(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023058227
(43)【公開日】2023-04-25
(54)【発明の名称】棚用ブラケット及び収納棚
(51)【国際特許分類】
A47B 96/06 20060101AFI20230418BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20230418BHJP
F16B 5/07 20060101ALI20230418BHJP
F16B 12/10 20060101ALI20230418BHJP
A47F 5/00 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
A47B96/06 E
F16B5/02 E
F16B5/07 K
F16B12/10 A
A47F5/00 C
A47B96/06 J
A47B96/06 F
A47B96/06 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021168100
(22)【出願日】2021-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】392036821
【氏名又は名称】DICデコール株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】596066530
【氏名又は名称】宇都宮工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100185591
【弁理士】
【氏名又は名称】中塚 岳
(74)【代理人】
【識別番号】100130052
【弁理士】
【氏名又は名称】大阪 弘一
(72)【発明者】
【氏名】濱野 強
(72)【発明者】
【氏名】片渕 健輔
(72)【発明者】
【氏名】土井 昌司
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼井 克典
(72)【発明者】
【氏名】下村 亮太
【テーマコード(参考)】
3B118
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
3B118BB04
3B118BB09
3B118BB15
3J001FA02
3J001HA02
3J001HA07
3J001JA03
3J001JD28
3J001KA07
3J001KB03
3J024AA45
3J024CA16
(57)【要約】
【課題】棚レール方式の収納棚と直接固定方式の収納棚とで意匠の統一性を図る。
【解決手段】棚用ブラケット1は、固定部61と、棚部材5を支持する支持部62と、を有するブラケット部材6と、ブラケット部材6の固定部61に着脱可能に取り付けられる取付部71と、棚レール4に係止される係止部72と、を有するフック部材7と、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を着脱可能に取り付けるネジ8と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部と、棚部材を支持する支持部と、を有するブラケット部材と、
前記ブラケット部材の前記固定部に着脱可能に取り付けられる取付部と、棚レールに係止される係止部と、を有するフック部材と、
前記ブラケット部材の前記固定部に対して前記フック部材の前記取付部を着脱可能に取り付ける着脱機構と、を備える、
棚用ブラケット。
【請求項2】
前記ブラケット部材の前記固定部は、第一方向に延びて前記第一方向に直交する第二方向に面する固定面を有し、
前記ブラケット部材の前記支持部は、前記第二方向に延びて前記第一方向に面する支持面を有する、
請求項1に記載の棚用ブラケット。
【請求項3】
前記着脱機構は、
前記ブラケット部材の前記固定部に形成された貫通孔と、
前記フック部材の前記取付部に形成されたネジ穴と、
前記固定部の前記貫通孔から前記取付部の前記ネジ穴にねじ込まれるネジと、を有する、
請求項1又は2に記載の棚用ブラケット。
【請求項4】
前記係止部は、前記ネジ穴を挟むように対向配置される一対のフック部を有する、
請求項3に記載の棚用ブラケット。
【請求項5】
前記ブラケット部材に対する前記フック部材の回転を規制する回転規制機構を更に備える、
請求項3又は4に記載の棚用ブラケット。
【請求項6】
前記回転規制機構は、前記ブラケット部材の前記固定部に形成された凹部と、前記フック部材に形成されて前記凹部に挿入される凸部と、を有する、
請求項5に記載の棚用ブラケット。
【請求項7】
前記回転規制機構は、前記ブラケット部材の前記固定部に形成されたブラケット凹部と、前記フック部材に形成されたフック凹部と、前記ブラケット凹部及び前記フック凹部に挿入される回転規制部材と、を有する、
請求項5又は6に記載の棚用ブラケット。
【請求項8】
前記回転規制部材は、前記ネジが挿入されるワッシャ部と、前記ワッシャ部から延びて前記ブラケット凹部及び前記フック凹部に挿入される突起と、を有する、
請求項7に記載の棚用ブラケット。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載された棚用ブラケットと、
前記棚用ブラケットの前記支持部に支持される棚部材と、を備える、
収納棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁に設置される棚用ブラケット及び収納棚に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅等においては、壁に設置する収納棚が用いられることがある。このような収納棚として、直接固定方式の収納棚及び棚レール方式の収納棚が知られている。直接固定方式の収納棚は、棚板等の棚部材を支持する棚用ブラケットを、壁に直接的に固定する収納棚である。棚レール方式の収納棚は、棚部材を支持する棚用ブラケットを、壁に設置された棚レールの任意の位置に係止する収納棚である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
直接固定方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットは、棚部材を支持する支持部と壁に固定する固定部とが一体的に形成されており、固定部に、壁にビス止めするための貫通孔が形成されている。一方、棚レール方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットは、棚部材を支持する支持部と棚レールに係止する係止部とが一体的に形成されており、係止部に、棚レールに係止するためのフックが形成されている。このように、直接固定方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットと棚レール方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットとは、その機能の違いにより、全体的な形状が大きく異なっている。特に、直接固定方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットでは、壁にビス止めするために、固定部が壁と平行となるように形成されているのの対し、棚レール方式の収納棚に用いられる棚用ブラケットでは、棚レールに係止するために、係止部が壁と直交するように形成されている。
【0005】
近年、住宅等において、棚部材の高さを容易に変更することができる棚レール方式の収納棚の採用が多くなってきている。また、意匠の統一性を持たせたいとの要望も高まってきている。しかしながら、収納棚を設置したい位置に棚レールが設置されているとは限らないため、棚レール方式の収納棚と直接固定方式の収納棚とを併用する必要が生じ、その結果、意匠の統一性が十分に図れないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、意匠の統一性を図ることができる棚用ブラケット及び収納棚を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る棚用ブラケットは、固定部と、棚部材を支持する支持部と、を有するブラケット部材と、ブラケット部材の固定部に着脱可能に取り付けられる取付部と、棚レールに係止される係止部と、を有するフック部材と、ブラケット部材の固定部に対してフック部材の取付部を着脱可能に取り付ける着脱機構と、を備える。
【0008】
この棚用ブラケットでは、棚部材を支持する支持部を有するブラケット部材と、棚レールに係止される係止部を有するフック部材とが、着脱機構により着脱可能となっている。このため、壁に棚レールが設置されている位置においては、着脱機構によりブラケット部材の固定部に対してフック部材の取付部を取り付け、棚レールにフック部材を係止することで、壁にブラケット部材を設置することができる。一方、壁に棚レールが設置されていない位置においては、着脱機構によりブラケット部材の固定部に対してフック部材の取付部を取り外し、壁にブラケット部材を固定することで、壁にブラケット部材を設置することができる。このように、棚レール方式の収納棚と直接固定方式の収納棚とで、棚部材を支持するブラケット部材を共通化することができるため、意匠の統一性を図ることができる。
【0009】
ブラケット部材の固定部は、第一方向に延びて第一方向に直交する第二方向に面する固定面を有し、ブラケット部材の支持部は、第二方向に延びて第一方向に面する支持面を有してもよい。この棚用ブラケットでは、ブラケット部材の固定部と支持部とが互いに直交する方向に延びており、固定部の固定面と支持部の支持面とが互いに直交する方向に面している。このため、直接的に壁に固定する場合及び棚レールに係止した場合の何れの場合でも、支持部の支持面を鉛直方向に向けることができる。これにより、棚部材を安定して支持することができる。
【0010】
着脱機構は、ブラケット部材の固定部に形成された貫通孔と、フック部材の取付部に形成されたネジ穴と、固定部の貫通孔から取付部のネジ穴にねじ込まれるネジと、を有してもよい。この棚用ブラケットでは、固定部の貫通孔から取付部のネジ穴にネジをねじ込むことで、ブラケット部材とフック部材とを容易に一体化することができる。一方、取付部のネジ穴からネジを外すことで、ブラケット部材とフック部材とを容易に分離することができる。
【0011】
係止部は、ネジ穴を挟むように対向配置される一対のフック部を有してもよい。この棚用ブラケットでは、係止部の一対のフック部がネジ穴を挟むように対向配置されているため、棚レールに対してフック部材を安定して係止することができる。
【0012】
ブラケット部材に対するフック部材の回転を規制する回転規制機構を更に備えてもよい。固定部の貫通孔から取付部のネジ穴にネジをねじ込むと、フック部材をネジの回転方向に回転させようとする力が働く。しかしながら、この棚用ブラケットでは、回転規制機構によりブラケット部材に対するフック部材の回転が規制されるため、固定部の貫通孔から取付部のネジ穴にネジをねじ込んだ際に、ブラケット部材に対してフック部材が回転するのを抑制することができる。
【0013】
回転規制機構は、ブラケット部材の固定部に形成された凹部と、フック部材に形成されて凹部に挿入される凸部と、を有してもよい。この棚用ブラケットでは、フック部材に形成された凸部がブラケット部材の固定部に形成された凹部に挿入されることで、ブラケット部材に対するフック部材の回転を確実に規制することができる。
【0014】
回転規制機構は、ブラケット部材の固定部に形成されたブラケット凹部と、フック部材に形成されたフック凹部と、ブラケット凹部及びフック凹部に挿入される回転規制部材と、を有してもよい。この棚用ブラケットでは、ブラケット部材の固定部に形成されたブラケット凹部及びフック部材に形成されたフック凹部に、回転規制部材が挿入されることで、ブラケット部材に対するフック部材の回転を確実に規制することができる。
【0015】
回転規制部材は、ネジが挿入されるワッシャ部と、ワッシャ部から延びてブラケット凹部及びフック凹部に挿入される突起と、を有してもよい。この棚用ブラケットでは、ワッシャ部にネジを通して、固定部の貫通孔から取付部のネジ穴にネジをねじ込むことで、ワッシャ部がネジの頭部に押されて、回転規制部材の突起がブラケット凹部及びフック凹部に挿入される。これにより、容易に回転規制部材をブラケット凹部及びフック凹部に挿入することができる。
【0016】
本発明に係る収納棚は、上記の何れかの棚用ブラケットと、棚用ブラケットの支持部に支持される棚部材と、を備える。この収納棚では、上述した棚用ブラケットを備えるため、棚レール方式の収納棚と直接固定方式の収納棚とで意匠の統一性を図ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、意匠の統一性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第一実施形態に係る棚用ブラケットの分解斜視図である。
【
図2】
図1に示す棚レール方式の棚用ブラケットを用いた棚レール方式の収納棚を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示す棚用ブラケットを用いた直接固定方式の収納棚を示す斜視図である。
【
図5】
図4に示す直接固定方式の収納棚の縦断面図である。
【
図9】第二実施形態に係る棚用ブラケットの一部を示す分解斜視図である。
【
図10】
図9に示す棚用ブラケットを用いた棚レール方式の収納棚の一部を示す縦断面図である。
【
図11】第三実施形態に係る棚用ブラケットの一部を示す分解斜視図である。
【
図12】
図11に示す棚用ブラケットを用いた棚レール方式の収納棚の一部を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、実施形態の収納家具について詳細に説明する。なお、全図中、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る棚用ブラケット1の分解斜視図である。
図2は、
図1に示す棚用ブラケット1を用いた棚レール方式の収納棚2を示す斜視図である。
図3は、
図2に示す棚レール方式の収納棚2の縦断面図である。
図4は、
図1に示す棚用ブラケット1を用いた直接固定方式の収納棚3を示す斜視図である。
図5は、
図4に示す直接固定方式の収納棚3の縦断面図である。
図2に示す棚レール方式の収納棚2は、壁Wに設置された棚レール4に係止される。棚レール4には、棚レール4の延在方向(上下方向)に沿って配列された複数の係止用穴41が形成されている。そして、
図2に示す棚レール方式の収納棚2は、棚レール4に形成された複数の係止用穴41のうちの、任意の係止用穴41に係止される。
図4に示す直接固定方式の収納棚3は、壁Wに直接的に固定される。
【0021】
図6は、ブラケット部材6の斜視図である。
図1~
図6に示すように、第一実施形態に係る棚用ブラケット1は、棚部材5を支持するためのブラケットである。棚部材5は、収納物を載置するための部材である。棚部材5は、例えば、平板状に形成された棚板である。棚用ブラケット1は、ブラケット部材6と、フック部材7と、ネジ8と、を備える。
【0022】
ブラケット部材6は、フック部材7又は壁Wに固定される固定部61と、棚部材5を支持する支持部62と、固定部61に対して支持部62を支持する支持アーム部63と、を有する。固定部61は、第一方向D1に延びており、支持部62は、第一方向D1に直交する第二方向D2に延びている。そして、固定部61と支持部62とは、略L字状となるように、互いに接続されている。固定部61及び支持部62は、例えば、一本の細長い板状部材を略直角に屈曲することにより形成される。
【0023】
固定部61は、第一方向D1及び第三方向D3に延びるとともに第一方向D1に長い平板状に形成されている。固定部61は、第二方向D2に面する固定面611を有する。固定面611は、フック部材7又は壁Wに固定される面である。固定面611は、第二方向D2に面した固定部61の表裏面のうちの、固定部61に対して支持部62が延びる方向とは反対側の面である。固定部61には、第一方向D1に配列された二つの貫通孔612,612が形成されている。二つの貫通孔612,612のそれぞれは、固定部61の厚み方向である第二方向D2に、固定部61を貫通している。二つの貫通孔612,612のそれぞれには、例えば、ネジ8(
図3参照)、又は固定部61を壁Wにビス止めするためのビス92(
図5参照)が挿入される。二つの貫通孔612,612のそれぞれは、第三方向D3における中央部に形成されている。
【0024】
支持部62は、第一方向D1及び第三方向D3に延びるとともに第二方向D2に長い平板状に形成されている。支持部62は、第一方向D1に面する支持面621を有する。支持面621は、棚部材5が載置されて棚部材5を支持する面である。支持面621は、第一方向D1に面した支持部62の表裏面のうちの、支持部62に対して固定部61が延びる方向とは反対側の面である。支持部62には、第二方向D2に配列された二つの貫通孔622,622が形成されている。二つの貫通孔622,622のそれぞれは、支持部62の厚み方向である第一方向D1に、支持部62を貫通している。二つの貫通孔622,622のそれぞれには、例えば、支持部62に対して棚部材5を締結するためのネジ91(
図3及び
図5参照)が挿入される。二つの貫通孔622,622のそれぞれは、第三方向D3における中央部に形成されている。
【0025】
なお、固定部61と支持部62とは、互いに異なる形状であってもよく、互いに同じ形状であってもよい。固定部61と支持部62とが互いに同じ形状である場合、フック部材7又は壁Wに固定される方が固定部61となり、棚部材5を支持する方が支持部62となる。
【0026】
支持アーム部63は、棒状に形成されている。支持アーム部63は、第一方向D1及び第二方向D2に対して傾斜する方向に延びて、その両端部が固定部61の固定面611とは反対側の面及び支持部62の支持面621とは反対側の面のそれぞれに接続されている。
【0027】
固定部61における支持アーム部63の接続位置613は、特に限定されるものではないが、固定部61に対する支持部62の支持強度を高める観点から、二つの貫通孔612,612よりも支持部62とは反対側の位置であることが好ましい。また、接続位置613は、二つの貫通孔612,612のそれぞれに対するネジ8又はビス92の挿入を容易に行えるように、二つの貫通孔612,612のそれぞれから第三方向D3にオフセットされた位置であることが好ましい。同様に、支持部62における支持アーム部63の接続位置623は、特に限定されるものではないが、固定部61に対する支持部62の支持強度を高める観点から、二つの貫通孔622,622よりも固定部61とは反対側であることが好ましい。また、接続位置623は、二つの貫通孔622,622のそれぞれに対するネジ91の挿入を容易に行えるように、二つの貫通孔622,622のそれぞれから第三方向D3にオフセットされた位置であることが好ましい。
【0028】
図7は、フック部材7の斜視図である。
図8は、フック部材7の側面図である。
図1~
図5、
図7、及び
図8に示すように、フック部材7は、棚レール4に係止される部材である。フック部材7は、ブラケット部材6に対して着脱可能に取り付けられる。そして、フック部材7は、棚レール4に形成された複数の係止用穴41のうちの任意の係止用穴41に挿入されて、当該係止用穴41において棚レール4に係止される。フック部材7の外形は、例えば、係止用穴41に挿入可能な形状である。つまり、係止用穴41は、フック部材7の外形に対応した穴となっている。フック部材7は、ブラケット部材6の固定部61に着脱可能に取り付けられる取付部71と、棚レール4に係止される係止部72と、を有する。
【0029】
取付部71は、第四方向D4及び第五方向D5に延びる平板状に形成されている。第五方向D5は、第四方向D4に直交する方向である。取付部71は、第四方向D4及び第五方向D5に直交する第六方向D6に面する取付面711を有する。取付面711は、ブラケット部材6に取り付けられる面である。取付面711は、第六方向D6に面した取付部71の表裏面のうちの、一方の面である。ここで、第六方向D6における両方向のうちの、取付部71における取付面711側の方向(
図8における左方)を、取付方向D6aという。
【0030】
取付部71の第四方向D4における中央部には、ネジ穴712が形成されている。ネジ穴712は、取付部71の厚み方向である第六方向D6に、取付部71を貫通している。ネジ穴712は、ネジ8がねじ込まれる穴である。つまり、取付部71は、ネジ穴712においてネジ8がねじ込まれる雌ネジとなっており、ネジ穴712には、ネジ8のネジ溝に対応したネジ溝が形成されている。
【0031】
係止部72は、一対のフック部721,721を有する。一対のフック部721,721のそれぞれは、第五方向D5及び第六方向D6に延びる平板状に形成されている。一対のフック部721,721は、第四方向D4における取付部71の両端部から取付方向D6aとは反対側に延びて、ネジ穴712を挟むように第四方向D4に対向配置されている。つまり、一対のフック部721,721のそれぞれは、取付部71に対して略直角に屈曲されており、取付部71及び一対のフック部721,721は、平面視において略コ字状に形成されている。
【0032】
一対のフック部721,721のそれぞれは、基部722と、下延部723と、を有する。
【0033】
基部722は、取付部71に接続される部分であり、下延部723は、基部722に接続される部分である。基部722は、取付部71の第四方向D4における端部から取付方向D6aとは反対側に延びている。下延部723は、取付部71から第五方向D5に突出するように、基部722の第五方向D5における端部から第五方向D5における一方側に延びている。ここで、第五方向D5における両方向のうち、基部722から下延部723が延びる方向(
図8における下方)を、下延方向D5aという。下延部723は、取付部71に接続されておらず、取付面711よりも取付方向D6aとは反対側に位置している。
【0034】
下延部723は、傾斜端部724と、首部725と、突出部726と、を有する。
【0035】
傾斜端部724は、下延部723の、下延方向D5a側かつ取付方向D6a側の端部である。傾斜端部724は、第五方向D5及び第六方向D6に対して傾斜しており、下延方向D5a側かつ取付方向D6a側の角を面取りした形状となっている。このため、フック部材7を棚レール4の係止用穴41に挿入及び係止する際に、下延部723が棚レール4に引っ掛かるのを抑制することができる。
【0036】
首部725は、基部722に接続される部分である。首部725は、基部722の下延方向D5aにおける端部から下延方向D5aに延びている。また、首部725は、基部722よりも第六方向D6に細くなっており、首部725の取付方向D6aにおける先端は、取付部71の取付方向D6aにおける先端よりも、取付方向D6aと反対側に位置している。
【0037】
突出部726は、取付方向D6aに突出して、棚レール4の裏面42に当接される部分である。棚レール4の裏面42は、係止用穴41が形成される棚レール4の表裏面のうちの、壁W側の面である。突出部726の取付方向D6aにおける先端は、下延部723の取付方向D6aにおける先端を形成する。突出部726の取付方向D6aにおける端面は、如何なる形状に形成されていてもよく、例えば、三角状に形成されていてもよく、台形状に形成されいてもよい。本実施形態では、突出部726の取付方向D6aにおける端面が、三角状に形成されている。
【0038】
取付面711から突出部726の取付方向D6aにおける先端までの第六方向D6における長さL1(
図8参照)は、棚レール4の肉厚L4(
図3参照)と略同一であり、取付面711から首部725の取付方向D6aにおける先端までの第六方向D6における長さL2(
図8参照)は、棚レール4の肉厚L4よりも長い。また、取付面711から一対のフック部721,721の取付方向D6aとは反対方向における先端までの第六方向D6における長さL3(
図8参照)は、棚レール4の表面43から壁Wまでの長さL5(
図3参照)よりも短い。棚レール4の裏面42は、係止用穴41が形成される棚レール4の表裏面のうちの、壁W側の面である。
【0039】
ネジ8は、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を着脱可能に取り付ける着脱部材である。つまり、固定部61の貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むことで、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り付けることができる。一方、ネジ8を緩めて取付部71のネジ穴712からネジ8を外すことで、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り外すことができる。このため、ブラケット部材6の固定部61に形成された貫通孔612、フック部材7の取付部71に形成されたネジ穴712、及びネジ8は、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を着脱可能に取り付ける着脱機構を構成する。
【0040】
次に、収納棚の設置方法について説明する。
【0041】
棚用ブラケット1を用いて
図2及び
図3に示す棚レール方式の収納棚2を設置する場合は、固定部61の貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むことで、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り付ける。これにより、ブラケット部材6とフック部材7とが一体化される。また、支持部62の貫通孔622から棚部材5にネジ91をねじ込むことで、支持部62に対して棚部材5を取り付ける。これにより、ブラケット部材6と棚部材5とが一体化される。そして、棚レール4に形成された複数の係止用穴41のうちの任意の係止用穴41にフック部材7を挿入し、棚レール4の裏面42側においてフック部材7を下げ、当該係止用穴41においてフック部材7を係止する。これにより、棚レール方式の収納棚2の設置が完了する。
【0042】
棚用ブラケット1を用いて
図4及び
図5に示す直接固定方式の収納棚3を設置する場合は、取付部71のネジ穴712からネジ8を外し、ブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り外す。これにより、ブラケット部材6とフック部材7とが分離される。なお、ブラケット部材6とフック部材7とが分離されている場合は、この作業は省略できる。また、支持部62の貫通孔622から棚部材5にネジ91をねじ込むことで、支持部62に対して棚部材5を取り付ける。これにより、ブラケット部材6と棚部材5とが一体化される。そして、ブラケット部材6の固定面611を壁Wの任意の位置に当接し、固定部61の貫通孔612から壁Wにビス92をねじ込む。これにより、直接固定方式の収納棚3を組み付けが完了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態に係る棚用ブラケット1では、棚部材5を支持する支持部62を有するブラケット部材6と、棚レール4に係止される係止部72を有するフック部材7とが、着脱機構により着脱可能となっている。このため、壁Wに棚レール4が固定されている位置においては、着脱機構によりブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り付け、棚レール4にフック部材7を係止することで、壁Wにブラケット部材6を設置することができる。一方、壁Wに棚レール4が設置されていない位置においては、着脱機構によりブラケット部材6の固定部61に対してフック部材7の取付部71を取り外し、壁Wにブラケット部材6を固定することで、壁Wにブラケット部材6を設置することができる。このように、棚レール方式の収納棚2と直接固定方式の収納棚3とで、棚部材5を支持するブラケット部材6を共通化することができるため、意匠の統一性を図ることができる。
【0044】
また、ブラケット部材6の固定部61と支持部62とが互いに直交する方向に延びており、固定部61の固定面611と支持部62の支持面621とが互いに直交する方向に面している。このため、直接的に壁Wに固定する場合及び棚レール4に係止する場合の何れの場合でも、支持部62の支持面621を鉛直方向に向けることができる。これにより、棚部材5を安定して支持することができる。
【0045】
また、固定部61の貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むことで、ブラケット部材6とフック部材7とを容易に一体化することができる。一方、取付部71のネジ穴712からネジ8を外すことで、ブラケット部材6とフック部材7とを容易に分離することができる。
【0046】
また、係止部72の一対のフック部721,721がネジ穴712を挟むように対向配置されているため、棚レール4に対してフック部材7を安定して係止することができる。
【0047】
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態は、基本的に第一実施形態と同様であり、棚用ブラケットが回転規制機構を更に備える点のみ第一実施形態と相違する。このため、以下では、第一実施形態と相違する事項のみを説明し、第一実施形態と同様の事項の説明を省略する。
【0048】
図9は、第二実施形態に係る棚用ブラケット1Aの一部を示す分解斜視図である。
図10は、
図9に示す棚用ブラケット1Aを用いた棚レール方式の収納棚の一部を示す縦断面図である。
図9及び
図10に示すように、第二実施形態に係る棚用ブラケット1Aは、ブラケット部材6Aと、フック部材7Aと、第一実施形態と同様のネジ8と、を備える。
【0049】
ブラケット部材6Aは、固定部61Aと、第一実施形態と同様の支持部62と、第一実施形態と同様の支持アーム部63と、を有する。固定部61Aは、基本的に第一実施形態の固定部61と同様であり、貫通孔612の近傍において第三方向D3(
図6参照)に配列された二つの凹部614,614が形成されている点のみ第一実施形態の固定部61と相違する。
【0050】
二つの凹部614,614のそれぞれは、ブラケット部材6Aに対するフック部材7Aの回転を規制する回転規制機構を構成する。二つの凹部614,614のそれぞれは、固定面611側から固定部61Aの厚み方向である第二方向D2(
図6参照)に凹んでいる。二つの凹部614,614のそれぞれは、固定部61Aを貫通する穴であってもよく、固定部61Aを貫通しない有底の穴であってもよい。本実施形態では、二つの凹部614,614のそれぞれは、固定部61Aを貫通する穴である。
【0051】
フック部材7Aは、第一実施形態と同様の取付部71と、第一実施形態と同様の係止部72と、二つの凸部73,73と、を備える。
【0052】
二つの凸部73,73のそれぞれは、ブラケット部材6Aに対するフック部材7Aの回転を規制する回転規制機構を構成する。二つの凸部73,73のそれぞれは、ブラケット部材6Aの固定部61Aに形成された二つの凹部614のそれぞれに挿入される部位である。二つの凸部73,73のそれぞれは、取付面711よりも取付方向D6a(
図8参照)に突出している。また、ネジ穴712に対する二つの凸部73,73の位置関係は、ブラケット部材6Aの貫通孔612に対する二つの凹部614,614の位置関係と同じである。つまり、二つの凸部73,73のそれぞれは、ブラケット部材6Aの貫通孔612とフック部材7Aのネジ穴712とが重ね合わされた際に、二つの凹部614,614のそれぞれと対応する位置に形成されている。このため、固定部61Aの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込む際に、二つの凸部73,73のそれぞれを二つの凹部614,614のそれぞれに挿入することが可能となっている。
【0053】
以上説明したように、本実施形態に係る棚用ブラケット1Aでは、固定部61Aの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むと、フック部材7Aをネジ8の回転方向に回転させようとする力が働く。しかしながら、この棚用ブラケット1Aでは、回転規制機構によりブラケット部材6Aに対するフック部材7Aの回転が規制されるため、固定部61Aの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込んだ際に、ブラケット部材6Aに対してフック部材7Aが回転するのを抑制することができる。
【0054】
また、フック部材7Aに形成された二つの凸部73,73のそれぞれがブラケット部材6Aの固定部61Aに形成された二つの凹部614,614に挿入されることで、ブラケット部材6Aに対するフック部材7Aの回転を確実に規制することができる。
【0055】
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態は、基本的に第一実施形態と同様であり、棚用ブラケットが回転規制機構を更に備える点のみ第一実施形態と相違する。このため、以下では、第一実施形態と相違する事項のみを説明し、第一実施形態と同様の事項の説明を省略する。
【0056】
図11は、第三実施形態に係る棚用ブラケット1Bの一部を示す分解斜視図である。
図12は、
図11に示す棚用ブラケット1Bを用いた棚レール方式の収納棚の一部を示す縦断面図である。
図11及び
図12に示すように、第三実施形態に係る棚用ブラケット1Bは、ブラケット部材6Bと、フック部材7Bと、第一実施形態と同様のネジ8と、回転規制部材10と、を備える。
【0057】
ブラケット部材6Bは、固定部61Bと、第一実施形態と同様の支持部62と、第一実施形態と同様の支持アーム部63と、を有する。固定部61Bは、基本的に第一実施形態の固定部61と同様であり、貫通孔612の近傍にブラケット凹部615が形成されている点のみ第一実施形態の固定部61と相違する。
【0058】
ブラケット凹部615は、ブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転を規制する回転規制機構を構成する。ブラケット凹部615は、固定面611側から固定部61Bの厚み方向である第二方向D2(
図6参照)に凹んだ穴である。ブラケット凹部615は、固定部61Bを貫通する穴であってもよく、固定部61Bを切り欠いた切欠きであってもよい。本実施形態では、ブラケット凹部615は、固定部61Bを貫通する穴である。
【0059】
フック部材7Bは、第一実施形態と同様の取付部71と、第一実施形態と同様の係止部72と、上延部74と、を備える。
【0060】
上延部74は、取付部71と同様に第四方向D4及び第五方向D5(
図8参照)に延びる平板状に形成されて、取付部71から下延方向D5a(
図8参照)とは反対側に延びている。上延部74には、フック凹部714が形成されている。
【0061】
フック凹部714は、ブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転を規制する回転規制機構を構成する。フック凹部714は、取付面711側から上延部74の厚み方向である第六方向D6(
図8参照)に凹んでいる。フック凹部714は、上延部74を貫通する穴であってもよく、固定部61Bを貫通しない有底の穴であってもよく、上延部74を切り欠いた切欠きであってもよい。本実施形態では、フック凹部714は、上延部74の下延方向D5a(
図8参照)とは反対側の先端から下延方向D5aに切り欠いた切欠きである。ネジ穴712に対するフック凹部714の位置関係は、ブラケット部材6Bの貫通孔612に対するブラケット凹部615の位置関係と同じである。つまり、フック凹部714は、ブラケット部材6Bの貫通孔612とフック部材7Bのネジ穴712とが重ね合わされた際に、ブラケット凹部615と対応する位置に形成されている。このため、固定部61Bの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込む際に、ブラケット凹部615とフック凹部714とを重ね合わせることが可能となっている。
【0062】
回転規制部材10は、ブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転を規制する回転規制機構を構成する。回転規制部材10は、ワッシャ部101と、突起102と、を有する。
【0063】
ワッシャ部101は、ネジ8が挿入されて、ネジ8の頭部81とブラケット部材6Bの固定部61Bとの間に配置される部位である。ワッシャ部101は、薄い円環状に形成されている。ワッシャ部101の内径は、ネジ8のねじ部82の外径よりも大きく、ネジ8の頭部81の外径よりも小さい。ワッシャ部101の外径は、ネジ8の頭部81の外径と略同一である。
【0064】
突起102は、ブラケット凹部615及びフック凹部714に挿入される部位である。突起102は、ワッシャ部101から、ワッシャ部101の表裏方向における一方側に延びている。ワッシャ部101の半径方向中心から突起102までの距離は、固定部61Bにおける貫通孔612の半径方向中心からブラケット凹部615までの距離、及び取付部71におけるネジ穴712の半径方向中心からフック凹部714までの距離と略同一である。このため、ワッシャ部101にネジ8を通し、固定部61Bの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込んだ際に、回転規制部材10の突起102をブラケット凹部615及びフック凹部714に挿入することができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態に係る棚用ブラケット1Bでは、固定部61Bの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むと、フック部材7Bをネジ8の回転方向に回転させようとする力が働く。しかしながら、この棚用ブラケット1Bでは、回転規制機構によりブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転が規制されるため、固定部61Bの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込んだ際に、ブラケット部材6Bに対してフック部材7Bが回転するのを抑制することができる。
【0066】
また、ブラケット部材6Bの固定部61Bに形成されたブラケット凹部615及びフック部材7Bに形成されたフック凹部714に、回転規制部材10が挿入されることで、ブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転を確実に規制することができる。
【0067】
また、ワッシャ部101にネジ8を通して、固定部61Bの貫通孔612から取付部71のネジ穴712にネジ8をねじ込むことで、ワッシャ部101がネジ8の頭部81に押されて、回転規制部材10の突起102がブラケット凹部615及びフック凹部714に挿入される。これにより、容易に回転規制部材をブラケット凹部及びフック凹部に挿入することができる。
【0068】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0069】
例えば、
図13に示すフック部材7Cのように、取付部71に溶接されたナット75を備えてもよい。ナット75は、取付部71の取付面711に溶接されていてもよく、取付部71の取付面711とは反対側の面に溶接されていてもよい。このフック部材7Cでは、ナット75により、ネジ8がねじ込まれるネジ穴の長さを十分に確保することができるため、ブラケット部材に対するフック部材の取り付け強度を高めることができる。
【0070】
また、回転規制部材は、例えば、ブラケット部材の固定部とフック部材の取り付け部との間に配置されるワッシャであってもよい。この場合、ワッシャの摩擦力、弾性力等により、ブラケット部材6Bに対するフック部材7Bの回転を規制することができる。
【0071】
また、ブラケット部材の固定部に対してフック部材の取付部を着脱可能に取り付ける着脱機構としては、例えば、フック機構等のように、ブラケット部材及びフック部材以外の部材を用いない機構であってもよい。フック機構は、例えば、ブラケット部材の固定部に形成されたフック(不図示)と、フック部材の取付部に形成されて当該フックが係止される係止溝(不図示)と、により構成することができる。
【符号の説明】
【0072】
1…棚用ブラケット、1A…棚用ブラケット、1B…棚用ブラケット、2…収納棚、3…収納棚、4…棚レール、5…棚部材、6…ブラケット部材、6A…ブラケット部材、6B…ブラケット部材、7…フック部材、7A…フック部材、7B…フック部材、7C…フック部材、8…ネジ、10…回転規制部材、41…係止用穴、42…裏面、43…表面、61…固定部、61A…固定部、61B…固定部、62…支持部、63…支持アーム部、71…取付部、72…係止部、73…凸部、74…上延部、75…ナット、81…頭部、82…ねじ部、91…ネジ、101…ワッシャ部、102…突起、611…固定面、612…貫通孔、613…接続位置、614…凹部、615…ブラケット凹部、621…支持面、622…貫通孔、623…接続位置、711…取付面、712…ネジ穴、714…フック凹部、721…フック部、722…基部、723…下延部、724…傾斜端部、725…首部、726…突出部、W…壁。