(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059371
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】情報管理装置及び情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0203 20230101AFI20230420BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230420BHJP
【FI】
G06Q30/02 312
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169333
(22)【出願日】2021-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】520255872
【氏名又は名称】株式会社エフェクチュアル
(74)【代理人】
【識別番号】230122390
【弁護士】
【氏名又は名称】石原 一樹
(72)【発明者】
【氏名】岩田 泰明
(72)【発明者】
【氏名】諸橋 正崇
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より有益な情報をアンケートの回答者から取得する情報管理装置及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】情報管理装置1は、第1情報送信部10と、第1情報受信部11と、第2情報送信部12と、第2情報受信部13と、を備える。第1情報送信部10は、商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する。第1情報受信部11は、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する。第2情報送信部12は、商品又はサービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザに送信する。第2情報受信部13は、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部と、
前記ユーザにより回答された前記第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報を前記ユーザから受信する第1情報受信部と、
前記商品又は前記サービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、前記第1回答済みアンケート情報を前記第1情報受信部に送信した前記ユーザに送信する第2情報送信部と、
前記ユーザにより回答された前記第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報を前記ユーザから受信する第2情報受信部と、を備える、情報管理装置。
【請求項2】
前記第2情報送信部は、前記第1情報受信部により受信された前記第1回答済みアンケート情報に関する前記第1回答済みアンケートが予め設定された送信条件を満たす場合に、前記第2アンケート情報を前記ユーザに送信する、請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記第1アンケートは、前記商品又は前記サービスに対する評価値に関する項目を含み、
前記送信条件は、前記評価値に関する条件を含む、請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記ユーザに関するユーザ情報と、当該ユーザにより送信されて前記第1情報受信部により受信された前記第1回答済みアンケート情報と、当該ユーザにより送信されて前記第2情報受信部により受信された前記第2回答済みアンケート情報と、が互いに関連付けられたユーザ別回答情報を出力する第1出力部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報を前記ユーザに送信するクーポン情報送信部と、
当該ユーザにより送信された前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザに前記クーポンを付与するクーポン付与部と、を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第1情報受信部により前記第1回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部と、
前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザ、又は、前記第2情報送信部により前記第2アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第2情報受信部により前記第2回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部と、を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項7】
前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報を前記ユーザに送信するクーポン情報送信部と、
当該ユーザにより送信された前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザに前記クーポンを付与するクーポン付与部と、
前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第1情報受信部により前記第1回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として、前記クーポンの内容ごとに算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部と、
前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザ、又は、前記第2情報送信部により前記第2アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第2情報受信部により前記第2回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として、前記クーポンの内容ごとに算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部と、
前記クーポンの内容と、当該クーポンの内容に対応して算出された前記第1回答率と、当該クーポンの内容に対応して算出された前記第2回答率と、が互いに関連付けられたクーポン別回答率情報を出力する第2出力部と、を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項8】
前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第1情報受信部により前記第1回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として算出される第1回答率の目標値であって、対象ユーザ数、予想第2回答率、及び目標第2回答数に基づいて算出される目標第1回答率を取得する目標第1回答率取得部を備え、
前記対象ユーザ数は、前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザの数であり、
前記予想第2回答率は、前記第1情報送信部により前記第1アンケート情報を送信された前記ユーザ、又は、前記第2情報送信部により前記第2アンケート情報を送信された前記ユーザのうち、前記第2情報受信部により前記第2回答済みアンケート情報を受信された前記ユーザの割合として算出される第2回答率の予想値であり、
前記目標第2回答数は、前記第2情報受信部により前記第2回答済みアンケート情報を受信される前記ユーザの数の目標値である、請求項1~4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項9】
前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報を前記ユーザに送信するクーポン情報送信部と、
当該ユーザにより送信された前記第1回答済みアンケート情報が前記第1情報受信部により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザに前記クーポンを付与するクーポン付与部と、
前記クーポン付与部により前記ユーザに付与される前記クーポンの1個あたりの金銭価値であって、前記第2情報受信部により前記第2回答済みアンケート情報を受信するために要する単価の予想値である予想第2回答単価、及び、前記予想第2回答率に基づいて算出されるクーポン額を取得するクーポン額取得部と、を備える、請求項8に記載の情報管理装置。
【請求項10】
前記クーポン付与部により前記ユーザに付与される前記クーポンの前記クーポン額の合計値であって、前記対象ユーザ数、前記目標第1回答率、及び前記クーポン額に基づいて算出されるクーポン総額を取得するクーポン総額取得部を備える、請求項9に記載の情報管理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部と、
前記ユーザにより回答された前記第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報を前記ユーザから受信する第1情報受信部と、
前記商品又は前記サービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、前記第1回答済みアンケート情報を前記第1情報受信部に送信した前記ユーザに送信する第2情報送信部と、
前記ユーザにより回答された前記第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報を前記ユーザから受信する第2情報受信部と、として機能させる、情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報管理装置及び情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品又はサービスについてのアンケートをユーザに送信し、その回答を受信する装置が知られている。例えば特許文献1には、ギフトを提供するサービスについてのアンケートをギフトの譲受人に送信し、その回答を受信して各種情報を取得する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した装置では、ギフトの譲受人に対して1回のアンケートを実施する。しかし、1回のアンケートに対して十分な回答がされるとは限らないため、上述した装置では、より有益な情報を取得する機会を逸してしまうおそれがある。そこで、本開示に係る情報管理装置及び情報管理プログラムは、より有益な情報をアンケートの回答者から取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部(10)と、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する第1情報受信部(11)と、商品又はサービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部(11)に送信したユーザに送信する第2情報送信部(12)と、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する第2情報受信部(13)と、を備える。
【0006】
本開示の一態様に係る情報管理プログラム(P)は、コンピュータ(C)を、商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部(10)と、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する第1情報受信部(11)と、商品又はサービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部(11)に送信したユーザに送信する第2情報送信部(12)と、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する第2情報受信部(13)と、として機能させる。
【0007】
これらの情報管理装置(1)及び情報管理プログラム(P)の少なくともいずれかによれば、商品又はサービスについての第1アンケートに回答したユーザに対して第2アンケートを送信することにより、ユーザが第1アンケートにおいて回答していない情報を更に取得することができる。このため、より有益な情報をアンケートの回答者から取得することが可能となる。
【0008】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)では、第2情報送信部(12)は、第1情報受信部(11)により受信された第1回答済みアンケート情報に関する第1回答済みアンケートが予め設定された送信条件を満たす場合に、第2アンケート情報をユーザに送信してもよい。これによれば、第1アンケートに回答したユーザのうち、所望の特徴を有するユーザから、第1アンケートにおいて回答していない情報を更に取得することができる。
【0009】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)では、第1アンケートは、商品又はサービスに対する評価値に関する項目を含み、送信条件は、評価値に関する条件を含んでもよい。これによれば、評価値としてユーザにより明確に示された評価結果に基づいて、第2アンケートを送信するユーザを選択することができる。
【0010】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、ユーザに関するユーザ情報と、当該ユーザにより送信されて第1情報受信部(11)により受信された第1回答済みアンケート情報と、当該ユーザにより送信されて第2情報受信部(13)により受信された第2回答済みアンケート情報と、が互いに関連付けられたユーザ別回答情報を出力する第1出力部(14)を備えてもよい。これによれば、アンケートに対する回答内容についてユーザごとの傾向を把握しやすくなる。
【0011】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部(15)と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部(16)と、を備えてもよい。これによれば、ユーザにクーポンを付与することに先立ち、クーポンの内容又は付与条件等についてユーザに認知させることができる。
【0012】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部(11)により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部(17)と、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部(12)により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部(13)により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部(18)と、を備えてもよい。これによれば、アンケートに回答をするユーザの割合を把握することができる。
【0013】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部(15)と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部(16)と、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部(11)により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部(17)と、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部(12)により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部(13)により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部(18)と、クーポンの内容と、当該クーポンの内容に対応して算出された第1回答率と、当該クーポンの内容に対応して算出された第2回答率と、が互いに関連付けられたクーポン別回答率情報を出力する第2出力部(19)を備えてもよい。これによれば、クーポンの内容とアンケートに回答をするユーザの割合との関係を把握することができるため、費用対効果の検討に役立つデータを取得することができる。
【0014】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部(11)により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第1回答率の目標値であって、対象ユーザ数、予想第2回答率、及び目標第2回答数に基づいて算出される目標第1回答率を取得する目標第1回答率取得部(20)を備え、対象ユーザ数は、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザの数であり、予想第2回答率は、第1情報送信部(10)により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部(12)により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部(13)により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第2回答率の予想値であり、目標第2回答数は、第2情報受信部(13)により第2回答済みアンケート情報を受信されるユーザの数の目標値であってもよい。これによれば、第1アンケートについてユーザによる回答率の目標値を把握することが可能となるため、必要な程度の回答率を得るための施策の検討に役立つデータを取得することができる。
【0015】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部(15)と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部(11)により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部(16)と、クーポン付与部(16)によりユーザに付与されるクーポンの1個あたりの金銭価値であって、第2情報受信部(13)により第2回答済みアンケート情報を受信するために要する単価の予想値である予想第2回答単価、及び、予想第2回答率に基づいて算出されるクーポン額を取得するクーポン額取得部(21)と、を備えてもよい。これによれば、妥当なクーポンの金額を推定することができる。
【0016】
本開示の一態様に係る情報管理装置(1)は、クーポン付与部(16)によりユーザに付与されるクーポンのクーポン額の合計値であって、対象ユーザ数、目標第1回答率、及びクーポン額に基づいて算出されるクーポン総額を取得するクーポン総額取得部(22)を備えてもよい。これによれば、クーポンの発行のために必要となる予算を推定することができる。
【0017】
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本開示の一例として示したものであって、本開示を実施形態の態様に限定するものではない。
【発明の効果】
【0018】
このように、本開示に係る情報管理装置及び情報管理プログラムは、より有益な情報をアンケートの回答者から取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、クーポン総額取得処理において用いられる変数の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、情報管理装置により実行されるアンケート実施処理を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、情報管理装置により実行されるクーポン総額取得処理を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、情報管理プログラムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る情報管理装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示される情報管理装置1は、ユーザに対してアンケートを実施する装置である。より詳細には、情報管理装置1は、例えばユーザにより操作されるユーザ端末2に対してアンケートフォームの情報を送信し、ユーザ端末2において回答された当該アンケートフォームの情報を受信する。特に、情報管理装置1は、ユーザに対して第1アンケートを実施した後に、条件を満たす場合には当該ユーザに対して第2アンケートを実施することにより、より有益な情報を当該ユーザから取得しやすくされている。
【0022】
なお、以下の説明において、情報管理装置1が各種情報を「ユーザに送信する」とは、情報管理装置1から送信された各種情報がユーザ端末2により直接的又は間接的に受信されることを意味している。すなわち、情報管理装置1から送信された各種情報がユーザ端末2により受信されるまでの経路については限定されず、例えば、情報管理装置1から各種情報がネットワークを介してユーザ端末2に直接的に送信されてもよく、情報管理装置1から各種情報が別のサーバ等に送信されて保存等された後に、当該別のサーバ等から各種情報がユーザ端末2に間接的に送信されてもよい。この場合、当該別のサーバ等によって各種情報のデータ形式等が便宜的に改変されてもよい。同様に、情報管理装置1が各種情報を「ユーザから受信する」とは、ユーザ端末2により送信された各種情報が情報管理装置1により直接的又は間接的に受信されることを意味している。
【0023】
「アンケート」とは、商品又はサービスに対するユーザの感想又は意見等を聞き出すための質問である。「商品又はサービス」とは、ユーザに対して提供されるものであり、例えば飲料品、食品、又は電化製品等の商品であってもよく、あるいは美容又は医療等のサービスであってもよい。アンケートとして、ここでは第1アンケート及び第2アンケートの2つが例示される。
【0024】
「第1アンケート」とは、第2アンケートよりも前にユーザに対して実施されるアンケート(いわゆるアンケート)である。第1アンケートは、例えば複数の質問項目を含んでいる。第1アンケートは、質問項目として、商品又はサービスに対する評価値に関する項目を含んでいてもよい。具体的には、第1アンケートは、質問項目として、商品又はサービスに対する点数を例えば1点から5点までの間で選択させる項目を含んでいてもよい。このように、第1アンケートは、自由記載の質問ではなくてもよい(換言すると、非自由記載の質問であってもよい)。また、第1アンケートは、質問に対するユーザの回答内容が他のユーザ等に公開されなくてもよい(例えば、回答内容が管理者のみにより閲覧可能であってもよい)。
【0025】
さらに、第1アンケートは、質問項目として、ユーザに関するユーザ情報を入力させる項目を含んでいてもよい。「ユーザ情報」は、当該ユーザの氏名、属性、又は連絡先等を含む情報であってもよい。「ユーザの属性」とは、当該ユーザの年齢、性別、職業、住まい、又は年収等であってもよい。
【0026】
「第2アンケート」とは、第1アンケートよりも後にユーザに対して実施されるアンケートである。第2アンケートは、第1アンケートが実施されたユーザの全員に対して実施されてもよく、第1アンケートが実施されたユーザの一部に対して実施されてもよい。第2アンケートは、例えば口コミの入力項目を含んでいてもよい。「口コミ」とは、対象とされる商品又はサービスを購入又は体験したユーザが、その感想又は意見等を他のユーザ等に対して伝達するためのメッセージ等である。このように、第2アンケートは、自由記載の質問であってもよい。また、第2アンケートは、質問に対するユーザの回答内容が他のユーザ等に公開されてもよい。
【0027】
情報管理装置1の物理的な構成について説明する。情報管理装置1は、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えるコンピュータC(サーバ)として構成されており、複数のユーザ端末2と有線又は無線により直接的又は間接的に通信可能である。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラとして構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算装置により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。
【0028】
情報管理装置1は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。ここでは、情報管理装置1は、ROMに記憶されている情報管理プログラムPをRAMに読み込み、RAMに読み込まれた情報管理プログラムPをCPUにより実行することにより、後述するアンケート実施処理及びクーポン総額取得処理を実行する。なお、情報管理装置1は、物理的に、上述した構成とは異なる構成を備えていてもよい。
【0029】
ユーザ端末2は、ユーザ等により操作される端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、又はデスクトップパソコン等であってもよい。ユーザ端末2は、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えるコンピュータとして構成されており、情報管理装置1と有線又は無線により直接的又は間接的に通信可能である。制御演算装置は、例えばCPU等のコントローラとして構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAMにより構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROMにより構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算装置により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。入力装置は、ユーザによるアンケートに対する回答データの入力を受け付けてもよい。ユーザ端末2は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。
【0030】
次に、情報管理装置1の機能的な構成について説明する。情報管理装置1は、第1情報送信部10、第1情報受信部11、第2情報送信部12、第2情報受信部13、第1出力部14、クーポン情報送信部15、クーポン付与部16、第1回答率取得部17、第2回答率取得部18、第2出力部19、目標第1回答率取得部20、クーポン額取得部21、及びクーポン総額取得部22を備えている。
【0031】
第1情報送信部10は、第1アンケート情報をユーザに送信する。「第1アンケート情報」とは、商品又はサービスについての第1アンケートに関する情報である。第1アンケート情報は、例えば複数の質問項目を含んだアンケートフォームの情報であってもよい。第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信されると、例えばユーザ端末2上において、ユーザにより第1アンケートに回答がされる場合がある。
【0032】
第1情報受信部11は、第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する。換言すると、第1回答済みアンケート情報は、ユーザ(ユーザ端末2)により送信されて第1情報受信部11により受信される。「第1回答済みアンケート情報」とは、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する情報である。第1回答済みアンケート情報は、例えば複数の質問項目の全部又は一部が回答された(記入された)アンケートフォームの情報であってもよい。
【0033】
第2情報送信部12は、第2アンケート情報をユーザに送信する。より詳細には、第2情報送信部12は、第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザに送信する。「第2アンケート情報」とは、商品又はサービスについての第2アンケートに関する情報である。第2アンケート情報は、例えば口コミの入力項目を含んだアンケートフォームの情報であってもよい。第2情報送信部12は、第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザの全員に送信してもよく、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザの一部に送信してもよい。第2情報送信部12により第2アンケート情報がユーザに送信されると、例えばユーザ端末2上において、ユーザにより第2アンケートに回答がされる場合がある。
【0034】
ここでは、第2情報送信部12は、ユーザにより送信されて第1情報受信部11により受信された第1回答済みアンケート情報に関する第1回答済みアンケートが予め設定された送信条件を満たす場合に、第2アンケート情報を当該ユーザに送信する。「送信条件」とは、第2アンケート情報を送信すべきユーザの条件である。送信条件は、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報のみに基づいて判定される条件であってもよく、第1回答済みアンケート情報に加えて第1回答済みアンケート情報以外の情報にも基づいて判定される条件であってもよい。
【0035】
例えば、送信条件は、質問項目のうち所定の割合(例えば、50%)以上の項目に回答した第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したことであってもよい。また、送信条件は、第1アンケートの質問項目に含まれるユーザの属性等のユーザ情報が所定の条件(例えば、20歳以上60歳未満、会社員、関東地方在住、年収300万円以上等)を満たすことであってもよい。また、送信条件は、第1アンケートの質問項目に含まれる評価値に関する条件(例えば、評価値の平均が所定の数値範囲であること等)を含んでいてもよい。所定の数値範囲とは、例えば5段階中の2.0未満、2.0以上4.0未満、又は4.0以上といった数値範囲であってもよい。すなわち、送信条件は、評価値が所定程度よりも低いことであってもよく、評価値が所定程度よりも高く且つ別の所定程度よりも低いことであってもよく、評価値が所定程度よりも高いことであってもよい。
【0036】
第2情報受信部13は、第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する。換言すると、第2回答済みアンケート情報は、ユーザ(ユーザ端末2)により送信されて第2情報受信部13により受信される。「第2回答済みアンケート情報」とは、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する情報である。第2回答済みアンケート情報は、例えば口コミの入力項目にユーザの感想又は意見等が回答された(記入された)アンケートフォームの情報であってもよい。
【0037】
第1出力部14は、ユーザ別回答情報を出力する。「ユーザ別回答情報」とは、ユーザ情報、第1回答済みアンケート情報、及び第2回答済みアンケート情報が互いに関連付けられた情報である。上述したとおりユーザ情報とはユーザに関する情報であり、第1回答済みアンケート情報とは当該ユーザにより送信されて第1情報受信部11により受信された情報であり、第2回答済みアンケート情報とは当該ユーザにより送信されて第2情報受信部13により受信された情報である。例えば、第1出力部14は、ユーザ別回答情報を外部端末に送信(出力)してもよく、記録媒体に記録(出力)してもよい。これにより、ユーザごとのアンケートに対するユーザごとの回答内容を各種表計算ソフト等により表示又は保存したりダウンロードしたりすることが可能となる。
【0038】
クーポン情報送信部15は、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信する。より詳細には、クーポン情報送信部15は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前にクーポン情報をユーザに送信する。例えば、クーポン情報送信部15は、第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信される前にクーポン情報をユーザに送信してもよく、第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信されると同時にクーポン情報をユーザに送信してもよく、第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信された後であって、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前に、クーポン情報をユーザに送信してもよい。
【0039】
「クーポン」とは、例えば金銭価値を有する権利であってもよい。すなわち、クーポンは、当該クーポンと引き換えに商品の割引を受けたり商品を譲渡されたりするための権利であってもよい。このような商品(対象商品)は、コーヒー、お茶、チョコレート等の飲料品又は食品であってもよい。あるいは、クーポンは、当該クーポンと引き換えにサービスの割引を受けたりサービスを実施されたりするための権利であってもよい。クーポンと引き換えに商品又はサービスが割引される金額は、任意に設定可能であり、例えば100円又は200円等であってもよい。クーポンは、例えば紙等により構成された実在する物体であってもよく、電子的な情報であってもよい。
【0040】
「クーポン情報」とは、クーポンについてユーザに認知させるための情報である。例えば、クーポン情報は、ユーザがクーポンを付与され得ることを当該ユーザに認知させるための情報であってもよい。また、クーポン情報は、ユーザがクーポンを付与されるための条件を当該ユーザに認知させるための情報であってもよい。
【0041】
クーポン付与部16は、ユーザにクーポンを付与する。例えばクーポンが紙等で構成された実在する物体である場合には、クーポン付与部16は、当該クーポンをユーザに配送等する指示を出力することにより、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。また、例えばクーポンが電子的な情報である場合には、クーポン付与部16は、当該クーポンにアクセスするためのリンク又は二次元コード画像等をユーザに送信することにより、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。
【0042】
クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。具体的には、クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信されたことのみを条件として、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。換言すると、クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信された場合に、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。
【0043】
あるいは、クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信され、且つ、当該ユーザにより送信された第2回答済みアンケート情報が第2情報受信部13により受信された場合に、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。あるいは、クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信され、且つ、当該ユーザが抽選に当選した場合に、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。あるいは、クーポン付与部16は、ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信され、且つ、第1回答済みアンケートにおける回答内容が所定の条件を満たす場合に、当該ユーザにクーポンを付与してもよい。
【0044】
第1回答率取得部17は、第1回答率を取得する。「第1回答率」とは、第1アンケートの回答率である。具体的には、第1回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された回答率である。なお、第1回答率取得部17は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合を算出することにより、第1回答率を取得してもよい。あるいは、第1回答率取得部17は、例えば外部の端末等において算出された第1回答率を取得してもよい。
【0045】
第1回答率は、ユーザに付与されるクーポンの内容ごとに算出されてもよい。つまり、特定の内容のクーポンを付与されたユーザにおける第1回答率が算出されてもよい。この場合、第1回答率取得部17は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第1回答率を取得してもよい。なお、クーポンの内容ごとに算出された第1回答率は、クーポン別第1回答率と称されてもよい。クーポン別第1回答率は、内容の類似した(所定の共通点を有する)クーポンどうしを統合して算出されてもよい。
【0046】
第2回答率取得部18は、第2回答率を取得する。「第2回答率」とは、第2アンケートの回答率である。ここで、第2回答率は、第1アンケートの対象者を母集団とした第2アンケートの回答率であってもよい。具体的には、第2回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された回答率であってもよい。あるいは、第2回答率は、第2アンケートの対象者を母集団とした第2アンケートの回答率であってもよい。具体的には、第2回答率は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された回答率であってもよい。なお、第2回答率取得部18は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合を算出することにより、第2回答率を取得してもよい。あるいは、第2回答率取得部18は、例えば外部の端末等において算出された第2回答率を取得してもよい。
【0047】
第2回答率は、ユーザに付与されるクーポンの内容ごとに算出されてもよい。つまり、特定の内容のクーポンを付与されたユーザにおける第2回答率が算出されてもよい。この場合、第2回答率取得部18は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第2回答率を取得してもよい。なお、クーポンの内容ごとに算出された第2回答率は、クーポン別第2回答率と称されてもよい。クーポン別第2回答率は、内容の類似した(所定の共通点を有する)クーポンどうしを統合して算出されてもよい。
【0048】
第2出力部19は、クーポン別回答率情報を出力する。「クーポン別回答率情報」とは、クーポンの内容、第1回答率、及び第2回答率が互いに関連付けられた情報である。上述したとおり、第1回答率とは当該クーポンの内容に対応して算出された回答率であり、第2回答率とは当該クーポンの内容に対応して算出された回答率である。例えば、第2出力部19は、クーポン別回答率情報を外部端末に送信(出力)してもよく、記録媒体に記録(出力)してもよい。これにより、クーポンの内容ごとに算出されたアンケートの回答率を各種表計算ソフト等により表示又は保存したりダウンロードしたりすることが可能となる。
【0049】
図2は、クーポン総額取得処理において用いられる変数の一例を示す図である。
図1及び
図2に示されるように、目標第1回答率取得部20は、目標第1回答率を取得する。「目標第1回答率」とは、上述した第1回答率の目標値である。すなわち、目標第1回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第1回答率の目標値である。
【0050】
目標第1回答率は、対象ユーザ数、予想第2回答率、及び目標第2回答数に基づいて算出される。ここで、対象ユーザ数は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザの数である。予想第2回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第2回答率の予想値である。この予想第2回答率は、任意の予測値であってもよく、過去のデータから算出された値であってもよい。目標第2回答数は、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されるユーザの数の目標値である。この目標第2回答数は、希望する値であってもよく、所定の算出式から算出される値であってもよい。なお、「第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ」とは、既に第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザであってもよく、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたと仮定されるユーザであってもよく、これから第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信される想定の(送信されることとなっている)ユーザであってもよい。同様に、「第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザ」とは、既に第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザであってもよく、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたと仮定されるユーザであってもよく、これから第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信される想定の(送信されることとなっている)ユーザであってもよい。
【0051】
一例として、目標第1回答率取得部20は、目標第1回答率=目標第2回答数/(対象ユーザ数×予想第2回答率)という式(式1)に基づいて、目標第1回答率を算出してもよい。
図2においては、対象ユーザ数が5000人であって、予想第2回答率が10%、目標第2回答数が50人に設定されていることから、目標第1回答率は10%と算出されている。なお、目標第1回答率取得部20は、上記の式1を修正した式に基づいて目標第1回答率を算出してもよく、例えば、上記の式1に係数を掛けてもよく、補正のための新たな項を加えてもよい。また、目標第1回答率取得部20は、対象ユーザ数、予想第2回答率、及び目標第2回答数に基づいて目標第1回答率を算出することにより、目標第1回答率を取得してもよい。あるいは、目標第1回答率取得部20は、例えば外部の端末等において算出された目標第1回答率を取得してもよい。
【0052】
クーポン額取得部21は、クーポン額を取得する。「クーポン額」とは、クーポン付与部16によりユーザに付与されるクーポンの1個あたりの金銭価値(単価)である。クーポン額は、予想第2回答単価、及び、上述した予想第2回答率に基づいて算出される。予想第2回答単価は、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信するために要する単価の予想値である。この予想第2回答単価は、任意の予測金額であってもよく、希望金額であってもよく、過去のデータから算出された金額であってもよい。予想第2回答単価は、食品業界、医療業界、又は美容業界といった業界ごとに設定されていてもよい。
【0053】
一例として、クーポン額取得部21は、クーポン額=予想第2回答率×予想第2回答単価という式(式2)に基づいて、クーポン額を算出してもよい。
図2においては、予想第2回答単価が1000円に設定されており、予想第2回答率が上述したとおり10%に設定されていることから、クーポン額は100円と算出されている。なお、クーポン額取得部21は、上記の式2を修正した式に基づいてクーポン額を算出してもよく、例えば、上記の式2に係数を掛けてもよく、補正のための新たな項を加えてもよい。また、クーポン額取得部21は、予想第2回答単価及び予想第2回答率に基づいてクーポン額を算出することにより、クーポン額を取得してもよい。あるいは、クーポン額取得部21は、例えば外部の端末等において算出されたクーポン額を取得してもよい。
【0054】
クーポン総額取得部22は、クーポン総額を取得する。「クーポン総額」とは、クーポン付与部16によりユーザに付与されるクーポンのクーポン額の合計値である。クーポン総額は、対象ユーザ数、目標第1回答率、及びクーポン額に基づいて算出される。
【0055】
一例として、クーポン総額取得部22は、クーポン総額=対象ユーザ数×目標第1回答率×クーポン額という式(式3)に基づいて、クーポン総額を算出してもよい。
図2においては、対象ユーザ数が上述したとおり5000人であって、目標第1回答率が上述したとおり10%と算出されており、クーポン額が上述したとおり100円と算出されていることから、クーポン総額は50000円と算出されている。なお、クーポン総額取得部22は、上記の式3を修正した式に基づいてクーポン総額を算出してもよく、例えば、上記の式3に係数を掛けてもよく、補正のための新たな項を加えてもよい。また、クーポン総額取得部22は、対象ユーザ数、目標第1回答率、及びクーポン額に基づいてクーポン総額を算出することにより、クーポン総額を取得してもよい。あるいは、クーポン総額取得部22は、例えば外部の端末等において算出されたクーポン総額を取得してもよい。
【0056】
[アンケート実施処理]
続いて、情報管理装置1により実行されるアンケート実施処理について説明する。
図3は、情報管理装置1により実行されるアンケート実施処理を示すフローチャートである。
図3に示されるように、アンケート実施処理は、より有益な情報を収集すべく、ユーザに対して2段階のアンケートを実施する処理である。
【0057】
ステップS10において、情報管理装置1の第1情報送信部10は、商品又はサービスについての第1アンケートに関する情報である第1アンケート情報をユーザに送信する。第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信されると、例えばユーザ端末2上において、ユーザにより第1アンケートに回答がされる場合がある。その後、アンケート実施処理はステップS12に移行する。
【0058】
ステップS12において、情報管理装置1のクーポン情報送信部15は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前に、クーポンについてユーザに認知させるための情報であるクーポン情報をユーザに送信する。ここでは、一例として、クーポン情報は、ユーザがクーポンを付与されるための条件を当該ユーザに認知させるための情報であるものとする。また、クーポン情報送信部15は、第1情報送信部10により第1アンケート情報がユーザに送信された後に、クーポン情報をユーザに送信するものとする。その後、アンケート実施処理はステップS14に移行する。
【0059】
ステップS14において、情報管理装置1の第1情報受信部11は、ユーザにより第1回答済みアンケート情報が送信された場合には、当該第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する(ステップS14:YES)。この場合、アンケート実施処理はステップS16に移行する。一方、情報管理装置1の第1情報受信部11は、ユーザにより第1回答済みアンケート情報が送信されない場合には、当該第1回答済みアンケート情報をユーザから受信しない(ステップS14:NO)。この場合、アンケート実施処理は終了する。
【0060】
ステップS16において、情報管理装置1のクーポン付与部16は、ユーザにクーポンを付与する。なお、ここではクーポン付与部16は当該タイミングにおいてユーザにクーポンを付与するが、クーポン付与部16は別のタイミングにおいてユーザにクーポンを付与してもよい。その後、アンケート実施処理はステップS18に移行する。
【0061】
ステップS18において、情報管理装置1の第2情報送信部12は、ユーザにより送信されて第1情報受信部11により受信された第1回答済みアンケート情報に関する第1回答済みアンケートが予め設定された送信条件を満たすか否かを判定する。第1回答済みアンケートが送信条件を満たすと判定された場合には(ステップS18:YES)、アンケート実施処理はステップS20に移行する。一方、第1回答済みアンケートが送信条件を満たすと判定されない場合には(ステップS18:NO)、アンケート実施処理は終了する。
【0062】
ステップS20において、情報管理装置1の第2情報送信部12は、商品又はサービスについての第2アンケートに関する情報である第2アンケート情報をユーザに送信する。第2情報送信部12により第2アンケート情報がユーザに送信されると、例えばユーザ端末2上において、ユーザにより第2アンケートに回答がされる場合がある。その後、アンケート実施処理はステップS22に移行する。
【0063】
ステップS22において、情報管理装置1の第2情報受信部13は、ユーザにより第2回答済みアンケート情報が送信された場合には、当該第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する(ステップS22:YES)。この場合、アンケート実施処理はステップS24に移行する。一方、情報管理装置1の第2情報受信部13は、ユーザにより第2回答済みアンケート情報が送信されない場合には、当該第2回答済みアンケート情報をユーザから受信しない(ステップS22:NO)。この場合、アンケート実施処理は終了する。
【0064】
ステップS24において、情報管理装置1の第1出力部14は、ユーザ情報、第1回答済みアンケート情報、及び第2回答済みアンケート情報が互いに関連付けられた情報であるユーザ別回答情報を出力する。第1出力部14は、ユーザ別回答情報を外部端末に送信(出力)してもよく、記録媒体に記録(出力)してもよい。その後、アンケート実施処理はステップS26に移行する。
【0065】
ステップS26において、情報管理装置1の第1回答率取得部17は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された回答率である第1回答率を取得する。ここでは、第1回答率取得部17は、ユーザに付与されるクーポンの内容ごとに算出された第1回答率を取得する。その後、アンケート実施処理はステップS28に移行する。
【0066】
ステップS28において、情報管理装置1の第2回答率取得部18は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された回答率である第2回答率を取得する。ここでは、第2回答率取得部18は、ユーザに付与されるクーポンの内容ごとに算出された第2回答率を取得する。その後、アンケート実施処理はステップS30に移行する。
【0067】
ステップS30において、情報管理装置1の第2出力部19は、クーポンの内容、第1回答率、及び第2回答率が互いに関連付けられた情報であるクーポン別回答率情報を出力する。第2出力部19は、クーポン別回答率情報を外部端末に送信(出力)してもよく、記録媒体に記録(出力)してもよい。以上により、アンケート実施処理は終了する。
【0068】
[クーポン総額取得処理]
続いて、情報管理装置1により実行されるクーポン総額取得処理について説明する。
図4は、情報管理装置1により実行されるクーポン総額取得処理を示すフローチャートである。
図4に示されるように、クーポン総額取得処理は、ユーザに付与されるクーポンの好適な金額を算出する処理である。
【0069】
ステップS40において、情報管理装置1のクーポン額取得部21は、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信するために要する単価の予想値である予想第2回答単価を取得する。その後、クーポン総額取得処理はステップS42に移行する。
【0070】
ステップS42において、情報管理装置1のクーポン額取得部21は、予想第2回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されるユーザの割合として算出される第2回答率の予想値である予想第2回答率を取得する。クーポン額取得部21は、目標第1回答率取得部20により先に取得された予想第2回答率を、当該目標第1回答率取得部20から取得してもよい。その後、クーポン総額取得処理はステップS44に移行する。
【0071】
ステップS44において、情報管理装置1のクーポン額取得部21は、クーポン付与部16によりユーザに付与されるクーポンの1個あたりの金銭価値(単価)であるクーポン額を取得する。クーポン額取得部21は、例えば、予想第2回答単価及び予想第2回答率に基づいて算出されるクーポン額を取得する。その後、クーポン総額取得処理はステップS46に移行する。
【0072】
ステップS46において、情報管理装置1のクーポン総額取得部22は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザの数である対象ユーザ数を取得する。クーポン総額取得部22は、目標第1回答率取得部20により先に取得された対象ユーザ数を、当該目標第1回答率取得部20から取得してもよい。その後、クーポン総額取得処理はステップS48に移行する。
【0073】
ステップS48において、情報管理装置1のクーポン総額取得部22は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第1回答率の目標値である目標第1回答率を取得する。クーポン総額取得部22は、目標第1回答率取得部20により取得された目標第1回答率を、当該目標第1回答率取得部20から取得してもよい。その後、クーポン総額取得処理はステップS50に移行する。
【0074】
ステップS50において、情報管理装置1のクーポン総額取得部22は、対象ユーザ数、目標第1回答率、及びクーポン額に基づいて算出されるクーポン総額を取得する。以上により、クーポン総額取得処理は終了する。
【0075】
[情報管理プログラム]
コンピュータCを情報管理装置1として機能させるための情報管理プログラムPについて説明する。
図5は、情報管理プログラムPを示すブロック図である。情報管理プログラムPは、メインモジュールMM、第1情報送信モジュールM10、第1情報受信モジュールM11、第2情報送信モジュールM12、第2情報受信モジュールM13、第1出力モジュールM14、クーポン情報送信モジュールM15、クーポン付与モジュールM16、第1回答率取得モジュールM17、第2回答率取得モジュールM18、第2出力モジュールM19、目標第1回答率取得モジュールM20、クーポン額取得モジュールM21、及びクーポン総額取得モジュールM22を備えている。
【0076】
メインモジュールMMは、コンピュータCを統括的に制御する部分である。第1情報送信モジュールM10、第1情報受信モジュールM11、第2情報送信モジュールM12、第2情報受信モジュールM13、第1出力モジュールM14、クーポン情報送信モジュールM15、クーポン付与モジュールM16、第1回答率取得モジュールM17、第2回答率取得モジュールM18、第2出力モジュールM19、目標第1回答率取得モジュールM20、クーポン額取得モジュールM21、及びクーポン総額取得モジュールM22のそれぞれを実行させることにより実現される機能は、第1情報送信部10、第1情報受信部11、第2情報送信部12、第2情報受信部13、第1出力部14、クーポン情報送信部15、クーポン付与部16、第1回答率取得部17、第2回答率取得部18、第2出力部19、目標第1回答率取得部20、クーポン額取得部21、及びクーポン総額取得部22のそれぞれの機能と同様である。なお、情報管理プログラムPは、上述した各モジュールのうち、メインモジュールMM、第1情報送信モジュールM10、第1情報受信モジュールM11、第2情報送信モジュールM12、及び第2情報受信モジュールM13以外の全部又は一部のモジュールを備えていなくてもよい。
【0077】
[作用及び効果]
以上説明したように、情報管理装置1は、商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部10と、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する第1情報受信部11と、商品又はサービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザに送信する第2情報送信部12と、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する第2情報受信部13と、を備えている。
【0078】
情報管理プログラムPは、コンピュータCを、商品又はサービスについての第1アンケートに関する第1アンケート情報をユーザに送信する第1情報送信部10と、ユーザにより回答された第1アンケートである第1回答済みアンケートに関する第1回答済みアンケート情報をユーザから受信する第1情報受信部11と、商品又はサービスについての第2アンケートに関する第2アンケート情報を、第1回答済みアンケート情報を第1情報受信部11に送信したユーザに送信する第2情報送信部12と、ユーザにより回答された第2アンケートである第2回答済みアンケートに関する第2回答済みアンケート情報をユーザから受信する第2情報受信部13と、として機能させる。
【0079】
これらの情報管理装置1及び情報管理プログラムPの少なくともいずれかによれば、商品又はサービスについての第1アンケートに回答したユーザに対して第2アンケートを送信することにより、ユーザが第1アンケートにおいて回答していない情報を更に取得することができる。このため、より有益な情報をアンケートの回答者から取得することが可能となる。
【0080】
情報管理装置1では、第2情報送信部12は、第1情報受信部11により受信された第1回答済みアンケート情報に関する第1回答済みアンケートが予め設定された送信条件を満たす場合に、第2アンケート情報をユーザに送信する。これによれば、第1アンケートに回答したユーザのうち、所望の特徴を有するユーザから、第1アンケートにおいて回答していない情報を更に取得することができる。
【0081】
情報管理装置1では、第1アンケートは、商品又はサービスに対する評価値に関する項目を含み、送信条件は、評価値に関する条件を含んでいる。これによれば、評価値としてユーザにより明確に示された評価結果に基づいて、第2アンケートを送信するユーザを選択することができる。
【0082】
情報管理装置1は、ユーザに関するユーザ情報と、当該ユーザにより送信されて第1情報受信部11により受信された第1回答済みアンケート情報と、当該ユーザにより送信されて第2情報受信部13により受信された第2回答済みアンケート情報と、が互いに関連付けられたユーザ別回答情報を出力する第1出力部14を備えている。これによれば、アンケートに対する回答内容についてユーザごとの傾向を把握しやすくなる。
【0083】
情報管理装置1は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部15と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部16と、を備えている。これによれば、ユーザにクーポンを付与することに先立ち、クーポンの内容又は付与条件等についてユーザに認知させることができる。
【0084】
情報管理装置1は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部17と、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部18と、を備えている。これによれば、アンケートに回答をするユーザの割合を把握することができる。
【0085】
情報管理装置1は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部15と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部16と、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第1回答率を取得する第1回答率取得部17と、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として、クーポンの内容ごとに算出された第2回答率を取得する第2回答率取得部18と、クーポンの内容と、当該クーポンの内容に対応して算出された第1回答率と、当該クーポンの内容に対応して算出された第2回答率と、が互いに関連付けられたクーポン別回答率情報を出力する第2出力部19を備えている。これによれば、クーポンの内容とアンケートに回答をするユーザの割合との関係を把握することができるため、費用対効果の検討に役立つデータを取得することができる。
【0086】
情報管理装置1は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザのうち、第1情報受信部11により第1回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第1回答率の目標値であって、対象ユーザ数、予想第2回答率、及び目標第2回答数に基づいて算出される目標第1回答率を取得する目標第1回答率取得部20を備え、対象ユーザ数は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザの数であり、予想第2回答率は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザ、又は、第2情報送信部12により第2アンケート情報を送信されたユーザのうち、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されたユーザの割合として算出される第2回答率の予想値であり、目標第2回答数は、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信されるユーザの数の目標値である。これによれば、第1アンケートについてユーザによる回答率の目標値を把握することが可能となるため、必要な程度の回答率を得るための施策の検討に役立つデータを取得することができる。
【0087】
情報管理装置1は、第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信される前に、クーポンに関するクーポン情報をユーザに送信するクーポン情報送信部15と、当該ユーザにより送信された第1回答済みアンケート情報が第1情報受信部11により受信されたことを少なくとも条件として、当該ユーザにクーポンを付与するクーポン付与部16と、クーポン付与部16によりユーザに付与されるクーポンの1個あたりの金銭価値であって、第2情報受信部13により第2回答済みアンケート情報を受信するために要する単価の予想値である予想第2回答単価、及び、予想第2回答率に基づいて算出されるクーポン額を取得するクーポン額取得部21と、を備えている。これによれば、妥当なクーポンの金額を推定することができる。
【0088】
情報管理装置1は、クーポン付与部16によりユーザに付与されるクーポンのクーポン額の合計値であって、対象ユーザ数、目標第1回答率、及びクーポン額に基づいて算出されるクーポン総額を取得するクーポン総額取得部22を備えている。これによれば、クーポンの発行のために必要となる予算を推定することができる。
【0089】
[変形形態]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
【0090】
例えば、上述した実施形態において、第2アンケートは、商品又はサービスに対する口コミの入力項目を含んだアンケートフォームである。ここで、第2アンケートは、例えば商品又はサービスに対する数値評価の入力項目を含んでもよい。特に、第2アンケートは、商品又はサービスに対する口コミ及び数値評価の両方の入力項目を含んでいてもよい。
【0091】
また、上述した実施形態において、対象ユーザ数は、第1情報送信部10により第1アンケート情報を送信されたユーザの数である。しかし、対象ユーザ数は、例えば顧客リストに含まれるユーザの全員又は一部の顧客の数であってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 情報管理装置
2 ユーザ端末
10 第1情報送信部
11 第1情報受信部
12 第2情報送信部
13 第2情報受信部
14 第1出力部
15 クーポン情報送信部
16 クーポン付与部
17 第1回答率取得部
18 第2回答率取得部
19 第2出力部
20 目標第1回答率取得部
21 クーポン額取得部
22 クーポン総額取得部
C コンピュータ
P 情報管理プログラム