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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057646
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】ヘッダー構造体
(51)【国際特許分類】
   F16L 41/03 20060101AFI20230417BHJP
   F16L 21/00 20060101ALI20230417BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
F16L41/03
F16L21/00 C
F24F5/00 101Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167226
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000221638
【氏名又は名称】東尾メック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100217881
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 由美
(72)【発明者】
【氏名】中津 延彦
(72)【発明者】
【氏名】福山 潤
【テーマコード(参考)】
3H019
3L054
【Fターム(参考)】
3H019AA04
3H019BA43
3H019BB01
3L054BB03
(57)【要約】
【課題】熟練を要する(作業現場の)ロウ付け部を省略できるヘッダー構造体を提供する。
【解決手段】上方の大径主管1と下方の小径主管2を有し、大径主管1から、ロウ付け部無しで、ソケット継手にて接続されるための第1突出短管11が複数本平行に突設され、小径主管2から、ロウ付け部無しで、ソケット継手にて接続されるための第2突出短管12がL字状に突設されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定長さの上方の大径主管(1)と、所定長さの下方の小径主管(2)と、上記大径主管(1)から一側方(S1 )へ水平に突出する第1配管パイプ(21)接続用の複数本の第1突出短管(11)と、上記小径主管(2)から突設されて先端(12A)が上記一側方(S1 )へ水平に向いた第2配管パイプ(22)接続用の複数本の第2突出短管(12)と、天井側から吊下げられると共に上記大径主管(1)と小径主管(2)を上下平行に保持する保持ケース体(5)と、を備え、
上記大径主管(1)のアキシャル方向の両端部(1A)(1B)は、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第1基管(41)に接続する配管接続部となるように、選定可能であり、
さらに、上記小径主管(2)のアキシャル方向の両端部(2A)(2B)は、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第2基管(42)に接続する配管接続部となるように、選定可能であるように、
構成したことを特徴とするヘッダー構造体。
【請求項2】
複数本の上記第1突出短管(11)は、全て、同一外径(D11)に設定し、
上記第1配管パイプ(21)の接続の際に、該第1配管パイプ(21)の外径(D21)が上記第1突出短管(11)の外径(D11)と異なるときには、径違いソケット(20)を介して接続するよう構成すると共に、
複数本の上記第2突出短管(12)は、全て、同一外径(D12)に設定し、
上記第2配管パイプ(22)の接続の際に、該第2配管パイプ(22)の外径(D22)が上記第2突出短管(12)の外径(D12)と異なるときには、径違いソケット(20)を介して接続するよう構成した請求項1記載のヘッダー構造体。
【請求項3】
上記第1突出短管(11)と上記第1配管パイプ(21)との接続部位には、ロウ付け部が全く省略され、かつ、上記第2突出短管(12)と上記第2配管パイプ(22)との接続部位には、ロウ付け部が全く省略されている請求項2記載のヘッダー構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッダー構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッダー構造体として、一本の主管の長手方向に沿って多数の接続口部を直交方向に突出させたヘッダーが公知である。即ち、温水(熱媒体流体)を放熱器に循環させて暖房や衣類乾燥等を行う熱源機に取付けられ、熱媒体流体(温水)を複数の回路に分流したり、複数の回路から戻ってきた熱媒体流体を合流させて、熱源機に戻したりするヘッダー構造体が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-205131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、天井空調配管工事に使用されるヘッダーは、従来、一本の主管の長手方向に沿って多数の枝短管を直交方向に突設させ(図示省略)、その枝短管の先端に、ロウ付けにて配管パイプを接合する構成であった。
【0005】
天井埋込形空気調和機等に対して、冷媒を送り出す(又は戻る)ための配管パイプは、現場作業によってロウ付けして、冷媒の密封を行うように接続する構造であった。
従って、作業現場において、全ての(多数の)配管パイプをロウ付けする必要があり、作業能率が良くないという問題、及び、施工品質のバラツキの問題があった。
【0006】
さらに、天井空調配管工事の現場によっては、被接続用のパイプの(外)径が、異なる場合があった。そこで、従来のロウ付け配管の構造では、口径が相違する複数の枝短管を一本の主管の長手方向に、配置する構造としていた。
【0007】
従って、従来では、複数種類の内の一種類の口径のものは現場で使用されるが、残りの枝短管は全然使用されず、無駄となっていた。しかも、使用しない残りの枝短管には、盲栓をロウ付けして、閉鎖しなければならないという問題も生じ、かつ、主管の全長も不必要な程に長くせねばならない等の問題もあった。
【0008】
そこで、本発明は、従来の冷媒用ヘッダー構造体の前述の問題点を解決して、作業現場において作業者の熟練を要するロウ付け作業を省略して、作業能率を改善することを、目的とする。さらに、一本の主管には、(使用されずに)無駄となる接続部を省略して、資源の節約を図ると共に接続部付設作業の無駄を省くことを、他の目的とする。さらに、主管(筒体)の全長を短縮(コンパクト化)することを別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、所定長さの上方の大径主管と、所定長さの下方の小径主管と、上記大径主管から一側方へ水平に突出する第1配管パイプ接続用の複数本の第1突出短管と、上記小径主管から突設されて先端が上記一側方へ水平に向いた第2配管パイプ接続用の複
数本の第2突出短管と、天井側から吊下げられると共に上記大径主管と小径主管を上下平行に保持する保持ケース体と、を備え;上記大径主管のアキシャル方向の両端部は、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第1基管に接続する配管接続部となるように、選定可能であり;さらに、上記小径主管のアキシャル方向の両端部は、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第2基管に接続する配管接続部となるように、選定可能であるように;構成した。
【0010】
また、複数本の上記第1突出短管は、全て、同一外径に設定し;上記第1配管パイプの接続の際に、該第1配管パイプの外径が上記第1突出短管の外径と異なるときには、径違いソケットを介して接続するよう構成すると共に;複数本の上記第2突出短管は、全て、同一外径に設定し;上記第2配管パイプの接続の際に、該第2配管パイプの外径が上記第2突出短管の外径と異なるときには、径違いソケットを介して接続するよう構成した。
また、上記第1突出短管と上記第1配管パイプとの接続部位には、ロウ付け部が全く省略され、かつ、上記第2突出短管と上記第2配管パイプとの接続部位には、ロウ付け部が全く省略されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、広い天井空間に配設する場合に、第1・第2配管パイプが大径主管・小径主管の左右いずれの側に在っても、自由自在に配管接続可能である。
さらに、第1配管パイプの外径が、第1突出短管(枝短管)の外径と相違した大小の寸法のものが存在していても、径違いソケットを介して接続できることにより、第1配管パイプの第1突出短管(枝短管)は全て同一外径のままで済む。従来のように、2種類の口径の突出短管(枝短管)を第1配管パイプに配設して、1種類のみを活用し、他はロウ付けで施蓋しておくといった無駄が、解消できた。
【0012】
また、作業現場において、ロウ付け作業が省略できるので、作業者の熟練度の差による接続不良(流体洩れ)を回避できる。
また、第2配管パイプの外径が、第2突出短管(枝短管)の外径と相違した大小の寸法のものが存在していた場合、径違いソケットを介して接続できることにより、第2配管パイプの第2突出短管(枝短管)は全て同一外径のままで済む。従来のように、2種類の口径の突出短管(枝短管)を第2配管パイプに配設して、1種類のみを活用し、他はロウ付けで施蓋しておくといった無駄が、解消できた。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の一形態を示す図であって、(A)は全体の正面図、(B)は大径の断熱筒体の斜視図、(C)は小径の断熱筒体の斜視図である。
図2】平面図である。
図3】背面図である。
図4】底面図である。
図5】右側面図である。
図6】左側面図である。
図7】大径主管と小径主管、及び、第1突出短管と第2突出短管を説明するための斜視図である。
図8】要部拡大断面図である。
図9】径違いソケットの一例を示す接続完了状態の断面図である。
図10】径違いソケットの他例を示す図であって、(A)は未接続状態の断面図であり、(B)は係止コーンの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1図6に於て、天井空調配管に使用されるヘッダー構造体を例示する。かつ、図7は、ヘッダー構造体の主要部を成す配管の構造を示す斜視図であって、所定長さの大径主管1と、略同一長さの小径主管2が、上方と下方に平行に配設される。
【0015】
また、大径主管1には、一側方S1 へ水平に突出する第1突出短管11が、複数本付設されている。図9又は図10のように、第1突出短管11は、大径主管1に形成された孔部3に小寸法だけ挿入して、ロウ付け4にて密封状に固着されている。
【0016】
図9又は図10に示すように、この第1突出短管11は、第1配管パイプ21に接続される。
また、小径主管2には、先端12Aが,上記一側方S1 へ水平に突出状となる第2突出短管12が、複数本付設されている。
【0017】
この第2突出短管12は、第2配管パイプ22(図7参照)に接続される。
暖房の際には、往き管としての第1配管パイプ21(図9図10参照)には冷媒が気体として流れ、戻り管としての第2配管パイプ22(図7参照)からは冷媒が液体として流れる。また、冷房の際には、往き管としての第2配管パイプ22(図7参照)には冷媒が液体として流れ、戻り管としての第1配管パイプ21からは冷媒が気体として流れる。
【0018】
図5図6に示すように、第2突出短管12は、側面視L字形であり、水平状の小径主管2から鉛直下方へ垂下する垂下部12Vと、この垂下部下端から一側方S1 へ折曲った水平部12Hとから成る。上記先端12Aは、この水平部12Hの先端域が、該当する。
なお、この先端12Aは、図9又は図10に例示したと同様の管継手を介して、第2配管パイプ22(図7参照)に接続される。
【0019】
そして、5は保持ケース体であって、天井配管工事の際に天井から吊下げられる。この保持ケース体5によって、上述の大径主管1と小径主管2を上下平行に保持される。
この保持ケース体5は、左右側板6,6のU字状切欠部6A(図5図6参照)から突出状に、大径主管1の端部1A,1Bと小径主管2の端部2A,2Bが所定寸法だけ突出状である。
【0020】
ところで、図1(B)と図1(C)に示すような断熱短筒8が、配管の露出部に外嵌状として付設され、熱の伝導遮断を行っている。図1(B)(C)では、1箇所に縦方向スリット9を形成して、配管の露出部への外嵌作業を容易化している。このような断熱短筒8は、図1(A)、及び、図2図5に示したように、取付けられる。なお、断熱短筒8としては縦方向スリット9の無いものとしてパイプの長手方向から押込んで外嵌するも、好ましい。あるいは、(図示省略するが)図7における第1突出短管11と大径主管1とから成る(上方の)ヘッダー全体を、上下から合わせて包囲する(凹窪部を形成した)一対の半割体をもって、形成しても良い。
【0021】
また、図1に示すように、正面から見て、上下中間位置において左右に橋絡する帯板7を固設して、第1突出短管11とその断熱短筒8を通すための開口状の上方窓部13を開設(形成)し、かつ、その下方に(平行に)、第2突出短管12の水平部12Hとその断熱短筒8を通すための開口状の下方窓部14を開設(形成)している(図5参照)。
また、保持ケース体5には、取付片15,15,15,15が付設され、天井側の(図示省略の)被取付部材にビスやボルト等にて取着される。
【0022】
そして、大径主管1のアキシャル方向の両端部1A,1Bは、側板6よりも小寸法突出状とする。
また、大径主管1のアキシャル方向の両端部1A,1Bは、(図示省略するが)いずれか一方を閉鎖する。この閉鎖には、種々の構造の(公知の)管継手を利用して、継手本体に孔部が無いものを、用いるのが好ましい。
【0023】
そして、大径主管1の両端部1A,1Bの他方は、冷媒を送ってくる送り管に接続する配管接続部となる。
このように、大径主管1のアキシャル方向の両端部1A,1B内で所望の(現場状況に対応した)上記「他方」のみを配管接続部とする。
【0024】
次に、小径主管2のアキシャル方向の両端部2A,2Bは、(図示省略するが)いずれか一方を閉鎖する。この閉鎖には、継手本体に孔部が全く省略された(従来公知の)管継手の改造品を用いるのが好ましい(図示省略)。
【0025】
そして、小径主管2の両端部2A,2Bの他方は、暖房時には、冷媒を室外機へ戻す配管へ接続する配管接続部となる。
このように、小径主管2のアキシャル方向の両端部2A,2B内で所望の(現場状況に対応した)上記「他方」のみを配管接続部とする。
【0026】
次に、本発明では、大径主管1から突出する全ての第1突出短管11…は、同一外径に設定されている(図1図7参照)。
図示省略したが、複数の天井埋込式空気調和機(エアコン)へ、冷媒を送るパイプを、第1配管パイプ21と呼ぶと、第1配管パイプ21を接続する際に、図9又は図10に示す如く、第1配管パイプ21の外径D21が第1突出短管11の外径D11と異なるときには、径違いソケット20を介して、接続する。
【0027】
図9図10では、D11>D21の場合を例示する。逆の場合(D11<D21)には、径違いソケット20の小径側を第1突出短管11に嵌合させれば良い。(勿論、D11=D21の場合は、通常の同一径ソケットを用いる。)
【0028】
図9図10に例示した径違いソケット20の構造を、以下、説明する。
まず、図9の径違いソケット20は、中央の継手本体23と、小袋ナット24と大袋ナット25とを、有する。また、継手本体23は引抜阻止用歯部26,26を有する。継手本体23の雄ネジ部27への袋ナット24・袋ナット25の螺進に伴って、パイプ21・短管11の外周面に対し、上記歯部26は、強力圧接状態となって、パイプ引抜抵抗力を発生する。なお、袋ナット24,25の内周面には、先端方向に縮径状のテーパ面29が形成されていることにより、歯部26が縮径方向に変形して、前記強力圧接状態となる。
【0029】
次に、図10の径違いソケット20の構造を、以下、説明する。
中央の継手本体31と、テーパ面32を有する小袋ナット33・大袋ナット34、及び、ホルダー筒体35を、有する。
ホルダー筒体35には軸心方向に細長状の保持孔を複数個貫設されており、この保持孔に、細長円錐台形の係止コーン36が比較的ルーズに嵌込まれている。
【0030】
袋ナット33,34の孔部には、テーパ内面37を有する。このテーパ内面37によって、上記係止コーン36をラジアル外方へ逃げることを抑制し、係止コーン36の大径端縁部38をパイプ(管)11,21の外周面に食い込ませて、引抜けないように、係止する構成である。
【0031】
そして、本発明では、複数本の第2突出短管12…は同一外径に設定される(図7参照)。
図示省略した、複数の天井埋込式空気調和機(エアコン)から、暖房時に冷媒が戻ってくるパイプを、第2配管パイプ22と呼ぶ(図7参照)と共に、その外径をD22とする。
【0032】
第2配管パイプ22と第2突出短管12に接続する際に、第2配管パイプ22の外径D22が、第2突出短管12の外径D12と異なるときには、図9図10等に例示し、かつ、説明したような径違いソケット20を介して、接続する。
【0033】
12>D22の場合には、径違いソケット20の大径側を第2突出短管12に嵌合させているが、D12=D22の場合には、通常の同一径ソケットを用いる。
【0034】
以上のように、上記第2突出短管12と上記第2配管パイプ22との接続部位には、ロウ付け部及びフレア加工部が全く省略されている。つまり、作業現場におけるロウ付け作業等が省略できる。
【0035】
本発明は以上詳述したように、所定長さの上方の大径主管1と、所定長さの下方の小径主管2と、上記大径主管1から一側方S1 へ水平に突出する第1配管パイプ21接続用の複数本の第1突出短管11と、上記小径主管2から突設されて先端12Aが上記一側方S1 へ水平に向いた第2配管パイプ22接続用の複数本の第2突出短管12と、天井側から吊下げられると共に上記大径主管1と小径主管2を上下平行に保持する保持ケース体5と、を備え;上記大径主管1のアキシャル方向の両端部1A,1Bは、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第1基管に接続する配管接続部となるように、選定可能であり;さらに、上記小径主管2のアキシャル方向の両端部2A,2Bは、いずれか一方を閉鎖すると共に、他方は外部の冷媒用第2基管に接続する配管接続部となるように、選定可能であるように;構成したので、天井配管空間に於て、ヘッダー構造体の大径主管1・小径主管2の長手方向に対し、多くの天井埋込式空気調和機が配設されている領域が、左側の場合と、右側の場合のいずれであったとしても、(2種類のヘッダーを揃えることなく、)1種類のヘッダー構造体をもって、対応できる。
従って、左用と右用の2種類のヘッダーを作製し、準備しておく必要が無くなり、合理的である。
かつ、保持ケース体5内に、大径主管1と小径主管2を、コンパクトに収納されて、天井裏の桁等に、容易かつ確実・迅速に、取付け可能となる。
【0036】
また、複数本の上記第1突出短管11は、全て、同一外径D11に設定し;上記第1配管パイプ21の接続の際に、該第1配管パイプ21の外径D21が上記第1突出短管11の外径D11と異なるときには、径違いソケット20を介して接続するよう構成したので、天井空調配管工事の現場毎に第1配管パイプ21の外径D21が大小相違していたとしても、径違いソケット20を準備することで、あらゆる(全ての)配管工事現場に対応可能となる。さらに、発明が解決しようとする課題の項で述べたように、第1突出短管自身を、大小径の異なるものを交互に配設して、一方のみを利用し、他方を殺すような無駄を解消できる。
【0037】
また、複数本の上記第2突出短管12は、全て、同一外径D12に設定し;上記第2配管パイプ22の接続の際に、該第2配管パイプ22の外径D22が上記第2突出短管12の外径D12と異なるときには、径違いソケット20を介して接続するよう構成したので、配管設置現場毎に第2配管パイプ22の外径D22が大小相違していたとしても、径違いソケット20を準備することで、あらゆる(全ての)配管工事現場に対応可能となる(図7参照)。さらに、従来のように、第2突出短管自身を、大小径の異なるものを交互に配設して、一方のみを利用するといった無駄を解消できる。
【0038】
また、上記第1突出短管11と上記第1配管パイプ21との接続部位には、ロウ付け部が全く省略されている(図9図10参照)構成であるので、配管工事現場における(熟練を要する)ロウ付け作業が省略でき、作業者毎の品質のバラツキを解消できて、冷媒の外部漏洩の問題も解消できる。
【0039】
また、上記第2突出短管12と上記第2配管パイプ22との接続部位には、ロウ付け部が全く省略されている構成であるので、配管工事現場における(熟練を要する)ロウ付け作業が省略でき、作業者毎の品質のバラツキを解消できて、冷媒の外部漏洩の問題も解消できる。
【符号の説明】
【0040】
1 大径主管
2 小径主管
1A 端部
1B 端部
2A 端部
2B 端部
5 保持ケース体
11 第1突出短管
12 第2突出短管
12A 先端
20 径違いソケット
21 第1配管パイプ(往き管)
22 第2配管パイプ(戻り管)
41 第1基管
42 第2基管
11 外径
12 外径
21 外径
22 外径
1 一側方(矢印)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10