(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057216
(43)【公開日】2023-04-21
(54)【発明の名称】検査結果管理システム、検査結果管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/60 20180101AFI20230414BHJP
G16H 10/40 20180101ALI20230414BHJP
【FI】
G16H10/60
G16H10/40
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166590
(22)【出願日】2021-10-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】321005467
【氏名又は名称】InnoJin株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】猪俣 武範
(72)【発明者】
【氏名】奥村 雄一
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099AA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】検査結果を管理する検査結果管理システム、検査結果管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】検査結果管理システムにおいて、管理サーバ2は、検査情報取得部212と、検査情報記憶部233と、日時取得部213と、有効期限決定部214と、出力部215と、を備える。検査情報取得部212は、検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、検査キットによる検査結果を取得する。検査情報記憶部233は、第1の画像及び第2の画像並びに検査結果を記憶する。日時取得部213は、第1又は第2の画像に係る日時を取得する。有効期限決定部214は、日時に応じて検査結果の有効期限を決定する。出力部215は、検査結果及び有効期限を出力する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得する検査情報取得部と、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶する検査情報記憶部と、
前記第1又は第2の画像に係る日時を取得する日時取得部と、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定する有効期限決定部と、
前記検査結果及び前記有効期限を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする検査結果管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査情報取得部は、さらに前記検査キットの使用前の状態を撮影した第3の画像を取得し、
前記検査情報記憶部は、前記第1又は第2の画像と、前記第3の画像と、前記検査結果とを記憶すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の検査結果管理システムであって、
リクエストに応じて、前記検査結果及び前記有効期限を応答する応答部をさらに備えること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記日時は撮影日時又は受信日時であること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
画像解析により前記第1の画像から前記識別番号を抽出する画像解析部と、
前記第1の画像から抽出した前記識別番号と、取得した前記識別番号とが一致しない場合に報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする検査結果管理システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査キットの種類ごとに検査時間を記憶する検査時間記憶部と、
画像解析により前記第1の画像から前記検査キットの種類を識別する画像解析部と、
をさらに備え、
前記日時取得部は、前記第2の画像に係る第1の前記日時から前記検査キットの種類に対応する前記検査時間前の第2の日時を求め、
前記有効期限決定部は、前記第2の日時に応じて前記有効期限を決定すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
画像解析により前記第2の画像から前記検査結果を識別する画像解析部と、
前記第2の画像から識別した前記検査結果と、取得した前記検査結果とが一致しない場合に報知する報知部と、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
ユーザの顔を撮影した顔画像を取得する基本情報取得部と、
前記顔画像を記憶する基本情報記憶部と、
をさらに備え、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項9】
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶するステップと、
前記第1又は第2の画像のいずれかに係る日時を取得するステップと、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする検査結果管理方法。
【請求項10】
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶するステップと、
前記第1又は第2の画像のいずれかに係る日時を取得するステップと、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査結果管理システム、検査結果管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
抗原検査キットが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、検査キットによる検査結果を証明する方法が確立していない。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、検査結果を管理することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、検査結果管理システムであって、検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得する検査情報取得部と、前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶する検査情報記憶部と、前記第1又は第2の画像に係る日時を取得する日時取得部と、前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定する有効期限決定部と、前記検査結果及び前記有効期限を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、検査結果を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】陰性証明システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態の陰性証明システムの動作を説明する図である。
【
図5】本実施形態の陰性証明システムにおいてユーザ端末1に表示される画面40の一例を示す図である。
【
図7】検査キットの種類を入力する画面60の一例を示す図である。
【
図8】パッケージ画像を撮影する画面例を示す図である。
【
図9】使用前画像を撮影する画面例を示す図である。
【
図10】使用後画像を撮影する画面例を示す図である。
【
図11】検査結果の入力画面の一例を示す図である。
【
図12】検査結果(陰性証明書)の出力画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得する検査情報取得部と、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶する検査情報記憶部と、
前記第1又は第2の画像に係る日時を取得する日時取得部と、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定する有効期限決定部と、
前記検査結果及び前記有効期限を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする検査結果管理システム。
[項目2]
項目1に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査情報取得部は、さらに前記検査キットの使用前の状態を撮影した第3の画像を取得し、
前記検査情報記憶部は、前記第1又は第2の画像と、前記第3の画像と、前記検査結果とを記憶すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目3]
項目1又は2に記載の検査結果管理システムであって、
リクエストに応じて、前記検査結果及び前記有効期限を応答する応答部をさらに備えること、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目4]
項目1ないし3のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記日時は撮影日時又は受信日時であること、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目5]
項目1ないし4のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
画像解析により前記第1の画像から前記識別番号を抽出する画像解析部と、
前記第1の画像から抽出した前記識別番号と、取得した前記識別番号とが一致しない場合に報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする検査結果管理システム。
[項目6]
項目1ないし5のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査キットの種類ごとに検査時間を記憶する検査時間記憶部と、
画像解析により前記第1の画像から前記検査キットの種類を識別する画像解析部と、
をさらに備え、
前記日時取得部は、前記第2の画像に係る第1の前記日時から前記検査キットの種類に対応する前記検査時間前の第2の日時を求め、
前記有効期限決定部は、前記第2の日時に応じて前記有効期限を決定すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目7]
項目1ないし6のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
画像解析により前記第2の画像から前記検査結果を識別する画像解析部と、
前記第2の画像から識別した前記検査結果と、取得した前記検査結果とが一致しない場合に報知する報知部と、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目8]
項目1ないし7のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
ユーザの顔を撮影した顔画像を取得する基本情報取得部と、
前記顔画像を記憶する基本情報記憶部と、
をさらに備え、
を特徴とする検査結果管理システム。
[項目9]
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶するステップと、
前記第1又は第2の画像のいずれかに係る日時を取得するステップと、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする検査結果管理方法。
[項目10]
検査キットの識別番号を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像ならびに前記検査結果を記憶するステップと、
前記第1又は第2の画像のいずれかに係る日時を取得するステップと、
前記日時に応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0011】
<システムの概要>
以下、本発明の一実施形態に係る陰性証明システムについて説明する。本実施形態の陰性証明システムは、検査キットを用いて抗原検査の結果(とくに陰性であること)を管理するシステムである。本実施形態の陰性証明システムは、とくに検査結果の有効期限を証明しようとするものである。なお、本実施形態の陰性証明システムでは、陰性であることの証明まで行うものではない。
【0012】
本実施形態の陰性証明システムでは、検査キットの開封前、開封後使用前、使用後(検査キットが検査結果を示している状態)のそれぞれのタイミングでユーザに写真を撮らせ、その写真をタイムスタンプとともに管理する。検査キットの個別包装には検査キットの識別番号(以下、キットIDという。)が印刷されており、開封前の写真ではキットIDを事後確認することができる。開封後の状態の撮影により使用が開始されたことを確認することができる。使用後の状態の撮影により、検査結果が申告通りであるかを事後確認することができる。そして、本実施形態の陰性証明システムでは、ユーザ端末からサーバ側に画像をアップロードさせ、サーバ側でタイムスタンプを管理する。以上のようにして、不正な陰性証明が行われることを防ぐことができる。
【0013】
図1は、陰性証明システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の陰性証明システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
ユーザ端末1は、検査キットを用いて抗原検査を行おうとしているユーザが操作する、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザは、ユーザ端末1が備えるカメラ(不図示)を用いて検査キットの写真を撮影したり、各種の情報を入力したりすることができる。
【0015】
<管理サーバ>
管理サーバ2は、ユーザが撮影した検査キットの写真や検査結果を有効期限とともに管理する。また、管理サーバ2は、ユーザ端末1あるいは他の装置(例えば、陰性証明を提示する先の者が操作するコンピュータ)からのリクエストに応じて、検査結果と有効期限を提供することもできる。管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0016】
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ装置2の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0017】
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、基本情報取得部211と、検査情報取得部212と、日時取得部213と、有効期限決定部214と、出力部215と、応答部216と、画像解析部217と、報知部218と、基本情報記憶部231と、キット情報記憶部232と、検査情報記憶部233と、を備える。
【0018】
基本情報記憶部231は、ユーザに関する情報(以下、基本情報という。)を記憶する。基本情報には、ユーザを特定する情報(以下、ユーザIDという。)に対応付けて、ユーザの氏名、生年月日、顔写真が含まれうる。顔写真は、ユーザの顔を撮影した画像(第4の画像)である。顔写真は、後述するようにユーザ端末1が撮影した画像を受信したものである。
【0019】
キット情報記憶部232(検査時間記憶部)は、検査キットに関する情報(以下、キット情報という。)を記憶する。キット情報には、検査キットの種類に対応付けて、検査キットの名称、メーカー名、検査時間が含まれうる。検査時間は、当該検査キットを用いた検査にかかる標準的な時間である。なお、キット情報記憶部232は、特定のキットIDに対応付けて上記の各項目を記憶するようにしても良い。
【0020】
検査情報記憶部233は、検査キットによる検査に係る情報(以下、検査情報という。)を記憶する。検査情報には、ユーザID、キット種類、キットID、パッケージ画像、パッケージ日時、使用前画像、使用前日時、使用後画像、使用後日時、検査結果、検査日時、有効期限が含まれうる。
【0021】
ユーザIDは、検査キットを使用したユーザを示す。キット種類は、検査キットの種類である。キットIDは、使用した検査キットの識別番号である。
【0022】
パッケージ画像(第1の画像)は、開封前の個別包装を撮影した画像である。本実施形態では検査キットの個別包装にはキットIDが印刷されていることを想定しており、パッケージ画像には、キットIDが撮影されているものとする。パッケージ日時は、パッケージ画像が撮影された日時である。本実施形態では、パッケージ日時は、パッケージ画像を管理サーバ2が受信した受信日時であるものとする。なお、パッケージ日時は、ユーザ端末1のクロックから取得された撮影日時(画像のメタ情報に設定されているものと使用してもよい)とすることもできる。また、ユーザ端末1で取得された撮影日時が、管理サーバ2でのパッケージ画像の受信日時よりも前である場合には撮影日時を採用し、そうでなければ受信日時を採用するようにしてもよい。
【0023】
使用前画像(第3の画像)は、開封後、使用前の検査キットを撮影した画像である。使用前日時は、使用前画像が撮影された日時である。使用前日時についても、パッケージ日時と同様に、管理サーバ2が画像を受信した日時とするが、ユーザ端末1において取得された撮影日時を採用することもできる。
【0024】
使用後画像(第2の画像)は、検査キットの使用後の状態を撮影した画像である。使用後の状態では検査キットは検査結果を示しているものとする。すなわち、使用後画像は、検査キットによる検査結果を撮影した画像である。使用後日時は、使用後画像が撮影された日時である。使用後日時についても、パッケージ日時と同様に、管理サーバ2が画像を受信した日時とするが、ユーザ端末1において取得された撮影日時を採用することもできる。
【0025】
検査結果は、検査キットによる検査結果である。検査結果は後述するようにユーザから入力を受け付ける。検査日時は、検査キットによる検査が行われた日時である。
【0026】
有効期限は、検査キットによる検査結果(陰性であること)の有効期限である。有効期限は、検査日時から所定時間(本実施形態では72時間とする。)後の日時とすることができる。
【0027】
基本情報取得部211は、基本情報を取得する。とくに、本実施形態では基本情報取得部211は、ユーザの顔を撮影した顔写真を取得する。基本情報取得部211は、ユーザ端末1から基本情報の一部又は全部を受信し、受信した基本情報を基本情報記憶部231に登録することができる。
【0028】
検査情報取得部212は、検査情報を取得する。検査情報取得部212は、ユーザ端末1から検査情報を受信することができる。検査情報取得部212は、検査キットのキットIDを撮影したパッケージ画像を取得し、検査キットの使用前の状態を撮影した使用前画像を取得し、検査キットによる検査の終了状態を撮影した使用後画像をユーザ端末1から取得する。また、検査情報取得部212は、検査キットによる検査結果(ユーザによる入力)をユーザ端末1から取得する。検査情報取得部212は、取得した検査情報を検査情報記憶部233に登録することができる。
【0029】
日時取得部213は、パッケージ画像、使用前画像及び使用後画像少なくともいずれか(本実施形態では全て)に係る日時(パッケージ日時、使用前日時、使用後日時)を取得する。上述したように、日時取得部213は、ユーザ端末1から各画像を受信した受信日時を日時として取得することができる。なお、上述したように、ユーザ端末1において取得された撮影日時を採用してもよいし、ユーザ端末1からの撮影日時が受信日時よりも前であれば撮影日時を、そうでなければ受信日時を採用してもよい。
【0030】
日時取得部213はまた、検査日時を取得する。本実施形態では、日時取得部213は、使用後日時を検査日時とすることができる。また、日時取得部213は、使用後日時ではなく、パッケージ日時又は使用前日時を検査日時としてもよい。日時取得部213は、使用前日時から、検査キットの種類に対応する検査時間後の日時を検査日時いとして決定してもよい。日時取得部213は、使用前日時と使用後日時との間(例えば、使用前日時と使用後日時との中間日時)を検査日時として決定することもできる。日時取得部213は、使用後日時から、検査キットの種類に対応する検査時間前の日時を検査日時として決定することもできる。また、日時取得部213は、使用後日時から、検査キットの種類に対応する検査時間前の日時を求め、さらにその日時から、検体を採取してから検査キットに滴下するまでに要する時間(例えば3分等の任意の時間とすることができ、この時間は事前に設定しておくことができる。)前の日時を検査日時と決定することもできる。
【0031】
有効期限決定部214は、検査日時に応じて検査結果の有効期限を決定する。有効期限決定部214は、検査日時から所定時間(例えば、72時間、48時間、24時間等事前に設定することができる。また、キット情報に当該所定時間を設定するようにしてもよいし、別の記憶部に当該所定時間を記憶するようにしてもよい。)後を有効期限として決定することができる。
【0032】
出力部215は、検査結果と有効期限とを出力する。出力部215は、リクエストに応じて検査結果と有効期限とを出力することができる。リクエストにはユーザIDが設定され、出力部215は、設定されたユーザIDに対応する検査情報を検査情報記憶部233から読み出し、読み出した検査情報の検査結果及び有効期限を応答することができる。出力部215はまた、検査情報に含まれる他の項目(パッケージ画像、使用前画像、使用後画像、パッケージ日時、使用前日時、使用後日時、検査日時)も出力することができる。出力部215はまた、検査結果と有効期限とを提供するためのURLをエンコードしたQRコード(登録商標)発行することもできる。
【0033】
応答部216は、QRコード(登録商標)からデコードされたURLへのアクセスリクエストに応じて、検査結果及び有効期限を応答することができる。URLには、ユーザIDが引数として与えられているものとする。応答部216は、指定されているユーザIDを出力部215に渡して出力部215から検査結果と有効期限とを取得することができる。
【0034】
画像解析部217は、画像解析により画像から情報を抽出する。例えば、画像解析部217は、画像解析によりパッケージ画像から識別番号を抽出することができる。画像解析部217は、画像解析によりパッケージ画像から検査キットの種類を識別することができる。画像解析部217は、画像解析により使用前画像から検査キットの種類を識別することもできる。また、画像解析部217は、画像解析により使用後画像から検査結果を識別することができる。
【0035】
画像解析部217は、例えば、識別番号を表す英数字を教師データとし画像を入力データとした機械学習により作成された学習モデル(例えば、ニューラルネットワーク)を用いて識別番号を識別することができる。また、画像解析部217は、例えば、検査キットの種類を教師データとし画像を入力データとした機械学習により作成された学習モデル(分類器)を用いて検査キットの種類を識別することができる。また、画像解析部217は、検査結果を教師データとし画像を入力データとした機械学習により作成された学習モデルを用いて検査結果を識別することができる。なお、これらの学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を管理サーバ2に設けることができる。
【0036】
報知部218は、画像解析部217による解析結果とユーザからの入力とが一致しない場合にアラートを出力する。報知部218は、画像解析部217がパッケージ画像から抽出した識別番号と、検査情報取得部212が取得した識別番号とが一致しない場合に、その旨を報知することができる。また、報知部218は、画像解析部217がパッケージ画像及び/又は使用前画像から識別した検査キットの種類と、検査情報取得部212が取得した検査キットの種類とが一致しない場合に、その旨を報知することができる。また、報知部2189は、画像解析部217が使用後画像から識別した検査結果と、検査情報取得部212が取得した検査結果とが一致しない場合に、その旨を報知することができる。報知部218は、報知先をユーザ端末1としてもよいし、管理サーバ2を運営している運営者としてもよい。
【0037】
<動作>
図4は、本実施形態の陰性証明システムの動作を説明する図である。
図5は、本実施形態の陰性証明システムにおいてユーザ端末1に表示される画面40の一例を示す図である。
【0038】
ユーザが最初に陰性証明システムを使用するとき、又は、
図5の画面40においてボタン413が押下されたとき、基本情報が登録される(S321)。
図6は、基本情報を登録する画面例を示す図である。ユーザ端末1は、入力欄511及び入力欄512において、ユーザの氏名及び生年月日の入力を受け付け、ボタン513が押下されるとカメラ(不図示)を起動してユーザの顔を撮影する。画面52では、カメラ(不図示)が捉えているユーザの顔の画像521が表示されている例が示されている。ユーザは画像521を確認しながら、ユーザの顔を撮影する。なお、ユーザ端末1は
図6以外のフォームを表示してその他のユーザに関する基本情報の項目を取得するようにしてもよい。ユーザ端末1は、ユーザID、氏名、生年月日、顔写真を含む基本情報を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は受信した基本情報を基本情報記憶部231に登録することができる。
【0039】
ユーザは検査キットを使用する場合、まず検査キットの種類を入力する(
図4、S322)。
図7は、検査キットの種類を入力する画面60の一例を示す図である。ユーザ端末1は、画面60を表示して、入力欄601から検査キットの種類の入力を受け付けることができる。なお、管理サーバ2は、対応可能な検査キットの種類の一覧をユーザ端末1に送信し、入力欄601では一覧から検査キットを選択させることができる。ユーザ端末1は、選択された検査キットの種類を管理サーバ2に送信する。
【0040】
次に、ユーザは使用前の個別包装状態の検査キットのパッケージを撮影する(
図4、323)。
図8は、パッケージ画像を撮影する画面例を示す図である。ユーザ端末1は、パッケージ画像の撮影に係るインストラクションや注意などの情報611を表示する画面61を表示した後、カメラを起動してパッケージ写真の撮影を行う。ユーザ端末1は撮影されたパッケージ画像を管理サーバ2に送信する。本実施形態では、管理サーバ2側においてパッケージ画像からキットIDを抽出して検査情報に設定するものとする。なお、管理サーバ2がパッケージ画像からキットIDを抽出できなかった場合には、アラートをユーザ端末1に戻して、再度撮影を実施するようにしてもよい。また、管理サーバ2は、パッケージ画像を画像解析することにより検査キットの種類を識別し、識別した検査キットの種類と、上記ステップS322でされた種類とが一致しない場合に、アラートをユーザ端末1に戻して、再度撮影を実施するようにすることもできる。
【0041】
次に、ユーザは開封した検査キットを撮影する(
図4、S324)。
図9は、使用前画像を撮影する画面例を示す図である。ユーザ端末1は、使用前画像の撮影に係るインストラクションや注意などの情報631を表示する画面63を表示した後、カメラを起動して検査キットの撮影を行う(画面64)。ユーザ端末1は撮影された使用前画像を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、使用前画像を画像解析することにより検査キットの種類を識別し、識別した検査キットの種類と、上記ステップS322でされた種類とが一致しない場合に、アラートをユーザ端末1に戻して、再度撮影を実施するようにすることもできる。
【0042】
次に、ユーザは検査キットを用いた検査を行う(
図4、S325)。検査キットの使用方法は検査キットに指定されるものに従う。
【0043】
検査キットによる検査が終了すると、ユーザは使用後の検査キットを撮影する(
図4、S326)。
図10は、使用後画像を撮影する画面例を示す図である。ユーザ端末1は、使用後画像の撮影に係るインストラクションや注意などの情報651を表示する画面65を表示した後、カメラを起動して検査キットの撮影を行う(画面66)。ユーザ端末1は撮影された使用後画像を管理サーバ2に送信する。
【0044】
次に,ユーザは検査結果を入力する(
図4、S327)。
図11は、検査結果の入力画面の一例を示す図である。ユーザ端末1は、検査結果の選択肢671を選択させるフォームを含む画面67を表示し、ユーザに検査結果を入力させる。ユーザ端末1は、入力された検査結果を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2では、使用後画像を画像解析することにより検査キットの検査結果を識別し、識別した検査結果と、ユーザから入力された検査結果とが一致しない場合に、アラートをユーザ端末1に戻して、再度入力を行うようにすることもできる。
【0045】
管理サーバ2は、検査日時を決定し、検査日時に応じた有効期限を決定して検査情報を検査情報記憶部233に登録する(
図4、S328)。検査情報には、上述した各画像及び検査結果が設定される。
【0046】
検査情報が登録されると、管理サーバ2は、リクエストに応じて検査結果と有効期限を出力することができる(
図4、S329)。
図12は、検査結果(陰性証明書)の出力画面例を示す図である。ユーザ端末1では、画面70を表示するにあたり、ユーザIDを設定したリクエストを管理サーバ2に送信し、検査結果及び有効期限を取得することができる。なお、本実施形態では、コロナウイルスに関する抗原検査キットに係る陰性を証明しようとするものであり、検査結果が陰性でなかった場合には、ユーザ端末1は画面70を表示しなくてもよい。画面70には、検査結果が良好(本実施形態では陰性)であった場合に、その有効期限701を表示すればよい。
【0047】
また、陰性証明書の表示画面71では、検査情報の検査日時711と、基本情報の氏名712、生年月日713、顔写真714及び有効期限715とが表示される。これらもユーザ端末1は管理サーバ2から取得することができる。また、画面71では、検査結果と有効期限とを管理サーバ2に表示させるためのQRコード(登録商標)716を表示することもできる。QRコード(登録商標)716には、管理サーバ2のURL(ユーザIDが引数として含まれる。)がエンコードされており、陰性証明書の提示先の端末がQRコード(登録商標)716をスキャンして管理サーバ2にアクセスし、管理サーバ2においてユーザIDに対応する検査結果731及び有効期限732を表示するWebページ73を提供することができる。
【0048】
以上のようにして、本実施形態の陰性証明システムによれば、検査キットのパッケージ開封前、パッケージ開封後の使用前、使用後のそれぞれの段階での画像を撮影し、その撮影日時を管理サーバ2での受信日時で特定して、検査結果の有効期限を示すことができる。したがって、ユーザによる検査キットの不正使用のリスクを大幅に低減することができる。
【0049】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0050】
例えば、本実施形態では、基本情報には、氏名、生年月日及び顔写真のみが含まれるものとしたが、これに限らず、性別、住所、電話番号、電話番号及びSMSを利用した2段階承認の結果、メールアドレス、免許証の情報(写真)、保険証の情報(写真)、パスポート(写真)、マイナンバー、マイナンバーカード(写真)、住民カード(住民票情報)、各種サービサーやSNS等のアカウントあるいは当該アカウントとの連携に係る認証情報などを含めるようにすることができる。
【0051】
また、本実施形態では、パッケージ画像、使用前画像及び使用後画像の3枚の画像を撮影するものとしたが、使用前画像は省略してもよい。
【0052】
また、本実施形態では、検査結果の判定はユーザ本人が入力するものとしたが、第三者(医療従事者や一定の教育を受けた者)が行い、又は当該第三者がユーザ本人の入力値を検証するようにしてもよい。例えば、抗原検査の結果判定を行う教育を受けた者(例えば今後国が認可した資格を取得した者など)には、認証情報(例えば、ユーザID及びパスワードとすることができる。)を与える。
図11に示す結果入力の画面67に「有資格者による判定」というボタンを用意し、当該ボタンが押下されると、管理サーバ2に結果判定のリクエストが送信される。管理サーバ2には、有資格者が認証情報を用いてログインしており、ユーザからの結果判定のリクエストに応じて、当該ユーザに対応する使用後画像を表示し(ならびにパッケージ画像及び使用前画像を表示してもよい。)、有資格者は当該使用後画像を見て検査結果を入力し、有資格者から入力された検査結果が検査情報に設定されるようにすることができる。この場合、
図12示す陰性証明書の表示画面70、71、73において、有資格者による判定結果である旨を表示し、ユーザ自身が判定したものと区別されるようにすることができる。
【0053】
また、本実施形態では、3枚の画像を撮影するものとしたが、その一部または全部を動画で撮影させるようにすることもできる。例えば、開封前から撮影開始し、開封後使用前の状態までを動画で撮影し、パッケージ画像及び使用前画像の代替とすることができる。また、開封後使用前の状態から撮影開始し、検査後、検査の結果がでるまで(検査キットにより5分~30分)の時間をずっと撮影した動画として、使用前画像及び使用後画像の代替とすることができる。また、開封前から撮影開始し、検査の結果が出るまでずっと撮影した動画によりパッケージ画像、使用前画像及び使用後画像の代替とすることができる。この場合、画像解析部217は、動画を解析して情報を抽出するようにすることができる。
【0054】
ここで、検査施行中も動画撮影し、上述した有資格者が当該動画を確認し、不備なく検査が施行されていることを入力するようにしてもよい。この場合、検査情報には検査に不備がないことの確認が行われたか否かを示すフラグ値を含めるようにし、有資格者が確認した場合には、当該フラグ値を真に設定することができる。ここでも、
図12示す陰性証明書の表示画面70、71、73において、有資格者が不備なく検査が行われたことを確認した旨を表示することができる。
【0055】
また、本実施形態では、抗原検査キットによる検査の結果に基づく陰性証明書をユーザ端末1において提示することについて説明したが、抗原検査キットによる検査結果に加えてワクチンの接種証明書を提示することもできる。この場合、
図5に示した画面40において、「ワクチン接種記録撮影」のボタンが押下されると、ユーザ端末1ではカメラ機能が起動され、ワクチンの接種記録を撮影し、管理サーバ2に送信する。管理サーバ2では、接種記録を撮影した画像を記憶する接種記録記憶部を備えるようにする。接種記録からは氏名等の個人情報とともに、ワクチンの接種回数及び接種日を読み取ることが可能であり、管理サーバ2は、この読み取った情報を画像とともに接種記録記憶部に登録しておき、リクエストに応じて接種証明書としてワクチンの接種回数及び接種日を表示する画面データをユーザ端末1に送信することができる。これにより、ユーザ端末1では一つのアプリを用いてワクチンの接種証明とともに、抗原検査キットによる陰性証明を提示することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
【手続補正書】
【提出日】2021-12-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査キットの開封前の包装を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得する検査情報取得部と、
前記第1及び第2の画像の撮影日時又は受信日時である第1及び第2の日時を取得する日時取得部と、
前記第1及び第2の画像、前記第1及び第2の日時、ならびに前記検査結果を対応付けて、リクエストに応じて応答可能に記憶する検査情報記憶部と、
前記第1及び第2の日時の少なくともいずれかに応じて前記検査結果の有効期限を決定する有効期限決定部と、
前記検査結果及び前記有効期限を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする検査結果管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査情報取得部は、さらに前記検査キットの使用前の状態を撮影した第3の画像を取得し、
前記日時取得部は、前記第3の画像の撮影日時又は受信日時である第3の日時を取得し、
前記検査情報記憶部は、前記第1ないし第3の画像と、前記第1ないし第3の日時と、前記検査結果とを対応付けて、リクエストに応じて応答可能に記憶すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の検査結果管理システムであって、
前記リクエストに応じて、前記第1及び第2の画像、前記第1及び第2の日時、前記検査結果ならびに前記有効期限を応答する応答部をさらに備えること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記有効期限決定部は、前記第1及び第2の日時の両方に基づいて前記有効期限を決定すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査情報取得部は、ユーザから前記検査キットの識別番号を取得し、
画像解析により前記第1の画像から前記包装に表示されている識別番号を抽出する画像解析部と、
前記第1の画像から抽出した前記識別番号と、取得した前記識別番号とが一致しない場合に報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする検査結果管理システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
前記検査キットの種類ごとに検査時間を記憶する検査時間記憶部と、
画像解析により前記第1の画像から前記検査キットの種類を識別する画像解析部と、
をさらに備え、
前記日時取得部は、前記第2の日時から前記検査キットの種類に対応する前記検査時間前の検査日時を求め、
前記有効期限決定部は、前記検査日時に応じて前記有効期限を決定すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
画像解析により前記第2の画像から前記検査結果を識別する画像解析部と、
前記第2の画像から識別した前記検査結果と、取得した前記検査結果とが一致しない場合に報知する報知部と、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の検査結果管理システムであって、
ユーザの顔を撮影した顔画像を取得する基本情報取得部と、
前記顔画像を記憶する基本情報記憶部と、
をさらに備え、
前記出力部は、前記顔画像を出力すること、
を特徴とする検査結果管理システム。
【請求項9】
検査キットの開封前の包装を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる前記検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像の撮影日時又は受信日時である第1及び第2の日時を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像、前記第1及び第2の日時、ならびに前記検査結果を対応付けて、リクエストに応じて応答可能に記憶するステップと、
前記第1及び第2の日時の少なくともいずれかに応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする検査結果管理方法。
【請求項10】
検査キットの開封前の包装を撮影した第1の画像を取得し、前記検査キットによる検査の終了状態を撮影した第2の画像を取得し、前記検査キットによる検査結果を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像の撮影日時又は受信日時である第1及び第2の日時を取得するステップと、
前記第1及び第2の画像、前記第1及び第2の日時、ならびに前記検査結果を対応付けて、リクエストに応じて応答可能に記憶するステップと、
前記第1及び第2の日時の少なくともいずれかに応じて前記検査結果の有効期限を決定するステップと、
前記検査結果及び前記有効期限を出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。