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特開2023-58010誘電体共振器アンテナおよびアンテナ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023058010
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】誘電体共振器アンテナおよびアンテナ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 5/10 20150101AFI20230417BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
H01Q5/10
H01Q21/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152608
(22)【出願日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0134968
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0179141
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナム キ
(72)【発明者】
【氏名】リョー、ジョンキ
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウォン チョル
【テーマコード(参考)】
5J021
【Fターム(参考)】
5J021AA04
5J021HA05
5J021JA03
5J021JA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アンテナの大きさを減らしながらもアンテナの性能低下を防止する誘電体共振器アンテナ及びアンテナ装置を提供する。
【解決手段】誘電体共振器アンテナは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120及び第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111、誘電体ブロック111に位置し、誘電体ブロック111の底面から第1高さH1を有する第1フィードビア11a、11b及び誘電体ブロック111に位置し、誘電体ブロック111の底面から第1高さと異なる第2高さH2を有する第2フィードビア12a、12bを含む。第1フィードビアと第2フィードビアは、誘電体ブロック111の底面の中心部を基準として互いに対称的に配置される。
【選択図】図31
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体ブロック、
前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、および
前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部を含み、
前記第1フィード部と前記第2フィード部は中心部を基準として互いに対称的に配置される、誘電体共振器アンテナ。
【請求項2】
前記誘電体ブロックに位置し、前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に位置する遮蔽ビアをさらに含む、請求項1に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項3】
前記遮蔽ビアは前記中心部と重なる、請求項2に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項4】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
第1直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なる、請求項1に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項5】
前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記誘電体ブロック内に位置するビアである、請求項4に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項6】
前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記誘電体ブロックの外部に位置するフィードストリップである、請求項4に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項7】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
第1直線は前記第1辺または前記第2辺と並んでいる、請求項1に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項8】
前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み、
前記第3フィード部と前記第4フィード部は前記底面の中心部を通過する第2直線と重なり、
前記第3フィード部と前記中心部の間は第1間隔を有し、前記第4フィード部と前記中心部の間は第2間隔を有する、請求項1に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項9】
前記誘電体ブロックは第1方向、前記第1方向と異なる第2方向、および前記第1方向および前記第2方向と垂直をなす第3方向に拡張され、
前記底面は前記第1方向と並んだ二つの第1辺と前記第2方向と並んだ二つの第2辺を含み、
第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する地点と重なる、請求項8に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項10】
前記誘電体ブロックは第1方向、前記第1方向と異なる第2方向、および前記第1方向および前記第2方向と垂直をなす第3方向に拡張され、
第1直線と前記第2直線は前記第1方向または前記第2方向と並んでいる、請求項8に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項11】
前記底面は前記第1方向と並んだ二つの第1辺と前記第2方向と並んだ二つの第2辺を含み、
前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺の中心と重なる、請求項10に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項12】
前記誘電体ブロックは前記底面から積層された第1誘電体ブロック、第2誘電体ブロック、第3誘電体ブロックを含み、
前記第1フィード部は前記第1誘電体ブロックおよび前記第2誘電体ブロックに位置し、
前記第2フィード部は前記第1誘電体ブロックに位置する、請求項1から11のいずれか一項に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項13】
前記誘電体ブロックは前記第1誘電体ブロックと前記第2誘電体ブロックの間に位置する第1誘電層、前記第2誘電体ブロックと前記第3誘電体ブロックの間に位置する第2誘電層をさらに含み、
前記第1誘電層と前記第2誘電層の誘電率は前記第1誘電体ブロック、前記第2誘電体ブロック、前記第3誘電体ブロックの誘電率より低い、請求項12に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項14】
誘電体ブロック、
前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、
前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部、および
前記誘電体ブロックに位置し、前記底面の中心部と重なり、前記第1フィード部および前記第2フィード部とほぼ同じ間隔で離隔した遮蔽ビアを含む、誘電体共振器アンテナ。
【請求項15】
前記誘電体ブロックの底面から測定した前記遮蔽ビアの第3高さは前記第2高さと同一または大きい、請求項14に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項16】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
前記第1フィード部と前記第2フィード部は底部の直線と重なり、
前記直線は前記第1辺または前記第2辺と並んでいる、請求項14に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項17】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
前記第1フィード部と前記第2フィード部は底部の直線と重なり、
前記直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なる、請求項14に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項18】
前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み、
前記遮蔽ビアは前記第3フィード部および前記第4フィード部と同じ間隔で離隔した、請求項14に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項19】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
前記第1フィード部と前記第2フィード部は底部の第1直線と重なり、
前記第3フィード部と前記第4フィード部は前記底部の第2直線と重なり、
前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺または前記第2辺と並んでいる、請求項18に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項20】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み、
前記第1フィード部と前記第2フィード部は底部の第1直線と重なり、
前記第3フィード部と前記第4フィード部は前記底部の第2直線と重なり、
前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なる対角線である、請求項18に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項21】
前記誘電体ブロックは前記底面から積層された第1誘電体ブロック、第2誘電体ブロック、第3誘電体ブロックを含み、
前記第1フィード部は前記第1誘電体ブロックおよび前記第2誘電体ブロックに位置し、
前記第2フィード部は前記第1誘電体ブロックに位置する、請求項14から20のいずれか一項に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項22】
前記誘電体ブロックは前記第1誘電体ブロックと前記第2誘電体ブロックの間に位置する第1誘電層、前記第2誘電体ブロックと前記第3誘電体ブロックの間に位置する第2誘電層をさらに含み、
前記第1誘電層と前記第2誘電層の誘電率は前記第1誘電体ブロック、前記第2誘電体ブロック、前記第3誘電体ブロックの誘電率より低い、請求項21に記載の誘電体共振器アンテナ。
【請求項23】
誘電体ブロック、
前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、
前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部、
前記誘電体ブロックの下に位置するグランドプレーン、および
前記グランドプレーンに連結され、前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に位置するパターン部を含む、アンテナ装置。
【請求項24】
前記誘電体ブロックに位置し、前記第1フィード部および前記第2フィード部とほぼ同じ間隔で離隔した遮蔽ビアをさらに含み、
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる、請求項23に記載のアンテナ装置。
【請求項25】
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された拡張部を含む、請求項24に記載のアンテナ装置。
【請求項26】
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された拡張部を含む第1パターン部、および
前記第1パターン部に連結され、前記第1フィード部と前記第2フィード部を囲む第2パターン部を含む、請求項25に記載のアンテナ装置。
【請求項27】
前記第2パターン部は前記誘電体ブロックの前記底面より外部に拡張された部分を含む、請求項26に記載のアンテナ装置。
【請求項28】
前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み、
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された第1拡張部、前記第1フィード部と前記第3フィード部の間に拡張された第2拡張部、前記第2フィード部と前記第4フィード部の間に拡張された第3拡張部、前記第3フィード部と前記第4フィード部の間に拡張された第4拡張部を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項29】
前記誘電体ブロックは前記底面から積層された第1誘電体ブロック、第2誘電体ブロック、第3誘電体ブロックを含み、
前記第1フィード部と前記第3フィード部は前記第1誘電体ブロックおよび前記第2誘電体ブロックに位置し、
前記第2フィード部と前記第4フィード部は前記第1誘電体ブロックに位置する、請求項28に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は誘電体共振器アンテナおよびアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの開発は過去20年間我らのライフスタイルを大きく変化させた。マルチメディア装置、モノのインターネット(Internet of Things)および高度道路交通システムのような潜在的なワイヤレスアプリケーションプログラムをサポートためには秒当たりギガビットのデータ速度を有する高級モバイルシステムが求められる。これは現在4世代通信システムでは制限的な帯域幅のため実現できない。帯域幅制限の問題を解消するために国際電気通信連合(International Telecommunication Union)では潜在的な5世代(5G)応用範囲に対してミリメータ波(mmWave)のスペクトルを許可した。それ以来、学界および産業界の両方でmmWaveアンテナに係る研究に多くの関心が集まっている実情である。
【0003】
最近ではモバイル用mmWave 5Gアンテナモジュールの大きさは小型化が求められている。携帯電話などモバイル機器がスリム化につれてアンテナモジュールの大きさも徐々に減少する傾向にある。
【0004】
このように、アンテナモジュールの大きさが小さくなるにつれてアンテナ利得および帯域幅、低周波数帯域と高周波数帯域の間の隔離度などのアンテナ性能が低下し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態はアンテナの大きさを減らしながらもアンテナの性能低下を防止できるアンテナおよびアンテナ装置を提供する。
【0006】
しかし、実施形態が解決しようとする課題は、上述した課題に限定されず実施形態に含まれた技術的思想の範囲で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態による誘電体共振器アンテナは、誘電体ブロック、前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、および前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部を含み、前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記中心部を基準として互いに対称的に配置され得る。
【0008】
前記誘電体共振器アンテナは前記誘電体ブロックに位置し、前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に位置する遮蔽ビアをさらに含み得る。
【0009】
前記ビアは前記中心部と重なり得る。
【0010】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み得、前記第1直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なり得る。
【0011】
前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記誘電体ブロック内に位置するビアであり得る。
【0012】
前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記誘電体ブロックの外部に位置するフィードストリップであり得る。
【0013】
前記第1直線は前記第1辺または前記第2辺と並び得る。
【0014】
前記誘電体共振器アンテナは前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と、前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み得る。
【0015】
前記第3フィード部と前記第4フィード部は前記底面の中心部を通過する第2直線と重なり得、前記第3フィード部と前記中心部の間は前記第1間隔を有し、前記第4フィード部と前記中心部の間は前記第2間隔を有し得る。
【0016】
前記誘電体ブロックは第1方向、前記第1方向と異なる第2方向、および前記第1方向および前記第2方向と垂直をなす第3方向に拡張され得、前記底面は前記第1方向と並んだ二つの第1辺と前記第2方向と並んだ二つの第2辺を含み得、前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する地点と重なり得る。
【0017】
前記第1直線と前記第2直線は前記第1方向または前記第2方向と並び得る。
【0018】
前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺の中心と重なり得る。
【0019】
前記誘電体ブロックは前記底面から積層された第1誘電体ブロック、第2誘電体ブロック、第3誘電体ブロックを含み得、前記第1フィード部は前記第1誘電体ブロックおよび前記第2誘電体ブロックに位置し得、前記第2フィード部は前記第1誘電体ブロックに位置し得る。
【0020】
前記誘電体ブロックは前記第1誘電体ブロックと前記第2誘電体ブロックの間に位置する第1誘電層、前記第2誘電体ブロックと前記第3誘電体ブロックの間に位置する第2誘電層をさらに含み得、前記第1誘電層と前記第2誘電層の誘電率は前記第1誘電体ブロック、前記第2誘電体ブロック、前記第3誘電体ブロックの誘電率より低くてもよい。
【0021】
他の一実施形態による誘電体共振器アンテナは、誘電体ブロック、前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部、および前記誘電体ブロックに位置し、前記底面の中心部と重なり、前記第1フィード部および前記第2フィード部とほぼ同じ間隔で離隔した遮蔽ビアを含み得る。
【0022】
前記誘電体ブロックの底面から測定した前記遮蔽ビアの第3高さは前記第2高さと同一または大きくてもよい。
【0023】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み得、前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記底部の直線と重なり得、前記直線は前記第1辺または前記第2辺と並び得る。
【0024】
前記直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なり得る。
【0025】
前記誘電体共振器アンテナは前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と、前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み得、前記遮蔽ビアは前記第3フィード部および前記第4フィード部と同じ間隔で離隔し得る。
【0026】
前記誘電体ブロックの前記底面は第1方向に伸びた第1辺と前記第1方向と異なる第2方向に伸びた第2辺を含み得、前記第1フィード部と前記第2フィード部は前記底部の第1直線と重なり得、前記第3フィード部と前記第4フィード部は前記底部の第2直線と重なり得、前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺または前記第2辺と並び得る。
【0027】
前記第1直線と前記第2直線は前記第1辺と前記第2辺が交差する部分と重なる対角線であり得る。
【0028】
実施形態によるアンテナ装置は、誘電体ブロック、前記誘電体ブロックに位置し、前記誘電体ブロックの底面から第1高さを有する第1フィード部、前記誘電体ブロックに位置し、前記底面から前記第1高さと異なる第2高さを有する第2フィード部、前記誘電体ブロックの下に位置するグランドプレーン、および前記グランドプレーンに形成され、前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に位置するパターン部を含み得る。
【0029】
前記アンテナ装置は前記誘電体ブロックに位置し、前記第1フィード部および前記第2フィード部とほぼ同じ間隔で離隔した遮蔽ビアをさらに含み得、前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なり得る。
【0030】
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された拡張部を含み得る。
【0031】
前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された拡張部を含む第1パターン部、および前記第1パターン部に連結され、前記第1フィード部と前記第2フィード部を囲む第2パターン部を含み得る。
【0032】
前記第2パターン部は前記誘電体ブロックの前記底面より外部に拡張された部分を含み得る。
【0033】
前記アンテナ装置は前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第1高さを有する第3フィード部と、前記誘電体ブロックに位置して前記底面から前記第2高さを有する第4フィード部をさらに含み得、前記パターン部は前記遮蔽ビアと重なる中心部から前記第1フィード部と前記第2フィード部の間に拡張された第1拡張部、前記第1フィード部と前記第3フィード部の間に拡張された第2拡張部、前記第2フィード部と前記第4フィード部の間に拡張された第3拡張部、前記第3フィード部と前記第4フィード部の間に拡張された第4拡張部を含み得る。
【発明の効果】
【0034】
実施形態によれば、アンテナの大きさを減らしながらもアンテナの性能低下を防止できるアンテナおよびアンテナ装置を提供することができる。
【0035】
しかし、実施形態の効果は上述した効果に限定されるものではなく、本発明の思想および領域から外れない範囲で多様に拡張できることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図2a図1の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図2b図1の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図3】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図4a図3の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図4b図3の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図5】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図6a図5の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図6b図5の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図7】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図8a図7の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図8b図7の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図9】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図10a図9の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図10b図9の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図11】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図12a図11の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図12b図11の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図13】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図14a図13の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図14b図13の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図15】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図16a図15の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図16b図15の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図17】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図18図17の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図19】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図20図19の誘電体共振器アンテナの平面図である。
図21】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図22】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図23】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図24】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図25】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図26】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図27】他の実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図28】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図29】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図30】他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
図31】他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図32図31のアンテナ装置の断面図である。
図33図31のアンテナ装置の平面図である。
図34a】一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
図34b】一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
図34c】一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
図34d】一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
図34e】一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
図35】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図36】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図37】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図38】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図39】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図40】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図41】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図42】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図43】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
図44】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図45】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図46】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図47】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図48】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図49】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図50】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図51】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図52】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図53】他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
図54】一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器を示す簡略図である。
図55】一実験例の結果を示すグラフである。
図56】一実験例の結果を示すグラフである。
図57】一実験例の結果を示すグラフである。
図58】他の一実験例の結果を示す図である。
図59】他の一実験例の結果を示す図である。
図60】他の一実験例の結果を示す図である。
図61】他の一実験例の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付する図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0038】
本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付ける。
【0039】
また、添付する図面は本明細書に開示された実施形態の理解を深めるためのものであり、本明細書に開示された技術的思想は添付する図面によって制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0040】
また、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜上任意に示したので、本発明は必ずしも示されたところに限定されない。図面では複数の層および領域を明確に表現するために厚さを誇張して示した。そして図面では、説明の便宜上、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0041】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「上に」または「の上に」あるというとき、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。逆にある部分が他の部分の「すぐ上に」あるというときには中間に他の部分が存在しないことを意味する。また、基準になる部分「上に」または「の上に」あるというのは基準になる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の逆方向側に「上に」または「の上に」位置することを意味するものではない。
【0042】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」というとき、これは特に反対の意味を示す記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0043】
また、明細書全体で、「平面上」というとき、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」というとき、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0044】
また、明細書全体で、「連結される」というとき、これは二つ以上の構成要素が直接連結されることだけを意味するのではなく、二つ以上の構成要素が他の構成要素を介して間接的に連結されること、物理的に連結されることだけでなく電気的に連結されること、または位置や機能によって異なる名称で称されたが一体であるものを意味し得る。
【0045】
明細書全体で、パターン(pattern)、ビア(via)、プレーン(plane)、ライン(line)、そして電気連結構造体(electrical connection structure)は、金属材料(例:銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質)を含み得、CVD(chemical vapor deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)、スパッタリング(sputtering)、サブトラクティブ(Subtractive)、アディティブ(Additive)、SAP(Semi-Additive Process)、MSAP(Modified Semi-Additive Process)などのメッキ方法により形成できるが、これに限定されない。
【0046】
明細書全体で、誘電層および/または絶縁層はFR4、LCP(Liquid Crystal Polymer)、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramic)、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、またはこれら樹脂が無機フィラーとともにガラス繊維(Glass Fiber,Glass Cloth,Glass Fabric)などの心材に含浸された樹脂、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)、感光性絶縁(Photo Imagable Dielectric:PID)樹脂、一般銅張積層板(Copper Clad Laminate,CCL)またはグラスやセラミック(ceramic)系の絶縁材などとして具現されることもできる。
【0047】
明細書全体で、RF(Radio Frequency)信号は、Wi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11ファミリーなど)、WiMAX(登録商標)(IEEE 802.16ファミリーなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、3G、4G、5Gおよびその後のものに指定された任意の他の無線および有線プロトコルによる形式を有し得るが、これに限定されない。
【0048】
以下では図面を参照して多様な実施形態と変形例を詳細に説明する。
【0049】
図1図2aおよび図2bを参照して、一実施形態による誘電体共振器アンテナ100aについて説明する。図1は一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図2aおよび図2bは図1の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0050】
図1および図2aを参照すると、一実施形態による誘電体共振器アンテナ(Dielectric Resonator Antenna,DRA)100aは、互いに異なる第1方向DR1および第2方向DR2、第1方向DR1および第2方向DR2と垂直をなす第3方向DR3に沿って拡張された形状を有する誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。複数の接続部1,1aの一部1aは第1フィードビア11および第2フィードビア12と重なる。
【0051】
誘電体ブロック111は一例として直六面体形状を有し得、誘電体ブロック111はその内部に第1フィードビア11および第2フィードビア12が挿入されるビアホールを有し得る。
【0052】
誘電体ブロック111は第1方向DR1と並んだ複数の第1辺Ea、第1方向DR1と並んだ複数の第2辺Eb、第3方向DR3と並んだ複数の第3辺Ecを含み得る。誘電体ブロック111は第1方向DR1に沿って第1長さaを有し得、第2方向DR2に沿って第2長さbを有し、第3方向DR3に沿って第3長さcを有する直六面体形状を有し得る。
【0053】
第1フィードビア11および第2フィードビア12は第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置する。
【0054】
第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0055】
第1フィードビア11と第2フィードビア12に電気信号が印加されると、誘電体ブロック111の内部で一定周波数の共振が起き、アンテナ100aの共振周波数に応じてRF信号を送受信し得る。
【0056】
誘電体共振器アンテナ100aは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。例えば、第1帯域幅の中心周波数は約24GHzまたは約28GHzであり得、第2帯域幅の中心周波数は約39GHzであり得る。
【0057】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1と並んだ仮想の第1直線L1に配置され、第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として対称を成すように配置される。
【0058】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1に沿って互いに対向する二つの第2辺Ebの中心部に隣接して配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11の間の第1間隔d1は中心部Cと第2フィードビア12の間の第2間隔d2とほぼ同じであり得る。
【0059】
図2bを参照すると、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第1直線L1に互いに対称を成すように配置される時、第1フィードビア11と第2フィードビア12は、第1フィードビア11と第2フィードビア12の中心が第1直線L1に配置される第1位置11x,12xだけでなく、第1位置11x,12xの両側に位置し、第1フィードビア11と第2フィードビア12の縁部分が第1直線L1に配置される第2位置11y,12yおよび第3位置11z,12zに配置されてもよい。
【0060】
したがって、第1フィードビア11と第2フィードビア12が互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11と第2フィードビア12が第1位置11x,12xに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第2位置11y,12yに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C2、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第3位置11z,12zに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C3をすべて含み得る所定の領域であり得る。
【0061】
このように、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、第1方向DR1に沿って互いに対向する第2辺Ebの縁に隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第2フィードビア12に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0062】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100aによれば、誘電体ブロック111内に互いに高さが異なる第1フィードビア11と第2フィードビアを、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成して誘電体ブロック111の底面の縁に隣接するように、互いに離隔して一直線に配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100aの利得を高めることができる。
【0063】
図3図4aおよび図4bを参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100bについて説明する。図3は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図4aおよび図4bは図3の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0064】
図3および図4aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100bは、先立って図1図2aおよび図2bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0065】
図3および図4aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100bは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと同様に、誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0066】
第1フィードビア11および第2フィードビア12は第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置する。
【0067】
第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0068】
誘電体共振器アンテナ100bは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。
【0069】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100bは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aとは異なり、第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過する対角線である仮想の第2直線L2に配置される。
【0070】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接する二つの角に隣接して配置される。
【0071】
誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11の間の第3間隔d3は中心部Cと第2フィードビア12の間の第4間隔d4とほぼ同じであり得る。
【0072】
図4bを参照すると、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第2直線L2に互いに対称を成すように配置される時、第1フィードビア11と第2フィードビア12は、第1フィードビア11と第2フィードビア12の中心が第2直線L2に配置される第1位置11x,12xだけでなく、第1位置11x,12xの両側に位置し、第1フィードビア11と第2フィードビア12の縁部分が第2直線L2に配置される第2位置11y,12yおよび第3位置11z,12zに配置されてもよい。
【0073】
したがって、第1フィードビア11と第2フィードビア12が互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11と第2フィードビア12が第1位置11x,12xに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第2位置11y,12yに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C2、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第3位置11z,12zに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C3をすべて含み得る所定の領域であり得る。
【0074】
このように、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接してなり、互いに対向する二つの角に隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔して一直線に配置することで、第1フィードビア11と第2フィードビア12の間の間隔をさらに広げることができる。
【0075】
したがって、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第2フィードビア12に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができる。
【0076】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100bによれば、誘電体ブロック111内に互いに高さが異なる第1フィードビア11と第2フィードビア12を、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する対角線に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100bの利得を高めることができる。
【0077】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0078】
図5図6aおよび図6bを参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100cについて説明する。図5は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図6aおよび図6bは図5の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0079】
図5図6aおよび図6bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100cは、先立って図1図2aおよび図2bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0080】
図5および図6aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100cは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと同様に、誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0081】
第1フィードビア11および第2フィードビア12は第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置する。
【0082】
第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0083】
誘電体共振器アンテナ100cは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。
【0084】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1に沿って互いに対向する二つの第2辺Ebの中心部に隣接して配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1と並んだ仮想の第1直線L1に配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11の間の第1間隔d1は中心部Cと第2フィードビア12の間の第2間隔d2とほぼ同じであり得る。
【0085】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100cは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0086】
遮蔽ビア13は第1フィードビア11と第2フィードビア12の間に位置し、遮蔽ビア13は第1フィードビア11と第2フィードビア12からほぼ同じ間隔を有するように離隔することができ、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードビア11の第1高さh1より低く、第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高くてもよい。しかし、これに限定されず、遮蔽ビア13の第3高さh3は第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高いすべての場合を含み得る。
【0087】
図6bを参照すると、第1フィードビア11と第2フィードビア12が互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11と第2フィードビア12が第1位置11x,12xに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第2位置11y,12yに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C2、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第3位置11z,12zに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C3をすべて含み得る所定の領域であり得る。また、遮蔽ビア13は中心部C1,C2,C3を含む誘電体ブロック111の底面の中心部Cに位置する。
【0088】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100cは、第1フィードビア11と第2フィードビア12の間に位置し、第1フィードビア11と第2フィードビア12からほぼ同じ間隔を有するように離隔し、第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0089】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100cによれば、誘電体ブロック111内に互いに高さが異なる第1フィードビア11と第2フィードビア12を、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成して誘電体ブロック111の底面の縁に隣接するように、互いに離隔して一直線に配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100cの利得を高めることができる。
【0090】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0091】
図7図8aおよび図8bを参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100dについて説明する。図7は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図8aおよび図8bは図7の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0092】
図7図8aおよび図8bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100dは、先立って図3図4aおよび図4bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100bと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0093】
図7および図8aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100dは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100bと同様に、誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0094】
第1フィードビア11および第2フィードビア12は第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置する。
【0095】
第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0096】
誘電体共振器アンテナ100dは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。
【0097】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過する対角線である仮想の第2直線L2と重なり得、第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接する二つの角に隣接して配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11の間の第3間隔d3は中心部Cと第2フィードビア12の間の第4間隔d4とほぼ同じであり得る。
【0098】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100dは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100bとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0099】
遮蔽ビア13は第1フィードビア11と第2フィードビア12の間に位置し、遮蔽ビア13は第1フィードビア11と第2フィードビア12からほぼ同じ間隔を有するように離隔することができ、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードビア11の第1高さh1より低く、第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高くてもよい。しかし、これに限定されず、遮蔽ビア13の第3高さh3は第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高いすべての場合を含み得る。
【0100】
図8bを参照すると、第1フィードビア11と第2フィードビア12が互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11と第2フィードビア12が第1位置11x,12xに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第2位置11y,12yに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C2、第1フィードビア11と第2フィードビア12が第3位置11z,12zに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C3をすべて含み得る所定の領域であり得る。また、遮蔽ビア13は中心部C1,C2,C3を含む誘電体ブロック111の底面の中心部Cに位置する。
【0101】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100dは、第1フィードビア11と第2フィードビア12の間に位置し、第1フィードビア11と第2フィードビア12からほぼ同じ間隔を有するように離隔し、第2フィードビア12の第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0102】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100dによれば、誘電体ブロック111内に互いに高さが異なる第1フィードビア11と第2フィードビア12を、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する対角線に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100dの利得を高めることができる。
【0103】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0104】
図9図10aおよび図10bを参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100eについて説明する。図9は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図10aおよび図10bは図9の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0105】
図9図10aおよび図10bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100eは、先立って図1図2aおよび図2bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0106】
図9および図10aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100eは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0107】
先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aとは異なり、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100eは、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含むフィードビア11a,11b,12a,12bを含み得る。
【0108】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置する。
【0109】
第1フィードビア11aと第2フィードビア11bは第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0110】
誘電体共振器アンテナ100eは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100eは第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0111】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0112】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の第1方向DR1と第2方向DR2と並んだ四つの辺の中心部に隣接して配置され、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1と第2方向DR2と並んだ仮想の第1直線L1と第3直線L3と重なり得る。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として上下左右の四つの位置に配置される。
【0113】
誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11aの間および中心部Cと第2フィードビア11bの間は第1間隔d1を有し、中心部Cと第3フィードビア12aの間および中心部Cと第4フィードビア12bの間は第2間隔d2を有し、第1間隔d1と第2間隔d2はほぼ同じであり得る。
【0114】
第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは第1方向DR1に沿って底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは第2方向DR2に沿って底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0115】
図10bを参照すると、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第1直線L1に互いに対称を成すように配置される時、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの中心が第1直線L1に配置される第1位置11ax,12bxだけでなく、第1位置11ax,12bxの両側に位置し、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの縁部分が第1直線L1に配置される第2位置11ay,12byおよび第3位置11az,12bzに配置されてもよい。これと同時に、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第3直線L3に互いに対称を成すように配置される時、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの中心が第3直線L3に配置される第4位置11bx,12axだけでなく、第4位置11bx,12axの両側に位置し、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの縁部分が第3直線L3に配置される第5位置11by,12ayおよび第6位置11bz,12azに配置されてもよい。
【0116】
したがって、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第1位置11ax,12bxに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第2位置11ay,12byに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C21、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第3位置11az,12bzに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C31、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第5位置11by,12ayに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C22、そして第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第6位置11bz,12azに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C32をすべて含み得る所定の領域であり得る。
【0117】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebにそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1および第2方向DR2と並んだ仮想の第1直線L1および第3直線L3に、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔するように配置することで、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔を広げることができる。
【0118】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0119】
また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0120】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100eによれば、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する第1直線L1および第3直線L3に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100eの利得を高めることができる。
【0121】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0122】
図11図12aおよび図12bを参照して他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100fについて説明する。図11は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図12aおよび図12bは図11の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0123】
図11図12aおよび図12bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100fは、先立って図9図10aおよび図10bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100eと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0124】
図11および図12aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100fは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0125】
第1フィードビア11aと第2フィードビア11bは第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0126】
誘電体共振器アンテナ100fは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100eは第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0127】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0128】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する対角線である第2直線L2と第4直線L4と重なる。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0129】
誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11aの間および中心部Cと第2フィードビア11bの間は第3間隔d3を有し、中心部Cと第3フィードビア12aの間および中心部Cと第4フィードビア12bの間は第4間隔d4を有し、第3間隔d3と第4間隔d4はほぼ同じであり得る。
【0130】
第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0131】
図12bを参照すると、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第2直線L2に互いに対称を成すように配置される時、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの中心が第2直線L2に配置される第1位置11ax,12bxだけでなく、第1位置11ax,12bxの両側に位置し、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの縁部分が第2直線L2に配置される第2位置11ay,12byおよび第3位置11az,12bzに配置されてもよい。これと同時に、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第4直線L4に互いに対称を成すように配置される時、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの中心が第4直線L4に配置される第4位置11bx,12axだけでなく、第4位置11bx,12axの両側に位置し、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの縁部分が第4直線L4に配置される第5位置11by,12ayおよび第6位置11bz,12azに配置されてもよい。
【0132】
したがって、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第1位置11ax,12bxに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第2位置11ay,12byに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C21、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第3位置11az,12bzに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C31、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第5位置11by,12ayに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C22、そして第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第6位置11bz,12azに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C32をすべて含み得る所定の領域であり得る。
【0133】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角にそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔をさらに広げることができる。
【0134】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0135】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100fによれば、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100fの利得を高めることができる。
【0136】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0137】
図13図14aおよび図14bを参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100gについて説明する。図13は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図14aおよび図14bは図13の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0138】
図13図14aおよび図14bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gは、先立って図9図10aおよび図10bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100eと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0139】
図13および図14aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0140】
第1フィードビア11aと第2フィードビア11bは第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0141】
誘電体共振器アンテナ100gは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100gは第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0142】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0143】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の第1方向DR1と第2方向DR2と並んだ四つの辺の中心部に隣接して配置され、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1と第2方向DR2と並んだ仮想の第1直線L1と第3直線L3と重なる。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として上下左右の四つの位置に配置される。
【0144】
誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11aの間および中心部Cと第2フィードビア11bの間は第1間隔d1を有し、中心部Cと第3フィードビア12aの間および中心部Cと第4フィードビア12bの間は第2間隔d2を有し、第1間隔d1と第2間隔d2はほぼ同じであり得る。
【0145】
第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは第1方向DR1に沿って底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは第2方向DR2に沿って底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0146】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebにそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1および第2方向DR2と並んだ仮想の第1直線L1および第3直線L3に、互いに離隔するように配置することで、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔を広げることができる。
【0147】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0148】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100eとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0149】
遮蔽ビア13は第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間そして第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に位置し、遮蔽ビア13は第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を有するように離隔し、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1より低く、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高くてもよい。
【0150】
図14bを参照すると、先立って図10bを参照して説明した内容と同様に、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第1位置11ax,12bxに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第2位置11ay,12byに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C21、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第3位置11az,12bzに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C31、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第5位置11by,12ayに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C22、そして第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第6位置11bz,12azに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C32をすべて含み得る所定の領域であり得る。また、遮蔽ビア13は中心部C1,C21,C31,C22,C32を含む誘電体ブロック111の底面の中心部Cに位置する。
【0151】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gは、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間および第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に位置し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を有するように離隔し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0152】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gによれば、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する第1直線L1および第3直線L3に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100eの利得を高めることができる。
【0153】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100gは、遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0154】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0155】
図15図16aおよび図16bを参照して他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100hについて説明する。図15は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図16aおよび図16bは図15の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0156】
図15図16aおよび図16bを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hは、先立って図11図12aおよび図12bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100fと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0157】
図15および図16aを参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hは誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0158】
第1フィードビア11aと第2フィードビア11bは第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0159】
誘電体共振器アンテナ100hは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100hは第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0160】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0161】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する対角線である第2直線L2と第4直線L4に位置する。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0162】
誘電体ブロック111の底面の中心部Cと第1フィードビア11aの間および中心部Cと第2フィードビア11bの間は第3間隔d3を有し、中心部Cと第3フィードビア12aの間および中心部Cと第4フィードビア12bの間は第4間隔d4を有し、第3間隔d3と第4間隔d4はほぼ同じであり得る。
【0163】
第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0164】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角にそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔をさらに広げることができる。
【0165】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0166】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100fとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0167】
遮蔽ビア13は第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間および第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に位置し、遮蔽ビア13は第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を成すように離隔配置され、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1より低く、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高くてもよい。
【0168】
図16bを参照すると、先立って図12bを参照して説明した内容と同様に、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが互いに対称を成す誘電体ブロック111の底面の中心部Cは誘電体ブロック111の底面の真ん中の点を意味するのではなく、中心部Cは第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第1位置11ax,12bxに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C1、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第2位置11ay,12byに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C21、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bが第3位置11az,12bzに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C31、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第5位置11by,12ayに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C22、そして第2フィードビア11bと第3フィードビア12aが第6位置11bz,12azに配置される時互いに対称を成す対称の中心部C32をすべて含み得る所定の領域であり得る。また、遮蔽ビア13は中心部C1,C21,C31,C22,C32を含む誘電体ブロック111の底面の中心部Cに位置する。
【0169】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hは、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間および第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に位置し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を成すように離隔配置され、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0170】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hによれば、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100hの利得を高めることができる。
【0171】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100hは、遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0172】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0173】
図17および図18を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100iについて説明する。図17は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図18図17の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0174】
図17および図18を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100iは、誘電体ブロック111の第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に沿って誘電体ブロック111の底面から第3方向DR3に拡張された第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0175】
第1フィードストリップ21aと第2フィードストリップ21bは誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードストリップ22aと第4フィードストリップ22bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0176】
誘電体共振器アンテナ100iは第1フィードストリップ21aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードストリップ21bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100iは第3フィードストリップ22aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードストリップ22bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0177】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0178】
第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する二つの対角線と重なる。第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0179】
第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから互いに同じ間隔を有し得る。
【0180】
第1フィードストリップ21aと第4フィードストリップ22bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードストリップ21bと第3フィードストリップ22aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0181】
このように、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角に位置して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過する二つの対角線に、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bの間の間隔を広げることができる。
【0182】
したがって、第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0183】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100iによれば、誘電体ブロック111に第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bと第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bの高さを異なるように形成し、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bを、底面の中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4と重なり中心部Cを基準として互いに対称を成すように、誘電体ブロック111の四つの角に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100iの利得を高めることができる。
【0184】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0185】
図19および図20を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100jについて説明する。図19は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図であり、図20図19の誘電体共振器アンテナの平面図である。
【0186】
図19および図20を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jは、先立って図17および図18を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100iと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0187】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jは、誘電体ブロック111の第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に沿って誘電体ブロック111の底面から第3方向DR3に拡張された第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0188】
第1フィードストリップ21aと第2フィードストリップ21bは誘電体ブロック111の底面から測定した第1高さh1を有し得、第3フィードストリップ22aと第4フィードストリップ22bは第2高さh2を有し得、第1高さh1は第2高さh2より高くてもよい。
【0189】
誘電体共振器アンテナ100jは第1フィードストリップ21aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードストリップ21bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。これと同様に、誘電体共振器アンテナ100jは第3フィードストリップ22aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードストリップ22bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0190】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0191】
第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角に位置して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4と重なり誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bの間の間隔を広げることができる。
【0192】
したがって、第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0193】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100iとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0194】
遮蔽ビア13は第1フィードストリップ21aと第4フィードストリップ22bの間および第2フィードストリップ21bと第3フィードストリップ22aの間に位置し、遮蔽ビア13は第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bとほぼ同じ間隔を成すように離隔配置され、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bの第1高さh1より低く、第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bの第2高さh2と同一または高くてもよい。
【0195】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jは、第1フィードストリップ21aと第4フィードストリップ22bの間および第2フィードストリップ21bと第3フィードストリップ22aの間に位置し、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bとほぼ同じ間隔を成すように離隔し、第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bの第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0196】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jによれば、誘電体ブロック111に第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bと第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bの高さを異なるように形成し、第1フィードストリップ21a、第2フィードストリップ21b、第3フィードストリップ22a、第4フィードストリップ22bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成して中心部Cを通過する二つの対角線に重なるように、誘電体ブロック111の四つの角に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100jの利得を高めることができる。
【0197】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100jは、遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードストリップ21aおよび第2フィードストリップ21bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードストリップ22aおよび第4フィードストリップ22bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0198】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0199】
図21を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100kについて説明する。図21は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0200】
図21を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100kは図1図2aおよび図2bを参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100aと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0201】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100kは、誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0202】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次配置された第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含み得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに同一であり得るが、これとは異なり第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに異なってもよい。例えば、第1誘電体ブロック110および第3誘電体ブロック130の誘電率は第2誘電体ブロック120の誘電率より高くてもよいが、これに限定されず、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は変化可能である。
【0203】
第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130は第3方向DR3に沿って互いに重なるように同じ平面形状を有し得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130は第3方向DR3に沿って互いに積層して接合された時それぞれの側面、すなわち四対の側面はそれぞれ同一平面上(coplanar)に位置するように段差なしでなめらかに互いにつながる。
【0204】
第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111は一例として直六面体形状を有し得、誘電体ブロック111はその内部に第1フィードビア11および第2フィードビア12が挿入されるビアホールを有し得る。
【0205】
第1フィードビア11および第2フィードビア12は第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の一部分内に位置し、第1フィードビア11は第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第2フィードビア12は第1誘電体ブロック110に位置する。第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0206】
誘電体共振器アンテナ100kは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。
【0207】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1に沿って互いに対向する二つの第2辺Ebの中心部に隣接して配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して第1方向DR1と並んだ仮想の第1直線L1に配置され、第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得る。
【0208】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100kは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11と第1誘電体ブロック110に位置する第2フィードビア12を含み、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに同じ間隔を有して互いに対称を成して誘電体ブロック111の底面の縁に隣接するように、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100kの利得を高めることができる。
【0209】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0210】
図22を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100lについて説明する。図22は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0211】
図22を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100lは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100kと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0212】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100lは、誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0213】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次配置された第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含み得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに同一であり得るが、これとは異なり第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに異なってもよい。
【0214】
第1フィードビア11は第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第2フィードビア12は第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0215】
誘電体共振器アンテナ100lは第1フィードビア11を介して第1帯域幅のRF信号を送受信し得、第2フィードビア12を介して第1帯域幅と異なる第2帯域幅のRF信号を送受信し得る。第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよい。
【0216】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100lは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100kとは異なり、第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過する対角線である仮想の第2直線L2に配置される。
【0217】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接する二つの角に隣接して配置される。
【0218】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は誘電体ブロック111の底面の中心部Cから互いにほぼ同じ間隔を有し得る。
【0219】
このように、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接してなり互いに対向する二つの角に隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔するように配置することで、第1フィードビア11と第2フィードビア12の間の間隔をさらに広げることができる。
【0220】
したがって、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第2フィードビア12に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができる。
【0221】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100lは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11と第1誘電体ブロック110に位置する第2フィードビア12を含み、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成して第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接する二つの角に隣接するように、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100lの利得を高めることができる。
【0222】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0223】
図23を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100mについて説明する。図23は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0224】
図23を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100mは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0225】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次配置された第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含み得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに同一であり得るが、これとは異なり第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに異なってもよい。
【0226】
第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0227】
誘電体共振器アンテナ100mは、第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0228】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0229】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する対角線である第2直線L2と第4直線L4に配置される。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0230】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0231】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角にそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過して二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔をさらに広げることができる。
【0232】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0233】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100mは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100mの利得を高めることができる。
【0234】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0235】
図24を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100nについて説明する。図24は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0236】
図24を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100nは、先立って図23を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0237】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100nは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0238】
誘電体共振器アンテナ100nは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0239】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0240】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する対角線である第2直線L2と第4直線L4に配置される。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0241】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0242】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100nは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mとは異なり、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120だけでなく第3誘電体ブロック130の一部分にも位置し得、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置し得る。第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第4高さh4は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0243】
このように、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの高さを調節して誘電体共振器アンテナ100nが送受信するRF信号の周波数帯域を調節することができる。
【0244】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100nは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の一部に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100nの利得を高めることができる。
【0245】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0246】
図25を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100oについて説明する。図25は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0247】
図25を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、先立って図23を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0248】
図25を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0249】
第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0250】
誘電体共振器アンテナ100oは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0251】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0252】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角にそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過して二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔をさらに広げることができる。
【0253】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0254】
しかし、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mとは異なり、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13をさらに含み得る。
【0255】
遮蔽ビア13は第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aに位置し、遮蔽ビア13は第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を成すように離隔し、誘電体ブロック111の底面から測定した遮蔽ビア13の第3高さh3は第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1より低く、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高くてもよい。
【0256】
このように、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bの間、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aに位置し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bとほぼ同じ間隔を成すように離隔し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2と同一または高い第3高さh3を有する遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0257】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100oの利得を高めることができる。
【0258】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100oは、遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0259】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0260】
図26を参照して他の実施形態による誘電体共振器アンテナ100pについて説明する。図26は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0261】
図26を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100pは、先立って図22を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100lと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0262】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100pは誘電体ブロック111、誘電体ブロック111の内部に位置する第1フィードビア11および第2フィードビア12、そして誘電体ブロック111の下に位置する、すなわち誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0263】
第1フィードビア11は第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第2フィードビア12は第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11の第1高さh1は第2フィードビア12の第2高さh2より高くてもよい。
【0264】
第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接する二つの角に隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過する対角線である仮想の第2直線L2に配置され、誘電体ブロック111の底面の中心部Cから互いにほぼ同じ間隔を有し得る。
【0265】
このように、第1フィードビア11と第2フィードビア12を、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが互いに接してなり互いに対向する二つの角に隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、互いに離隔するように配置することで、第1フィードビア11と第2フィードビア12の間の間隔をさらに広げることができる。
【0266】
したがって、第1フィードビア11に印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅のRF信号と第2フィードビア12に印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第2フィードビア12に印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができる。
【0267】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100pは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100lとは異なり、誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の間に位置する第1アンテナパッチ31と第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の間に位置する第2アンテナパッチ41をさらに含み得る。
【0268】
第1アンテナパッチ31は第2フィードビア12と離隔してカップリングされることで、容量結合給電(Capacitive coupled feed)方式で給電することができ、第2アンテナパッチ41は第1フィードビア11と離隔してカップリングされることで、容量結合給電方式で給電することができる。本実施形態による誘電体共振器アンテナ100pは第1アンテナパッチ31と第2アンテナパッチ41をさらに含むことで、送受信するRF信号の帯域幅を増加させることができる。
【0269】
第3方向DR3に沿って第1フィードビア11と第2フィードビア12は第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41と重ならず、これによって第1フィードビア11と第2フィードビア12に給電した電気信号によって誘電体ブロック111の内部に一定周波数の共振発生に妨害を与えない。
【0270】
第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状は変更可能であり、第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状、およびフィードビア11,12とアンテナパッチ31,41の間の離隔間隔を変形することで、アンテナ設計自由度を向上させることができる。
【0271】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0272】
図27を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100qについて説明する。図27は他の実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0273】
図27を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100qは、先立って図23を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0274】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100qは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0275】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次配置された第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含み得る。
【0276】
第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0277】
誘電体共振器アンテナ100qは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0278】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0279】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0280】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0281】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100qは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100mの利得を高めることができる。
【0282】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100qは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mとは異なり、誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の間に位置する第1アンテナパッチ31と第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の間に位置する第2アンテナパッチ41をさらに含むことで、送受信するRF信号の帯域幅を増加させることができる。
【0283】
第3方向DR3に沿って第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41と重ならず、これによって第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに給電した電気信号によって誘電体ブロック111の内部に一定周波数の共振発生に妨害を与えない。
【0284】
第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状は変更可能であり、第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状、およびフィードビア11a,11b,12a,12bとアンテナパッチ31,41の間の離隔間隔を変形することで、アンテナ設計自由度を向上させることができる。
【0285】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0286】
図28を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100rについて説明する。図28は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0287】
図28を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100rは、先立って図24を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100nと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0288】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100rは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0289】
誘電体共振器アンテナ100rは第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0290】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0291】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0292】
第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120だけでなく第3誘電体ブロック130の一部分にも位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置する。第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第4高さh4は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0293】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100rは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の一部に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100rの利得を高めることができる。
【0294】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100rは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100nとは異なり、誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の間に位置する第1アンテナパッチ31と第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の間に位置する第2アンテナパッチ41をさらに含み得、これにより送受信するRF信号の帯域幅を増加させることができる。
【0295】
第3方向DR3に沿って第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41と重ならず、これによって第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに給電した電気信号によって誘電体ブロック111の内部に一定周波数の共振発生に妨害を与えない。
【0296】
第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状は変更可能であり、第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状、およびフィードビア11a,11b,12a,12bとアンテナパッチ31,41の間の離隔間隔を変形することで、アンテナ設計自由度を向上させることができる。
【0297】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0298】
すると、図29を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100sについて説明する。図29は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0299】
図29を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100sは、先立って図25を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100oと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0300】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100sは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1a、誘電体ブロック111の底面の中心部Cと重なる遮蔽ビア13を含み得る。
【0301】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100sは、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100sの利得を高めることができる。
【0302】
また、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100sは、遮蔽ビア13をさらに含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉をさらに減らすことができる。
【0303】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100sは、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100oとは異なり、誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の間に位置する第1アンテナパッチ31と第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の間に位置する第2アンテナパッチ41をさらに含み得、これにより送受信するRF信号の帯域幅を増加させることができる。
【0304】
第3方向DR3に沿って第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41と重ならず、これによって第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに給電した電気信号によって誘電体ブロック111の内部に一定周波数の共振発生に妨害を与えない。
【0305】
第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状は変更可能であり、第1アンテナパッチ31および第2アンテナパッチ41の大きさおよび形状、およびフィードビア11a,11b,12a,12bとアンテナパッチ31,41の間の離隔間隔を変形することで、アンテナ設計自由度を向上させることができる。
【0306】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0307】
図30を参照して、他の一実施形態による誘電体共振器アンテナ100tについて説明する。図30は他の一実施形態による誘電体共振器アンテナの斜視図である。
【0308】
図30を参照すると、本実施形態による誘電体共振器アンテナ100tは、先立って図23を参照して説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100mと類似する。同じ構成要素に係る具体的な説明は省略する。
【0309】
本実施形態による誘電体共振器アンテナ100tは、誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0310】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次配置された第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120を含み得、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の一部に位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置する。第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0311】
誘電体ブロック111が含む第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の誘電率と層の厚さなどを変化させて、誘電体ブロック111の誘電率を調節でき、これにより第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号を調節することができる。
【0312】
第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120を含む誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の一部分内に位置する第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第1誘電体ブロック110に位置する第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを含み、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に、互いに離隔配置することで、同じ誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信し得、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の間の干渉を減らしてアンテナ100tの利得を高めることができる。
【0313】
先立って説明した実施形態によるアンテナの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナにすべて適用可能である。
【0314】
すると、図31から図33を参照して、一実施形態によるアンテナ装置200aについて説明する。図31は他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図であり、図32図31のアンテナ装置の断面図であり、図33図31のアンテナ装置の平面図である。
【0315】
図31から図33を参照すると、実施形態によるアンテナ装置200aはアンテナ部100、アンテナ部100の下に位置する連結基板200、連結基板200の下に位置するメイン回路部300、メイン回路部300の下に位置するRF-SiP(Radio Frequency-System in Package,400)、RF-SiP400に連結された受動素子(passive components,500)を含み得る。
【0316】
アンテナ装置200aのアンテナ部100は誘電体ブロック111の内部に位置する複数のフィードビア11a,11b,12a,12bと遮蔽ビア13、そして誘電体ブロック111の底面に付着している複数の接続部1,1aを含み得る。
【0317】
誘電体ブロック111は第3方向DR3に沿って順次位置する第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130、第1誘電体ブロック110と第2誘電体ブロック120の間に位置する第1誘電層140a、第2誘電体ブロック120と第3誘電体ブロック130の間に位置する第2誘電層140bを含み得る。
【0318】
第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130、第1誘電層140aおよび第2誘電層140bは第3方向DR3に沿って互いに重なるように同じ平面形状を有し得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130は第3方向DR3に沿って互いに積層して接合された時それぞれの側面、すなわち四対の側面はそれぞれ同一平面上(coplanar)に位置するように段差なしでなめらかに互いにつながる。
【0319】
第1誘電層140aおよび第2誘電層140bの誘電率は第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率より低くてもよい。第1誘電層140aおよび第2誘電層140bは接着性を有し得る。
【0320】
第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130、第1誘電層140aおよび第2誘電層140bを含む誘電体ブロック111は一例として直六面体形状を有し得、誘電体ブロック111はその内部にフィードビア11a,11b,12a,12bおよび遮蔽ビア13が挿入されるビアホールを有し得る。
【0321】
第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに同一であり得るが、これとは異なり第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130の誘電率は互いに異なってもよい。
【0322】
第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bは第1誘電体ブロック110および第2誘電体ブロック120、第1誘電層140aに位置し、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bは第1誘電体ブロック110に位置し、第3方向DR3に沿って誘電体ブロック111の底面から測定した第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2より高くてもよい。
【0323】
アンテナ部100は第1フィードビア11aを介して第1帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第2フィードビア11bを介して第1帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得、第3フィードビア12aを介して第2帯域幅の第1偏波RF信号を送受信し得、第4フィードビア12bを介して第2帯域幅の第2偏波RF信号を送受信し得る。
【0324】
第1帯域幅の中心周波数は第2帯域幅の中心周波数より低くてもよく、第1偏波は水平偏波であり得、第2偏波は垂直偏波であり得る。
【0325】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して二つの第1辺Eaおよび二つの第2辺Ebが交差してなす角部分を通過する対角線である第2直線L2と第4直線L4に配置される。第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として四つの角部分に対称的に配置される。
【0326】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cからほぼ同じ間隔を有し得、第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0327】
誘電体ブロック111の内部で共振を起こすためのフィードビア11a,11b,12a,12bの高さh1,h2は動作周波数(λ)に0.25を乗じた値、0.25λより大きくてもよく、これにより入力リアクタンスを減らして共振を起こし得る。第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bの第1高さh1は約0.32λであり得、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの第2高さh2は約0.25λであり得るが、これに限定されない。
【0328】
第1フィードビア11aと第4フィードビア12bは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置され、第2フィードビア11bと第3フィードビア12aは底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように配置される。
【0329】
第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、第1方向DR1と並んだ第1辺Eaと第2方向DR2と並んだ第2辺Ebが交差してなす四つの角にそれぞれ隣接して誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に互いに離隔するように配置することで、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔をさらに広げることができる。
【0330】
したがって、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。また、誘電体ブロック111内で第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって発生する電界が分布する長さをそれぞれ大きくすることができ、誘電体ブロック111の大きさを大きくせずに第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができる。
【0331】
アンテナ部100の誘電体ブロック111の第3誘電体ブロック130の厚さは第1誘電体ブロック110の厚さおよび第2誘電体ブロック120の厚さより厚くてもよいが、これに限定されない。
【0332】
アンテナ部100は複数の接続部1,1aを介して連結基板200に連結され得、アンテナ部100のフィードビア11a,11b,11c,11dは接続部1aを介してグランドプレーン201でない電気信号を伝達できる金属層202,203に連結され得る。
【0333】
連結基板200はグランドプレーン201と複数の金属層202,203を含み得る。
【0334】
グランドプレーン201は遮蔽ビア13と連結され得る。また、グランドプレーン201は第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220に連結され得る。
【0335】
第1デカップリングパターン210は遮蔽ビア13と連結され得、第1デカップリングパターン210は遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有し得る。
【0336】
第2デカップリングパターン220は第1デカップリングパターン210に連結され、第1フィードビア11aを囲む第1部分220a、第2フィードビア11bを囲む第2部分220b、第3フィードビア12aを囲む第3部分220c、第4フィードビア12bを囲む第4部分220dを含み得る。
【0337】
第2デカップリングパターン220は誘電体ブロック111の外部まで拡張できるが、これに限定されない。
【0338】
このように、本実施形態によるアンテナ装置200aのアンテナ部100によれば、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線である第2直線L2および第4直線L4に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200aのの利得を高めることができる。
【0339】
また、本実施形態によるアンテナ装置200aは、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0340】
連結基板200とメイン回路部300、メイン回路部300とRF-SiP400はソルダボール(solder ball)、ピン(pin)、ランド(land)、パッド(pad)、またはSOP(Solder on pad)のような連結部を介して互いに連結され得る。
【0341】
図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ部100は、先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100a~100tのいずれか一つを含み得る。
【0342】
先立って説明した実施形態による誘電体共振器アンテナ100a~100tの多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200aにすべて適用可能である。
【0343】
すると、図34aから図34eを参照して、一実施形態によるアンテナ装置の製造方法について説明する。図34aから図34eは一実施形態によるアンテナ装置の製造方法を示す斜視図である。
【0344】
図34aを参照すると、第1誘電体ブロック110をなす第1誘電体板110aを準備し、仮想の区分線SRにより区分される複数の領域に第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bが形成される複数の第1貫通孔112aと複数の第2貫通孔112bを形成する。この時、遮蔽ビア13が形成される貫通孔を共に形成することができる。
【0345】
図34bを参照すると、第1誘電体板110aの複数の領域に形成された複数の第1貫通孔112aと複数の第2貫通孔112b内に金属層をメッキなどで埋めて、複数の第3フィードビア12aおよび複数の第4フィードビア12bを形成する。
【0346】
図34cを参照すると、第1誘電体板110aの上に第2誘電体ブロック120をなす第2誘電体板120aを積層する。この時、第1誘電体板110aと第2誘電体板120aの間に接着力を有する第1誘電層140aを積層することができる。その後、第2誘電体板120a、第1誘電層140a、第1誘電体板110aに第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bが形成される複数の第3貫通孔111aと第4貫通孔111bを形成する。
【0347】
図34dに示すように、複数の領域に形成された複数の第3貫通孔111aと複数の第4貫通孔111b内に金属層をメッキなどで埋め、複数の第1フィードビア11aおよび複数の第2フィードビア11bを形成する。
【0348】
図34eに示すように、第2誘電体板120aの上に第3誘電体ブロック130をなす第3誘電体板130aを積層する。この時、第2誘電体板120aと第3誘電体板130aの間に接着力を有する第2誘電層140bを積層することができる。その後、第1誘電体板110aの下に複数の接続部1,1aを形成することができる。また、それぞれ第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含む複数の領域を区分する仮想の区分線SRに沿って第3誘電体板130a、第2誘電層140b、第2誘電体板120a、第1誘電層140a、第1誘電体板110aを切断して複数のアンテナを形成することができる。
【0349】
このように、誘電体板110a,120aに複数のビア11a,11b,12a,12bを形成し、誘電体板110a,120a,130aを切断して複数のアンテナを形成することで、先立って説明した通り、第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130、第1誘電層140aおよび第2誘電層140bは第3方向DR3に沿って互いに重なるように同じ平面形状を有し得る。第1誘電体ブロック110、第2誘電体ブロック120、第3誘電体ブロック130は第3方向DR3に沿って互いに積層して接合された時それぞれの側面、すなわち四対の側面はそれぞれ同一平面上(coplanar)に位置するように段差なしでなめらかに互いにつながる。
【0350】
すると、図35を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200bについて説明する。図35は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0351】
図35を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200bは誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210を含む。
【0352】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200bの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0353】
本実施形態によるアンテナ装置200bは、誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0354】
また、本実施形態によるアンテナ装置200bは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210を含み得る。
【0355】
本実施形態によるアンテナ装置200bは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200bの利得を高めることができる。
【0356】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aとは異なり、本実施形態によるアンテナ装置200bは第2デカップリングパターン220を含まなくてもよいが、第1デカップリングパターン210の第1部分210aは第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第2部分210bは第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第3部分210cは第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第4部分210dは第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間まで拡張できる。したがって、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0357】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200bにすべて適用可能である。
【0358】
すると、図36を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200cについて説明する。図36は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0359】
図36を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200cは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210を含む。
【0360】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、実施形態によるアンテナ装置200cの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0361】
本実施形態によるアンテナ装置200cは、誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0362】
また、本実施形態によるアンテナ装置200cは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210を含み得、本実施形態によるアンテナ装置200cの第1デカップリングパターン210の幅は、先立って説明した実施形態によるアンテナ装置200bの第1デカップリングパターン210の幅より広くてもよい。
【0363】
本実施形態によるアンテナ装置200cは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200cの利得を高めることができる。
【0364】
第1デカップリングパターン210の第1部分210aは第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第2部分210bは第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第3部分210cは第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間まで拡張され、第1デカップリングパターン210の第4部分210dは第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間まで拡張され得、アンテナ装置200cの第1デカップリングパターン210の幅は、先立って説明した実施形態によるアンテナ装置200bの第1デカップリングパターン210の幅より広くてもよい。
【0365】
したがって、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0366】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200cにすべて適用可能である。
【0367】
すると、図37を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200dについて説明する。図37は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0368】
図37を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200dは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210を含む。
【0369】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200dの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0370】
本実施形態によるアンテナ装置200dの第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の四つの辺の中心部に隣接して配置される。
【0371】
また、本実施形態によるアンテナ装置200dの第1デカップリングパターン210は、遮蔽ビア13に連結された中心部分で誘電体ブロック111の底面の四つの角に向かって第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有し得る。
【0372】
本実施形態によるアンテナ装置200dは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過して底面の二つの辺Ea,Ebと並んだ二つの直線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200dの利得を高めることができる。
【0373】
また、遮蔽ビア13に連結された中心部分で誘電体ブロック111の底面の四つの角に向かって第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210を含むことで、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0374】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200dにすべて適用可能である。
【0375】
すると、図38を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200eについて説明する。図38は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0376】
図38を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200eは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0377】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200eの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0378】
本実施形態によるアンテナ装置200eは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0379】
また、本実施形態によるアンテナ装置200eは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210と、第1デカップリングパターン210に連結され、第1デカップリングパターン210と共に第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの四角形形状のデカップリングパターンをなす第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0380】
本実施形態によるアンテナ装置200eは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200eの利得を高めることができる。
【0381】
また、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bをそれぞれ囲む四つの四角形形状をなす第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含むことで、遮蔽ビア13と第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0382】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200eにすべて適用可能である。
【0383】
すると、図39を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200fについて説明する。図39は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0384】
図39を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200fは誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0385】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200eの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0386】
本実施形態によるアンテナ装置200fは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0387】
また、本実施形態によるアンテナ装置200fは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210と、第1デカップリングパターン210に連結され、第1デカップリングパターン210と共に第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの四角形形状のデカップリングパターンをなす第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0388】
本実施形態によるアンテナ装置200fは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200fの利得を高めることができる。
【0389】
また、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bをそれぞれ囲む四つの四角形形状をなす第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含むことで、遮蔽ビア13と第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0390】
また、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebはグランドプレーン201の縁と並ばずに斜線をなす。このように、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebをグランドプレーン201の縁と斜線をなすように配置することで、複数の誘電体ブロック111を配置する時隣接する誘電体ブロック111の間に隣接する部分の面積が狭くなるようにように配置され、これによって隣接する二つの誘電体ブロック111内の共振周波数によって送受信されるRF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0391】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200fにすべて適用可能である。
【0392】
すると、図40を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200gについて説明する。図40は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0393】
図40を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200gは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0394】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200gの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0395】
本実施形態によるアンテナ装置200gは、誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の四つの辺の中心部に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0396】
また、本実施形態によるアンテナ装置200gは遮蔽ビア13に連結された中心部分で誘電体ブロック111の四つの角に向かって、第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むようにX字形状を有する第1デカップリングパターン210と第1デカップリングパターン210に連結され、第1デカップリングパターン210と共に第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの菱形形状のデカップリングパターンをなす第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0397】
本実施形態によるアンテナ装置200gは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、誘電体ブロック111の底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過して誘電体ブロック111の底面の二つの辺Ea,Ebと並んだ二つの直線に互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200gの利得を高めることができる。
【0398】
また、本実施形態によるアンテナ装置200gは第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bをそれぞれ囲む四つの菱形形状をなす第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含むことで、遮蔽ビア13と第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0399】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200gにすべて適用可能である。
【0400】
すると、図41を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200hについて説明する。図41は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0401】
図41を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200hは誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0402】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200hの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0403】
本実施形態によるアンテナ装置200hは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebが交差してなす四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0404】
また、本実施形態によるアンテナ装置200hは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第1フィードビア11aと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210と第1デカップリングパターン210に連結され、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの円形状の第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0405】
本実施形態によるアンテナ装置200hは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの対角線に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200hの利得を高めることができる。
【0406】
本実施形態によるアンテナ装置200hは、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含むことで、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0407】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200hにすべて適用可能である。
【0408】
すると、図42を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200iについて説明する。図42は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0409】
図42を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200iは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0410】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200iの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0411】
本実施形態によるアンテナ装置200iは、誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の四つの辺の中心部分に隣接して配置されて誘電体ブロック111の底面の中心部Cを通過して誘電体ブロック111の底面の四つの辺と並んだ二つの直線に配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0412】
また、本実施形態によるアンテナ装置200iは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で誘電体ブロック111の底面の四つの角に向かって、第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第4フィードビア12bと第1フィードビア11aの間に拡張された第4部分210dを含むように十字形状を有する第1デカップリングパターン210と第1デカップリングパターン210に連結され、第1デカップリングパターン210と共に第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの円形状のデカップリングパターンをなす第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0413】
本実施形態によるアンテナ装置200iは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの直線に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200iの利得を高めることができる。
【0414】
また、本実施形態によるアンテナ装置200iは、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を含むことで、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0415】
また、本実施形態によるアンテナ装置200iの誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebはグランドプレーン201の縁と並ばず斜線をなす。このように、誘電体ブロック111の底面の第1辺Eaと第2辺Ebをグランドプレーン201の縁と斜線をなすように配置することで、複数の誘電体ブロック111を配置する時隣接する誘電体ブロック111の間に隣接する部分の面積が狭くなるようにように配置され、これによって隣接する二つの誘電体ブロック111内の共振周波数によって送受信されるRF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0416】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200iにすべて適用可能である。
【0417】
すると、図43を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置200jについて説明する。図43は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部分の平面図である。
【0418】
図43を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置200jは、誘電体ブロック111に形成された第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11b、第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13とグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含む。
【0419】
先立って図31から図33を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置200aの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、そして遮蔽ビア13の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200jの第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12b、遮蔽ビア13にすべて適用可能である。
【0420】
本実施形態によるアンテナ装置200jは誘電体ブロック111の底面の中心部Cから同じ間隔を有し、誘電体ブロック111の底面の四つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを含み得る。
【0421】
また、本実施形態によるアンテナ装置200jは、遮蔽ビア13に連結された中心部分で誘電体ブロック111の底面の四つの角に向かって、第1フィードビア11aと第2フィードビア11bの間に拡張された第1部分210a、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第2フィードビア11bと第3フィードビア12aの間に拡張された第2部分210b、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第3フィードビア12aと第4フィードビア12bの間に拡張された第3部分210c、遮蔽ビア13に連結された中心部分で第4フィードビア12bと第1フィードビア11aの間に拡張された第4部分210dを含むようにX字形状を有する第1デカップリングパターン210と第1デカップリングパターン210に連結され、第1デカップリングパターン210と共に第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの円形状のデカップリングパターンをなす第2デカップリングパターン220を含み得る。
【0422】
本実施形態によるアンテナ装置200jは、誘電体ブロック111内に第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bと第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bの高さを異なるように形成し、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを、底面の中心部Cを基準として互いに対称を成すように、中心部Cを通過する二つの直線に、互いに離隔配置することで、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置200bの利得を高めることができる。
【0423】
本実施形態によるアンテナ装置200jは、第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bを囲む四つの円形状のデカップリングパターンをなす第1デカップリングパターン210と第2デカップリングパターン220を含み得る。したがって、誘電体ブロック111に形成された遮蔽ビア13とともにグランドプレーン201に連結された第1デカップリングパターン210および第2デカップリングパターン220を介して、第1フィードビア11aおよび第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第3フィードビア12aおよび第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第1フィードビア11aに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第1偏波RF信号と第2フィードビア11bに印加される電気信号によって送受信される第1帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができ、第3フィードビア12aに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第1偏波RF信号と第4フィードビア12bに印加される電気信号によって送受信される第2帯域幅の第2偏波RF信号の間の干渉を減らすことができる。
【0424】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置200jにすべて適用可能である。
【0425】
図44を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000aについて説明する。図44を他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0426】
図44を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000aは、配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10aを含み得る。
【0427】
複数のアンテナ10aは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100a,100c,100kのように、誘電体ブロック111の並んだ二つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0428】
複数のアンテナ10aの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaと並んでいるかほぼ直角をなし、複数のアンテナ10aの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと直角をなす直角方向DRbに沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して直角方向DRbと並んだ直線と重なる。
【0429】
このように、複数のアンテナ10aの第1フィードビア11と第2フィードビア12を直角方向DRbに沿って互いに対向するように配置することで、各アンテナ10aのRF信号の共振方向は直角方向DRbと並ぶことができ、これによって隣接するアンテナ10aのRF信号が互いに干渉することを防止することができる。
【0430】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000aにすべて適用可能である。
【0431】
すると図45を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000bについて説明する。図45は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0432】
図45を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000bは、配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10bを含み得る。
【0433】
複数のアンテナ10bは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100a,100c,100kのように、誘電体ブロック111の並んだ二つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0434】
複数のアンテナ10aの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaと並んでいるかほぼ直角をなし、複数のアンテナ10aの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと並んだ方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して配列方向DRaと並んだ直線と重なる。
【0435】
このように、複数のアンテナ10aの第1フィードビア11と第2フィードビア12を配列方向DRaと並んだ方向に沿って互いに対向するように配置することで、各アンテナ10aのRF信号の共振方向は配列方向DRaと並ぶことができ、これによって隣接するアンテナ10aのRF信号はアンテナ配列方向DRaに沿って強化することができる。
【0436】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000bにすべて適用可能である。
【0437】
図46を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000cについて説明する。図46は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0438】
図46を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000cは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10cを含み得る。
【0439】
複数のアンテナ10cは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100a,100c,100kのように、誘電体ブロック111の並んだ二つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0440】
複数のアンテナ10cの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなし、複数のアンテナ10cの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと斜線をなす方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して配列方向DRaと斜線をなす方向と並んだ直線と重なる。
【0441】
このように、複数のアンテナ10cの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなすように配置することで、隣接する二つのアンテナ10cの間の隣接部分の面積を減らすことにより、隣接する二つのアンテナ10cの間の干渉を減らすことができる。
【0442】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000cにすべて適用可能である。
【0443】
図47を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000dについて説明する。図47は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0444】
図47を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000dは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10dを含み得る。
【0445】
複数のアンテナ10dは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100a,100c,100kのように、誘電体ブロック111の並んだ二つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0446】
複数のアンテナ10dの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなし、複数のアンテナ10cの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと斜線をなす方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して配列方向DRaと斜線をなす方向と並んだ直線と重なる。
【0447】
このように、複数のアンテナ10dの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなすように配置することで、隣接する二つのアンテナ10dの間の隣接部分の面積を減らすことにより、隣接する二つのアンテナ10dの間の干渉を減らすことができる。
【0448】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000dにすべて適用可能である。
【0449】
図48を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000eについて説明する。図48は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0450】
図48を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000eは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10eを含み得る。
【0451】
複数のアンテナ10eは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100b,100d,100l,100pのように、誘電体ブロック111の底面の対向する二つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0452】
複数のアンテナ10eの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaと並んでいるかほぼ直角をなし、複数のアンテナ10eの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと斜線をなす斜線方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して斜線方向と並んだ直線と重なる。
【0453】
このように、複数のアンテナ10eの第1フィードビア11と第2フィードビア12を配列方向DRaと斜線をなす斜線方向に沿って互いに対向するように配置することで、各アンテナ10eのRF信号の共振方向は配列方向DRaと斜線をなす斜線方向と並ぶことができ、これによって隣接するアンテナ10eのRF信号が互いに干渉することを防止することができる。
【0454】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000eにすべて適用可能である。
【0455】
すると図49を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000fについて説明する。図49は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0456】
図49を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000fは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10fを含み得る。
【0457】
複数のアンテナ10fは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100b,100d,100l,100pのように、誘電体ブロック111の底面の対向する二つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得、複数のアンテナ10fの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaと並んでいるかほぼ直角をなし、第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと斜線をなす斜線方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して斜線方向と並んだ直線と重なる。
【0458】
このように、複数のアンテナ10fの第1フィードビア11と第2フィードビア12を配列方向DRaと斜線をなす斜線方向に沿って互いに対向するように配置することで、各アンテナ10fのRF信号の共振方向は配列方向DRaと斜線をなす斜線方向と並ぶことができ、これによって隣接するアンテナ10fのRF信号が互いに干渉することを防止することができる。
【0459】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000fにすべて適用可能である。
【0460】
図50を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000gについて説明する。図50を他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0461】
図50を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000gは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10gを含み得る。
【0462】
複数のアンテナ10gは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100a,100c,100kのように、誘電体ブロック111の並んだ二つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0463】
複数のアンテナ10gの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなし、複数のアンテナ10gの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと直角をなす直角方向DRbに沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して直角方向DRbと並んだ直線と重なる。
【0464】
このように、複数のアンテナ10gの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなすように複数のアンテナ10gを配置することで、隣接する二つのアンテナ10gの間の隣接部分の面積を減らすことにより、隣接する二つのアンテナ10gの間の干渉を減らすことができる。
【0465】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000gにすべて適用可能である。
【0466】
図51を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000hについて説明する。図51は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0467】
図51を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000hは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10hを含み得る。
【0468】
複数のアンテナ10hは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100b,100d,100l,100pのように、誘電体ブロック111の底面の対向する二つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11と第2フィードビア12を含み得る。
【0469】
複数のアンテナ10hの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなし、複数のアンテナ10hの第1フィードビア11と第2フィードビア12は配列方向DRaと並んだ方向に沿って互いに対向して誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して配列方向DRaと並んだ方向と並んだ直線と重なる。
【0470】
このように、複数のアンテナ10hの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなすように配置することで、隣接する二つのアンテナ10hの間の隣接部分の面積を減らすことにより、隣接する二つのアンテナ10hの間の干渉を減らすことができる。
【0471】
また、複数のアンテナ10hの第1フィードビア11と第2フィードビア12を配列方向DRaと並んだ方向に沿って互いに対向するように配置することで、各アンテナ10hのRF信号の共振方向は配列方向DRaと並ぶことができ、これによって隣接するアンテナ10hのRF信号はアンテナ配列方向DRaに沿って強化することができる。
【0472】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000hにすべて適用可能である。
【0473】
図52を参照して他の一実施形態によるアンテナ装置1000iについて説明する。図52は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0474】
図52を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000iは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10iを含み得る。
【0475】
複数のアンテナ10iは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100f,100h,100m,100n,100o,100q,100r,100s,100t,100のように、誘電体ブロック111の底面の四つの角部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bを含み得る。
【0476】
複数のアンテナ10iの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaと並んでいるかほぼ直角をなし、複数のアンテナ10iの第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部を通過する二つの対角線と重なる。
【0477】
また、複数のアンテナ10iのグランドプレーン201はデカップリングパターン210を含み得る。
【0478】
複数のアンテナ10iの第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔を広げることができ、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置1000iの利得を高めることができる。
【0479】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000iにすべて適用可能である。
【0480】
図53を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000jについて説明する。図53は他の一実施形態によるアンテナ装置の配置図である。
【0481】
図53を参照すると、本実施形態によるアンテナ装置1000jは配列方向DRaに沿って配列された複数のアンテナ10jを含み得る。
【0482】
複数のアンテナ10jは、先立って説明した実施形態によるアンテナ100e,100gのように、誘電体ブロック111の四つの辺の中心部分に隣接して配置される第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bを含み得る。
【0483】
複数のアンテナ10jの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなし、複数のアンテナ10jの第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12aと第4フィードビア12bは誘電体ブロック111の底面の中心部を通過して配列方向DRaと斜線をなす方向と並んだ直線と重なる。
【0484】
このように、複数のアンテナ10jの誘電体ブロック111の底面の縁は配列方向DRaに対して斜線をなすように配置することで、隣接する二つのアンテナ10jの間の隣接部分の面積を減らすことにより、隣接する二つのアンテナ10jの間の干渉を減らすことができる。
【0485】
また、複数のアンテナ10jのグランドプレーン201はデカップリングパターン210を含み得る。
【0486】
複数のアンテナ10jの第1フィードビア11a、第2フィードビア11b、第3フィードビア12a、第4フィードビア12bの間の間隔を広げることができ、一つの誘電体ブロック111を用いて互いに異なる帯域のRF信号を送受信でき、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の帯域幅を広げることができ、第1帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号と第2帯域幅の第1偏波および第2偏波RF信号の間の干渉を減らしてアンテナ装置1000jの利得を高めることができる。
【0487】
先立って説明した実施形態によるアンテナ100a~100t、100の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置1000jにすべて適用可能である。
【0488】
図54を参照して、一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器について説明する。図54は一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器を示す簡略図である。
【0489】
図54を参照すると、実施形態による電子機器2000はアンテナ装置1000を含み、アンテナ装置1000は電子機器2000のセット40に配置される。
【0490】
電子機器2000はスマートフォン(smart phone)、個人情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピュータ(computer)、モニタ(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビ(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーチブ(Automotive)などであり得るが、これに限定されない。
【0491】
電子機器2000は多角形の辺を有し得、アンテナ装置1000は電子機器2000の複数の辺の少なくとも一部分に隣接して配置される。
【0492】
セット40には通信モジュール610およびベースバンド回路620がさらに配置される。アンテナ装置は同軸ケーブル630を介して通信モジュール610および/またはベースバンド回路620に連結され得る。
【0493】
通信モジュール610はデジタル信号処理を行うように揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリチップ;セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサチップ;アナログ-デジタルコンバータ、ASIC(application-specific IC)などのロジックチップの少なくとも一部を含み得る。
【0494】
ベースバンド回路620はアナログ-デジタル変換、アナログ信号に対する増幅、フィルタリングおよび周波数変換を行ってベース信号を生成する。ベースバンド回路620から入出力されるベース信号はケーブルを介してアンテナ装置に伝達される。
【0495】
例えば、ベース信号は電気連結構造体とコアビアと配線を介してICに伝達される。ICはベース信号をミリメータ波(mmWave)帯域のRF信号に変換する。
【0496】
アンテナ装置1000は、先立って説明したアンテナ装置1000a~1000jのいずれか一つを含み得る。
【0497】
先立って説明したアンテナ装置1000a~1000jの多くの特徴は電子機器2000のアンテナ装置1000にすべて適用可能である。
【0498】
すると、図55から図57と表1を参照して、一実験例について説明する。図55から図57は一実験例の結果を示すグラフである。
【0499】
本実験例では図31から図33に示す実施形態によるアンテナ装置200aを形成し、アンテナ装置200aとは異なり、遮蔽ビア13を含まない第1場合(case 1)、アンテナ装置200aのように誘電体ブロック111の中心部に位置する一つの遮蔽ビア13を形成した第2場合(case 2)、誘電体ブロック111の中心部に位置する三個の遮蔽ビアを形成した第3場合(case 3)について、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号のS-parameterを測定し、その結果を図55から図57にグラフで示し、表1に示した。
【0500】
図55は第1場合(case 1)の結果を示し、図55でのa1は第1帯域幅のRF信号の結果を示し、b1は第2帯域幅のRF信号の結果を示す。図56は第2場合(case 2)の結果を示し、図56でのa2は第1帯域幅のRF信号の結果を示し、b2は第2帯域幅のRF信号の結果を示す。図57は第3場合(case 3)の結果を示し、図57でのa3は第1帯域幅のRF信号の結果を示し、b3は第2帯域幅のRF信号の結果を示す。
【0501】
表1には第1場合(case 1)、第2場合(case 2)、第3場合(case 2)について低周波数領域である約28GHzでの第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の差異値と高周波数領域である約39GHzでの第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の差異値を示した。
【表1】
表1と共に、図54から図56を参照すると、アンテナ装置200aとは異なり遮蔽ビア13を含まない第1場合(case 1)に比べて、アンテナ装置200aのように誘電体ブロック111の中心部に位置する一つの遮蔽ビア13を形成した第2場合(case 2)、隔離特性は約二倍以上増加したことが分かった。アンテナ装置200aのように誘電体ブロック111の中心部に位置する一つの遮蔽ビア13を形成した第2場合(case 2)と比較して誘電体ブロック111の中心部に位置する三個の遮蔽ビアを形成した第3場合(case 3)の隔離特性の変化は大きくなく、低周波数帯域の隔離特性は小さくなることが分かった。このように、実施形態によるアンテナ100a~100t、100のように、誘電体ブロック111の中心部に位置する一つの遮蔽ビア13を形成することで、アンテナ隔離特性を高められることが分かった。
【0502】
図58から図61を参照して、他の一実験例について説明する。図58から図61は他の一実験例の結果を示す図である。
【0503】
本実験例では図31から図33に示す実施形態によるアンテナ装置200aを形成し、第1帯域幅のRF信号と第2帯域幅のRF信号の送受信時誘電体ブロック111の電流を観察し、その結果を図58から図61に示した。図58および図59は第1帯域幅の結果を示し、図60および図61は第2帯域幅の結果を図示する。
【0504】
図58から図61を参照すると、第1帯域幅のRF信号の送受信時誘電体ブロック111全体に対して共振することが分かり、第2帯域幅のRF信号の送受信時、誘電体ブロック111の第1誘電体ブロック110と第3誘電体ブロック130で互いに対称を成すように共振が行われることが分かった。このように、実施形態によるアンテナ100a~100t、100のように、互いに高さが異なる第1帯域幅のフィーディング部と第2帯域幅のフィーディング部を一つの誘電体ブロック111に形成することで、互いに異なる二つの帯域幅のRF信号を送受信し得るように共振が行われることが分かった。
【0505】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明および添付する図面の範囲内で多様に変形して実施でき、これもまた本発明の範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【0506】
100,100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100i、100j、100k、100l、100m、100n、100o、100p、100q、100r、100s、100t アンテナ
1000,1000a、1000b、1000c、1000d、1000e、1000f、1000g、1000h、1000i、1000j、200a、200b、200c、200d、200e、200f、200g、200h、200i、200j、200k アンテナ装置
11,11a、11b、12,12a、12b フィードビア
21a、21b、22a、22b フィードストリップ
111,110,120,130 誘電体ブロック
140a、140b 誘電層
201 グランドプレーン
210,220 デカップリングパターン
31,41 アンテナパッチ
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9
図10a
図10b
図11
図12a
図12b
図13
図14a
図14b
図15
図16a
図16b
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
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図34a
図34b
図34c
図34d
図34e
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