(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059194
(43)【公開日】2023-04-26
(54)【発明の名称】非対称リングデルタパターン偏移センサ
(51)【国際特許分類】
G01L 3/10 20060101AFI20230419BHJP
G01L 5/00 20060101ALI20230419BHJP
【FI】
G01L3/10 317
G01L5/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021182169
(22)【出願日】2021-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】520433388
【氏名又は名称】株式会社アイドゥス企画
(72)【発明者】
【氏名】椚 砂土詩
【テーマコード(参考)】
2F051
【Fターム(参考)】
2F051AA24
2F051AB01
2F051AB03
2F051AB06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】構造が簡単かつ小型の、センサ一体のハイブリットモータを実現する。
【解決手段】非対称リングデルタパターンA10を物体1(親回転軸)、非対称デルタパターンB11を物体2(子回転軸)に取付ける。非対称リングデルタパターンA、非対称リングデルタパターンBの合成値をAx+Bx=1として、非対称リングデルタパターンA、非対称リングデルタパターンBのズレは、Ax+Bx=X、Cx+Dx=Y、X,Yの1の補数と成る為、非対称リングデルタパターンA、非対称リングデルタパターンBを機械的、電気的、光学的センサ6、7、8、9で、AB同時、AB分離で読み取り、その合成値から偏移量を求め、連結する歪体3の歪特性と偏移量から回転軸トルクを導く。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非対称リングデルタパターンは、1:Nの長方形を対角線で切断した、非対称の2つの三角形を円形に変形した円形三角形、それぞれを非対称リングデルタパターンA(10)、B(11)とし、非対称リングデルタパターンA(10)、B(11)が並行して向き合って居る状態をAx+Bx=1として、非対称リングデルタパターンA(10)、B(11)にズレが生ずると Ax+Bx=Xは、X≒1と成り、Xの1の補数は、非対称リングデルタパターンA(10)、B(11)の偏移量と成ります、物体1(1)に非対称リングデルタパターンA(10)を物体2(2)に非対称デルタパターンB(11)を取付、Ax+Bx=Xの1の補数から、物体1(1)物体2(2)の偏移量を導く非対称リングデルタパターン偏移センサ。
【請求項2】
非対処リングデルタパターンA(10)を物体1(親回転軸)(1)に、非対称リングデルタパターンB(11)を物体2(子回転軸)(2)に取付、機械的、電気的、光学的センサ(6)(7)、(8)(9)で、AB同時、AB分離で読み取り、非対称リングデルタパターンA(10)、B(11)の合成値から物体1(親回転軸)(1)と物体2(子回転軸)(2)の偏移量を求め、物体1(1)と物体2(2)を連結する歪体(3)の歪特性から回転軸トルクを導く非対称リングデルタパターン偏移センサ。
【請求項3】
非対称リングデルタパターンの折返し付近は、合成値、Ax+Bx=1が成り立たない為、センサ位置A(12)に配置した、機械的、電気的、光学的センサ(6)(7)Ax+Bx=X、センサ位置B(13)に配置した、機械的、電気的、光学的センサ(8)(9)Cx+Dx=Yを、同時に読み取り連続的に偏移量を測定する、非対称リングデルタパターン偏移センサ。
【請求項4】
非対称リングデルタパターンは、物理的、電気的、光学的、アナログ、ディジタル情報で、0から1から0、0から1から0に変化する、1個又は複数個の非対称リングデルタパターン情報で、非対称リングデルタパターンA(10)B(11)の合成値Ax+Bx=1として、A(10)B(11)のズレにより生ずるAx+Bx=X Xの1の補数を持って偏移量を測定する非対称リングデルタパターン偏移センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
回転トルクセンサ等において物体1(親回転軸)(1)と物体2(子回転軸)(2)の偏移を静止状態から動作状態まで、接触又は非接触で安定して測定する為、非対称リングデルタパターンA(10)を物体1(親回転軸)(1)に、非対称リングデルタパターンB(11)を物体2(子回転軸)(2)取り付け、センサ位置A(12)に設置した機械的、電気的、光学的センサ(6)(7)、センサ位置B(13)に設置した機械的、電気的、光学的センサ(8)(9)で、非対称リングデルタパターンA(10)非対称リングデルタパターンB(11)をAB同時又はAB分離で読み取り、Ax+Bx=X、Cx+Dx=Yを求め、X,Yの1の補数から偏移量を算出する。
物体1(1)と物体2(2)を連結する歪体(3)の歪特性と偏移量XYから回転軸トルクを導きます。
【技術背景】
【0002】
回転トルクセンサ等において、負荷トルク等により生じる偏移を静止状態ら動作状態まで連続して、非対称リングデルタパターンA(10)B(10)を、接触又は非接触で読み取り、非対称デルタパターンA(10)B(11)の合成値から偏移量を測定する事で、回転体に内部に測定回路等を持たない、小型高精度な偏移センサを実現出来ます。
【発明の概要】
【発明が解消しようとする課題】
【0003】
ロボットハンド等、物体を保持する機構は、モータ停止状態の静止トルクを測定する必要が有ります、モータ停止状態では電流が発生しない為、トルク曲線を用いてトルクを導く事が出来ず、専用のトルクセンサ必要と成ります、モータとトルクセンサを一体化したハイブリッドモータは、ロボット時代の技術発展に寄与します。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
非対称リングデルタパターンA(10)を物体1(親回転軸)(1)に非対称リングデルタパターンB(11)を物体2(子回転軸)(2)に取付、センサ位置A(12)、センサ位置B(13)に設置した機械的、電気的、光学的センサ(6)(7)、(8)(9)で、AB同時又はAB分離で読み取り、非対称リングデルタパターンA(10)B(11)の合成値Ax+Bx=X、Cx+Dx=Y X,Yの1の補数から偏移量を求め、物体1(親回転軸)(1)と物体2(子回転軸)(2)を連結する歪体(3)の歪特性と偏移量から回転軸トルク等を算出します。
【0005】
非対称リングデルタパターンの折り返し部分は、Ax+Bx=1、Cx+Dx=1が成立しません、センサ位置A(12)に機械的、電気的、光学的センサ(6)(7)を設置、一定間隔を置いて、センサ位置B(13)に機械的、電気的、光学的センサ(8)(9)を設置 Ax+Bx=X、Cx+Dx=Yを同時に読み取り、非対称リングデルタパターンの折り返し部分で発生する問題を回避して、連続的に偏移量を測定します。
【発明の効果】
【0006】
位置制御はモータ並びにシリンダによって行われます、モータが動作している状態では電流値から負荷トルクが分かりますが、停止している状態は電流値がゼロとなり、別途トルクセンサが必要です、ロボットハンドの様に小型な機器では、回転トルクセンサは、モータより大きくなってしまいます。
非対称リングデルタパターン偏移センサは、回転体内部に測定回路を含まず、外部から接触又は非接触で偏移を測定する事が出来、構造が簡単な事からモータに組み込める為、静止状態から動作状態まで連続してトルクを測定しながら軸トルクを制御出来るハイブリッドモータを実現出来ます。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 この出願に係る発明の第一の実施の形態を示す原理図である。
【
図2】 この出願に係る発明の第一の実施の形態を示す動作図である。
【
図3】 この出願に係る発明の第一の実施の形態を示す施工図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
物体1(親回転軸)(1)物体2(子回転軸)(2)をスリップ構造(4)で連結し、歪体(3)で固定する、物体1(1)に非対称デルタパターンA(10)を物体2(2)に非対称デルタパターンB(11)を取付、センサ位置A(12)に物理的、電気的、光学的センサ(6)(7)を設置、センサ位置B(13)物理的、電気的、光学的センサ(8)(9)を設置、AB同時又はAB分離で、非対称リングデルタパターンA(10)B(11)を読み取り、小型コンピュータ(5)で合成値Ax+Bx=X、Cx+Dx=Y X,Yの1の補数を計算し偏移量を算出し歪体(3)の歪特性から回転軸トルク等を導きます。
【符号の説明】
【0009】
1 物体1(親回転軸)
2 物体2(子回転軸)
3 連結固定歪体
4 連結スリップ構造
5 小型コンピュータ
6、7 機械的、電気的、光学的センサ
8、9 機械的、電気的、光学的センサ
10 非対称デルタパターン1
11 非対称デルタパターン2
12 センサ位置A
13 センサ位置B