(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059550
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】風力発電システム
(51)【国際特許分類】
F03D 1/06 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
F03D1/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169628
(22)【出願日】2021-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】000149033
【氏名又は名称】株式会社エクセディ
(71)【出願人】
【識別番号】514291912
【氏名又は名称】株式会社リアムウィンド
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】大屋 裕二
(72)【発明者】
【氏名】小林 浩
(72)【発明者】
【氏名】山本 恒三
(72)【発明者】
【氏名】川畑 健志
【テーマコード(参考)】
3H178
【Fターム(参考)】
3H178AA03
3H178AA21
3H178AA43
3H178AA66
3H178BB90
3H178CC21
3H178DD26X
3H178DD67X
(57)【要約】
【課題】設備利用率を向上させることのできる風力発電システムを提供する。
【解決手段】風力発電システム100は、人工風生成機10と、風力発電機20とを備えている。人工風生成機10は、人工風を生成する。風力発電機20は、ブレード2と、発電機3とを有する。ブレード2は、人工風によって回転するように構成される。発電機3は、ブレード2の回転によって発電する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工風を生成する人工風生成機と、
前記人工風によって回転するように構成されるブレード、及び前記ブレードの回転によって発電する発電機、を有する風力発電機と、
を備える、風力発電システム。
【請求項2】
前記風力発電機は、前記発電機を支持する複数の支持ステーをさらに有し、
前記支持ステーは、前記発電機から放射状に延びるステー本体部と、前記ステー本体部の先端に設けられる取付部と、を有する、
請求項1に記載の風力発電システム。
【請求項3】
前記ステー本体部は、板状であり、その面方向が前記人工風の気流の向きに沿うように配置される、
請求項2に記載の風力発電システム。
【請求項4】
前記ステー本体部は、上流側を向く面取り部を有する、
請求項2又は3に記載の風力発電システム。
【請求項5】
前記風力発電機は、前記ブレードを囲むように配置され且つ前記ブレードから下流に向かって流路面積が大きくなるディフューザをさらに有する、
請求項1から4のいずれかに記載の風力発電システム。
【請求項6】
前記ディフューザは、流入口及び流出口を含み下流に向かって径が大きくなる筒状本体部を有する、
請求項5に記載の風力発電システム。
【請求項7】
前記ディフューザは、前記筒状本体部の下流側端部から径方向外側に延びるフランジ部を有する、
請求項6に記載の風力発電システム。
【請求項8】
前記支持ステーは、前記ディフューザを支持する、
請求項2から4のいずれかに従属する請求項5から7のいずれかに記載の風力発電システム。
【請求項9】
前記ディフューザは、周方向に配列される複数のディフューザ部に分割されており、
各ディフューザ部は、周方向において隣り合う一対の支持ステーの間に配置される、
請求項2から4のいずれかに従属する請求項5から7のいずれかに記載の風力発電システム。
【請求項10】
前記風力発電機を収容するケーシングと、
前記風力発電機の下流側に配置され、前記ディフューザの流出口から吹き出された前記人工風が衝突するように配置された衝突部と、
をさらに備える、
請求項5から9のいずれかに記載の風力発電システム。
【請求項11】
前記人口風生成機は、人口風を生成するためのファンを有し、
前記ブレードは、前記ファンの回転方向と同じ回転方向となるように設計される、
請求項1から10のいずれかに記載の風力発電システム。
【請求項12】
前記風力発電機は、建築物以外の部分に取り付けられる、
請求項1から11のいずれかに記載の風力発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境上の観点から、風力発電が注目されている。風力発電機は、発電量を確保するために、平均風速の高い場所に設置する必要がある。具体的には、風力発電機は、海岸沿い、又は山頂などに設置する必要がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように風力発電機を平均風速の高い場所に設置したとしても、自然風は常時吹いているわけではないため、風力発電機の設備利用率が低いという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、設備利用率を向上させることのできる風力発電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る風力発電システムは、人工風生成機と、風力発電機とを備えている。人工風生成機は、人工風を生成する。風力発電機は、ブレードと、発電機とを有する。ブレードは、人工風によって回転するように構成される。発電機は、ブレードの回転によって発電する。
【0007】
この構成によれば、人工風生成機によって生成された人工風によって電力を生成することができる。このように自然風に頼らずに発電することができるため、設備利用率を向上させることができる。また、人工風生成機として、換気扇を用いる場合、換気扇に必要な電力を風力発電機によって生成することができるため、省エネルギ化を図ることができる。
【0008】
好ましくは、風力発電機は、発電機を支持する複数の支持ステーをさらに有する。支持ステーは、ステー本体部と取付部とを有する。ステー本体部は、発電機から放射状に延びている。取付部は、ステー本体部の先端に設けられる。
【0009】
好ましくは、ステー本体部は、板状である。そして、ステー本体部の面方向が人工風の気流の向きに沿うように、ステー本体部は配置される。
【0010】
好ましくは、ステー本体部は、上流側を向く面取り部を有する。
【0011】
好ましくは、風力発電機は、ブレードを囲むように配置されるディフューザをさらに有する。ディフューザの流路面積は、ブレードから下流に向かって大きくなる。この構成によれば、ディフューザ内を流れる人工風の風速を向上させることができる。
【0012】
好ましくは、ディフューザは、筒状本体部を有する。筒状本体部は、流入口及び流出口を含む。筒状本体部は、下流に向かって径が大きくなる。
【0013】
好ましくは、ディフューザは、フランジ部を有する。フランジ部は、筒状本体部の下流側端部から径方向外側に延びる。この構成によれば、ディフューザ内を流れる人工風の風速をより向上させることができる。
【0014】
好ましくは、支持ステーは、ディフューザを支持する。
【0015】
好ましくは、ディフューザは、周方向において複数のディフューザ部に分割されている。各ディフューザ部は、周方向において隣り合う一対の支持ステーの間に配置される。
【0016】
好ましくは、風力発電システムは、ケーシングと衝突部とをさらに備える。ケーシングは、風力発電機を収容する。衝突部は、風力発電機の下流側に配置される。衝突部は、ディフューザの流出口から吹き出された気流が衝突するように配置される。この構成によれば、衝突部が無い場合よりもディフューザ効果を向上させることができる。ここでディフューザ効果とは、ディフューザが無い場合における風力発電機の出力(P0)に対する、ディフューザを有する場合における風力発電機の出力(P1)の割合(P1/P0)を意味する。
【0017】
好ましくは、人口風生成機は、人口風を生成するためのファンを有する。ブレードは、ファンの回転方向と同じ回転方向となるように設計される。
【0018】
好ましくは、風力発電機は、建築物以外の部分に取り付けられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、設備利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本実施形態に係る風力発電システムについて図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、軸方向とは、風力発電機の回転軸が延びる方向である。また、周方向とは、回転軸を中心とした円の周方向であり、径方向とは、回転軸を中心とした円の径方向である。また、以下の説明において、上流側及び下流側とは、風力発電システムにおける気流の上流側及び下流側を意味する。
【0022】
<全体構成>
図1に示すように、風力発電システム100は、人工風生成機10と、風力発電機20、制御部30とを有している。人工風生成機10の回転軸Oと、風力発電機20の回転軸Oとは、互いに実質的に同一線上に配置されている。
【0023】
<人工風生成機>
人工風生成機10は、人工風を生成するように構成されている。なお、人工風とは、自然風ではなく、人工的に生成された風を意味する。人工風は、例えば、送風機などによって生成したり、温度差を形成することによって生成したり、移動体の走行によって生成したりすることができる。
【0024】
具体的には、人工風生成機10として、屋上換気扇、壁面用の有圧換気扇、遠心送風機、又は軸流ファンなどを用いることができる。なお、本実施形態では、人工風生成機10は、屋上換気扇である。人工風生成機10は、工場、倉庫、又はビルなどの建物の屋上に設置されており、建物の換気に用いられる。人工風生成機10は、ケーシング11、ファン12、モータ13を有している。
【0025】
ケーシング11は、ファン12及びモータ13を収容している。また、ケーシング11は、風力発電機20も収容している。ケーシング11は、ダクト111と、フード112(衝突部の一例)とを有している。
【0026】
ダクト111は、建物の屋上に取り付けられている。また、ダクト111は、取り付けられた建物内の空間と連通している。ダクト111は、平面視が矩形状である。ダクト111の内壁面には、枠部材113が溶接などによって取り付けられている。
【0027】
フード112は、ダクト111の上方に配置されている。フード112は、ダクト111を覆うように配置されている。フード112は、ダクト111に取り付けられている。フード112は、風力発電機20の下流側に配置される。
【0028】
フード112は、天板112aと、側板112bとを有している。フード112は下方に開口している。天板112aは、風力発電機20と軸方向において対向している。天板112aは、平面視が矩形状である。側板112bは、天板112aの外周縁から下方に延びている。側板112bは、ダクト111の上端部を囲むように配置されている。側板112bの内周面とダクト111の外周面との間には隙間が形成されている。この隙間から、人工風が外部へと排出される。
【0029】
ダクト111内には、ファン12及びモータ13が配置されている。ファン12は、回転可能にモータ13に取り付けられている。モータ13はファン12を回転させる。モータ13は、ダクト111に取り付けられている。詳細には、モータ13は、モータ支持部材131によって、枠部材113に取り付けられている。
【0030】
ファン12が回転することによって、ダクト111内に気流(人工風)が生成される。詳細には、ファン12の回転によってダクト111内を上方に向かう気流が生成される。この気流は、フード112と衝突することによって進行方向が水平に向かい、ダクト111とフード112との隙間から外部へと向かう。
【0031】
<風力発電機>
図2に示すように、風力発電機20は、複数のブレード2、発電機3、複数の支持ステー4、及びディフューザ5を有している。風力発電機20は、人工風生成機10によって生成された人工風を利用して発電するように構成されている。風力発電機20は、建物ではなく、人工風生成機10に取り付けられている。
【0032】
ブレード2は、人工風生成機10によって生成された人工風によって回転するように構成される。ブレード2は、ファン12の回転方向と同じ回転方向となるように設計されている。このため、ブレード2の回転方向は、ファン12の回転方向と同じである。ブレード2は、発電機3に取り付けられている。複数のブレード2は、発電機3から放射状に延びている。
【0033】
発電機3は、ブレード2の回転によって発電するように構成されている。発電機3によって生成された電力は、制御部30によって蓄電されたり利用されたりする。
【0034】
支持ステー4は、発電機3を支持している。詳細には、複数の支持ステー4は、発電機3から放射状に延びている。支持ステー4は、板状である。また、支持ステー4は、ディフューザ5も支持している。
【0035】
支持ステー4は、ステー本体部41と、取付部42とを有している。ステー本体部41は板状である。ステー本体部41は、その面方向が気流の向きに沿うように配置されている。このため、気流に対するステー本体部41による抵抗を低減することができる。ステー本体部41は、径方向外側に向かって幅が徐々に大きくなっている。
【0036】
取付部42は、ステー本体部41の先端に取り付けられている。この取付部42は、ダクト111内の部材に取り付けられている。詳細には、ダクト111内の枠部材113に対して、取付部42がボルトなどの締結部材によって取り付けられる。
【0037】
ディフューザ5は、筒状である。ディフューザ5は、ブレード2を囲むように配置されている。ディフューザ5内の流路面積は、ブレード2から下流に向かって大きくなる。ブレード2の先端面は、ディフューザ5の内周面と対向している。また、ブレード2の先端面とディフューザ5の内周面との間には、隙間が形成されている。
【0038】
図3は、風力発電機20の断面図である。なお、発電機3の内部構造は、従来のものと同じであるため、詳細を省略している。
図3に示すように、ディフューザ5は、筒状本体部51と、フランジ部52とを有している。筒状本体部51は、気流方向に開口している。筒状本体部51は、流入口511及び流出口512を含む。流入口511を介して人工風が筒状本体部51内に流れ込み、流出口512を介して人工風が筒状本体部51内から排出される。
【0039】
筒状本体部51は、下流に向かって径が大きくなる。すなわち、筒状本体部51は、流出口512に向かって径が大きくなる。なお、筒状本体部51は、上流に向かっても径が大きくなっている。すなわち、筒状本体部51は、流入口511に向かって径が大きくなっている。このため、筒状本体部51は、くびれを有している。流出口512の径は、流入口511の径よりも大きい。
【0040】
フランジ部52は、筒状本体部51の下流側端部から径方向外側に延びている。すなわち、フランジ部52は、筒状本体部51の流出口512側の端部に形成されている。なお、フランジ部52は、筒状本体部51と一つの部材によって構成されている。
【0041】
このようにディフューザ5が上流側において徐々に流路面積が絞られることによって、筒状本体部51内を流れる人工風が加速される。また、ディフューザ5が徐々に流路面積が大きくなるとともにフランジ部52が形成されているため、気流の渦が発生し、風力発電機20の下流側に負圧領域が形成される。この結果、ディフューザ5内を流れる人工風の風速を向上させることができる。
【0042】
また、フード112が風力発電機20の下流側において、ディフューザ5の流出口512から吹き出された人工風と衝突するように配置されている。このため、ディフューザ5の流出口512から吹き出された気流の向きは、フード112によってディフューザ5の径方向外側に変更される。この結果、フード112が無い場合よりもディフューザ効果を向上させることができる。なお、ディフューザ効果とは、ディフューザ5が無い場合における風力発電機20の出力(P0)に対する、ディフューザ5を有する場合における風力発電機20の出力(P1)の割合(P1/P0)を意味する。
【0043】
図2に示すように、ディフューザ5は、周方向において複数のディフューザ部50に分割されている。なお、本実施形態におけるディフューザ5は、4つのディフューザ部50に分割されている。
【0044】
各ディフューザ部50は、周方向において隣り合う一対の支持ステー4の間に配置されている。ディフューザ部50は、周方向に延びている。ディフューザ部50は、軸方向 視において円弧状である。ディフューザ部50は、両端部において、ボルトなどの締結部材によって、支持ステー4に固定されている。
【0045】
図1に示すように、ディフューザ5は、一部がダクト111内に配置されている。具体的には、筒状本体部51の流入口511はダクト111内に配置されており、筒状本体部51の流出口512及びフランジ部52はダクト111内には配置されていない。
【0046】
制御部30は、風力発電機20によって生成された電力を蓄電するように構成されている。詳細には、制御部30は、風力発電機20によって生成された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリに蓄電するように構成されている。また、制御部30は、パワーコンディショナによって交流電力に変換して系統電源へ流したり,その他の電気機器に供給したりするように構成されていてもよい。
【0047】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0048】
変形例1
上記実施形態では、衝突部の一例としてフード112を挙げているが、衝突部は他の構成とすることができる。例えば、風力発電機20をダクト内に配置し、風力発電機20の下流側においてダクトを折り曲げることによって、衝突部を構成することができる。その他にも、風力発電機20の下流側に邪魔板を配置することによって、衝突部を構成することもできる。
【0049】
変形例2
図4に示すように、人工風生成機10として壁面用の有圧換気扇を用いることができる。この場合、人工風生成機10は、ファン12、モータ13、フレーム14、及び取付枠15を有している。取付枠15は、建物に形成された開口部に取り付けられている。取付枠15は筒状であり、建物を貫通して延びている。
【0050】
フレーム14は、取付枠15に取り付けられている。詳細には、フレーム14は、取付枠15の一方の開口部(
図4の右側の開口部)に取り付けられている。なお、フレーム14は、ベルマウス14aを含んでいる。モータ13は、フレーム14にモータ支持部材131を介して取り付けられている。また、風力発電機20は、支持ステー4によって、取付枠15に取り付けられている。なお、風力発電機20は、建物に直接取り付けられていてもよい。
【0051】
変形例3
ディフューザ5の筒状本体部51は、くびれを有していなくてもよい。すなわち、筒状本体部51は、流入口511から流出口512に向かって径が大きくなるように構成されていてもよい。
【0052】
変形例4
上記実施形態では、風力発電機20はディフューザ5を有しているが、風力発電機20の構成はこれに限定されない。すなわち、風力発電機20は、ディフューザ5を有していなくてもよい。
【0053】
変形例5
上記実施形態では、風力発電機20は、人工風生成機10の下流側に配置されているが、人工風生成機10の上流側に配置してもよい。
【0054】
変形例6
上記実施形態では、ディフューザ5は筒状であったが、ディフューザ5はブレード2を囲うように配置されていれば筒状でなくてもよい。例えば、ブレード2を囲むように配置された複数のディフューザ部によってディフューザ5は構成されていてもよい。なお、ディフューザ5が筒状でない場合、複数のディフューザ部によって囲われる部分が流路面積である。
【0055】
変形例7
上記実施形態では、ディフューザ5は複数のディフューザ部50に分割されていたが、ディフューザ5の構成はこれに限定されない。例えば、ディフューザ5は、一つの部材によって筒状に構成されていてもよい。
【0056】
変形例8
上記実施形態では、ディフューザ5はフランジ部52を有していたが、ディフューザ5の構成はこれに限定されず、例えば、ディフューザ5はフランジ部52を有していなくてもよい。
【0057】
変形例9
上記実施形態では、ダクト111及び天板112aは、平面視が矩形状であったが、これらの形状はこれに限定されない。例えば、ダクト111及び天板112aは、平面視が円形状であってもよい。
【0058】
変形例10
上記実施形態では、風力発電機20は、いわゆる水平軸風車であったが、風力発電機20の構成はこれに限定されず、垂直軸風車であってもよい。
【0059】
変形例11
ステー本体部41は、上流側を向く面取り部を有していてもよい。すなわち、ステー本体部41は、上流側を向く角部が面取り加工されていてもよい。詳細には、ステータ本体部41の角部を丸めるように、R面取り加工されていてもよいし、ステータ本体部41の角無を斜めに削るC面取り加工されていてもよい。より好ましくは、ステータ本体部41の上流側を向く面の全体が湾曲するように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0060】
10 人工風生成機
112 フード
20 風力発電機
2 ブレード
3 発電機
4 支持ステー
41 ステー本体部
42 取付部
5 ディフューザ
50 ディフューザ部
51 筒状本体部
511 流入口
512 流出口
52 フランジ部