(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057837
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】投資効果表示装置、投資効果表示方法および投資効果表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20230417BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167537
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】516140214
【氏名又は名称】booost technologies株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青井 宏憲
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】投資金額の設定が行いやすくなる。
【解決手段】投資効果表示システムは、サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、第2利用料金の金額を設定する設定部132と、設定部132により設定された第2利用料金の金額によって発生する投資効果を、携帯端末Pに表示させる表示制御部133とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部とを備える、投資効果表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投資効果表示装置において、
前記サービス利用料金を回収する料金回収部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定する、投資効果表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投資効果表示装置において、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方である、投資効果表示装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第2利用料金は、前記第1利用料金に対して追加されるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対して追加される前記第2利用料金の金額の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項6】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第2利用料金は、前記第1利用料金に含まれるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対する前記第2利用料金の割合の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、前記サービスの提供者から前記割合の上限値の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項記載の投資効果表示装置において、
前記表示部は、前記第2利用料金の金額が設定された場合、前記サービスの利用料が回収された場合、および、前記第2利用料金による投資が行われた場合の少なくともいずれか1つの場合において、前記投資効果を表示する、投資効果表示装置。
【請求項9】
請求項4に記載の投資効果表示装置において、
複数のサービス提供者と、前記各サービス提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなるサービス提供者を選択する選択部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項10】
サーバ装置が、
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、
設定された前記第2利用料金の金額によって発生する効果を表示部に表示させるステップとを備える、投資効果表示方法。
【請求項11】
コンピュータに、
請求項10に記載の投資効果表示方法を実行させるための投資効果表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、料金回収に伴う投資の効果を表示する投資効果表示装置、投資効果表示方法および投資効果表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、異なる2以上のサービスの利用料金を一括で決済することができる決済サービスが存在する。特許文献1では、エンドユーザの電子商店に対する決済代金を電気料金に上乗せして処理される。これにより、決済処理の煩雑さを軽減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本開示の一実施形態に係る投資効果表示装置は、サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部とを備える。
【0005】
また、前記サービス利用料金を回収する料金回収部をさらに備える、としてもよい。
【0006】
また、前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定する、としてもよい。
【0007】
また、前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方である、としてもよい。
【0008】
また、前記第2利用料金は、前記第1利用料金に対して追加されるものであり、前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対して追加される前記第2利用料金の金額の入力を受け付ける、としてもよい。
【0009】
また、前記第2利用料金は、前記第1利用料金に含まれるものであり、前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対する前記第2利用料金の割合の入力を受け付ける、としてもよい。
【0010】
また、前記設定部は、前記サービスの提供者から前記割合の上限値の入力を受け付ける、としてもよい。
【0011】
また、前記表示部は、前記第2利用料金の金額が設定された時、前記サービスの利用料金の回収時、および、前記第2利用料金による投資が行われた時のいずれか1つのタイミングで、前記投資効果を表示する、としてもよい。
【0012】
また、複数のサービス提供者と、前記各サービス提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなるサービス提供者を選択する選択部をさらに備える、としてもよい。
【0013】
また、本開示の他の実施形態に係る投資効果表示方法は、サーバ装置が、サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、設定された前記第2利用料金の金額によって発生する効果を表示部に表示させるステップとを備える。
【0014】
また、本開示の他の実施形態に係る投資効果表示プログラムは、コンピュータに、前記投資効果表示方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態に係る投資効果表示システムの構成を示すブロック図。
【
図2】第1実施形態に係る電気料金プラン管理サーバに格納されている電気料金プランDBの概念図。
【
図3】第1実施形態に係るサーバ装置の記憶部に格納されているユーザDBの概念図。
【
図4】第1実施形態に係る投資効果表示システムの動作を示すフローチャート。
【
図5】第2実施形態に係る投資効果表示システムの構成を示すブロック図。
【
図6】第2実施形態に係る投資効果表示システムの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0017】
本開示に係る投資効果表示装置、投資効果表示方法および投資効果表示プログラムは、本実施形態に係る投資効果表示システムの一部または全部として実現されている。
【0018】
また、以下の実施形態では、電気利用者(サービスの利用者)が、小売電気事業者(サービスの提供者)と契約し、電気(サービス)を供給(提供)されている場合を例にして説明する。小売電気事業者は、契約中の電気利用者の電力使用量を測定(検針)し、電気利用者に対して、所定期間(例えば、1ヶ月)ごとに電気料金を請求する。
【0019】
ここで、本実施形態では、小売電気事業者は、電気利用者から電気使用量に対する電気料金を回収する際に、環境投資に対する料金を回収する。すなわち、本実施形態では、小売電気事業者は、電気利用(第1目的)に対する利用料金である第1利用料金と、環境投資(第2目的)に対する第2利用料金とを含む電気料金(サービス利用料金)を決定する。本実施形態に係る投資効果表示システムが決定した電気料金にしたがって、小売電気事業者は、電気料金を電気利用者から回収する。そして、小売電気事業者は、回収した第2利用料金を環境投資に充てる。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る投資効果表示システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、投資効果表示システムは、サーバ装置1を備える。サーバ装置1は、通信ネットワークNを介して、携帯端末P、電気料金プラン管理サーバFおよび小売電気事業者サーバRと通信可能に構成されている。
【0021】
携帯端末P(入力受付部)は、スマートフォンなどの通信機器であり、電気利用者によって操作される端末である。携帯端末Pは、例えば、無線通信などにより、通信ネットワークNと接続されている。
【0022】
詳しくは後述するが、電気利用者は、携帯端末Pを操作することにより、第2利用料金の設定が可能である。本実施形態では、第1利用料金の一部が、第2利用料金となる。電気利用者は、携帯端末Pを操作することによって、第1利用料金に対する第2利用料金の割合を設定することが可能である。以下、第1利用料金に対する第2利用料金の割合を、単に「第2利用料金の割合」ということがある。
【0023】
さらに、電気利用者が第2利用料金の割合を設定した場合、携帯端末Pに設定された第2利用料金の金額に応じて発生する環境投資の投資効果(後述)が表示される。すなわち、電気利用者は、携帯端末Pを操作することによって、第2利用料金に対する環境投資の投資効果を把握することができる。
【0024】
電気料金プラン管理サーバFは、小売電気事業者が提供している電気料金プランを管理するものである。
【0025】
電気料金プラン管理サーバFには、
図2に示すような電気料金プランDB(データベース)が構成されている。この電気料金プランDBには、各小売電気事業者から提供された電気料金プランが格納されており、小売電気事業者ごとに、電気料金プランに関するデータが関連付けられている。
【0026】
図2の例では、一の小売電気事業者が1つの電気料金プランを提供している。具体的に、
図2では、小売電気事業者ごとに、電気料金プランにおける基本料金、昼間・夜間電気使用料金が関連付けられている。この基本料金、昼間・夜間電気使用料金は、後述する第1利用料金の算出に用いられる。
【0027】
また、
図2では、小売電気事業者ごとに、電気料金プランにおける投資効果、第2利用料金の割合の上限値が関連付けられている。
【0028】
投資効果は、第2利用料金によって発生する投資効果を示すデータである。
図2に示すように、投資効果は、単位活動量または単位円あたり(例えば、第2利用料金が1,000円あたり)に行われる、植林数やCO
2の削減量などを示すデータである。
図2では、電気料金プランごとに、植林数と、植林数に対応するCO
2の削減量とが関連付けられている。他にも、投資効果は、太陽光パネルや風力発電所など、エコ発電所の設置数などであってもよい。投資効果は、単位活動量または単位円あたりのCO
2の削減量を植林数、太陽光等の再生可能エネルギー発電設備のkW等の他のデータに換算したものでもよい。また、投資効果は、上述の投資によるGHG排出量のほか、投資を行う主体、プロジェクトの詳細等を含んでよい。投資効果は、選択された案件に対する投資効果の推定値等でもよい。また、投資効果は、実際に投資を実行して得られた効果でもよい。
【0029】
第2利用料金の割合の上限値は、第1利用料金に対する第2利用料金の割合の上限値を示すデータである。第2利用料金の割合の上限値は、電気料金プランを設定する小売電気事業者によって事前に設定される。電気利用者は、この第2利用料金の割合の上限値まで、第2利用料金の割合を設定することができる。
【0030】
なお、
図2では、一の小売電気事業者が1つの電気料金プランを提供しているが、一の小売電気事業者が複数の電気料金プランを提供してもよい。また、電気料金プランには、前述した項目(基本料金など)の以外の料金項目が含まれてもよい。
【0031】
電気料金プラン管理サーバFは、例えば、複数の小売電気事業者サーバRと通信ネットワークNを介して接続されており、各小売電気事業者サーバRから電気料金プランの更新の通知を受けると、電気料金プランDBの更新を行う。なお、電気料金プラン管理サーバFは、小売電気事業者が管理する端末からの入力に応じて、電気料金プランを更新してもよい。電気料金プラン管理サーバFは、サーバ装置1の要求に応じて、電気料金プランDBに格納された電気料金プランに関する各種情報を提供する。
【0032】
小売電気事業者サーバRは、小売電気事業者が管理するサーバである。なお、小売電気事業者サーバRは、小売電気事業者が管理するPCなどの端末であってもよい。
【0033】
小売電気事業者は、サーバ装置1から通知された電気料金を示すデータにしたがって、各電気利用者に電気料金の請求を行うとともに、各電気利用者に代わって環境投資を実行する。
【0034】
(サーバ装置1の構成について)
図1に示すように、サーバ装置1は、通信部11、記憶部12および制御部13を備える。
【0035】
通信部11は、例えば、電気回路などで構成され、通信ネットワークNを介して、携帯端末P、電気料金プラン管理サーバFおよび小売電気事業者サーバRと通信を行う。
【0036】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)およびSSD(Solid State Drive)等によって構成される記憶媒体である。記憶部12には、制御部13によって実行される各種プログラムが記憶されている。
【0037】
また、記憶部12には、システムを利用している各電気利用者の電気利用者情報を示す電気利用者DB(データベース)が格納されている。
図3に示すように、各電気利用者の電気使用量(昼間・夜間電気使用量)および契約事業者名(契約している小売電気事業者を示すデータ)が格納されている。図示は省略するが、サーバ装置1は、各電気利用者の建物に設けられた電気のスマートメータと通信可能に接続されており、これらのスマートメータから、各電気利用者の電気使用量を検出し、電気利用者DBに格納する。なお、サーバ装置1は、小売電気事業者の検針結果を受けて、各電気利用者の電気使用量を電気利用者DBに格納してもよいし、各電気利用者の電気使用量を管理するサーバから、各電気利用者の電気使用量を取得してもよい。
【0038】
なお、サーバ装置1は、随時、電気料金プラン管理サーバFと通信を行い、電気料金プランDBに含まれる情報を取得し、記憶部12に格納している。すなわち、記憶部12には、各小売電気事業者が提供している料金プランが格納されている。
【0039】
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)および半導体メモリ等を含むマイクロコンピュータで構成される。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムなどを実行することにより、サーバ装置1の各部を制御する。
【0040】
また、制御部13は、第1料金算出部131、設定部132および表示制御部133を備える。
【0041】
第1料金算出部131は、電気利用者の第1利用料金を算出する。具体的には、第1料金算出部131は、電気利用者DBから、携帯端末Pを操作している電気利用者の、電気使用量と契約事業者名とを示すデータを検出する。そして、第1料金算出部131は、電気料金プランDBを参照して、契約事業者名に対応する電気料金プランを示すデータから、当該電気利用者の第1利用料金を算出する。
【0042】
設定部132は、第2利用料金の割合を設定する。具体的には、設定部132は、携帯端末Pが電気利用者から受け付けた第2利用料金の割合を、当該電気利用者の第2利用料金の割合として設定する。なお、設定部132は、電気料金プランDBを参照して、携帯端末Pが受け付けた第2利用料金の割合が、当該電気利用者が契約している電気料金プランに関連付けられた第2利用料金の上限値よりも高い場合、第2利用料金の割合の設定を設定しない。この場合、設定部132は、携帯端末Pに電気利用者から再度第2利用料金の割合を受け付けるように通知する。
【0043】
なお、設定部132は、小売電気事業者から(例えば、小売電気事業者サーバRなどから)第2利用料金の上限値の設定を事前に受け付けてもよい。この場合、設定部132は、受け付けた第2利用料金の上限値にしたがって、電気料金プランDBを更新する。
【0044】
表示制御部133は、携帯端末Pに、設定された第2利用料金によって発生する環境投資の投資効果を表示させる。具体的には、表示制御部133は、設定部132が設定した第2利用料金の割合に基づいて、第2利用料金の金額を算出する。そして、表示制御部133は、電気料金プランDBを参照して、第2利用料金の金額によって発生する投資効果を算出する。例えば、表示制御部133は、算出した第2利用料金が10,000円、電気料金プランの投資効果が1,000円につき植林1本と定められていた場合、投資効果を植林10本と算出する。表示制御部133は、この投資効果の算出結果を、携帯端末Pに表示させる。
【0045】
(投資効果表示システムの動作について)
図4は第1実施形態に係る投資効果表示システムの動作を示すフローチャートである。具体的に、
図4は
図1のサーバ装置1の動作を示す。
【0046】
第1料金算出部131は、携帯端末Pから所定の通知を受けると、携帯端末Pを操作する電気利用者の第1利用料金を算出する(ステップS1)。具体的には、第1料金算出部131は、電気利用者DBおよび電気料金プランDBを参照して、当該電気利用者の第1利用料金を算出する。
【0047】
設定部132は、携帯端末Pから第2利用料金の割合を受信すると、電気料金プランDBを参照して、当該割合が電気料金プランに設定された第2利用料金の割合の上限値以下であるか否かを判定する(ステップS2)。設定部132は、受信した割合が電気料金プランに設定された第2利用料金の割合の上限値よりも大きい場合(ステップS2のNo)、受信した割合を第2利用料金に設定しない。この場合、設定部132は、携帯端末Pに第2利用料金の再設定通知を行い、携帯端末Pによる第2利用料金の再設定を受け付ける。その後、設定部132は、携帯端末Pから第2利用料金の割合を再受信すると、ステップS2の判定を再度行う。
【0048】
設定部132は、受信した割合が電気料金プランに設定された第2利用料金の割合の上限値以下である場合(ステップS2のYes)、受信した割合を第2利用料金に設定する(ステップS3)。
【0049】
表示制御部133は、設定部132が設定した第2利用料金の割合に基づいて、第2利用料金の金額を算出する(ステップS4)。そして、表示制御部133は、電気料金プランDBを参照して、第2利用料金の金額によって発生する投資効果を算出し、携帯端末Pに算出した投資効果を表示させる通知を行う(ステップS5)。
【0050】
以上に説明したように、第1実施形態に係る投資効果表示システムは、電気利用(サービスの第1目的)に対する利用料金である第1利用料金と、電気利用と異なる目的である環境投資(第2目的)に対する利用料金である第2利用料金とを含む電気料金(サービス利用料金)において、第2利用料金の金額を設定する設定部132と、設定部132により設定された第2利用料金の金額によって発生する投資効果を携帯端末P(表示部)に表示させる表示制御部133を備える。
【0051】
従来、サービスの利用料金の回収に付随して、当該サービスに関連する事業に投資する料金をサービスの利用者から回収するサービスの提供者が存在する。このようなサービスの提供者は、投資のために回収した料金を関連事業に投資することにより、サービスの充実を図っている。本実施形態では、小売電気事業者は、電気利用者から電気料金を回収する際に、環境投資に対する料金を回収し、回収した料金を環境投資に充てている。
【0052】
しかしながら、サービスの利用者(本実施形態では、電気利用者)は、どのくらいの投資を行えば、どの程度の利益が得られるかを知る術がほぼない状態であるため、投資金額の設定が行いにくいことがあった。
【0053】
本実施形態では、設定部132により第2利用料金の金額が設定され、携帯端末Pに環境投資に対する利用料金である第2利用料金に設定された金額によって発生する投資効果を表示されるため、電気利用者は第2利用料金に設定された金額によって得られる投資効果を知ることができる。これにより、電気利用者が投資金額の設定を行いやすくなる。
【0054】
また、設定部132は、携帯端末Pに対する入力(電気利用者からの入力)を受けて、第2利用料金を設定する。これにより、電気利用者の操作により、第2利用料金を設定することができる。
【0055】
また、第2利用料金は、第1利用料金に含まれるものである。設定部132は、電気利用者(携帯端末P)から、第1利用料金に対する第2利用料金の割合の入力を受け付ける。これにより、電気利用者は、第1利用料金の範囲内で、第2利用料金の金額を設定することができる。
【0056】
また、設定部132は、小売電気事業者から第2利用料金の割合の上限値の入力を受け付ける。これにより、小売電気事業者は、第2利用料金の割合の上限値を設定することができる。
【0057】
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る投資効果表示システムの構成を示すブロック図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る投資効果表示システムでは、サーバ装置1に選択部134がさらに備えられている。
【0058】
第2実施形態では、携帯端末Pが電気利用者から契約する小売電気事業者の自動切替の指示を受け付けると、サーバ装置1は、電気利用者DBおよび電気料金プランDBを参照して、当該電気利用者と小売電気事業者との契約を切り替えるスイッチングの指示を行う。
【0059】
(投資効果表示システムの動作について)
図6は第2実施形態に係る投資効果表示システムの動作を示すフローチャートである。具体的に、
図6は
図5のサーバ装置1の動作を示す。以下、
図6を参照しつつ、サーバ装置1の各機能の動作を説明する。
【0060】
第1料金算出部131は、携帯端末Pから小売電気事業者の自動切替の指示を受けると、電気利用者DBから当該電気利用者の電気使用量を読み出す(ステップS11)。そして、第1料金算出部131は、電気料金プランDBを参照して、各小売電気事業者における当該電気利用者の第1利用料金を算出する(ステップS12)。
【0061】
設定部132は、携帯端末Pから第2利用料金の割合を受信する(ステップS3)と、電気料金プランDBを参照して、各小売電気事業者の投資効果を算出する(ステップS14)。具体的には、設定部132は、各小売電気事業者における第2利用料金による投資効果(例えば、各小売電気事業者における植林数やCO2削減量)を算出する。
【0062】
選択部134は、設定部132が算出した投資効果のうち、最も高い投資効果に対応する小売電気事業者を選択する(ステップS15)。例えば、選択部134は、植林数やCO2の排出量が最も削減できる投資効果を得られる小売電気事業者を選択する。この場合、電気利用者が投資効果の優先基準(植林数およびCO2の削減量のいずれか一方を優先できるなど)を設定できてもよい。また、他にも、電気利用者は、地産地消(小売電気事業者の所在地、および小売電気事業者が提供する電気の発電所の所在地が特定の同一区分内に所在する場合など)、環境投資の種類(太陽光、森林吸収、省エネ等)、SDGs等の環境以外の社会的課題を含む指標などに基づいて、投資効果の優先基準を設定できてもよい。
【0063】
選択部134は、選択した小売電気事業者に、当該電気利用者との契約の締結を通知する(ステップS16)。当該通知を受けた小売電気事業者は、所定の手続に従い、小売電気事業者の切替(スイッチング)を行う。
【0064】
表示制御部133は、契約を締結した小売電気事業者により発生する投資効果を表示させる通知を、携帯端末Pに行う。
【0065】
以上に説明したように、第2実施形態に係る投資効果表示システムは、複数の小売電気事業者(複数のサービス提供者)と、各小売電気事業者によって定められた投資効果とが関連付けられた電気料金プランDB(データベース)を参照して、設定部132により設定された第2利用料金の金額により、最も投資効果が高くなる小売電気事業者を選択する選択部134を備える。
【0066】
この構成では、選択部134が、電気料金プランDBを参照して、複数の小売電気事業者の中から、電気利用者が設定した第2利用料金の金額によって最も投資効果が高くなる小売電気事業者が選択するため、電気利用者が複数の小売電気事業者のなかから最も高い投資効果を得られる小売電気事業者を探す手間がなくなる。
【0067】
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
【0068】
また、上記各実施形態の投資効果表示システムは、サービス利用料金を回収する料金回収部をさらに備えてもよい。料金回収部は、電気利用者から電気料金(第1および第2利用料金を含む)を回収する。例えば、料金回収部は、登録されている電気利用者の銀行口座などから、電気料金に相当する金額の引き落としを行う。なお、料金回収部は、投資効果表示システム内に含まれてもよいし、他のシステムに含まれていてもよい。
【0069】
また、上記各実施形態では、設定部132は、電気利用者(サービスの利用者、携帯端末P)から、第2利用料金の割合の設定を受け付けるが、これに限られない。例えば、設定部132は、小売電気事業者(サービスの提供者)から第2利用料金の割合の設定を受け付けてもよい。すなわち、小売電気事業者によって、事前に第2利用料金の割合が設定されていてもよい。また、上記各実施形態では、電気利用者(サービスの利用者、携帯端末P)から、第2利用料金の割合の設定を受け付けるが、これに限られず、電気利用者(または小売電気事業者)から、第2利用料金の金額の設定を受け付けてもよい。
【0070】
また、上記各実施形態では、第2利用料金は、第1利用料金に含まれるもの、すなわち、第2利用料金は第1利用料金の内訳として設定されるものであるが、これに限られず、第2利用料金は第1利用料金とは別に回収されるもの、すなわち、第2利用料金は、第1利用料金に対して追加されるものであってもよい。この場合、設定部132は、電気利用者(携帯端末P)から、第1利用料金に対して追加される第2利用料金の金額の入力を受け付ける。これにより、電気利用者は、第1利用料金に関わらずに、第2利用料金を設定することができる。
【0071】
また、上記各実施形態では、表示制御部133は、設定部132により第2利用料金の金額が設定された場合、携帯端末Pに投資効果を表示させるとしたが、投資効果を表示させる場合は、これに限られない。例えば、表示制御部133は、小売電気事業者によって電気料金(サービスの利用料金)が回収された場合、または、第2利用料金の投資による投資が行われた場合、携帯端末Pに投資効果を表示させるとしてもよいし、電気利用者の操作により、携帯端末Pに投資効果を表示させてもよい。
【0072】
また、上記各実施形態では、サービスの利用者を電気利用者、サービスの提供者を小売電気事業者として説明したが、これに限られない。例えば、サービスの利用者には電気利用者の家族、電気利用者が指定した者など、またサービスの提供者(ユーザ)には、本投資効果表示システムの提供者、環境投資のプロジェクト実行者など、本投資効果表示システムに関連する種々の者が含まれる。また、本開示におけるユーザはサービスの利用者およびサービスの提供者に限られず、サービスに関連する他の者、サービスには関係せず本発明に係る装置に関連する者であってもよい。
【0073】
また、上記各実施形態においては、携帯端末Pが電気利用者から、第2利用料金を設定するための入力を受け付けるが、当該第2利用料金は当該入力を受け付けずに設定されてもよい。例えば小売電気事業者(サービスの提供者)は、あらかじめ第2利用料金の金額および回収方法を設定したプランを電気利用者に示し、本システムは当該方法に従って第2利用料金を回収してもよい。
【0074】
また、上記各実施形態において、携帯端末Pが電気利用者から、第2利用料金を設定するための入力を受け付けるタイミングは、任意に設定することができる。なお、第2利用料金は、電気利用者(サービスの利用者)だけではなく、小売電気事業者(サービスの提供者)が設定することもできる。
【0075】
例えば、事前に当該入力を受け付けておいて、当該入力に応じた第2利用料金を、電気料金を回収する度、一定周期の回収の度、特定の回収の度など、あらかじめ定められた回収の方法に応じて回収してもよい。
【0076】
また、例えば、電気料金回収直前または回収時に当該入力を受け付けて、当該入力に応じた第2利用料金を含む電気料金を回収してもよい。この場合、電気料金を回収する度に、当該入力を受け付けてもよい。
【0077】
また、例えば、電気料金回収直後に当該入力を受け付けて、当該入力に応じた第2利用料金を含む電気料金を回収してもよい。この場合、第2利用料金を、電気料金回収後に回収することとなる(おひねりのような形で第2利用料金を回収することとなる)。
【0078】
また、例えば、事後(電気料金回収後)に、当該入力を受け付けて、第2利用料金を回収してもよい。この場合、第2利用料金を、電気料金の回収と別に回収することとなる。なお、この場合、複数回の電気料金の回収後に、まとめて第2利用料金を回収してもよい。
【0079】
また、上記各実施形態では、第2利用料金が環境投資に用いられる場合を例にしているが、第2利用料金は環境投資以外に用いられてもよい。例えば、第2利用料金は、SDGsの貧困削減、ペット・動物関係の殺処分数の減少など、社会的課題の解決に用いられてもよい。この場合、携帯端末Pには、第2利用料金による社会的課題の解決に関する各種指標が表示される。
【0080】
また、上記各実施形態では、サービスが電気料金である場合を例にして説明したが、これに限られず、サービスは、電力、ガス、水道、通信回線、保険、銀行業務、ウェブショッピング、教育などの知識の教授、広告業務、物流、リースなど種々のサービス、小売、物販等の商品販売、家計簿アプリ等(以下、「サービス等」という)における料金のペイメント・決済・料金計算・収納等(以下、「サービス等の収納等」という)であってもよい。この場合、第1目的は、各サービス等の利用料金となり、第2目的は、当該各サービス等の利用料金とは異なる目的の料金となる。
【0081】
例えば、サービス等がガス、水道、通信回線などのインフラ事業や、銀行業務、ウェブショッピング、知識の教授、広告業務である場合、上記実施形態と同様に、環境投資のための料金を第2利用料金として設定し、当該第2利用料金による環境投資の投資効果を表示してもよい。
【0082】
例えば、サービス等が保険の場合、第1利用料金である保険料とは異なる環境投資のための第2利用料金を設定し、当該第2利用料金による投資効果を表示する。これにより、保険会社(サービスの提供者)は、保険料に加えて、環境投資に対する料金を保険契約者(サービスの利用者)から回収できる。また、保険契約者は、環境投資の投資効果を確認した上で、保険料の支払いに付随して、環境投資を行うことができる。
【0083】
例えば、サービス等がリースの場合、第1利用料金であるリース料とは異なるリサイクル用品回収のための第2利用料金を設定し、当該第2利用料金によるリサイクル可能な品目を表示する。これにより、リース会社(サービスの提供者)は、リース料に加えて、リサイクル回収費用をリース契約者(サービスの利用者)から回収することができる。また、リース契約者は、リサイクル可能な品目を確認した上で、リース料の支払いに付随して、リサイクル用品の回収をリース会社に依頼することができる。
【0084】
例えば、サービス等が小売の場合、第1利用料金である商品の販売代金とは異なる、当該商品のカーボンフットプリントに相当するGHG排出量オフセットに必要な環境投資のための第2利用料金を設定し、当該第2利用料金による前記GHG排出量オフセットの方法、主体、効果等を表示してよい。これにより、小売業者(サービスの提供者)は、商品代金に加えて、環境投資に対する料金を商品購入者(サービスの利用者)から回収できる。また、商品購入者は、GHG排出量オフセットの方法、主体、効果を確認した上で、商品の代金支払いに付随して、環境投資を行うことができる。
【0085】
例えば、サービス等が物流の場合、第1利用料金である荷物の運送料金とは異なるSDGs投資のための第2利用料金を設定し、当該第2利用料金によるSDGs投資の投資効果を表示してよい。これにより、物流業者(サービスの提供者)は、運送料金に加えて、SDGs投資に対する料金を荷送人(サービスの利用者)から回収できる。また、荷送人は、SDGs投資の投資効果を確認した上で、運送料金の支払いに付随して、SDGs投資を行うことができる。
【0086】
例えば、サービス等が家計簿アプリの場合、第1利用料金であるアプリ使用料(ただし、当該アプリ使用料が課金されない無料の場合を含む)とは異なるエコ投資のための第2利用料金を設定し、当該第2利用料金によるエコ投資の投資効果を表示してもよい。これにより、アプリ提供者(サービスの提供者)は、アプリ使用料に加えて、エコ投資に対する料金をアプリ利用者(サービスの利用者)から回収できる。また、アプリ提供者は、エコ投資の投資効果を確認した上で、アプリ使用料の支払いに付随して、エコ投資を行うことができる。
【0087】
また、第2利用料金は複数の第1利用料金の積算に対して設定されてもよい。例えば、サービス提供者が電気およびガスをサービス利用者に提供している場合、第2利用料金は、当該サービス利用者の電気料金およびガス料金の積算に対して設定される。
【0088】
また、第2利用料金は、サービス提供者が複数のサービス利用者から回収した第1利用料金により得られた利益のうち一定の割合としてもよい。この場合、第2利用料金の金額または割合の受け付けは、複数のサービス利用者に対するサービス提供の事前に行ってもよいし、サービス提供の事後に行ってもよい。
【0089】
また、第2利用料金の金額または割合の設定は、投資内容の選択により行われてもよい。すなわち、第2利用料金の金額または内訳は、電気利用者(サービスの利用者)により受け付けられた投資内容の選択に応じて、当該投資内容から得られる金額または内訳でよい。例えば、電気利用者は、Jクレジット案件のうち森林に関するプロジェクトを選択し、設定部132は、当該選択されたプロジェクトに応じた金額または内訳を第2利用料金として表示してもよい。すなわち、設定部132は、電気利用者から、第2利用料金の割合または金額の設定と、第2利用料金による環境投資の投資内容との選択を受け付けてもよい。
【0090】
また、投資効果は、GHG削減量、当該GHG削減量に応じた他の投資効果表現(例えば植林数、太陽光発電設備のkW等)、およびこれらの併記であってよい。
【0091】
また、上記各実施形態に係る投資効果表示システムを、クレジットカード決済システムや口座振替システムなどと連携させてもよい。この場合、例えば、携帯端末Pによって、電気利用者のクレジットカードの番号や口座番号などの決済情報を受け付けて、クレジットカード決済システムや口座振替システムに決済情報の登録をおこなってもよい。これにより、契約プラン選択システムによって、電気利用者の決済情報の管理を行うことができる。
【0092】
また、上記各実施形態に係る投資効果表示システムのサーバ装置1に、クレジットカードを撮影した画像から、クレジットカードに関する情報を検出できる機能を備えてもよい。例えば、サーバ装置1を携帯端末Pと、クレジットカードの決済システムとに通信可能に構成する。サーバ装置1は、電気利用者の通信端末から、電気利用者のクレジットカードの画像を受信し、受信した当該画像から、例えば、OCR(Optical character recognition)などの文字読取技術により、電気利用者のクレジットカードの番号などの情報を読み取り、クレジットカードの決済システムに当該情報を通知してもよい。これにより、決済情報の入力を行う手間を省くことができる。
【0093】
また、サーバ装置1、携帯端末P、電気料金プラン管理サーバF、小売電気事業者サーバRには、それぞれ、上記実施形態に係る機能を実現するための料金回収プログラムがインストールされている。サーバ装置1、携帯端末P、電気料金プラン管理サーバF、小売電気事業者サーバRは、インストールされた料金回収プログラムを実行することにより、上記実施形態に係る各種機能を実現する。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本実施形態に係る投資効果表示システムは、サービスの利用者からサービスの利用料金を回収することができるため、有用である。
【符号の説明】
【0095】
1 サーバ装置
12 記憶部
13 制御部
131 第1料金算出部
132 設定部
133 表示制御部
134 選択部
F 電気料金プラン管理サーバ
R 小売電気事業者サーバ
P 携帯端末
【手続補正書】
【提出日】2022-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、
前記サービス利用料金を前記サービスの利用者から回収する前に、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部とを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に応じて予め設定されている、投資効果表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投資効果表示装置において、
前記サービス利用料金を回収する料金回収部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定する、投資効果表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投資効果表示装置において、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方である、投資効果表示装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第2利用料金は、前記第1利用料金に対して追加されるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対して追加される前記第2利用料金の金額の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項6】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第1利用料金の一部が前記第2利用料金となるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対する前記第2利用料金の割合の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、前記サービスの提供者から前記割合の上限値の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項記載の投資効果表示装置において、
前記表示部は、前記第2利用料金の金額が設定された場合、前記サービスの利用料が回収された場合、および、前記第2利用料金による投資が行われた場合の少なくともいずれか1つの場合において、前記投資効果を表示する、投資効果表示装置。
【請求項9】
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部と、
前記サービス利用料金を回収する料金回収部とを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に応じて予め設定されており、
前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定し、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方であり、
複数の前記サービスの提供者と、前記各サービスの提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなる前記サービスの提供者を選択する選択部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項10】
サーバ装置が、
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、
前記サービス利用料金を前記サービスの利用者から回収する前に、設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示部に表示させるステップとを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に応じて予め設定されている、投資効果表示方法。
【請求項11】
サーバ装置が、
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、
設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示させるステップと、
前記サービス利用料金を回収するステップとを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に応じて予め設定されており、
前記サーバ装置は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定し、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方であり、
前記サーバ装置は、
複数の前記サービスの提供者と、前記各サービスの提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなる前記サービスの提供者を選択するステップをさらに備える、投資効果表示方法。
【請求項12】
コンピュータに、
請求項10または11に記載の投資効果表示方法を実行させるための投資効果表示プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、
前記サービス利用料金を前記サービスの利用者から回収する前に、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部とを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に対する単位金額に応じて予め設定されている、投資効果表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投資効果表示装置において、
前記サービス利用料金を回収する料金回収部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定する、投資効果表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投資効果表示装置において、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方である、投資効果表示装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第2利用料金は、前記第1利用料金に対して追加されるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対して追加される前記第2利用料金の金額の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項6】
請求項3または4に記載の投資効果表示装置において、
前記第1利用料金の一部が前記第2利用料金となるものであり、
前記設定部は、前記ユーザから、前記第1利用料金に対する前記第2利用料金の割合の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の投資効果表示装置において、
前記設定部は、前記サービスの提供者から前記割合の上限値の入力を受け付ける、投資効果表示装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項記載の投資効果表示装置において、
前記表示部は、前記第2利用料金の金額が設定された場合、前記サービスの利用料が回収された場合、および、前記第2利用料金による投資が行われた場合の少なくともいずれか1つの場合において、前記投資効果を表示する、投資効果表示装置。
【請求項9】
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示する表示部と、
前記サービス利用料金を回収する料金回収部とを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に対する単位金額に応じて予め設定されており、
前記設定部は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定し、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方であり、
複数の前記サービスの提供者と、前記各サービスの提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、前記設定部により設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなる前記サービスの提供者を選択する選択部をさらに備える、投資効果表示装置。
【請求項10】
サーバ装置が、
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、
前記サービス利用料金を前記サービスの利用者から回収する前に、設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示部に表示させるステップとを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に対する単位金額に応じて予め設定されている、投資効果表示方法。
【請求項11】
サーバ装置が、
サービスの第1目的に対する利用料金である第1利用料金と、前記サービスの前記第1目的と異なる目的である第2目的に対する利用料金である第2利用料金とを含むサービス利用料金において、前記第2利用料金の金額を設定するステップと、
設定された前記第2利用料金の金額によって発生する投資効果を表示させるステップと、
前記サービス利用料金を回収するステップとを備え、
前記投資効果は、前記第2利用料金の金額に対する単位金額に応じて予め設定されており、
前記サーバ装置は、ユーザからの入力を受けて、前記第2利用料金を設定し、
前記ユーザは、前記サービスの利用者および前記サービスの提供者の少なくともいずれか一方であり、
前記サーバ装置は、
複数の前記サービスの提供者と、前記各サービスの提供者によって定められた前記投資効果とが関連付けられたデータベースを参照して、設定された前記第2利用料金の金額により、最も前記投資効果が高くなる前記サービスの提供者を選択するステップをさらに備える、投資効果表示方法。
【請求項12】
コンピュータに、
請求項10または11に記載の投資効果表示方法を実行させるための投資効果表示プログラム。