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特開2023-59428角度調整補助具としての中空長方形器具と平形ヤスリによる研ぎ器
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  • 特開-角度調整補助具としての中空長方形器具と平形ヤスリによる研ぎ器 図1
  • 特開-角度調整補助具としての中空長方形器具と平形ヤスリによる研ぎ器 図2
  • 特開-角度調整補助具としての中空長方形器具と平形ヤスリによる研ぎ器 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059428
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】角度調整補助具としての中空長方形器具と平形ヤスリによる研ぎ器
(51)【国際特許分類】
   B24B 3/36 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
B24B3/36 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169426
(22)【出願日】2021-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】719003640
【氏名又は名称】加賀屋 誠
(72)【発明者】
【氏名】加賀屋誠
【テーマコード(参考)】
3C158
【Fターム(参考)】
3C158AA02
3C158CB03
3C158CB04
3C158CB05
3C158DB01
3C158DB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小型軽量で包丁以外にナイフやはさみやメス等も研ぐことが出来て、従来の設置型研ぎ器では出来なかったバリだしとバリ取りが出来、研ぎ味が格段に向上する研ぎ器を提供する。
【解決手段】角度調整部品である中空長方形部品を刃の裏に当て、中空部分に刃先とで長方形の角度調整隙間を形成して、左手で押さえて、平形ヤスリを十字直行するように差し込んで、包丁の研ぎ面に、研ぎに最適と言われる15度から17度の角度を形成して、右手指で押さえて、本発明品では上下に4センチほどの隙間が形成されるので、上下方向に動かして研ぐことでバリが出てくるので、包丁を裏返してバリを取るように軽く研ぐことで鋭い切れ味になるが、角度調整部品の中空長方形器具を磁石にする事も出来る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
角度調整補助器具である中空長方形部品の材質は堅ければ良いのでアルミでもセラミックスでも硬質プラスチックでも良く、大きさ7センチ横3センチ厚み1ミリに限定するのではなく、これよりも数センチ大きくとも小さくとも良く、厚みも強度を保てれば0,5ミリでも2ミリでも3ミリでも良く、磁石にする事を推奨するが絶対ではなく、平形ヤスリはダイヤモンド加工でもセラミックス加工等でも良く、大きさは縦5センチ横1センチ厚み1ミリに限定することもなく、数センチ大きくとも小さくとも良く、厚みも0,5ミリでも2ミリでも3ミリでも良く、中空長方形器具が磁石の場合は磁性に反応しないのが望ましいが、絶対ではなく、本発明品は中空長方形部品に平形ヤスリを内包する組み合わせ器具としているが、内包にこだわる事はなく、ヤスリが多少大きくとも小さくとも、研ぐことが出来れば良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包丁やナイフやはさみやメス等の刃物研ぎに関するものである。
【背景技術】
【0002】
刃物を昔ながらの砥石やダイヤモンド砥石やセラミック砥石で研ぐ方法以外に、各種ヤスリ等を使用した研ぎ器はすでに販売されているが、
砥石を固定し包丁を動かすのは、砥石が重いので包丁を動かすほうが、やりやすいからであり、砥石を動かす場合は薄い砥石が割れて指を切る危険があるからであると思われるが、海外では棒状の金属ヤスリと包丁を交差させて研ぐこともあるため、これを応用した器具として、V字型の隙間の底にヤスリを交差するように配し、包丁を差し込んで研いだり、柔軟性を持たせたヤスリを一部接触させて、その隙間を通して研ぐ器具等が市販されているがいずれも包丁を動かす事にはなる。
【0003】
砥石を動かすのはあまり知られてないが、日本刀の仕上げ研ぎは0.5mm程の薄さに裂いた砥石を1センチ角にして、漆で吉野紙を裏打ちした刃艶砥なる道具を用いるが、熟練した研ぎ師でも、たまに砥石が割れて指を傷つける危険な作業である。
【0004】
しかし、指を切る危険がない作りにして砥石やヤスリを動かす事で、簡単に研ぐことができれば便利であるがこれらには砥石研ぎと同様に角度を固定できない難点がある。
【0005】
上記を考慮して、刃艶砥をサイズも厚みも違うダイヤモンドヤスリやセラミックスヤスリや金属ヤスリなどに変えて、刃艶砥のように割れなくする事で、指を切らないで安全に研ぐことが出来るようになるが、このままでは角度を一定に保つことが難しいという砥石と同様の難点は解消出来ないが、補助器具を使うことで角度を固定しやすくすることが出来れば難点は解消される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6223515号
【非特許文献】
【0007】
実願2015-2753号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、砥石を使用した研ぎは包丁の角度を一定に保つ技術が必要で、さらに砥石を5分ほど水に浸す等の手間も必要だが、それらを必要としない市販の簡易研ぎ器は隙間に包丁を押し込む構造のため、返しともバリとも呼ばれる裏側に出る金属片が出ないため、切れ味が劣るなど、それぞれに難点を抱えているが、本発明の方法だと角度を容易に保つことが出来るし、バリを出すことも出来るので両方の難点を克服できている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、角度調節のための補助具として、堅いアルミや金属、セラミックスで出来た外寸が縦約7センチで横約3センチで厚みが約1ミリで内寸中空部分が縦約5センチ横約1センチ厚み約1ミリの中空長方形器具を、包丁やはさみの背面に置き、長方形中空部分に四角型の角度調整隙間が出来るようにして、左手で固定して使用するが、固定の補助として中空長方形器具を磁石にする事も可能であるがそのことは絶対ではなく、今度は角度調整隙間に長方形で縦5センチ弱で横1センチ弱で厚さ1ミリの平形ヤスリを十字交差するように挿入するが、この角度調整隙間の間隔を調節することで包丁とヤスリとが接する角度を容易に変える事が出来るので、研ぎに適切な、15度とも、17度とも言われる角度にして、平形ヤスリを右手指で押さえて、上下に動かして研ぐが、補助具を磁石としたときに平形ヤスリを磁性に反応しない素材にする事が望ましいが絶対ではなく、平形ヤスリを上下に動かすと返しともバリとも言われる金属片が裏側に出るので、裏側を軽く研いでバリをなくする研ぎで、鋭い切れ味の包丁にする事が可能になった。
【発明の効果】
【0010】
本発明の研ぎ器は小型軽量で包丁以外にナイフやはさみやメス等も研ぐことが出来て、従来の設置型研ぎ器では出来なかったバリだしとバリ取りが出来るようになったので研ぎ味が格段に向上した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明研ぎ器の正面図である。
図2図2は本発明研ぎ器と包丁を組み合わせて断面方向から見た図である。
図3図3は本発明研ぎ器と包丁を組み合わせて上面方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明器具の内、角度調整補助具は、堅いアルミや金属、セラミックス等で出来た大きさが縦7センチで横3センチで厚みが1ミリの中空長方形部材を使用するが、磁石にすることも可能であり、本発明器具としては磁石を推奨するが絶対ではなく、これを包丁やはさみの背面に置き、中空部分に長方形の調整隙間が出来るようにして、左手で固定して、調整隙間から本発明器具の内、長方形で縦5センチで横1センチで厚さ1ミリの平形ヤスリを十字直行するように挿入するが、中空長方形器具が磁石であった場合は平形ヤスリが磁石の影響を受けない素材とする事が望ましいが絶対ではなく、調整隙間を調節することで包丁と平形ヤスリとが接する角度を容易に変える事が出来るので、研ぎに適切な、15度とも、17度とも言われる角度にして、ヤスリを右手指で押さえて上下方向に動かして研ぐと、返しともバリとも言われる金属片が裏側に出てくるので、裏返しして軽く研ぐことでバリをなくし、鋭い切れ味にする事が可能になった。
【実施例0013】
図1は、本発明装置の正面図である。
【0014】
中空長方形部品を包丁やナイフやはさみやメスの下に置いて中空部分に長方形の角度調整隙間を作り、隙間に平形ヤスリを十字直行するように入れてやる。
【0015】
研ぎの角度は目と指の感触で容易に調節できる簡易な構造となっているため、理想角と言われる15度でも良いし、手っ取り早く刃付けの出来る25度にしても研ぐことが出来る。
【符号の説明】
【0016】
a 平形ヤスリ
b 中空長方形部品
c 包丁刃部分
d 包丁柄部分
図1
図2
図3