(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056850
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】基礎無し組合せ構造の農業用ハウス
(51)【国際特許分類】
A01G 9/16 20060101AFI20230413BHJP
【FI】
A01G9/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166308
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】721009793
【氏名又は名称】加藤 大輝
(72)【発明者】
【氏名】加藤大輝
【テーマコード(参考)】
2B029
【Fターム(参考)】
2B029AA10
2B029BB01
2B029BB06
2B029BB08
2B029HA01
2B029HA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】地面をコンクリートで固めたりして土壌に造作を加えることがなく、ハウスの状態から容易に分解・収納もしくは移動して何もない状態にできる農業用ハウスの提供。
【解決手段】基礎を敷設せず組立て・分解・収納(移動)ができる農業用ハウスで基礎を敷設しない個々のユニット(外枠を鋼材で作成した箱状で上部はドーム式もしくは切妻式の構造体)は、平面上で縦横に接続器具を用いて組合せ各々を杭などで地面に固定する。外覆となるビニール・ガラス等は組立て後取り付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、基礎を敷設せず組立て・分解・収納(移動)ができる農業用ハウスで基礎を敷設しない個々のユニット(外枠を鋼材で作成した箱状で上部はドーム式もしくは切妻式の構造体)は、平面上で縦横に接続器具を用いて組合せ各々を杭などで地面に固定する。外覆となるビニール・ガラス等は組立て後取り付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎を敷設せず組立て・分解・収納(移動)ができる農業用ハウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の先進農業用ハウスはハウス内の環境を設置したセンサーを通してデータとして集めハウス内環境を自動管理するものが主流で作物が植えられる土を根が養分を吸収するための容器として考え成分肥料(化学肥料)を固形又は液体にして容器となる入れ物(土)に供給するものです。これは土壌環境を育てて本来の地球環境のなかの植物として育てるという事は考えていません。そのため基礎を敷設したり地面をコンクリートで固めたりして土壌に何らかの造作を加えます。
【0003】
従来型の農業用ハウスは基礎を敷設せず土壌に直接丸パイプを差し込んで上部のアーチ型の丸パイプと接続器具で組合せ、接合して製作します。このタイプの農業用ハウスは土壌環境の育成には良いのですが一般に小規模で一度製作したら分解するのではなく全てを解体することになります。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在の先進農業用ハウスは土中に基礎を敷設したり地面をコンクリートで固めたりして土壌に造作を加えるためSDGsに示す地球環境や気候変動など地球規模で取り組むべき環境アジェンダといった世界が直面する課題に配慮していない。
【0005】
従来型の農業用ハウスでは大規模なものを作るのは難しく設置・分解・収納(移動)の作業は煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
基礎を敷設しないで外枠を鋼材で作成した箱状(上部はドーム式もしくは切妻式)の構造体を1ユニットとし地面に直接設置し杭などで地面に固定する。
【0007】
前述の構造体(1ユニット)を縦横に設置し各々を接続器具で互いに固定する。全てのユニットの組合せが済んだ後にビニール等でハウスの外側を覆う。1つ1つのユニットの組合せなのでどんな形にも設営が可能です。
【0008】
全てのユニットは簡単に組立て・分解・収納(移動)できるように事前に設計しておき土壌をメンテナンスできることに重きを置く。
【発明の効果】
【0009】
本発明において農業用ハウスが簡単に組立・分解・収納(移動)ができるので収穫が終わり次第、土壌表面を何もない状態にできるので、土壌に穴を掘って堆肥を培養したりトラクターで耕耘したりするなどの土壌のメンテナンスが容易である。また、作付け前に農業用ハウスを組立て太陽熱処理で雑草の種子を死滅させたり雨跳ねによる疫病を防いだり、風と共にやってくる害虫・雑草の種子から苗を守ることができます。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る農業用ハウスの構造体(1ユニット)の一例(上部構造体ドーム式)である。
【
図2】本発明に係る農業用ハウスの構造体(1ユニット)の一例(上部構造体切妻式)である。
【
図3】本発明に係る農業用ハウスの構造体(1ユニット)を組合せた一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図3のように農業用ハウスの構造体(1ユニット)を縦横に組合せて各々をお互いに接続部品で接合し、各々を杭などで地面に固定する。
【0012】
作物収穫後、
図3の状態から農業用ハウスの構造体(1ユニット)に分解して収納又は移動させ土壌のメンテナンスを開始する。