(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023058376
(43)【公開日】2023-04-25
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20230418BHJP
【FI】
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021168382
(22)【出願日】2021-10-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.公開1 (1)ウェブサイトの掲載日:令和3年4月9日および令和3年4月19日 (2)ウェブサイトのアドレス: [令和3年4月9日掲載] https://www.mildom.com/ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mildom.android&hl=ja https://apps.apple.com/jp/app/mildom-ミルダム-ゲームライブ配信/id1480809171 [令和3年4月19日掲載] https://support.mildom.com/hc/ja/articles/900005843966-%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E8%A2%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 http://activity.mildom.com/activity_module/views/?check_id=07240631feb9fd3d73ba6ac339e7ca75&series_id=930&week=1 (3)公開者:株式会社DouYu Japan (4)公開された発明の内容:株式会社DouYu Japanが、上記アドレスのウェブサイトで公開されている、GooGle Play、Apple Store、及び株式会社DouYu Japanのウェブサイト(Mildom(ミルダム))にて、若狭 秀明、及びチェン ダンが発明したサーバ装置、プログラムおよび方法について公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】519318960
【氏名又は名称】株式会社DouYu Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】若狭 秀明
(72)【発明者】
【氏名】チェン ダン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SA54S
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】動画像の配信のためにさらに便利なサーバ装置などを提供する。
【解決手段】実施の形態にかかるサーバ装置のプロセッサは、配信者又は動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、ユーザが開催を指示する催事において利用するためにユーザによって指定された仮想媒体の量を、ユーザが所持する端末装置から受信し、動画を視聴する他の視聴者である複数の他のユーザの各々が所持する他の端末装置に催事の開催通知を送信し、複数の他のユーザの各々が所持する他の端末装置のうちのいずれかから、ユーザによって指定された量のうちの少なくとも一部の仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、受取指示を送信した他の端末装置を所持する他のユーザに一部の仮想媒体に対応する仮想媒体を付与させるための処理を行う。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信し、
前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信し、
複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させる、
ための処理を行うように構成される、
サーバ装置。
【請求項2】
一部の前記仮想媒体の移動は、あらかじめ設定された人数を上限とする他の前記ユーザに対してなされる、 請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記端末装置から前記催事が開始される時間を指定する時間情報を受信し、
前記催事の前記開催通知は前記時間情報に基づいて他の前記端末装置に送信される、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
他の前記ユーザに移動可能な前記仮想媒体の量は、前記ユーザによって所有される前記仮想媒体の総量を超えない範囲で前記ユーザによって指定される、
請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記ユーザは前記動画を視聴する視聴者である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記ユーザは前記動画の前記配信者である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量があらかじめ決められた量を超える場合には、前記開催通知は前記動画とは異なる他の前記動画を視聴している前記ユーザが所持する前記端末装置にも送信される、
請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記仮想媒体は、前記動画の前記配信者に対して付与可能な仮想オブジェクトとの交換に利用可能である、 請求項1~7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項9】
配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータを、
前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信し、
前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信し、
複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させる、
ための処理を行うように構成されたプロセッサとして機能させるプログラム。
【請求項10】
配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサが所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信する段階と、
前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信する段階と、
複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させる段階と、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、動画配信を行うサーバ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の動画配信者が動画をアップロードし、複数の視聴者にアップロードされた動画を配信する配信サイトが知られている。例えば、特許文献1は、配信者の動画を、視聴者が視聴する意欲を向上させるように構成された動画配信システムを開示する。このような動画配信システムにおいては、視聴者が動画配信者を応援して動画の視聴数を増やしたり、動画配信者が視聴者に動画を視聴する意欲を向上させたりできることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、上述した背景からなされたものであり、動画像の配信のためにさらに便利なサーバ装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に記載された課題を解決するために、実施形態にかかるサーバ装置は、配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信し、前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信し、複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させるための処理を行うように構成される。
【0006】
また、実施形態にかかるプログラムは、配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータを、前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信し、前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信し、複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させる、ための処理を行うように構成されたプロセッサとして機能させる。
【0007】
また、実施形態にかかる方法は、配信者の動画を配信するための、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサが所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、前記配信者又は前記動画を視聴する視聴者の少なくともいずれかであるユーザによって所有され前記動画の配信サービスにおいて利用可能な仮想媒体のうち、前記ユーザが開催を指示する催事において利用するために前記ユーザによって指定された前記仮想媒体の量を、前記ユーザが所持する端末装置から受信する段階と、前記動画を視聴する他の視聴者である複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置に前記催事の開催通知を送信する段階と、複数の他の前記ユーザの各々が所持する他の前記端末装置のうちのいずれかから、前記ユーザによって指定された前記量のうちの少なくとも一部の前記仮想媒体の受け取りを指示する受取指示を受信すると、前記受取指示を送信した他の前記端末装置を所持する他の前記ユーザに一部の前記仮想媒体に対応する前記仮想媒体を付与させる段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態にかかるシステムの構成を示す図である。
【
図2】
図1に示した端末装置のコンピュータとしてのハードウェアの構成を例示する図である。
【
図3】
図1に示した動画配信サーバのコンピュータとしてのハードウェアの構成を例示する図である。
【
図4】
図1に示した配信ユーザの端末装置の構成を示す図である。
【
図5】
図1に示した視聴ユーザの端末装置の構成を示す図である。
【
図6】
図1に示した動画配信サーバの構成を示す図である。
【
図7】
図6に示したウォレット管理部がコインの交換及び授受に用いるウォレットを管理するために用いるウォレットテーブルを例示する図である。
【
図8】
図6に示したハッピー袋制御部がハッピー袋サービスをユーザに提供するために用いるハッピー袋テーブルを示す図である。
【
図9】
図1,
図2に示した動画配信サーバにおけるハッピー袋サービス設定処理を示すフローチャートである。
【
図10】動画配信サーバ5のポータル画像を例示する図である。
【
図11】配信ユーザの配信ルームの画像を例示する図である。
【
図12】
図11に示した配信ルームの画像の上にポップアップ画像がさらに表示された画像を例示する図である。
【
図13】ユーザが
図12に示したハッピー袋ボタンに対する操作を行ったときに配信ルームに表示されるハッピー袋設定用のポップアップを例示する第1の図である。
【
図14】ユーザが
図12に示したハッピー袋ボタンに対する操作を行ったときに配信ルームに表示されるハッピー袋設定用のポップアップを例示する第2の図である。
【
図15】ユーザが
図12に示したハッピー袋ボタンに対する操作を行ったときに配信ルームに表示されるハッピー袋設定用のポップアップを例示する第3の図である。
【
図16】
図9に示したS14の処理の詳細を示すフローチャートである。
【
図17】ハッピー袋サービスが開催されているときの配信ルームの画像を例示する図である。
【
図18】ハッピー袋サービスによりコインを受けた視聴ユーザUID#f’の端末装置に表示されるポップアップ画像を例示する図である。
【
図19】第1の実施形態においてシステムの各ノードの間で送受信される情報を示す通信シーケンス図である。
【
図20】第2の実施形態においてシステムの各ノードの間で送受信される情報を示す通信シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、図面において実質的に同じ構成要素、処理、情報及びデータには同じ符号及び名称が付される。また、複数ありうる構成要素のいずれかを特定せずに示すときには、構成要素の符号の添え字を省略することがある。また、情報処理の主体となりうる装置を総称して「ノード」と記載することがある。
【0010】
また、図面において構成要素及びデータの数及び種類は例示的に示され、適宜、増減されたり変更されたりしうる。また、ノードの間における通信の順番は例示的に示され、適宜、変更されうる。また、図示の都合上、図面において、「装置」及び「システム」など、構成要素の名称の一部が適宜、省略されることがある。また、図面において、発明の本質的な説明に関係しない構成要素は、適宜、省略されることがある。また、m,nは1以上の整数であり、f,f’,f”は1~mの整数であり、f≠f’≠f”であり、gは1~nの整数である。
【0011】
図1は、実施形態にかかるシステム1の構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、配信者の端末装置2と、視聴者の端末装置3-1,3-2と、動画の配信サービスを行う動画配信サーバ5と、銀行などの金融機関により運営される金融機関サーバ102とが、インターネットなどの通信ネットワーク100に有線通信回線及び無線通信回線又はこれらの一方を介して、これらのノードの間でデータを通信可能に接続されて構成される。
【0012】
なお、以下、視聴者は視聴ユーザと記載され、配信者は配信ユーザと記載され、これらはユーザと総称されることがある。また、端末装置3-1,3-2には本質的な違いはない。つまり、後述するハッピー袋のサービスを開催する視聴ユーザに所有されたり用いられたりすれば、端末装置3-2は端末装置3-1となる。また、ハッピー袋のサービスにおいてコインを受け取る視聴ユーザに所有されたり用いられたりすれば、端末装置3-1は端末装置3-2となる。また、端末装置3-1,3-2は、区別の必要がないときには端末装置3と記載されることがある。
【0013】
システム1は、これらの構成要素により、配信ユーザの端末装置2から動画配信サーバ5に動画をアップロードし、動画配信サーバ5から端末装置3に、アップロードされた動画を配信する。
【0014】
第1の実施形態にかかるシステム1においては、端末装置2を用いて動画を配信する配信ユーザが、端末装置3を用いる視聴ユーザに、金融機関サーバ102を適宜、利用するにより(日本においては「円」)と交換可能なコイン(仮想媒体)を贈る「ハッピー袋」と呼ばれるサービスが提供される。なお、以下、このようなサービスを開催することは、ハッピー袋サービスと記載される。なお、このコインは、システム1において、動画配信サーバ5により配信されている動画に対して視聴ユーザから贈られ、動画とともに配信される画像などのギフティングアイテム(仮想オブジェクト)との交換などに用いられる。
【0015】
図2は、
図1に示した端末装置2,3のコンピュータとしてのハードウェアの構成を例示する図である。
図2に示すように、端末装置2,3は、ROM、RAM、不揮発性メモリ(NVM)及びHDDなどを含むメモリ122と、1以上のCPU及びその周辺回路などを含むプロセッサ124と、アンテナ及び通信処理回路128を含む通信インターフェース126と、画像を表示するディスプレイ136、ディスプレイ136に表示された画像に対する操作を受け入れるタッチパネル132及びスイッチなどのハードキー134を含む入出力インターフェース130とを備える。
【0016】
端末装置2,3は、例えば、スマートフォン及びノートPCなどであって、動画配信サーバ5から動画及びユーザインターフェース(UI)画像などを受信してディスプレイ236に表示する。また、端末装置2,3は、表示したUI画像などに対するユーザの操作を、タッチパネルを介して受け入れ、この操作を示すデータを動画配信サーバ5に送信する。
【0017】
図3は、
図1に示した動画配信サーバ5のコンピュータとしてのハードウェアの構成を例示する図である。
図3に示すように、動画配信サーバ5は、端末装置2,3と同様に、ROM、RAM、不揮発性メモリ(NVM)及びHDDなどを含むメモリ142と、1以上のCPU及びその周辺回路などを含むプロセッサ144と、通信インターフェース146とを備える。
【0018】
動画配信サーバ5は、例えば、PCサーバあるいは大型コンピュータであって、端末装置2を用いて配信ユーザがアップロードした動画を記憶し、端末装置3を用いる視聴ユーザからの要求に応じて、要求された動画を読み出して配信する。なお、動画配信サーバ5のメモリ142及びプロセッサ144は、1台のコンピュータにおいて一体に構成されても、複数のコンピュータに渡って分散されて構成されてもよい。
【0019】
なお、以下に示すシステム1の各ノードの構成要素は、専用のハードウェアにより実現されても、指示命令を含み、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することによりソフトウェア的に実現されても、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。
図4は、
図1に示した配信ユーザの端末装置2の構成を示す図である。
図5は、
図1に示した視聴ユーザの端末装置3の構成を示す図である。
【0020】
図4に示すように、端末装置2は、操作受入部200、ウォレット管理部202、送信部204、受信部210、UI画像表示部212、動画表示部214及び動画作成部216を備える。また、
図5に示すように、端末装置3は、端末装置2から動画作成部216を除いた構成をとる。
【0021】
端末装置2は、これらの構成要素により、配信ユーザの操作に応じて動画を作成して動画配信サーバ5にアップロードする。また、端末装置2は、配信ユーザの操作に応じて、配信ユーザが所有するコインを、端末装置3を用いる視聴ユーザに贈るサービスを動画配信サーバ5に実行させる。また、端末装置3-1は、これらの構成要素により、端末装置3-1を用いる視聴ユーザの操作に応じて、当該視聴ユーザが所有するコインを、端末装置3-2を用いる視聴ユーザに贈るサービスを動画配信サーバ5に実行させる。
【0022】
以下、第1の実施形態として、端末装置2を用いる配信ユーザが端末装置3-1,3-2を用いる視聴ユーザにコインを贈るサービス、及び、端末装置3-1を用いる視聴サーバが端末装置3-2を用いる視聴ユーザにコインを贈るサービスは、「ハッピー袋サービス」とも記載される。ハッピー袋サービスは、例えば、端末装置2を用いて動画を配信している配信ユーザが、自分が配信している動画を宣伝するため、あるいは、端末装置3-1を用いる視聴ユーザが、端末装置2を用いて動画を配信する配信ユーザを応援するために開催される。
【0023】
また、端末装置3-1は、動画配信サーバ5に視聴ユーザが所望する動画の配信を要求し、この要求に応じて動画配信サーバ5から配信された動画を視聴ユーザに表示する。また、端末装置3-1は、端末装置3-2を用いる視聴ユーザにコインを贈るハッピー袋サービスを動画配信サーバ5に開催させる。
【0024】
端末装置3-2は、端末装置3-1と同様に、動画配信サーバ5に視聴ユーザが所望する動画の配信を要求し、この要求に応じて動画配信サーバ5から配信された動画を視聴ユーザに表示する。また、端末装置3-2は、ハッピー袋サービスが開催されているときに、贈られたコインを、動画配信サーバ5を介して受け取る。
【0025】
受信部210は、動画配信サーバ5からUI画像及び動画を受信し、UI画像をUI画像表示部212に対して出力し、動画を動画表示部214に対して出力する。UI画像表示部212は、受信部210から入力されたUI画像を、入出力インターフェース130のディスプレイ136に表示する。動画表示部214は、受信部210から入力された画像を、入出力インターフェース130のディスプレイ136に表示する。
【0026】
操作受入部200は、UI画像表示部212がディスプレイ136に表示したUI画像などに対して配信ユーザ又は視聴ユーザが行った操作及び設定を、タッチパネル132を介して受け入れる。操作受入部200は、配信ユーザ又は視聴ユーザが行った操作を示す情報を、ウォレット管理部202及び送信部204に対して出力する。
【0027】
ウォレット管理部202は、操作受入部200が受け入れた配信ユーザ又は視聴ユーザの操作に応じて、送信部204及び受信部210を介して動画配信サーバ5との間で通信を行う。さらに、ウォレット管理部202は、動画配信サーバ5において配信ユーザ及び他のユーザとの間のコインの授受などに用いられるウォレットの管理を行う。
【0028】
動画作成部216は、操作受入部200が受け入れた配信ユーザの操作に応じて、メモリ122から動画を読み出して編集して動画を作成し、送信部204に対して出力する。送信部204は、配信ユーザ又は視聴ユーザの操作を示す情報、動画配信サーバ5に対する設定、及び、動画作成部216により作成された動画を、動画配信サーバ5に対して送信する。
【0029】
図6は、
図1に示した動画配信サーバ5の構成を示す図である。
図6に示すように、動画配信サーバ5は、操作受入部500、設定受入部502、ウォレット管理部504、コイン授受処理部506、ハッピー袋制御部508、UI画像表示部510及び動画配信部512を備える。
【0030】
操作受入部500は、端末装置2,3-1から、動画の選択及びハッピー袋サービスの提供のための操作を示す情報を受信し、動画配信サーバ5の他の構成要素に対して出力する。設定受入部502は、端末装置2,3-1から、ハッピー袋サービスの提供のための設定を受信し、動画配信サーバ5の他の構成要素に対して出力する。
【0031】
ウォレット管理部504は、ハッピー袋サービスが行われているときの配信ユーザ及び視聴ユーザ同士の間のコインの授受、配信ユーザ及び視聴ユーザによる法定通貨とコインとの交換などに用いられるウォレットを管理する。なお、以下、配信ユーザ及び視聴ユーザは、区別の必要がない場合には、単にユーザと記載される。
【0032】
図7は、
図6に示したウォレット管理部504がコインの交換及び授受に用いるウォレットを管理するために用いるウォレットテーブルを例示する図である。
図7に示すように、ウォレットテーブルは、ユーザそれぞれを識別するユーザ識別子UID#1~UID#f~UID#mそれぞれと、ユーザそれぞれが所有するコイン数(所有コイン数)CO#1~CO#f~CO#mそれぞれとを対応付けて含む。なお、以下、ユーザ識別子UID#fにより識別されるユーザは、ユーザUID#fとも記載される。
【0033】
コイン授受処理部506は、ハッピー袋サービスが行われているときに、ユーザの操作に応じて、ウォレット管理部504に、ユーザのウォレット同士の間でコインの授受を行わせる。動画配信部512は、配信ユーザが用いる端末装置2からアップロードされた動画をメモリ142に記憶する。また、動画配信部512は、端末装置3から視聴ユーザが所望する動画の情報を受信し、受信した情報が示す動画をメモリ142から読み出して端末装置3に配信する。
【0034】
UI画像表示部510は、端末装置3に表示するポータル画像及びハッピー袋サービスなど、ユーザが動画配信サーバ5に対する操作及び設定を行うめのUI画像を作成し、端末装置2,3に送信する。ハッピー袋制御部508は、ハッピー袋サービスを実現するための処理と、ハッピー袋サービスに関する端末装置2,3への画像の表示を制御する。
【0035】
図8は、
図6に示したハッピー袋制御部508がハッピー袋サービスをユーザに提供するために用いるハッピー袋テーブルを示す図である。ハッピー袋テーブルはユーザの数と同じmのエントリを含む。
【0036】
図8に示すように、ハッピー袋テーブルの第f番目のエントリは、メッセージ許可Y/Nと、ユーザ識別子UID#fと、残りコイン数CL#fgと、1人あたりコイン数NC#fgと、ユーザ数NU#fgと、開催期間ST#fgと、表示/非表示Y/Nと、動画カテゴリVC#fgと、返礼許可Y/Nとを対応付けて、ハッピー袋テーブルの第g番目のエントリを作成する。開催期間ST#fgは、ハッピー袋サービスの開始時間と終了時間とを示す時間情報である。
【0037】
メッセージ許可Y/Nは、ハッピー袋サービスの対象となっている配信ルームに他のユーザのメッセージの書き込みを許可する(Y)か否(N)かを示す。なお、メッセージは、一般にはコメントとも呼ばれる。特定の配信ルームに対するハッピー袋サービスは、ユーザによる当該配信ルームへのメッセージの書き込みが許可されているときにのみ開催されうる。
【0038】
残りコイン数CL#fgは、当該エントリを用いて開催されるハッピー袋サービスにおいて提供される全てのコインから既に贈られたコイン数を減算した残りの数を示す。1人あたりコイン数NC#fgは、ハッピー袋サービスにおいてユーザそれぞれに贈られるコインの数を示す。ユーザ数NU#fgは、当該エントリを用いて開催されるコインが贈られるユーザの最大数を示す。
【0039】
従って、ハッピー袋サービスが開始された時点で、いずれのユーザもコインと受け取っていない段階において、残りコイン数CL#fgは、コイン数NC#fgとコイン数NC#fgとの乗算値に等しい必要がある。また、この段階において、
図7に示したウォレットテーブルに示されるユーザUID#fの所有コイン数CO#fから、コイン授受処理部506により残りコイン数CL#fgが減算される。一方、ハッピー袋サービスが終了した段階における残りコイン数CL#fgは、ユーザUID#fの所有コイン数CO#fgに、コイン授受処理部506により加算され、返却される。
【0040】
表示/非表示Y/Nは、ハッピー袋サービスの対象となっている配信ルーム以外の配信ルームに、このハッピー袋サービスが行われていることを表示する(Y)か否(N)かを示す。
図8に示す動画カテゴリは、ハッピー袋サービスの対象となっている配信ルームで配信される動画の動画カテゴリVC#fgを示し、例えば、ある配信ルームが配信する動画がゲームのカテゴリの動画か、ニュースのカテゴリの動画か、実況中継のカテゴリの動画であるか、配信ユーザその他の人物が動画において顔を出して配信する顔出し配信のカテゴリの動画かなどを示す。
【0041】
例えば、ハッピー袋サービスにおいては、1人あたりのコイン数NC#fgが1999枚を超え、表示/非表示が表示(Y)を示すときには、同じカテゴリの動画を配信する他の配信ルームに、このハッピー袋サービスが開催されている旨が表示される。一方、ハッピー袋サービスにおいて、1人あたりのコイン数NC#fgが1999枚を超えても、表示/非表示Y/Nが非表示(N)を示すときには、同じカテゴリの動画を配信する他の配信ルームに、このハッピー袋サービスが開催されている旨は表示されない。
【0042】
なお、このような場合であって、1人あたりのコイン数NC#fgが1998枚以下であるときには、表示/非表示Y/Nが表示(Y)を示すか非表示(N)を示すかに関わらず、他の配信ルームへの当該ハッピー袋サービスが開催されている旨は表示されない。
【0043】
ハッピー袋サービスにおいては、コインを贈られたユーザにより、ハッピー袋を開催しているユーザにお礼として感謝のメッセージが送られうるほかに、お礼としてコインを贈る返礼、つまり、ハッピー袋を贈ることが行われうる。返礼許可Y/Nは、これらのような返礼を許可する(Y)か否(N)かを示す。
【0044】
以下、システム1の各ノードの処理を、端末装置2を用いる配信ユーザが、端末装置3を用いる視聴ユーザに対してハッピー袋サービスを開催する場合を具体例として、フローチャート及びUI画像を参照して説明する。
図9は、
図1,
図2に示した動画配信サーバ5におけるハッピー袋サービス設定処理を示すフローチャートである。
図9に示す処理は、動画配信サーバ5が他のノードから何らかのデータを受診するたびに起動される。なお、以下、ハッピー袋サービスに関する処理以外の処理、例えば、動画配信サーバ5が動画を配信する処理についての説明は省略される。
【0045】
図9に示すように、ステップS100において、操作受入部500は、端末装置2、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して、配信ユーザUID#fからアクセスがあった(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、配信ユーザUID#fからアクセスがあったときにはS102の処理に進み、アクセスがなかったときには処理を終了する。
【0046】
図10は、動画配信サーバ5のポータル画像を例示する図である。ステップS102において、ハッピー袋制御部508は、UI画像表示部510を制御し、配信ユーザUID#fが用いる端末装置2に、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して
図10に示すポータル画像を送信し、表示させる。さらに、ハッピー袋制御部508は、ハッピー袋サービスを開催しようとする配信ユーザUID#fの配信ルームにより配信される動画のカテゴリを示す情報を、
図8に示したハッピー袋テーブルの動画カテゴリVC#fgとして記憶する。
【0047】
図11は、動画配信サーバ5にアクセスした配信ユーザUID#fが用いる端末装置2のディスプレイ136に表示されるポータル画像を例示する図である。
図11に示すように、ポータル画像は、例えば、配信ユーザUID#f自身の配信ルームを含む複数の配信ルームを示す配信ルームボタンと、動画の検索に用いられる検索バーなどを含む。
【0048】
図9に示すステップS104において、操作受入部500は、端末装置2から、配信ユーザUID#fの配信ルームを示す配信ルームボタンへの操作があった(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、配信ユーザUID#fの配信ルームを示す配信ルームボタンへの操作があったときにはS106の処理に進み、なかったときには処理を終了する。
【0049】
ステップS106において、ハッピー袋制御部508は、UI画像表示部510を制御して、
図11に示す配信ユーザUID#fの配信ルームの画像を、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して端末装置2に送信する。
【0050】
図11は、配信ユーザUID#fの配信ルームの画像を例示する図である。配信ルーム画像は、配信ユーザUID#fのプロフィールと、配信ユーザUID#fの顔などの画像と、メッセージバーと、予約配信ボタンと、タイムライン及びこれに表示されたメッセージと、様々な機能を利用するときのメニューのポップアップを表示させるために用いられるメニューボタンなどを含む。配信ルーム画像は、動画配信サーバ5が端末装置2のディスプレイ136に表示し、配信ユーザUID#f及び視聴ユーザUID#f’の操作を受け入れるGUIとして用いられる。
【0051】
プロフィールは、配信ユーザUID#fのユーザ名(
図11においては「ユーザ名X」)、動画配信サーバ5における配信ユーザUID#fのアカウントの識別子(
図11においては「ID:1234567890」)、配信ユーザUID#f及びそのチャンネルのフォロワー数(
図11においては「1234」)、配信ユーザUID#f及びそのチャンネルのトップファン(
図11においては「A,B,C」)及び編集ボタンなどを含む。
【0052】
トップファンは、例えば、配信ユーザUID#f及びそのチャンネルのフォロワーのなかから、配信ユーザUID#fにより配信されたコンテンツを最も多くの回数、視聴した3人の視聴ユーザを示す。編集ボタンは、配信ユーザUID#fそのプロフィールの内容を編集するために用いられる。
【0053】
メッセージバーは、配信ユーザUID#f及び視聴ユーザUID#f’によるメッセージの入力を受け入れ、受け入れたメッセージを動画配信サーバ5に送信して投稿し、動画配信サーバ5を介して端末装置2,3のディスプレイ136に表示させるために用いられる。予約配信ボタンは、動画配信サーバ5に配信ユーザUID#fがアップロードしたコンテンツを、配信開始時刻を指定して予約配信させるための配信ユーザUID#fの操作を受け入れる。なお、配信ルームには、配信ユーザUID#fがアップロードしたコンテンツを、動画配信サーバ5に配信開始時刻を指定せずに配信させる配信ユーザUID#fの操作を受け入れる配信ボタンがさらに含まれてよい。
【0054】
図9に示すステップS108において、操作受入部500は、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置2から配信ユーザUID#fの操作を示す情報を受信する。さらに、操作受入部500は、受信した情報に基づいて、配信ルームのメニューボタンに対する操作が行われた(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、メニューボタンに対する操作が行われたときにはS110の処理に進み、行われなかったときには処理を終了する。
【0055】
図12は、
図11に示した配信ルームの画像の上に、ポップアップ画像がさらに表示された画像を例示する図である。ステップS110において、操作受入部500は、UI画像表示部510を制御して、
図12に示すポップアップ画像を、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して端末装置3に送信させ、配信ルームに表示させる。
【0056】
図12に示すように、ポップアップ画像は、ハッピー袋サービスを開催するためのハッピー袋ボタンの他に、メッセージ許可ボタン、表示許可ボタン及び返礼許可ボタンなどを含む。
【0057】
メッセージ許可ボタンは、配信ルームへのメッセージの書き込み許可する(Y)か否(N)を設定するための操作を受け入れる。
【0058】
表示許可ボタンは、この配信ルームに対して配信ユーザUID#fにより行われたハッピー袋サービスの開催を、同じカテゴリの動画を配信する他の配信ルームに通知して表示することを許可する(Y)か否(N)かを設定するための操作を受け入れる。
【0059】
返礼許可ボタンは、ハッピー袋サービスを受けたユーザが、ハッピー袋サービスを開催した配信ユーザUID#fに、ハッピー袋を贈るなどの返礼することを許可する(Y)か否(N)かを設定するための操作を受け入れる。
【0060】
メッセージ許可ボタン、表示許可ボタン及び返礼許可ボタンに対する操作を示す情報は、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置2から動画配信サーバ5に送信される。設定受入部502は、これらの情報を受信してハッピー袋制御部508に出力する。
【0061】
ハッピー袋制御部508は、ハッピー袋制御部508から入力されたこれらの情報を、動画識別子Vfgに対応するメッセージ許可Y/N、表示/非表示Y/N、及び、返礼許可Y/Nとして、
図8に示したハッピー袋テーブルに記憶する。
【0062】
図9に示すステップS112において、操作受入部500は、端末装置2から通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して配信ユーザUID#fの操作を示す情報を受信する。操作受入部500は、
図12に示したポップアップ画像に含まれるハッピー袋ボタンに対する操作が行われた(Y)か否か(N)を判断する。
【0063】
図13~
図15は、ユーザが、
図12に示したハッピー袋ボタンに対する操作を行ったときに、配信ルームに表示されるハッピー袋設定用のポップアップを例示する第1~第3の図である。動画配信サーバ5は、ハッピー袋ボタンに対する操作が行われたときには、
図13に示すハッピー袋設定用のポップアップを端末装置2に送信してS114の処理に進み、行われなかったときには処理を終了する。
【0064】
図13に示すように、ハッピー袋設定用のポップアップには、ハッピー袋サービスに添えられるメッセージ(
図13においては「お祝いしよう!」)、サービスの開始時刻(配布開始;
図13においては「今すぐ」)、及び、ハッピー袋サービスにおいてユーザに贈られるコインの個数及びコインが贈られるユーザの最大人数を設定するための入力部分が設けられる。
【0065】
さらに、ハッピー袋設定用のポップアップには、ユーザが、法定通貨をコインに交換して動画配信サーバ5にチャージする操作を行うための「チャージ」の入力部分が設けられ、この入力部分には、ウォレット管理部504において管理されているユーザのコインの個数がさらに表示される。また、ハッピー袋設定用のポップアップには、ハッピー袋サービスを動画配信サーバ5に開催させるための「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンが設けられる。
【0066】
また、ハッピー袋設定用のポップアップには、ユーザに贈られるコインの個数及びコインが贈られるユーザの最大人数を、ユーザが任意に設定するための「カスタム設定」のボタンが設けられる。カスタム設定のボタンが操作されると、動画配信サーバ5は、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して
図15に示すポップアップの画像を端末装置3に送信し、配信ユーザが任意の枚数のコインを、任意の人数の視聴ユーザに贈る操作を可能とする。
【0067】
なお、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップには、動画配信サーバ5が予め用意したコインの個数とユーザの最大人数との組み合わせが表示されている。ユーザは、これらの組み合わせのいずれかを選択する。選択されたコインの個数とユーザの最大人数との組み合わせは、端末装置2、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して動画配信サーバ5に設定される。
【0068】
なお、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップにも、ハッピー袋サービスにおいて1人のユーザに贈るコインの数が1999個の場合には、他の配信ルームに、このハッピー袋サービスが行われることが通知され、表示されることが示されている。
【0069】
図14に示すように、ユーザが、サービスの開始時刻の入力部分に対する操作を行うと、端末装置2は、この操作を示す情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して動画配信サーバ5に送信する。この情報により示されるハッピー袋サービスの開催の開始時刻は、動画配信サーバ5に設定される。
【0070】
図9に示すステップS114において、設定受入部502は、端末装置2から通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して、配信ユーザUID#fの操作を示す情報を受信する。設定受入部502は、
図13に示したポップアップ画像に含まれるカスタム設定ボタンに対する操作が行われた(Y)か否か(N)を判断する。動画配信サーバ5は、カスタム設定ボタンに対する操作が行われたときにはS118の処理に進み、行われなかったときにはS116の処理に進む。
【0071】
ステップS116において、設定受入部502は、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップに表示されたコインの個数とユーザの最大人数との組み合わせのいずれを配信ユーザUID#fが選択したかを、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置2から受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。ハッピー袋制御部508は、コインの個数を、
図8に示したハッピー袋テーブルの1人あたりのコイン数NC#fgに記憶し、ユーザの最大人数をユーザ数NU#fgに記憶する。
【0072】
ステップS118において、設定受入部502は、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップに表示されたコインの個数とユーザの最大人数に、配信ユーザUID#fが設定した数値を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置2から受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。ハッピー袋制御部508は、コインの個数を、
図8に示したハッピー袋テーブルの1人あたりのコイン数NC#fgに記憶し、ユーザの最大人数をユーザ数NU#fgに記憶する。
【0073】
ステップS120において、操作受入部500は、端末装置2から、配信ユーザUID#fにより
図13などに示したハッピー袋のポップアップに含まれる「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を受信する。
【0074】
ステップS14において、動画配信サーバ5は、ハッピー袋サービスを実現するための処理を行う。なお、S14の処理の詳細は、
図16を参照して後述される。
【0075】
ステップS122において、操作受入部500は、
図1に示した端末装置3から、視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。ハッピー袋制御部508は、視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報が、ハッピー袋の受け取り、つまり、ハッピー袋サービスにおいて視聴ユーザUID#f’に贈られるコインの受け取りを示す(Y)か否か(N)を判断する。動画配信サーバ5は、視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報がコインの受け取りを示すときにはS124の処理に進み、示さないときにはS122の処理に留まる。
【0076】
ステップS124において、ハッピー袋制御部508は、コイン授受処理部506を制御して、コインを受け取る操作を行った端末装置3の視聴ユーザUID#f’のウォレットに、ハッピー袋サービスを開催した配信ユーザUID#fのウォレットから、
図8に示した1人あたりコイン数NC#fgが示す数のコインを移動させ、この視聴ユーザUID#f’に贈る。
【0077】
ステップS126において、ハッピー袋制御部508は、
図8に示したハッピー袋テーブルから残りコイン数CL#fgを読み出す。ハッピー袋制御部508は、コイン数が0のときにはコイン残高なし(Y)と判断してS128の処理に進み、コイン数が0でないときにはコイン残高があると判断してS122の処理に戻る。さらに、ハッピー袋制御部508は、
図8に示した開催期間ST#fgを参照してハッピー袋サービスの開催期間が過ぎて終了したか否かを判断し、ハッピー袋サービスが終了したとき(Y)にはS128の処理に進み、終了していないときにはS122の処理に戻る。
【0078】
ステップS128において、ハッピー袋制御部508は、コイン授受処理部506にウォレット管理部504を制御させ、ハッピー袋テーブルの残りコイン数CL#fgが示す数のコインを、配信ユーザUID#fのウォレットに加えさせ、コインの精算を行う。
【0079】
図16は、
図9に示したS14の処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS140において、設定受入部502は、視聴ユーザUID#f’による端末装置3に対する操作を示す情報を受信した(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、視聴ユーザUID#f’から操作を示す情報を受信したときにはS142の処理に進み、受信しなかったときには処理を終了し、
図9に示したS122の処理に進む。
【0080】
ステップS142において、UI画像表示部510は、通信インターフェース146よび通信ネットワーク100を介して
図10に示したポータル画像を端末装置3に送信し、端末装置3のディスプレイ136に表示させる。
【0081】
ステップS144において、操作受入部500は、端末装置3から視聴ユーザUID#f’が行った操作を示す情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信する。操作受入部500は、受信した情報が、配信ユーザUID#fの配信ルームボタンに対する操作であるとき(Y)にはS146の処理に進み、ユーザUID#fの配信ルームボタンに対する操作でないときには処理を終了し、
図9に示したS122の処理に進む。
【0082】
図17は、ハッピー袋サービスが開催されているときの配信ルームの画像を例示する図である。ステップS146において、UI画像表示部510は、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して
図17に示す配信ユーザUID#fの配信ルームの画像を送信し、端末装置3-2のディスプレイ136に表示させる。さらに、ハッピー袋制御部508は、
図8に示したハッピー袋テーブルに含まれるメッセージ許可Y/N、表示/非表示Y/N及び返礼許可Y/Nなどを、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して端末装置3に送信する。
【0083】
図17に示すように、「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を受信すると、UI画像表示部510は、ハッピー袋サービスが催事として開催されていることを示すボタンを、配信ルームのタイムラインのなかに表示する。このボタンは、ハッピー袋サービスが開催されていることを視聴者ユーザに通知する開催通知としての役割を果たす。
【0084】
なお、このボタンの中には、ハッピー袋サービスを開催しているユーザから視聴ユーザUID#f’がコインを受け取るために用いられ、「ハッピー袋を受け取る」と記載されたボタンが表示される。なお、上述したように、1人のユーザに贈られるコインの数が1999以上であり、表示/非表示Y/Nが表示(Y)を示すときには、同じカテゴリの動画を配信する他の配信ルームにも、
図17に示したボタンが表示される。
【0085】
図16に示すステップS148において、操作受入部500は、端末装置3から、視聴ユーザUID#f’が、
図17に示した「ハッピー袋を受け取る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信した(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、「ハッピー袋を受け取る」と記載されたボタンを操作し、視聴ユーザUID#f’が受取指示をしたことを示す情報を受信したときにはS150の処理に進み、受信しなかった時には処理を終了する。
【0086】
ステップS152において、配信ルームへのメッセージの送信が可能に設定されており、操作受入部500が、視聴ユーザUID#f’が配信ルームのメッセージ入力バーにメッセージを入力する操作を行ったことを示す情報を受信した(Y)と判断すると、動画配信サーバ5はS154の処理に進む。あるいは、配信ルームへのメッセージの送信が不可能に設定され、又は、操作受入部500が、視聴ユーザUID#f’が配信ルームのメッセージ入力バーにメッセージを入力する操作をしない(N)と判断すると、動画配信サーバ5はS156の処理に進む。
【0087】
ステップS154において、UI画像表示部510は、配信ルームのタイムラインに、視聴ユーザUID#f’が入力したメッセージを表示する。
【0088】
ステップS156において、配信ルームへの返礼が可能に設定され、視聴ユーザUID#f’が配送ユーザにコインを贈る操作、つまり、ハッピー袋を贈る操作を端末装置3に対して行った情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信したとき(Y)には、動画配信サーバ5は、S158の処理に進む。
【0089】
図18は、ハッピー袋サービスによりコインを受けた視聴ユーザUID#f’の端末装置3に表示されるポップアップ画像を例示する図である。S158において、ハッピー袋制御部508は、視聴ユーザUID#f’の操作に従って、視聴ユーザUID#f’にコイン、つまり、ハッピー袋を贈る。
【0090】
さらに、ハッピー袋制御部508は、UI画像表示部510を制御して、
図18に示す当該視聴ユーザUID#f’がコインを受けたことを示すポップアップを、コインを受けた視聴ユーザUID#f’が用いる端末装置3に送信し、表示させる。
【0091】
なお、
図18に示したポップアップ画像は、ハッピー袋サービスを開催した配信ユーザUID#fへのメッセージを入力して送信するためのメッセージバーと、当該配信ユーザUID#fにコイン、つまりハッピー袋を贈るために用いられ、「自分もハッピー袋を贈る」と記載されたボタンとを含む。
【0092】
以下、システム1の全体的な動作を説明する。
図19は、第1の実施形態において、システム1の各ノードの間で送受信される情報を示す通信シーケンス図である。ただし、
図19において点線で示される情報の送受信は、ハッピー袋サービスの提供に必須ではない。
【0093】
図19に示すように、ステップS200において、配信ユーザUID#fは、端末装置2を用いて、法定通貨をコインに交換し、ウォレットに預ける。なお、S200の処理においては、適宜、金融機関サーバ102が利用される。
【0094】
ステップS202において、配信ユーザUID#fは、端末装置3を用いて当該配信ユーザUID#fの配信ルームに入る。
【0095】
ステップS204において、動画配信サーバ5は、
図10,
図11を参照して説明したように、端末装置3に配信ルームの画像を送信して表示させる。
【0096】
ステップS206において、配信ユーザUID#fは、配信ルームの画像に含まれるメニューボタンを操作する。
【0097】
ステップS208において、動画配信サーバ5は、端末装置3に、
図12に示したポップアップ画像を送信して表示させる。
【0098】
ステップS210において、配信ユーザUID#fは、ポップアップの画像に含まれるハッピー袋ボタンを操作すると、動画配信サーバ5は、
図13~
図15に示したハッピー袋設定要のポップアップ画像を端末装置3に送信して表示させる。視聴ユーザUID#f’は、表示されたポップアップ画像を用いて、ハッピー袋サービスの設定を行う。
【0099】
ステップS212において、動画配信サーバ5は、
図16を参照して説明したように、ハッピー袋サービスを実行する。
【0100】
ステップS214において、視聴ユーザUID#f’は、端末装置3を用いて配信ユーザUID#fの配信ルームに入る。
【0101】
ステップS216において、動画配信サーバ5は、端末装置3に、
図17に示した配信ルームの画像を送信して表示させる。
【0102】
ステップS218において、視聴ユーザUID#f’は、配信ルームのタイムラインに表示された「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作し、コインを受け取る。
【0103】
ステップS220において、動画配信サーバ5は、配信ユーザUID#fのウォレットから、視聴ユーザUID#f’のウォレットに、設定された数のコインを移動させ、
図18に示したポップアップの画像を端末装置3に送信して表示させる。
【0104】
ステップS222において、視聴ユーザUID#f’は、ポップアップに含まれるメッセージバーにメッセージを入力し、端末装置3から動画配信サーバ5に送信する。
【0105】
ステップS224において、動画配信サーバ5は、端末装置2に表示された配信ルームの画像のタイムラインに、S222の処理において入力されたメッセージを表示する。
【0106】
ステップS226において、視聴ユーザUID#f’は、端末装置3を用いて、ポップアップに含まれる「自分もハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作し、配信ユーザUID#fにコイン、つまり、ハッピー袋を贈る。
【0107】
ステップS228において、動画配信サーバ5は、この視聴ユーザUID#f’の操作に応じて、視聴ユーザUID#f’のウォレットから配信ユーザUID#fのウォレットに、配信ユーザUID#fが設定した数のコインを移動させる。
【0108】
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態として、システム1において、端末装置3-1を用いる視聴する視聴ユーザUID#f’から端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”に、ハッピー袋サービスを提供する処理を説明する。
【0109】
端末装置3の視聴ユーザ同士の間でハッピー袋サービスを行う処理は、基本的に、
図9,
図17,
図19に示した処理において、ハッピー袋サービスを提供する主体を、端末装置2を用いる配信ユーザUID#fから端末装置3-1を用いる視聴ユーザUID#f’に変更し、ハッピー袋サービスの提供を受ける主体を、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”とすればよい。以下、第2の実施形態を具体的に説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と重複する事項は省略される。
【0110】
再び
図9を参照する。ステップS100において、操作受入部500は、端末装置3-1を用いる視聴ユーザUID#f’からアクセスがあった(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、視聴ユーザUID#f’からアクセスがあったときにはS102の処理に進み、アクセスがなかったときには処理を終了する。
【0111】
ステップS102において、ハッピー袋制御部508は、端末装置3-1に、
図10に示したポータル画像を送信し、表示させる。
【0112】
ステップS104において、操作受入部500は、端末装置3-1から、配信ユーザUID#fの配信ルームを示す配信ルームボタンへの操作があった(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、配信ユーザUID#fの配信ルームを示す配信ルームボタンへの操作があったときにはS106の処理に進み、なかったときには処理を終了する。
【0113】
ステップS106において、ハッピー袋制御部508は、UI画像表示部510を制御して、
図11に示した配信ユーザUID#fの配信ルームの画像を端末装置3-1に送信する。
【0114】
ステップS108において、操作受入部500は、端末装置3-1から視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報を受信する。さらに、操作受入部500は、受信した情報に基づいて、配信ルームのメニューボタンに対する操作が行われた(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、メニューボタンに対する操作が行われたときにはS110の処理に進み、行われなかったときには処理を終了する。
【0115】
ステップS110において、操作受入部500は、UI画像表示部510を制御して、
図12に示したポップアップ画像を端末装置3-1に送信させ、配信ユーザUID#fの配信ルームに表示させる。
【0116】
ステップS112において、操作受入部500は、端末装置3-1から視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報を受信する。操作受入部500は、
図12に示したポップアップ画像に含まれるハッピー袋ボタンに対する操作が行われた(Y)か否か(N)を判断する。動画配信サーバ5は、ハッピー袋ボタンに対する操作が行われたときには、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップを端末装置3-1に送信してS114の処理に進み、行われなかったときには処理を終了する。
【0117】
ステップS114において、設定受入部502は、端末装置3-1を用いる視聴ユーザUID#f’の操作を示す情報を受信する。設定受入部502は、
図13に示したポップアップ画像に含まれるカスタム設定ボタンに対する操作が行われた(Y)か否か(N)を判断する。動画配信サーバ5は、カスタム設定ボタンに対する操作が行われたときにはS118の処理に進み、行われなかったときにはS116の処理に進む。
【0118】
ステップS116において、設定受入部502は、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップに表示されたコインの個数とユーザの最大人数との組み合わせのいずれを視聴ユーザUID#f’が選択したかを、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置3-1から受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。
【0119】
ステップS118において、設定受入部502は、
図13に示したハッピー袋設定用のポップアップに対してユーザが入力したコインの個数及びユーザの最大人数を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して端末装置3-1から受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。
【0120】
ステップS120において、操作受入部500は、端末装置3-1から、視聴ユーザUID#f’により
図13などに示したハッピー袋のポップアップに含まれる「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を受信する。
【0121】
ステップS14において、動画配信サーバ5は、ハッピー袋サービスを実現するための処理を行う。
【0122】
ステップS122において、操作受入部500は、
図1に示した端末装置3-2から、視聴ユーザUID#f”の操作を示す情報を受信し、ハッピー袋制御部508に出力する。ハッピー袋制御部508は、視聴ユーザUID#f”の操作を示す情報が、ハッピー袋の受け取りを示す(Y)か否か(N)を判断する。動画配信サーバ5は、視聴ユーザUID#f”の操作を示す情報がコインの受け取りを示すときにはS124の処理に進み、示さないときにはS122の処理に留まる。
【0123】
ステップS124において、ハッピー袋制御部508は、コイン授受処理部506を制御して、コインを受け取る操作を行った端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”のウォレットに、ハッピー袋サービスを開催した端末装置3-1を用いる視聴ユーザUID#f’のウォレットから、
図8に示した1人あたりコイン数NC#fgが示す数のコインを移動させ、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”に贈る。
【0124】
ステップS126において、ハッピー袋制御部508は、
図8に示したハッピー袋テーブルから残りコイン数CL#fgを読み出す。ハッピー袋制御部508は、コイン数が0のときにはコイン残高なし(Y)と判断してS128の処理に進み、コイン数が0でないときにはコイン残高があると判断してS122の処理に戻る。さらに、ハッピー袋制御部508は、ハッピー袋サービスの開催期間が過ぎて終了したか否かを判断し、ハッピー袋サービスが終了したとき(Y)にはS128の処理に進み、終了していないときにはS122の処理に戻る。
【0125】
ステップS128において、ハッピー袋制御部508は、コイン授受処理部506にウォレット管理部504を制御させ、ハッピー袋テーブルの残りコイン数CL#fgが示す数のコインを、視聴ユーザUID#f’のウォレットに加えさせ、コインの精算を行う。
【0126】
再び
図16を参照する。ステップS14に含まれるステップS140において、設定受入部502は、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”による端末装置3-2に対する操作を示す情報を受信した(Y)か否(N)かを判断する。視聴ユーザUID#f”から操作を示す情報を受信したときにはS142の処理に進み、受信しなかったときには処理を終了し、
図9に示したS122の処理に進む。
【0127】
ステップS142において、UI画像表示部510は、通信インターフェース146よび通信ネットワーク100を介して
図10に示したポータル画像を端末装置3-2に送信し、端末装置3-2のディスプレイ136に表示させる。
【0128】
ステップS144において、操作受入部500は、端末装置3-1から視聴ユーザUID#f”が行った操作を示す情報を受信する。操作受入部500は、受信した情報が、配信ユーザUID#fの配信ルームボタンに対する操作であるとき(Y)にはS146の処理に進み、ユーザUID#fの配信ルームボタンに対する操作でないときには処理を終了し、
図9に示したS122の処理に進む。
【0129】
ステップS146において、UI画像表示部510は、通信インターフェース146及び通信ネットワーク100を介して
図17に示した配信ユーザUID#fの配信ルームの画像を送信し、端末装置3-2のディスプレイ136に表示させる。
【0130】
ステップS148において、操作受入部500は、端末装置3-2から、視聴ユーザUID#f”が、
図17に示した「ハッピー袋を受け取る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信した(Y)か否(N)かを判断する。動画配信サーバ5は、「ハッピー袋を受け取る」と記載されたボタンを操作したことを示す情報を受信したときにはS150の処理に進み、受信しなかった時には処理を終了する。
【0131】
ステップS152において、配信ルームへのメッセージの送信が可能に設定されており、操作受入部500が、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”が配信ルームのメッセージ入力バーにメッセージを入力する操作を行ったことを示す情報を受信した(Y)と判断すると、動画配信サーバ5はS154の処理に進む。あるいは、配信ルームへのメッセージの送信が不可能に設定され、又は、操作受入部500が、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”が配信ルームのメッセージ入力バーにメッセージを入力する操作をしない(N)と判断すると、動画配信サーバ5はS156の処理に進む。
【0132】
ステップS154において、UI画像表示部510は、配信ルームのタイムラインに、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”が入力したメッセージを表示する。
【0133】
ステップS156において、配信ルームへの返礼が可能に設定され、視聴ユーザUID#f”が配送ユーザにコインを贈る操作、つまり、ハッピー袋を贈る操作を端末装置3に対して行った情報を、通信ネットワーク100及び通信インターフェース146を介して受信したとき(Y)には、動画配信サーバ5は、S158の処理に進む。
【0134】
S158において、ハッピー袋制御部508は、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”の操作に従って、配信にコインを贈る。
【0135】
以下、第2の実施形態におけるシステム1の全体的な処理を説明する。
図20は、第2の実施形態において、システム1の各ノードの間で送受信される情報を示す通信シーケンス図である。ただし、
図20においても、
図19においてと同様に、点線で示される情報の送受信は、ハッピー袋サービスの提供に必須ではない。
【0136】
図20に示すように、ステップS240において、視聴ユーザUID#f’は、端末装置3-1を用いて、法定通貨をコインに交換し、ウォレットに預ける。
【0137】
ステップS242において、視聴ユーザUID#f’は、端末装置3-1を用いて配信ユーザUID#fの配信ルームに入る。
【0138】
ステップS244において、動画配信サーバ5は、
図10,
図11を参照して説明したように、端末装置3-1に配信ルームの画像を送信して表示させる。
【0139】
ステップS246において、視聴ユーザUID#f’は、端末装置3-1を用いて、配信ルームの画像に含まれるメニューボタンを操作する。
【0140】
ステップS248において、動画配信サーバ5は、端末装置3-1に、
図12に示したポップアップ画像を送信して表示させる。
【0141】
ステップS250において、視聴ユーザUID#f’が、端末装置3-1に表示されたポップアップの画像に含まれるハッピー袋ボタンを操作すると、動画配信サーバ5は、
図13~
図15に示したハッピー袋設定要のポップアップ画像を端末装置3に送信して表示させる。視聴ユーザUID#f’は、表示されたポップアップ画像を用いて、ハッピー袋サービスの設定を行う。
【0142】
ステップS252において、動画配信サーバ5は、
図16を参照して説明したように、ハッピー袋サービスを実行する。
【0143】
ステップS254において、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”は、端末装置3-2を用いて配信ユーザUID#fの配信ルームに入る。
【0144】
ステップS256において、動画配信サーバ5は、端末装置3-2に、
図17に示した配信ルームの画像を送信して表示させる。
【0145】
ステップS258において、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”は、配信ルームのタイムラインに表示された「ハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作し、コインを受け取る。
【0146】
ステップS260において、動画配信サーバ5は、端末装置3-1を用いる配信ユーザUID#f’のウォレットから、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”のウォレットに、設定された数のコインを移動させ、
図18に示したポップアップの画像を端末装置3に送信して表示させる。
【0147】
ステップS252において、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”は、ポップアップに含まれるメッセージバーにメッセージを入力し、端末装置3-2から動画配信サーバ5に送信する。
【0148】
ステップS254において、動画配信サーバ5は、端末装置3-1に表示された配信ルームの画像のタイムラインに、S252の処理において入力されたメッセージを表示する。
【0149】
ステップS256において、視聴ユーザUID#f”は、端末装置3-2を用いて、ポップアップに含まれる「自分もハッピー袋を贈る」と記載されたボタンを操作し、視聴ユーザUID#f’にコインを贈る。
【0150】
ステップS258において、動画配信サーバ5は、端末装置3-2を用いる視聴ユーザUID#f”によるこの操作に応じて、視聴ユーザUID#f”のウォレットから視聴ユーザUID#f’のウォレットに、配信ユーザUID#f”が設定した数のコインを移動させる。
【0151】
なお、システム1の処理を適切に変更することにより、端末装置3-1を用いる視聴ユーザUID#f’が開催するハッピー袋サービスにおいて、端末装置2を用いる配信ユーザUID#fがコインを受け取ったり、視聴ユーザUID#f’に返礼をしたりすることも可能である。
【0152】
本開示にかかる処理及び手順は、実施形態において明示的に説明された装置よってだけでなく、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせにより実現されうる。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージなどの媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することにより実現されうる。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理及び手順をコンピュータプログラムとして実装されえ、端末装置及びサーバ装置を含む各種のコンピュータにより実行されうる。
【0153】
本明細書中において、単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、及び/又は、モジュールによって実行されると説明された処理及び手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されうる。また、本明細書において、単一のメモリ及び記憶装置に格納される旨が説明された各種情報は、単一の装置に含まれる複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されうる。さらに、本明細書において説明された複数のソフトウェア及びハードウェアは、それらをより少ない構成要素に統合することにより、又は、より多い構成要素に分解することにより実現されうる。
【0154】
本発明の実施形態が説明されたが、この実施形態は、例として提示されたものであり、発明の範囲を限定することを意図されていない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることができ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更され得る。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0155】
1 システム、100 通信ネットワーク、102 金融機関サーバ、122,142 メモリ、124,144 プロセッサ、126,146 通信インターフェース、128 通信処理回路、130 入出力インターフェース、132 タッチパネル、134 ハードキー、136 ディスプレイ、2,3 端末装置、200 操作受入部、202 ウォレット管理部、204 送信部、210 受信部、212 UI画像表示部、214 動画表示部、216 動画作成部、5 動画配信サーバ、500 操作受入部、502 設定受入部、504 ウォレット管理部、506 コイン授受処理部、508 ハッピー袋制御部、510 UI画像表示部、512 動画配信部、