは、一対の第2フレーム33のうち対応する第2フレーム33に、折畳機構80を介して取り付けられている。一対の後方脚フレーム50の間には、第2連結部材51が設けられている。第2連結部材51の一端は一対の後方脚フレーム50のうち一方の後方脚フレーム50の上部に、第2連結部材51の他端は一対の後方脚フレーム50のうち他方の後方脚フレーム50の上部に、それぞれ連結されている。
【0029】
一対の折畳機構80は、一対の第2フレーム33及び一対の後方脚フレーム50に一対一に対応している。一対の折畳機構80のそれぞれは、図8に示すように、ヒンジ81を有している。ヒンジ81は、フレーム部30と後方脚フレーム50とが回動自在となるように、フレーム部30の第2フレーム33と後方脚フレーム50とを連結している。フレーム部30と後方脚フレーム50とは、前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに近接する状態と、前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに離反して開く状態との間で、折り畳み開閉自在に回動することができる。本実施形態では、ヒンジ81は、前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに離反して開く状態から前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに近接する状態へと状態変位するように、ばね力が働いている。
【0030】
一対の肘掛部40は、一対の第1フレーム32に一対一に設けられている(図1参照)。一対の肘掛部40は、左右方向の沿った軸を回転軸として回転可能に構成されている。一対の肘掛部40は、肘掛部40の先端が前方を向く状態と、肘掛部40の先端が上方を向く状態との間で、回動自在となるように構成されている。
【0031】
座部10は、利用者が座ることが可能となるように座部10が開かれた状態である第1状態(図1参照)と、利用者が座ることが不可となるように座部10が閉じられた状態である第2状態(図2参照)とに状態変位が可能に構成されている。座部10は、一対の肘掛部40の間に配置されている。具体的には、座部10は、第1状態及び第2状態のいずれの状態においても、一対の肘掛部40の間に配置されている。より詳細には、座部10は、第1状態及び第2状態のいずれの状態においても、上方から浴室用椅子1を見た場合及び前方から浴室用椅子1を見た場合において、一対の肘掛部40の間に配置されている。言い換えると、座部10は、第1状態及び第2状態のいずれの状態においても、上方から浴室用椅子1を見た場合及び前方から浴室用椅子1を見た場合において、一対の肘掛部40と重ならないように配置されている。
【0032】
前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに離反して開く状態である場合には、座部10は第1状態となっている。前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに近接する状態である場合には、座部10は第2状態となっている。
【0033】
座部10は、左右方向及び前後方向のそれぞれにおいて、座部10(の座面11)の中央部が窪むように形成されている(図6図7参照)。座部10の中央部には、貫通孔101(以下、第1貫通孔101という)が設けられている(図1参照)。
【0034】
座部10は、座面11と本体部12とを含む。本体部12は、矩形状の部材、例えばプラスチック製部材である。本体部12は、左右方向の両端部にて一対の第2フレーム33により支持される。座面11は、本体部12の形状と同一形状に形成され、本体部12に嵌め込まれる。座面11は、例えばクッション部材である。
【0035】
座部10は、ロック機構13を含む。ロック機構13は、本体部12の下面、すなわち座面11が配置される面とは反対の面の中央部に設けられている。ロック機構13は、図4及び図5に示すように、ロック部材13aと、ケーシング13bと、を含む。
【0036】
ケーシング13bは、上面と前面とが開口する箱状に形成されており、ロック部材13aの前端を露出するように本体部12の下面に設けられている。
【0037】
ロック部材13aの前後方向の後端には、操作部70と接続されたワイヤ(図示せず)の一端が接続されている。ロック部材13aの前後方向の前端は、第1連結部材35と係合するよう構成されている。ロック部材13aの上端は、座部10の下面、すなわち本体部12の下面に設けられている。具体的には、ロック部材13aは、左右方向に沿った軸を回転軸として回転可能に設けられている。ロック部材13aは、操作部70の操作レバー71の操作と連動して、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合する状態と、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合しない状態との間で、回動可能に構成されている。より詳細には、操作レバー71のストッパ片71aがホルダ72の外面に当接する状態である場合には、ロック機構13ではロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合する状態となっている。操作レバー71が斜め上方に引き上げられる状態である場合は、ロック機構13ではロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合していない状態となっている。ストッパ片71aがホルダ72の外面に当接する状態である場合に操作レバー71を操作すると、ワイヤが操作レバー71に向かって引っ張られる。ワイヤが操作レバー71に向かって引っ張られることで、ロック部材13aが引かれて回動する。その結果、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合する状態と、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合しない状態へと状態が変化する。
【0038】
また、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合する状態である場合、座部10は第1状態となっている。ヒンジ81は、上述したように、前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに離反して開く状態から前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに近接する状態へと状態変位するように、ばね力が働いている。しかしながら、座部10が第1状態である場合には、ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合しているので、上記ばね力は抑制される。その結果、座部10が第1状態であることを維持することができる。
【0039】
ロック部材13aの前端が第1連結部材35と係合しない状態になると、上記ばね力を抑制することが不可能となり、上記ばね力により、前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに離反して開く状態から前方脚フレーム34と後方脚フレーム50とが互いに近接する状態へと状態変位する。すなわち、座部10を第1状態から第2状態へと状態変位する。したがって、操作部70を操作することで、浴室用椅子1の折り畳みを容易に行うことができる。
【0040】
座面11には、上述した第1貫通孔101が設けられている。第1貫通孔101は、図3に示すように、略長方形状である。本実施形態の第1貫通孔101は、長孔形状である。本体部12の下面において、左右方向の一端と、ロック機構13との間に、円形状の第2貫通孔102が設けられている(図5参照)。本体部12の上面には、座面11が本体部12に嵌め込まれた際に、第1貫通孔101と第2貫通孔102とをつなぐ経路103が形成されている。これにより、第1貫通孔101と第2貫通孔102とは、連通している。
【0041】
座部10は、座部10(の本体部12)の後方において、フレーム部30と連結させるために、左右方向に沿った軸部14を、更に有している(図5図8参照)。軸部14の両端部のうち一方の端部は一対の第2フレーム33のうち一方の第2フレーム33と連結し、軸部14の両端部のうち他方の端部は一対の第2フレーム33のうち他方の第2フレーム33と連結している。軸部14は、回動可能に一対の第2フレーム33に連結されている。
【0042】
座部10は、図8及び図9に示すように、座部10(の本体部12)の後方端部に、一対の第1突出部121を、更に有している。一対の第1突出部121は、本体部12の後方端部において、左右方向に沿って設けられている。一対の第1突出部121は、本体部12の後方端部において、左右方向の端部から後方に突出するように設けられている。一対の第1突出部121のそれぞれでは、第1突出部121の下面の端部は、先端に向かうにつれて第1突出部121の上面に近づく第1テーパ面122を有している(図9参照)。ここで、第1突出部121の上面とは、座部10が第1状態である場合において上下方向で互いに対向する2つの面のうち上方の面であり、第1突出部121の下面とは、座部10が第1状態である場合において上下方向で互いに対向する2つの面のうち下方の面である。
【0043】
また、浴室用椅子1は、上述した第2連結部材51の両端に、上方に突出する一対の第2突出部90を有している(図5図8図9参照)。一対の第2突出部90のそれぞれは、第1部材91と、第2部材92と、有している。第1部材91の下端は、第2連結部材51と連結している。第1部材91は、上方に突出するように設けられている。第2部材92は、第2連結部材51の中央部に向けて突出するよう、第1部材91に設けられている(図8図9参照)。第2部材92は、下方から上方に向かうにつれて後方から前方に傾斜する第2テーパ面93を有している。
【0044】
一対の第1突出部121は、一対の第2突出部90が有する一対の第1部材91の間に配置されるよう、座部10(の本体部12)の後方端部に設けられている。また、座部10が第2状態である場合には第1テーパ面122と第2テーパ面93とが接触し、座部10が第1状態である場合には第1テーパ面122と第2テーパ面93とが離反するように、一対の第1突出部121及び一対の第2突出部90は配置されている(図8図9参照)。座部10が第2状態である場合には第1テーパ面122と第2テーパ面93とが接触することで、折畳機構80のヒンジ81のばね力による更なる座部10の回転を抑制することができる。
【0045】
一対の前方脚ゴム部60は、一対の前方脚フレーム34と一対一に対応している。一対の前方脚ゴム部60のそれぞれは、一対の前方脚フレーム34のうち対応する前方脚フレーム34の下端に設けられている。すなわち、一対の前方脚ゴム部60は、一対の前方脚フレーム34の下端に一対一に設けられている。
【0046】
一対の前方脚ゴム部60のそれぞれの下面は、前後方向に並ぶ第1面601と第2面602とを有している(図6参照)。前方脚ゴム部60の第1面601の面方向と前方脚ゴム部60の第2面602の面方向とは交差している。
【0047】
前方脚ゴム部60の第1面601は、一対の前方脚フレーム34のうち対応する前方脚フレーム34の中心軸C1と直交するよう形成されている(図6参照)。前方脚ゴム部60の第2面602は、前方脚ゴム部60の第1面601の後端から後方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜し、かつ座部10が第1状態である場合に座部10と平行となるよう形成されている。前方脚ゴム部60の第2面602は、凹凸形状を有している。
【0048】
一対の後方脚ゴム部61は、一対の後方脚フレーム50と一対一に対応している。一対の後方脚ゴム部61のそれぞれは、一対の後方脚フレーム50のうち対応する後方脚フレーム50の下端に設けられている。すなわち、一対の後方脚ゴム部61は、一対の後方脚フレーム50の下端に一対一に設けられている。
【0049】
一対の後方脚ゴム部61のそれぞれの下面は、前後方向に並ぶ第1面611と第2面612とを有している(図6参照)。具体的には、第1面611に対して第2面612が前方に位置している。後方脚ゴム部61の第1面611の面方向と後方脚ゴム部61の第2面612の面方向とは交差している。
【0050】
後方脚ゴム部61の第1面611は、一対の後方脚フレーム50のうち対応する後方脚フレーム50の中心軸C2と直交するよう形成されている(図6参照)。後方脚ゴム部61の第2面612は、後方脚ゴム部61の第1面611の前端から前方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜し、かつ座部10が第1状態である場合に座部10と平行となるよう形成されている。後方脚ゴム部61の第2面612は、凹凸形状を有している。
【0051】
前方脚ゴム部60が第1面601を、後方脚ゴム部61が第1面611をそれぞれ有することで、座部10が第2状態である場合に前方脚ゴム部60の第1面601及び後方脚ゴム部61の第1面611が床面に面接触しやすくなる。また、前方脚ゴム部60が第2面602を、後方脚ゴム部61が第2面612をそれぞれ有することで、座部10が第1状態である場合に前方脚ゴム部60の第2面602及び後方脚ゴム部61の第2面612が床面に面接触しやすくなる。さらに、前方脚ゴム部60の第2面602、及び後方脚ゴム部61の第2面612は、凹凸形状を有しているので、前方脚ゴム部60の第2面602及び後方脚ゴム部61の第2面612が床面に面接触した場合、滑りにくくすることができる。
【0052】
(3)効果
以上説明したように、本実施形態の浴室用椅子1は、座部10と、荷重によって撓む背もたれ部20と、座部10と背もたれ部20とを支持するフレーム部30と、を備える。フレーム部30は、背もたれ部20の後方に配置され、背もたれ部20を支持する背もたれ用フレーム31を含む。背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられている。
【0053】
この構成によると、背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられ、背もたれ部20が荷重により撓むので、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0054】
また、実施形態の背もたれ部20は、板形状の第1背もたれ部材21と、第2背もたれ部材22と、を含む。第2背もたれ部材22は、第1背もたれ部材21の後方に配置されて、背もたれ用フレーム31に接続している。第2背もたれ部材22の前面は、第1背もたれ部材21の後面に隙間SP2を介して対向している。より詳細には、第2背もたれ部材22は、中央部が後方に突出するように左右方向において湾曲している。第2背もたれ部材22の中央部が、背もたれ用フレーム31と接続している。第2背もたれ部材22の前方において、第1背もたれ部材21の両端部と、第2背もたれ部材22の両端部とが接続されている。
【0055】
この構成によると、背もたれ部20に後方に力が加わると、背もたれ部20の両端が撓むことに加えて、第1背もたれ部材21の中央部が第2背もたれ部材22に向けて変位する。そのため、第1背もたれ部材21と第2背もたれ部材22との間にクッション性を持たせ、更には、利用者が背もたれ部(20,20A)にもたれた際のフィット感を向上させることができる。その結果、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0056】
(4)変形例
以下に、変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0057】
(4.1)変形例1
背もたれ用フレーム31は、一対の第1フレーム32、一対の第2フレーム33及び一対の前方脚フレーム34と一体成型されている構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。背もたれ用フレーム31は、一対の第1フレーム32、一対の第2フレーム33及び一対の前方脚フレーム34とは別体に構成されてもよい。
【0058】
変形例1に係る浴室用椅子1Aを、図10に示す。なお、実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
浴室用椅子1Aは、フレーム部30Aを備える。フレーム部30Aは、一対のフレーム301を有している。一対のフレーム301のそれぞれは、第1フレーム32、第2フレーム33及び前方脚フレーム34を含む。
【0060】
さらに、フレーム部30Aは、背もたれ用フレーム31Aを、更に含む。背もたれ用フレーム31Aは、一対のフレーム301とは別体に構成されている。背もたれ用フレーム31Aの両端部は、一対のフレーム301と一対一に対応している。背もたれ用フレーム31Aの両端部のうち一方の端部は、一対のフレーム301のうち対応するフレーム301と、背もたれ用フレーム31Aの両端部のうち他方の端部は、一対のフレーム301のうち対応するフレーム301と、それぞれ取付可能に構成されている。背もたれ用フレーム31Aは、一対のフレーム301に取り付けられる際、一対のフレーム301のそれぞれの第1フレーム32の先端部よりも下方に取り付けられる。すなわち、背もたれ用フレーム31Aが一対のフレーム301に取り付けられると、一対のフレーム301のそれぞれの第1フレーム32の先端部は、背もたれ用フレーム31Aに対して上方に突出する。
【0061】
背もたれ部20Aは、実施形態の構成要素(第1背もたれ部材21、第2背もたれ部材22及び背もたれカバー23)に加えて、背もたれ部20Aの左右方向の両端から後方に突出する一対の取付部材25を備える。一対の取付部材25は、一対のフレーム301と一対一に対応している。一対の取付部材25のそれぞれは、一対のフレーム301のうち対応するフレーム301に取付可能に構成されている。具体的には、一対の取付部材25のそれぞれは、一対のフレーム301のうち対応するフレーム301の第1フレーム32の先端部、すなわち背もたれ用フレーム31Aに対して上方に突出した部位に取付可能に構成されている。これにより、背もたれ部20Aは、取替可能となる。したがって、背もたれ部20Aの着せ替え性能が向上する。
【0062】
(4.2)変形例2
背もたれ部20は、メッシュ生地で形成されてもよい。この場合においても、メッシュ生地で形成された背もたれ部20の前面と背もたれ用フレーム31との間に空間SP1が設けられている。
【0063】
(4.3)変形例3
浴室用椅子1は、高さが調整可能に構成されてもよい。具体的には、前方脚フレーム34及び後方脚フレーム50は、前方脚フレーム34の長さ及び後方脚フレーム50の長さが調整可能に構成されてもよい。
【0064】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の浴室用椅子(1,1A)は、座部(10)と、荷重によって撓む背もたれ部(20,20A)と、座部(10)と背もたれ部(20,20A)とを支持するフレーム部(30,30A)と、を備える。フレーム部(30,30A)は、背もたれ部(20,20A)の後方に配置され、背もたれ部(20,20A)を支持する背もたれ用フレーム(31,31A)を含む。背もたれ部(20,20A)の前面と背もたれ用フレーム(31,31A)との間に空間(SP1)が設けられている。
【0065】
この構成によると、背もたれ部(20)の前面と背もたれ用フレーム(31)との間に空間(SP1)が設けられ、背もたれ部(20)が荷重により撓むので、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0066】
第2の態様の浴室用椅子(1)では、第1の態様において、背もたれ部(20)は、板形状の第1背もたれ部材(21)と、第1背もたれ部材(21)の後方に配置されて、背もたれ用フレーム(31)に接続している第2背もたれ部材(22)と、を含む。第2背もたれ部材(22)の前面は、第1背もたれ部材(21)の後面に隙間(SP2)を介して対向している。
【0067】
この構成によると、第1背もたれ部材(21)と第2背もたれ部材(22)との間にもクッション性を持たせることができる。そのため、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0068】
第3の態様の浴室用椅子(1)では、第2の態様において、第2背もたれ部材(22)は、中央部が後方に突出するように左右方向において湾曲している。第2背もたれ部材(22)の中央部が、背もたれ用フレーム(31)と接続している。第2背もたれ部材(22)の前方において、第1背もたれ部材(21)の両端部と、第2背もたれ部材(22)の両端部とが接続されている。
【0069】
この構成によると、利用者が背もたれ部(20,20A)にもたれた際の底付き感を低減することができる。すなわち、利用者が背もたれ部(20,20A)にもたれた際のフィット感を向上させることができる。その結果、利用者の座り心地の向上を図ることができる。
【0070】
第4の態様の浴室用椅子(1,1A)では、第1~第3のいずれかの態様において、座部(10)は、左右方向及び前後方向のそれぞれにおいて、座部(10)の中央部が窪むように形成されている。座部(10)の中央部には、貫通孔(101)が設けられている。
【0071】
この構成によると、水はけをよくすることができる。すなわち、浴室用椅子(1、1A)にカビが発生する可能性を低減することができる。また、座部(10)の中央部が窪むように形成されているので、利用者が座部(10)に座った際に臀部での感触をより適切にすることができる。
【0072】
第5の態様の浴室用椅子(1,1A)は、第1~第4のいずれかの態様において、一対の肘掛部(40)を更に備える。フレーム部(30,30A)は、背もたれ用フレーム(31,31A)の左右方向における両端から下方に延在する一対のフレーム(例えば、第1フレーム32)を更に含む。一対の肘掛部(40)は、一対のフレーム(例えば、第1フレーム32)に一対一に設けられている。座部(10)は、一対の肘掛部(40)の間に配置されている。座部(10)は、利用者が座ることが可能となるように座部(10)が開かれた状態である第1状態と、利用者が座ることが不可となるように座部(10)が閉じられた状態である第2状態とに状態変位が可能に構成されている。
【0073】
この構成によると、座部(10)が第2状態である場合において、前後方向の厚さを薄くすることができる。
【0074】
第6の態様の浴室用椅子(1,1A)は、第1~第5のいずれかの態様において、一対の脚ゴム部(例えば、前方脚ゴム部60)を更に備える。フレーム部(30,30A)は、上下方向において下端が上端より前方に位置するように配置された一対の脚用フレーム(例えば、前方脚フレーム34)を更に含む。座部(10)は、利用者が座ることが可能となるように前記座部が開かれた状態である第1状態と、利用者が座ることが不可となるように座部(10)が閉じられた状態である第2状態とに状態変位が可能に構成されている。一対の脚ゴム部は、一対の脚用フレームの下端に一対一に設けられている。一対の脚ゴム部のそれぞれの下面は、前後方向に並ぶ第1面(601)と第2面(602)とを有し、第1面(601)の面方向と第2面(602)の面方向とは交差する。
【0075】
この構成によると、座部(10)が第1状態である場合と第2状態である場合とで、床面に接触する面を変更することができる。
【0076】
第7の態様の浴室用椅子(1,1A)では、第6の態様において、第1面(601)は、一対の脚用フレームのうち対応する脚用フレームの中心軸(C1)と直交するよう形成されている。第2面(602)は、第1面(601)の後端から後方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜し、かつ座部(10)が第1状態である場合に座部(10)と平行となるよう形成されている。
【0077】
この構成によると、座部(10)が第1状態である場合、すなわち利用者が座部(10)に座って浴室用椅子(1,1A)を利用する場合には第2面(602)が床面に接触するので、浴室用椅子(1、1A)の利用時に応じて浴室用椅子(1、1A)を安定させることができる。また、座部(10)が第2状態である場合、すなわち利用者が座部(10)に座って浴室用椅子(1,1A)を利用しない場合には第1面(601)が床面に接触するので、壁等に立てかける場合に浴室用椅子(1,1A)を安定させることができる。
【0078】
第8の態様の浴室用椅子(1,1A)では、第6又は第7の態様において、第2面(602)は、凹凸形状を有している。
【0079】
この構成によると、第2面(602)は凹凸形状を有しているので、利用者が座部(10)に座って浴室用椅子(1,1A)を利用する場合において浴室用椅子(1,1A)が滑ることを防止することができる。
【符号の説明】
【0080】
1,1A 浴室用椅子
10 座部
20,20A 背もたれ部
21 第1背もたれ部材
22 第2背もたれ部材
30,30A フレーム部
31,31A 背もたれ用フレーム
32 第1フレーム(フレーム)
33 第2フレーム
34 前方脚フレーム
40 肘掛部
60 前方脚ゴム部(脚ゴム部)
101 貫通孔,第1貫通孔
601 第1面
602 第2面
C1 中心軸
SP1 空間
SP2 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10