(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057788
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】車両用表示装置
(51)【国際特許分類】
B60R 16/02 20060101AFI20230417BHJP
B60K 35/00 20060101ALI20230417BHJP
G06F 12/00 20060101ALI20230417BHJP
G06F 11/14 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
B60R16/02 640K
B60K35/00 Z
G06F12/00 597U
G06F12/00 550Z
G06F11/14 641D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167455
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小林 みなみ
(72)【発明者】
【氏名】本間 一樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕介
【テーマコード(参考)】
3D344
5B160
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AB01
3D344AD02
3D344AD13
5B160AA12
5B160MM02
5B160NA02
(57)【要約】
【課題】 信頼性の高い車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 本開示の車両用表示装置Mは、自動二輪車両MCに搭載された発電機1あるいはバッテリ2から電源を供給されて車両情報を表示する。車両用表示装置Mは、車両情報を表示する表示部5と、表示部5を制御する制御部8と、電源が供給されている間において車両情報を保持する揮発性メモリ6と、不揮発性メモリ7と、を備える。制御部8は、バッテリ2が接続されていると判定した場合に、起動スイッチ3のオフを検出すると、処理S34において、揮発性メモリ6に保持された車両情報を不揮発性メモリ7に記憶させる。そして、制御部8は、バッテリ2が接続されていないと判定した場合に、車両の停車を検出すると、処理S45において、揮発性メモリ6に保持された車両情報を不揮発性メモリ7に記憶させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された発電機あるいはバッテリから電源を供給されて車両情報を表示する車両用表示装置であって、
前記車両情報を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
前記電源が供給されている間において前記車両情報を保持する揮発性メモリと、
不揮発性メモリと、を備え、
前記制御部は、前記バッテリの接続状態を判定する判定機能と、
前記バッテリが接続されていると判定した場合に、起動スイッチのオフを検出すると、前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶させる第1記憶機能と、
前記バッテリが接続されていないと判定した場合に、前記車両の停車を検出すると、前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶させる第2記憶機能と、を有する、
車両用表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記判定機能を起動時に実行する、
請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、所定期間内における前記第2記憶機能による前記不揮発性メモリへの記憶回数が、所定回数未満のときのみ前記第2記憶機能による前記不揮発性メモリへの記憶を許可する、
請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2記憶機能による前記不揮発性メモリへの記憶がされてから経過した時間が、所定時間以上のときのみ前記第2記憶機能による前記不揮発性メモリへの記憶を許可する、
請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を記憶する前記不揮発性メモリの複数の領域を記憶領域として設定し、
前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶させるにあたって、記憶させる毎に前記記憶領域内の異なる領域に切り替えて前記車両情報を記憶させる、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記車両情報は、燃費情報である、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両情報を表示する車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用表示装置として特許文献1に開示されたものがある。この車両用表示装置は、所定距離毎に不揮発性メモリに車両情報を記憶させ、車両用表示装置に電源が供給されていない間も車両情報が消失しないようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような車両用表示装置においては、車両用表示装置の信頼性の観点から、不揮発性メモリへの書き込み回数を低減しつつ、車両情報を確実に不揮発性メモリに記憶させることが、要望されている。
【0005】
上述した事情から、本開示は、信頼性の高い車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両用表示装置は、
車両に搭載された発電機あるいはバッテリから電源を供給されて車両情報を表示する車両用表示装置であって、
前記車両情報を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
前記電源が供給されている間において前記車両情報を保持する揮発性メモリと、
不揮発性メモリと、を備え、
前記制御部は、前記バッテリの接続状態を判定する判定機能と、
前記バッテリが接続されていると判定した場合に、起動スイッチのオフを検出すると、前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶させる第1記憶機能と、
前記バッテリが接続されていないと判定した場合に、前記車両の停車を検出すると、前記揮発性メモリに保持された前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶させる第2記憶機能と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、信頼性の高い車両用表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】自動二輪車両の側面図。本図において、方向Frは前方、方向Rrは後方、方向Upは上方、方向Dnは下方を示すものである。
【
図2】自動二輪車両に搭載された車両用表示装置の上面図。本図において、方向Frは前方、方向Rrは後方、方向Riは右方、方向Leは左方を示すものである。
【
図3】車両用表示装置の構成を示すシステムブロック図。
【
図4】車両用表示装置の制御手順を示すアクティビティ図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の車両用表示装置Mの構成を以下に示す。
【0010】
車両用表示装置Mは、自動二輪車両MCに搭載された計器である。車両用表示装置Mは、車両の走行速度やエンジン回転数、残燃料量、平均燃費や瞬間燃費などの燃費、外気温、区間距離(トリップ距離)や総走行距離(オド距離)などの走行距離、各種警告、経路案内、などの車両情報を表示する。
【0011】
車両用表示装置Mは、自動二輪車両MCに搭載された発電機1及びバッテリ2と電気的に接続しており、発電機1あるいはバッテリ2から電源を供給される。
【0012】
発電機1は、例えば、交流電源を生むジェネレータと、ジェネレータから出力された交流電源を直流電源に整流するオルタネータから構成される。発電機1は、起動スイッチ(イグニッションスイッチ)3のオン、あるいは、キックスターターペダルKPの操作により始動して、バッテリ2及び車両用表示装置Mに電源を供給する。また、発電機1は、起動スイッチ3のオフにより電源の供給を停止する。
【0013】
バッテリ2は、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池などの二次電池であり、発電機1によって充電される。発電機1が電源の供給を停止している間、車両用表示装置Mに電源を供給する。
【0014】
車両用表示装置Mは、表示部5、揮発性メモリ6、不揮発性メモリ7、制御部8を備える。車両用表示装置Mは、発電機1、バッテリ2、起動スイッチ3、及び、車両情報入力部4と接続している。
【0015】
車両情報入力部4は、車両情報を制御部8に入力する。車両情報入力部4は、例えば、走行速度やエンジン回転数を検出する回転センサ、残燃料量を検出する液面センサ、外気温を検出する温度センサ、などの各種センサである。
【0016】
表示部5は、液晶ディスプレイなどの画像表示器である。表示部5は、車両情報を数字や図形などによって表した画像を表示する。
【0017】
揮発性メモリ6は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random-Access Memory)などの記憶素子である。揮発性メモリ6は、発電機1あるいはバッテリ2から電源が供給されている間に限り、情報を保持する。揮発性メモリ6は、電源が供給されなくなると、保持していた情報が失われる。
【0018】
不揮発性メモリ7は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶素子である。不揮発性メモリ7は、電源の供給がされない間も、記録された情報を保持することができる。
【0019】
不揮発性メモリ7は、後述する車両情報を記憶するための記憶領域7A、7B、7Cの複数の領域を有する。この記憶領域7A~7Cは、例えば、各領域が8Byteの容量を持ち、連なった番地に配置されている。
【0020】
制御部8は、マイクロコントローラなどの演算集積回路である。制御部8は、発電機1あるいはバッテリ2から電源が供給されると起動し、車両情報入力部4から入力された車両情報を、表示部5に表示させる。
【0021】
(制御手順)
制御部8は、
図4に示す制御手順によって、車両情報を表示部5に表示させる。
【0022】
(制御の開始)
制御部8は、発電機1あるいはバッテリ2から電源が供給されると起動し、制御を開始する。制御を開始すると、処理S1を実行する。
【0023】
(処理S1)
制御部8は、バッテリ2の接続状態を取得する。より具体的には、制御部8は、バッテリ2の電圧を取得する。制御部8は、この処理S1の実行後、処理S2を実行する。
【0024】
(処理S2)
制御部8は、バッテリ2の接続状態を判定する。より具体的には、制御部8は、バッテリ2の電圧が所定の電圧値以上であり、正常に検出できた場合に、「バッテリ2が接続されている」と判定する。そうでない場合、制御部8は、「バッテリ2が接続されていない」と判定する。制御部8は、「バッテリ2が接続されている」と判定した場合は、処理S3を実行する。制御部8は、「バッテリ2が接続されていない」と判定した場合は、処理S4を実行する。
【0025】
(処理S3)
処理S3は、バッテリ2が接続されている場合に実行する車両情報の第1表示処理である。制御部8は、処理S3の実行を開始すると、はじめに処理S31を実行する。ただし、後述する処理S33の割り込み条件を満たした場合は、処理S33を実行する。
【0026】
(処理S31)
制御部8は、表示部5に表示させる車両情報を更新する。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を更新する処理を示す。制御部8は、不揮発性メモリ7に平均燃費が保持されていない場合、不揮発性メモリ7に記憶されている過去の平均燃費のうち最も新しい値を読み込み、揮発性メモリ6に保持させる。制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている平均燃費、所定の時間における燃料噴射量、所定の時間における走行距離に基づいて、最新の平均燃費を算出する。制御部8は、処理S31を実行後、処理S32を実行する。
【0027】
(処理S32)
制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている最新の車両情報を表示部5に表示させる。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を表示する処理を示す。制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている最新の平均燃費を、表示部5に表示させる。制御部8は、処理S32を実行後、再び処理S31を実行する。
【0028】
(処理S33)
制御部8は、割り込み条件を満たすと、処理S34を実行する。この割り込み条件は、起動スイッチ3がオンからオフに切り替わった、という条件である。
【0029】
(処理S34)
制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている最新の車両情報を、不揮発性メモリ7に記憶させる。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を不揮発性メモリ7に記憶させる処理を示す。この最新の車両情報の記憶にあたっては、記憶させる毎に不揮発性メモリ7の記憶領域7A~7Cの異なる領域に切り替えて記憶させる。より具体的には、制御部8は、記憶領域7A、7B、7C、7A…のように、順に車両情報を記憶させる記憶領域を切り替えて記憶させる。処理部8は、処理S34を実行後、表示部5への車両情報の表示を停止し、終了する。
【0030】
(処理S4)
処理S4は、バッテリ2が接続されていない場合に実行する車両情報の第2表示処理である。制御部8は、処理S4の実行を開始すると、はじめに処理S41を実行する。ただし、後述する処理S46の割り込み条件を満たした場合は、表示部5への車両情報の表示を停止し、終了する。
【0031】
(処理S41)
制御部8は、処理S31と同様に、表示部5に表示させる車両情報を更新する。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を更新する処理を示す。制御部8は、不揮発性メモリ7に平均燃費が保持されていない場合、不揮発性メモリ7に記憶されている過去の平均燃費のうち最も新しい値を読み込み、揮発性メモリ6に保持させる。制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている平均燃費、所定の時間における燃料噴射量、所定の時間における走行距離に基づいて、最新の平均燃費を算出する。制御部8は、処理S41を実行後、処理S42を実行する。
【0032】
(処理S42)
制御部8は、自動二輪車両MCが走行状態から停車状態に切り替わったことを判定する。制御部8は、例えば、車両の走行速度が5km/h以上になると、走行状態であると判定する。また、制御部8は、例えば、走行状態から走行速度が1km/h未満になってから所定時間(例えば0.5秒)経過すると、停車状態であると判定する。制御部8は、走行状態から停車状態に切り替わったことを検出した場合、処理S44を実行する。制御部8は、そうでない場合、処理S43を実行する。
【0033】
(処理S43)
制御部8は、処理S32と同様に、揮発性メモリ6に保持されている最新の車両情報を表示部5に表示させる。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を表示する処理を示す。制御部8は、揮発性メモリ6に保持されている最新の平均燃費を、表示部5に表示させる。制御部8は、処理S43を実行後、再び処理S41を実行する。
【0034】
(処理S44)
制御部8は、不揮発性メモリ7への書き込み上限回数に達したかを判定する。制御部8は、処理S4の実行を開始してから後述する処理S45の実行回数を数え、この実行回数が所定回数(例えば、100回)以上であれば、「書き込み上限回数に達した」と判定する。制御部8は、「書き込み上限回数に達した」と判定した場合は、処理S43を実行する。制御部8は、そうでない場合は、処理S45を実行する。
【0035】
(処理S45)
制御部8は、処理S34と同様に、揮発性メモリ6に保持されている最新の車両情報を、不揮発性メモリ7に記憶させる。ここでは、車両情報の一例として、平均燃費を不揮発性メモリ7に記憶させる処理を示す。この最新の車両情報の記憶にあたっては、記憶させる毎に不揮発性メモリ7の記憶領域7A~7Cの異なる領域に切り替えて記憶させる。より具体的には、制御部8は、記憶領域7A、7B、7C、7A…のように、順に車両情報を記憶させる記憶領域を切り替えて記憶させる。制御部8は、処理S45の実行後、処理S43を実行する。
【0036】
(処理S46)
制御部8は、割り込み条件を満たすと、表示部5への車両情報の表示を停止し、終了する。この割り込み条件は、起動スイッチ3がオンからオフに切り替わった、という条件である。
【0037】
以上が車両情報を表示部5に表示させる手順である。
【0038】
前述したように、制御部8は、バッテリ2の接続状態を判定する判定機能(処理S2)を有する。そして、制御部8は、バッテリ2が接続されていると判定した場合に、起動スイッチ3のオフを検出すると、揮発性メモリ6に保持された車両情報を不揮発性メモリ7に記憶させる第1記憶機能(処理S34)を有する。さらに、制御部8は、バッテリ2が接続されていないと判定した場合に、車両の停車を検出すると、揮発性メモリ6に保持された車両情報を不揮発性メモリ7に記憶させる第2記憶機能(処理S45)を有する。
【0039】
このように構成することで、バッテリ2が搭載されている場合においては、起動スイッチ3のオフされたときだけ不揮発性メモリ7に車両情報が記憶されるので、不揮発性メモリ7への書き込み回数を少なく抑えつつ電源が供給されていない間においても車両情報を保持し続けることができる。
【0040】
ここで、バッテリ2が外された状態で自動二輪車両MCのキックスターターペダルKPの操作により始動して運転する、という変則的な運転を本開示の発明者は想定した。このような変則的な運転の場合、運転終了時に起動スイッチ3のオフに伴って車両用表示装置Mへの電源供給が遮断され制御部8が停止してしまうため、不揮発性メモリ7に車両情報を正しく記憶できない場合がある、という課題があることを本開示の発明者は発見した。このような課題を解決するため、上述した構成においては、バッテリ2が搭載されていない場合に、車両の停車を検出した際に不揮発性メモリ7に車両情報が記憶されるようにした。従って、例えば、平均燃費などの過去の履歴に基づいて算出される車両情報の算出精度を保つことができるようになる。
【0041】
また、制御部8は、処理S44に示したように、所定期間(車両用表示装置Mが起動してから終了するまでの期間)内における第2記憶機能(処理S45)による不揮発性メモリ7への記憶回数が、所定回数未満のときのみ第2記憶機能(処理S45)による不揮発性メモリ7への記憶を許可するようにした。
このように構成することで、不揮発性メモリ7への書き込み回数が際限なく増加しない。不揮発性メモリ7は、動作保証がされている書き込み回数の上限が定められており、この上限回数を超えた書き込みを行うと故障して正しく情報が記憶できないおそれがあるため、書き込み回数を少なく抑えることで故障が生じにくい。
【0042】
また、制御部8は、処理S34や処理S45に示したように、不揮発性メモリ7に車両情報を記憶させるにあたって、記憶させる毎に記憶領域7A~7C内の異なる領域に切り替えて記憶させるようにした。
このように構成することで、1つの領域に対する書き込み回数を少なく抑えることができる。つまり、不揮発性メモリ7の故障が生じにくい。
【0043】
本開示の車両用表示装置Mは、以下の変形をしてもよい。
【0044】
制御部8は、不揮発性メモリ7の動作保証がされている書き込み回数の上限数が十分に大きい場合は、処理S44を削除する構成としてもよい。つまり、書き込み制限をしなくてもよい。具体的には、処理S42において、制御部8は、走行状態から停車状態に切り替わったことを検出した場合、処理S45を実行するように構成してよい。
【0045】
制御部8は、上述した処理S44において、所定期間内における書き込み上限回数に達していない場合に、処理S45の不揮発性メモリ7への記憶を許可したが、以下のように構成してもよい。制御部8は、処理S45を実行してから経過した時間を数え、この経過時間が所定時間(例えば、5分)以上のときに、処理S45の不揮発性メモリ7への記憶を許可するように構成してもよい。つまり、頻繁に不揮発性メモリ7への書き込みが行われないように制限するようにすることが好ましい。
【0046】
また、上述した実施形態においては、不揮発性メモリ7に記憶する車両情報として、平均燃費を例示したが、他の車両情報に適用してもよい。例えば、このような車両情報として、瞬間燃費、区間距離(トリップ距離)や総走行距離(オド距離)などの過去の履歴情報を保持する必要がある車両情報であればよい。
【符号の説明】
【0047】
M …車両用表示装置
1 …発電機
2 …バッテリ
3 …起動スイッチ
4 …車両情報入力部
5 …表示部
6 …揮発性メモリ
7 …不揮発性メモリ
8 …制御部