(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057332
(43)【公開日】2023-04-21
(54)【発明の名称】基板間接続構造及びパワーエレクトロニクス装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H05K 1/14 20060101AFI20230414BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20230414BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20230414BHJP
【FI】
H05K1/14 E
H05K7/14 D
H05K7/14 G
F16B5/02 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166807
(22)【出願日】2021-10-11
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前川 真一
(72)【発明者】
【氏名】磯田 秀藏
(72)【発明者】
【氏名】石川 諒
(72)【発明者】
【氏名】大長 勇太
【テーマコード(参考)】
3J001
5E344
5E348
【Fターム(参考)】
3J001FA03
3J001GA06
3J001GB01
3J001HA02
3J001HA07
3J001HA09
3J001JA03
3J001KA06
3J001KB06
5E344AA01
5E344AA12
5E344AA16
5E344AA22
5E344BB02
5E344CC05
5E344CD12
5E344DD02
5E344EE30
5E348AA07
5E348AA16
5E348AA32
(57)【要約】
【課題】小型のねじを採用可能で、スタッドの落下を抑制しつつ、信頼性高く基板間の電気的接続を確保する。
【解決手段】実施形態の基板間接続構造は、第1基板の第1面及び第1面とは反対側の第2面を挟み込むように配置され、それぞれねじ穴が設けられて、第1基板の変形を防止する一対の変形防止部材と、第1基板に対向して配置される第2基板に接合されたジュラルミンあるいはチタンで形成されたスタッドと、を有し、ねじ穴に挿通されてスタッドに螺合するねじと、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板の第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を挟み込むように配置され、それぞれねじ穴が設けられて、前記第1基板の変形を防止する一対の変形防止部材と、
前記第1基板に対向して配置される第2基板に接合された金属材料で形成されたスタッドと、を有し、
前記ねじ穴に挿通されて前記スタッドに螺合するねじと、
を備えた基板間接続構造。
【請求項2】
前記変形防止部材は、前記第1基板の前記第1面に配置される第1変形防止部材と、
前記第1基板の前記第2面に配置される第2変形防止部材と、を備え、
前記変形防止部材のうち少なくとも前記第2変形防止部材は、金属材料で形成されている、
請求項1記載の基板間接続構造。
【請求項3】
前記変形防止部材のうち少なくとも前記第2変形防止部材は、メッキが施された真鍮で形成されている、
請求項2記載の基板間接続構造。
【請求項4】
前記第1変形防止部材及び前記第2変形防止部材の前記第1面を含む平面に対する正射影が一致するように配置されている、
請求項2または請求項3に記載の基板間接続構造。
【請求項5】
前記スタッドは、前記金属材料がジュラルミンあるいはチタンである、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の基板間接続構造。
【請求項6】
前記ねじは、鉄で形成されている、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の基板間接続構造。
【請求項7】
第1面及び第2面を有する第1基板と第1面並びに第2面を有する第2基板とを備え、前記第1基板及び前記基板を前記第2面が対向するように配置したパワーエレクトロニクス装置の製造方法であって、
前記第1基板の前記第1面及び第2面に、前記第1基板を挟み込むようにそれぞれねじ穴が設けられた前記第1基板の変形を防止する一対の変形防止部材を接合し、配置する工程と、
前記第2基板の第2面上であって、前記第2面に配置された前記変形防止部材の配置位置に対応する位置に金属材料で形成されたスタッドを接合する工程と、
前記ねじ穴を介してねじを前記スタッドに螺合させる工程と、
を備えたパワーエレクトロニクス装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パワーエレクトロニクス装置及びパワーエレクトロニクス装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、互いに独立した複数の基板を基板の厚さ方向に重ねて配置し、基板間の電気的接続を確保する方法として、特に大電流が流れる基板間においては、一方の基板に雌ねじが形成された金属製スタッドをはんだ付けで実装し、他方の基板の端子からねじで金属製スタッドを締結する構造が広く採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構造を採用している場合に、金属製スタッドを締結するねじのサイズを小さくすると、温度サイクルにより生じる構成部品の膨張・収縮差による基板の凹みに伴う締結力の低下、それによるガスタイト性の低下に伴う酸化、スタッドと端子との間の微摺動摩耗が複合的に発生し、導通不良を起こす虞がある。
【0005】
このために、従来においては、例えば、M4以上の大きいサイズのねじが採用されていた。
【0006】
また、スタッドとしては、一般に真鍮製スタッドの採用が多いが、高比重であるため、はんだ面に実装すると、電子部品を配置する2回目のリフロー工程や半田浴に基板を浸すディップ工程の際に、基板の下側にスタッドが位置することにより重力で落下するという虞もあった。
このため、電力密度向上のため、上記課題を解決すことが望まれている。
【0007】
本開示が解決しようとする課題は、小型のねじを採用可能で、スタッドの落下を抑制しつつ、信頼性高く基板間の電気的接続を確保することが可能な基板間接続構造及びパワーエレクトロニクス装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る基板間接続構造は、第1基板の第1面及び第1面とは反対側の第2面を挟み込むように配置され、それぞれねじ穴が設けられて、第1基板の変形を防止する一対の変形防止部材と、第1基板に対向して配置される第2基板に接合されたジュラルミンあるいはチタンで形成されたスタッドと、を有し、ねじ穴に挿通されてスタッドに螺合するねじと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、小型のねじを採用可能で、スタッドの落下を抑制しつつ、信頼性高く基板間の電気的接続を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態にかかる基板間接続構造を備えた車載用の電子機器の外観斜視図。
【
図4】第1変形防止部材及び第2変形防止部材の外観斜視図。
【
図5】第1変形防止部材を第1基板に取り付けた場合の平面図。
【
図6】第1変形防止部材をねじにより締結した場合の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態にかかる基板間接続構造を備えた車載用の電子機器の外観斜視図である。
電子機器10は、各種電子部品が搭載された第1基板11と、各種電子部品が搭載された第2基板12と、前記第1基板と第2基板との間で大電流を流すための大電流流路として構成された複数の接続部13と、を備えている。
【0012】
以下の説明においては、第1基板11及び第2基板12において、主として各種電子部品群EDG1、EDG2が搭載される面を第1面SF1とし、主として基板間接続を行う面を第2面SF2と称するものとする。すなわち、複数の接続部13は、
図1に示すように、第1基板11の第2面SF2と、第2基板12の第2面SF2との間に配置されている。
【0013】
図2は、接続部の配置部分の部分拡大断面図である。
図3は、接続部の配置部分の部分拡大断面斜視図である。
接続部13は、
図2及び
図3に示すように、ねじ21と、スプリングワッシャ22と、平ワッシャ23と、第1変形防止部材24と、第2変形防止部材25と、スタッド26と、を備えている。
なお、
図2及び
図3において、ねじ21及びスタッド26のねじ溝については、図示を省略している。
【0014】
上記構成において、ねじ21は、接続部13の設置面積の低減のため、例えば、いわゆるM3サイズ以下の大きさとされている。このため、初期締付トルクを高めるために、高強度が要求されるため、鉄製とされている。
【0015】
本実施形態においては、
図1に示した電子部品群EDG1が電源側の回路となっており、電子部品群EDG1から供給される電流は、第1の電流流路として、第1基板11の第2面SF2の配線パタン11P2から、端子として機能する第2変形防止部材25及びスタッド26を介し、第2基板12の配線バタン12Pを介して電子部品群EDG2に供給される。
【0016】
また、電子部品群EDG1から供給される電流は、第2の電流流路として、第1基板11の第1面SF1の配線パタン11P1から端子として機能する第1変形防止部材24、ねじ21、端子として機能するスタッド26を介し、第2基板12の配線バタン12Pを介して電子部品群EDG2に供給される。
【0017】
図4は、第1変形防止部材及び第2変形防止部材の外観斜視図である。
図4に示すように第1変形防止部材24(または第2変形防止部材25)は、裏面側(
図4中、下側)が配線パタンに半田付けされ、平面視リング状の端子部24A(または端子部25A)、基板内部に挿入される挿入部24B(または挿入部25B)及びねじ21が挿通されるねじ孔24C、25Cを備えている。
【0018】
第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25は、正面視、略T字形状を有しており、その一部である挿入部24B、25Bが、第1基板11内に挿入された状態で端子部24A、端子部25Aの挿入部24B、25Bのある側の面が配線パタン11P1、11P2に半田付けされる。
【0019】
この状態において、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25は、平面視した場合に、同軸上に配置され、ねじ21がねじ孔24C、25Cに挿通されてスタッド26に締結される際に、その応力を均一に分布させることができるのである。
【0020】
図5は、第1変形防止部材を第1基板に取り付けた場合の平面図である。
図6は、第1変形防止部材をねじにより締結した場合の平面図である。
【0021】
本実施形態においては、ねじ21をスタッド26に締結する際の応力分布を均等にするため、
図5及び
図6に示すように、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25を平面視した場合にねじ21の平面形状と同様の円形形状としている。
【0022】
なお、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25については、ねじ21による締結時の応力分布を均等とするために同一形状(例えば、6角形形状等)とする必要があるが、ねじ21の形状とは必ずしも同じにする必要はない。
【0023】
しかしながら、ねじ21の外形形状(平面視時の外形形状)と第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25の外形形状(平面視時の外形形状)を同様とすることで、応力分布のみならず、電流分布を均一とすることができるので、装置信頼性の観点からはより好ましい。
【0024】
より好ましくは、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25は、同一形状であり、かつ、第1基板11の基板面を含む平面に対する第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25の正射影がほぼ一致するように配置される。
さらに好ましくは、応力分布及び電流分布を均一化する観点から平面視形状を円形状とするのがよい。
【0025】
上記構成において、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25は、樹脂製の第1基板11の温度変化等に伴う変形(膨張、収縮)を抑制する部材である。
【0026】
すなわち、樹脂製の第1基板11の両面から挟むように第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25を両面実装することで、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25を設けた部分の実効的な第1基板11の膨張収縮による陥没の直接的な影響を低減する。
【0027】
ひいては、第1基板11の温度変化(例えば、車載用機器の場合、-40℃~+125℃の温度範囲で使用されることも想定される)による膨張あるいは収縮の影響を低減して、ねじ21とスタッド26の間の微摺動摩耗が引き起こされるのを抑制する。
【0028】
この結果、微摺動摩耗に伴う第2変形防止部材25とスタッド26との間の酸化によるさびの発生で導通不良が発生するのを抑制することができ、ねじ21として通常使用されるM4サイズ未満のサイズのねじ21を使用することができるのである。
【0029】
ところで、本実施形態においては、第1変形防止部材24は、導通可能な端子としても機能しており、第1基板11の第1面SF1に形成された配線パタン11P1に半田により電気的に接続されている。
このため、例えば、表面の酸化を防止するため錫メッキが施された真鍮で形成されている。
【0030】
しかしながら、第1変形防止部材24は、第1基板11-第2基板12の電流流路を必ずしも形成する必要がないので、端子として機能させない場合には、導電性部材で形成する必要はない。例えば、金属と同様の強度を有し、第1基板11の温度変化による膨張あるいは収縮を抑制できれば良いので、非導電性のセラミックを用いるようにすることも可能である。
【0031】
同様に第2変形防止部材25は、樹脂製の第1基板の温度変化等に伴う変形を抑制する部材である。さらに、本実施形態においては、第2変形防止部材25は、端子として機能しており、第1基板11の第2面SF2に形成された配線パタン11P2に半田により電気的に接続されており、例えば、銀メッキが施された真鍮で形成されている。なお、メッキについては、酸化防止の観点から設けられるものであるので、金など他のメッキであってもよい。
【0032】
図7は、スタッドの外観斜視図である。
スタッド26は、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25のうち、少なくとも第2変形防止部材25と電気的に接続される部品であり、
図7に示すように、略円筒形状を有している。
【0033】
スタッド26の上端面26A、あるいは、下端面26Bは、一方が第2変形防止部材25に当接して、電気的に接続される。他方は、第2基板12の配線パタン12Pに半田付けがなされる。
また内周面26Cには、ねじ21のねじ溝に螺合する図示しないねじ溝が形成されている。
【0034】
本実施形態においては、スタッド26は、第1基板11と第2基板12との間で大電流を流す必要があるとともに、第2基板12の第1面SF1に各種電子部品群EDG2を搭載して一括して半田付けを行う第2のリフロー工程に先立って行われる第1のリフロー工程において第2基板12の第2面SF2の配線パタン12Pに半田付けがなされるようになっている。
【0035】
このため、第2のリフロー工程時に配線パタン12Pとの間の半田が一部溶融してスタッド26が自重で落下しないように、スタッド26としては、比較的比重が低い材料を用いることが望まれている。
【0036】
このため、本実施形態においては、スタッド26は、電気抵抗が低く、比重が低い材料としてジュラルミンを用いている。このスタッド26の材料としては、ジュラルミンの他、チタンを用いることも可能である。
【0037】
次に実施形態の電子機器10の製造方法について説明する。
まず、第1基板11については、第1面SF1側には、第1変形防止部材24を端子として用いる場合には、第1変形防止部材24の下部および周囲に銅配線パタンが形成されているものとする。また、第1変形防止部材24を端子として用いない場合には、配線には用いられない銅パタンが形成されているものとする。
【0038】
同様に第2基板12の第2面SF2側には、第2変形防止部材25を端子として用いるために、第2変形防止部材25の下部および周囲に銅配線パタンが形成されているものとする。
【0039】
この状態において、第2基板12の第2面SF2側を上面として配置し、リフロー用半田をスタッド26に対応するリング状の銅配線パタンの全てに塗布する。
続いて、各銅配線パタンにスタッド26を配置し、第1のリフロー工程によりスタッド26を対応する銅配線パタンに接着する。
【0040】
続いて、第2基板12を裏返して、第1面SF1側に載置する電子部品に対応する半田付けを行う配線パタンにリフロー用半田を塗布し、対応する電子部品を所定位置に配置する。
【0041】
そして第2のリフロー工程により載置した電子部品を一括して半田付けする。この状態において、スタッド26は、第2基板12の下面側に位置しているため、自重により第2基板から離間する方向に力が働くこととなるが、ジュラルミン製のスタッド26は、従来の真鍮製のスタッドに比較して比重が低いため、剥がれて落下すること無く第2のリフロー工程が終了する。
【0042】
この時点で第2基板12は、完成した状態であるので、図示されていない筐体の所定位置に取り付けられることとなる。
【0043】
これと並行して、第1基板11については、第1面SF1側に載置する電子部品に対応する半田付けを行う配線パタンにリフロー用半田を塗布し、対応する電子部品を所定位置に配置する。そしてリフロー工程により載置した電子部品を一括して半田付けする。
【0044】
続いて第1基板11の第2面SF2が、第2基板12の第2面SF2と直接的に対向するように、第1基板11を、所定位置に取り付ける。
【0045】
この結果、第1基板11の全ての第2変形防止部材25は、対応するスタッド26にそれぞれ当接し、対向する位置に配置されることとなる。
【0046】
この状態で、第1基板11の第1面SF1側の第1変形防止部材24の開口部分からねじ21を挿入して、ねじ21のねじ溝をスタッド26のねじ溝に螺合して、ねじ21とスタッド26を締結状態とする。
【0047】
この結果、第1基板11の第2面SF2側の第2変形防止部材25は、確実、かつ、強固にスタッド26と電気的接続がなされ、ひいては、メッキが施された真鍮製の第2変形防止部材を介して第1基板11の配線パタン11P2がスタッド26と電気的に強固に接続され、第1基板11と、第2基板12との間で、大電流を流せる電流流路を容易に形成することができる。
【0048】
上述したように上記構成による電流流路は、樹脂製の第1基板11の両面から挟むように第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25を両面実装して形成されているので、第1変形防止部材24及び第2変形防止部材25を設けた部分の実効的な第1基板11の強度が向上する。
【0049】
すなわち、第1基板11の環境温度変化による膨張あるいは収縮の影響を低減して、ねじ21とスタッド26の間の微摺動摩耗が引き起こされるのを抑制して、微摺動摩耗を低減し、微摺動摩耗に伴うねじ21とスタッド26との間の酸化によるさびの発生で導通不良が発生するのを抑制して、電子機器10の信頼性の向上が図れることとなる。
【0050】
これらの結果、本実施形態によれば、ねじ21として比較的強度の高い鉄製のねじを用いているので、同一強度であれば従来のサイズ(例えば、M4以上のねじ)と比較してサイズを小さくでき(例えば、サイズM3以下)、初期締付トルクを高く設定しつつ、スタッドの寸法を小さくできるので、基板の容積、ひいては、電子機器の小型化を図ることが可能である。
【0051】
また、スタッド26として比較的比重の低いジュラルミンあるいはチタンで形成しているので、強度を確保しつつ、パワーエレクトロニクス装置の製造工程中において、スタッド26が第2基板12に対して下側に配置されたとしても、自重により落下するのを防止することができる。
これらの結果、信頼性高く第1基板11-第2基板12間の電気的接続を確保することができる。
【0052】
以上、本開示の各実施の形態について説明したが、本開示は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0053】
以上の説明は、2枚の基板を重ねて配置する場合のものであったが、3枚以上の基板を重ねて配置する場合も対応する2枚の基板について同様に適用することが可能である。
以上の説明においては、スタッドは、円筒形状とされ、平面視した場合に外形形状が円の場合であったが、四角形状、六角形状等の多角形状等とすることも可能である。
【0054】
以上の説明においては、スタッドの形成材料として、ジュラルミンあるいはチタンを用いていたが、強度、比重及び抵抗値が許容範囲であれば、他の金属材料あるいは導電性材料を用いるように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 電子機器
11 第1基板
11P1 配線パタン
11P2 配線パタン
12 第2基板
12P 配線パタン
13 接続部
22 平ワッシャ
23 スプリングワッシャ
24 第1変形防止部材
24A 端子部
24B 挿入部
25 第2変形防止部材
25A 端子部
25B 挿入部
26 スタッド
26A 上端面
26B 下端面
26C 内周面
SF1 第1面
SF2 第2面