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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057691
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】路側装置
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20230417BHJP
【FI】
G07B15/00 510
G07B15/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167306
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】家氏 策
(72)【発明者】
【氏名】山口 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】中山 博之
【テーマコード(参考)】
3E127
【Fターム(参考)】
3E127AA16
3E127BA30
3E127CA13
3E127CA16
3E127CA17
3E127CA22
3E127CA42
3E127DA17
3E127DA30
3E127EA14
3E127FA03
3E127FA18
3E127FA25
3E127FA43
3E127FA50
3E127FA70
(57)【要約】
【課題】カードを確認するための時間を短縮できる路側装置を提供する。
【解決手段】路側装置は、有料道路の利用者が提示するカードを搬送するカード搬送機構と、搬送中のカードから、カードに格納される格納情報を受信するカードリーダと、搬送されたカードを載置する載置面を有するカード設置台と、載置面に載置されたカードの券面画像を撮影する撮影部と、を備える。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路の利用者が提示するカードを搬送するカード搬送機構と、
搬送中の前記カードから、前記カードに格納される格納情報を受信するカードリーダと、
搬送された前記カードを載置する載置面を有するカード設置台と、
前記載置面に載置された前記カードの券面画像を撮影する撮影部と、
を備える路側装置。
【請求項2】
前記撮影部が、前記載置面の上方に位置する上側カメラと、前記載置面の下方に位置する下側カメラと、をさらに備える請求項1に記載の路側装置。
【請求項3】
前記カードリーダが、前記載置面へ搬入中の前記カードから、前記格納情報を受信する請求項1又は2に記載の路側装置。
【請求項4】
前記カードリーダが、前記載置面から搬出中の前記カードから、前記格納情報を受信する請求項1又は2に記載の路側装置。
【請求項5】
撮影された前記券面画像に基づく券面情報を取得する券面情報取得部と、
受信された前記格納情報を取得する格納情報取得部と、
取得された前記券面情報と取得された前記格納情報との不一致を判別する判別部と、
を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の路側装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、路側装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路に利用されている電子式料金収受システム(Electronic Toll Collection System;ETC(登録商標))は、料金所の各車線(レーン)に設置された無線通信装置と、車両に搭載された車載器とが無線通信を行うことにより走行中の車両に対し自動的に料金収受処理(決済処理)を行うことで、通行料金を徴収することを可能とする。
【0003】
他方、他の技術分野では、特許文献1に開示されるような現金自動預払装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6779397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、電子式料金収受システムに対応していない車両(非ETC車)に対しては、料金収受処理を自動的に行うことができないため、収受員等は、有料道路の利用者が所有する免許証、マイナンバーカード等のカードの券面情報と格納情報との確認が必要になることがある。
このため、有料道路の利用者に券面情報の提示と格納情報の提示とをしてもらう必要があるため、カードを確認するための時間が長くなることがある。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、カードを確認するための時間を短縮できる路側装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る路側装置は、有料道路の利用者が提示するカードを搬送するカード搬送機構と、搬送中の前記カードから、前記カードに格納される格納情報を受信するカードリーダと、搬送された前記カードを載置する載置面を有するカード設置台と、前記載置面に載置された前記カードの券面画像を撮影する撮影部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る路側装置によれば、カードを確認するための時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第一実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図2】本開示の第一実施形態に係る路側装置のブロック図である。
図3】本開示の第一実施形態に係る路側装置の正面図である。
図4】本開示の第一実施形態に係る路側装置のIV-IV線断面図である。
図5】本開示の第一実施形態に係る路側装置の部分斜視図である。
図6】本開示の第一実施形態に係る路側装置のVI-VI線断面図である。
図7】本開示の第一実施形態に係る路側装置のVII-VII線断面図である。
図8】本開示の第一実施形態に係る制御部のブロック図である。
図9】本開示の第一実施形態に係る路側装置の動作を示すフローチャートである。
図10】本開示の第一実施形態の第一の変形例に係る路側装置の断面図である。
図11】本開示の第一実施形態の第二の変形例に係る路側装置の部分斜視図である。
図12】本開示の第一実施形態の第二の変形例に係る路側装置のXII-XII線部分断面図である。
図13】本開示の第一実施形態の第二の変形例に係る路側装置のXIII-XIII線部分断面図である。
図14】本開示の第一実施形態の第三の変形例に係る路側装置の部分斜視図である。
図15】本開示の第二実施形態に係る路側装置の正面図である。
図16】本開示の第二実施形態に係る路側装置のXVI-XVI線断面図である。
図17】本開示の第二実施形態に係る路側装置の動作を示すフローチャートである。
図18】本開示の第二実施形態に係る制御部の動作を示す図である。
図19】本開示の第二実施形態に係る制御部の判別の説明図である。
図20】本開示の第二実施形態に係る制御部の判別の説明図である。
図21】本開示の各実施形態に係る制御部が備えるコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
以下、第一実施形態に係る料金収受システムについて、図1図14を参照しながら説明する。
【0011】
(料金収受システムの全体構成)
図1に示すように、料金収受システム1は、有料道路の出口料金所に設けられ、有料道路と一般道路とを接続する車線Lを走行するETC車両及び非ETC車両の双方により利用される。
料金収受システム1は、車線Lを走行するETC車両から通行料金を収受する。
料金収受システム1は、ETC設備2と、路側装置3と、監視盤4と、を備える。
【0012】
本実施形態に係る車線Lは、電子式料金収受システム(ETC設備2)が設けられたETC専用車線である。
また、本実施形態では、車両Aが、ETC設備2で通行料金の収受ができない非ETC車両である態様を例として説明する。
【0013】
以下、車線Lの延びる方向を±X方向として記載し、「車線方向」とも記載する。
また、車線方向の有料道路側(-X側)を「上流側」、一般道路側(+X側)を「下流側」とも記載する。
また、車線Lの幅方向を±Y方向と記載し、+X方向を向いた時の左方向を+Y方向とも記載する。
また、上下方向を±Z方向とも記載し、上方向を+Z方向とも記載する。
【0014】
(ETC設備の構成)
ETC設備2は、車載器を搭載するETC車両から無線通信を介して通行料金を自動的に収受する料金収受処理を実行するための装置群である。ETC設備2は、図1に示すように、進入側車両検知器21と、路側アンテナ22と、通信用車両検知器23と、車線サーバ24と、発進制御機25と、退出側車両検知器26と、を備える。
ETC設備2は、従来のETC専用車線に設置済みの既存の機器を利用している。
【0015】
進入側車両検知器21は、車線方向の最も上流側(-X側)の進入検出位置X1おいて、車線Lの両側に設けられたアイランドI上に設置され、車線Lへの車両の進入を検出する。進入側車両検知器21は、図1に示すように透過型の車両検知器であり、車線Lを挟んで対向設置される投光器及び受光器の対を有している。進入側車両検知器21は、投光器から投光された光を受光器が受光したか否かに基づいて、進入検出位置X1における車両の存在の有無を区別可能な検出信号を出力する。進入側車両検知器21は、受光器が光を受光している間は、進入検出位置X1に車両が存在していないことを示す検出信号を出力する。一方、進入側車両検知器21は、受光器が光を受光していない間は、進入検出位置X1に車両が存在することを示す検出信号を出力する。
【0016】
路側アンテナ22は、進入側車両検知器21よりも車線方向の下流側(+X側)の路面上空に設置される。路側アンテナ22は、進入側車両検知器21により、車線Lに車両が進入したことが検出されると、車線L上の所定の通信領域に向けて無線通信用の電波を放射する。路側アンテナ22は、無線通信を介して、通信領域内に存在するETC車両の車載器と料金収受処理を実行するための各種命令及び情報の送受信を行う。
【0017】
通信用車両検知器23は、路側アンテナ22よりも車線方向の下流側(+X側)の通信終了位置X2においてアイランドI上に設置され、車両の通信終了位置X2の通過を検出する。通信用車両検知器23は、進入側車両検知器21と同様の機器構成を有している。通信用車両検知器23により車両が通信終了位置X2を通過したことが検出されると、路側アンテナ22は電波の放射を停止する。
【0018】
車線サーバ24は、アイランドI上に設置され、ETC車両から通行料金を収受する料金収受処理を実行する。車線サーバ24は、路側アンテナ22を介して車載器からETC車両の車種、ETC車両が有料道路に進入した位置(入口料金所)及び日時、通行料金の支払い方法(ETCカード番号等)を含む情報を取得し、これらの情報に基づいてETC車両の車種及び走行距離に応じた通行料金の算出、決済等の処理を行う。
【0019】
発進制御機25は、路側装置3よりも車線方向の下流側(+X側)のアイランドI上に設置される。発進制御機25は、車線サーバ24及び路側装置3の開閉指令に従って開閉バーを上げ下げすることにより、車線Lの開放(車両の通行許可)及び閉塞(車両の通行規制)を行う。車線サーバ24は、料金収受処理が完了すると、発進制御機25に開指令を出力して、車両の通行を許可する。また、車線サーバ24は、後述の退出側車両検知器26により車両の車線Lからの退出が検出されると、発進制御機25に閉指令を出力して、後続車両の通行を規制する。
【0020】
退出側車両検知器26は、車線方向の最も下流側(+X側)の退出検出位置X3においてアイランドI上に設置され、車両の退出検出位置X3の通過(車線Lからの退出)を検出する。退出側車両検知器26は、進入側車両検知器21と同様の機器構成を有している。
【0021】
(監視盤の構成)
監視盤4は、料金所事務所等の遠隔地に設置され、インターネット等の通信網を介して路側装置3と接続される。
監視盤4は、料金所事務所に駐在する収受員が、路側装置3を遠隔から監視するために用いられる。
監視盤4は、表示装置41と、入力装置42と、指示送信部43とを備える。
表示装置41は、路側装置3から受信した各種データを表示する。
入力装置42は、料金所事務所に駐在する収受員等による入力操作を受け付ける。
指示送信部43は、入力装置42を介して入力された指示を、路側装置3に送信する。
【0022】
(路側装置の構成)
路側装置3は、非ETC車両のために、車線Lの-Y側の路側に、正面3Aが車線L側を向くように設置される。
路側装置3は、車線方向において、通信用車両検知器23よりも下流側(+X側)、且つ発進制御機25よりも上流側(-X側)のアイランドI上に設置される。
路側装置3は、発進制御機25の開閉バーが閉じているときに、発進制御機25の手前(-X側)に停車する車両Aの運転席の位置と一致するように配置される。
【0023】
図2に示すように、路側装置3は、撮影部31と、カードリーダ32と、制御部35と、を備える。
図3に示すように、路側装置3は、透過部33と、インターホン34と、をさらに備える。
【0024】
路側装置3は、(非ETC車両である)車両Aに乗車している利用者が提示するカードCCから、利用者情報の少なくとも一部を入手するための装置である。
路側装置3がカードCCから入手した情報は、遠隔地の監視盤4に送信され、通行料金の事後徴収業務等のために、データベース等へ入力される。
【0025】
カードCCは、格納情報として利用者情報が格納され、券面情報として利用者情報の一部が記載されている非接触ICカードである。
ここで非接触ICカードは、IC(集積回路:Integrated Circuit)、アンテナ等を内蔵するカードであって、外部のカードリーダの端子を接触させることなく、電波を用いた近距離無線通信を行うことにより、内蔵するICと外部のカードリーダとの間で情報を送受信できるカードである。
非接触ICカードは、利用者の運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等の官公庁やその他関連団体により発行された個人に関連する証明書(以下、これらを総称して「非接触型公的証明書」とも記載する。)である。
また、利用者情報には、非接触型公的証明書の識別番号(免許証番号、マイナンバー、旅券番号等)、利用者の氏名、住所等が含まれる。
【0026】
路側装置3は、監視盤4からの開指令を受け付けると発進制御機25に開指令を出力して車両の通行を許可する。また、路側装置3は、監視盤4からの閉指令を受け付けると発進制御機25に閉指令を出力して後続車両の通行を規制する。
【0027】
(インターホンの構成)
インターホン34は、利用者対応を遠隔から行うための装置であり、路側装置3の正面3Aに設けられている。
利用者は、インターホン34を通じて、監視盤4により路側装置3を遠隔から監視する収受員と、音声通話や映像通話が可能である。
【0028】
(撮影部の構成)
図4から図7に示すように、撮影部31は、有料道路の利用者が提示するカードCCの券面画像を撮影する。
撮影部31は、透過部33に押し当てられたカードCCの券面画像を、透過部33と、後述するループアンテナ321が有する開口321Aとを通して撮影する。
撮影部31は、+Y側に、撮影軸311Aが±Y方向に延びる撮影レンズ311を備える。
撮影部31は、有料道路の利用者がカードCCの表面(おもて面)を透過部33に押し当てたとき、表面(おもて面)券面画像を撮影し、カードCCの裏面を透過部33に押し当てたとき、裏面の券面画像を撮影する。
撮影部31は、カードCCに記載される券面情報を認識可能な解像度を有し、監視盤4からの撮影指令に基づく制御部35の指令により、カードCCの券面画像を静止画像又は動画像として撮影する。
【0029】
(カードリーダの構成)
カードリーダ32は、撮影部31に撮影される位置におけるカードCCに格納される格納情報を受信する。
カードリーダ32は、電波を用いた近距離無線通信を行うことにより、透過部33に押し当てられたカードCCに格納される格納情報を受信する。
カードリーダ32の通信領域は、撮影部31による撮影面と透過部33において一致するように調整されている。
【0030】
カードリーダ32は、ループアンテナ321を備える。
ループアンテナ321は、開口321Aの中心321Cが、撮影レンズ311の撮影軸311Aと概ね一致するように設けられる。
ループアンテナ321の開口321Aは、撮影部31に対し、透過部33に押し当てられたカードCCの券面情報が記載される領域を遮らない大きさを有する。
ループアンテナ321は、撮影部31と透過部33との間であって、透過部33と数センチ離れた位置に、ループ面が後述する透過部33の板面331と平行となるように設けられている。
【0031】
(透過部の構成)
透過部33は、ガラス板であって、撮影部31が撮影する光について透明であり、カードリーダ32が通信する電波を透過できる。
透過部33は、カードCCが押し当てられる板面331を有する。
板面331は、路側装置3の正面3Aの筐体面に沿うように設けられ、筐体面と面一である。
【0032】
(制御部の構成)
制御部35は、撮影部31及びカードリーダ32に対し各種制御を行ったり、撮影部31及びカードリーダ32から各種情報を取得したりする。
制御部35は、監視盤4へ各種情報を送信し、監視盤4からの各種指令を受け付ける。
図8に示すように、制御部35は、券面情報取得部351と、格納情報取得部352と、判別部353と、を備える。
【0033】
券面情報取得部351は、撮影部31から取得したカードCCの券面画像に対してOCR(Optical Character Recognition)機能等を利用し、撮影されたカードCCの券面画像に基づく券面情報を取得する。
【0034】
格納情報取得部352は、受信されたカードCCの格納情報を、カードリーダ32から取得する。
【0035】
判別部353は、取得された券面情報と取得された格納情報とを比較することにより、不一致を判別する。
判別部353は、取得された券面情報と取得された格納情報とが不一致であれば、カードCCが異常である旨、又は不正使用されている旨を判別する。
【0036】
(動作)
路側装置3の動作について説明する。
図9に示すように、まず、券面情報取得部351は、撮影されたカードCCの券面画像に基づく券面情報を取得する(ST01:券面情報取得ステップ)。
ST01の実施に続いて、格納情報取得部352は、受信されたカードCCの格納情報を取得する(ST02:格納情報取得ステップ)。
ST02の実施に続いて、判別部353は、取得された券面情報と取得された格納情報との不一致を判別する(ST03:判別ステップ)。
【0037】
(作用及び効果)
本実施形態によれば、路側装置3は、カードCCの券面が撮影される位置においてカードCCの格納情報を受信するため、カードCCを確認するための時間を短縮できる。
また、路側装置3は、カードCCの券面が撮影される位置においてカードCCの格納情報を受信するため、正面3AにおけるカードCCの提示箇所の専有面積が低減される。
また、路側装置3は、一度に券面画像の撮影と格納情報の受信とができるため、操作性が向上する。
【0038】
本実施形態によれば、路側装置3は、透過部33にカードCCを押し付けている状態で、券面画像の撮影と格納情報の受信とを行うことができる。
したがって、路側装置3によれば、利用者は、カードCCを手放すことなく、路側装置3にカードCCを提示できる。
また、透過部33にカードCCを押し付けているので、ふらつくことがなく、安定して路側装置3による撮影ができる。
【0039】
本実施形態によれば、撮影部31が券面画像をループアンテナ321の開口321Aを通して撮影するため、路側装置3は、撮影部31の視界がループアンテナ321で遮られることを抑制できる。
【0040】
本実施形態によれば、路側装置3は、券面情報と格納情報との不一致を検出できる。
【0041】
なお、上述では、非ETC車両が、ETC設備2で通行料金の収受ができない車両であることを説明したが、非ETC車両は、ETC設備2で通行料金の収受ができない車両であればどのような車両を含んでもよい。
例えば、非ETC車両は、車載器を搭載していない車両を含んでもよいし、車載器を搭載しつつも、料金収受処理により通行料金の収受ができない異常ETC車両を含んでもよい。その際、異常ETC車両は、ETC設備2又は車載器の故障、通信エラー、車載器に挿入されたETCカードの有効期限切れ等の原因で通行料金の収受ができない車両を含む。
【0042】
(第一の変形例)
本実施形態では、ループアンテナ321は、開口321Aの中心321Cが、撮影レンズ311の撮影軸311A上に位置するように設けられているが、カードリーダ32が、透過部33に押し当てられたカードCCから、カードCCに格納される格納情報を受信できるなら、カードリーダ32は、どのような位置に設けられてもよい。
変形例(第一の変形例)として、図10に示すように、ループアンテナ321は、撮影部31の近傍に設けられてもよい。その際、通信可能な指向性の範囲RGにカードCCを押し当てる透過部33が入るように、ループアンテナ321の向きが調整される。
本変形例によっても、正面3AにおけるカードCCの提示箇所の専有面積が低減される。
なお、図10では、ループアンテナ321は、撮影部31の-X側に設けられているが、ループアンテナ321は、撮影部31の+X側、+Z側、-Z側のいずれの位置に設けられてもよい。
【0043】
(第二の変形例)
本実施形態では、透過部33に押し当てられたカードCCについて、券面画像を撮影し、格納情報を受信しているが、券面画像を撮影でき、格納情報を受信できるなら、どのように構成されてもよい。
変形例(第二の変形例)として、路側装置3は、図11図13に示すような撮影部31と、カードリーダ32と、カード設置台36と、を備えてもよい。
本変形例において、撮影部31は、載置面36Aの上方に位置して載置面36Aに載せられたカードCCを撮影する上側カメラ315を備える。
本変形例において、カードリーダ32は、上側カメラ315に撮影される位置におけるカードCCの格納情報を受信する。その際、カードリーダ32の通信領域は、上側カメラ315による撮影面と載置面36Aにおいて一致するように調整されている。また、カードリーダ32は、載置面36Aの下方に位置する下側ループアンテナ325を備える。また、下側ループアンテナ325のループ面は、載置面36Aと平行となるように設けられている。
本変形例において、カード設置台36は、+Z方向を向く載置面36Aを有し、カードリーダ32が通信する電波を透過できる。
本変形例によれば、上側カメラ315は載置面36Aの上方に位置し、下側ループアンテナ325は載置面36Aの下方に位置するため、路側装置3は、上側カメラ315の視界が下側ループアンテナ325で遮られることを抑制できる。
【0044】
(第三の変形例)
第二の変形例のさらなる変形例(第三の変形例)として、図14に示すように、撮影部31は、載置面36Aの下方に位置する下側カメラ316をさらに備えてもよい。その際、カード設置台36は、ガラス板であって、下側カメラ316が撮影する光について透明である。上側カメラ315は、載置面36Aに載置されたカードCCの表面(おもて面)の券面画像を撮影し、下側カメラ316は、載置面36Aに載置されたカードCCの裏面の券面画像を撮影する。下側カメラ316は、カードCCの券面画像を、載置面36A及び下側ループアンテナ325の開口325Aを通して撮影する。
本変形例によれば、路側装置3は、1回の提示で表面と裏面とを撮影できるため、カードCCを利用者に2回提示してもらう必要がなくなる。また、路側装置3は、表面と裏面とを同時に撮影できる。したがって、路側装置3は、券面画像の撮影に要する時間を短縮できる。
なお、本変形例において、載置面36Aをガラスアンテナとし、下側ループアンテナ325に代えて、載置面36Aが、カードリーダ32のアンテナ機能を有するように構成されてもよい。
【0045】
(その他の変形例)
本実施形態では、ループアンテナ321は、透過部33の-Y側より-Y方向に数センチ離れた位置に設けられているが、変形例として、ループアンテナ321は、透過部33の-Y側に接触する位置に設けられてもよい。他の変形例として、ループアンテナ321は、透過部33の内部に設けられてもよい。
【0046】
本実施形態では、カードリーダ32がループアンテナ321を備えるが、格納情報を受信できるならどのように構成されてもよい。
変形例として、透過部33をガラスアンテナとし、ループアンテナ321に代えて、透過部33が、カードリーダ32のアンテナ機能を有するように構成されてもよい。
【0047】
本実施形態では、ST01の実施に続いて、ST02を実施しているが、券面情報及び格納情報を取得できれば、このような順に限らず、どのように実施されてもよい。
変形例として、ST01とST02との実施について、並行して実施してもよいし、ST02を実施した後にST01を実施してもよい。
【0048】
本実施形態では、路側装置3は、車線Lの-Y側に設置されているが、これに限られることはなく、変形例として、路側装置3は、車線Lの+Y側に設置されてもよい。
【0049】
本実施形態では、料金収受システム1が出口料金所に設けられている例について説明したが、これに限られることはなく、変形例として、料金収受システム1は、入口料金所に設けられてもよい。
【0050】
本実施形態では、車線LがETC専用車線である場合について説明したが、これに限られることはなく、変形例として、車線Lは、ETC車両及び非ETC車両の両方が走行する混在車線であってもよい。
【0051】
本実施形態の図1では、料金所に一つの車線Lのみが設けられている例が示されているが、これに限られることはなく、変形例として、料金所に複数の車線Lが設けられていてもよい。
【0052】
本実施形態では、進入側車両検知器21、通信用車両検知器23、及び退出側車両検知器26が透過型の車両検知器である例が示されているが、これに限られることはなく、変形例として、これらは反射型の車両検知器であってもよい。
【0053】
本実施形態では、車線サーバ24はアイランドI上に設置されているが、これに限られることはなく、変形例として、車線サーバ24は料金所事務所内に設置されてもよい。
【0054】
<第二実施形態>
次に、本開示の第二実施形態に係る路側装置103について、図15図20を参照しながら説明する。第一実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0055】
(路側装置の構成)
路側装置103は、車線Lに対し、第一実施形態の路側装置3と同様な位置に同様な目的で設定される。
路側装置103の正面103Aは、車線L側を向いている。
【0056】
図15及び図16に示すように、路側装置103は、撮影部31と、カードリーダ32と、カード設置台136と、インターホン34と、制御部35と、カード搬送機構37と、カード挿入口38と、を備える。
カード挿入口38及びインターホン34は、路側装置103の正面103Aに設けられる。
【0057】
(カード設置台の構成)
カード設置台136は、ガラス板であって、後述する下側カメラ316が撮影する光について透明であり、カードリーダ32が通信する電波を透過できる。
カード設置台136は、+Z方向を向き、カードCCを載置する載置面136Aを有する。
【0058】
(カード搬送機構の構成)
カード搬送機構37は、搬送面37Aを有し、利用者により提示されたカードCCであり、カード挿入口38に挿入されたカードCCを搬送面37Aに載せて搬送する。
図16に示すように、搬送面37Aは、カード挿入口38から載置面136Aに延びている。
カード搬送機構37は、モータ等の駆動により搬送面37Aを動かして、カードCCをカード挿入口38から載置面136Aへ搬入したり、載置面136Aからカード挿入口38へ搬出したりする。
【0059】
(撮影部の構成)
撮影部31は、載置面136Aに載置されたカードCCの券面画像を撮影する。
本実施形態では、撮影部31は、載置面136Aの上方に位置する上側カメラ315と、載置面136Aの下方に位置する下側カメラ316と、を備える。
上側カメラ315は、載置面136Aに載置されたカードCCの表面(おもて面)の券面画像を撮影し、下側カメラ316は、載置面136Aに載置されたカードCCの裏面の券面画像を、載置面136Aを通して撮影する。
上側カメラ315の撮影軸315Aと下側カメラ316の撮影軸316Aとは、Y方向の異なる位置にあり、±Z方向に延びている。
上側カメラ315によるカードCCの表面(おもて面)の券面画像の撮影と順に、下側カメラ316はカードCCの裏面の券面画像を撮影する。
【0060】
(カードリーダの構成)
カードリーダ32は、電波を用いた近距離無線通信を行うことにより、搬送中のカードCCから、カードCCに格納される格納情報を受信する。
カードリーダ32のアンテナ326は、搬送面37Aの上方近傍に位置している。
【0061】
(制御部の構成)
制御部35は、第一実施形態の制御部35と同様に、券面情報取得部351と、格納情報取得部352と、判別部353と、を備える。
【0062】
(動作)
路側装置103の動作について説明する。
【0063】
図17に示すように、まず、カード搬送機構37は、利用者が提示するカードCCをカード挿入口38から載置面136Aへ搬入する(ST101:搬入ステップ)。
【0064】
ST101の実施に続いて、券面情報取得部351は、載置面136Aにおいて撮影されたカードCCの表面(おもて面)の券面画像に基づく券面情報を取得する(ST102:券面情報取得(表)ステップ)。
その際、図18に示すように、券面情報取得部351は、上側カメラ315により撮影されたカードCCの券面画像に基づくカードCCの表面(おもて面)の券面情報を取得する。
【0065】
ST102の実施に続いて、券面情報取得部351は、載置面136Aにおいて撮影されたカードCCの裏面の券面画像に基づく券面情報を取得する(ST103:券面情報取得(裏)ステップ)。
その際、図18に示すように、券面情報取得部351は、下側カメラ316により撮影されたカードCCの券面画像に基づくカードCCの裏面の券面情報を取得する。
【0066】
ST103の実施に続いて、カード搬送機構37は、載置面136Aからカード挿入口38へ搬出する(ST104:搬出ステップ)。
【0067】
他方、ST101からST104の実施と並行して、格納情報取得部352は、カードリーダ32により受信されたカードCCの格納情報を取得する(ST105:格納情報取得ステップ)。
【0068】
ST104及びST105の実施に続いて、判別部353は、取得されたカードCCの表面(おもて面)の券面情報と取得された格納情報との不一致を判別し、取得されたカードCCの裏面の券面情報と取得された格納情報との不一致を判別することにより、取得された券面情報と取得された格納情報との不一致を判別する(ST106:判別ステップ)。
【0069】
カードCCが、引越し等による住所変更履歴を含む正規の運転免許証である場合、現住所がカードCCに格納されると共にカードCCの裏面に記載され、旧住所がカードCCの表面(おもて面)の記載されている。
このため、図19に示すように、取得されたカードCCの表面(おもて面)の券面情報と取得された格納情報とが不一致と判別され、取得されたカードCCの裏面の券面情報と取得された格納情報とが一致を判別される場合、判別部353は、格納情報が券面情報と整合している(整合)と判定する。
逆に、図20に示すように、取得されたカードCCの表面(おもて面)の券面情報と取得された格納情報とが一致と判別され、取得されたカードCCの裏面の券面情報と取得された格納情報とが不一致を判別される場合、判別部353は、格納情報が券面情報と整合していない(不整合)と判別する。
判別部353は、不整合であれば、カードCCが異常である旨、又は不正使用されている旨を判別する。
【0070】
(作用、効果)
本実施形態によれば、路側装置103は、搬送中にカードCCの向きを合わせることができるため、撮影されたカードCCの券面画像を確認するための時間を短縮できる。
【0071】
例えば、第一実施形態の場合、利用者が透過部33に押し当てる場合にカードCCの法線方向周りの回転が発生すると、撮影されたカードCCの券面画像の視認性が低下したり、視認性向上のために、カードCCの券面画像の回転補正処理が必要となったりすることがある。
これに対し、本実施形態の場合、搬送中にカードCCの向きを合わせることができるため、撮影されるカードCCの法線方向周りの回転を抑制できる。
カードCCの法線方向周りの回転が抑制されれば、券面情報を監視盤4の画面表示する時に、収受員の視認性が向上し、又は視認性向上のための回転補正処理が不要となったりする。また、カードCCの法線方向周りの回転が抑制されれば、券面情報取得の際にOCR機能を利用する場合でも、カードCCの法線方向周りの回転を考慮する必要がなくなるため、OCR機能の精度の向上も期待できる。
このため、本実施形態によれば、結果的に、撮影されたカードCCの券面画像を確認するための時間を短縮できる。
【0072】
本実施形態によれば、利用者がカード挿入するという1つの行動のみで、券面情報の取得、格納情報の取得の2つの動作が完了し、カードCCの提示における利便性が向上する。
【0073】
本実施形態によれば、利用者がカード挿入するという1つの行動のみで、表面(おもて面)の券面情報の取得、裏面の券面情報の取得、格納情報の取得の3つの動作が完了し、利便性が向上する。
【0074】
本実施形態によれば、路側装置103は、券面情報と格納情報との不一致を検出できる。
【0075】
なお、本実施形態では、カードリーダ32は、搬送中のカードCCから、カードCCに格納される格納情報を受信しているが、搬送中であればどのようなタイミングであってもよく、搬入中(ST101実施中)のカードCCから格納情報を受信してもよいし、搬出中(ST104実施中)のカードCCから格納情報を受信してもよい。
路側装置103は、搬入中のカードCCから格納情報を受信すれば、搬入の待ち時間を有効に利用できるし、搬出中のカードCCから格納情報を受信すれば、搬出の待ち時間を有効に利用できる。
【0076】
また、本実施形態において、判別部353は、図19及び図20に示すように判別しているが、カードCCの表面(おもて面)の券面情報、カードCCの裏面の券面情報、格納情報を取得できるなら、他の実施形態においても同様な判別を行ってもよい。
例えば、第一実施形態の第三実施形態において、図19及び図20に示すような判別を行ってもよい。
【0077】
(変形例)
本実施形態では、上側カメラ315の撮影軸315Aと下側カメラ316の撮影軸316Aとは、Y方向の異なる位置にあるが、表面(おもて面)の券面画像と裏面の券面画像を撮影できれば、どのように構成されてもよい。
変形例として、上側カメラ315の撮影軸315Aと下側カメラ316の撮影軸316Aとは、±Z方向に同軸で延びていてもよい。
本変形例によれば、路側装置103は、表面と裏面とを同時に撮影できるため、券面画像の撮影に要する時間を短縮できる。
【0078】
本実施形態では、カードリーダ32のアンテナ326は、搬送面37Aの上方近傍に位置しているが、搬出中のカードCCから格納情報を受信できるなら、どのような位置の設けてもよい。変形例として、カードリーダ32のアンテナ326は、搬送面37Aより撮影部31の近傍に位置してもよい。
【0079】
本実施形態では、券面情報取得部351は、ST102の実施に続いて、ST103を実施しているが、券面情報及び格納情報を取得できれば、どのように実施されてもよい。
変形例として、券面情報取得部351は、ST103の実施に続いて、ST102を実施してもよい。
【0080】
<制御部のハードウェア構成の例>
なお、上述の各実施形態においては、制御部35の各種機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを制御部35が備えるコンピュータ39に読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、コンピュータシステムのCPU(Central Processing Unit)の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0081】
上述の各実施形態において、制御部35の各種機能を実現するためのプログラムを実行させるコンピュータのハードウェア構成の例について説明する。
【0082】
図21に示すように、制御部35が備えるコンピュータ39は、CPU391と、メモリ392と、記憶/再生装置393と、Input Output Interface(以下、「IO I/F」という。)394と、通信Interface(以下、「通信I/F」という。)395と、を備える。
【0083】
メモリ392は、制御部35で実行されるプログラムで使用されるデータ等を一時的に記憶するRandom Access Memory(以下、「RAM」という。)等の媒体である。
メモリ392には、券面画像、券面情報、格納情報等が格納される。
【0084】
記憶/再生装置393は、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生したりするための装置である。
【0085】
IO I/F394は、制御部35と他の装置との間で情報等の入出力を行うためのインタフェースである。
【0086】
通信I/F395は、インターネット、専用通信回線等の通信回線を介して、他の装置との間で通信を行うインタフェースである。
【0087】
<その他の実施形態>
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、開示の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、開示の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0088】
<付記>
各実施形態に記載の路側装置は、例えば以下のように把握される。
【0089】
(1)第1の態様に係る路側装置103は、有料道路の利用者が提示するカードCCを搬送するカード搬送機構37と、搬送中の前記カードCCから、前記カードCCに格納される格納情報を受信するカードリーダ32と、搬送された前記カードCCを載置する載置面136Aを有するカード設置台136と、前記載置面136Aに載置された前記カードCCの券面画像を撮影する撮影部31と、を備える。
【0090】
本態様によれば、路側装置103は、搬送中にカードCCの向きを合わせることができるため、カードCCを確認するための時間を短縮できる。
また、利用者がカード挿入するという1つの行動のみで、券面情報の取得、格納情報の取得の2つの動作が完了し、利便性が向上する。
【0091】
(2)第2の態様に係る路側装置103は、前記撮影部31が、前記載置面136Aの上方に位置する上側カメラ315と、前記載置面136Aの下方に位置する下側カメラ316と、をさらに備える(1)の路側装置103である。
【0092】
本態様によれば、利用者がカード挿入するという1つの行動のみで、表面(おもて面)の券面情報の取得、裏面の券面情報の取得、格納情報の取得の3つの動作が完了し、利便性が向上する。
【0093】
(3)第3の態様に係る路側装置103は、前記カードリーダ32が、前記載置面136Aへ搬入中の前記カードCCから、前記格納情報を受信する(1)又は(2)の路側装置103である。
【0094】
本態様によれば、路側装置103は、搬入中のカードCCから格納情報を取得できるため、搬入の待ち時間を有効に利用できる。
【0095】
(4)第4の態様に係る路側装置103は、前記カードリーダ32が、前記載置面136Aから搬出中の前記カードから、前記格納情報を受信する(1)又は(2)の路側装置103である。
【0096】
本態様によれば、路側装置103は、搬出中のカードCCから格納情報を取得できるため、搬出の待ち時間を有効に利用できる。
【0097】
(5)第5の態様に係る路側装置103は、撮影された前記券面画像に基づく券面情報を取得する券面情報取得部351と、受信された前記格納情報を取得する格納情報取得部352と、取得された前記券面情報と取得された前記格納情報との不一致を判別する判別部353と、を備える(1)から(4)の路側装置103である。
【0098】
本態様によれば、路側装置103は、券面情報と格納情報との不一致を検出できる。
【符号の説明】
【0099】
1 料金収受システム
2 ETC設備
3 路側装置
3A 正面
4 監視盤
21 進入側車両検知器
22 路側アンテナ
23 通信用車両検知器
24 車線サーバ
25 発進制御機
26 退出側車両検知器
31 撮影部
32 カードリーダ
33 透過部
34 インターホン
35 制御部
36 カード設置台
36A 載置面
37 カード搬送機構
37A 搬送面
38 カード挿入口
39 コンピュータ
41 表示装置
42 入力装置
43 指示送信部
103 路側装置
103A 正面
136 カード設置台
136A 載置面
311 撮影レンズ
311A 撮影軸
315 上側カメラ
315A 撮影軸
316 下側カメラ
316A 撮影軸
321 ループアンテナ
321A 開口
321C 中心
325 下側ループアンテナ
325A 開口
326 アンテナ
331 板面
351 券面情報取得部
352 格納情報取得部
353 判別部
391 CPU
392 メモリ
393 記憶/再生装置
394 IO I/F
395 通信I/F
A 車両
CC カード
I アイランド
L 車線
X1 進入検出位置
X2 通信終了位置
X3 退出検出位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21