(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056858
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】警報器
(51)【国際特許分類】
G08B 17/00 20060101AFI20230413BHJP
G08B 29/02 20060101ALI20230413BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20230413BHJP
G08B 23/00 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
G08B17/00 D
G08B29/02
G08B21/00 A
G08B23/00 530B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166320
(22)【出願日】2021-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002169
【氏名又は名称】彩雲弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】八武▲崎▼ 雄介
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5G405
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA02
5C086AA32
5C086AA34
5C086AA39
5C086CA02
5C086CA06
5C086CB11
5C086CB21
5C086EA08
5C086EA13
5C086FA02
5C086FA06
5C086FA12
5C087AA02
5C087AA13
5C087AA37
5C087AA41
5C087BB20
5C087CC02
5C087CC21
5C087CC26
5C087DD04
5C087DD07
5C087DD08
5C087DD33
5C087FF04
5C087GG07
5C087GG08
5C087GG14
5C087GG29
5C087GG35
5C087GG36
5C087GG54
5C087GG66
5G405AA01
5G405AA08
5G405AD06
5G405AD07
5G405AD09
5G405CA13
5G405CA21
5G405CA23
5G405CA35
5G405CA38
5G405DA17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーに発生中の機器異常を十分に報知することができる警報器を提供する。
【解決手段】警報器は、監視領域で発生する異常を検出して、その警報を発する警報器において、機器状態の自己点検を、自動で開始する自動点検(S2~14)として行うか又は手動で開始する手動点検(S15~21)として行うと共に、前記点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、その全部を報知する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域で発生する異常を検出して、その警報を発する警報器において、
機器状態の自己点検を、自動で開始する自動点検として行うか、又は、手動で開始する手動点検として行うように構成されると共に、
前記手動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、その全部を報知するように構成されることを特徴とする警報器。
【請求項2】
前記自動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、所定の優先順位に従って、そのうちの一部のみを報知するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の警報器。
【請求項3】
前記手動点検を行った際に、機器状態に関する追加の情報も報知するように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の警報器。
【請求項4】
前記機器状態に関する追加の情報は、機器の使用期間、機器の有効期限、有効期限に対する残余期間、前回の手動点検の実行時期からの経過期間等の期限、期間についての情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の警報器。
【請求項5】
前記機器状態に関する追加の情報は、前記監視領域で発生する異常を検出するセンサ部の異常に至る予兆的な変化についての情報を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の警報器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、監視対象の領域で発生する異常を感知して警報を発する警報器に関する。
【背景技術】
【0002】
建物内等の監視対象の領域で発生する異常を検出して、その警報を発生する警報器が広く一般に用いられている。警報器の具体例としては、例えば、火災警報器、CO警報器、ガス(都市ガス等)警報器及びそれらの複合型の警報器等である。
【0003】
この種の警報器は、自己点検機能を有しており、自動で、或いは、押しボタン等を操作して手動で機器状態の自己点検が行われ、その結果が報知される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、住宅用の火災警報器の場合、自己点検の内容としては、センサの異常の有無(煙感知部や熱感知部等のセンサの異常の有無)、電池の異常の有無(電池切れの有無)等である。無線連動式のものの場合、電波の異常の有無(親器、子器間の電波の異常の有無)が追加される。点検結果の報知手段としては、ビープ音や音声メッセージ等の音声によるものや、表示灯の点灯、点滅によるもの等が用いられている。
【0006】
ただし、点検結果の報知は、消費電流を低減するために、点検結果の報知に優先順位が設定されており、複数種類の機器異常が検出される場合には、優先順位が高い、いずれか一種類の機器異常のみが報知されるようになっている。
【0007】
そのため、報知される一種類の機器異常の他にも、ユーザー(点検作業員を含む。以下同じ)に対処を促すべき機器異常があったとしても、それが報知されず、ユーザーに発生中の機器異常を十分に報知することができないという問題があった。
【0008】
この発明は、前記の事情に鑑み、ユーザーに発生中の機器異常を十分に報知することができる警報器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、監視領域で発生する異常を検出して、その警報を発する警報器において、機器状態の自己点検を自動で開始する自動点検として行うか、又は、手動で開始する手動点検として行うように構成されると共に、前記手動点検を行った際に、所定の種類の機器異常が複数検出される場合には、その全部を報知するように構成されることを特徴とする警報器、である。
【0010】
この発明において、前記所定の種類の機器異常は、前記監視領域で発生する異常を検出するセンサ部の異常と、電池の異常を含むものとすることができる。また、電波の異常をさらに含むものとすることができる。また、前記自動点検を行った際に、所定の種類の機器異常が複数検出される場合には、所定の優先順位に従って、そのうちの一部のみを報知するように構成されるものとすることができる。また、前記手動点検を行った際に、機器状態に関する追加の情報も報知するように構成されるものとすることができる。また、前記機器状態に関する追加の情報は、機器の使用期間、機器の有効期限、有効期限に対する残余期間、前回の手動点検の実行時期からの経過期間等の期限、期間についての情報を含むものとすることができる。また、前記機器状態に関する追加の情報は、前記監視領域で発生する異常を検出するセンサ部の異常に至る予兆的な変化についての情報を含むものとすることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明においては、ユーザーが手動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、その全部が報知される。例えば、所定の機器異常を対処が必要な機器異常とすれば、手動点検を行った際に、それが複数検出される場合には、その全部が報知される。
【0012】
したがって、この発明によれば、ユーザーに発生中の機器異常を十分に報知することができる警報器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】この発明の警報器の実施形態の一例を示したものであり、機器構成を示すブロック図である。
【
図2】同上を示したものであり、火災等の警報処理に至る流れを除く、自動点検と手動点検の処理の流れを示す動作フロー図である。
【
図3】自己点検と手動点検の処理の流れの変更例を示す動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の表示灯の実施形態について、
図1乃至3を参照しながら説明する。なお、この発明の警報器は、火災警報器、CO警報器、ガス警報器、及びそれらの複合型の警報器等に適用可能なものである。
【0015】
[機器構成]
図1は、警報器1として、火災警報器、CO警報器、ガス警報器及びそれらの複合型の警報器に共通する機器構成の一例を簡略化して示したブロック図である。
【0016】
警報器1は、同図に示したように、センサ部2と、各種制御を行う制御部3と、スピーカ9と、表示灯10と、手動点検スイッチ11と、電池12等を備える。
【0017】
・センサ部
センサ部2には、火災警報器であれば、煙センサや熱センサが、CO警報器であれば、COセンサが、ガス警報器であれば、ガスセンサがそれぞれ設けられ、火災、CO、ガスの複合型警報器であれば、それらセンサが共に設けられる。
【0018】
・制御部
制御部3には、各種判断処理を行う判断処理部4と、各種情報を記憶する記憶部5と、各種時間を計測するタイマ7等が設けられる。
【0019】
・スピーカ及び表示灯
スピーカ9と表示灯10は、火災、CO、ガス等の発生の警報や、自己点検の結果の報知を行う。スピーカ9は、ビープ音や音声メッセージ等の音声を発して、その報知を行う。表示灯10は、点灯、点滅して、その報知を行う。
【0020】
・手動点検スイッチ
手動点検スイッチ11は、押しボタンや引き紐等の機器の外部から操作可能な操作部分を有し、機器異常等の自己点検を手動で開始して行う際に、ユーザーによって操作される。なお、手動点検スイッチは、リモコンによる操作でもよい。
【0021】
・電池
電池12は、機器の電源として設けられる。例えば、住宅用火災警報器の場合、近年、10年程度の長寿命のものが用いられる。
【0022】
・電圧監視部
電圧監視部13は、電池12の電圧を監視するものであり、後記で説明する電池12の異常(電池切れ)の有無や電池残量を検出するために設けられる。
【0023】
[自己点検]
・自動点検、手動点検
警報器1は、機器状態の自己点検が、自動で開始する自動点検として行われるか、手動点検スイッチ11が操作されることにより、手動で開始する手動点検として行われるように構成される。
【0024】
・自己点検の内容
自己点検の内容としては、例えば、住宅用火災警報器の場合、センサ部2の異常(煙センサや熱センサの異常)と、電池12の異常(電池切れ)の有無等である。無線連動式の住宅用火災警報器の場合、電波の異常(親器、子器間の電波の異常)の有無が追加される。
【0025】
・センサの異常の検出
センサ部2の異常は、例えば、センサからの出力値の変化等により検出するものとすることができる。具体的には、センサ部2のセンサが煙センサである場合、煙がない状態における煙センサからの出力値は、汚損等により上昇するので、その出力値が所定の閾値以上になったときに、センサ部2の異常を検出するものすることができる。
【0026】
・電池の異常の検出
電池12の異常は、例えば、電池電圧を監視する電圧監視部13により検出するものとすることができる。
【0027】
・電波の異常の検出
電波の異常は、例えば、親器、子器間で通信が可能か否かで検出するものとすることができる。
【0028】
・手動点検の際の全部報知
そして、警報器1は、手動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、その検出される所定の機器異常の全部を報知するように構成される。
【0029】
・全部報知による利点
警報器1においては、ユーザーが手動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、その全部が報知される。例えば、所定の機器異常として、対処が必要な機器異常を選択しておけば、手動点検を行った際に、それが複数検出される場合には、その全部が報知されることになる。したがって、ユーザーに発生中の機器異常を十分に報知することができる。
【0030】
また、ユーザーは、手動点検を行う際、必ず機器の近くにいる状態にある。したがって、ユーザーに発生中の機器異常を十分かつ確実に報知することができるとも言える。
【0031】
・所定の機器異常
所定の機器異常としては、例えば、住宅用火災警報器の場合、対処が必要な機器異常とすることができ、具体的には、自己点検として行われる、センサ部2の異常、電池12の異常等とすることができる。また、無線連動式の住宅用火災警報器の場合、電波の異常をさらに含むものとすることができる。したがって、例えば、警報器1が無線連動式の住宅用火災警報器である場合において、手動点検を行った際に、センサ部2の異常と、電池12の異常と、電波の異常の3種類が検出される場合、その3種類全部を報知するものとすることができる。
【0032】
・自動点検の際の一部報知
警報器1においては、自動点検を行った際に、所定の機器異常が複数検出される場合には、所定の優先順位に従って、そのうちの一部のみ、例えば一種類のみを報知するように構成されるものとすることができる。所定の優先順位としては、例えば、所定の機器異常を前記の3種類としている場合、優先順位の高い方から、センサ部2の異常の有無、電池12の電池切れの有無、電波の異常の有無の順とすることができる。したがって、例えば、警報器1が無線連動式の住宅用火災警報器である場合において、自動点検を行った際に、センサ部2の異常と、電池12の異常と、電波の異常の3種類が検出される場合、報知の優先順位の最も高い、センサ部2の異常のみを報知するものとすることができる。
【0033】
これにより、自動点検の際の消費電流を抑えることができる。一方、手動点検の際の消費電流は、報知する機器異常の種類が増える分、増えることになるが、手動点検は自動点検より頻度が少なく(半年に1回程度)、電池寿命にさほど影響されず、発生している全ての機器異常を報知することを手動点検の際に限ることにより、その増える量を抑えることができる。
【0034】
・自動点検のタイミング
自動点検は、例えば、センサ部2の異常や電池12の異常の検出については、タイマ7により所定のタイミングでそれぞれ行われる。異常の判定は、異常値が所定の回数連続して検出された場合に確定する。なお、報知は、判定確定後、所定の間隔で行われる。その所定の間隔としては、例えば、音声メッセージについては30分毎、ビープ音については1分毎、表示灯10については1分毎に点滅等とすることができる。
【0035】
[機器状態に関する追加の情報]
警報器1においては、手動点検を行った際に、機器状態に関する追加の情報も併せて報知するものとすることができる。
【0036】
・期限、期間に関する情報
機器状態に関する追加の情報は、機器の使用期間、機器の有効期限、有効期限に対する残余期間、前回の手動点検の実行時期からの経過期間等の期限、期間についての情報を含むものとすることができる。
【0037】
・センサ部の異常に至る予兆的な変化
機器状態に関する追加の情報は、前記監視領域で発生する異常を検出するセンサ部2の異常に至る予兆的な変化についての情報を含むものとすることができる。
【0038】
例えば、センサ部2のセンサが煙センサである場合、煙がない状態における煙センサからの出力値が所定の閾値以上になったときに、センサ部2の異常を検出するものすることができるが、その閾値に至る前の上昇変化を異常に至る予兆的な変化として検出するものとすることができる。また、その予兆的な上昇変化の継続時間をタイマ7により測定するものとすることができる。それらの検出結果をセンサ部2の異常に至る予兆的な変化の情報とすることができる。
【0039】
[自動点検、手動点検の処理の流れの具体例]
図2は、警報器1の火災等の監視時における点検処理の流れを簡略化して示した動作フロー図である。火災等の警報処理に至る流れは、図示を省略しているが、この点検処理の流れに優先して処理される。
【0040】
また、
図2は、以下の条件を前提として作成したものである。
・機器異常の点検内容は、センサ部2の異常の有無と電池12の異常の有無の2種類。
・自動点検の際の報知の優先順位は、センサ部2の異常→電池12の異常の順。
・手動点検の際の所定の機器異常は、センサ部2の異常と電池12の異常の2種類。
・自動点検の際には、異常が検出され、それが所定の回数検出された場合、異常が確定したものとし、それをフラグとしてセット(記憶部5に記憶)する。手動点検の際には、異常の有無を、異常がフラグとしてセットされているか否か(記憶部5に記憶されているか否か)により判断する。
【0041】
さらに、
図2において、S1の「監視開始」のステップは、電池を装着する等して通電をしてから、イニシャル動作等を経て使用可能な状態になり、火災等を監視可能な状態になることを意味する。すなわち、警報器1は、ステップS1の「監視開始」後、火災等の監視状態にあることを意味する。
【0042】
図2に示したように、ステップS1の監視開始後、監視状態にある際に、ステップS2で自動点検のタイミングかどうかが判断される。ステップS2がYesの場合、ステップS3からステップ14の報知停止までの自動点検の処理が行われる。
【0043】
自動点検の処理は、まずは、ステップS3でセンサの異常の有無が判断される。ステップS3がYesの場合、ステップS4でセンサ異常のフラグがセットされる。一方、ステップS3がNoの場合、ステップS5でセンサ異常のフラグがクリアされる。ステップS4、S5の後は、いずれの場合も、ステップS6で電池切れの有無が判断される。ステップS6がYesの場合、ステップS7で電池切れのフラグがセットされる。一方、ステップS6がNoの場合、ステップS8で電池切れのフラグがクリアされる。ステップS7、S8の後は、いずれの場合も、ステップS9で報知のタイミングかどうかが判断される。ステップS9がYesの場合、ステップS10でセンサ異常のフラグセットの有無が判断される。ステップS10がYesの場合、ステップS11でセンサ異常を報知する。一方、ステップS10がNoの場合、ステップS12で電池切れのフラグセットの有無が判断される。ステップS12がYesの場合、ステップS13で電池切れを報知する。ステップS11、S13で各報知をした後は、ステップS14でそれらの報知を停止する。なお、ステップS9がNoの場合と、ステップS12がNoの場合と、ステップS14の報知停止後は、ステップS2の前に戻る処理が行われる。
【0044】
手動点検スイッチ11が操作されて、ステップS15がYesの場合、ステップS21の報知停止までの手動点検の処理が行われる。
【0045】
手動点検の処理は、ステップS16でセンサ異常のフラグセットの有無が判断される。ステップS16がYesの場合、センサ異常ありとして、ステップS17でセンサの異常を報知する。続いて、ステップS18で電池切れのフラグセットの有無が判断される。ステップS18がYesの場合、電池切れありとして、ステップS19で電池切れを報知する。ステップS16がNoの場合、ステップS22で電池切れのフラグセットの有無が判断される。ステップS22がYesの場合、電池切れありとして、ステップ23で電池切れを報知する。ステップS22がNoの場合、ステップS24で正常を報知する。ステップS19、ステップS23及びステップS24で各報知をした後は、それらの報知に続けて、ステップS20で機器状態についての追加の情報をさらに報知する。その追加の情報を報知した後は、ステップS21でその報知を停止する。なお、ステップS21の報知停止後と、ステップS15がNoの場合は、ステップS2の前に戻る処理が行われる。
【0046】
[構成の変更例]
以上、この発明の実施形態について、
図1及び2を参照しつつ説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0047】
例えば、上記の自己点検の動作フローの具体例において、手動点検の際の異常の判断を、フラグがセットされているか否か(記憶部5に記憶されているか否か)により行うものとする場合を示したが、手動点検の際に異常の有無を改めて検出するようにしてもよい。
【0048】
また、自動点検の処理中は、手動点検スイッチ11を無効化するようにしてもよい。また、手動点検スイッチ11がオン操作された際には、自動点検が行われないようにしてもよい。
【0049】
図3は、そのようにする場合の処理の流れの変更例を示した動作フロー図(
図2の動作フローに対する変更部分のみ)である。同図に示したように、
図2のステップS1の監視開始後、まずは「手動点検スイッチ有効化」のステップで、同スイッチ11の有効化処理が行われる。ついで「所定時間経過又は手動点検スイッチON?」のステップで、所定時間(例えば1秒)の経過か、手動点検スイッチ11のオン操作の有無についての判断処理が行われる。所定時間経過か、スイッチ操作のいずれかがあり、その判断処理のステップがYesの場合には、次の「手動点検スイッチ無効化」のステップで、同スイッチ11の無効化処理が行われる。無効化処理の後は、次の「要因は所定時間経過?」のステップで、前の「所定時間経過又は手動点検スイッチON?」のステップがYesの要因が所定時間経過か否かの判断処理が行われる。そして、要因の判断処理がYesの場合には、すなわち、手動点検スイッチ11がオン操作されずに所定時間が経過した場合には、「自動点検のタイミング?」のステップで、自動点検のタイミングか否かの判断処理が行われ、Yesの場合に、
図2のステップS3以降の自動点検の処理が行われる。一方、要因の判断処理がNoの場合には、すなわち、所定時間が経過する前に手動点検スイッチ11がオン操作された場合には、
図2のステップS16以降の手動点検の処理が行われる。なお、自動点検のタイミングか否かの判断処理がNoの場合には、「手動点検スイッチ有効化」のステップの前に戻る処理が行われる。
【0050】
さらに、自動点検の際のセンサ部2の異常、電池12の異常、電波の異常等の各種異常の検出のタイミングについては、同一の周期で行うようにしてもよいし、異なる周期で行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1:警報器 2:センサ部 3:制御部 4:判断処理部 5:記憶部
6:点検部 7:タイマ 9:スピーカ 10:表示灯
11:手動点検スイッチ 12:電池