(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023058083
(43)【公開日】2023-04-25
(54)【発明の名称】アナログ電子時計
(51)【国際特許分類】
G04C 3/14 20060101AFI20230418BHJP
G04C 9/00 20060101ALI20230418BHJP
H02K 37/24 20060101ALI20230418BHJP
H02K 37/14 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
G04C3/14 S
G04C9/00 301A
H02K37/24 U
H02K37/14 V
H02K37/14 F
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167842
(22)【出願日】2021-10-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】303019868
【氏名又は名称】宮内 則雄
(72)【発明者】
【氏名】宮内 則雄
【テーマコード(参考)】
2F101
【Fターム(参考)】
2F101BA06
2F101BE02
2F101CJ11
(57)【要約】
【課題】アナログ電子時計にスイープ運針機能を加えることにある。
【解決手段】ロータにイナーシャを設けた、運針用ステップモータを角速度制御する。ステップモータモデルは、当該ステップモータの運動方程式と回路方程式をリアルタイムで計算する。設定π(ラジアン/秒)の角速度と該ステップモータモデルが出力する角速度の差を比例積分して生成したスイープドライブパルス幅でスイープドライブすると同時に、該スイープドライブパルス幅を該ステップモータモデルへ入力する。ステップモータのコイルからの逆起電圧のゼロクロスのロータ角度と算出する角速度から負荷トルクの補正を行う。ヨークのブリッジに設けたコイルに直流電流を印
加して、ステップモータの保持トルクを縮小する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2極の永久磁石からなるロータと、該ロータが入るロータ穴を有し、該ロータに磁気結合する一体で板状のヨークと、該ヨークに固定されたコイルからなるステータから構成されるステップモータを、ステップドライブとスイープドライブして、ステップ運針機能とスイープ運針機能を有するアナログ電子時計において、該スイープ運針機能は、該ステップモータをステップモータモデルに基づく角速度制御でスイープドライブすることによって達成されることを特徴とするアナログ電子時計。
【請求項2】
前記ステップモータモデルの負荷トルクは、該ステップモータモデルが算出する角速度と前記コイルに発生する逆起電圧のゼロクロスのロータ角度とから、180度おきに修正されることを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。
【請求項3】
前記ステップモータのステータのロータ穴付近のブリッジには、保持トルクを縮小するための、保持トルク縮小コイルが配置され、スイープドライブ時、該保持トルク縮小コイルに直流電流が印可し、保持トルクが縮小されることを特徴とする請求項1乃至2に記載のアナログ電子時計。
【請求項4】
前記ステップモータの前記ロータは、イナーシャを有していることを特徴とする請求項1乃至3に記載のアナログ電子時計。
【請求項5】
前記ステップモータのヨークは、保持トルクを生ぜしめる構造を含む保持トルク部と該保持トルク部を除くヨーク部から成り、該保持トルク部は該ヨーク部より薄く、該ヨーク部の厚み方向の中心に位置するステップモータであることを特徴とする請求項1乃至4に記載のアナログ電子時計。
【請求項6】
前記スイープ運針直後、GPS時刻信号あるいは長波時刻信号を受信し、秒針のずれを修正することを特徴とする請求項1乃至5に記載のアナログ電子時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステップ運針機能とスイープ運針機能を有するアナログ電子時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアナログ電子時計において、該アナログ電子時計に搭載されたステップモータを、ステップドライブとスイープドライブする方法について説明する。
【0003】
図9に示す、従来のアナログ電子時計のステップモータの構成図を説明する。従来のステップモータ9は、ロータ93を共有し、コイル91eと、1対のスリット91cと1対の内ノッチ91dの付いたヨーク91bからなるステータ91aの、保持トルクを持たないステップモータ91と、コイル92eと、1対のスリット92cと1対の内ノッチ92dの付いたヨーク92bからなるステータ92aの、保持トルクを持たないステップモータ92から構成されている。
【0004】
まず、ステップモータ9のステップドライブを説明する。ロータ93の磁極方向は93a方向にあって、コイル91eを通電し、次に、92eを通電して、その後、コイル91eの通電を止め、次に、コイル91eを逆方向へ通電し、その後、コイル92eの通電を止め、次に、コイル92eを逆方向へ通電し、その後、コイル91eの通電を止め、次に、コイル92eの通電を止め、その後、コイル92eを逆方向に短時間通電すると、1秒間にロータ93は360度、ステップ回転し、1/60の減速輪列比によって、秒針は1秒ステップ運針する。
【0005】
次に、ステップモータ9のスイープドライブを説明する。ロータ93の磁極方向は93a方向にあって、コイル91eを連続パルスによって通電し、次に、92eを連続パルスによって通電し、その後、コイル91eの通電を止め、次に、コイル91eを連続パルスによって逆方向へ通電し、その後、コイル92eの通電を止め、次に、コイル92eを連続パルスによって逆方向へ通電し、その後、コイル91eの通電を止め、次に、コイル91eを連続パルスによって通電すると、1秒間にロータ93は360度、スイープ回転し、減速輪列比1/60によって、秒針は1秒スイープ運針する。
【0006】
図7に示す、従来のステップモータの平面図(a)とA-A断面図により、該従来のステップモータの構造を説明する。該従来のステップモータ7は2極の永久磁石70aからなるロータ70と、該永久磁石70aに磁気結合する、ヨーク72とコイル73からなるステータ71から構成されている。該ヨーク72には、ロータ穴74に面し、保持トルク発生部75に1対の段差75aと75bが形成されている。
【0007】
図8に示す、従来のロータを説明する。該従来のロータ8は、ロータシャフト8a、カナ8bと該ロータシャフト8aに設けられた永久磁石8cからなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2013-122390
【特許文献2】特開2017-046393
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】二階堂旦他、電気学会、MAG-77-23、(1977)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来のアナログ電子時計には、保持トルクを持たないステップモータを2個使用する必要があるために、耐衝撃性がないことと、製造コストに課題があった。さらに、スイープドライブは連続パルスによってオープン制御されるので、ロータの2π(ラジアン/秒)の角速度に安定性がない欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
2極の永久磁石からなるロータと、該ロータが入るロータ穴を有し、該ロータに磁気結合する一体で板状のヨークと、該ヨークに固定されたコイルからなるステータから構成されるステップモータを、ステップドライブとスイープドライブして、ステップ運針機能とスイープ運針機能を有するアナログ電子時計において、該スイープ運針機能は、該ステップモータをステップモータモデルに基づく角速度制御によってスイープドライブすることによって達成される。
【0012】
前記ステップモータモデルの負荷トルクは、該ステップモータモデルが算出する角速度と前記コイルに発生する逆起電圧のゼロクロスのロータ角度とから、180度おきに修正される。
【0013】
前記ステップモータのステータのロータ穴付近のブリッジには、保持トルクを縮小するための、保持トルク縮小コイルが配置され、スイープドライブ時、該保持トルク縮小コイルに直流電流が印可され、保持トルクが縮小される。
【0014】
前記ステップモータの前記ロータは、イナーシャを有している。
【0015】
前記ステップモータのヨークは、保持トルクを生ぜしめる構造を含む保持トルク部と該保持トルク部を除くヨーク部から成り、該保持トルク部は該ヨーク部より薄く、該ヨーク部の厚み方向の中心に位置するステップモータである。
【0016】
前記スイープ運針直後、GPS時刻信号あるいは長波時刻信号を受信し、秒針のずれを修正する。
【発明の効果】
【0017】
秒針のステップ運針と安定なスイープ運針を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係わるステップモータのドライブ回路図である。
【
図2】本発明に係わるステップモータの平面図(a)とA-A断面図(b)である。
【
図3】本発明に係わるステップモータのロータの断面図である。
【
図4】本発明に係わる設定角速度(a)、スイープドライブパルス(b)、角速度(c)、角度(d)の時間変化図である。
【
図6】本発明に係わる保持トルク縮小コイルのドライバ図である。
【
図7】従来のステップモータの平面図(a)とA-A断面図(b)である。
【
図8】従来のステップモータのロータの断面図である。
【
図9】従来のアナログ電子時計のステップモータの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【実施例0020】
図2に本発明に係わるステップモータの平面図(a)とA-A断面図(b)を示す。本発明に係わるステップモータは、2極の永久磁石からなるロータ25と、コイル24とヨーク22からなるステータ21から構成されており、ヨーク22の保持トルク部23は、ヨーク部22cの中心に、該ヨーク部22cより薄く形成(23a)されており、保持トルクを縮小するための、1対の保持トルク縮小コイル2aと2bが、それぞれ、ステータ21のヨーク22のブリッジ22aと22bに設けられ、スイープドライブ時、
図6に示すように、ゲート61aのp型MOS61から、保持トルクを縮小するために、直列接続する該保持トルク縮小コイル2a(60a)、2b(60b)へ直流電流が印可され、該直流電流による直流磁界は、時計回り方向20a、20bになる。あるいは、該直流磁界は、時計逆回りでも、可能である。なお、ロータ25の回転方向は、反時計回り25aであって、保持トルクによるロータ25の静止角度25b、25cと、
図1に示す、ステップモータ17のコイル17aに生じる逆起電圧のゼロクロス角度25d、25eが示されている。
【0021】
図3に示す、本発明に係わるステップモータのロータを説明する。該本発明に係わるロータ3は、ロータシャフト3a、該ロータシャフト3aに、カナ3bと永久磁石3cに加え、円盤状のイナーシャ3dが設けられている。
【0022】
図1に示す、本発明に係わるステップモータのドライブ回路図と、
図4に示す、
本発明に係わる設定角速度(a)、スイープドライブパルス(b)、角速度(c)、角度(d)の時間変化図、
図5に示す、本発明に係わるドライバ図と、
図6に示す、本発明に係わる保持トルク縮小コイルのドライバ図を使って、本発明の実施例を説明する。
【0023】
本発明に係わるステップモータのドライブ回路1は、ステップドライブ・スイープドライブ切換手段10、該ステップドライブ・スイープドライブ切換手段10によって、切り換えられる、スイープドライブ回路11、ステップドライブパルス発生手段12、ドライバA、16、ドライバB、20から構成されている。
図1には、また、ステップモータ17(STM)、コイル17a、直列接続する保持トルク縮小コイル20b、20cが示されている。
【0024】
まず、ステップドライブを説明する。前記ステップドライブ・スイープドライブ切換手段10によって、ステップドライブパルス発生手段12は、ドライバA、16にドライブパルス12aを出力し、コイル17aにドライブ電流がSTM17へ印可され、ステップモータSTM17はステップ回転する。
【0025】
図5において、
図1に示すドライバA、16は、コイル50(17a)に、ゲート51aを持つp型MOS51、ゲート52aを持つn型MOS52、ゲート53aを持つp型MOS53、ゲート54aを持つn型MOS54によって、プッシュプル接続されている。ステップドライブでは、ドライブオフ時、電源55とグラウンド56に対して、ゲート51aはローで、p型MOS51がオン、ゲート52aはローで、n型MOS52がオフ、ゲート53aはローで、p型MOS53aがオン、ゲート54aはロートで、n型MOS54がオフになる。
【0026】
次に、スイープドライブを説明する。ステップドライブ・スイープドライブ切換手段10の出力するによって、スイープドライブ回路11の、設定角速度・初期角度・初期ドライブパルス幅指令13は、初期ドライブパルス幅13a、設定角速度13b、初期角度13cを出力する。なお、該初期角度13cは、ステップドライブパルス発生手段の出力12aを入力し、直前の出力12aから、
図2に示すステップモータ2のロータ25の静止位置25bまたは25cのいずれかを判断して、決定される。STMモデル19は、角速度19b、角度19c、ドライブ電流19e、ドライブパルス幅142aを入力し、リアルタイムで、シミュレーションを実行し、該ドライブパルス幅142aから所定時間後である、
図4に示す、スイープドライブパルス(b)のスイープドライブパルスの休止期間42aの終了直前42bで、角速度19a、角度19c、ドライブ電流19dを出力し、角速度19aとドライブ電流19dは、それぞれ、LPF(ローパスフィルター)191、192を通して、角速度19bとドライブ電流19eとなる。一方、角速度19aは、減算器141に入力し、設定角速度13bを減算し、信号141aとなり、該信号141aは、比例積分器15に入力する。該比例積分器15において、比例定数KPを有する比例器15aの出力15bと積分定数KIを有する積分器15cの出力15dを加算器15eに入力し、加算器142は、該加算器15eの出力15fと初期ドライブパルス幅13aを加算し、スイープドライブパルス幅142aが生成される。該スイープドライブパルス幅142aは、STMモデル19に入力すると同時に、角度19cを入力する、スイープドライブパルス発生手段21に入力し、該スイープドライブパルス発生手段190は、該スイープドライブパルス幅142aの符号と、該角度19cが0からπラジアン以内か、πから2πラジアン以内かに基づく、スイープドライブパルス190aをドライバA、16に入力し、コイル17aにドライブ電流が印可され、ステップモータSTM17はスイープドライブする。
【0027】
ステップモータSTMモデル19の機能を説明する。スイープドライブパルス時では、該STMモデル19はリアルタイムで次の2つの方程式を計算する。
J・d
2θ/dt
2+r・dθ/dt
=K・i・sinθ-Ts・sin{2・(θ-θ
0)}-T
L
L・di・dt+K・sinθ・dθ/dt+R・i
=V-Vs(i)
ここで、前者の方程式において、Jはロータの慣性モーメント、θはロータ角度、tは時間、rは摩擦係数、Kはトルク定数、iはコイル電流、Tsは保持トルク定数、θ
0はロータの保持トルク平衡安定角度、T
Lは負荷トルクである。後者の方程式において、Lはドライブコイルの自己インダクタンス、Kは逆起電圧定数(トルク定数と同一)、Rはドライブコイル抵抗、Vは電源電圧、Vs(i)はドライブMOSのドロップ電圧である。電源電圧Vの符号は、スイープドライブパルス幅142aの符号と、ロータ角度θが0からπラジアン以内か、πから2πラジアン以内かの4個の組み合わせのいずれになるかで、決定する。
ドライブパルス停止時では、該STMモデル19はリアルタイムで次の2つの方程式を計算する。
J・d
2θ/dt
2+r・dθ/dt
=K・i・sinθ-Ts・sin{2・(θ-θ
0)}-T
L
L・di・dt+K・sinθ・dθ/dt+Roff・i=0
ここで、
図1に示す、ドライバAがオフになることに対応して、RはRoffへ変更され、Roffは、例えば、Rの10
3倍にする。
【0028】
スイープドライブパルス幅142aの停止時間においては、p型MOSのゲート51aはハイ、n型MOSのゲート52aはロー、p型MOSのゲート53aはハイ、n型MOS54のゲート54aはローになり、すべてのMOSはオフとなる。ゼロクロス角度検出18は、ドライブパルス幅142aの停止時間に、コイル17aの両端の電圧18aと18bによる、該コイル17aの両端間に生ずる逆起電圧から、ゼロクロス角度を検出し、ゼロクロス角度18c(なお、
図2に示すステップモータ2のロータ25の角度25dまたは25eのいずれかとなるが、逆起電圧の立ち上がりか立下りかのどちらかでゼロクロスになるかで判別される)を、STMモデル19に入力し、次の式から、負荷トルクT
Lを180度おきに補正する。
T
L =-J・d
2θ/dt
2-r・dθ/dt-Ts・sin{2・(θ-θ
0)}
【0029】
次に、
図4に示す、本発明に係わる設定角速度指令(a)、スイープドライブパルス(b)、角速度(c)、角度(d)の時間変化図を説明する。角速度指令(a)において、
図1に示す、スイープドライブ回路11の、設定角速度・初期角度・初期ドライブパルス幅指令13の出力する、設定角速度指令ω
0、13aは、減速輪列比が1/30に設定さているので、π[ラジアン/秒]41となる。スイープドライブパルス(b)において、スイープドライブパルスsdp、42の停止期間42aの終了直前42bで、前記STMモデル19は、角速度19a、角度19c、電流19dを出力する。角速度(c)において、角速度ωは時間変化43になり、保持トルクが生ずる角度では、角速度ωはπ[ラジアン/秒]からずれ、山形の時間変化43aとなる。角度(d)において、角度θは時間変化44になり、保持トルクが生ずる角度で、山形の時間変化44aを生じて、スイープ時の角速度の制御性能は、設定角速度指令ω
0の1%程度であって、秒針の遅れもしくは進みは、随時、GPS時刻信号あるいは長波時刻信号を受信し、時刻修正を行う。
【0030】
図3に示す、本発明に係わるロータ3の慣性モーメントJは、従来のロータの60倍程度に設定される。また、
図2に示す、本発明に係わるステップモータ2の保持トルクを生ぜしめるための、段差24aと24bは、それぞれ、
図7に示す、従来のステップモータの段差75aと75bの1/2にし、さらに、該保持トルクを生ぜしめる部の厚みを磁石厚みの1/2.5にして、従来のステップモータ7の保持トルクの1/5程度に設定される。また、スイープドライブ時、
図6に示す、ゲート61をローに、p型MOS61をオンにして、ヨーク22のブリッジ22aと22bに設けた、直列接続する保持トルク縮小コイル2a(20b、60a)と2b(20c、60b)に直流電流を印可することによって、ロータ穴の円周方向に磁界を印可し、保持トルクはさらに1/2にされ、トータルで、従来のステップモータ7の保持トルクの1/10にされる。
以上の詳細な説明により示されたように、本発明の電子時計によれば、従来の、2個のステップモータを利用した電子時計に比べ、ステップモータ1個だけで、ステップ運針とスイープ運針が可能である。アナログ電子時計としては、腕時計、置時計または柱時計等が可能である。
前記ステップモータモデルの負荷トルクは、該ステップモータモデルが算出する角速度と前記コイルに発生する逆起電圧のゼロクロスのロータ角度とから、180度おきに修正されることを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。
前記ステップモータのステータのロータ穴付近のブリッジには、保持トルクを縮小するための、保持トルク縮小コイルが配置され、スイープドライブ時、該保持トルク縮小コイルに直流電流が印加し、保持トルクが縮小されることを特徴とする請求項1乃至2に記載のアナログ電子時計。
前記ステップモータのステータのロータ穴付近のブリッジには、保持トルクを縮小するための、保持トルク縮小コイルが配置され、スイープドライブ時、該保持トルク縮小コイルに直流電流が印加され、保持トルクが縮小される。
まず、ステップドライブを説明する。前記ステップドライブ・スイープドライブ切換手段10によって、ステップドライブパルス発生手段12は、ドライバA、16にドライブパルス12aを出力し、コイル17aにドライブ電流がSTM17へ印加され、ステップモータSTM17はステップ回転する。