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特開2023-59816ニューロモルフィックメモリ回路及びその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059816
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】ニューロモルフィックメモリ回路及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06N 3/063 20230101AFI20230420BHJP
【FI】
G06N3/063
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124593
(22)【出願日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0137460
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】513246872
【氏名又は名称】ソウル大学校産学協力団
【氏名又は名称原語表記】SEOUL NATIONAL UNIVERSITY R&DB FOUNDATION
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】金 相汎
(72)【発明者】
【氏名】申 宜▲ちょる▼
(72)【発明者】
【氏名】張 守延
(57)【要約】
【課題】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、個別シナプス接続間の発火遅延を調整する。
【解決手段】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、複数のメモリセルを含み、複数のメモリセルのそれぞれは、第1抵抗性メモリ素子に基づいた両端にかかる電圧により閾値スイッチング時間が変わる第1スイッチング素子を介して遅延された前記入力信号に応答して出力信号を生成することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューロモルフィックメモリ回路であって、
複数のメモリセルを含み、
前記複数のメモリセルのそれぞれは、
入力信号の受信時に両端に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間を有し、前記入力信号を受信した時点から前記閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して前記入力信号を出力する、第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子に接続され、前記第1スイッチング素子の両端に印加される電圧を分配する、第1抵抗性メモリ素子と、
前記閾値スイッチング時間だけ遅延された前記入力信号に応答して出力信号を生成するシナプス回路と、を含む、
ニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項2】
前記シナプス回路は、
前記第1スイッチング素子及び前記第1抵抗性メモリ素子に接続される第2スイッチング素子と、
前記第2スイッチング素子に接続される第2抵抗性メモリ素子と、を含み、
前記入力信号によって指示される入力値と前記第2抵抗性メモリ素子の抵抗に対応する加重値との間の積結果に対応する前記出力信号を生成する、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項3】
前記複数のメモリセルは、少なくとも第1メモリセル及び第2メモリセルを含み、
前記第1メモリセルの閾値スイッチング時間は、前記第2メモリセルの閾値スイッチング時間とは異なる、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項4】
前記複数のメモリセルのうち、同じ入力ラインに配置されている2以上のメモリセルは、同じ入力信号を受信し、
前記2以上のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルの閾値スイッチング時間は、前記同じ入力ラインの他のメモリセルの閾値スイッチング時間とは異なる、
請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項5】
前記第1スイッチング素子は、オボニック閾値スイッチ、金属-絶縁体転移物質を含むスイッチング素子、金属イオン電子的伝導物質を含むスイッチング素子、及び金属-絶縁体-金属スイッチング素子のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含む、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項6】
前記第1抵抗性メモリ素子は、可変抵抗器を含む、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項7】
前記第1抵抗性メモリ素子は、相変化メモリ素子、抵抗変化メモリ素子、金属-絶縁体-金属積層可変抵抗素子、電気化学メモリ素子、導伝性フィラメントメモリ素子、キャパシタ、DRAM、及び磁気抵抗メモリ素子のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含む、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項8】
前記複数のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルは、前記第1抵抗性メモリ素子に直列に接続される抵抗設定スイッチをさらに含む、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項9】
前記抵抗設定スイッチは、設定活性化信号を受信する場合に応答して、入力ラインから前記第1スイッチング素子及び前記第1抵抗性メモリ素子を経由する前記第1抵抗性メモリ素子の抵抗設定のための電気的経路を形成する、請求項8に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項10】
前記第1抵抗性メモリ素子の抵抗は、前記入力ラインを介して受信される抵抗設定信号の波形、幅、周期、反復回数、パルス間の間隔、及び振幅のうちの1つ又は2以上の組み合わせに基づいて設定される、請求項9に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項11】
前記シナプス回路の出力に接続されるキャパシタと、
前記シナプス回路の出力及び前記キャパシタに接続され、前記キャパシタに充填された電荷による電圧と閾値電圧との間の比較に基づいてニューロン発火信号を出力する、比較器と、を含む、
請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項12】
前記キャパシタに充填された電荷は、同じ出力ラインに接続されている2以上のメモリセルのシナプス回路のうち活性化されたシナプス回路によって放電される、請求項11に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項13】
前記第1抵抗性メモリ素子は、抵抗設定ラインに接続され、
前記第1抵抗性メモリ素子の抵抗は、前記入力ライン及び前記抵抗設定ラインのうち少なくとも1つのラインを介して受信される抵抗設定信号に応答して設定される、
請求項9に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項14】
前記第1スイッチング素子の出力に接続されるホールドキャパシタをさらに含む、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項15】
前記ホールドキャパシタは、前記第1スイッチング素子が前記入力信号を受信する間に、前記第1スイッチング素子に印加された電圧をホールド電圧以上に保持する、請求項14に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項16】
前記第1スイッチング素子は、
前記入力信号に応答して、前記第1スイッチング素子に印加された電圧が第1電圧である場合、第1閾時間だけ遅延された入力信号を出力し、
前記入力信号に応答して、前記第1スイッチング素子に印加された電圧が前記第1電圧よりも小さい第2電圧である場合、前記第1閾時間よりも大きい第2閾時間だけ遅延された入力信号を出力する、
請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項17】
前記第1スイッチング素子の抵抗は、前記入力信号を受信した時点から前記閾値スイッチング時間が経過する場合、前記第1抵抗性メモリ素子の抵抗よりも小さくなる、請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項18】
前記第1スイッチング素子の抵抗は、
前記入力信号を受信した後閾値スイッチング時間が経過した場合、基本抵抗値から減少した抵抗値に変更され、
前記第1スイッチング素子に印加される電圧がホールド電圧未満である場合、前記減少した抵抗値から前記基本抵抗値に復帰する、
請求項1に記載のニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項19】
ニューロモルフィックメモリ回路であって、
第1シナプス回路及び前記第1シナプス回路への入力伝達を第1閾値スイッチング時間だけ遅延させる第1遅延回路を含む第1メモリセルと、
第2シナプス回路及び前記第2シナプス回路への入力伝達を前記第1閾値スイッチング時間と異なる第2閾値スイッチング時間だけ遅延させる第2遅延回路を含む第2メモリセルと、を含む、
ニューロモルフィックメモリ回路。
【請求項20】
ニューロモルフィックメモリ回路の動作方法であって、
メモリセルで入力信号を受信する場合に応答して、前記入力信号に対応する電圧を第1スイッチング素子及び第1抵抗性メモリ素子に分配するステップと、
前記入力信号を受信した時点から、前記第1スイッチング素子の両端に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して、前記入力信号をシナプス回路に伝達するステップと、
前記閾値スイッチング時間だけ遅延された前記入力信号に応答して、前記シナプス回路によって出力信号を生成するステップと、を含む、
ニューロモルフィックメモリ回路の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の開示は、ニューロモルフィックメモリ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、フォン・ノイマン(von Neumann)コンピュータアーキテクチャーにおいて、プロセッサとメモリとの間の膨大なデータの頻繁な移動は、長いディレイと大きい電力消耗を引き起こし、チップの性能を制限させる。現在のソフトウェア基盤のディープ神経網演算は、高性能CPU、GPU、ASICなどのAI加速器ハードウェアが用いられている。
【0003】
脳神経模写アーキテクチャーは、データが格納されているメモリ素子の位置で直ちに演算を行い、ニューロン回路間の接続強度(例えば、シナプス加重値)をメモリ素子に格納して更新することができる。脳神経模写演算方式は、人工知能、ビッグデータ、センサネットワーク、パターン/モノ認識などに適用される。脳神経模写アーキテクチャーは、アナログメモリを用いたハードウェアで実現されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、個別シナプス接続間の発火遅延を調整することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、複数のメモリセルを含み、複数のメモリセルのそれぞれは、入力信号の受信時に両端に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間を有し、入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して、入力信号を出力する第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子に接続され、第1スイッチング素子の両端に印加される電圧を分配する第1抵抗性メモリ素子と、閾値スイッチング時間だけ遅延された入力信号に応答して出力信号を生成するシナプス回路と、を含む。
【0006】
シナプス回路は、第1スイッチング素子及び第1抵抗性メモリ素子に接続される第2スイッチング素子と、第2スイッチング素子に接続される第2抵抗性メモリ素子とを含み、入力信号によって指示される入力値と、第2抵抗性メモリ素子の抵抗に対応する加重値との間の積結果に対応する出力信号を生成することができる。
【0007】
複数のメモリセルは、少なくとも第1メモリセル及び第2メモリセルを含み、第1メモリセルの閾値スイッチング時間は、第2メモリセルの閾値スイッチング時間とは異なり得る。
【0008】
複数のメモリセルのうち、同じ入力ラインに配置されている2以上のメモリセルは、同じ入力信号を受信し、2以上のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルの閾値スイッチング時間は、同じ入力ラインの他のメモリセルの閾値スイッチング時間とは異なり得る。
【0009】
第1スイッチング素子は、オボニック閾値スイッチ(Ovonic Threshold Switch:OTS)、金属-絶縁体転移物質(MIT materialと、Metal-Insulator Transition material)を含むスイッチング素子、金属イオン電子的伝導物質(Mixed-ionic-electronic conduction material)を含むスイッチング素子、及び金属-絶縁体-金属スイッチング素子(Metal-insulator-metal switching element:MIM switching element)のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含むことができる。
【0010】
第1抵抗性メモリ素子は、可変抵抗器を含むことができる。
【0011】
第1抵抗性メモリ素子は、相変化メモリ(Phase Change Memory)素子、抵抗変化メモリ(Resistive Random Access Memory:ReRAM)素子、金属-絶縁体-金属積層可変抵抗素子、電気化学メモリ(electrochemical memory)素子、導伝性フィラメントメモリ(conductive filament memory)素子、キャパシタ、DRAM(Dynamic RAM)、及び磁気抵抗メモリ(Magnetic Random Access Memory:MRAM)素子のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含むことができる。
【0012】
複数のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルは、第1抵抗性メモリ素子に直列に接続される抵抗設定スイッチをさらに含むことができる。
【0013】
抵抗設定スイッチは、設定活性化信号を受信する場合に応答して、入力ラインから第1スイッチング素子及び第1抵抗性メモリ素子を経由する第1抵抗性メモリ素子の抵抗設定のための電気的経路を形成することができる。
【0014】
第1抵抗性メモリ素子の抵抗は、入力ラインを介して受信される抵抗設定信号の波形、幅、周期、反復回数、パルス間の間隔、及び振幅のうちの1つ又は2以上の組み合わせに基づいて設定されることができる。
【0015】
ニューロモルフィックメモリ回路は、シナプス回路の出力に接続されるキャパシタと、シナプス回路の出力及びキャパシタに接続され、キャパシタに充填された電荷による電圧と閾値電圧との間の比較に基づいて、ニューロン発火信号を出力する比較器とを含むことができる。
【0016】
キャパシタに充填された電荷は、同じ出力ラインに接続されている2以上のメモリセルのシナプス回路のうち活性化されたシナプス回路によって放電されることができる。
【0017】
第1抵抗性メモリ素子は、抵抗設定ラインに接続され、第1抵抗性メモリ素子の抵抗は、入力ライン及び抵抗設定ラインのうち少なくとも1つのラインを介して受信される抵抗設定信号に応答して設定されることができる。
【0018】
ニューロモルフィックメモリ回路は、第1スイッチング素子の出力に接続されるホールドキャパシタをさらに含むことができる。
【0019】
ホールドキャパシタは、第1スイッチング素子が入力信号を受信する間に、第1スイッチング素子に印加された電圧をホールド電圧以上に保持することができる。
【0020】
第1スイッチング素子は、入力信号に応答して、第1スイッチング素子に印加された電圧が第1電圧である場合、第1閾時間だけ遅延された入力信号を出力し、入力信号に応答して、第1スイッチング素子に印加された電圧が第1電圧よりも小さい第2電圧である場合、第1閾時間よりも大きい第2閾時間だけ遅延された入力信号を出力することができる。
【0021】
第1スイッチング素子の抵抗が、入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過する場合、第1抵抗性メモリ素子の抵抗よりも小さくなり得る。
【0022】
第1スイッチング素子の抵抗は、入力信号を受信した後閾値スイッチング時間が経過した場合、基本抵抗値から減少した抵抗値に変更され、第1スイッチング素子に印加される電圧がホールド電圧未満である場合、減少した抵抗値から基本抵抗値に復帰することができる。
【0023】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、第1シナプス回路及び第1シナプス回路への入力伝達を第1閾値スイッチング時間だけ遅延させる第1遅延回路を含む第1メモリセルと、第2シナプス回路及び第2シナプス回路への入力伝達を第1閾値スイッチング時間と異なる第2閾値スイッチング時間だけ遅延させる第2遅延回路を含む第2メモリセルとを含む。
【0024】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路の動作方法は、メモリセルで入力信号を受信する場合に応答して、入力信号に対応する電圧を第1スイッチング素子及び第1抵抗性メモリ素子に分配するステップと、入力信号を受信した時点から、第1スイッチング素子の両端に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して、入力信号をシナプス回路に伝達するステップと、閾値スイッチング時間だけ遅延された入力信号に応答して、シナプス回路によって出力信号を生成するステップと、を含む。
【0025】
他の一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、複数の入力ライン及び複数の出力ラインに配列される複数のメモリセルを含むことができる。同じ入力ラインに沿って配列されたメモリセルのそれぞれは、異なる発火遅延時間を持って同じ入力信号を受信し、個別的な発火遅延時間及び入力信号に基づいて個別的な出力信号を出力するように構成されることができる。同じ出力ラインに沿って配列されたメモリセルのそれぞれの出力信号は、出力ラインのそれぞれの出力が異なる発火遅延を有するように加算されることができる。
【0026】
メモリセルのそれぞれは、第1スイッチング素子を含み、各メモリセルの発火遅延時間は、入力信号を受信した時点で個別的な第1スイッチング素子の両端にかかる電圧に基づいて決定されることができる。
【0027】
メモリセルのそれぞれは、個別的な発火遅延時間だけ遅延された入力信号に応答して、個別的な出力信号を生成するように構成されるシナプス回路を含むことができる。
【0028】
ニューロモルフィックメモリ回路は、ニューラルネットワークで以前レイヤのニューロン回路を対象レイヤのニューロン回路を接続するクロスバーアレイ形態に具現されることができる。
【発明の効果】
【0029】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、個別シナプス接続間の発火遅延が調整されるため、生体神経の微細動作を模写した動作及び/又は演算を行うことができる。
【0030】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路は、高集積の可能なアナログ素子及びスイッチング素子に設計されることができ、高密度のシナプスアレイとして実現されることができる。
【0031】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路の遅延回路は、CMOS基盤ディレイ回路より面積対比増加した効率を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路を示す。
図2】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路に含まれたメモリセルの例を示す。
図3】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路に含まれたメモリセルの他の例を示す。
図4】一実施形態に係る第1スイッチング素子の動作を説明する。
図5】一実施形態に係る第1スイッチング素子の動作を説明する。
図6】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路がスパイキングニューラルネットワーク(SNN;spiking neural network)で具現された例示を説明する。
図7】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路で追加スイッチなしに第1抵抗性メモリ素子の抵抗を設定する構造を示す。
図8】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路で第1スイッチング素子のターンオン時間を延長するキャパシタを説明する。
図9】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路で第1スイッチング素子のターンオン時間を延長するキャパシタを説明する。
図10】一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路の動作方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は、技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0034】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は、第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は、第1構成要素とも命名することができる。
【0035】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0036】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0037】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0038】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0039】
図1は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路を示す。
【0040】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路100は、複数のメモリセル110を含む。複数のメモリセル110は、個別的にシナプス回路を含む。複数のメモリセル110は、入力ライン及び出力ラインに沿って配置されることができる。複数のメモリセル110に含まれているシナプス回路も、前述した入力ライン及び出力ラインに沿ってアレイ形態にアレイされ、ニューロモルフィックシナプスアレイのように示してもよい。ニューロモルフィックシナプスアレイは、ニューラルネットワークで以前レイヤのニューロン回路及び対象レイヤのニューロン回路を接続するクロスバーアレイ形態に実現することができる。ニューラルネットワークは、それぞれ、複数のノードを有する複数のレイヤを含み、以前レイヤは、ニューラルネットワークで対象レイヤの以前に接続されたレイヤを示す。ニューロモルフィックシナプスアレイは、以前レイヤのニューロン回路から出力されたノード値を、該当するニューロン回路間の接続強度(例えば、シナプス加重値)に基づいて対象レイヤのニューロン回路に伝達することができる。対象レイヤの対象ニューロン回路は、対象ニューロン回路に接続された以前レイヤの以前ニューロン回路から受信されるノード値及び加重値に基づいた加重和に活性化関数が適用された結果を受信することができる。ニューロン回路は、ニューロンの活性化及び/又はニューラルネットワークの活性化関数(activation function)を実現した回路であり得る。
【0041】
各シナプス回路は、入力信号に応答して出力を提供することができる。例えば、同じ入力ライン101に配置されている2以上のメモリセル110は、同じ入力信号(例えば、v)を受信し、該当入力信号に応答して出力を提供することができる。同じ出力ライン102に沿って配置された2以上のメモリセル110の出力は、該当出力ライン102において合算され得る。言い換えれば、同じ出力ライン102に沿って配置された2以上のメモリセル110のそれぞれは、該当するメモリセルで受信された入力信号が指示する入力値、及び該当するメモリセルが指示する加重値の積結果を提供することができる。出力ライン102の出力(例えば、h)は、該当する出力ライン102に沿って配置された2以上のメモリセル110で受信された入力信号が指示する入力値及び加重値の加重和の結果であり得る。シナプス回路は、例示的に、シナプス可塑性(plasticity)及び加重値(weight)のためのメモリ素子を含む。ニューロモルフィックメモリ回路100は、スイッチ(例えば、トランジスタ)を介してクロスバーアレイでメモリ素子にアクセスすることができる。
【0042】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路100は、個別メモリセルに対して独立的にニューロン間の発火(fire)を遅延させ得る。例えば、複数のメモリセル110のうち少なくとも1つのメモリセルの発火遅延時間

は、他のメモリセルの発火遅延時間とは異なってもよい。複数のメモリセル110のそれぞれは、互いに異なる発火遅延時間を有してもよい。例示的に、図1は、第1出力ラインの出力h~第7出力ラインの出力hの発火遅延が全て相違に示される結果190を示す。
【0043】
前述したニューロモルフィックメモリ回路100は、チップに具現されてニューロモルフィックコンピューティングに適用され得る。ニューロモルフィックメモリ回路100は、生物の神経網エミュレーションを介して脳科学及び神経生物学の分野に適用され得る。前述したメモリセルごとに独立的に設定可能な発火遅延時間により、ニューロモルフィックメモリ回路100は、確率論的(stochastic)及び/又はランダムな部分の改善された認識のために実現されてもよい。
【0044】
図2は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路に含まれたメモリセルの例を示す。
【0045】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路200は、複数のメモリセルを含む。複数のメモリセルのそれぞれは、遅延回路211及びシナプス回路212を含む。図2は、複数のメモリセルのうち1つのメモリセル210の例示的な構成を示す。
【0046】
遅延回路211は、シナプス回路212への入力伝達を遅延させることができる。遅延回路211は、第1スイッチング素子SW1及び第1抵抗性メモリ素子Rdelayを含む。
【0047】
第1スイッチング素子SW1は、入力信号の受信時に両端(both ends)に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間(例えば、図1に示す発火遅延時間)を有する。第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間は、第1スイッチング素子SW1の両端に印加される電圧に応じて変わり、第1スイッチング素子SW1の動作は、下記の図4を参照して説明する。第1スイッチング素子SW1は、入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して、入力信号を出力することができる。入力信号は、入力ライン201(例えば、ワードライン)を介して該当入力ライン201に配置されているメモリセルに伝達される信号として、以前レイヤのニューロン回路から伝達され得る。
【0048】
第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、第1スイッチング素子SW1に接続される。例えば、第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、第1スイッチング素子SW1及び接地間に直列に接続されてもよい。第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、第1スイッチング素子SW1の両端に印加される電圧を分配することができる。入力信号に対応する電圧が第1スイッチング素子SW1の抵抗及び第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗に基づいて分配され得る。例えば、入力信号に対応する電圧のうち一部の電圧が第1スイッチング素子SW1の両端に印加され、他の一部の電圧が第1抵抗性メモリ素子Rdelayに印加されてもよい。従って、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗値及び第1スイッチング素子SW1の抵抗値に基づいて、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧が決定され得る。第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、可変抵抗器含む。第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、不揮発性メモリ素子及び/又は揮発性メモリ素子を含む。例示的に、第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、相変化メモリ(Phase Change Memory)素子、抵抗変化メモリ(Resistive Random Access Memory;ReRAM)素子、金属-絶縁体-金属積層可変抵抗素子(Metal-insulator-metal switching element;MIM variable resistor element)、電気化学メモリ(Electrochemcial Random Access Memory;ECRAM)素子、導伝性ブリッジメモリ(Conductive Bridge RAM;CBRAM)素子、キャパシタ、DRAM(Dynamic RAM)、及び磁気抵抗メモリ(Magnetic Random Access Memory;MRAM)素子のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含んでもよい。但し、第1抵抗性メモリ素子Rdelayを前述した例示に限定することなく、抵抗を変化させ得る様々な素子が適用されることができる。第1抵抗性メモリ素子Rdelayの例示的な抵抗設定動作については、下記の図3を参照して説明する。
【0049】
上述したように、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗により第1スイッチング素子SW1に分配される電圧が変わるため、第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間も、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗に応じて変わる。ニューロモルフィックメモリ回路200において、複数のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルの第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗は、他のメモリセルの第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗と相違に設定されてもよい。従って、メモリセルごとに独立的に閾値スイッチング時間が設定され得る。
【0050】
シナプス回路212(synapse circuit)は、遅延回路211によって遅延された入力信号を受信する。シナプス回路212は、閾値スイッチング時間だけ遅延された入力信号に応答して、出力信号を生成することができる。例示的に、シナプス回路212は、入力信号によって指示される入力値とシナプス回路212によって指示される加重値との間の積結果を提供する乗算器であってもよい。シナプス回路212は、第2スイッチング素子SW2及び第2抵抗性メモリ素子Rweightを含む。
【0051】
第2スイッチング素子SW2は、第1スイッチング素子SW1及び第1抵抗性メモリ素子Rdelayに接続されることができる。第2スイッチング素子SW2は、例示的に、トランジスタを含んでもよい。トランジスタのゲートが第1スイッチング素子SW1及び第1抵抗性メモリ素子Rdelayに接続されてもよい。
【0052】
第2抵抗性メモリ素子Rweightは、第2スイッチング素子SW2に接続されることができる。例えば、第2抵抗性メモリ素子Rweightは、出力ライン202と第2スイッチング素子SW2のとの間に直列に接続されてもよい。第2抵抗性メモリ素子Rweightは、メモリセルによって指示される加重値に対応する抵抗値を格納する不揮発性メモリ素子(例えば、相変化メモリ素子、及び抵抗変化形メモリ素子)を含んでもよい。
【0053】
シナプス回路212は、入力信号によって指示される入力値と第2抵抗性メモリ素子Rweightの抵抗に対応する加重値との間の積結果に対応する出力信号を生成することができる。出力信号は、例示的に、入力信号によって活性化した第2スイッチング素子SW2及び第2抵抗性メモリ素子Rweightを通過して流れる電流であってもよい。
【0054】
一実施形態によれば、ニューロモルフィックメモリ回路200の第1メモリセルは、第1シナプス回路、及び第1シナプス回路への入力伝達を第1閾値スイッチング時間だけ遅延させる第1遅延回路を含む。ニューロモルフィックメモリ回路200の第2メモリセルは、第2シナプス回路、及び第2シナプス回路への入力伝達を第1閾値スイッチング時間と異なる第2閾値スイッチング時間だけ遅延させる第2遅延回路を含む。
【0055】
複数のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルの閾値スイッチング時間は、他のメモリセルの閾値スイッチング時間と異なってもよい。複数のメモリセルのうち、同じ入力ラインに配置されている2以上のメモリセルは、同じ入力信号を受信することができる。2以上のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセルの閾値スイッチング時間は、同じ入力ラインの他のメモリセルの閾値スイッチング時間と異なってもよい。メモリセルの第1抵抗性メモリの抵抗が異なる場合、第1スイッチング素子の閾値スイッチング時間も異なってもよい。従って、2以上のメモリセルが同じ入力ラインで同じ入力信号を受信するとしても、互いに異なる発火遅延時間で出力を提供することもできる。
【0056】
図3は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路に含まれたメモリセルの他の例を示す。
【0057】
ニューロモルフィックメモリ回路300(例えば、図2に示すニューロモルフィックメモリ回路200)において、複数のメモリセルのうち少なくとも1つのメモリセル310(例えば、図2に示すメモリセル210)は、第1抵抗性メモリ素子Rdelayに直列に接続される抵抗設定スイッチSWRを含む。入力ライン301、出力ライン302、及びシナプス回路312は、図2を参照して前述したものと同一である。
【0058】
例えば、抵抗設定スイッチSWは、第1抵抗性メモリ素子Rdelay及び接地の間に直列に接続されてもよい。抵抗設定スイッチSWは、例示的に、トランジスタであってもよく、抵抗設定スイッチSWのゲートは、抵抗設定ライン303に接続されてもよい。ニューロモルフィックメモリ回路300は、抵抗設定スイッチSWの活性化を介して遅延回路311(例えば、図2に示す遅延回路211)の第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗を設定することができる。
【0059】
一実施形態によれば、ニューロモルフィックメモリ回路300は、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗設定が要求される場合、抵抗設定スイッチSWに設定活性化信号を印加することができる。抵抗設定スイッチSWは、抵抗設定ライン303を介して設定活性化信号を受信する。設定活性化信号は、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗設定を活性化するための抵抗設定スイッチSWをターンオンしたりターンオフしたりする制御信号であってもよい。抵抗設定スイッチSWは、設定活性化信号を受信する場合に応答して、入力ラインから第1スイッチング素子SW1及び第1抵抗性メモリ素子Rdelayを経由する第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗設定のための電気的経路390を形成することができる。抵抗設定のための電気的経路390に沿って抵抗設定信号(例えば、パルス信号)が入力ライン301を介して第1抵抗性メモリ素子Rdelayに印加され得る。第1抵抗性メモリ素子Rdelayに印加される抵抗設定信号により、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗が設定及び/又はプログラミングされることができる。
【0060】
第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗は、入力ライン301を介して受信される抵抗設定信号の波形、幅、周期、反復回数、パルス間の間隔、及び振幅のうちの1つ又は2以上の組み合わせに基づいて設定される。抵抗設定信号のパルスは、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの種類に応じて決定されてもよい。例えば、第1抵抗性メモリ素子Rdelayが相変化メモリ素子である場合、パルス幅が長くて振幅の小さいパルスを有する抵抗設定信号に応答して、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗が減少し得る。反対に、パルス幅が短くて振幅の大きいパルスを有する抵抗設定信号に応答して、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗が増加し得る。但し、抵抗設定信号が入力ライン301を介して提供されるものに限定せず、後述する図7に示すように抵抗設定ライン303を介して提供されてもよい。
【0061】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路300においては、個別シナプス接続間の発火遅延が調整されるため、生体神経の微細動作を模写した動作及び/又は演算を行うことができる。ニューロモルフィックメモリ回路300は、高い集積の可能なアナログ素子及びスイッチング素子に設計され、高密度のシナプスアレイとして実現することができる。ニューロモルフィックメモリ回路300の遅延回路311は、CMOS基盤ディレイ回路よりも面積対比増加した効率を有し得る。
【0062】
図4及び図5は、一実施形態に係る第1スイッチング素子の動作を説明する。
【0063】
一実施形態によれば、第1スイッチング素子SW1は、入力ライン401を介して入力信号を受信することができる。第1スイッチング素子SW1は、上述したように両端(both ends)に印加される電圧VSW1に基づいて決定された閾値スイッチング時間を有することができる。
【0064】
第1スイッチング素子SW1の抵抗は、第1スイッチング素子SW1が入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過する前まで、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗よりも大きい。第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧VSW1が相対的に大きい値を有し、第1スイッチング素子SW1の出力電圧Vgateが相対的に小さい値を有してもよい。
【0065】
第1スイッチング素子SW1の抵抗は、入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過する場合、第1抵抗性メモリ素子の抵抗よりも小さくなる。閾値スイッチング時間が経過した後、第1スイッチング素子SW1の抵抗は急激に減少し、出力ラインに接続されている第2スイッチング素子SW2のトランジスタのゲート電圧が上昇する。電圧分配に応じて、入力信号に対応する電圧(例えば、ワードライン電圧VWL)のうち、第1スイッチング素子SW1の両端に印加される電圧VSW1が減少し得る。従って、第1スイッチング素子SW1から出力される電圧Vgateが増加することで、入力信号がシナプス回路に伝達されることができる。例えば、第1スイッチング素子SW1から出力される電圧Vgateが第2スイッチング素子SW2のトランジスタの閾値電圧よりも高くなることにより、入力信号がシナプス回路に伝達され得る。シナプス回路は、閾値スイッチング時間だけ遅延された入力信号に応答して出力を提供し、ニューロモルフィックメモリ回路は、同じ出力ラインに接続されているメモリセルのシナプス回路の出力の加重和によりニューロン発火(fire)を出力することができる。言い換えれば、閾値スイッチング時間だけニューロン発火が遅延され得る。
【0066】
例示的に、第1スイッチング素子SW1は、オボニック閾値スイッチ(Ovonic Threshold Switch;OTS)、金属-絶縁体転移物質(MIT material;Metal-Insulator Transition material)を含むスイッチング素子、金属イオン電子的伝導物質(Mixed-ionic-electronic conduction material)を含むスイッチング素子、及び金属-絶縁体-金属スイッチング素子(metal-insulator-metal switching element;MIM switching element)のうちの1つ又は2以上の組み合わせを含むことができる。オボニック閾値スイッチは、例えば、カルコゲニド系(例えば、GeSe)、又はNb(Niobium)、Ta(Tantalum)、及びV(Vanadium)のうち1つの酸化物素子を含んでもよい。
【0067】
上述したように、閾値スイッチング時間は、第1スイッチング素子SW1の抵抗が第1抵抗から第2抵抗に転移(transition)するために要する時間に対応する。第2抵抗は、第1抵抗よりも小さくてもよい。上述したように、第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間は、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧に応じて変わり得る。第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧が大きいほど、閾値スイッチング時間が短くなる。反対に、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧が小さいほど、閾値スイッチング時間は長くなる。上述したように、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗の大きさに応じて、第1スイッチング素子SW1の両端に印加される電圧が変わるため、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗の大きさに応じて第1スイッチング素子SW1の抵抗遷移の発生が遅延されたり促進されたりする。
【0068】
例えば、第1スイッチング素子SW1は、入力信号に応答して、第1スイッチング素子SW1に印加された電圧が第1電圧である場合、第1閾時間451だけ遅延された入力信号を出力することができる。第1スイッチング素子SW1は、入力信号に応答して第1スイッチング素子SW1に印加された電圧が第1電圧よりも小さい第2電圧である場合、第1閾時間451よりも大きい第2閾時間452だけ遅延された入力信号を出力することができる。下記の図5において、入力信号が矩形波である例示及び三角波形である例示において、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧VSW及び第1スイッチング素子SW1の出力電圧Vgateの時間経過による変化について説明する。
【0069】
図5では、入力ラインを介して矩形波のパルスを受信した第1スイッチング素子SW1の出力電圧511及び両端間にかかる電圧512を示す。例えば、第1スイッチング素子SW1に印加された電圧が第1電圧VSW1、1(例えば、相対的に高い電圧)の場合、第1スイッチング素子SW1は、第1出力電圧Vgate、1を出力することができる。異なる例として、第1スイッチング素子SW1に印加された電圧が第2電圧VSW1、2(例えば、相対的に低い電圧)の場合、第1スイッチング素子SW1は、第2出力電圧Vgate、2を出力することができる。第1電圧VSW1、1が第2電圧VSW1、2よりも高い場合、図5に示すように、第1電圧VSW1、1が印加された第1スイッチング素子SW1は、第2電圧VSW1、2が印加された第1スイッチング素子SW1よりも短い閾値スイッチング時間を有し得る。言い換えれば、第2出力電圧Vgate、2の転移が第1出力電圧Vgate、1の転移よりも遅延される。
【0070】
また、図5では、入力ラインを介して三角波形のパルスを受信した第1スイッチング素子SW1の出力電圧521及び両端間にかかる電圧522も示すことができる。パルスの波形形態に関係がなく、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧が増加するほど、第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間が減少し得る。
【0071】
従って、ニューロモルフィックメモリ回路は、第1スイッチング素子SW1の両端に印加される電圧により閾値スイッチング時間を調整することができる。上述したように、第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間は、直列に接続された第1抵抗性メモリ素子の可変抵抗を調整することで微細に調整されることができる。
【0072】
参考として、本明細書では、第1スイッチング素子SW1が両端にかかる電圧によって閾値スイッチング時間が変化する例示を主に説明したが、これに限定されることはない。第1スイッチング素子SW1は、両端にかかる電圧によってスイッチング特性が変化する素子である。例えば、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧によって、第1スイッチング素子SW1の閾値スイッチング時間、スイッチング確率、及びオフ時間のうちの1つ又は2以上の組み合わせが変わり得る。スイッチング確率は、第1スイッチング素子SW1のターンオンが誘発される確率を示す。オフ時間は、第1スイッチング素子SW1がターンオンされた後、再びターンオフされるまで所要される時間を示す。
【0073】
図6は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路がスパイキングニューラルネットワーク(SNN;spiking neural network)で具現された例示を説明する。
【0074】
一実施形態によれば、ニューロモルフィックメモリ回路600は、キャパシタ621及び比較器622をさらに含む、スパイク基盤ニューラルネットワーク回路で実現することができる。キャパシタ621及び比較器622は、ポストシナプス回路に示してもよい。図6では、いずれか1つの出力ラインに対応するキャパシタ621及び比較器622が図示され、該当出力ラインに2以上のメモリセルが該当出力ラインに対応するキャパシタ621及び比較器622に接続されることができる。
【0075】
キャパシタ621は、シナプス回路の出力に接続されている。キャパシタ621に充填された電荷は、メンブレンポテンシャルに対応する。キャパシタ621に充填された電荷は、シナプス回路に含まれている第2スイッチング素子SW2の活性化時に形成される経路690に沿って接地に移動され得る。キャパシタ621に充填された電荷は、同じ出力ラインに接続されている2以上のメモリセルのシナプス回路のうち、活性化されたシナプス回路により放電されることができる。言い換えれば、キャパシタ621に充填された電荷は、入力信号を受信した第2スイッチング素子SW2及び加重値に対応する第2抵抗性メモリ素子Rweightによって誘導される電流を介して放電され得る。1つの出力ラインに配置されている2以上のメモリセルの出力結果に応じて放電されたキャパシタ621の電圧は、該当出力ラインに対する入力値及び加重値の加重和に対応する。
【0076】
比較器622は、シナプス回路の出力及びキャパシタ621に接続されることができる。比較器622は、キャパシタ621に充填された電荷による電圧と閾値電圧Vthとの間の比較に基づいて、ニューロン発火信号(neuron fire signal)を出力することができる。比較器622は、前述したキャパシタ621に充填された電荷による電圧が閾値電圧Vth未満である場合に応答して、前述したニューロン発火信号を出力することができる。ニューロン発火信号は、次のレイヤのニューロン回路に伝達され得る。但し、図6は、例示的なLIF(Leaky Integrated-and-Fire)モデルによる回路の実現に限定されることはない。様々なニューロモルフィッククロスバーアレイの信号伝達方式が一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路600に実現することができる。
【0077】
図7は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路において、追加スイッチなしに第1抵抗性メモリ素子の抵抗を設定する構造を示す。
【0078】
一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路700のメモリセル710において、遅延回路711の第1抵抗性メモリ素子Rdelayは、抵抗設定ライン703に接続されている。図4に示された例示とは異なり、図7では、別途スイッチなしに第1抵抗性メモリ素子Rdelayが抵抗設定ライン703に接続されている。遅延回路711、シナプス回路712、及び出力ライン702は前述した通りである。図7に示された構造で、単位メモリセルの実現のための面積が減少し得る。
【0079】
第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗は、入力ライン701及び抵抗設定ライン703のうち少なくとも1つのラインを介して受信される抵抗設定信号に応答して設定される。例えば、ニューロモルフィックメモリ回路700は、入力ライン701に印加されるパルス及び/又は抵抗設定ライン703に印加されたパルスのうち少なくとも1つを介して、第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗をプログラミングすることができる。第1抵抗性メモリ素子Rdelayの抵抗を設定するパルスの例示について、図3を参照した説明と同一である。
【0080】
図8及び図9は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路で第1スイッチング素子のターンオン時間を延長するキャパシタについて説明する。
【0081】
一実施形態によれば、ニューロモルフィックメモリ回路800,900のメモリセル810,910は、第1スイッチング素子SW1の出力に接続されるホールドキャパシタ880,980をさらに含む。ホールドキャパシタ880,980は、第1スイッチング素子SW1及び接地の間に直列に接続されてもよい。
【0082】
ホールドキャパシタ880,980は、第1スイッチング素子SW1が入力ライン801,901から入力信号を受信する間に、第1スイッチング素子SW1に印加された電圧をホールド電圧以上に保持することができる。図8は、図3に示されたニューロモルフィックメモリ回路300にホールドキャパシタ880が追加された例示であり、図9は、図7に示されたニューロモルフィックメモリ回路700にホールドキャパシタ980が追加された例を示す。遅延回路811,911、シナプス回路812,912、出力ライン802,902、及び抵抗設定ライン803,903は、図3及び図7を参照して前述した通りである。
【0083】
第1スイッチング素子SW1の後端に接続されているホールドキャパシタ880,980により第1スイッチング素子SW1の抵抗転移が発生した後、第1スイッチング素子SW1の両端にかかる電圧の急激な変化が防止される。急激な電圧降下が発生する場合、第1スイッチング素子SW1がターンオフされる。ホールドキャパシタ880,980によって第1スイッチング素子SW1の出力電圧Vgateが比較器の閾値電圧Vthよりも高く保持され得る。従って、ホールドキャパシタ880,980は、入力ライン801,901を介して受信される電圧パルスの進行の間に、揺動(oscillating)現像を防止し、第1スイッチング素子SW1のターンオン時間を延長することで、入力信号をより完全な形態にシナプス回路812,912に伝達することができる。
【0084】
シナプス回路812,912への入力信号伝達が完了した後、第1スイッチング素子SW1の抵抗は復元され得る。例えば、第1スイッチング素子SW1の抵抗は、入力信号を受信した後、閾値スイッチング時間が経過した場合に、基本抵抗値から減少した抵抗値に変更される。第1スイッチング素子SW1の抵抗は、第1スイッチング素子SW1に印加される電圧がホールド電圧未満である場合、減少した抵抗値から基本抵抗値に復帰することができる。
【0085】
図10は、一実施形態に係るニューロモルフィックメモリ回路の動作方法を示すフローチャートである。
【0086】
まず、ステップS1010において、ニューロモルフィックメモリ回路は、メモリセルで入力信号を受信する場合に応答して、入力信号に対応する電圧を第1スイッチング素子及び第1抵抗性メモリ素子に分配する。上述したように、第1スイッチング素子のスイッチング特性(例えば、閾値スイッチング時間)は、両端にかかる電圧に応じて変更し得る。第1スイッチング素子の閾値スイッチング時間は、両端に電圧が印加された後、第1スイッチング素子の抵抗が基本抵抗値から減少した抵抗値に転移するために所要される時間を示す。
【0087】
そして、ステップS1020において、第1抵抗性メモリ素子の抵抗によって決定された閾値スイッチング時間が経過する前まで、第1スイッチング素子の抵抗が基本抵抗値を保持する。
【0088】
次に、ステップS1030において、第1スイッチング素子が入力信号を受信した時点から閾値スイッチング時間が経過するとき、第1スイッチング素子の抵抗が減少した抵抗値に変更される。減少した抵抗値は、基本抵抗値よりも小さくてもよい。
【0089】
そして、ステップS1040において、遅延回路は、入力信号をシナプス回路に伝達する。例えば、遅延回路の第1スイッチング素子は、入力信号を受信した時点から、第1スイッチング素子の両端に印加される電圧に基づいて決定された閾値スイッチング時間が経過する場合に応答して、入力信号をシナプス回路に伝達することができる。第1スイッチング素子は、ステップS1030で減少した抵抗値に転移発生された後、シナプス回路に入力信号を提供することができる。例えば、第1スイッチング素子から出力される電圧Vgateが増加し、第2スイッチング素子であるトランジスタの閾値電圧よりも高くなる場合に応答して、入力信号がシナプス回路に伝達されることができる。
【0090】
次に、ステップS1050において、ニューロモルフィックメモリ回路のシナプス回路は、閾値スイッチング時間だけ遅延された入力信号に応答して、シナプス回路によって出力信号を生成する。シナプス回路によって生成された出力信号は、例示的に、メンブレンに対応して具現されたキャパシタに充填された電荷を放電させる電流信号であってもよい。
【0091】
そして、ステップS1060において、ニューロモルフィックメモリ回路の比較器は、シナプス回路の出力に基づいてニューロン発火信号の伝達可否を決定する。ニューロモルフィックメモリ回路は、クロスバーアレイ回路を含み、比較器はクロスバーアレイ回路の周辺回路であり得る。例えば、図6を参照して前述したように、ポストシナプス回路の一部として具現された比較器は、キャパシタの電圧と閾値電圧とを比較した結果に基づいて、ニューロン発火信号の出力可否を決定することができる。
【0092】
次に、ステップS1070において、第1スイッチング素子の抵抗が基本抵抗値に復帰する。前述したステップS1060で第1スイッチング素子を経由して入力信号がシナプス回路に伝達された後、第1スイッチング素子の両端にかかる電圧がホールド電圧未満に減少し得る。
【0093】
但し、ニューロモルフィックメモリ回路の動作が図10を参照して前述したように限定されることはなく、ニューロモルフィックメモリ回路は、図1図9を参照して前述した動作のうちの1つ又は2以上の組み合わせを並列的及び/又は時系列的に行うことができる。
【0094】
以上で説明された実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及びオペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行する。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成する。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものとして説明する場合もあるが、当技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含むことが把握する。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含む。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成も可能である。
【0095】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令したりすることができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供したりするために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行されたりし得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0096】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0097】
上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0098】
上述したように実施形態を限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0099】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも、後述する特許請求範囲の範囲に属する。
【符号の説明】
【0100】
100 ニューロモルフィックメモリ回路
101 入力ライン
102 出力ライン
110 メモリセル
200 ニューロモルフィックメモリ回路
201 入力ライン
202 出力ライン
210 メモリセル
211 遅延回路
212 シナプス回路
300 ニューロモルフィックメモリ回路
301 入力ライン
302 出力ライン
311 遅延回路
312 シナプス回路
390 電気的経路
401 入力ライン
621 キャパシタ
622 比較器
700 ニューロモルフィックメモリ回路
701 入力ライン
702 出力ライン
703 抵抗設定ライン
710 メモリセル
711 遅延回路
712 シナプス回路
800 ニューロモルフィックメモリ回路
801 入力ライン
802 出力ライン
803 抵抗設定ライン
810 メモリセル
812 シナプス回路
880 ホールドキャパシタ
900 ニューロモルフィックメモリ回路
901 入力ライン
902 出力ライン
903 抵抗設定ライン
910 メモリセル
912 シナプス回路
980 ホールドキャパシタ


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10