(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005704
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】キッチンキャビネット
(51)【国際特許分類】
A47B 77/00 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
A47B77/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021107807
(22)【出願日】2021-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000000413
【氏名又は名称】永大産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 悠也
【テーマコード(参考)】
3B260
【Fターム(参考)】
3B260CA00
3B260CA01
(57)【要約】
【課題】補強部材の小型化を図ることができるキッチンキャビネット1を提供する。
【解決手段】本開示に係るキッチンキャビネット1は、互いに対向する2枚の側板(第2側板141,142)と、該2枚の側板を上側から覆う天板13と、該天板を補強する補強部材3とを備えるキッチンキャビネットにおいて、前記補強部材は、前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の下面に接触し、前記天板の前辺部における前記2枚の側板の間に位置している部分を下側から覆う第1帯板(帯板31)と、該第1帯板の後辺部から垂下する第1リブ(リブ33)と、前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の前記下面に接触し、前記部分よりも後側の部分を下側から覆う第2帯板(帯板32)と、該第2帯板の一方の長辺部から垂下する第2リブ(リブ34)と、前記第1リブ及び前記第2リブを互いに連結する連結部(リブ36)とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する2枚の側板と、
該2枚の側板を上側から覆う天板と、
該天板を補強する補強部材と
を備えるキッチンキャビネットにおいて、
前記補強部材は、
前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の下面に接触し、前記天板の前辺部における前記2枚の側板の間に位置している部分を下側から覆う第1帯板と、
該第1帯板の後辺部から垂下する第1リブと、
前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の前記下面に接触し、前記部分よりも後側の部分を下側から覆う第2帯板と、
該第2帯板の一方の長辺部から垂下する第2リブと、
前記第1リブ及び前記第2リブを互いに連結する連結部と
を備えることを特徴とするキッチンキャビネット。
【請求項2】
前記第1リブは、前記2枚の側板及び前記天板に囲まれた空間に収容される機器の上面と前記天板の前記下面との間隙を目隠しすることを特徴とする請求項1に記載のキッチンキャビネット。
【請求項3】
前記第1帯板及び前記第2帯板は、前記天板に夫々ビス留め固定され、
前記補強部材は、
前記第2帯板の2つの短辺部から垂下し、前記2枚の側板にビス留め固定される2枚の舌片
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のキッチンキャビネット。
【請求項4】
前記補強部材は、
前記第2帯板の他方の長辺部から垂下する第3リブ
を更に備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のキッチンキャビネット。
【請求項5】
前記補強部材は前記天板の前記下面よりも耐水性が高いことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のキッチンキャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キッチンキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のキッチンキャビネットは箱状をなし、2枚の側板と天板とに囲まれた空間に食器洗浄乾燥機又はオーブンレンジ等が収容される。2枚の側板に固定されて天板を下側から覆う補強板が、天板を補強している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のキッチンキャビネットが備える補強板は、天板における2枚の側板の間に位置している部分を全面的に覆う。即ち補強板は大型の部材なので、小型の補強部材が望まれている。
【0005】
本開示の目的は、補強部材の小型化を図ることができるキッチンキャビネットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るキッチンキャビネットは、互いに対向する2枚の側板と、該2枚の側板を上側から覆う天板と、該天板を補強する補強部材とを備えるキッチンキャビネットにおいて、前記補強部材は、前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の下面に接触し、前記天板の前辺部における前記2枚の側板の間に位置している部分を下側から覆う第1帯板と、該第1帯板の後辺部から垂下する第1リブと、前記2枚の側板の対向方向に延び、一面が前記天板の前記下面に接触し、前記部分よりも後側の部分を下側から覆う第2帯板と、該第2帯板の一方の長辺部から垂下する第2リブと、前記第1リブ及び前記第2リブを互いに連結する連結部とを備えることを特徴とする。
【0007】
本開示にあっては、第1帯板及び第2帯板が天板を下側から覆うことにより、天板の前辺部における2枚の側板の間に位置している部分と、この部分よりも後ろ側の部分とを補強することができる。この結果、天板における第1帯板及び第2帯板が直接的に補強している部分の近傍も補強することができる。
キッチンキャビネットの使用中、一般に外力は天板の前辺部に加わる。外力が集中しやすい部分を補強部材が補強するので、天板における2枚の側板の間に位置している部分を全面的に覆う必要はない。故に、補強部材の小型化を図ることができる。
【0008】
第1帯板及び第2帯板は第1リブ及び第2リブによって補強されるので、天板の補強に有利である。
第1リブと第2リブとが連結部により互いに連結されるので、第1帯板及び第2帯板を一体的に取り扱うことができる。
【0009】
本開示に係るキッチンキャビネットは、前記第1リブは、前記2枚の側板及び前記天板に囲まれた空間に収容される機器の上面と前記天板の前記下面との間隙を目隠しすることを特徴とする。
【0010】
本開示にあっては、2枚の側板と天板とに囲まれた空間に収容される機器の上面と天板の下面との間隙を第1リブが目隠しする。故に美観が向上する。第1リブは、天板の前辺部にある第1帯板の後辺部から垂下しているので、一般的な機器の前扉が配される空間よりも後側に位置する。故に、第1リブが機器の前扉に干渉する虞はない。
【0011】
本開示に係るキッチンキャビネットは、前記第1帯板及び前記第2帯板は、前記天板に夫々ビス留め固定され、前記補強部材は、前記第2帯板の2つの短辺部から垂下し、前記2枚の側板にビス留め固定される2枚の舌片を更に備えることを特徴とする。
【0012】
本開示にあっては、補強部材の第1帯板及び第2帯板が天板に夫々ビス留め固定される。補強部材が天板に密着するので、天板を確実に補強することができる。
また、補強部材の2枚の舌片が2枚の側板にビス留め固定される。故に、天板に加わった外力を補強部材で受け、受けた外力を2枚の側板で受けることができる。
【0013】
本開示に係るキッチンキャビネットは、前記補強部材は、前記第2帯板の他方の長辺部から垂下する第3リブを更に備えることを特徴とする。
【0014】
本開示にあっては、第2帯板が第3リブによって更に補強されるので、天板の補強により有利である。
【0015】
本開示に係るキッチンキャビネットは、前記補強部材は前記天板の前記下面よりも耐水性が高いことを特徴とする。
【0016】
本開示にあっては、耐水性が高い補強部材が天板の下面を下側から覆う。
2枚の側板と天板とに囲まれた空間に機器が収容され、収容される機器の前部開口から大量の水蒸気が噴出する場合であっても、水蒸気が天板に接触することを補強部材が阻止する。故に、天板が大量の水蒸気を吸収して天板に変形又は変色、或いはカビ等が生じることを防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示のキッチンキャビネットによれば、補強部材の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施の形態1に係るキッチンキャビネットの斜視図である。
【
図3】
図2におけるIII-III線による断面図である。
【
図5】実施の形態2に係るキッチンキャビネットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
【0020】
実施の形態 1.
図1は、実施の形態1に係るキッチンキャビネットの斜視図である。
図中1はキッチンキャビネットであり、キッチンキャビネット1は2枚の第1側板11、背板12、及び天板13を備える。第1側板11、背板12、及び天板13は夫々矩形状をなす。
2枚の第1側板11は左右方向に離れて互いに向かい合っている。背板12は2枚の第1側板11の後辺部同士の間に架け渡されている。天板13は2枚の第1側板11の上辺部同士の間に架け渡されている。
【0021】
キッチンキャビネット1は3枚の第2側板141,142,143を備える。第2側板141,142,143は左右方向に離れて互いに向かい合っている。第2側板141,142,143夫々は、2枚の第1側板11と背板12と天板13に囲まれた空間を左右に仕切る仕切り板である。第2側板141,142,143は左側から右側に向けてこの順に並んでいる。第2側板141,142,143夫々の前端面の前後方向の位置は同じである。
天板13は第2側板141,142,143を上側から覆い、第2側板141,142,143に下側から支持されている。
【0022】
図においては、左側の第1側板11と第2側板141との間に図示しない上下2段の抽斗が収容される。同様に、第2側板142,143間、及び、第2側板143と右側の第1側板11との間にも、図示しない抽斗が収容される。
【0023】
以下では、背板12と天板13と第2側板141,142(側板)とキッチンキャビネット1が設置された床とに囲まれた空間を収容部10という。
図2は、キッチンキャビネット1の拡大正面図であり、収容部10を示している。
図3は、
図2におけるIII-III線による断面図である。
天板13は第2側板142(及び第2側板141)の前端面よりも前側に適長延びる。
【0024】
図2及び
図3に示すように、収容部10には機器2が収容される。機器2は例えば食器洗浄乾燥機であり、機器本体21と前扉22とを備える。図示はしないが、機器本体21は一面が全面的に開口している矩形箱型をなす。前扉22は機器本体21の開口を開閉可能に覆う。
機器2は、収容部10において前扉22が前に向くようにして床に載置される。機器2の上面は天板13の下面から適長離隔する。前扉22の前面の前後方向の位置は天板13の前端面の前後方向の位置と同じである。
機器2の上面と天板13の下面との間に補強部材3が配される。
【0025】
図4は、補強部材3の斜視図である。
補強部材3は耐水性を有し、例えば金属製である。
図3及び
図4に示すように、補強部材3は2枚の帯板31,32、4枚のリブ33~36、及び2枚の舌片37を一体的に備える。
【0026】
帯板31(第1帯板)は収容部10の間口の長さ(第2側板141の右面と第2側板142の左面との離隔距離)と同程度の長さを有する。
リブ33(第1リブ)は帯板であり、長さ及び厚さが帯板31の長さ及び厚さと同じである。リブ33は、長さ方向が帯板31の長さ方向に沿うようにして、帯板31の一方の長辺部から帯板31に垂直に延出している。リブ33は帯板31の全長にわたり、帯板31を補強する。
【0027】
帯板32(第2帯板)の長さ及び厚さは帯板31の長さ及び厚さと同じである。図に示す帯板32の幅(長さ及び厚さ夫々に直交する方向の寸法)は帯板31の幅よりも大きい。
リブ34,35(第2リブ及び第3リブ)夫々は帯板であり、長さ及び厚さが帯板32の長さ及び厚さと同じである。リブ34(及びリブ35)は、長さ方向が帯板32の長さ方向に沿うようにして、帯板32の一方(及び他方)の長辺部から帯板32に垂直に延出している。リブ34,35夫々の帯板32から延出する向きは同じである。リブ34,35夫々は帯板32の全長にわたり、帯板32を補強する。
【0028】
リブ36は帯板であり、長さ及び厚さが帯板31の長さ及び厚さと同じである。
リブ36は、長さ方向が帯板31の長さ方向に沿うようにして、リブ33の先端部から帯板31に平行に延出している。帯板31及びリブ36は相反する向きにリブ33から突出している。且つ、リブ36は、長さ方向が帯板32の長さ方向に沿うようにして、リブ34の先端部から帯板32に平行に延出している。帯板32及びリブ36は相反する向きにリブ34から突出している。
以上の結果、リブ36はリブ33,34の先端部同士を互いに連結する連結部として機能する。リブ36はリブ33,34夫々の全長にわたり、リブ33,34夫々を補強する。
【0029】
2枚の舌片37は矩形板状をなす。2枚の舌片37は帯板32の短辺部から帯板32に垂直に延出している。舌片37の帯板32から延出する向きはリブ34,35夫々の帯板32から延出する向きと同じである。
リブ33の帯板31からの突出量とリブ34,35夫々の帯板32からの突出量とは互いに同程度である。舌片37の帯板32からの突出量はリブ34,35夫々の帯板32からの突出量以下である。
【0030】
帯板31,32夫々には、複数の貫通孔が長さ方向に並設されている。各舌片37には、複数の貫通孔が帯板32の幅方向に並設されている。これらの貫通孔には、後述するビス留め固定の際にビス41,42が挿し通される。
【0031】
以上のような補強部材3は、例えば1枚の金属板を折り曲げることによって容易に形成することができる。なお、帯板31,32、リブ33~36、及び舌片37が金属板から個別に切り出され、例えば溶接によって一体化されることによって補強部材3が形成されてもよい。
【0032】
図3に示すように、本実施の形態の天板13は天板本体131とカバー132とを備える。
天板本体131は一方向に長い矩形の板材である。天板本体131は、幅方向が前後に向き、厚さ方向が上下に向くようにして、2枚の第1側板11(
図1参照)の間に架け渡されている。
天板本体131は耐水性が低く、例えば木製(無垢材製又は木質材製)である。
【0033】
カバー132は天板本体131よりも薄い板材であり、天板本体131の上面及び前端面を覆っている。カバー132において、天板本体131の前端面を覆う部分は、天板本体131の上面を覆う部分の前端から垂下している。以下、カバー132における天板本体131の前端面を覆う部分を垂下部分13aという。
【0034】
カバー132は耐水性が高く、例えば金属製である。カバー132は、例えば1枚の金属板を折り曲げることによって形成され、天板本体131に固定される。垂下部分13aの下部は後向きに折り返されてから更に上側に折り返されている。故に、垂下部分13aの下端に鋭利な部分は存在しない。
天板本体131の下面がカバー132に覆われていないので、天板13の下面は耐水性が低い。
【0035】
補強部材3を天板13に取り付ける場合、帯板31,32夫々は、夫々が左右方向に延び、夫々の一面が天板本体131の下面に接触するようにして、ビス41を用いて天板本体131に下側からビス留め固定される。このとき、帯板32は帯板31の後側に配される。
以下では、天板13の前辺部における収容部10に位置している部分を被補強部分13bという(
図2参照)。
【0036】
帯板31は、被補強部分13bの下面を左右方向の全長にわたって覆う。帯板31の前端面は、カバー132の垂下部分13aにより目隠しされる。帯板31の後辺部からリブ33が垂下する。帯板31は第2側板141,142夫々の前端面よりも前側に延びる。
帯板32は天板13の被補強部分13bよりも後側の部分の下面を左右方向の全長にわたって覆う。リブ34は帯板32の前辺部から垂下し、リブ35は帯板32の後辺部から垂下する。帯板32の右辺部から垂下する舌片37は、ビス42を用いて第2側板142に左側からビス留め固定される。同様に、帯板32の左辺部から垂下する舌片37は、ビス42を用いて第2側板141に右側からビス留め固定される。
【0037】
以上のようなキッチンキャビネット1によれば、帯板31,32が天板13を下側から覆うことにより、天板13の被補強部分13bと天板13の被補強部分13bよりも後側の部分とを左右方向の全長にわたって補強することができる。この結果、天板13における帯板31,32が直接的に補強している部分の近傍も補強することができる。
キッチンキャビネット1の使用中、一般に外力は天板13の前辺部に加わる。外力が集中しやすい部分を補強部材3が補強するので、天板13における収容部10に位置している部分を全面的に覆う必要はない。故に、補強部材3の小型化を図ることができる。
【0038】
帯板31,32が天板13に夫々ビス留め固定されていることにより、補強部材3が天板13に密着するので、天板13を確実に補強することができる。
帯板31,32はリブ33~35によって補強され、リブ33,34はリブ36によって補強されるので、天板13の補強に有利である。
リブ33,34がリブ36により互いに連結されるので、帯板31,32を一体的に取り扱うことができる。
【0039】
補強部材3の取り付け後、収容部10に機器2が設置される。このとき、補強部材3のリブ36の下面が機器2の機器本体21の上面の前辺部に対向する。リブ36と機器本体21との間の空隙はほとんどない。この結果、機器本体21と天板13との間の空隙がリブ33によって前側から目隠しされる。故に美観が向上する。
機器2の前扉22が閉じられている場合、前扉22の上端面と補強部材3の帯板31とが上下に互いに対向し、両者の間には空隙が生じる。しかしながら、帯板31は天板13に目隠しされており、前扉22の上端面は一般に化粧されているので、美観を損なう虞はない。
【0040】
リブ33は機器本体21の直上にある。即ち、リブ33は前扉22が配される空間よりも後側に位置する。故に、たとえ前扉22の上端面の位置が機器本体21の上面の位置よりも上側にあったとしても、補強部材3が前扉22に干渉する虞はない。
【0041】
2枚の舌片37が第2側板141,142にビス留め固定されるので、天板13に加わった外力を補強部材3で受け、受けた外力を第2側板141,142で受けることができる。
舌片37は帯板32の短辺部から垂下し、帯板31には設けられていないので、舌片37及び舌片37を固定するビス42が使用者の目に付き、美観を損ねる虞はない。
【0042】
機器2の前扉22を開けた場合、機器本体21の前部開口から大量の水蒸気が噴出することがある。しかしながら、補強部材3は、水蒸気が天板13の下面に接触することを阻止する。故に、天板13が大量の水蒸気を吸収して天板13に変形又は変色、或いはカビ等が生じることを防止することができる。
【0043】
なお、機器2は食器洗浄乾燥機に限定されず、オーブンレンジ又は冷蔵庫等でもよい。
収容部10は機器2が収納される構成に限定されず、例えばゴミ箱、ワゴン等が収納されてもよい。
リブ33~36夫々は帯板31の長さ方向に複数に分割された構成でもよい。
リブ36は帯板に限定されない。リブ36はリブ33,34夫々の先端部以外を互いに連結する構成でもよい。リブ36はリブ33,35を互いに連結する構成でもよい。
【0044】
舌片37が省略されるか、又は、帯板31,32のビス留め固定が省略されてもよい。
帯板31の前端部が第2側板141,142夫々の前端面よりも後側にある場合、帯板31の短辺部に舌片37が設けられてもよい。この場合、帯板32の舌片37は省略してもよい。
【0045】
実施の形態 2.
本実施の形態のキッチンキャビネット1は、天板13及び補強部材3の構成を除き、実施の形態1のキッチンキャビネット1と略同様である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0046】
図5は、実施の形態2に係るキッチンキャビネット1の断面図である。
本実施の形態の天板13は帯状部材133を更に備える。
帯状部材133は被補強部分13bの下面に固定されており、被補強部分13bの下面の化粧、又は被補強部分13bの補強等の機能を有する。
【0047】
本実施の形態の補強部材3において、リブ33の帯板31からの突出量はリブ34,35夫々の帯板32からの突出量よりも小さい。帯板31は帯状部材133を介在して天板本体131にビス留め固定されている。天板13に取り付けられた補強部材3において、帯板31の床からの高さは帯板32の床からの高さよりも帯状部材133の厚さ分だけ低い。
このように、天板13の形状が実施の形態1の天板13の形状とは異なる場合でも、実施の形態1の場合と同様に、機器2に干渉しない構成を有する小型の補強部材3を用いて天板13を補強することができる。
【0048】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 キッチンキャビネット
13 天板
13b 被補強部分(天板の前辺部における2枚の側板の間に位置している部分)
141,142 第2側板(側板)
2 機器
3 補強部材
31 帯板(第1帯板)
32 帯板(第2帯板)
33 リブ(第1リブ)
34 リブ(第2リブ)
35 リブ(第3リブ)
36 リブ(連結部)
37 舌片