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特開2023-57343補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車
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  • 特開-補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車 図1
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  • 特開-補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057343
(43)【公開日】2023-04-21
(54)【発明の名称】補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車
(51)【国際特許分類】
   B62H 1/12 20060101AFI20230414BHJP
   B62B 1/18 20060101ALI20230414BHJP
【FI】
B62H1/12 A
B62B1/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021166823
(22)【出願日】2021-10-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年9月27日、日立チャネルソリューションズ株式会社旭本社で開催した商品説明会の場で商品を公開
(71)【出願人】
【識別番号】521442903
【氏名又は名称】イーテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉山 敬史
(72)【発明者】
【氏名】小野田 貴啓
(72)【発明者】
【氏名】林 好伸
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050DD01
3D050EE04
3D050EE12
3D050EE18
(57)【要約】
【課題】地面に凹凸がある工事現場等において、高齢建設作業者が作業するときに、車輪が傾いても荷物搬送用一輪車が転倒することのない補助輪を有する荷物搬送用一輪車等を提供すること。
【解決手段】補助輪101A、101Bは、本体フレームに回転可能に保持される車輪50が、前進方向の左右に傾いたときに、車輪50の傾きを制限する一対の補助輪101A、101Bにおいて、本体フレームに固定される第1固定リンク板31A、31Bと、補助車輪40A、40Bを回転可能に保持する第2固定リンク板38A、38Bと、第1固定リンク板31A、31Bと第2固定リンク板38A、38Bとを連結する一対の平行可動リンク34A、34B、35A、35Bと、第2固定リンク板38A、38Bに一端が接続され、他端が第1固定リンク板31A、31Bに接続され、補助車輪40A、40Bを下方に付勢する付勢バネ36A、36Bを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレームに回転可能に保持される車輪が、前進方向の左右に傾いたときに、前記車輪の傾きを制限する一対の補助輪において、
前記本体フレームに固定される本体基板と、
前記本体基板に固設された第1固定リンク板と、
前記補助輪を回転可能に保持する第2固定リンク板と、
前記第1固定リンク板と前記第2固定リンク板とを連結する一対の平行可動リンクと、
前記第2固定リンク板に一端が接続され、他端が第1固定リンク板に接続され、前記補助車輪を下方に付勢する付勢バネと、を有すること
を特徴とする補助輪。
【請求項2】
請求項1に記載する補助輪を有することを特徴とする荷物搬送用一輪車。
【請求項3】
請求項1に記載する補助輪を有することを特徴とする自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、サドルを有し、サドル上に使用者が乗車する一輪車では、補助輪を付けたものが使用されている。しかし、荷物搬送用一輪車では、工事現場等狭い場所で使用されるときに、車輪の通路を確保するため、補助輪付きのものは使用されていなかった。
【0003】
特許文献1では、一輪車の車輪に補助輪を付けるタイプではなく、人が手押しするための一対のハンドル側に設けられた一対の接地用ブラケットに、一対の補助輪を付けるものが開示されている。一方、自転車の後輪に取り付けられる補助輪としては、固定式のタイプでなくサドルの位置操作等により、補助輪が移動する技術が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5225492号公報
【特許文献2】特許第6784427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の補助輪の無い荷物搬送用一輪車では、工事現場で土砂や砂利を搬送するときに、地面に傾斜があると、一輪車と荷物台が傾斜し、荷物台に載せた土砂等が、車輪が傾いた方向に滑りさらに傾きを増すため、人手では支えきれず、一輪車が横に転倒し、載せていた土砂等が落下する問題があった。特に近年、建設作業者の高齢化の伴い、一輪車での転倒が顕在化して、大きな問題となっている。
【0006】
一方、自転車の後輪に取り付けられている固定式の補助輪を付けた場合には、地面に凹凸のある工事現場等では、通路を確保するのが困難であり、使い勝手が悪く、作業効率が低下する問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決して、地面に凹凸がある工事現場等において、高齢建設作業者が作業するときに、車輪が傾いても荷物搬送用一輪車が転倒することのない補助輪を有する荷物搬送用の一輪車等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車は、次の構成を有している。
【0009】
(1)本発明の補助輪は、本体フレームに回転可能に保持される車輪が、前進方向の左右に傾いたときに、前記車輪の傾きを制限する一対の補助輪において、前記本体フレームに固定される第1固定リンク板と、前記補助車輪を回転可能に保持する第2固定リンク板と、前記第1固定リンク板と前記第2固定リンク板とを連結する一対の平行可動リンクと、前記第2固定リンク板に一端が接続され、他端が前記第1固定リンク板に接続され、前記補助車輪を下方に付勢する付勢バネを有することを特徴とする。
【0010】
(2)本発明の荷物搬送用一輪車は、(1)に記載する補助輪を有することを特徴とする。
(3)本発明の自転車は、(1)に記載する補助輪を有することを特徴とする自転車。
【0011】
上記構成を有する本発明の補助輪、及びそれを有する荷物搬送用一輪車または自転車は、次のような作用・効果を奏する。
【0012】
(1)(2)本発明の補助輪は、本体フレームに回転可能に保持される車輪が、前進方向の左右に傾いたときに、車輪の傾きを制限する一対の補助輪において、本体フレームに固定される第1固定リンク板と、補助車輪を回転可能に保持する第2固定リンク板と、第1固定リンクと第2固定リンク板とを連結する一対の平行可動リンクと、第2固定リンク板に一端が接続され、他端が第1固定リンク板に接続され、補助車輪を下方に付勢する付勢バネを有することを特徴とするので、荷物運搬用一輪車として用いた場合に、地面が平らな場所では、主たる一輪(主輪)と、一対の補助輪の3輪が接地している。
【0013】
そして、例えば、土砂等を載せた荷物搬送用一輪車を移動中、補助輪の下に凸部があった場合には、当該補助輪側の平行可動リンクが不勢バネに抗して上昇移動し、補助輪基板と補助輪とが凸部に乗り上げるので、主輪と他の補助輪は、傾くことがなく安定して移動を続行することができる。
【0014】
また、主輪が傾斜した面を通過する場合には、主輪と荷台が傾くが、傾いた側の補助輪が、不勢バネにより突っ張った状態となるため、荷台が傾くのを防止する力を与える。そのときに、作業者が、取手により荷台に対して平らな状態に戻す力を与えることにより、荷台が傾斜することが防止され、荷台に載せた土砂等が移動することがなく、荷物搬送用一輪車の転倒を防止することができる。高齢建設作業者でも、小さな力で荷物台を平らな状態に戻すことができる。
【0015】
(3)本発明の自転車は、(1)に記載する補助輪を有することを特徴とするので、子どもが自転車に乗る練習を行うときに、補助車輪が小石等に乗り上げても、当該補助輪側の平行可動リンクが不勢バネに抗して上昇移動し、補助車輪が小石等に乗り上げるので、主輪と他の補助輪は、傾くことがないため、練習中の子どもは、安定して自転車の走行を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る一輪車の斜視図である。
図2図1の矢印Aから視た図(要部のみ)である。
図3図1の矢印Bから見た図(要部のみ、一部断面図)である。
図4】補助輪の取付構造を示す分解斜視図である。
図5】一輪車の作用説明図である。
図6】本発明の補助輪を子ども用自転車に取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
本発明の補助輪100A、100Bを有する荷物運搬用の一輪車101の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、一輪車101の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1の矢印Aから視た図(要部のみ)であり、図3は、図1の矢印Bから見た図(要部のみ、一部断面図)である。
【0018】
一輪車101の基本構造は、従来の一輪車と同じである。本発明の一輪車101は、一対の補助輪を後付で取り付けてある点が特徴である。一輪車101は、中空パイプにより構成されている。一対の取手パイプ15A、15Bには、下方に向けて傾斜する下方傾斜パイプ14A、14Bが延設され、さらに、平行パイプ13A、13Bが延設され、上方に傾斜する上方傾斜パイプ12A、12Bが延設されている。上方傾斜パイプ12A、12Bは、前方パイプ11の両端に接続している。下方傾斜パイプ14A、14Bには、後方パイプ9が溶接により付設されている。土砂等を載せるための荷台10は、前方パイプ11、及び後方パイプ9に溶接により固定されている。
【0019】
また、下方傾斜パイプ14A、14Bの上部には、下方に向けて垂直パイプ16A、16Bの上端が溶接により接続されている。垂直パイプ16A、16Bの下端には、接地して一輪車101を安定して静止させる一対の接地パイプ17A、17Bが延設され、接地パイプ17A、17Bは、内側に向かって延設され、下部連結パイプ18により接続されている。一方、前方パイプ11には、一対の車輪パイプ18A、18Bの上端が溶接により接合されている。
【0020】
また、平行パイプ13A、13Bには、保持パイプ20A、20Bの一端部21A、21Bが、溶接により接続され、保持パイプ20A、20Bの他端は、U字形状のUパイプ19により接続されている。一対の車輪パイプ18A、18Bの下端は、溶接により、保持パイプ20A、20Bに接続されている。
【0021】
図4に、補助輪100A、100Bの取付構造を分解斜視図で示す。保持パイプ20A、20Bには、車輪取付板42A、42Bが溶接により付設されている。車輪取付板42A、42Bには、図示しない車輪軸が貫通して取り付けられ、車輪軸の両端に外側軸43A、43Bが固設されている。車輪軸には、軸受けを介して、車輪50が回転可能に保持されている。一対の車輪パイプ18A、18Bの上方で、車輪50の接地面部と対向した位置には、車輪50に付着した土、泥等を車輪50から取り除くスクレーパ23が、溶接により、接合されている。
【0022】
次に、補助輪について説明する。本発明では、一対の補助輪100A、100Bが車輪50の両側に付設されている。
【0023】
本体フレームの一部を構成する車輪パイプ18A、18B、及び車輪取付板42A、42Bには、第1固定リンク板31A、31Bが、後付で固定される。後付で固定する方法については、後で説明する。
【0024】
第1固定リンク板31A、31Bには、コの字型ブラケット32A、32Bが溶接により固定されている。コの字型ブラケット32A、32Bには、第1平行可動リンク34A、34Bと、第2平行可動リンク35A、35Bの各々の一端部が、平行かつ回転可能に取り付けられている。第1平行可動リンク34A、34Bと、第2平行可動リンク35A、35Bの他端部は、第2固定リンク板38A、38Bに溶接により固設されたコの字型ブラケット33A、33Bに、回転可能に取り付けられている。
【0025】
第2固定リンク板38A、38Bの下方には、補助車輪軸39A、39Bが貫通して取り付けられ、補助車輪軸39A、39Bには、軸受けを介して、補助車輪40A、40Bが、回転可能に保持されている。第1固定リンク板31A、31Bの下端部37A、37Bには、引っ張りバネである付勢バネ36A、36Bの一端が、取り付けられている。付勢バネ36A、36Bの他端は、コの字型ブラケット32A、32Bの第1平行可動リンク34A、34Bの取付棒の外側に取り付けられている。
【0026】
これにより、付勢バネ36A、36Bは、第1平行可動リンク34A、34Bと、第2平行可動リンク35A、35Bを介して、補助車輪40A、40Bを常に地面に当接する方向に付勢している。第1固定リンク板31A、31B、第2固定リンク板38A、38B、第1平行可動リンク34A、34B、及び第2平行可動リンク35A、35Bにより、平行リンク機構が構成されている。
【0027】
次に、補助輪100A、100Bの取付方法について説明する。第1固定リンク板31A、31Bには、外側軸43A、43Bに対応する位置に、取付孔38aA、38aBが貫通しており、外側軸43A、43Bが取付孔38aA、38aBに挿入される。外側軸43A、43Bの外周には雄ネジが形成されており、第1固定リンク板31A、31Bの内側からナットを締結することにより、第1固定リンク板31A、31Bが固定される。
【0028】
さらに、第1固定リンク板31A、31Bには、上部に2個の貫通孔が形成されている。車輪パイプ18A、18Bには、前記貫通孔に対応する箇所に貫通孔が形成された取付ブラケット41A、41Bが取り付けられ、車輪パイプ18A、18B、及び取付ブラケット41A、41Bの貫通孔にボルトを装着し、ナットで締結している。これらのボルトとナットの締結により、補助輪100A、100Bが、保持パイプ20A、20B、及び車輪パイプ18A、18Bに固設される。
【0029】
次に、一対の補助輪100A、100Bを有する一輪車101の作用について説明する。図5に、一輪車101の作用説明図を示す。
【0030】
図5(A)では、土砂等を載せた状態を示している。この状態では、土砂Sは、矢印Fで示すように、中心線上に重心を有している。荷重を主に支える車輪50、及び一対の補助車輪40A、40Bが共に地面Gに接地している。図5(B)に示すように、地面Gにある傾斜面G1に車輪50が乗り上げた場合、車輪50が図中右側に傾くと共に、荷台10が傾斜する。土砂Sが大量の水分を含んでいるような場合には、土砂Sは、荷台10の傾きにより、図5(B)で示す土砂Sのように図中右側に移動し、重心Fも移動して、荷台10を転倒させる方向に作用する。
【0031】
しかし、本発明では、補助輪100Aが、荷台10が傾斜する方向と反対の力を荷台10に与えるため、一輪車101は、転倒を免れることができる。補助輪101Aが一輪車101の転倒を防止している間に、作業者は、余裕をもって取手パイプに15A、15Bに力を加えて、傾斜面G1を通過することができる。
【0032】
また、図5(C)に示すように、補助輪101Aの通過する地面に石Mがあった場合には、補助輪101Aの補助車輪40Aのみが石Mの上に乗り上げても、補助輪101Aが補助車輪40Aの移動による力を吸収するため、車輪50には影響を与えることなく、作業者も影響を受けることがない。
【0033】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。図6に本発明の補助輪101A、101Bを子ども用自転車201に取り付けた状態を示す。子ども用自転車201用の補助輪101A、101Bの構造は、一輪車101用の補助輪100A、100Bと同じ構造なので詳細な説明を割愛する。
【0034】
子ども用自転車には、通常鉄板を曲げただけの補助輪を使用しているが、練習する場所に石ころ、穴等がたくさん存在する場合には、子どもが練習するのに危険が存在する。そのような場所での子ども用自転車の練習のためには、補助輪101A、101Bの使用が最適である。
【0035】
以上詳細に説明したように、本実施形態の補助輪100A、100Bは、本体フレームに回転可能に保持される車輪50が、前進方向の左右に傾いたときに、車輪50の傾きを制限する一対の補助輪において、本体フレームに固定される第1固定リンク板31A、31Bと、補助車輪40A、40Bを回転可能に保持する第2固定リンク板38A、38Bと、第1固定リンク板31A、31Bと第2固定リンク板38A、38Bとを連結する一対の平行可動リンク(第1平行可動リンク34A、34Bと第2平行可動35A、35B)と、第2固定リンク板38A、38Bに一端が接続され、他端が第1固定リンク板31A、31Bの下端部37A、37Bに接続され、補助車輪40A、40Bを下方に付勢する付勢バネ36A、36Bを有することを特徴とするので、荷物運搬用の一輪車101として用いた場合に、地面Gが平らな場所では、主たる車輪50(主輪)と、一対の補助車輪40A、40Bの3輪が接地している。
【0036】
そして、例えば、水分を含んで流動性のある土砂S等を載せた一輪車101を移動中に一方の補助車輪40Aの下に凸部(石M等)があった場合には、当該補助輪側の平行可動リンク34A、35Aが不勢バネ36Aに抗して上昇移動し、第2固定リンク板38Aと補助車輪40Aとが凸部に乗り上げるので、車輪50と他の補助車輪40Bは、傾くことがなく安定して移動を続行することができる。
【0037】
また、車輪50が傾斜面G1を通過する場合には、車輪50と荷台10が傾くが、傾いた側の補助輪101Aが、不勢バネ36Aにより突っ張った状態となるため、荷台10が傾くのを防止する力を与える。そのときに、作業者が、取手パイプ15A、15Bにより、荷台10に対して平らな状態に戻す力を与えることにより、荷台10が傾斜することが防止され、荷台10に載せた土砂S等が移動することが少なく、荷物搬送用台の一輪車101の転倒を防止することができる。高齢建設作業者でも、小さな力で荷物台を平らな状態に戻すことができる。
【0038】
本実施形態の子ども用自転車201は、補助輪101A、101Bを有することを特徴とするので、子どもが自転車に乗る練習を行うときに、一の補助車輪40A(または補助車輪40B)が小石等に乗り上げても、当該補助輪側の第1平行可動リンク34A、第2平行可動リンク35A(または第1平行可動リンク34B、第2平行可動リンク35B)が、付勢バネ36A(または付勢バネ36B)に抗して上昇移動し、第2固定リンク板38A(または第2固定リンク板38B)と補助車輪40(または補助車輪40B)とが小石等に乗り上げるので、車輪50と他の補助車輪40B(または補助車輪40A)は、傾くことがないため、練習中の子どもは、安定して自転車の走行を続行することができる。
【0039】
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。
【0040】
例えば、本実施の形態では、補助輪101A、101Bを一輪車本体に対して着脱自在に取り付けているが、溶接等により固定しても良い。
【符号の説明】
【0041】
10 荷台
31A、31B 第1固定リンク板
34A、34B 第1平行可動リンク
35A、35B 第2平行可動リンク
36A、36B 付勢バネ
38A、38B 第2固定リンク板
40A、40B 補助車輪
100A、100B 補助輪
101 一輪車
201 自転車
図1
図2
図3
図4
図5
図6