(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057643
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】イヤホン筐体及びイヤホン
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20230417BHJP
【FI】
H04R1/10 104A
H04R1/10 104E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167223
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高野 泰明
(72)【発明者】
【氏名】菖蒲 広行
(72)【発明者】
【氏名】森 智昭
(72)【発明者】
【氏名】柏瀬 一輝
(72)【発明者】
【氏名】大塚 生奈
【テーマコード(参考)】
5D005
【Fターム(参考)】
5D005BB02
5D005BB03
5D005BB07
5D005BB11
5D005BE03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】耳に対する圧力を軽減しつつ高い保持力を実現するイヤホン筐体及びイヤホンを提供する。
【解決手段】イヤホン1において、イヤホン筐体10は、外耳孔に挿入される挿入部3と、挿入部に連結される本体2と、を有する。本体2は、耳甲介腔の表面に接する底面221と、耳珠及び対珠に接する側面222と、を備える。側面222は、窪み部223を有し、窪み部223を介して、対珠の上部に接し、窪み部223以外の箇所で耳珠に接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外耳孔に挿入される挿入部と、
前記挿入部に連結される本体部と、
を有し、
前記本体部は、耳甲介腔の表面に接する底面と、
耳珠及び対珠に接する側面と、
を備え、
前記側面は、窪み部を有し、該窪み部を介して、前記対珠の上部に接し、前記窪み部以外の箇所で前記耳珠に接する、
イヤホン筐体。
【請求項2】
前記窪み部は、前記本体部の前記側面の周方向に沿って、該側面の半周以上形成されている、
請求項1に記載のイヤホン筐体。
【請求項3】
前記窪み部のうち、前記周方向において、装着時に前記耳珠側になる第1端の深さは、前記周方向の第2端よりも深く形成されている、
請求項2に記載のイヤホン筐体。
【請求項4】
前記窪み部の深さは、前記第1端から前記第2端に向かって徐々に浅く形成されている、
請求項3に記載のイヤホン筐体。
【請求項5】
前記本体部は、耳の外側に向かって突出する突出部をさらに有する、
請求項1乃至4の何れかに記載のイヤホン筐体。
【請求項6】
前記突出部は、ユーザによる操作を受け付ける操作部を有する、
請求項5に記載のイヤホン筐体。
【請求項7】
前記挿入部は、前記本体部の前記底面の中心部以外に連結される、
請求項1乃至6の何れかに記載のイヤホン筐体。
【請求項8】
前記本体部の前記底面は、楕円形状に形成されている、
請求項1乃至7の何れかに記載のイヤホン筐体。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の前記イヤホン筐体を備える、
イヤホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の一実施形態は、耳に装着して利用するイヤホン筐体及びイヤホンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、耳に装着された態様において、耳に挿入される挿入部と、連結路を介して挿入部に連結する筐体を備えるイヤホンがあった(例えば、特許文献1を参照)。該筐体は、挿入部の斜め上方に位置するように耳介の外側に突出している。耳に装着された態様において、挿入部の背面は、耳珠の内側面と対珠の内側面に接合するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のイヤホンは、耳珠の内側面及び対珠の内側面の2箇所で耳に引っかかる形状であり、高い保持力を発揮するためにはこれら耳珠の内側面及び対珠の内側面に強い圧力をかける必要がある。
【0005】
本発明の一実施形態は、耳に対する圧力を軽減しつつ高い保持力を実現することができるイヤホン筐体及びイヤホンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
イヤホン筐体は、外耳孔に挿入される挿入部と、前記挿入部に連結される本体部と、を有し、前記本体部は、耳甲介腔の表面に接する底面と、耳珠及び対珠に接する側面と、を備え、前記側面は窪み部を有し、該窪み部を介して、前記対珠の上部に接し、前記窪み部以外の箇所で前記耳珠に接する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、耳に対する圧力を軽減しつつ高い保持力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】イヤホンを耳に装着した状態を示す図である。
【
図2】イヤホンの主な構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】ユーザの耳であって、イヤホン装着時にイヤホンが接触する部位を示す図である。
【
図11】
図10とは異なる角度から見たイヤホンの斜視図である。
【
図12】窪み部の第1端と第2端とを比較した断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、イヤホン1を耳に装着した状態を示す図である。
図2は、イヤホン1の主な構成の一例を示すブロック図である。
図3は、イヤホン1の正面図である。
図4は、イヤホン1の背面図である。
図5は、後ろから見たイヤホン1の側面図である。
図6は、前から見たイヤホン1の側面図である。
図7は、下から見たイヤホン1の底面図である。
図8は、上から見たイヤホン1の上面図である。
【0010】
以下、方向を
図1に示すように定義する。具体的には、ユーザがイヤホン1を左耳LE1に装着した状態において、イヤホン1とユーザの左耳LE1とが並ぶ方向をX1方向(方向X1)と定義する。また、方向X1は、左右方向を示す。イヤホン1からユーザの左耳LE1に向かう方向が+X1(左から右へ向かう)方向である。また、鉛直方向をZ1方向と定義する(方向Z1)。方向Z1は、上下方向を示す。鉛直上方向が+Z1(下から上へ向かう)方向である。また、X1方向とZ1方向とに直行する方向をY1方向(方向Y1)と定義する。方向Y1は、前後方向を示す。左耳LE1の前から後ろに向かう方向を+Y1方向とする。なお、図面で示される、丸の中に×が入っている記号は、紙面手前から、紙面の裏に向かう方向を正の方向とし、二重丸は、負の方向とする。
【0011】
イヤホン1は、オーディオ信号に基づいて音を発するオーディオ機器である。イヤホン1は、スマートフォン等の情報処理端末又は携帯型音楽再生装置等のプレーヤから、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を介してオーディオ信号を受信する。イヤホン1は、受信したオーディオ信号に基づいて放音する。
【0012】
以下の説明において、イヤホン1とは、イヤホン筐体10及びイヤホン筐体10に内蔵されているもの、例えば、電子部品、を含むオーディオ機器である。また、以下の説明において、イヤホン筐体10とは、単に筐体のみを示す。
【0013】
イヤホン1は、左耳LE1に挿入して利用するユニットL1、及び右耳に挿入して利用するユニットR1の2つのユニットからなる。ユニットL1とユニットR1とは左右対称である。ユニットL1及びユニットR1は、互いに接していない(例えば、ケーブル等で接続されない)。すなわち、イヤホン1は、左右独立したユニットからなる完全ワイヤレスイヤホンである。ただし、本発明は、ワイヤレスイヤホンに限定されない。
【0014】
本実施形態のイヤホン1において、ユニットL1とユニットR1とは、左右対称である以外は、同一の構成及び機能を有する。本実施形態では、左耳LE1に挿入して利用するユニットL1のみを説明して、ユニットR1の説明を省略する。
【0015】
ユニットL1は、
図2に示すように、イヤホン筐体10と、無線通信部11と、ドライバユニット12と、バッテリ13と、複数の充電端子14と、ユーザインタフェース15と、マイク(不図示)と、LED(不図示)と、を備えている。イヤホン1は、さらに、プロセッサ16と、フラッシュメモリ17と、RAM18と、を備えている。なお、イヤホン1は、無線通信部11、ドライバユニット12、バッテリ13、複数の充電端子14、ユーザインタフェース15、マイク及びLED以外の電子部品を備えていてもよい。また、イヤホン1は、マイク及びLEDを備えていなくてもよい。
【0016】
フラッシュメモリ17は、プロセッサ16の動作用プログラムを記憶している。
【0017】
プロセッサ16は、記憶媒体であるフラッシュメモリ17からプログラムを読み出し、RAM18で展開することで、種々の動作を行う。プロセッサ16は、無線通信部11、ドライバユニット12、ユーザインタフェース15等を制御する。プロセッサ16は、例えば、ユーザインタフェース15から受け付けた操作に基づく処理を行う。また、プロセッサ16は、複数の充電端子14の状態及びバッテリ13の状態を監視する。プロセッサ16は、例えば、バッテリ13の容量が少なくなると、LED(不図示)を点滅させるなどして、ユーザに報知する。バッテリ13は、イヤホン1の電子部品(例えば、無線通信部11と、ドライバユニット12と、バッテリ13と、複数の充電端子14と、ユーザインタフェース15と、プロセッサ16と、フラッシュメモリ17と、RAM18など)に電力を供給する。
【0018】
無線通信部11は、例えば、コンテンツのオーディオ信号を受信する。また、無線通信部11は、例えば、ユーザインタフェース15で受け付けた操作に基づいて、外部機器へ信号を送信する。
【0019】
ドライバユニット12は、無線通信部11で受信したコンテンツのオーディオ信号をアナログ変換する。ドライバユニット12は、アナログ信号に基づいて、放音する。
【0020】
イヤホン筐体10は、
図1に示すように、本体2と、挿入部3と、を備えている。本体2と挿入部3は、連結している。
【0021】
挿入部3は、ユーザの外耳孔に挿入される部位である。挿入部3は、
図4に示すように、イヤーピース32で覆われている。イヤーピース32は、例えば、シリコーンゴム、ポリウレタン、又はエポキシ等の可撓性の高い樹脂からなる。イヤーピース32は、耳孔に密着して、ユーザの周辺の音を遮断する。イヤーピース32は、挿入部3と一体になっていてもよいし、着脱可能になっていてもよい。イヤーピース32は、挿入部3から着脱可能である場合、大きさの異なる複数種類を用意してもよい。この場合、ユーザは、耳の大きさに応じて適切な大きさのイヤーピースを選択できる。
【0022】
本体2は、
図3及び
図4に示すように、突出部21と、連結部22とで構成されている。本体2は、オーディオ信号を受信し、イヤホン1を駆動し、音を出力する。連結部22は、略円筒形状に形成されている。
【0023】
突出部21は、左耳LE1から突出する部分である。具体的には、突出部21は、
図1、
図3及び
図4に示すように、ユーザの左耳LE1から-X1(右から左へ向かう)方向へ突出している。突出部21は、連結部22よりも内部空間が大きくなるように形成されている(
図4参照)。突出部21は、
図3に示すように、底面210が長円形状の筒形状に形成されている。さらに具体的には、底面210は、上後ろ側の幅W1が下前側の幅W2よりも長く形成されている。言い換えると、底面210は、-Y1方向(後ろ側から前側)に向かって、先細りする形状に形成されている。
【0024】
突出部21には、マイク、LED、スイッチ等の電子部品が内蔵されている。突出部21の底面210には、貫通孔211が設けられている。LEDの光は、貫通孔211を介して突出部21の外部へ放出される。
【0025】
突出部21は、連結部22よりも内部の空間が大きいことで、電子部品を内蔵するための領域を十分確保しつつ、音質の向上を得ることができる。
【0026】
突出部21は、ユーザ操作を受け付ける操作部212を備えている。操作部212は、
図6に示すように、イヤホン1装着時における、上側の側面に設けられている。操作部212は、幅広側(
図3に示すW1側)に設けられている。操作部212は、例えば、イヤホン1の電源のオンオフ操作を受け付ける。イヤホン1は、例えば、ユーザから電源のオンオフ操作を操作部212で受け付けると、LEDを点灯又は消灯させる。
【0027】
突出部21は、底面210の-Y1方向の部分が先細りするような楕円形状の筒形状に形成され、かつ操作部212が後ろ上側(幅広側)に設けられていることで、ユーザにとって、指で操作しやすくなる。このように、操作部212が突出部21に設けられていることで、ユーザは、イヤホン1を容易に直接操作することができる。
【0028】
連結部22は、
図5及び
図6に示すように、底面221と側面222とで構成される略円筒形状である。連結部22は、底面221で、挿入部3と連結している。また、連結部22は、底面221側とは反対側で突出部21と連結している。言い換えると、突出部21は、底面210と反対側で、連結部22と連結している。すなわち、連結部22は、突出部21と挿入部3との間に位置している。
【0029】
連結部22は、ドライバユニット12を内蔵している。ドライバユニット12は、受信したオーディオ信号を音に変換する。連結部22は、さらに、バッテリ13と、バッテリ13を充電するための複数の充電端子14を内蔵している。底面221には、複数の充電端子14のそれぞれの端が露出する貫通孔41が設けられている(
図4参照)。
【0030】
図9は、ユーザの左耳LE1を示す図であって、イヤホン1の装着時にイヤホン1が接触する部位を示す図である。ただし、
図9に示す左耳LE1の形状は、イヤホン1を装着していない(変形していない)状態の形状である。連結部22の底面221は、装着時に、ユーザの耳甲介腔に接触する。より具体的には、連結部22の底面221は、
図9に示すように、耳甲介腔の表面である部位52に接触する。
【0031】
連結部22の側面222には、
図5、
図6、
図7及び
図8に示すように、窪み部223が形成されている。窪み部223は、内側(連結部22の内部)に向かって窪んでいる。窪み部223は、側面222の周方向に沿って形成されている。窪み部223は、側面222の周の約半分ほどの長さに形成されている(
図4参照)。窪み部223は、ユーザの対珠の上部(部位511)に接触する。窪み部223は、耳輪の内側の形状に沿って、
図9に示す領域51で接触する。窪み部223の窪みは、周方向から見て中心で最も深く、突出部21側と底面221側にかけて浅くなり、滑らかに変化する。
【0032】
窪み部223は、側面222の周の約半分ほどの長さに形成されている。そのため、窪み部223は、対珠の上部に接触し、領域51で示すように、対珠のうち耳珠側の部位511から対珠の後ろ側の対輪の下側の部位512にかけてユーザの耳にフィットする。
【0033】
図10は、イヤホン1の斜視図である。
図11は、イヤホン1の斜視図であって、
図10とは異なる角度から見た図である。ここで、側面222において、窪み部223が形成されていない箇所を側部224とする。
【0034】
窪み部223において、
図10及び
図11に示すように、側面222の周方向における両端を、第1端223aと、第2端223bと定義する。窪み部223は、耳珠の下側から、対輪の下側に位置するように装着されることが好ましい。より具体的には、窪み部223の第1端223aは、
図9で示される、対珠のうち耳珠側の部位511に位置するように装着されることが好ましい。また、
図11で示される、窪み部223の第2端223bは、
図9で示されるように、対珠の後ろ側、対輪の下側である部位512に位置するように装着されることが好ましい。
【0035】
なお、第1端223aが対珠のうち耳珠の下側に接触することは、必須の要件ではない。本実施形態のイヤホン筐体10において、窪み部223が対珠の上部(領域51)に接触すればよい。
【0036】
図12は、窪み部223の第1端223aと第2端223bとを比較した断面模式図である。窪み部223の第1端223aの窪みの深さは、第2端223bの窪みの深さよりも深く形成されている。また、窪み部223の深さは、例えば、第1端223aから第2端223bに向かって徐々に浅く形成されていることが好ましい。言い換えると、第1端223aの窪みを形成している面223cは、第2端223bの窪みを形成している面223dよりも広い。一般的に、対珠は、前側が高く、後ろ側は低い。したがって、前側の第1端223aを深くし、後ろ側の第2端223bを浅くすれば、より耳にフィットする。また、このような構成になり、イヤホン筐体10は、耳にかかる圧力を分散することができる。
【0037】
さらに、側面222の側部224において、窪み部223の第1端223a側の一端を第1端224aと定義する。第1端224aは、イヤホン1の装着時に耳珠(部位53)に接触する。イヤホン筐体10は、側部224の第1端224aが、耳珠に接触することで、耳への保持力をさらに増す。
【0038】
本実施形態のイヤホン筐体10は、第1端223aから第2端223bにかけて、窪み部223が対珠の上部に接触し、かつ、窪みの無い側部224が耳珠に接触することで、対珠及び耳珠の内側面に強い圧力を掛けることがない。したがって、本実施形態のイヤホン筐体10は、耳に対する圧力を軽減しつつ、高い保持力を実現することができる。
【0039】
なお、挿入部3は、
図4に示すように、連結部22の底面221の中心部以外に連結することが好ましい。
図8には、底面210の中心と底面221の中心とを結ぶ軸Ax1が記載されている。挿入部3は、
図8に示すように、軸Ax1上以外の位置に連結部22と連結されていることが好ましい。このように、イヤホン筐体10は、挿入部3が連結部22の中心部以外に連結されることで耳の形状に沿った形状となり、フィット感が増す。すなわち、イヤホン筐体10を使用することで外部の音が遮断され、より没入感が増す。
【0040】
また、イヤホン筐体10の連結部22の底面221は、楕円形状に形成されていてもよい。連結部22の底面221は、例えば、
図4に示すように、長さL1と長さL2とが異なる構造であってもよい。耳甲介腔の大きさ及び形状はユーザによって異なる。より具体的には、耳珠の部位53と対珠のうち対輪側の部位512との距離(長さ)が異なる。連結部22の底面221が、例えば、長さL1が長手方向であって、長さL2が短手方向である楕円形状であったとする。この場合、ユーザは、装着時にイヤホン筐体10をR1方向に回転することで、連結部22の底面221の直径を、長さL1から長さL2まで変化させることができる。
【0041】
例えば、耳の大きいユーザは、部位53から部位512に向かう方向と、連結部22の底面221の直径が長さL1になる方向とを合わせる。耳の小さいユーザは、部位53から部位512に向かう方向と、連結部22の底面221の直径が長さL2になる方向とを合わせる。すなわち、ユーザは、部位53と部位512との距離に、楕円形状の連結部22の底面221の直径が合うように調節することができる。これにより、イヤホン筐体10は、ユーザの耳の大きさ及び形状に関係なく、ユーザの耳にフィットする。すなわち、イヤホン筐体10は、イヤホン1の保持力の維持することができる。
【0042】
また、本実施形態において、イヤホン1の突出部21は、-Y1方向(後ろ側から前側)に向かって、先細りする形状に形成されている例で説明したが、これに限定されない。突出部21は、例えば、-Y方向に沿って断面積が変わらない形状でもよい。
【0043】
また、本実施形態において、第1端224aが、イヤホン1の装着時に耳珠(部位53)に接触する例で説明したがこれに限定されない。第1端224aは、耳珠に接触しなくてもよい。
【0044】
また、本実施形態のイヤホン1は、左右独立したユニットである必要はない。イヤホン1の左右のユニットは、ケーブルで接続してもよい。
【0045】
また、本実施形態のイヤホン1は、無線通信用のイヤホンに限定するものではない。イヤホン1は、プレーヤ(再生装置)とケーブルで接続してもよい。
【0046】
また、操作部212は、電源のオンオフ操作を受け付けるものに限定されない。操作部212は、例えば、音量レベルを変更する操作を受け付けてもよい。また、操作部212は、コンテンツの再生又は停止の操作を受け付けてもよい。
【0047】
最後に、本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲と均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0048】
2…本体
3…挿入部
10…イヤホン筐体
11…無線通信部
12…ドライバユニット
21…突出部
212…操作部
221…底面
222…側面
223…窪み部
223a…第1端
223b…第2端