特開2023-58151IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生して蓄熱効果および保温効果を高めるパイル編織物

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】
着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生させるパイル編織物を提供する。
【解決手段】
主としてポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編織成した繊維素材1を用い、この繊維素材1の染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、該抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着させる。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ポリエステル製毛布について、電熱的手段または着用時の発汗による吸湿発熱を期待する以外にも、暖かさを得るための種々の方法が試みられている。例えば、特開平8-66284号では、掛け布団や敷き布団などの寝具の内装材として、粉砕した固体形状のサンゴ類を寝具の袋状外布の中に詰め込むことにより、多孔質のサンゴ成分を利用して通気性、吸水性、脱臭性を発揮させ、さらに暖かさを付与する遠赤外線が放射される可能性も期待できる。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るパイル編織物には、主としてポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編織成した繊維素材を用いる。この繊維素材の染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着し、レーヨ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るパイル編織物は、基布地に含まれるレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸によって吸湿発熱を生じさせるとともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦によって遠赤外線を繊維付着の化石サンゴ類で発生させることにより、着用時の温度上昇が短時間で高くなり且つ着用時に生じた暖気が冷めにくい。本発明に係るパイル編織物は、パイル地が吸湿発熱しないポリエステル糸であっても、基布地において遠赤外線を発生させて蓄熱効果および保温効果を高めている。

本発明に係るパイル編織物は、量的に多い表面のパイル地について主にポリエステル糸を用いるので比較的安価であり、ポリエステル糸によって耐久性も優れている。本発明に係るパイル編織物は、基布地についてポリエステル糸以外にレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を用いるけれども、その使用量は比較的少ないので全体としてコストは殆ど上昇しない。本発明のパイル編織物では、遠赤外線放射を得るに際して特別な電気機器を購入する必要がなく、当然ながら電力消費も生じないので経済的である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明のパイル編織物の一例を示す概略断面図である。
【図2】 連続浸染処理で用いる公知のバット染色装置,スチーマ,水洗機及びスプラジェットを示す概略側面図である。
【図3】 連続浸染処理で用いる公知のピンテンタードライヤを示す概略断面図である。
【図4】 本発明の毛布および比較毛布に関する吸湿発熱性試験を示すグラフである。
【図5】 本発明の毛布および比較毛布に関する光吸収発熱性試験を示すグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 パイル編織物 2 パイル地 3 基布地

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