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特開2023-59199「車庫出庫、入庫時の安全と安心な運転操作を行うための多面体による車両用反射鏡」
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  • 特開-「車庫出庫、入庫時の安全と安心な運転操作を行うための多面体による車両用反射鏡」 図1
  • 特開-「車庫出庫、入庫時の安全と安心な運転操作を行うための多面体による車両用反射鏡」 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059199
(43)【公開日】2023-04-26
(54)【発明の名称】「車庫出庫、入庫時の安全と安心な運転操作を行うための多面体による車両用反射鏡」
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/06 20060101AFI20230419BHJP
   B60R 1/26 20220101ALI20230419BHJP
【FI】
B60R1/06 G
B60R1/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021182877
(22)【出願日】2021-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】302004849
【氏名又は名称】樋田 一弘
(72)【発明者】
【氏名】樋田 一弘
【テーマコード(参考)】
3D053
【Fターム(参考)】
3D053FF13
3D053FF14
3D053GG14
3D053GG16
3D053HH22
3D053HH52
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多面体を利用して複数の反射鏡から広い範囲の安全を確保する。
【解決手段】車両等の屋根に進行方向に沿って棒体を這わせ透明なボールに封入した多面体各々の平面に反射鏡や反射シートを貼り、棒の端面に配置して運転席から直接見る道路状況を確認し運行開始時の安全を追求するための反射鏡とする。後退時の道路状況の確認を行うため又は進行視野を広げるなどのためにボールを車体の後方に移動させる要素を持つ。後方確認は今後普及すると思われる後方監視カメラを利用して左右の道路状況を知り安全運転が実現できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の屋根に設置し前後方向が180°転換するヒンジ機構に固定される棒状の端面ともう一方の棒状端に吊下げる保護用透明球体を設け、球体内は前方突端から見た左右の景色や光線の反射を目的とした多面体を収容し、前進のとき多数ある反射面の一部は直下方向を見るための鏡面を配置し車両突端からの反射映像を運転席からは見えない車両先端部直下と左右方向の道路事情を的確に見通せる事で前進時の運転操作が正確に出来、結果事故を未然に防止する事を目的とする多面体式反射鏡。
【請求項2】
運転席前方のボールを倒し後方に向け後退時の左右道路事情の確認も出来る、鏡面は切頂20面体を参考にすれば3、4,5番に配置する。
この場合反射鏡の映像を直接見る事は運転姿勢から安全上は無理と考えられ後方カメラによる反射像の焦点に向け電子像化しモニター画面で確認する。
後方3面見る場合は普通3つのカメラが必要であるがこの方式は1つのカメラで各方角の監視が可能である、ここでは物体を認識し顔かたちの詳細迄は知る必要はない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
進行方向が鼻の長い車両は車庫から道路に飛び出すとき車庫前が道路と直結していたり車庫の左右が不可視な壁面の場合全く道路事情が分からない、通行中の車両の場合は狭道でもほぼ中央を通るため道路に僅かな隙間の余裕があるが人の場合は道路端を歩くから接触の危険が大で安全上は出発に際し家人の監視確認による協力が必要になっている。
【0002】
ここで用いる反射鏡は普通使われる球面ではなく平面の組み合わせであり歪みのない映像から道路事情を的確に捉え安全が保たれる事が分かる。
ここでは一例として多面体反射鏡の一種切頂20面体を取り上げる、所謂サッカーボールである、反射面は6角形の面で20面(有効18面で2面は取り付けのため無効)あり5角形の面は12面ある切頂20面体である、このボールの相対平面6角形の上下2面を固定軸面とし棒の先に吊り下げる、即ち提灯の形である。
【0003】
棒は竿とも称するが一方の端面はヒンジ機構(蝶番など)によって車体に半固定される、車庫から出車する場合は運転席から前方に突きだしたボールは車両の進行上方にあり道路事情を確認しながら出庫する、利用の必要が無い時は180°後方に回転させ後方の反射鏡としての役目を果たす、また洗車など不必要時はヒンジ機構のピンを抜き取り外せる機構を、また電動による角度操作も可能である。
支点にあたるヒンジ機構の取り付け場所は乗用車両では左右の中間で上方にあり前後は中間が望ましいが搭載車種によっては無理な場合があるが位置が変わっても構わない、これらの場所は運転を妨げる事も他人に害を与えることもない、ボールは前後何れに有っても車体の上方にあり後方や側面からの光線は妨げられず暗い場所や夜間後続車のための光反射機能も果たす効果がある。
【0004】
ボールは固定された棒状体が伸縮可能でどの様な場合でも車体からはみ出さない事が求められる、さらに多面体反射鏡は重さを考え光の反射に調整を加えたプラスッチック製の透明な球体の中に収めているので見やすく天候条件に左右されない。
視覚判断が出来るよう150ミリ以上の球体を採用するが強度があり軽量のため構造が簡単である。
【0005】
球体と棒状の接続部は自在継ぎ手により多少の角度や方向が変えられ運転者は微細に可視調整できる。
【0006】
ここで必要とする可視鏡面としては前進後退とも平面角形がそれぞれ三面必要であり番号を付すと「22」、「29」、「20」、さらに「3」、「4」「5」となり「29」は先端直下を「22」、「20」は左右の状況を確認できる、運転席から見る普通視力の場合で視覚の距離から乗用車での反射鏡面寸法は2面巾で40ミリ以上必要である。
指定以外の面はすべて白、黄色、赤、緑、青、などの反射シールを適宜に貼り付けて夜間の安全対策に活用する、一例として29面の色別シールを示すが指定3方向を除く各面には個人の好みに応じ変えられる。
【0007】
各面の設置方向は進行方向を基準としたときの3鏡面が運転席の方向に設定する事を基本に決められる。
【0008】
正確な幾何寸法で製作しても見る位置や個人の好みにより希望する視野が異なる場合がある、反射鏡面を構成しているパネルは初期角度に対し僅かの範囲で補正が可能で再調整する場合がある。
【0009】
6角形20面うち二面は取り付けのため18面となり5角形12面、計30面が有効面である、吊り下げるための面をゼロ番として時計回りに下に向かい最後はゼロ番の対面である31番となる。
【0010】
車両が後退動作で出庫に利用する場合は(前方後方の情報共有を望む場合)現在のパネルの鏡面が異なりバックカメラで収集した鏡面からの映像をモニター画面に表示し左右の道路情況を確認出来る方法で行う、
2,9,17,18,19,6,14,16,23,24 6角白色反射(10)面があり次いで「4」を除く任意色5角形の面番号「2,4,6,7,10,13,18,21,24,26,28,30」の12パネルある。
【0011】
図1に展開図を示しパネル面番号を付している。
0から31番まであり図示する。
図2は球体と内蔵した多面体構造及び構成する棒体を含む実体図を示す。
【0012】
名称の詳細
1 立体に組んだ多面体
2 多面体の一部が鏡面であることの平面部分
3 多面体を包む透明な保護球体
4 棒体と連結する吊下げ構造体
5 球体を固定する部材
6 ヒンジ構造で傾きを調整する部材
7 二重構造の伸縮可能なパイプ「車体取付け位置で不要な場合がある」
8 ばね形状のパイプ保持部材
9 棒体の端部を半固定するヒンジ構造
【発明の概要】
【技術分野】
【0001】
公道を利用して通行する車両は私道又は専用の車庫から一般通行道路に出るが都会では建物が密集し人の通行も多いから安全を喚起確認が難しい状況になっている。
【0002】
一般には凸面鏡を車体に取り付けて確認動作を行うが視野は狭く確認に難がありここに示す反射鏡は多面体を構成する平面複数面の反射像から取得し画像が歪まずしかも必要とする道路状況を瞬時に確認出来るから出発や入庫時の安全に寄与出来る。
【発明が解決しようとする課題】
【0001】
運転に際し周囲の状況を確認するためカメラの視野を走査したり複数のカメラを用意しなければならず見合う出費を求められる、そこで多面体を利用して複数の反射鏡から広い範囲の安全を確保しようとするものである。
【0002】
車体に設備する目的からデザインの優美さを求められ、多面体の中のサッカーボールが広く愛されていると理解し採用した、この多面体を構成している鏡面パネルを部分的に僅かな角度の変更を加えプラスッチック球に収容しその範囲で目的が解決できるかを考慮した、また取り付け場所は車体の屋根上に置き前方車体の範囲内の見上げる範囲で進行方向と同時に確認できる角度位置にあり、更にボールを吊り下げている棒体は固定側がヒンジ機構でつながり後方向に180°倒し回転が可能な構造で前進とは違う鏡面を利用し後方の確認もモニター上で可能である。
【0003】
前方車体の直近の下面は運転席からは見ることが出来ないが多面体の1面が確実に対応していて左右の状況は隣り合う鏡面が運転者から眼球動作の範囲内で確認できる。
【0004】
目的外のパネルには反射テープを配置し周囲が暗い状態では全方向他の車両のライトに反応し衝突の危険が防止できる。
【課題を解決する手段】
【0001】
信号機のない交差点ではカーブミラーの映像を見て道路事情を確認するが全ての道路に備わっていない、私有地にある車庫から狭い公道に出るとき周囲が全く見えないことは常にあり大変困り危険きわまりない、そこで本案を必要と考えた。
従来この問題に関して殆ど対応出来る方法がない、そこでデザインがよくコストメリットのある多面体を利用した反射鏡が適切な解決の方法と認識した。
用途は多く人的資源や光学的設備が必要で世界が必要としている機器と考える。
【図面の簡単な説明】
【0001】
図1にはここに示した切角20面体の展開図を符与番号とともに示す、機能組立てにより2面が取付けのために必要で番号が指定されている、詳細は項目を文章内に記述する。
【0002】
図2にプラスッチックボールと接続勘合する棒状体を示す、車体上の一部にヒンジ機構を固定する場所がある、
棒は前後をほぼ中間点辺りを反固定に置きふらつかない工夫がある。
【0003】
簡単な構造で棒は前後に電気的に動かすことも可能で幾つかの駆動例の内、回転にはウオーム歯車の利用は視野角の微小な角度調整上望ましい。
【0004】
多面体はパネルの内面は空洞で各パネル面は接着により組み立てられ全ての材料は樹脂製により軽量化を図っている、反射面は光を使い鏡面パネル傾斜角の調整がされる。
図1
図2