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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057092
(43)【公開日】2023-04-20
(54)【発明の名称】化粧シートの基布
(51)【国際特許分類】
   D04H 5/00 20120101AFI20230413BHJP
   D04H 5/03 20120101ALI20230413BHJP
   A45D 44/22 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
D04H5/00
D04H5/03
A45D44/22 C
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014318
(22)【出願日】2023-02-02
(62)【分割の表示】P 2019020061の分割
【原出願日】2019-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000004503
【氏名又は名称】ユニチカ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089152
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】松永 篤
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大士
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 秀憲
(72)【発明者】
【氏名】佐座 規仁
(57)【要約】
【課題】 含浸された化粧水を直ちに放出させず、徐々に放出させうる化粧シートの基布を提供する。
【解決手段】 この化粧シートの基布は、目付25~80g/m2であって、長繊維不織布よりなる外層と親水性短繊維群で構成された内層とよりなる。短繊維群は長繊維不織布に交絡して一体化している。長繊維不織布は、ポリオレフィン系の捲縮複合長繊維群で構成されており、長繊維相互間が自己融着されてなるものである。または、疎水性ポリウレタン長繊維群で構成され、ポリウレタン長繊維相互間がポリプロピレン長繊維の軟化又は溶融により融着されてなるものであってもよい。この化粧シートの基布は、その目付に対して6倍の化粧水を含浸させたとき、外層側からの化粧水全放出率は50%未満であって、かつ、化粧水初期放出率は50~70%である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疎水性捲縮複合長繊維群で構成され、該疎水性捲縮複合長繊維相互間が自己融着により結合している部位を含む長繊維不織布を外層とし、該長繊維不織布に交絡している親水性短繊維群で構成された内層とよりなる、目付25~80g/m2の積層長繊維不織布よりなる化粧シートの基布であって、
前記基布にその目付に対して6倍の化粧水を含浸させたとき、外層側からの化粧水全放出率は50%未満であって、かつ、化粧水初期放出率は50~70%であることを特徴とする化粧シートの基布。
【請求項2】
請求項1記載の長繊維不織布に代えて、疎水性伸縮性長繊維群で構成され、該疎水性伸縮性長繊維相互間は疎水性熱融着性長繊維の融着により結合している部位を含む長繊維不織布を用いる請求項1記載の化粧シートの基布。
【請求項3】
疎水性捲縮複合長繊維は、らせん状に捲縮した偏心芯鞘型複合長繊維である請求項1記載の化粧シートの基布。
【請求項4】
疎水性捲縮複合長繊維がポリオレフィン系樹脂のみで形成されている請求項1記載の化粧シートの基布。
【請求項5】
疎水性伸縮性長繊維と疎水性熱融着性長繊維の質量比率は、疎水性伸縮性長繊維:疎水性熱融着性長繊維=10~90:90~10(%)である請求項2記載の化粧シートの基布。
【請求項6】
波状の賦型加工が施されてなる請求項1又は2記載の化粧シートの基布。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、含浸された液が徐々に放出する液徐放性積層長繊維不織布よりなる化粧シートの基布に関し、特にフェイスマスクやクレンジングシート等の化粧シートの基布に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、クレンジングシート等の化粧シートの基布として不織布が用いられている。たとえば、特許文献1には、中間層が熱可塑性合成短繊維群で構成された短繊維不織布よりなり、両外層が親水性短繊維群で構成された三層構造不織布を清拭シートとして用いることが提案されている。そして、この清拭シートに清拭用液体を含浸させ、身体等を拭き取って清浄するのである。この清拭シートは、外層が親水性短繊維群で形成されているため、含浸させた清拭用液体が直ちに外層に移行し、速やかな拭き取りが可能となり、好ましいものである。しかしながら、クレンジングシート等の化粧シートの基布という用途では、一回目の拭き取りによって、清拭用液体である化粧水の多くが消費されてしまい、二回目以降、特に三回目以降では化粧水による拭き取りができなくなるという問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開2017-128107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、含浸された化粧水を直ちに放出させず、徐々に放出させうる不織布よりなる化粧シートの基布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、不織布の外層に特定の長繊維不織布を採用することにより、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、疎水性捲縮複合長繊維群で構成され、該疎水性捲縮複合長繊維相互間が自己融着により結合している部位を含む長繊維不織布を外層とするか、又は疎水性伸縮性長繊維群で構成され、該疎水性伸縮性長繊維相互間は疎水性熱融着性長繊維の融着により結合している部位を含む長繊維不織布を外層とし、該長繊維不織布に交絡している親水性短繊維群で構成された内層とよりなる、目付35~70g/m2の積層長繊維不織布よりなる化粧シートの基布であって、前記基布にその目付に対して6倍の化粧水を含浸させたとき、外層側からの化粧水全放出率は50%未満であって、かつ、化粧水初期放出率は50~70%であることを特徴とする化粧シートの基布に関するものである。
【0006】
[本発明の用語の説明]
本発明でいう積層長繊維不織布の「外層」とは、液を付与する対象面に当接する層をいい、「内層」とはこの対象面に当接しない層をいう。したがって、積層長繊維不織布が二層積層物であっても、外層と内層とが存在する。
本発明でいう「化粧水」とは、有効成分としてアルブチンを含み、その他の成分としてヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、ヨクイニンエキス(ハトムギエキス)、BG、濃グリセリン、ソルビット液、POPメチルグルコシド、コハク酸2Na、コハク酸、VP-スチレン共重合体エマルション及びラウリン酸POE(20)ソルビタン及びパラベンを含み、残部が水よりなるものである。具体的には、ロート製薬株式会社製の商品名「肌ラボ白潤薬用美白化粧水」のことである。
【0007】
本発明でいう「外層側からの化粧水全放出率」及び「化粧水初期放出率」とは、以下の手順で測定及び算出されるものである。
(1)縦100mm×横150mmの積層長繊維不織布を準備する。
(2)内層を内側にして積層長繊維不織布を横方向に二つ折りし、縦100mm×横75mmートの試験体を準備する。この試験体の表裏面は外層が露出している。
(3)試験体の重量を測定する。重量をxgとする。
(4)試験体に6xgの化粧水を滴下し、含浸試験体を得る。この含浸試験体の重量は7xgである。
(5)アクリル製下敷板の上に含浸試験体を置き、含浸試験体の上に同サイズの濾紙(アドバンテック No2)を二枚置き、さらに濾紙の上に同サイズのアクリル板を置く。
(6)アクリル板の上に、500gの分銅を載せる。
(7)5秒静置後、分銅、アクリル板及び濾紙を取り除き、含浸試験体の重量を測定するこの重量をagとし、(7x-a)gが一回目の液放出量となる。
(8)上記(7)の含浸試験体を用い、上記(5)~(7)を操作を行って、含浸試験体の重量を測定し、この重量をbgとする。(7x-b)gが二回目の液放出量となる。
(9)上記(8)の含浸試験体を用い、上記(5)~(7)を操作を行って、含浸試験体の重量を測定し、この重量をcgとする。(7x-c)gが三回目の液放出量となる。
(10)以上の測定を行い、以下の式で算出される値が「外層側からの化粧水全放出率」及び「化粧水初期放出率」である。
外層側からの化粧水全放出率(%)=[(7x-c)/6x]×100
化粧水初期放出率(%)=[(7x-a)/(7x-c)]×100
【0008】
本発明で用いる積層長繊維不織布の外層を構成する長繊維不織布としては、疎水性捲縮複合長繊維群で構成されたもの、又は疎水性伸縮性長繊維群で構成されたものが用いられる。まず、疎水性捲縮複合長繊維群で構成されたものについて説明する。疎水性捲縮複合長繊維としては、一般的には、ポリオレフィン、ポリエステル又はポリアミド等の疎水性合成樹脂を素材とする偏心芯鞘型複合繊維が用いられる。偏心芯鞘型複合繊維は、芯成分と鞘成分とで冷却時収縮率の異なる疎水性合成樹脂を用い、複合溶融紡糸した後に冷却すると、らせん状の捲縮が発現する。らせん状の捲縮はバネ状の伸縮性を示し、嵩高な長繊維不織布(たとえば、嵩密度が0.01~0.08g/cm3程度の長繊維不織布)を与えるので、本発明で用いるのに好ましいものである。捲縮が発現した複合長繊維群をコンベア等の捕集体に捕集することにより、長繊維ウェブが形成される。そして、この長繊維ウェブを構成する複合長繊維群に部分的に加熱及び加圧を施すことにより、鞘成分を軟化又は溶融させて、複合長繊維相互間を自己融着させて、疎水性捲縮複合長繊維群で構成された長繊維不織布が得られる。なお、偏心芯鞘型複合繊維に代えて、疎水性合成樹脂を素材とする並列型(サイドバイサイド型)複合繊維を用いてもよい。並列型複合繊維の場合も、冷却時収縮率の異なる疎水性合成樹脂を、並列に複合溶融紡糸した後に冷却すると、捲縮が発現する。
【0009】
次に、疎水性伸縮性長繊維群で構成された長繊維不織布について説明する。疎水性伸縮性長繊維としては、疎水性ポリウレタン等の疎水性エラストマー樹脂を溶融紡糸することにより、得られる。かかる疎水性伸縮性長繊維は、素材である疎水性エラストマー樹脂が架橋している場合もあり、粘着性はあるが融着しにくい傾向がある。したがって、疎水性伸縮性長繊維群中に、エラストマー樹脂を素材としない合成樹脂よりなる疎水性熱融着性長繊維を混合しておく。疎水性伸縮性長繊維と疎水性熱融着性長繊維の混合割合は、質量比で、疎水性伸縮性長繊維:疎水性熱融着性長繊維=10~90:90~10(%)であるのが好ましい。疎水性熱融着性長繊維の素材である合成樹脂としては、一般的には、ポリオレフィン、ポリエステル又はポリアミド等の疎水性合成樹脂が用いられる。疎水性伸縮性長繊維群で構成された長繊維不織布は、疎水性伸縮性長繊維群を溶融紡糸すると共に疎水性熱融着性長繊維群も溶融紡糸して、両者を混合した長繊維ウェブを形成する。そして、この長繊維ウェブに部分的に加熱及び加圧を施すことにより、疎水性熱融着性長繊維を軟化又は溶融させて、疎水性伸縮性長繊維相互間を融着させて、疎水性伸縮性長繊維群で構成された長繊維不織布が得られる。
【0010】
上記した長繊維不織布に親水性短繊維群を交絡させて、長繊維不織布を外層とし親水性短繊維群を内層とする積層長繊維不織布とする。親水性短繊維としては、コットン繊維、レーヨン繊維又はリヨセル繊維等のセルロース系繊維を採用することができる。親水性短繊維群を長繊維不織布に交絡させるには、親水性短繊維群をカード法等で開繊集積してシート状にした短繊維ウェブを、長繊維不織布上に積層した後、高圧水流処理を施せばよい。
【0011】
長繊維不織布の目付は10~20g/m2程度であるのが好ましい。また、内層となる親水性短繊維群の目付は15~30g/m2程度であるのが好ましい。したがって、積層長繊維不織布の目付は、二層積層物の場合は25~50g/m2程度であるのが好ましく、三層構造物の場合は40~80g/m2程度であるのが好ましい。積層長繊維不織布の目付が高すぎると、高価になると共に嵩高になり、商品価値が低下する傾向となる。また、積層長繊維不織布の目付が低すぎると、化粧水含浸量の絶対値が低下し、商品価値が低下する傾向となる。なお、積層長繊維不織布の嵩密度は、0.07~0.15g/cm3程度である。
【0012】
積層長繊維不織布の外層を構成している長繊維不織布の目付、疎水性捲縮複合長繊維の捲縮数、疎水性伸縮性長繊維の伸縮力、融着部位の面積や個数及び親水性短繊維群の目付等を調整する。そして、外層側からの化粧水全放出率を50%未満、より好ましくは30~50%とし、化粧水初期放出率を50~70%とすることにより、本発明に係る積層長繊維不織布よりなる化粧シートの基布が得られる。化粧水全放出率が50%を超えると、四回目以降の拭き取り時において、化粧水を対象面に付与しにくくなる。また、化粧水初期放出率が50%未満であると、一回目の拭き取り時に化粧水を十分に対象面に付与しにくくなる。逆に、化粧水初期放出率が70%を超えると、一回目の拭き取り時に化粧水が付与され過ぎて、その後の拭き取り時に化粧水を対象面に付与しにくくなる。
【0013】
本発明に係る化粧シートの基布には、所望に応じて種々の後加工を施してもよい。たとえば、凹凸ロールを用いて賦型加工を施し伸縮性を付与してもよい。本発明に係る化粧シートの基布は、フェイスマスク、クレンジングシート又は制汗シート等の基布として用いられる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る化粧シートの基布は、対象面に当接する外層の長繊維不織布が疎水性捲縮複合長繊維群又は疎水性伸縮性長繊維群で構成されているため、化粧水を吸収保持しにくいが、ポンプ機能を有するものである。一方、内層の親水性短繊維群は化粧水をよく吸収保持するものである。したがって、親水性短繊維群に吸収保持されている化粧水が、外層のポンプ機能により徐々に放出されて対象面に付与されるという効果を奏する。また、長繊維不織布を具備しているため、短繊維のみで構成されているものに比べて、機械的強度に優れている。
【実施例0015】
実施例1
[疎水性捲縮複合長繊維群で構成され長繊維不織布の準備]
長繊維不織布として、三井化学株式会社製の嵩高スパンボンド不織布(目付16g/m2、エンボス面積率10%、嵩密度0.07g/cm3、縦方向の引張強度19N/5cm、横方向の引張強度9N/5cm、縦方向の破断伸度60%、横方向の破断伸度80%)を準備した。この長繊維不織布を構成する長繊維は、芯成分がポリプロピレン重合体で鞘成分がプロピレン・エチレンランダム共重合体よりなる偏心芯鞘型複合長繊維であって、潜在捲縮が発現したらせん状捲縮複合長繊維である。捲縮複合長繊維の繊度は2.5デシテックスで捲縮数は23個/25mmである。捲縮複合長繊維相互間は、エンボス部において、鞘成分により自己融着しているものである。
【0016】
[化粧シートの基布の製造]
平均繊維長25mmの木綿繊維群を、パラレルカード機で開繊及び集積させて、目付24g/m2の短繊維ウェブを得た。90メッシュのプラスチック製織物からなるメッシュ状支持体よりなるコンベア上に長繊維不織布を載置し、さらに長繊維不織布上に短繊維ウェブを載置した。そして、ノズル孔径0.1mmの噴出孔が孔間隔0.6mmで横一列に配置された噴出装置を用い、短繊維ウェブ側に高圧水流を施した。噴出圧は、2MPaの噴出圧力で1回予備処理した後、3MPa で1回処理、4MPaの噴出圧力で2回処理した。この処理により、木綿繊維群を長繊維不織布と交絡させた後、120℃で乾燥して、外層が長繊維不織布で内層が短繊維群よりなる、目付40g/m2の化粧シートの基布を得た。
【0017】
実施例2
[疎水性捲縮複合長繊維群で構成され長繊維不織布の準備]
長繊維不織布として、三井化学株式会社製の嵩高スパンボンド不織布[目付20g/m2、エンボス面積率10%、嵩密度0.06g/cm3、縦方向の引張強度24N/5cm、横方向の引張強度11N/5cm、縦方向の破断伸度60%、横方向の破断伸度65%]を準備した。この長繊維不織布を構成している長繊維は、実施例1と同様のものであり、エンボス部において同様に自己融着しているものである。
【0018】
[化粧シートの基布の製造]
短繊維ウェブの目付を20g/m2に変更した他は、実施例1と同様にして交絡処理し、目付40g/m2の化粧シートの基布を得た。
【0019】
実施例3
[疎水性伸縮性長繊維群及び疎水性熱融着性長繊維群で構成され長繊維不織布の準備]
長繊維不織布として、三井化学株式会社製の混繊スパンボンド不織布(目付30g/m2、エンボス面積率18%、嵩密度0.09g/cm3、縦方向の引張強度21N/5cm、横方向の引張強度10N/5cm、縦方向の破断伸度170%、横方向の破断伸度170%)を準備した。この長繊維不織布は、疎水性ポリウレタン長繊維47質量部とポリプロピレン長繊維53質量部で構成されている。各長繊維相互間は、エンボス部において、ポリプロピレン長繊維によって融着され結合されている。
【0020】
[化粧シートの基布の製造]
短繊維ウェブの目付を17g/m2に変更した他は、実施例1と同様にして交絡処理し、目付47g/m2の化粧シートの基布を得た。
【0021】
実施例4
実施例3で得られた化粧シートの基布を、一対の凹凸ロール間に通して賦型加工を行った。凹凸ロールは、周方向に山部と谷部が走行しているものであり、山間のピッチが2.5mmである。そして、一対の凹凸ロールは、一方の凹凸ロールの山部が他方の凹凸ロールの谷部と噛み合い、噛み合い深さが2.2mmとなるように設置されてなるものである。この賦型加工を施した化粧シートの基布は、幅方向に良好な伸縮性を持つものであった。
【0022】
実施例1~4で得られた化粧シートの基布を、本明細書の段落0007に記載の方法で、化粧水全放出率及び化粧水初期放出率を求めたところ、表1に示すとおりであった。
[表1]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
化粧水全放出率(%) 化粧水初期放出率(%)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 31.2 59.4
実施例2 33.0 59.2
実施例3 45.2 65.6
実施例4 44.4 52.8
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0023】
表1に示したように、実施例1~4で得られた化粧シートの基布は、含浸された化粧水が押圧により徐々に放出され、化粧シートとして好適に用いうるものであった。