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特開2023-59143プログラム、情報処理装置、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059143
(43)【公開日】2023-04-26
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、および方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230419BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169090
(22)【出願日】2021-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】518127989
【氏名又は名称】株式会社チアード
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】木曽 崇
(72)【発明者】
【氏名】若山 史郎
(72)【発明者】
【氏名】洲巻 雄介
(72)【発明者】
【氏名】副島 雄一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】購入情報を把握できない場合であっても、提供すべき特典を決定することができるシステムを提供する。
【解決手段】プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサに、イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与するステップと、特典の価額に基づいて、ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、ユーザによる取引における購入額が下限額以上の場合に、特典の払い渡しを承認するステップを実行させる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザの前記取引における購入履歴を照合するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額以上の場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額未満の場合に、前記ユーザに前記下限額との差額の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれる場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれない場合に、前記ユーザに当該商品または役務の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に識別情報を表示させ、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記識別情報を読み取らせる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記イベント参加時に、
前記ユーザの前記取引における識別情報を照合する、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記取引の証拠となる識別情報を表示させ、
前記ユーザが使用する端末装置に、前記識別情報を読み取らせ、当該識別情報を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に、
前記取引の証拠となる書面を撮影させ、
前記撮影された画像を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記特典は金銭、または金銭と一方向または双方向に変換可能な価値を有する指標である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記特典は、金銭的な価値を有する物品である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項13】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させる方法であって、
前記方法では、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、方法。
【請求項14】
プロセッサを備え、イベントに関する特典を管理する情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記イベントに参加したユーザに特典を付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特典を付与するイベントを開催して、潜在顧客としてのユーザを確保する顧客開拓が広く行われている。例えば、特許文献1には、イベント開催部によって集計された結果に応じて、出品アイテム情報により特定されるアイテムの付与対象となるユーザを決定するイベント管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-55365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、顧客開拓の一環として購入に基づく特典(例えば景品等)を提供する場合、特典の上限価額は購入情報に基づいて算出されるように所定の法律で規定されている。そのため、購入情報を把握できない場合には、提供すべき特典を決定できないといった不具合が生じていた。
【0005】
本発明の目的は、購入情報を把握できない場合であっても、提供すべき特典を決定することができるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサに、イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与するステップと、特典の価額に基づいて、ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、ユーザによる取引における購入額が下限額以上の場合に、特典の払い渡しを承認するステップを実行させる。
【0007】
本開示によれば、取引における購入額が特典の価額から算出される下限額以上の場合に、受け取る権利が付与された特典の払い渡しが承認されるため、ユーザによる購入情報を把握する前に特典を決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係るイベント管理システム1の概要を示す図である。
図2】イベント管理システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末10の構成を示すブロック図である。
図4】イベント管理サーバ20の構成を示すブロック図である。
図5】ポイント管理サーバ30の構成を示すブロック図である。
図6】イベント管理システム1の処理の流れの一例を示すフロー図である。
図7】イベント管理システム1の処理の流れの他の例を示すフロー図である。
図8】第2実施形態に係るイベント管理システム1の概要を示す図である。
図9】第2実施形態に係るイベント管理システム1の処理の流れの一例を示すフロー図である。
図10】第2実施形態に係るイベント管理システム1の処理の流れの他の例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1.イベント管理システム1の概要)
本発明の一実施形態におけるイベント管理システム1は、ユーザ端末10、イベント管理サーバ20、ポイント管理サーバ30、店舗端末40(いずれも「情報処理装置」の一例)を備える。
【0011】
イベント管理サーバ20は、ユーザが参加するためのイベントの管理を行う。本実施形態における「イベント」は、オンラインゲーム、スポーツベッティング(スポーツにおける勝敗を予想する催し)、コンサートなどを含み、特定の取引(例えば特定の商品の購入)を促進するキャンペーンとしての意味合いがあってもよい。
【0012】
ユーザは、ユーザ端末10を操作して、イベント管理サーバ20が管理するイベントに参加する。イベント管理サーバ20は、イベントに参加しているユーザの一部に特典を受け取る権利を付与する。一例として、イベント管理サーバ20は、イベントとして実施するスポーツベッティングにおいて予想が的中したユーザに特典を受け取る権利を付与する。または、イベント管理サーバ20は、イベントとして実施するオンラインゲームにおける勝者に特典を受け取る権利を付与する。
【0013】
ユーザは、受け取る権利を付与された特典を受け取るために、指定された店舗Aで指定された金額以上の商品を購入する。店舗Aにおける店舗端末40は、ユーザの購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信する。
【0014】
イベント管理サーバ20は、ユーザに受け取る権利を付与した特典の価額に基づいて、特典の払い渡しの条件となるユーザの購入における下限額を算出する。イベント管理サーバ20は、店舗端末40から受け付けた購入履歴を照合し、当該購入履歴における購入額が算出された下限額以上である場合に、特典の払い渡しを承認する通知をポイント管理サーバ30に送信する。
【0015】
ポイント管理サーバ30は、ユーザの店舗Aにおける商品の購入に伴って発生する買い物ポイントの管理を行う。ここで、買い物ポイントとは、賞品の購入金額に応じて付与され、貨幣としての価値を備える指標である。買い物ポイントは、賞品の購入金額に所定の比率(例えば1%)を乗じて算出され、商品を購入するたびに累積されていく。ユーザは、累積された買い物ポイントを用いて、所定の換算ルート(例えば1ポイント=1円)で商品を購入することができる。
【0016】
ポイント管理サーバ30は、イベント管理サーバ20から特典の払い渡しを承認する通知を受け取ると、店舗端末40へ特典の払い渡しを通知する。店舗端末40は、ポイント管理サーバ30から特典の払い渡しの通知を受け取ると、ユーザに特典の払い渡しを行う。当該特典の払い渡しは、一例としてユーザに所定額の買い物ポイントを贈呈する形で行われる。
【0017】
このように、イベント管理システム1は、ユーザが参加するイベントにおいて、特典を受け取る権利を付与し、ユーザが所定の店舗において所定の金額以上の購入をした場合に特典の払い渡しを承認する。以下、各構成について詳細に説明する。
【0018】
(2.イベント管理システム1のハードウェア構成)
図2は、イベント管理システム1の全体構成の例を示すブロック図である。イベント管理システム1は、ユーザ端末10と、イベント管理サーバ20と、ポイント管理サーバ30と、店舗端末40を備える。ユーザ端末10、イベント管理サーバ20、ポイント管理サーバ30および店舗端末40は、例えば、ネットワーク50を介して通信接続する。ネットワーク50は、例えば、インターネット、及び/又は通信事業者が提供する通信網等により実現される。
【0019】
本実施形態において、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るイベント管理サーバ20およびポイント管理サーバ30を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又は各サーバに求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0020】
ユーザは、ユーザ端末10を操作し、イベント管理サーバ20から提供されるサービスを利用して、イベント管理サーバ20が管理するイベントに参加することができる。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォン、又はタブレット等の携帯端末により実現される。また、ユーザ端末10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、又はラップトップPC等により実現されてもよい。
【0021】
ユーザ端末10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。
【0022】
通信IF12は、ユーザ端末10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0023】
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0024】
出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0025】
メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0026】
ストレージ16は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0027】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0028】
イベント管理サーバ20は、例えば、ユーザがユーザ端末10を操作して参加するためのイベントを管理する装置である。イベント管理サーバ20は、例えば、提供するサービスに関するデータ、及び提供するサービスを利用するユーザの情報等を管理する。
【0029】
イベント管理サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0030】
通信IF22は、イベント管理サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0031】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0032】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリである。
【0033】
ストレージ26は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDDである。
【0034】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0035】
ポイント管理サーバ30のハードウェア構成は、イベント管理サーバ20と同様の構成で実現し得るため、説明は繰り返さない。
【0036】
店舗端末40のハードウェア構成は、ユーザ端末10と同様の構成で実現し得るため、説明は繰り返さない。
【0037】
(3.イベント管理システム1の機能構成)
以下、図3図5を参照して、イベント管理システム1の機能構成を説明する。なお、店舗端末40は、ユーザ端末10と同様の機能構成で実現し得るため、説明は繰り返さない。
【0038】
(3-1.ユーザ端末10の構成)
図3は、第1実施形態のイベント管理システム1を構成するユーザ端末10の構成を示す図である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット等、各ユーザが操作し、移動体通信システムに対応した携帯端末である。この他に、ユーザ端末10は、例えばゲーム専用機、ウェアラブルデバイス、PC(Personal Computer)等であるとしてもよい。
【0039】
ユーザ端末10は、インターネットなどのネットワークを介してイベント管理サーバ20と通信可能に接続される。ユーザ端末10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局、またはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ等の通信機器と通信することによりネットワークに接続される。
【0040】
図3に示すように、ユーザ端末10は、アンテナ111と、アンテナ111に対応する無線通信部121と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、カメラ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。
【0041】
なお、ユーザ端末10は、図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図3においてブロックで示される各構成は、バス等により電気的に接続される。
【0042】
アンテナ111は、ユーザ端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を無線通信部121へ与える。
【0043】
無線通信部121は、ユーザ端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。無線通信部121は、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールであってもよい。無線通信部121は、ユーザ端末10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0044】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含むことができる。
【0045】
タッチ・センシティブ・デバイス131は、ユーザ端末10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
【0046】
ディスプレイ132は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現され得る。
【0047】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行い、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声をユーザ端末10の外部へ出力する。
【0048】
カメラ150は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ150は、例えば、カメラ150から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラであってもよい。また、カメラ150により、光学読み取り用の情報(バーコードなどの一次元コード、QRコード(登録商標)などの二次元コードを含む)を撮影することにより、撮影画像に基づいて、QRコード(登録商標)等に示される情報を読み取る機能を備えていてもよい。
【0049】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)により構成され、ユーザ端末10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。また、記憶部170は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリを含む。
【0050】
制御部180はプロセッサ(プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される)がプログラムに従って処理を行うことにより、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、ユーザ端末10の動作を制御する。制御部180は、例えば予めユーザ端末10にインストールされているアプリケーションとして実現してもよい。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、データ処理部183と、通知制御部184としての機能を発揮する。
【0051】
入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0052】
送受信部182は、ユーザ端末10が、イベント管理サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0053】
データ処理部183は、ユーザ端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0054】
通知制御部184は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部184は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動をカメラ150に発生させる処理等を行う。
【0055】
ユーザは、イベント管理システム1が提供するサービスを利用するために、所定のアプリケーションをユーザ端末10にインストールしてもよい。そして、ユーザ端末10は、ユーザから、クレジットカード情報、携帯決済サービス事業者が提供する決済サービス(キャリア決済)に関する情報、またはスマートフォン等を使って利用料金を支払う決済サービス(モバイル決済)に関する情報の登録を受け付けてもよい。
【0056】
(3-2.イベント管理サーバ20の構成)
図4は、イベント管理サーバ20の構成を示す図である。図4に示すように、イベント管理サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、入出力部203と、制御部204を備える。
【0057】
通信部201は、イベント管理サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0058】
記憶部202は、イベント管理サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶し、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)などで構成される。また、記憶部202は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するために、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリを含む。
【0059】
入出力部203は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0060】
制御部204は、イベント管理サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0061】
受信制御モジュール2031は、イベント管理サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0062】
送信制御モジュール2032は、イベント管理サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0063】
権利付与モジュール2033は、イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与する。権利付与モジュール2033が行う処理については、詳細を後述する。
【0064】
算出モジュール2034は、特典の価額に基づいて、ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出する。算出モジュール2034が行う手続については、詳細を後述する。
【0065】
承認モジュール2035は、ユーザによる取引における購入額が下限額以上の場合に、特典の払い渡しを承認する。承認モジュール2035が行う処理については、詳細を後述する。
【0066】
(3-3.ポイント管理サーバ30の構成)
図5は、ポイント管理サーバ30の構成を示す図である。図5に示すように、ポイント管理サーバ30は、通信部301と、記憶部302と、入出力部303と、制御部304を備える。以下、イベント管理サーバ20の構成との差異を中心に説明する。
【0067】
制御部304は、イベント管理サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮し、受信制御モジュール3031と、送信制御モジュール3032と、ポイント管理モジュール3033を備える。
【0068】
ポイント管理モジュール3033は、ユーザの所定の店舗における購入で発生する買い物ポイントの管理を行う。ポイント管理モジュール3033が行う処理については、詳細を後述する。
【0069】
(1-5.処理の流れ)
以下、図6を参照し、ユーザ端末10およびイベント管理サーバ20の処理の流れについて説明する。
【0070】
ステップS621において、イベント管理サーバ20は、ユーザが参加するイベントを立ち上げる。ステップS611において、ユーザは、ユーザ端末10を操作してイベントに参加する。ステップS622において、イベント管理サーバ20は、イベントに参加している一部のユーザに特典を受け取る権利を付与する。
【0071】
ステップS623において、イベント管理サーバ20の算出モジュール2034は、ユーザに受け取る権利を付与した特典の価額に基づき、特典の払い渡しを受けるためにユーザが購入すべき商品の下限額を算出する。
【0072】
ステップS612において、ユーザは、ユーザ端末10にイベント参加時におけるユーザの識別情報を提示して、店舗において商品を購入する。ステップS641において、店舗端末40は、ユーザ端末10からユーザの識別情報を受け付け、合わせてユーザによる商品の購入を受け付ける。当該識別情報の受け付けは、例えばユーザ端末10に表示された識別コード(QRコード(登録商標)などの二次元バーコード等)を店舗端末40が備えるコードリーダーなどで読み取る仕様としてもよい。ステップS642において、店舗端末40は、ユーザの識別情報と購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信する。
【0073】
ステップS624において、イベント管理サーバ20の受信制御モジュール2031は、店舗端末40から送信された識別情報および購入履歴を受け付ける。ステップS625において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、受信した購入履歴と、算出モジュール2034が算出した下限額との照合を行う。照合の結果、購入履歴における購入額が下限額以上の場合は、ステップS626~ステップS613が行われる。一方、照合の結果、購入履歴における購入額が下限額未満の場合は、ステップS726~ステップS713が行われる(図7参照)。
【0074】
ステップS626において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、特典の払い渡しを承認してポイント管理サーバ30へ通知する。ステップS631において、ポイント管理サーバ30は、イベント管理サーバ20から送信された承認の通知を受け付ける。
【0075】
ステップS632において、ポイント管理サーバ30のポイント管理モジュール3033は、店舗端末40へ特典(所定額の買い物ポイント)の払い渡しを通知する。ステップS643において、店舗端末40は、特典の払い渡しの通知を受け付ける。
【0076】
ステップS644において、店舗端末40は、特典の払い渡しをユーザ端末に通知する。ステップS613において、ユーザ端末10は、特典として所定額の買い物ポイントを受け取ったことを表示する。
【0077】
次に、図7を参照し、ステップS726~ステップS713について説明する。ステップS726において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、購入履歴における購入額が下限額未満であるとして、下限額との差額の追加購入を促すための通知を店舗端末40へ送信する。ステップS743において、店舗端末40は、イベント管理サーバ20から送信された通知を受け付ける。
【0078】
ステップS744において、店舗端末40は、下限額との差額の追加購入を促す通知をユーザ端末へ送信する。ステップS713において、ユーザ端末10は、通知を受け付けて表示する。
【0079】
以上のように、本実施の形態においては、イベント管理システム1は、イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与するステップと、特典の価額に基づいて、ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップと、ユーザによる取引における購入額が下限額以上の場合に、特典の払い渡しを承認するステップを実行する。
【0080】
これにより、取引における購入額が特典の価額から算出される下限額以上の場合に、受け取る権利が付与された特典の払い渡しが承認されるため、ユーザによる購入情報を把握する前に特典を決定することが可能となる。
【0081】
<2.第2実施形態>
以下、図8図10を参照し、本開示の第2実施形態におけるイベント管理システム1を説明する。
【0082】
第2実施形態におけるイベント管理システム1は、図8に示すように、ユーザ端末10と、イベント管理サーバ20と、店舗端末40を備える。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0083】
第2実施形態では、イベント管理サーバ20は、所定の商品Bを購入することを条件として特典Cとして所定の商品を受け取る権利をユーザに付与する。ここで、所定の商品Bは、特典Cの価額に基づいて決定される。すなわち、特典Cの価額に基づいて算出される購入の下限額を上回る金額の商品の中から、商品Bが決定される。
【0084】
ユーザが商品Bを購入すると、店舗端末40は、購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信する。店舗端末40が購入履歴を送信すると、イベント管理サーバ20は、購入履歴の照合を行う。照合の結果、指定された商品Bを購入していることが確認されると、イベント管理サーバ20は、特典の払い渡しを承認し、店舗端末40へ承認の通知を行う。店舗端末40は、承認の通知を受け付けると、ユーザへ特典Cの払い渡しを行う。本実地形態では、特典Cとして、店舗Aにおいて販売されている所定の商品をユーザへ払い渡す。
【0085】
図9を参照して、第2実施形態におけるユーザ端末10およびイベント管理サーバ20の処理の流れについて説明する。
【0086】
ステップS921において、イベント管理サーバ20はイベントを立ち上げる。ステップS922において、イベント管理サーバ20は、当該イベントにおける特典Cを決定し、特典Cの価額に基づいて下限額を算出してユーザが購入すべき商品Bを決定する。
【0087】
ステップS911において、ユーザは、ユーザ端末10を操作してイベントに参加する。ステップS923において、イベント管理サーバ20は、イベントに参加している一部のユーザに特典を受け取る権利を付与する。
【0088】
ステップS912において、ユーザは、ユーザ端末10にイベント参加時におけるユーザの識別情報を提示して、店舗において商品を購入する。ステップS931において、店舗端末40は、ユーザ端末10からユーザの識別情報を受け付け、合わせてユーザによる商品の購入を受け付ける。ステップS932において、店舗端末40は、ユーザの識別情報と購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信する。
【0089】
ステップS924において、イベント管理サーバ20の受信制御モジュール2031は、店舗端末40から送信された購入履歴を受け付ける。ステップS925において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、受信した購入履歴の照合を行う。照合の結果、指定された商品Bが購入されている場合は、ステップS926~ステップS913が行われる。一方、照合の結果、指定された商品Bが購入されている場合は、ステップS1026~ステップS1013が行われる(図10参照)。
【0090】
ステップS926において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、特典の払い渡しを承認して店舗端末40へ通知する。ステップS933において、店舗端末40は、イベント管理サーバ20から送信された承認の通知を受け付ける。
【0091】
ステップS934において、店舗端末40は、特典の払い渡しをユーザ端末に通知する。ステップS913において、ユーザ端末10は、特典の受け取りを表示する。
【0092】
次に、図10を参照し、ステップS1026~ステップS1013について説明する。ステップS1026において、イベント管理サーバ20の承認モジュール2035は、購入履歴において指定された商品Bが購入されていないとして、指定された商品Bの追加購入を促すための通知を店舗端末40へ送信する。ステップS1033において、店舗端末40は、イベント管理サーバ20から送信された通知を受け付ける。
【0093】
ステップS1034において、店舗端末40は、指定された商品Bの追加購入を促す通知をユーザ端末10へ送信する。ステップS1013において、ユーザ端末10は、通知を受け付けて表示する。
【0094】
以上のようにして、第2実施形態では、イベント管理サーバ20は、所定の商品Bを購入することを条件として特典Cを受け取る権利をユーザに付与する。ここで、購入することが条件となる商品Bは、特典Cの価額に基づいて決定される。このような構成とすることにより、特典の払い渡しのために必要となる購入履歴の照合をより簡易に行うことが可能となるとともに、所定の商品(この場合は商品B)の購入を促進させることが可能となる。
【0095】
<3.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態およびその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。
【0096】
例えば、上記実施形態では、店舗での商品の購入時に、購入履歴とともにユーザの識別情報をイベント管理サーバ20へ送信しているが、この形態に限定されるわけではない。例えば、イベント管理サーバ20が立ち上げたイベントの参加時において、ユーザの店舗(または所定の取引)における識別情報を照合する仕様としてもよい。
【0097】
また、上記実施形態では、店舗端末40が購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信しているが、この形態に限定されるわけではない。例えば、店舗端末40に購入履歴を表示させてユーザ端末10で読み取らせ、ユーザ端末10が購入履歴をイベント管理サーバ20へ送信する仕様としてもよい。より具体的には、店舗端末40が、購入履歴が表示されたレシートなどの取引の証拠となる書面を出力し、当該レシートを撮影した画像をユーザ端末10がイベント管理サーバ20へ送信する仕様としてもよい。または、レシートの画像に代わり、購入する商品のバーコードをユーザ端末10が読み取り、イベント管理サーバ20へ送信する仕様としてもよい。
【0098】
なお、上記実施形態に示したように、特典は金銭、または金銭と一方向または双方向に変換可能な価値を有する指標であってもよいし、金銭的な価値を有する物品であってもよいし、金銭的な価値を有する権利(例えばサブスクリプション契約などによって提供される定期利用の権利)であってもよい。
【0099】
また、店舗は実店舗に限定されることはなく、インターネット上にあるショッピングサイトなどにおけるEC取引において、本開示の技術的範囲を適用してもよい。また、店舗ではなく、例えば所定の会場において、イベントの立ち上げと特典の払い渡しを行うこともできる。例えば、野球観戦を行う球場内で試合の結果を予想するイベントを立ち上げ、当該予想が的中したユーザのうち、球場内で所定額以上の購入をしたユーザに特典を付与する形態とすることもできる。
【0100】
また、通信回線を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、情報処理装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、各機能をユーザ端末10、イベント管理サーバ20、ポイント管理サーバ30,店舗端末40等が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはない。すなわち、本開示における一部または全部の機能を、上記実施形態と異なる態様でユーザ端末10、イベント管理サーバ20、ポイント管理サーバ30,店舗端末40の一部または全部が備える構成としてもよい。
【0102】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現してもよい。
【0103】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0104】
<付記>
以上の各実施の形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を付与するステップ(S622、S923)と、特典の価額に基づいて、ユーザによる所定の取引における購入の下限額を算出するステップ(S623、S922)と、ユーザによる取引における購入額が下限額以上の場合に、特典の払い渡しを承認するステップ(S626、S926)を実行させる、プログラム。
(付記2)
プログラムは、プロセッサに、ユーザの取引における購入履歴を照合するステップ(S625、S925)を実行させる、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
照合するステップにおいて購入履歴が下限額以上の場合に、承認するステップを実行させる、付記2に記載のプログラム。
(付記4)
照合するステップにおいて購入履歴が下限額未満の場合に、ユーザに下限額との差額の購入を促すための通知を行うステップ(S744)を実行させる、付記2に記載のプログラム。
(付記5)
照合するステップにおいて、購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれる場合に、承認するステップを実行させる、付記2に記載のプログラム。
(付記6)
照合するステップにおいて、購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれない場合に、ユーザに当該商品または役務の購入を促すための通知を行うステップ(S1034)を実行させる、付記2に記載のプログラム。
(付記7)
プログラムは、ユーザが使用する端末装置に識別情報を表示させ、ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、識別情報を読み取らせる、付記1~付記6のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記8)
プログラムは、イベント参加時に、ユーザの取引における識別情報を照合する、付記1~付記6のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記9)
プログラムは、ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、取引の証拠となる識別情報を表示させ、ユーザが使用する端末装置に、識別情報を読み取らせ、当該識別情報を承認するステップを実行するサーバに送信させる、付記1~付記6のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記10)
プログラムは、ユーザが使用する端末装置に、取引の証拠となる書面を撮影させ、撮影された画像を承認するステップを実行するサーバに送信させる、付記1~付記6のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記11)
特典は金銭、または金銭と一方向または双方向に変換可能な価値を有する指標である、付記1~付記10のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記12)
特典は、金銭的な価値を有する物品である、付記1~付記10のいずれか1項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0105】
1 :イベント管理システム,10 :ユーザ端末,13 :入力装置,14 :出力装置,15 :メモリ,16 :ストレージ,19 :プロセッサ,20 :イベント管理サーバ,25 :メモリ,26 :ストレージ,29 :プロセッサ,30 :ポイント管理サーバ,40 :店舗端末,50 :ネットワーク,111 :アンテナ,121 :無線通信部,130 :操作受付部,131 :デバイス,132 :ディスプレイ,140 :音声処理部,141 :マイク,142 :スピーカ,150 :カメラ,170 :記憶部,180 :制御部,181 :入力操作受付部,182 :送受信部,183 :データ処理部,184 :通知制御部,201 :通信部,202 :記憶部,203 :入出力部,204 :制御部,301 :通信部,302 :記憶部,303 :入出力部,304 :制御部,2031:受信制御モジュール,2032:送信制御モジュール,2033:権利付与モジュール,2034:算出モジュール,2035:承認モジュール,3031:受信制御モジュール,3032:送信制御モジュール,3033:ポイント管理モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザの前記取引における購入履歴を照合するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額以上の場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額未満の場合に、前記ユーザに前記下限額との差額の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれる場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれない場合に、前記ユーザに当該商品または役務の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に識別情報を表示させ、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記識別情報を読み取らせる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記イベント参加時に、
前記ユーザの前記取引における識別情報を照合する、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記取引の証拠となる識別情報を表示させ、
前記ユーザが使用する端末装置に、前記識別情報を読み取らせ、当該識別情報を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に、
前記取引の証拠となる書面を撮影させ、
前記撮影された画像を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記特典は金銭、または金銭と一方向または双方向に変換可能な価値を有する指標である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記特典は、金銭的な価値を有する物品である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項13】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させる方法であって、
前記方法では、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、方法。
【請求項14】
プロセッサを備え、イベントに関する特典を管理する情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記特典の価額に基づいて、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行する、情報処理装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記権利を付与した後に、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を、前記受け取る権利を付与した特典の価額に基づいて算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザの前記取引における購入履歴を照合するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額以上の場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴が前記下限額未満の場合に、前記ユーザに前記下限額との差額の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれる場合に、前記承認するステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記照合するステップにおいて、前記購入履歴の中に特定の商品または役務が含まれない場合に、前記ユーザに当該商品または役務の購入を促すための通知を行うステップを実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に識別情報を表示させ、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記識別情報を読み取らせる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記イベント参加時に、
前記ユーザの前記取引における識別情報を照合する、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、
前記ユーザが取引を行う店舗に設置された端末装置に、前記取引の証拠となる識別情報を表示させ、
前記ユーザが使用する端末装置に、前記識別情報を読み取らせ、当該識別情報を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記ユーザが使用する端末装置に、
前記取引の証拠となる書面を撮影させ、
前記撮影された画像を前記承認するステップを実行するサーバに送信させる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記特典は金銭、または金銭と一方向または双方向に変換可能な価値を有する指標である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記特典は、金銭的な価値を有する物品である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項13】
プロセッサを備えるコンピュータに、イベントに関する特典を管理させる方法であって、
前記方法では、前記プロセッサに、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記権利を付与した後に、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を、前記受け取る権利を付与した特典の価額に基づいて算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行させる、方法。
【請求項14】
プロセッサを備え、イベントに関する特典を管理する情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記イベントに参加したユーザに特典を受け取る権利を、所定の取引の履歴を照合する前に付与するステップと、
前記権利を付与した後に、前記ユーザによる前記取引における購入の下限額を、前記受け取る権利を付与した特典の価額に基づいて算出するステップと、
前記ユーザによる前記取引における購入額が前記下限額以上の場合に、前記特典の払い渡しを承認するステップを実行する、情報処理装置。