(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023058409
(43)【公開日】2023-04-25
(54)【発明の名称】羽毛の付け睫毛
(51)【国際特許分類】
A41G 5/02 20060101AFI20230418BHJP
【FI】
A41G5/02
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192775
(22)【出願日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】202111193765.8
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521013965
【氏名又は名称】青▲島▼▲愛▼蕾▲詩▼假睫毛有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130993
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 弘揮
(72)【発明者】
【氏名】官文▲剛▼
(57)【要約】 (修正有)
【課題】定型効果が良く、変形が発生しにくく、また、睫毛による効果がより真実で立体的であり、その後便利に装着できる羽毛の付け睫毛を提供する。
【解決手段】羽毛と、羽毛を初歩的に定型させるための製作ユニットと、定型ユニットと、トリミングユニットと、羽毛を定型させるための定型管と、乾燥ユニットと、を備える羽毛の付け睫毛であって、製作ユニットが、ベースプレートと、ガイドプレートと、粘着テープとを備え、ガイドプレートと粘着テープとがすべてベースプレートの上面に設けられ、羽毛がベースプレートの上面に設けられ、羽毛の一端とベースプレートとが接触し、羽毛の中下部とガイドプレートとが接触する羽毛の付け睫毛を開示している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽毛1と、
前記羽毛1を初歩的に定型させるための製作ユニット2と、
定型ユニット3と、
トリミングユニット4と、
前記羽毛1を定型させるための定型管5と、
乾燥ユニット6と、を備える羽毛の付け睫毛であって、
前記製作ユニット2が、ベースプレート201と、ガイドプレート202と、粘着テープ203とを備え、前記ガイドプレート202と前記粘着テープ203とがすべて前記ベースプレート201の上面に設けられ、前記羽毛1が前記ベースプレート201の上面に設けられ、前記羽毛1の一端と前記ベースプレート201とが接触し、前記羽毛1の中下部と前記ガイドプレート202とが接触し、
前記定型ユニット3が、糸合わせ棚301と2つの糸クランプ302とを備え、前記糸合わせ棚301が前記羽毛1を位置決めすることに用いられ、前記2つの糸クランプ302の内側に接着剤が設けられており、
前記トリミングユニット4が、刃物台401とハンマー403とを備え、前記刃物台401の上面にブレード402が設けられており、前記ハンマー403が前記ブレード402を打ちたたきトリミングすることに用いられ、
前記乾燥ユニット6が、オーブン601と置き棚602とを備え、前記オーブン601が前記羽毛1をベイク定型することに用いられ、前記置き棚602が前記オーブン601に設けられることを特徴とする、羽毛の付け睫毛。
【請求項2】
前記ベースプレート201の上面にウェットティッシュが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の羽毛の付け睫毛。
【請求項3】
前記ガイドプレート202の上面に幾つかのガイド溝204が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の羽毛の付け睫毛。
【請求項4】
前記定型管5の表面にバリア紙501が設けられており、前記バリア紙501と前記羽毛1とが接触することを特徴とする、請求項1に記載の羽毛の付け睫毛。
【請求項5】
前記置き棚602の形状はH形であり、前記置き棚602の上面に置き溝603が開けられていることを特徴とする、請求項1に記載の羽毛の付け睫毛。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目の装飾品の分野に属し、より詳しくは、羽毛の付け睫毛に関する。
【背景技術】
【0002】
人のまつげは「心の窓」を飾るものであり、美しい睫毛を有する目は、綺麗な人の特徴とされている。人造まつげ技術は人の睫毛が長くて濃密であるという要求を実現することに寄与できる。従来の付け睫毛は、通常、必要に応じて、対応する長さ、規格のケースから睫毛を挟み取り、1本ずつ人の真の睫毛に接着剤で粘着して装着するものである。まつげエクステンションをする前に、まつげエクステンションに用いられる睫毛が成形していないので、ユーザは事前にまつげエクステンション後の真の立体効果が見られず、必要な時間が長く、まつげエクステンションをする過程で誤りが起こりやすく、効果が良くない。
【発明の概要】
【0003】
従来技術に存在する欠点に対して、本発明の目的は、羽毛の付け睫毛を提供することである。生産された睫毛は、定型効果が良く、変形が発生しにくく、また、睫毛による効果がより真実で立体的であり、その後便利に装着できる。
【0004】
前記目的を実現するために、本発明は、下記の技術的手段を提供する。
【0005】
羽毛と、前記羽毛を初歩的に定型させるための製作ユニットと、定型ユニットと、トリミングユニットと、前記羽毛を定型させるための定型管と、乾燥ユニットと、を備える羽毛の付け睫毛であって、前記製作ユニットが、ベースプレートと、ガイドプレートと、粘着テープとを備え、前記ガイドプレートと前記粘着テープとがすべて前記ベースプレートの上面に設けられ、前記羽毛が前記ベースプレートの上面に設けられ、前記羽毛の一端と前記ベースプレートとが接触し、前記羽毛の中下部と前記ガイドプレートとが接触し、前記定型ユニットが、糸合わせ棚と2つの糸クランプとを備え、前記糸合わせ棚が前記羽毛を位置決めすることに用いられ、前記2つの糸クランプの内側に接着剤が設けられており、前記トリミングユニットが、刃物台とハンマーとを備え、前記刃物台の上面にブレードが設けられており、前記ハンマーが前記ブレードを打ちたたきトリミングすることに用いられ、前記乾燥ユニットが、オーブンと置き棚とを備え、前記オーブンが前記羽毛をベイク定型することに用いられ、前記置き棚が前記オーブンに設けられる。
【0006】
好ましくは、前記ベースプレートの上面にウェットティッシュが設けられている。
【0007】
好ましくは、前記ガイドプレートの上面に幾つかのガイド溝が設けられている。
【0008】
好ましくは、前記定型管の表面にバリア紙が設けられており、前記バリア紙と前記羽毛とが接触する。
【0009】
好ましくは、前記置き棚の形状はH形であり、前記置き棚の上面に置き溝が開けられている。
【0010】
上述したように、本発明は以下の効果を有する。
【0011】
製作ユニットにより羽毛を速やかで初歩的に定型させ、定型ユニットにより接着を行い、トリミングユニットにより睫毛をトリミングすることで睫毛の美観性を向上する。定型管と乾燥ユニットとが組み合わせられて、睫毛を乾燥定型させ、定型効果が良く、変形が発生しにくく、また、睫毛による効果がより真実で立体的であり、その後便利に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】本実施の形態に係る定型管の概略構成図である。
【
図3】本実施の形態に係る乾燥ユニットの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に
図1~3に基づき本発明をさらに詳しく説明する。
【0014】
羽毛1と、前記羽毛1を初歩的に定型させるための製作ユニット2と、定型ユニット3と、トリミングユニット4と、前記羽毛1を定型させるための定型管5と、乾燥ユニット6と、を備える羽毛の付け睫毛であって、前記製作ユニット2が、ベースプレート201と、ガイドプレート202と、粘着テープ203とを備え、前記ガイドプレート202と前記粘着テープ203とがすべて前記ベースプレート201の上面に設けられ、前記羽毛1が前記ベースプレート201の上面に設けられ、前記羽毛1の一端と前記ベースプレート201とが接触し、前記羽毛1の中下部と前記ガイドプレート202とが接触し、前記定型ユニット3が、糸合わせ棚301と2つの糸クランプ302とを備え、前記糸合わせ棚301が前記羽毛1を位置決めすることに用いられ、前記2つの糸クランプ302の内側に接着剤が設けられており、前記トリミングユニット4が、刃物台401とハンマー403とを備え、前記刃物台401の上面にブレード402が設けられており、前記ハンマー403が前記ブレード402を打ちたたきトリミングすることに用いられ、前記乾燥ユニット6が、オーブン601と置き棚602とを備え、前記オーブン601が前記羽毛1をベイク定型することに用いられ、前記置き棚602が前記オーブン601に設けられる。ブラシ道具を利用して、ベースプレート201とガイドプレート202と結合して、羽毛1の位置を調整することで、羽毛1を初歩的に配置し、時間を節約することができ、かつガイド溝204の作用で、羽毛1がより合理的に配置され、その後のトリミング作業が低減される。粘着テープ203は、配置された羽毛1を初歩的に固定できるので、羽毛1を取りやすく、その後の加工ステップが容易になる。定型ユニット3により睫毛を接着した後、刃物台401は固定する役割を果たし、ハンマー403は補助的な役割を果たして、トリミングが不十分であることが発生しないようにし、さらに定型管5及び乾燥ユニット6により睫毛の最終的な定型を完成させる。
【0015】
さらに、前記ベースプレート201の上面にウェットティッシュが設けられていることで、操作空間の湿度を増やし、羽毛1が静電気を発生することを防止する。
【0016】
さらに、前記ガイドプレート202の上面に幾つかのガイド溝204が設けられていることで、羽毛1が案内する役割を果たし、睫毛による効果を強化させる。
【0017】
さらに、前記定型管5の表面にバリア紙501が設けられており、前記バリア紙501と前記羽毛1とが接触することで、その後、睫毛と定型管5とを分離しやすくなる。
【0018】
さらに、前記置き棚602の形状はH形であり、前記置き棚602の上面に置き溝603が開けられていることで、定型管5を置きやすいと同時に、睫毛に対する定型効果も良くなる。
【0019】
[作動原理]
羽毛1(羽毛1であっても、又は羽毛1と化学繊維とが混合された製品であってもよい)をベースプレート201の上面に置き、ブラシ道具を利用して、ガイド溝204と合わせて羽毛1を案内し、適当な角度まで案内した後、羽毛1を押圧して、羽毛1の表面と粘着テープ203とを貼り合わせる。粘着テープ203により羽毛1を糸合わせ棚301に移動させ、接着剤で2つの糸クランプ302の内側を塗りつける。塗り終わった後、2つの糸クランプ302で羽毛1を挟持接着し、接着剤が乾燥するまで静置した後、羽毛1を刃物台401に置き、ハンマー403でブレード402を打ちたたき、睫毛のトリミングを完成させる。トリミングが終了した後、睫毛を定型管5の表面に巻き、ゴムバンドで睫毛の両端を締め上げ、置き溝603により、睫毛を置き棚602の上面に置き、オーブン601でベイク定型する。なかでも、ベイクの温度は100℃以上になる必要があり、ベイク時間は15分間から60分間であり、ベイクが終了し乾燥した後、定型管5を引き抜けば、該羽毛の付け睫毛を得ることができる。
【0020】
本具体的な実施形態は本発明を説明するものに過ぎず、本発明を制限するものではない。当業者は本明細書を読んだ後、必要に応じて本実施形態を創造的な貢献なしで修飾することができるが、本発明の特許請求の範囲にあれば、すべて特許法によって保護される。
【符号の説明】
【0021】
1 羽毛
2 製作ユニット
201 ベースプレート
202 ガイドプレート
203 粘着テープ
204 ガイド溝
3 定型ユニット
301 糸合わせ棚
302 2つ糸クランプ
4 トリミングユニット
401 刃物台
402 ブレード
403 ハンマー
5 定型管
501 バリア紙
6 乾燥ユニット
601 オーブン
602 置き棚
603 置き溝