(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005984
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】検索装置、検索方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/25 20190101AFI20230111BHJP
【FI】
G06F16/25
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108326
(22)【出願日】2021-06-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】398035970
【氏名又は名称】株式会社インフォメックス
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 譲二
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 卓也
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 慎也
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175EA03
5B175FB04
(57)【要約】
【課題】2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合することが困難であった。
【解決手段】ソース識別子と1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、ユーザテーブル識別子と1以上のユーザ属性定義情報とを有するユーザ層定義情報と、2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、検索結果を取得し、統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報とを有するデータ辞書411を参照して、情報を検索する検索装置4であり、検索条件を受け付ける条件受付部121と、データ辞書411を参照して、検索条件に対応する2以上のデータソースごとに検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、当該検索結果を統合し、統合データを取得する検索部432と、検索部432が取得した統合データを出力する結果出力部441とを具備する検索装置4により、上記課題を解決できる。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の属性値を有する1以上のレコードを含む2以上の各データソースを定義する情報であり、データソースの識別子であるソース識別子と、データソースの属性識別子であるソース属性識別子を含む1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、
検索条件に基づく検索の対象のテーブルであり、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含むテーブルであるユーザテーブルを定義する情報であり、当該ユーザテーブルを識別するユーザテーブル識別子と、ユーザテーブルの属性識別子であるユーザ属性識別子を含む1以上のユーザ属性定義情報とを有する情報であるユーザ層定義情報と、
前記検索条件に基づいて、前記2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、当該検索命令に対応する検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を用いて、前記検索条件に対応する統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報と、を有するデータ辞書を参照して、情報を検索する検索装置であり、
前記ユーザテーブルに対する検索条件を受け付ける条件受付部と、
前記データ辞書を参照して、前記検索条件に対応する2以上のデータソースを決定し、前記変換ルール定義情報を用いて、前記2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、前記変換ルール定義情報と前記ユーザ層定義情報とを用いて、前記2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、前記検索条件に対応する統合データを取得する検索部と、
前記検索部が取得した前記統合データを出力する結果出力部とを具備する検索装置。
【請求項2】
前記変換ルール定義情報は、
前記2以上のデータソースのうちの1以上のデータソースを用いて構成される変換ビューを定義する1以上の変換ビュー情報を有し、
前記変換ビュー情報は、
1以上のビュー属性値を有する1以上のレコードを含み得る変換ビューを定義する情報であり、ビュー属性値に対応するビュー属性識別子と、ビュー属性値の取得方法を特定するビュー属性値元情報とを有する1以上のビュー属性定義情報を有し、
前記ユーザ属性定義情報は、
前記1以上の変換ビューの1以上のビュー属性値を用いたユーザ属性値の取得方法を特定するユーザ属性値元情報を有し、
前記検索部は、
前記検索条件に含まれる1以上のユーザ属性識別子を取得し、前記1以上の各ユーザ属性識別子に対応するユーザ属性値元情報を取得し、当該ユーザ属性値元情報に対応する1以上のビュー属性識別子を取得し、当該1以上の各ビュー属性識別子に対応するソース識別子を前記ビュー属性定義情報から取得するソース決定手段と、
前記検索条件と前記ビュー属性値元情報とを用いて、前記ソース決定手段が取得した2以上の各ソース識別子で識別されるデータソースごとに検索命令を生成する命令生成手段と、
前記2以上の各データソースごとに、前記検索命令に基づいた検索結果を取得するソース検索手段と、
前記検索条件と前記ユーザ層定義情報とを用いて、前記ソース検索手段が取得した前記2以上の各データソースごとの検索結果を統合した統合データを取得する統合手段とを具備する、請求項1記載の検索装置。
【請求項3】
前記1以上のビュー属性値元情報のうちのいずれかのビュー属性値元情報は、
2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子または1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子のうちの1以上の属性識別子と、当該1以上の属性識別子に対応する属性値をパラメータとする演算式またはプログラム識別子とを有し、
前記検索部は、
前記ビュー属性値元情報に対応するビュー属性値を取得する場合に、前記ビュー属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値をデータソースまたは変換ビューから取得し、当該取得した1以上の属性値を前記演算式または前記プログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、当該演算式または当該プログラムを実行し、前記ビュー属性値を取得する、請求項2記載の検索装置。
【請求項4】
前記変換ルール定義情報は、
2以上の変換ビュー情報を有し、かつ当該2以上の変換ビュー情報に基づいて取得された2以上の検索結果を結合する方式を特定する結合方式識別子を有し、
前記統合手段は、
前記結合方式識別子により特定される結合方式に従って、前記2以上の検索結果を結合し、統合データを取得する請求項2または請求項3記載の検索装置。
【請求項5】
前記変換ルール定義情報は、
「UNION」「CHOICE」「LOOKUP」の3以上の結合方式識別子のうちの2以上の結合方式識別子の中の一の結合方式識別子を有し、
前記「UNION」は、前記2以上の検索結果に対して、キー項目でグループ化し、非キー項目の2以上の属性値を集約することにより、一のレコードを構成する併合処理により前記2以上の検索結果を結合することを示す情報であり、
前記「CHOICE」は、優先順位に従い、前記2以上の検索結果の中から1以上の検索結果に含まれるキー項目の属性値を選択し、かつ非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する選択処理により前記2以上の検索結果を結合することを示す情報であり、
前記「LOOKUP」は、参照条件に従い、前記2以上の検索結果のうちの一の検索結果のキー項目の属性値に、当該一の検索結果とは異なる他の検索結果に含まれるキー項目の属性値であり、前記一の検索結果に含まれないキー項目の属性値を付加し、かつ非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する補完処理により前記2以上の検索結果を結合することを示す情報である、請求項4記載の検索装置。
【請求項6】
前記1以上のユーザ属性値元情報のうちのいずれかのユーザ属性値元情報は、
1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子または2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子のうちの1以上の属性識別子と、当該1以上の属性識別子に対応する属性値をパラメータとする演算式またはプログラム識別子とを有し、
前記検索部は、
前記ユーザ属性値元情報に対応するユーザ属性値を取得する場合に、前記ユーザ属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値を変換ビューまたはデータソースから取得し、当該取得した1以上の属性値を前記演算式または前記プログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、当該演算式または当該プログラムを実行し、前記ユーザ属性値を取得する、請求項2から請求項5いずれか一項に記載の検索装置。
【請求項7】
前記ソース層定義情報は、
データソースに対する検索命令を生成するための命令元情報を有し、
前記2以上の各データソースに対応する命令元情報には、少なくとも2種類以上の異なる命令元情報が存在し、
前記検索部は、
前記2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、前記2以上の各データソースから情報を取得するための検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を統合し、前記統合データを取得する、請求項1から請求項6いずれか一項に記載の検索装置。
【請求項8】
前記2種類以上の異なる命令元情報は、SQL文の検索命令を生成するための情報、および検索モジュールを生成するための情報を含み、
前記検索部は、
前記2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、SQL文に対応するデータソースに対しては、前記命令元情報に従ったSQL文である検索命令を生成し、検索モジュールに対応するデータソースに対しては、前記命令元情報に従った検索モジュールのインターフェイスである検索命令を生成し、前記2以上の各データソースごとに、検索命令に基づいた検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を統合し、前記統合データを取得する、請求項7記載の検索装置。
【請求項9】
前記ソース層定義情報は、
前記2以上の各データソースにアクセスするための接続情報を有し、
前記検索部は、
前記接続情報を用いて、当該接続情報に対応するデータソースにアクセスし、前記検索命令に基づいた検索結果を当該データソースから取得し、当該2以上の検索結果を統合し、前記統合データを取得する、請求項1から請求項8いずれか一項に記載の検索装置。
【請求項10】
前記2以上のデータソースのうち、少なくとも1以上のデータソースに対して、データソースが有する2以上のレコードのうちの1以上の各レコードごと、および各レコードの1以上の各属性ごとに、属性値が存在する位置を特定する属性位置情報を有する配列インデックスが格納されており、
前記検索部は、
前記検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、前記配列インデックスから取得し、当該属性位置情報を用いて、前記検索条件が有する前記属性識別子に対応する属性値を前記データソースから取得し、当該属性値を有する統合データを構成する、請求項1から請求項9いずれか一項に記載の検索装置。
【請求項11】
1以上の属性値を有する1以上のレコードを含む2以上の各データソースを定義する情報であり、データソースの識別子であるソース識別子と、データソースの属性識別子であるソース属性識別子を含む1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、検索条件に基づく検索の対象のテーブルであり、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含むテーブルであるユーザテーブルを定義する情報であり、当該ユーザテーブルを識別するユーザテーブル識別子と、ユーザテーブルの属性識別子であるユーザ属性識別子を含む1以上のユーザ属性定義情報とを有する情報であるユーザ層定義情報と、前記検索条件に基づいて、前記2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、当該検索命令に対応する検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を用いて、前記検索条件に対応する統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報と、を有するデータ辞書と、条件受付部と、検索部と、結果出力部とにより実現される検索方法であって、
前記条件受付部が、前記ユーザテーブルに対する検索条件を受け付ける条件受付ステップと、
前記検索部が、前記データ辞書を参照して、前記検索条件に対応する2以上のデータソースを決定し、前記変換ルール定義情報を用いて、前記2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、前記変換ルール定義情報と前記ユーザ層定義情報とを用いて、前記2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、前記検索条件に対応する統合データを取得する検索ステップと、
前記結果出力部が、前記検索ステップで取得された前記統合データを出力する結果出力ステップとを具備する検索方法。
【請求項12】
1以上の属性値を有する1以上のレコードを含む2以上の各データソースを定義する情報であり、データソースの識別子であるソース識別子と、データソースの属性識別子であるソース属性識別子を含む1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、検索条件に基づく検索の対象のテーブルであり、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含むテーブルであるユーザテーブルを定義する情報であり、当該ユーザテーブルを識別するユーザテーブル識別子と、ユーザテーブルの属性識別子であるユーザ属性識別子を含む1以上のユーザ属性定義情報とを有する情報であるユーザ層定義情報と、前記検索条件に基づいて、前記2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、当該検索命令に対応する検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を用いて、前記検索条件に対応する統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報と、を有するデータ辞書と2以上のデータソースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記ユーザテーブルに対する検索条件を受け付ける条件受付部と、
前記データ辞書を参照して、前記検索条件に対応する2以上のデータソースを決定し、前記変換ルール定義情報を用いて、前記2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、前記変換ルール定義情報と前記ユーザ層定義情報とを用いて、前記2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、前記検索条件に対応する統合データを取得する検索部と、
前記検索部が取得した前記統合データを出力する結果出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を検索する検索装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、少ない資源で高速に複数表の結合演算を実行するリレーショナルデータベースのDBMSにおける表結合処理方法の技術があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の検索装置は、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含む2以上の各データソースを定義する情報であり、データソースの識別子であるソース識別子と、データソースの属性識別子であるソース属性識別子を含む1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、検索条件に基づく検索の対象のテーブルであり、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含むテーブルであるユーザテーブルを定義する情報であり、ユーザテーブルを識別するユーザテーブル識別子と、ユーザテーブルの属性識別子であるユーザ属性識別子を含む1以上のユーザ属性定義情報とを有する情報であるユーザ層定義情報と、検索条件に基づいて、2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、検索命令に対応する検索結果を取得し、2以上の検索結果を用いて、検索条件に対応する統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報と、を有するデータ辞書を参照して、情報を検索する検索装置であり、ユーザテーブルに対する検索条件を受け付ける条件受付部と、データ辞書を参照して、検索条件に対応する2以上のデータソースを決定し、変換ルール定義情報を用いて、2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、検索命令に基づいた検索結果を取得し、変換ルール定義情報とユーザ層定義情報とを用いて、2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、検索条件に対応する統合データを取得する検索部と、検索部が取得した統合データを出力する結果出力部とを具備する検索装置である。
【0006】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0007】
また、本第二の発明の検索装置は、第一の発明に対して、変換ルール定義情報は、2以上のデータソースのうちの1以上のデータソースを用いて構成される変換ビューを定義する1以上の変換ビュー情報を有し、変換ビュー情報は、1以上のビュー属性値を有する1以上のレコードを含み得る変換ビューを定義する情報であり、ビュー属性値に対応するビュー属性識別子と、ビュー属性値の取得方法を特定するビュー属性値元情報とを有する1以上のビュー属性定義情報を有し、ユーザ属性定義情報は、1以上の変換ビューの1以上のビュー属性値を用いたユーザ属性値の取得方法を特定するユーザ属性値元情報を有し、検索部は、検索条件に含まれる1以上のユーザ属性識別子を取得し、1以上の各ユーザ属性識別子に対応するユーザ属性値元情報を取得し、ユーザ属性値元情報に対応する1以上のビュー属性識別子を取得し、1以上の各ビュー属性識別子に対応するソース識別子をビュー属性定義情報から取得するソース決定手段と、検索条件とビュー属性値元情報とを用いて、ソース決定手段が取得した2以上の各ソース識別子で識別されるデータソースごとに検索命令を生成する命令生成手段と、2以上の各データソースごとに、検索命令に基づいた検索結果を取得するソース検索手段と、検索条件とユーザ層定義情報とを用いて、ソース検索手段が取得した2以上の各データソースごとの検索結果を統合した統合データを取得する統合手段とを具備する、検索装置である。
【0008】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0009】
また、本第三の発明の検索装置は、第二の発明に対して、1以上のビュー属性値元情報のうちのいずれかのビュー属性値元情報は、2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子または1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子のうちの1以上の属性識別子と、1以上の属性識別子に対応する属性値をパラメータとする演算式またはプログラム識別子とを有し、検索部は、ビュー属性値元情報に対応するビュー属性値を取得する場合に、ビュー属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値をデータソースまたは変換ビューから取得し、当該取得した1以上の属性値を演算式またはプログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、演算式またはプログラムを実行し、ビュー属性値を取得する、検索装置である。
【0010】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0011】
また、本第四の発明の検索装置は、第二または第三の発明に対して、変換ルール定義情報は、2以上の変換ビュー情報を有し、かつ2以上の変換ビュー情報に基づいて取得された2以上の検索結果を結合する方式を特定する結合方式識別子を有し、統合手段は、結合方式識別子により特定される結合方式に従って、2以上の検索結果を結合し、統合データを取得する検索装置である。
【0012】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を適切に統合できる。
【0013】
また、本第五の発明の検索装置は、第四の発明に対して、変換ルール定義情報は、「UNION」「CHOICE」「LOOKUP」の3以上の結合方式識別子のうちの2以上の結合方式識別子の中の一の結合方式識別子を有し、「UNION」は、2以上の検索結果に対して、キー項目でグループ化し、非キー項目の2以上の属性値を集約することにより、一のレコードを構成する併合処理により2以上の検索結果を結合することを示す情報であり、「CHOICE」は、優先順位に従い、2以上の検索結果の中から1以上の検索結果に含まれるキー項目の属性値を選択し、かつ非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する選択処理により2以上の検索結果を結合することを示す情報であり、「LOOKUP」は、参照条件に従い、2以上の検索結果のうちの一の検索結果のキー項目の属性値に、当該一の検索結果とは異なる他の検索結果に含まれるキー項目の属性値であり、一の検索結果に含まれないキー項目の属性値を付加し、かつ非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する補完処理により2以上の検索結果を結合することを示す情報である、検索装置である。
【0014】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を適切に統合できる。
【0015】
また、本第六の発明の検索装置は、第二から第五いずれか1つの発明に対して、1以上のユーザ属性値元情報のうちのいずれかのユーザ属性値元情報は、1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子または2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子のうちの1以上の属性識別子と、1以上の属性識別子に対応する属性値をパラメータとする演算式またはプログラム識別子とを有し、検索部は、ユーザ属性値元情報に対応するユーザ属性値を取得する場合に、ユーザ属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値を変換ビューまたはデータソースから取得し、取得した1以上の属性値を演算式またはプログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、演算式またはプログラムを実行し、ユーザ属性値を取得する、検索装置である。
【0016】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0017】
また、本第七の発明の検索装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、ソース層定義情報は、データソースに対する検索命令を生成するための命令元情報を有し、2以上の各データソースに対応する命令元情報には、少なくとも2種類以上の異なる命令元情報が存在し、検索部は、2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、2以上の各データソースから情報を取得するための検索命令を生成し、検索命令に基づいた検索結果を取得し、2以上の検索結果を統合し、統合データを取得する、検索装置である。
【0018】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0019】
また、本第八の発明の検索装置は、第七の発明に対して、2種類以上の異なる命令元情報は、SQL文の検索命令を生成するための情報、および検索モジュールを生成するための情報を含み、検索部は、2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、SQL文に対応するデータソースに対しては、命令元情報に従ったSQL文である検索命令を生成し、検索モジュールに対応するデータソースに対しては、命令元情報に従った検索モジュールのインターフェイスである検索命令を生成し、2以上の各データソースごとに、検索命令に基づいた検索結果を取得し、2以上の検索結果を統合し、統合データを取得する、検索装置である。
【0020】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0021】
また、本第九の発明の検索装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、ソース層定義情報は、2以上の各データソースにアクセスするための接続情報を有し、検索部は、接続情報を用いて、接続情報に対応するデータソースにアクセスし、検索命令に基づいた検索結果をデータソースから取得し、2以上の検索結果を統合し、統合データを取得する、検索装置である。
【0022】
かかる構成により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0023】
また、本第十の発明の検索装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、2以上のデータソースのうち、少なくとも1以上のデータソースに対して、データソースが有する2以上のレコードのうちの1以上の各レコードごと、および各レコードの1以上の各属性ごとに、属性値が存在する位置を特定する属性位置情報を有する配列インデックスが格納されており、検索部は、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得し、属性位置情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値をデータソースから取得し、属性値を有する統合データを構成する、検索装置である。
【0024】
かかる構成により、情報検索を高速に行える。
【発明の効果】
【0025】
本発明による検索装置によれば、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施の形態1における検索システムAの概念図
【
図3】同検索システムAを構成する検索装置1のブロック図
【
図4】同検索装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同ソース・インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同配列ラベル・インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同配列インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図9】同レコード・インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図10】同2次インデックス生成処理の例について説明するフローチャート
【
図11】同検索処理の例について説明するフローチャート
【
図13】同インデックスの生成処理例、検索処理例を説明する図
【
図15】実施の形態2における検索システムBの概念図
【
図18】同検索装置4の動作例について説明するフローチャート
【
図19】同命令生成処理の例について説明するフローチャート
【
図20】同統合処理の例について説明するフローチャート
【
図21】同結合方式識別子処理の例について説明するフローチャート
【
図22】同結合方式識別子処理の例について説明するフローチャート
【
図32】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、検索装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1種類以上のインデックスを用いて、データソースに対して情報検索を行う検索装置を具備する検索システムについて説明する。なお、1種類以上のインデックスは、例えば、後述する配列インデックス、後述する配列ラベル・インデックス、後述するレコード・インデックス、後述する2次インデックス、後述するソース・インデックスである。
【0029】
また、本実施の形態において、データソースを用いて、当該データソースに対応する1種類以上のインデックスを生成する検索装置を具備する検索システムについて説明する。
【0030】
さらに、本実施の形態において、インデックスを自動更新する検索装置を具備する検索システムについて説明する。
【0031】
図1は、本実施の形態における検索システムAの概念図である。検索システムAは、例えば、検索装置1、1または2以上のデータソース管理装置2、1または2以上の端末装置3を備える。
【0032】
検索装置1は、データソースから情報を検索する装置である。データソース管理装置2は、1または2以上のデータソースが格納されている装置である。端末装置3は、情報を検索するユーザが使用する端末である。
【0033】
検索装置1、データソース管理装置2は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。なお、検索装置1、データソース管理装置2の種類は問わない。また、検索装置1は、スタンドアロンの装置でも良い。かかる場合、検索システムAは、データソース管理装置2や端末装置3を有さなくても良い。また、かかる場合、データソースは、検索装置1に格納されている。
【0034】
さらに、検索装置1と1以上のデータソース管理装置2とは、インターネットやLAN等のネットワークにより、通信可能である。また、検索装置1と端末装置3とは、インターネットやLAN等のネットワークにより、通信可能である。
【0035】
図2は、本実施の形態における検索システムAのブロック図である。
図3は、検索システムAを構成する検索装置1のブロック図である。
【0036】
検索装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、データソース格納部111、インデックス格納部112を備える。インデックス格納部112は、配列インデックス格納部1121、配列ラベル・インデックス格納部1122、レコード・インデックス格納部1123、2次インデックス格納部1124、およびソース・インデックス格納部1125を備える。受付部12は、条件受付部121を備える。処理部13は、インデックス生成部131、検索部132、およびインデックス更新部133を備える。インデックス生成部131は、配列インデックス生成部1311、配列ラベル・インデックス生成部1312、レコード・インデックス生成部1313、2次インデックス生成部1314、およびソース・インデックス生成部1315を備える。出力部14は、結果出力部141を備える。
【0037】
データソース管理装置2は、データソース格納部111を備える。
【0038】
端末装置3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。
【0039】
検索装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述するデータソース、後述する1以上の種類のインデックスである。
【0040】
データソース格納部111には、1または2以上のデータソースが格納される。なお、検索装置1は、データソース格納部111が存在しなくても良い。かかる場合、検索対象のデータソースは、データソース管理装置2に格納されている。
【0041】
データソースは、検索対象のデータの集合である。データは、情報と言っても良い。データソースは、通常、一つのファイルである。ただし、データソースは、例えば、一つのデータベース、データベース内の一つの表などでも良い。データソースは、通常、1または2以上のレコードを有する。レコードは、例えば、行やタップル等と言っても良い。レコード間は、例えば、第一デリミタにより区切られているなど、その区切りは認識可能である。第一デリミタは、例えば、リターンコード、TABコード、スペース等であるが、問わない。データソースは、検索対象以外のデータを有しても良い。検索対象以外のデータは、例えば、項目ラベル、属性識別子である。項目ラベルは、項目のラベルであるが、項目名でも良い。項目は、例えば、キー項目と明細項目とを有する。キー項目は、キー項目値に対する識別子である。また、1レコード内に、2以上のキー項目が存在しても良い。明細項目は、キー項目を含む項目である。なお、キー項目や明細項目も、属性識別子である、と考えても良い。つまり、キー項目値や明細項目値も、レコードを構成する属性値である、と考えても良い。属性識別子は、属性を識別する情報である。属性識別子は、例えば、属性名、属性のIDである。レコードは、通常、2以上の属性値を有する。レコードは、キー項目値や明細項目値も有しても良い。ただし、レコードは、一つの属性値でも良い。レコードにおける属性値の間は、例えば、第二デリミタにより区切られているなど、その区切りは認識可能である。第二デリミタは、例えば、カンマ「,」、コロン「:」、セミコロン「;」、スペース、TABコード等であるが、問わない。データソースは、ソース識別子に対応付いている。ソース識別子は、データソースを識別する情報であり、例えば、ファイル名、ファイルのIDである。なお、キー項目値は、例えば、予め決められている。なお、予め決められていることは、通常、ユーザの指定により、インデックスの生成時には、決まっていることを意味する。
【0042】
データソースの中の属性値は、通常、固定長ではなく、可変長である。また、データソースの中のレコードも、通常、固定長ではなく、可変長である。ただし、データソースの中の属性値やレコードは、固定長でも良い。
【0043】
データソースは、1以上のソース属性値に対応付いていることは好適である。ソース属性値は、データソースの属性値である。ソース属性値は、例えば、最終更新時情報、更新者識別子、サイズ、種類識別子である。最終更新時情報は、データソースの最終更新時を特定する情報であり、例えば、年月日時分秒、月日時分である。更新者識別子は、データソースの更新者(通常、最終更新者)を識別する情報である。サイズは、データソースのデータサイズであり、例えば、バイト数、ビット数である。種類識別子は、データソースの種類を特定する情報であり、例えば、「ファイル」「RDB」「表」である。「ファイル」はデータソースがファイルであることを示す。「RDB」はデータソースがRDB(リレーショナルデータベース)であることを示す。「表」はデータソースが表形式の情報であることを示す。
【0044】
インデックス格納部112には、1または2以上の種類のインデックスが格納される。インデックスとは、データソースから所望の情報を検索するために参照される情報(通常、索引)である。インデックスは、例えば、後述する配列インデックス、後述する配列ラベル・インデックス、後述するレコード・インデックス、後述する2次インデックス、後述するソース・インデックスである。
【0045】
1種類以上の各インデックスは、例えば、ファイルである。ただし、インデックスは、RDB等のデータベース内の情報でも良く、その物理的な構造は問わない。データベース内の情報は、例えば、表である。
【0046】
なお、インデックスには、生成時情報が対応付いていることは好適である。生成時情報は、インデックスが生成された時を特定する情報であり、例えば、年月日時分秒、月日時分である。
【0047】
配列インデックス格納部1121には、配列インデックスが格納される。配列インデックス格納部1121には、通常、データソースごとに、配列インデックスが格納される。つまり、配列インデックスは、通常、データソースを識別するソース識別子に対応付いている。なお、検索対象のデータソースが一つである場合、配列インデックスは、ソース識別子に対応付いている必要はない。
【0048】
配列インデックスは、レコード内の属性値の位置を特定するための情報であるである。 配列インデックスは、データソースが有するレコードごとの情報である1以上の配列インデックスレコードを有する。配列インデックスレコードは、各レコードの各属性ごとの属性位置情報を有する。属性位置情報は、属性値が存在する位置を特定する情報である。属性位置情報は、通常、属性値のレコード内におけるオフセットである。ただし、属性位置情報は、データソース内におけるオフセット等でも良い。属性位置情報は、例えば、レコードを識別するレコード識別子、および属性識別子に対応付いている。
【0049】
配列インデックスは、すべてのレコードに対応する一部の属性値の属性位置情報を有することは好適であるが、データソースが有するすべてのレコードに対応するすべての属性値の属性位置情報を有しても良いし、一部のレコードに対応するすべての属性値の属性位置情報を有しても良いし、一部のレコードに対応する一部の属性値の属性位置情報を有しても良い。
【0050】
配列インデックスが、一部の属性値の属性位置情報のみを有する場合、データソースのレコード内の属性値の並びの順に、配列インデックスは属性位置情報を有する。
【0051】
配列ラベル・インデックス格納部1122には、配列ラベル・インデックスが格納される。配列ラベル・インデックス格納部1122には、通常、データソースごとに、配列ラベル・インデックスが格納される。つまり、配列ラベル・インデックスは、通常、ソース識別子に対応付いている。なお、検索対象のデータソースが一つである場合、配列ラベル・インデックスは、ソース識別子に対応付いている必要はない。
【0052】
配列ラベル・インデックスは、データソースのレコードにおける属性の順番を特定するための情報である。配列ラベル・インデックスは、データソースが有するレコードごとの情報である1以上の配列ラベル・インデックスレコードを有する。配列ラベル・インデックスレコードは、レコード内における属性の順番を示す情報である。配列ラベル・インデックスレコードは、例えば、属性識別子と属性順番情報との組である。2以上の各配列ラベル・インデックスレコードは、例えば、レコード内の順番に配置された属性識別子でも良い。配列ラベル・インデックスは、レコードにおけるすべての属性の順番を特定する情報であることは好適である。配列ラベル・インデックスにおいて、属性識別子はソートされていることは好適である。
【0053】
レコード・インデックス格納部1123には、レコード・インデックスが格納される。レコード・インデックス格納部1123には、通常、データソースごとに、レコード・インデックスが格納される。つまり、レコード・インデックスは、通常、ソース識別子に対応付いている。なお、検索対象のデータソースが一つである場合、レコード・インデックスは、ソース識別子に対応付いている必要はない。
【0054】
レコード・インデックスは、データソースのレコードに対応するインデックスである。レコード・インデックスは、データソースのレコードの位置を特定するための1以上のレコード・インデックスレコードを有する。レコード・インデックスレコードは、キー項目値あるいは2以上のキー項目値の組合せと、レコード位置情報とを有する。レコード・インデックスレコードは、キー項目値とレコード位置情報とレコード・インデックスレコード位置情報の組でも良い。
また、同じレコード内の異なるキー項目値、あるいはキー項目値の組合せとレコード位置情報とを有する、別のレコード・インデックスを有することは好適である。
【0055】
キー項目値は、レコードに含まれる属性値であり、キーとなる属性値である。キー項目値は、レコードを識別可能なユニークな情報であることは好適であるが、ユニークな情報でなくても良い。
【0056】
レコード位置情報は、キー項目値を含むレコードの位置を特定する情報である。レコード位置情報は、例えば、レコードの位置を特定するデータソースの中のオフセットである。レコード位置情報は、例えば、レコードの先頭のオフセットである。レコード位置情報は、例えば、レコードの最後の情報のオフセットでも良い。
【0057】
レコード・インデックスレコード位置情報は、レコード・インデックスにおけるレコード・インデックスレコードの位置を特定する情報である。レコード・インデックスレコード位置情報は、例えば、レコード・インデックスにおけるレコード・インデックスレコードのオフセットである。
【0058】
なお、レコード・インデックスにおいて、キー項目値がソートされていることは好適である。
【0059】
また、レコード・インデックスレコードと配列インデックスレコードとは、対応付いていることは好適である。レコード・インデックスレコードと配列インデックスレコードとは、例えば、キー項目値により対応付いている。
【0060】
2次インデックス格納部1124には、2次インデックスが格納される。2次インデックス格納部1124には、通常、データソースごとに、2次インデックスが格納される。つまり、2次インデックスは、通常、ソース識別子に対応付いている。なお、検索対象のデータソースが一つである場合、2次インデックスは、ソース識別子に対応付いている必要はない。
【0061】
2次インデックスは、レコード・インデックスに高速にアクセスするためのインデックスである。2次インデックスは、データソースが有する2以上のレコードのうちの一部である1以上の各レコードに対応する情報である。2次インデックスは、レコードごとの2次インデックスレコードを有する。2次インデックスレコードは、キー項目値とレコード・インデックスレコード位置情報との組である。レコード・インデックスレコード位置情報は、レコード・インデックス内における箇所であり、レコード位置情報が存在する箇所を特定する情報である。キー項目値は、レコードが有するキー項目値である。
【0062】
なお、2次インデックスにおけるキー項目値は、ソートされていることは好適である。
【0063】
ソース・インデックス格納部1125には、ソース・インデックスが格納される。ソース・インデックスは、データソースごとのインデックスである。ソース・インデックスは、例えば、データソースごとのソース・インデックスレコードの集合である。
【0064】
ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小キー項目値と最大キー項目値との組である。最小キー項目値は、ソース識別子で識別されるデータソースが有する最小のキー項目値である。最大キー項目値は、ソース識別子で識別されるデータソースが有する最大のキー項目値である。かかる場合、通常、2以上の各データソースに、異なるレコードが格納されている。
【0065】
ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小属性識別子と最大属性識別子との組である。最小属性識別子は、ソース識別子で識別されるデータソースが有する最小の属性識別子である。最大属性識別子は、ソース識別子で識別されるデータソースが有する最大の属性識別子である。かかる場合、通常、2以上の各データソースに、異なる属性の属性値が格納されている。
【0066】
ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小キー項目値と最大キー項目値と最小属性識別子と最大属性識別子との組である。かかる場合、通常、2以上の各データソースに、一部のレコードの一部の属性の属性値が格納されている。
【0067】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、後述する検索条件、データソース、データソースを構成する一部の情報である。
【0068】
ここで、受け付けとは、通常、端末装置3からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0069】
条件受付部121は、検索条件を受け付ける。検索条件は、例えば、1または2以上の属性識別子を含む。検索条件は、例えば、1または2以上のキー項目値を含む。検索条件は、例えば、1以上の属性識別子および1以上のキー項目値を含む。
【0070】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、インデックス生成部131、検索部132、インデックス更新部133が行う処理である。
【0071】
処理部13は、受付部12がデータソースを受け付けた場合に、当該データソースをデータソース格納部111に蓄積する。その際、処理部13は、図示しない時計から最終更新時情報を取得し、当該最終更新時情報を当該データソースに対応付ける。
【0072】
処理部13は、受付部12がデータソースを構成する一部の情報を受け付けた場合、当該一部の情報を用いて、データソースを更新する。その際、処理部13は、図示しない時計から最終更新時情報を取得し、当該最終更新時情報を当該データソースに対応付ける。
【0073】
インデックス生成部131は、1または2以上の各データソースからインデックスを生成する。
【0074】
配列インデックス生成部1311は、1以上の各データソースごとに、配列インデックスを生成し、配列インデックス格納部1121に蓄積する。
【0075】
配列インデックス生成部1311は、データソースにおけるレコードごと、および1以上の属性値ごとに、属性位置情報を取得する。
【0076】
配列インデックス生成部1311は、データソースにおけるすべての各レコードごとに、一部の各属性値の属性位置情報を有する配列インデックスレコードを取得し、当該1以上の配列インデックスレコードを有する配列インデックスを構成し、配列インデックス格納部1121に蓄積することは好適である。ただし、配列インデックス生成部1311は、データソースにおけるすべての各レコードごとに、すべての各各属性値の属性位置情報を有する配列インデックスレコードを取得し、当該1以上の配列インデックスレコードを有する配列インデックスを構成し、配列インデックス格納部1121に蓄積しても良い。
【0077】
配列インデックスレコードは、レコードにおけるすべての属性値のうちの一部の属性値の属性位置情報のみを有する情報であることは好適である。なお、かかる一部の属性値の選択方法は問わない。一部の属性値は、例えば、所定の値ごと(例えば、1番目、5番目、9番目等の4つごと)に選択されることは好適であるが、ランダムに所定数だけ選択されても良い。
【0078】
配列インデックス生成部1311は、データソースにおける2以上のレコードのうちの1以上の各レコードごと、および1以上の各属性値ごとに、属性位置情報を取得する。そして、配列インデックス生成部1311は、レコードごと、および属性値ごとの属性位置情報を有する配列インデックスを生成し、配列インデックス格納部1121に蓄積する。
【0079】
配列インデックス生成部1311は、例えば、取得した属性位置情報を、レコード識別子またはキー項目値、および属性値識別子に対応付くように、配列インデックス格納部1121に蓄積する。
【0080】
配列インデックス生成部1311は、通常、データソースを走査し、第一デリミタごとにレコードを認識し、当該レコードを走査し、第二デリミタごとに属性値を認識し、例えば、当該レコードの先頭から、各第二デリミタの次の位置を、各属性値の属性位置情報として取得する。
【0081】
配列ラベル・インデックス生成部1312は、1以上の各データソースごとに、配列ラベル・インデックスを生成し、配列ラベル・インデックス格納部1122に蓄積する。
【0082】
配列ラベル・インデックス生成部1312は、例えば、データソースから、2以上の各属性ごとに、属性値識別子と属性順番情報とを取得し、当該属性値識別子と属性順番情報との組である配列ラベル・インデックスレコードを取得し、当該2以上の配列ラベル・インデックスレコードを有する配列ラベル・インデックスを構成し、当該配列ラベル・インデックスを配列ラベル・インデックス格納部1122に蓄積する。
【0083】
なお、配列ラベル・インデックス生成部1312は、属性値識別子キーとして配列ラベル・インデックスレコードをソートし、配列ラベル・インデックスを構成することは好適である。
【0084】
また、配列インデックスレコードが、すべての属性値の属性位置情報を有する場合、配列ラベル・インデックスは不要である。
【0085】
レコード・インデックス生成部1313は、データソースを参照し、データソースの2以上の各レコードのキー項目値とレコード位置情報とを有するレコード・インデックスレコードを、レコードごとに取得する。そして、レコード・インデックス生成部1313は、レコードごとのレコード・インデックスレコードの集合を有するレコード・インデックスを生成し、レコード・インデックス格納部1123に蓄積する。
【0086】
レコード・インデックス生成部1313は、1以上の各レコード・インデックスレコードに、レコード・インデックス内におけるレコード・インデックスレコードの位置を特定するレコード・インデックスレコード位置情報を取得し、当該レコード・インデックスレコード位置情報を有するレコード・インデックスレコードを構成することは好適である。
【0087】
なお、レコード・インデックス生成部1313は、キー項目値をキーとして該レコード・インデックスレコードをソートし、レコード・インデックスを構成することは好適である。
【0088】
2次インデックス生成部1314は、データソースごとに、データソースが有する2以上のレコードのうちの一部である1以上の各レコードごとに、レコード・インデックスレコード位置情報とレコードのキー項目値との組である2次インデックスレコードを取得し、当該1以上の2次インデックスレコードを有する2次インデックスを構成し、2次インデックス格納部1124に蓄積する。
【0089】
また、配列インデックスの属性値位置情報がデータソース内における位置を特定する情報である場合、レコード・インデックスは無くても良い。
【0090】
2次インデックス生成部1314は、例えば、データソースごとに、データソースに対応するレコード・インデックスを参照し、当該レコード・インデックスが有する一部のレコードであり、2以上の各レコードが有するレコード・インデックスレコード位置情報とキー項目値との組である2次インデックスレコードを取得し、2以上の2次インデックスレコードを有する2次インデックスを生成し、2次インデックス格納部1124に蓄積する。
【0091】
2次インデックスレコードは、一部のレコード・インデックスレコードに対応するが、その一部のレコード・インデックスレコードの選択方法は問わない。一部のレコード・インデックスレコードは、例えば、所定の値ごと(例えば、1番目、5番目、9番目等の4つごと)に選択されることは好適であるが、ランダムに所定数だけ選択されても良い。
【0092】
なお、2次インデックスは、レコードの検索を高速にするが、無くても良い。
【0093】
ソース・インデックス生成部1315は、2以上の各データソースごとに、ソース・インデックスレコードを取得し、2以上のソース・インデックスレコードを有するソース・インデックスを生成し、ソース・インデックス格納部1125に蓄積する。なお、ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小キー項目値と最大キー項目値との組である。ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小属性識別子と最大属性識別子との組である。ソース・インデックスレコードは、例えば、ソース識別子と最小キー項目値と最大キー項目値と最小属性識別子と最大属性識別子との組である。
【0094】
なお、データソースが一つである場合、ソース・インデックス生成部1315は、不要である。
【0095】
検索部132は、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得し、当該属性位置情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、キー項目値と2以上の属性値とを有する1または2以上のレコードを含むデータソースから取得する。
【0096】
検索部132は、例えば、条件受付部121が受け付けた検索条件が有する属性識別子で識別される属性値の前に配置されている属性値を識別する属性識別子に対応する第一の属性位置情報と、検索条件が有する属性識別子で識別される属性値の後に配置されている属性値を識別する属性識別子に対応する第二の属性位置情報とを、配列インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該第一の属性位置情報が特定する位置と、当該第二の属性位置情報が特定する位置の間に存在する属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、データソースから取得する。
【0097】
検索部132は、例えば、条件受付部121が受け付けた検索条件が有する属性識別子に対応する属性順番情報を配列ラベル・インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該属性順番情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該属性位置情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、データソースから取得する。
【0098】
検索部132は、例えば、条件受付部121が受け付けた検索条件が有する属性識別子に対応する属性順番情報を配列ラベル・インデックスから取得する。検索部132は、当該属性順番情報が示す順番の前に配置されている属性値を識別する属性識別子に対応する第一の属性位置情報と、当該属性順番情報が示す順番の後に配置されている属性値を識別する属性識別子に対応する第二の属性位置情報とを、配列インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該第一の属性位置情報が特定する位置と、当該第二の属性位置情報が特定する位置の間に存在する属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、データソースから取得する。
【0099】
検索部132は、例えば、検索条件が有するキー項目値と対になるレコード位置情報をレコード・インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該レコード位置情報が特定する位置に対応するレコードを決定し、当該レコードの中の属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、データソースから取得する。なお、検索条件において属性識別子が示されない場合、検索条件が有する属性識別子は、すべての属性識別子である、と考えても良い。
【0100】
検索部132は、例えば、検索条件が有するキー項目値を挟む2つのキー項目値を2次インデックスから取得する。次に、検索部132は、取得した2つの各キー項目値と対になる第一のレコード・インデックスレコード位置情報と第二のレコード・インデックスレコード位置情報とを、2次インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該第一のレコード・インデックスレコード位置情報と当該第二のレコード・インデックスレコード位置情報との間のレコード・インデックスレコードを検索し、検索条件が有するキー項目値を含むレコード・インデックスレコードを決定し、当該レコード・インデックスレコードの中のレコード位置情報を取得する。次に、検索部132は、当該レコード位置情報が特定する位置に対応するレコードの中の属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を、データソースから取得する。なお、検索部132は、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値の属性位置情報を、配列インデックスを用いて取得し、当該属性位置情報が特定する位置の属性値をデータソースから取得することは好適である。
【0101】
また、レコード・インデックスにおいて、キー項目値がソートされている場合、検索部132は、二分探索により、検索条件が有するキー項目値を含むレコード・インデックスレコードを決定することは好適であるが、シーケンシャルサーチでも良い。
【0102】
検索部132は、例えば、検索条件が有するキー項目値と一致する、またはキー項目値を間に挟む最小キー項目値と最大キー項目値と対になるソース識別子を、ソース・インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該ソース識別子により識別されるデータソースから、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該属性位置情報を用いて、レコードの中の属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を取得する。
【0103】
検索部132は、例えば、検索条件が有する属性識別子と一致する、または属性識別子を間に挟む最小属性識別子と最大属性識別子と対になるソース識別子を、ソース・インデックスから取得する。検索部132は、当該ソース識別子により識別されるデータソースに対応する配列インデックスから、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を取得する。検索部132は、当該属性位置情報を用いて、当該ソース識別子により識別されるデータソースの中のレコードの中の属性値であり、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値を取得する。
【0104】
検索部132は、例えば、検索条件が有するキー項目値と検索条件が有する属性識別子とに対応するソース識別子を、ソース・インデックスから取得する。検索部132は、当該ソース識別子により識別されるデータソースに対応する2次インデックスから、検索条件が有するキー項目値を挟む2つのキー項目値を2次インデックスから取得する。次に、検索部132は、取得した2つの各キー項目値と対になる第一のレコード・インデックスレコード位置情報と第二のレコード・インデックスレコード位置情報とを、2次インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該第一のレコード・インデックスレコード位置情報と当該第二のレコード・インデックスレコード位置情報との間のレコード・インデックスレコードを検索し、検索条件が有するキー項目値を含むレコード・インデックスレコードを決定し、当該レコード・インデックスレコードの中のレコード位置情報を取得する。また、検索部132は、検索条件が有する属性識別子に対応する属性順番情報を配列ラベル・インデックスから取得する。次に、検索部132は、当該属性順番情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得する。次に、検索部132は、取得したレコード位置情報により特定されるレコードの中の属性値であり、当該属性位置情報が特定する属性値をデータソースから取得する。
【0105】
インデックス更新部133は、予め決められた条件を満たす場合に、データソースから取得した最終更新時情報が示す最終更新時が、1以上の各種類のインデックスに対応する生成時情報が示す生成時より後か否かを判断し、後である場合に、インデックス生成部131を動作させて、1以上の各種類のインデックスを構成する。また、インデックス更新部133は、通常、構成した1以上の各種類のインデックスを、インデックス格納部112の古いインデックスに上書きする。なお、1以上の各種類のインデックスは、配列インデックス、配列ラベル・インデックス、レコード・インデックス、2次インデックス、ソース・インデックスのうちの1種類以上である。また、予め決められた条件は、例えば、ユーザからの指示を受け付けたこと、予め決められた時刻になったこと、データソースが更新されたことである。
【0106】
出力部14は、各種の情報を取得する。各種の情報は、例えば、後述する検索結果である。なお、ここでの出力とは、通常、端末装置3への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0107】
結果出力部141は、検索部132が取得した属性値を含む検索結果を出力する。検索結果は、通常、属性値を有する。
【0108】
データソース管理装置2は、1以上のデータソースを管理する。データソース管理装置2は、データソース格納部111を具備する。
【0109】
端末装置3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、検索条件、データソースである。
【0110】
端末受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、検索条件、データソース、データソースの一部の情報である。
【0111】
なお、ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0112】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部32が受け付けた指示や情報を、送信するデータ構造の指示や情報にする処理である。各種の処理とは、例えば、端末受信部35が受信した情報を、出力するデータ構造の情報にする処理である。
【0113】
端末送信部34は、各種の情報や指示を送信する。端末送信部34は、通常、各種の情報や指示を検索装置1に送信する。各種の情報や指示は、例えば、検索条件、データソースである。
【0114】
端末受信部35は、各種の情報を受信する。端末受信部35は、各種の情報を検索装置1から受信する。各種の情報は、例えば、検索結果である。
【0115】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、検索結果である。
【0116】
格納部11、データソース格納部111、インデックス格納部112、配列インデックス格納部1121、配列ラベル・インデックス格納部1122、レコード・インデックス格納部1123、2次インデックス格納部1124、ソース・インデックス格納部1125、および端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0117】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0118】
受付部12、条件受付部121、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0119】
処理部13、インデックス生成部131、検索部132、インデックス更新部133、配列インデックス生成部1311、配列ラベル・インデックス生成部1312、レコード・インデックス生成部1313、2次インデックス生成部1314、ソース・インデックス生成部1315、および端末処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0120】
出力部14、結果出力部141、および端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0121】
端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0122】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0123】
次に、検索システムAの動作例について説明する。まず、検索装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS401)インデックス生成部131は、インデックスを生成するタイミングであるか否かを判断する。インデックスを生成するタイミングであればステップS402に行き、インデックスを生成するタイミングでなければステップS406に行く。
【0125】
(ステップS402)インデックス生成部131は、カウンタiに1を代入する。
【0126】
(ステップS403)インデックス生成部131は、インデックスを生成する対象のi番目のデータソースが存在するか否かを判断する。i番目のデータソースが存在する場合はステップS404に行き、i番目のデータソースが存在しない場合はステップS401に戻る。
【0127】
(ステップS404)インデックス生成部131は、i番目のデータソースに対応するインデックスを生成する。インデックス生成処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS405)インデックス生成部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0129】
(ステップS406)インデックス更新部133は、インデックスを更新するタイミングであるか否かを判断する。インデックスを更新するタイミングであればステップS407に行き、インデックスを更新するタイミングでなければステップS414に行く。
【0130】
(ステップS407)インデックス更新部133は、カウンタiに1を代入する。
【0131】
(ステップS408)インデックス更新部133は、i番目のデータソースが存在するか否かを判断する。i番目のデータソースが存在する場合はステップS409に行き、i番目のデータソースが存在しない場合はステップS401に戻る。
【0132】
(ステップS409)インデックス更新部133は、i番目のデータソースの属性値である最終更新時情報を取得する。
【0133】
(ステップS410)インデックス更新部133は、i番目のデータソースに対応するインデクス(例えば、配列インデックス)の生成時情報を配列インデックス格納部1121から取得する。
【0134】
(ステップS411)インデックス更新部133は、ステップS409で取得した最終更新時情報が示す時が、ステップS410で取得した生成時情報が示す時より新しいか否かを判断する。新しい場合はステップS412に行き、新しくない場合はステップS413に行く。
【0135】
(ステップS412)インデックス更新部133は、インデックス生成部131に動作の指示をする。その結果、インデックス生成部131は、インデックスを生成し、i番目のデータソースに対応付けて、インデックスを蓄積する。かかる処理により、i番目のデータソースに対応するインデックスが更新される。なお、インデックス生成処理の例は、
図5のフローチャートである。
【0136】
(ステップS413)カウンタiを1、インクリメントする。ステップS408に戻る。
【0137】
(ステップS414)条件受付部121は、検索条件を受け付けたか否かを判断する。検索条件を受け付けた場合はステップS415に行き、検索条件を受け付けなかった場合はステップS401に戻る。
【0138】
(ステップS415)検索部132は、検索条件を用いて検索を行う。かかる検索処理の例について、
図11フローチャートを用いて説明する。
【0139】
(ステップS416)結果出力部141は、ステップS415で取得された検索結果を出力する。ステップS401に戻る。
【0140】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0141】
次に、ステップS404のインデックス生成処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0142】
(ステップS501)ソース・インデックス生成部1315は、ソース・インデックスを生成する。かかるソース・インデックス生成処理の例について、
図6フローチャートを用いて説明する。
【0143】
(ステップS502)配列ラベル・インデックス生成部1312は、配列ラベル・インデックスを生成する。かかる配列ラベル・インデックス生成処理の例について、
図7フローチャートを用いて説明する。
【0144】
(ステップS503)配列インデックス生成部1311は、配列インデックスを生成する。かかる配列インデックス生成処理の例について、
図8フローチャートを用いて説明する。
【0145】
(ステップS504)レコード・インデックス生成部1313は、レコード・インデックスを生成する。かかるレコード・インデックス生成処理の例について、
図9フローチャートを用いて説明する。
【0146】
(ステップS505)2次インデックス生成部1314は、2次インデックスを生成する。かかる2次インデックス生成処理の例について、
図10フローチャートを用いて説明する。
【0147】
なお、
図5のフローチャートにおいて、例えば、レコード・インデックスと配列インデックスとは、レコードごとに、一緒に生成されても良い。つまり、各種のインデックスの生成の手順や順序等は問わない。
【0148】
次に、ステップS501のソース・インデックス生成処理の例について、
図6フローチャートを用いて説明する。
【0149】
(ステップS601)ソース・インデックス生成部1315は、2以上の各データソースに、異なるレコードが存在するか否かを判断する。異なるレコードが存在する場合はステップS602に行き、異なるレコードが存在しない場合はステップS604に行く。
【0150】
(ステップS602)ソース・インデックス生成部1315は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、当該データソースの最小キー項目値を取得する。
【0151】
(ステップS603)ソース・インデックス生成部1315は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、当該データソースの最大キー項目値を取得する。
【0152】
(ステップS604)ソース・インデックス生成部1315は、2以上の各データソースに、異なる属性の属性値が存在するか否かを判断する。異なる属性の属性値が存在する場合はステップS605に行き、異なる属性の属性値が存在しない場合はステップS607に行く。
【0153】
(ステップS605)ソース・インデックス生成部1315は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、当該データソースの最小属性識別子取得する。
【0154】
(ステップS606)ソース・インデックス生成部1315は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、当該データソースの最大属性識別子取得する。
【0155】
(ステップS607)ソース・インデックス生成部1315は、インデックスの生成の対象のデータソースのソース識別子を取得する。
【0156】
(ステップS608)ソース・インデックス生成部1315は、ソース・インデックスレコードを構成する。ソース・インデックスレコードは、例えば、最小キー項目値と最大キー項目値とを有する。ソース・インデックスレコードは、例えば、最小属性識別子と最大属性識別子とを有する。ソース・インデックスレコードは、例えば、最小キー項目値と最大キー項目値と最小属性識別子と最大属性識別子とを有する。ソース・インデックスレコードは、ソース識別子に対応している。なお、ソース識別子に対応していることは、ソース識別子を有することでも良いことは言うまでもない。
【0157】
(ステップS609)ソース・インデックス生成部1315は、ステップS608で構成したソース・インデックスレコードをソース・インデックス格納部1125に追記する。上位処理にリターンする。
【0158】
次に、ステップS502の配列ラベル・インデックス生成処理の例について、
図7フローチャートを用いて説明する。
【0159】
(ステップS701)配列ラベル・インデックス生成部1312は、カウンタiに1を代入する。
【0160】
(ステップS702)配列ラベル・インデックス生成部1312は、インデックスの生成の対象のデータソースのi番目の属性の属性識別子を取得する。
【0161】
なお、配列ラベル・インデックス生成部1312は、例えば、インデックスの生成の対象のデータソースの中の1行目のレコードのi番目の属性の属性識別子を取得する。配列ラベル・インデックス生成部1312は、例えば、格納部11に格納されているデータソーススキーマ情報からi番目の属性の属性識別子を取得しても良い。なお、データソーススキーマ情報とは、データソースの構造を特定する情報であり、例えば、2以上の属性識別子を有する。
【0162】
(ステップS703)配列ラベル・インデックス生成部1312は、ステップS702でi番目の属性の属性識別子を取得できたか否かを判断する。取得できた場合はステップS704に行き、取得できなかった場合は上位処理にリターンする。
【0163】
(ステップS704)配列ラベル・インデックス生成部1312は、ステップS702で取得したi番目の属性の属性識別子と、i(属性順番情報)とを有する配列ラベル・インデックスレコードを構成する。なお、配列ラベル・インデックスレコードは、配列ラベル・インデックスを構成する情報である。
【0164】
(ステップS705)配列ラベル・インデックス生成部1312は、ステップS704で構成した配列ラベル・インデックスレコードを、インデックスの生成の対象のデータソースに対応付けて、配列ラベル・インデックス格納部1122に追記する。
【0165】
(ステップS706)配列ラベル・インデックス生成部1312は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0166】
なお、
図7のフローチャートにおいて、配列ラベル・インデックスレコードを、属性識別子をキーとしてソートし、配列ラベル・インデックスを構成することは好適である。
【0167】
次に、ステップS503の配列インデックス生成処理の例について、
図8フローチャートを用いて説明する。
【0168】
(ステップS801)配列インデックス生成部1311は、カウンタiに1を代入する。
【0169】
(ステップS802)配列インデックス生成部1311は、インデックスの生成の対象のデータソースの中に、i番目のレコードが存在するか否かを判断する。i番目のレコードが存在する場合はステップS803に行き、i番目のレコードが存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0170】
(ステップS803)配列インデックス生成部1311は、カウンタjに1を代入する。
【0171】
(ステップS804)配列インデックス生成部1311は、インデックスの生成の対象のデータソースに、j番目の属性が存在するか否かを判断する。j番目の属性が存在する場合はステップS805に行き、j番目の属性が存在しない場合はステップS809に行く。
【0172】
(ステップS805)配列インデックス生成部1311は、j番目の属性を配列インデックスに使用するか否かを判断する。j番目の属性を配列インデックスに使用する場合はステップS806に行き、使用しない場合はステップS808に行く
【0173】
(ステップS806)配列インデックス生成部1311は、i番目のレコードのj番目の属性の属性値の属性位置情報を、インデックスの生成の対象のデータソースから取得する。
【0174】
(ステップS807)配列インデックス生成部1311は、ステップS806で取得した属性位置情報を、配列インデックスレコードのバッファに追記する。
【0175】
(ステップS808)配列インデックス生成部1311は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS804に戻る。
【0176】
(ステップS809)配列インデックス生成部1311は、配列インデックスレコードのバッファの配列インデックスレコードを、配列インデックス格納部1121に追記する。
【0177】
(ステップS810)配列インデックス生成部1311は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
【0178】
次に、ステップS504のレコード・インデックス生成処理の例について、
図9フローチャートを用いて説明する。
【0179】
(ステップS901)レコード・インデックス生成部1313は、カウンタiに1を代入する。
【0180】
(ステップS902)レコード・インデックス生成部1313は、インデックスの生成の対象のデータソースの中に、i番目のレコードが存在するか否かを判断する。i番目のレコードが存在する場合はステップS903に行き、i番目のレコードが存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0181】
(ステップS903)レコード・インデックス生成部1313は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、i番目のレコードのレコード位置情報を取得する。
【0182】
(ステップS904)レコード・インデックス生成部1313は、インデックスの生成の対象のデータソースを参照し、i番目のレコードのキー項目値を取得する。
【0183】
(ステップS905)レコード・インデックス生成部1313は、i番目のレコード・インデックスレコードの、レコード・インデックス内における位置情報であるレコード・インデックスレコード位置情報を取得する。
【0184】
(ステップS906)レコード・インデックス生成部1313は、ステップS903で取得したレコード位置情報、ステップS904で取得したキー項目値、およびステップS905で取得したレコード・インデックスレコード位置情報を有するi番目のレコード・インデックスレコードを構成する。
【0185】
(ステップS907)レコード・インデックス生成部1313は、ステップS906で構成したレコード・インデックスレコードを、レコード・インデックス格納部1123に追記する。
【0186】
(ステップS908)レコード・インデックス生成部1313は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップ902に戻る。
【0187】
なお、
図9のフローチャートにおいて、レコード・インデックス生成部1313は、キー項目値をキーとして、レコード・インデックスレコードをソートすることは好適である。かかる場合、レコード・インデックス生成部1313は、レコード・インデックスレコードごとに、ソートされた状態のレコード・インデックスレコード位置情報を取得することは言うまでもない。
【0188】
次に、ステップS505の2次インデックス生成処理の例について、
図10フローチャートを用いて説明する。
【0189】
(ステップS1001)2次インデックス生成部1314は、カウンタiに1を代入する。
【0190】
(ステップS1002)2次インデックス生成部1314は、レコード・インデックスの中に、i番目のレコード・インデックスレコードが存在するか否かを判断する。i番目のレコード・インデックスレコードが存在する場合はステップS1003に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0191】
(ステップS1003)2次インデックス生成部1314は、i番目のレコード・インデックスレコードを、2次インデックスに使用するか否かを判断する。2次インデックスに使用する場合はステップS1004に行き、2次インデックスに使用しない場合はステップS1006に行く。
【0192】
なお、2次インデックス生成部1314は、すべてのレコード・インデックスレコードのうちの一部のレコード・インデックスレコードを使用する。2次インデックス生成部1314は、例えば、すべてのレコード・インデックスレコードの番号をN(Nは2以上の自然数)で割った場合の余りの値がM(Mは整数,0<=M<N-1)の番号に対応するレコード・インデックスレコードを使用する、と判断する。また、2次インデックス生成部1314は、例えば、予め決められている一部のレコード・インデックスレコードを使用する、と判断する。
【0193】
(ステップS1004)2次インデックス生成部1314は、i番目のレコード・インデックスレコードから、キー項目値とレコード・インデックスレコード位置情報とを取得し、当該情報を有する2次インデックスレコードを構成する。
【0194】
(ステップS1005)2次インデックス生成部1314は、ステップS1004で構成した2次インデックスレコードを2次インデックス格納部1124に追記する。
【0195】
(ステップS1006)2次インデックス生成部1314は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップ1002に戻る。
【0196】
なお、
図10のフローチャートにおいて、2次インデックスレコードは、キー項目値をキーとしてソートされていることは好適である。
【0197】
次に、ステップS415の検索処理の例について、
図11フローチャートを用いて説明する。
【0198】
(ステップS1101)検索部132は、受け付けられた検索条件に対応する1以上の属性識別子と1以上のキー項目値を取得する。なお、1以上の属性識別子は、検索結果として取得する属性値を特定する。1以上のキー項目値は、検索結果として情報を取得する対象のレコードを特定する。つまり、検索部132は、ここで取得した1以上のキー項目値のレコードの中の属性値であり、ここで取得した1以上の各属性識別子で識別される属性値を取得することとなる。
【0199】
(ステップS1102)検索部132は、ソース・インデックスを参照し、ステップS1101で取得した1以上の属性識別子と1以上のキー項目値に対応する1以上のソース識別子を取得する。ここで、検索部132は、取得した1以上の各ソース識別子に、当該ソース識別子で識別されるデータソースに含まれる属性値の1以上の属性識別子と、当該ソース識別子で識別されるデータソースに含まれるレコードの1以上のキー項目値とを対応付ける。
【0200】
(ステップS1103)検索部132は、カウンタiに1を代入する。
【0201】
(ステップS1104)検索部132は、ステップS1102で取得した1以上のソース識別子の中に、i番目のソース識別子が存在するか否かを判断する。i番目のソース識別子が存在する場合はステップS1105に行き、存在しない場合はステップS1118に行く。
【0202】
(ステップS1105)検索部132は、カウンタjに1を代入する。
【0203】
(ステップS1106)検索部132は、ステップS1102でi番目のソース識別子に対応付けられた1以上のキー項目値の中に、j番目のキー項目値が存在するか否かを判断する。j番目のキー項目値が存在する場合はステップS1107に行き、存在しない場合はステップS1117に行く。
【0204】
(ステップS1107)検索部132は、i番目のソース識別子に対応する2次インデックスを参照し、j番目のキー項目値に対応する第一のレコード・インデックスレコード位置情報と第二のレコード・インデックスレコード位置情報とを取得する。なお、第一のレコード・インデックスレコード位置情報は、j番目のキー項目値より小さなキー項目値のうちの最大のキー項目値と対になるレコード・インデックスレコード位置情報である。第二のレコード・インデックスレコード位置情報が、j番目のキー項目値より大きなキー項目値のうちの最小のキー項目値と対になるレコード・インデックスレコード位置情報である。また、ここで、検索部132は、j番目のキー項目値と対になる一つのレコード・インデックスレコード位置情報を2次インデックスから取得する場合もあり得る。
【0205】
(ステップS1108)ステップS1107で第一のレコード・インデックスレコード位置情報と第二のレコード・インデックスレコード位置情報とを取得した場合、検索部132は、当該第一のレコード・インデックスレコード位置情報と第二のレコード・インデックスレコード位置情報との間のレコード・インデックスレコードを検索し(例えば、二分探索、またはシーケンシャルサーチ)、j番目のキー項目値を検出する。次に、検索部132は、当該j番目のキー項目値と対になるレコード位置情報を、レコード・インデックスから取得する。
【0206】
また、ステップS1107で一つのレコード・インデックスレコード位置情報を取得した場合、検索部132は、当該レコード・インデックスレコード位置情報と対になるレコード位置情報を、レコード・インデックスから取得する。
【0207】
(ステップS1109)検索部132は、カウンタkに1を代入する。
【0208】
(ステップS1110)検索部132は、i番目のソース識別子に対応するk番目の属性識別子が存在するか否かを判断する。k番目の属性識別子が存在する場合はステップS1111に行き、存在しない場合はステップS1116に行く。
【0209】
(ステップS1111)検索部132は、i番目のソース識別子に対応する配列ラベル・インデックスを参照し、k番目の属性識別子と対になる属性順番情報を、当該配列ラベル・インデックスから取得する。
【0210】
(ステップS1112)検索部132は、i番目のソース識別子に対応する配列インデックスを参照し、当該配列インデックス内に、ステップS1111で取得した属性順番情報と一致する属性順番情報が存在するか否かを判断する。属性順番情報と一致する属性順番情報が存在する場合は、検索部132は、当該属性順番情報と対になり、かつj番目のキー項目値と対になる属性位置情報を当該配列インデックスから取得する。
【0211】
属性順番情報と一致する属性順番情報が存在しない場合は、検索部132は、当該属性順番情報を挟む2つの属性順番情報を取得する。つまり、検索部132は、当該属性順番情報より小さい値の属性順番情報であり、当該属性順番情報との差が最も小さい第一の属性順番情報を取得する。また、検索部132は、当該属性順番情報より大きい値の属性順番情報であり、当該属性順番情報との差が最も小さい第二の属性順番情報を取得する。なお、第一の属性順番情報と第二の属性順番情報とは、当該属性順番情報を挟む情報である。次に、検索部132は、第一の属性順番情報と対になり、かつj番目のキー項目値と対になる属性位置情報を当該配列インデックスから取得する。また、検索部132は、第二の属性順番情報と対になり、かつj番目のキー項目値と対になる属性位置情報を当該配列インデックスから取得する。
【0212】
(ステップS1113)ステップS1112で一つの属性位置情報を取得した場合は、検索部132は、ステップS1108で取得したj番目のキー項目値と対になるレコード位置情報が示す位置のレコードの中から、ステップS1112で取得した一つの属性位置情報が示す位置の属性値を、i番目のソース識別子で識別されるデータソースから取得する。
【0213】
また、ステップS1112で2つの属性位置情報を取得した場合は、検索部132は、ステップS1108で取得したj番目のキー項目値と対になるレコード位置情報が示す位置のレコードの中から、2つの各属性位置情報が特定する位置の属性値を、例えば、シーケンシャルサーチにより検査し、k番目の属性識別子と対になる属性順番情報の順番に存在する属性値を、i番目のソース識別子で識別されるデータソースから取得する。
【0214】
(ステップS1114)検索部132は、j番目のキー項目値とk番目の属性識別子とに対応付けて、ステップS1113で取得した属性値を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0215】
(ステップS1115)検索部132は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップ1110に戻る。
【0216】
(ステップS1116)検索部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップ1106に戻る。
【0217】
(ステップS1117)検索部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップ1104に戻る。
【0218】
(ステップS1118)検索部132は、図示しないバッファに一時蓄積された1以上の属性値を含む検索結果を構成する。上位処理にリターンする。なお、検索結果の構成方法は問わない。検索結果に含まれる属性値に対応する属性識別子は、属性値に対応付くことが明示される態様で、検索結果に含まれることは好適である。また、検索結果は、j番目のキー項目値を含むことは好適である。
【0219】
次に、データソース管理装置2の動作例について説明する。データソース管理装置2は、検索装置1からのアクセスに応じて、データソース格納部111のデータソースを読み出し、検索装置1に送信する。なお、かかる場合、データソース管理装置2は、データソースの一部のみを読み出し、送信しても良い。
【0220】
次に、端末装置3の動作例について説明する。端末装置3の端末受付部32は、検索条件を受け付ける。次に、端末処理部33は、送信する検索条件を構成する。次に、端末送信部34は、当該検索条件を検索装置1に送信する。そして、検索条件の送信に応じて、端末受信部35は、検索結果を受信する。次に、端末処理部33は、受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。次に、端末出力部36は、当該検索結果を出力する。
【0221】
以下、本実施の形態における検索システムAの具体的な動作例について説明する。
【0222】
今、検索装置1のデータソース格納部111、またはデータソース管理装置2のデータソース格納部111に、
図12に示す3つのデータソース(1201、1202、1203)を含む3以上のデータソースが格納されている、とする。なお、3つの各データソースは、ここでは、1つのファイルである、とする。
【0223】
そして、
図12のデータソースは、ヘッダー・レコード、ラベル・レコード、多数のレコードを有する。ラベル・レコード、および各レコードは、第一デリミタにより区切られている。また、第一デリミタは、ここでは、例えば、リターンコードである。
【0224】
ヘッダー・レコードは、ファイルのいわゆるヘッダーであり、1以上のソース属性値を有する。ソース属性値は、ここでは、ソース識別子、レポート番号、最終更新時情報である。ソース識別子は、
図12では、File Nameであり、値は「File1」である。レポート番号は、当該データソースの出所を識別するための番号で、値は「A12345」である。最終更新時情報は、
図12では、Dateであり、値は「XXXX-XX-XX」である。
【0225】
ラベル・レコードは、例えば、ファイルの1行目である。なお、ヘッダー・レコードがファイルの1行目である場合は、ラベル・レコードは、ファイルの2行目である。ラベル・レコードは、項目ラベルの集合と、属性識別子の集合である。項目ラベルは、キー項目のラベルまたは明細項目のラベルである。キー項目は、レコードのキーとなる属性であり、ここでは「PID(パーソナルID)」である。「PID」は、ユーザを識別するIDである。明細項目は、「PID」に対応するユーザの属性値で、ここでは、明細項目は、「No.」「Age」を含む。「No.」は、レコードIDであり、その値は、
図12の1201の[1][2][3]等である。また、「No.」の下の(Pos.)は、各レコードのレコード位置情報(ここでは、データソース内のレコードの先頭のオフセット)である。「Age」は、ユーザの年齢である。属性識別子は、
図12では、「TestB」「TestE」「TestC」等である。
図12では、属性識別子の下に属性順番情報が記載されている。属性順番情報は、属性識別子の下の[1][2][3]等である。
【0226】
図12の各レコードは、キー項目値、明細項目値、属性値を有する。キー項目値は、キー項目の値であり、ここでは、各ユーザのPID(例えば、236,029)である。なお、どの値をキー項目値とするかはインデックス生成のためのパラメータとして指定できることが好適であり、他の値(例えば、「Age」「PIDとAgeの組」)でも良く、また2以上のキー項目値を持つことも可能である。明細項目値は、ここでは、例えば、「No.」の値、「Age」の値である。「No.」の値は、ここでは、[1][2]等である。「No.」の値([1][2][3]等)の下に存在する値(例えば、(1)(121)(241)等)は、各レコードのレコード位置情報である。
【0227】
レコード識別子[1]に対応するレコードの属性値は、0.11、0.4、0.57等である。また、
図12において、属性値(0.11、0.4、0.57等)の下には、各属性値の属性値位置情報((57)(62)(73)等)が表記されている。
【0228】
ここでのデータソースは、遺伝子・ゲノム情報の集合を含む、とする。また、一般的な遺伝子・ゲノム情報を取り扱うデータでは、遺伝子の塩基配列やタンパク質のアミノ酸配列などのデータが含むまれ、1レコードの長さが、例えば、数GBになることもある。また、1レコードの中の属性値の数が膨大になり、データサイズは巨大になる場合が多い。また、遺伝子・ゲノム情報を取り扱うデータは、フラットファイル(一般的なテキストファイル)に比較的単純なレイアウトで保存・流通されているケースが多く、本具体例におけるデータソース(
図12参照)は、その例である。
【0229】
かかる状況で、以下の3つの具体例について説明する。具体例1は、インデックスの生成処理の例である。具体例2は、ソース・インデックスが最小キー項目値と最大キー項目値との組を有し、最小属性識別子と最大属性識別子との組を有さない場合における検索処理の例である。具体例3は、ソース・インデックスが最小キー項目値と最大キー項目値と最小属性識別子と最大属性識別子との組を有する場合における検索処理の例である。
【0230】
(具体例1)
検索装置1のインデックス生成部131が、各種のインデックスの生成処理の例について、
図13を用いて説明する。ここでは、キー項目は「PID」である、とする。
(1)ソース・インデックス生成処理
【0231】
ソース・インデックス生成部1315は、ファイル「データソース1301」にアクセスし、データソース1301のソース識別子(ここでは、ファイル名)「file1」を取得する。また、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301をオープンする。次に、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301のPIDの中の最小のPIDである最小キー項目値「029」と最大のPIDである最大キー項目値「451」とを取得する。なお、データソース1301において、PIDがソートされている場合は、ソース・インデックス生成部1315は、最初のPIDと最後のPIDとを取得する。PIDがソートされていない場合は、ソース・インデックス生成部1315は、シーケンシャルにPIDを検査し、最小キー項目値と最大キー項目値とをデータソース1301から取得する。
【0232】
また、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301のラベル・レコードの属性値識別子の中の最小属性識別子「TestA」と最大属性識別子「TestE」とを取得する。なお、データソース1301において、属性識別子がソートされている場合は、ソース・インデックス生成部1315は、ラベル・レコードから、最初の属性識別子と最後の属性識別子とを取得する。属性識別子がソートされていない場合は、ソース・インデックス生成部1315は、シーケンシャルに属性識別子を検査し、最小属性識別子と最大属性識別子とをラベル・レコードから取得する。
【0233】
次に、ソース・インデックス生成部1315は、取得したソース識別子、最小キー項目値、最大キー項目値、最小属性識別子、および最大属性識別子から、ソース・インデックスレコード「file1,029,451,TestA,TestE」を構成し、ソース・インデックス格納部1125に蓄積する。
【0234】
ソース・インデックス生成部1315は、他のデータソース(ファイル「file2」「file3」等)に対しても、同様に、ソース・インデックスレコードを構成し、ソース・インデックス格納部1125に蓄積する。
【0235】
以上の処理により、
図13の1302のソース・インデックスがソース・インデックス格納部1125に蓄積される。
(2)配列ラベル・インデックス生成処理
【0236】
配列ラベル・インデックス生成部1312は、ファイル「データソース1301」にアクセスし、データソース1301のソース識別子(ファイル名)「file1」を取得する。また、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301をオープンする。
【0237】
次に、配列ラベル・インデックス生成部1312は、データソース1301のラベル・インデックス内に配置されている順に、属性識別子をその順番である属性順番情報と共に取得する。そして、属性識別子ごとに、属性識別子と属性順番情報との組である配列ラベル・インデックスレコードを構成する。
【0238】
次に、配列ラベル・インデックス生成部1312は、属性識別子をキーとして配列ラベル・インデックスレコードを、例えば、昇順にソートする。そして、配列ラベル・インデックス生成部1312は、ソートされた配列ラベル・インデックスレコードを、配列ラベル・インデックス格納部1122に蓄積する。
【0239】
配列ラベル・インデックス生成部1312は、他のデータソース(ファイル「file2」「file3」等)に対しても、同様に、配列ラベル・インデックスを構成し、配列ラベル・インデックス格納部1122に蓄積する。
【0240】
以上の処理により、
図13の1303の配列ラベル・インデックスが配列ラベル・インデックス格納部1122に蓄積される。
(3)配列インデックス生成処理
【0241】
配列インデックス生成部1311は、ファイル「データソース1301」にアクセスし、データソース1301のソース識別子(ファイル名)「file1」を取得する。また、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301をオープンする。
【0242】
配列インデックス生成部1311は、例えば、1番目、4番目、7番目といった具合に、所定数(ここでは、3つ)飛ばしで、データソース1301の属性順番情報を取得する。また、配列インデックス生成部1311は、例えば、レコードごとに、第二デリミタを検出しながら、取得した各属性順番情報の順番の属性値まで、ファイルポインタを進め、例えば、その順番の属性値のレコード内でのオフセットである属性位置情報を取得する。次に、配列インデックス生成部1311は、データソース1301のレコードごとに、レコードのPIDに対応付けて、属性順番情報が示す順番に、取得した属性位置情報を連結し、配列インデックスレコードを構成する。
【0243】
次に、配列インデックス生成部1311は、例えば、対応するPIDをキーとして、配列インデックスレコードを、例えば、昇順にソートし、配列インデックスを構成し、配列インデックス格納部1121に蓄積する。
【0244】
また、配列インデックス生成部1311は、他のデータソース(ファイル「file2」「file3」等)に対しても、同様に、配列インデックスを構成し、配列インデックス格納部1121に蓄積する。
【0245】
以上の処理により、
図13の1304の配列インデックスが配列インデックス格納部1121に蓄積される。
(4)レコード・インデックス生成処理
【0246】
レコード・インデックス生成部1313は、ファイル「データソース1301」にアクセスし、データソース1301のソース識別子(ファイル名)「file1」を取得する。また、ソース・インデックス生成部1315は、データソース1301をオープンする。
【0247】
レコード・インデックス生成部1313は、データソース1301におけるレコードごとに、キー項目値と、データソース1301内におけるレコードのオフセットであるレコード位置情報とを、データソース1301から取得し、レコード・インデックスレコードを構成する。
【0248】
そして、レコード・インデックス生成部1313は、キー項目値をキーとして、例えば、昇順に、キー項目値とレコード位置情報との組をソートする。次に、レコード・インデックス生成部1313は、レコード・インデックスにおける各レコード・インデックスレコードの位置情報(Pos.)を取得する。かかる位置情報(Pos.)は、レコード・インデックスレコード位置情報である。
【0249】
なお、ここで、レコード・インデックスレコード位置情報(Pos.)は、当該位置情報(Pos.)とキー項目値とレコード位置情報との組と配列インデックスレコードとを有するレコードの位置情報(Pos.)であることは好適である。つまり、レコード・インデックスレコードと配列インデックスレコードとは、データソースのレコードごとに、連絡されていることは好適である。
【0250】
次に、レコード・インデックス生成部1313は、データソース1301におけるレコードごとのレコード・インデックスレコードをレコード・インデックス格納部1123に蓄積する。
【0251】
また、レコード・インデックス生成部1313は、他のデータソース(ファイル「file2」「file3」等)に対しても、同様に、レコード・インデックスを構成し、レコード・インデックス格納部1123に蓄積する。
【0252】
以上の処理により、
図13の1305のレコード・インデックスがレコード・インデックス格納部1123に蓄積される。
(5)2次インデックス生成処理
【0253】
2次インデックス生成部1314は、レコード・インデックス格納部1123のレコード・インデックスを読み出す。
【0254】
次に、2次インデックス生成部1314は、例えば、1番目、4番目、7番目といった具合に、所定数(ここでは、3つ)飛ばしで、レコード・インデックスレコードに含まれるキー項目値(ここでは、PID)とレコード・インデックスレコード位置情報(Pos.)との組である2次インデックスレコードを取得する。
【0255】
次に、2次インデックス生成部1314は、取得した2次インデックスレコードを2次インデックス格納部1124に追記する。なお、2次インデックスにおいて、PIDをキーとして、2次インデックスレコードはソートされている。
【0256】
また、2次インデックス生成部1314は、他のデータソース(ファイル「file2」「file3」等)に対しても、同様に、2次インデックスを構成し、2次インデックス格納部1124に蓄積する。
【0257】
以上の処理により、
図13の1306の2次インデックスが2次インデックス格納部1124に蓄積される。
【0258】
(具体例2)
今、データソース管理装置2のデータソース格納部111、または検索装置1のデータソース格納部111に、
図14の1401のデータソースが格納されている、とする。
【0259】
かかる場合、ユーザは、端末装置3に、検索条件「Select PID,Age,Test,TestValue from データソース where PID=155 AND Test=TestC」を入力した、とする。なお、「PID,Age,Test,TestValue」の「Test」は属性値識別子であり、「TestValue」は属性値である、とする。
【0260】
すると、端末装置3の端末受付部32は、かかる検索条件を受け付ける。次に、端末処理部33は、送信する検索条件を構成する。次に、端末送信部34は、当該検索条件を検索装置1に送信する。
【0261】
次に、検索装置1の条件受付部121は、検索条件「Select PID,Age,Test,TestValue from データソース where PID=155 AND Test=TestC」を受信する。
【0262】
次に、検索装置1の検索部132は、以下のように「PID=155 AND Test=TestC」に合致するレコードの中の「PID」、「Age」、属性識別子「TestC」、およびTestCの属性値を取得する。
【0263】
つまり、まず、検索部132は、検索条件に含まれる「PID=155」を取得する。また、検索部132は、検索条件に含まれる属性値識別子「TestC」を取得する(
図14の1406)。
【0264】
次に、検索部132は、ソース・インデックス(1402)を参照し、取得した「PID=155」を、Min(最小キー項目値)とMax(最大キー項目値)の間に挟む、ソース・インデックスレコードを検知し、当該ソース・インデックスレコードが有するソース識別子「File1」を取得する。
【0265】
また、検索部132は、ソース識別子「File1」に対応する2次インデックス(1403)を参照し、「PID=155」を間に挟むPID「029」と「236」とを検知し、当該PID「029」と「236」と対になるレコード・インデックスレコード位置情報(1)と(151)とを、2次インデックス(1403)から取得する。
【0266】
次に、検索部132は、ソース識別子「File1」に対応するレコード・インデックス(1404)を参照し、レコード・インデックスレコード位置情報(1)と(151)の間を、例えば、「PID=155」をキーとして二分探索し、「PID=155」を含むレコード・インデックスレコードを検出する。そして、検索部132は、当該レコード・インデックスレコードから、「PID=155」と対になるレコード位置情報(241)を取得する。なお、検索部132は、二分探索ではなく、シーケンシャルサーチして、「PID=155」を含むレコード・インデックスレコードを検出しても良い。
【0267】
次に、検索部132は、取得したレコード位置情報(241)と、レコード・インデックスレコード位置情報(101)とを、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0268】
次に、検索部132は、ソース識別子「File1」に対応する配列ラベル・インデックス(1405)を参照し、検索条件に含まれる属性識別子「TestC」をキーとして、当該配列ラベル・インデックスを二分探索し、属性識別子「TestC」を検知し、当該属性識別子「TestC」と対になる属性順番情報(3)を取得する。なお、ここで、検索部132は、二分探索ではなく、シーケンシャルサーチして、属性順番情報(3)を取得しても良い。
【0269】
次に、検索部132は、ソース識別子「File1」に対応する配列インデックスを参照し、配列インデックスの中の、属性順番情報(3)を間に挟む、第一の属性順番情報(1)と第二の属性順番情報(4)とを取得する。
【0270】
次に、検索部132は、図示しないバッファのレコード・インデックスレコード位置情報(101)に対応し、第一の属性順番情報(1)に対応する属性値位置情報(54)をレコード・インデックスから取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。また、検索部132は、当該レコード・インデックスレコード位置情報(101)に対応し、第二の属性順番情報(4)に対応する属性値位置情報(84)をレコード・インデックスから取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0271】
次に、検索部132は、ソース識別子「File1」で識別されるデータソースにアクセスし、当該ファイルをオープンする。
【0272】
次に、検索部132は、図示しないバッファから、レコード位置情報(241)と属性値位置情報(54)と属性値位置情報(84)とを取得し、当該レコード位置情報(241)が特定する位置のレコードの中の、属性値位置情報(54)と属性値位置情報(84)との間の属性値であり、属性順番情報(3)に対応する属性値「0.381」を、当該ファイルから取得する。また、検索部132は、レコード位置情報(241)が特定する位置のレコードの中の、Age「62」を当該ファイルから取得する。
【0273】
そして、検索部132は、PID「155」、Age「62」、属性値識別子「TestC」、属性値「0.381」を有する検索結果を構成する。
【0274】
次に、結果出力部141は、構成された検索結果を、端末装置3に送信する。なお、かかる検索結果は、例えば、
図14の1407である。
【0275】
次に、端末装置3の端末受信部35は、検索結果を受信する。次に、端末処理部33は、受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。次に、端末出力部36は、当該検索結果を出力する。
【0276】
(具体例3)
今、データソース管理装置2のデータソース格納部111、または検索装置1のデータソース格納部111に、
図13の1301のデータソースが格納されている、とする。
【0277】
かかる場合、ユーザは、端末装置3に、検索条件「Select PID,Age,Test,TestValue from データソース where PID=155 AND Test=TestC」を入力した、とする。
【0278】
すると、端末装置3の端末受付部32は、かかる検索条件を受け付ける。次に、端末処理部33は、送信する検索条件を構成する。次に、端末送信部34は、当該検索条件を検索装置1に送信する。
【0279】
次に、検索装置1の条件受付部121は、検索条件「Select PID,Age,Test,TestValue from データソース where PID=155 AND Test=TestC」を受信する。
【0280】
次に、検索装置1の検索部132は、以下のように「PID=155 AND Test=TestC」に合致するレコードの中の「PID」、「Age」、属性識別子「TestC」、およびTestCの属性値を取得する。
【0281】
つまり、まず、検索部132は、検索条件に含まれる「PID=155」を取得する。また、検索部132は、検索条件に含まれる属性値識別子「TestC」を取得する。
【0282】
次に、検索部132は、ソース・インデックス(1302)を参照し、取得した「PID=155」および「TestC」に対応するソース識別子「File1」を取得する。
【0283】
その後、検索部132は、具体例2で説明した処理と同様の処理により、検索結果を得る。
【0284】
次に、結果出力部141は、構成された検索結果を、端末装置3に送信する。なお、かかる検索結果は、例えば、
図13の1307である。
【0285】
次に、検索条件の送信に応じて、端末受信部35は、検索結果を受信する。次に、端末処理部33は、受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。次に、端末出力部36は、当該検索結果を出力する。
【0286】
以上、本実施の形態によれば、大きいデータサイズのデータソースから、所望の属性値を高速に検索できる。
【0287】
また、本実施の形態によれば、特に、1レコードの長さが非常に長いデータソースに対して、所望の属性値を高速に検索できる。
【0288】
また、本実施の形態によれば、情報検索を高速に行うためのインデックスを自動生成できる。
【0289】
また、本実施の形態によれば、特に、1レコードの長さが非常に長いデータソースに対して、情報検索を高速に行うためのインデックスを自動生成できる。
【0290】
さらに、本実施の形態によれば、最新の状態のインデックスを保持できる。
【0291】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における検索装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、キー項目値と2以上の属性値とを有する2以上のレコードを含むデータソースが格納されるデータソース格納部と、2以上のレコードのうちの1以上の各レコードごと、および各レコードの1以上の各属性ごとに、属性値が存在する位置を特定する属性位置情報を有する配列インデックスが格納される配列インデックス格納部とにアクセス可能なコンピュータを、属性識別子を含む検索条件を受け付ける条件受付部と、前記検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、前記配列インデックスから取得し、当該属性位置情報を用いて、前記検索条件が有する前記属性識別子に対応する属性値を、前記データソースから取得する検索部と、前記検索部が取得した前記属性値を含む検索結果を出力する結果出力部として機能させるためのプログラムである。
【0292】
(実施の形態2)
本実施の形態において、3層のスキーマ構造を有するデータ辞書を用いて、2以上のデータソースから情報を取得し、当該情報を統合して、出力する検索装置を具備する検索システムについて説明する。
【0293】
図15は、本実施の形態における検索システムBの概念図である。検索システムBは、検索装置4、1または2以上のデータソース管理装置2、および1または2以上の端末装置3を備える。
【0294】
検索装置4は、データソースから情報を検索する装置である。検索装置4は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。なお、検索装置4の種類は問わない。
【0295】
なお、1または2以上の各データソース管理装置2は、通常、検索装置4とは異なる装置である。
【0296】
さらに、検索装置4と1以上のデータソース管理装置2とは、インターネットやLAN等のネットワークにより、通信可能である。また、検索装置4と端末装置3とは、インターネットやLAN等のネットワークにより、通信可能である。
【0297】
図16は、本実施の形態における検索システムBのブロック図である。
図17は、検索装置4のブロック図である。
【0298】
検索装置4は、格納部41、受付部12、処理部43、および出力部44を備える。格納部41は、インデックス格納部112、および辞書格納部411を備える。処理部43は、インデックス生成部131、検索部432、およびインデックス更新部133を備える。検索部432は、ソース決定手段4321、命令生成手段4322、ソース検索手段4323、および統合手段4324を備える。出力部44は、結果出力部441を備える。
【0299】
データソース管理装置2を構成するデータソース格納部111のデータソースは、1または2以上のテーブルを有する。データソースは、1ファイルでも良いが、2以上のファイルから構成されていても良い。テーブルは、1ファイルでも良いが、一ファイルの中に複数のテーブルが存在しても良い。データソースやテーブルの構造は種々あり得、問わない。
【0300】
また、データソースは、例えば、リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、XMLデータベース、NoSQLデータベース、ファイル・データソース、データウェアハウス、データマート、ディレクトリ管理システム、リアルタイム測定データ、オンライン・データサービス、ストリーミング・データサービスのうちのいずれかであり、その種類は問わない。
【0301】
検索装置4を構成する格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、上述した1以上の種類のインデックス、後述するデータ辞書の各種の情報である。
【0302】
辞書格納部411には、データ辞書が格納される。データ辞書は、ユーザが入力する検索条件を用いて、2以上のデータソースから情報を取得し、当該情報を統合するための情報の集合である。データ辞書は、ソース層定義情報、ユーザ層定義情報、変換ルール定義情報を有する。つまり、データ辞書は、3層の情報を有する。
【0303】
ソース層定義情報は、データソースのスキーマを定義する情報である。ソース層定義情報は、例えば、ソース識別子と1以上のソース属性定義情報とを有する。ソース層定義情報は、例えば、ソース識別子とテーブル識別子と1以上のソース属性定義情報とを有する。
【0304】
ソース属性定義情報は、データソースにおけるテーブルの属性を定義する情報である。ソース属性定義情報は、ソース属性識別子を有する。ソース属性識別子は、データソースにおけるテーブルの属性を識別する情報であり、例えば、属性名、IDである。ソース属性定義情報は、データソースにおけるテーブルの属性の1以上の属性値を有しても良い。属性の1以上の属性値は、例えば、データタイプ、サイズである。
【0305】
ソース層定義情報は、テーブルに対応する情報である。データソースに一つのテーブルのみが存在する場合、ソース層定義情報は、データソースに対応する情報である。
【0306】
ソース層定義情報は、データソース固有情報を有することは好適である。データソース固有情報は、各データソースに固有の情報である。データソース固有情報は、例えば、命令元情報、接続情報を有する。
【0307】
命令元情報は、データソースに対する検索命令を生成するための情報である。命令元情報は、検索命令を構成するための情報である。2以上の各データソースに対応する命令元情報は、異なる種類であることは好適である。また、2種類以上の異なる各命令元情報は、例えば、SQL文の検索命令を生成するための情報、検索モジュールを生成するための情報、検索先のURLを含む構文を示すURL構文を含むことは好適である。
【0308】
命令元情報は、例えば、データソースに対して発行するSQL文を構成するための情報である。命令元情報は、例えば、データソースに対してアクセスする際に使用するモジュールのAPIを特定する情報である。命令元情報は、例えば、URL構文であり、例えば、URLとエンドポイント(テーブル識別子)とを有する文字列である。
【0309】
接続情報は、データソースにアクセスするための情報である。接続情報は、例えば、IPアドレス、URLを含む。接続情報は、例えば、データソースにログインするためのログイン情報を含む。ログイン情報は、例えば、ユーザ識別子、パスワードを含む。接続情報は、例えば、データソースのドライバー識別情報、APIキーを含む。
【0310】
ユーザ層定義情報は、ユーザテーブルのスキーマを定義する情報である。ユーザテーブルは、ユーザが入力する検索条件に基づく検索の対象である。ユーザテーブルは、通常、ビューであり、当該ビューは、1以上のレコードを含む。また、かかるレコードは、1以上の属性値を有する。レコードは、1以上のキー項目値を有することは好適である。
【0311】
ユーザ層定義情報は、例えば、ユーザテーブル識別子と1以上のユーザ属性定義情報とを有する。ユーザテーブル識別子は、ユーザテーブルを識別する情報であり、例えば、テーブル名、IDである。ユーザ属性定義情報は、ユーザテーブルの属性を定義する情報である。ユーザ属性定義情報は、ユーザ属性識別子を含む。ユーザ属性識別子は、ユーザテーブルの属性を識別する情報である。ユーザ属性識別子は、例えば、属性名、属性のIDである。
【0312】
ユーザ属性定義情報は、通常、ユーザ属性値元情報を有する。ユーザ属性値元情報は、ユーザ属性値の取得方法を特定する情報である。ユーザ属性値元情報は、1以上の変換ビューの1以上のビュー属性値を用いた情報である。ユーザ属性値元情報は、例えば、ビュー識別子とビュー属性識別子とを有する。ユーザ属性値元情報は、例えば、ユーザテーブル識別子とユーザ属性識別子とを有しても良い。
【0313】
ユーザ属性値元情報は、演算式等を有しても良い。演算式等とは、演算式またはプログラム識別子である。ユーザ属性値元情報が演算式等を有する場合、ユーザ属性値元情報は、1以上のいずれかの変換ビューのビュー識別子または2以上のいずれかのデータソースのソース識別子のうちの1または2以上の識別子と、当該1または2以上の各識別子と対になる属性識別子を有する。なお、1以上の各識別子と対になる属性識別子は、1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子または2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子のうちの1以上の属性識別子である。そして、演算式またはプログラム識別子は、1以上の属性識別子に対応する1以上の属性値をパラメータとして受け付け、実行される、演算式またはプログラムの識別子である。プログラム識別子は、例えば、モジュール名、関数名、メソッド名である。
【0314】
変換ルール定義情報は、検索部432が、受け付けられた検索条件に基づいて、2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、当該検索命令に対応する検索結果を取得し、当該検索条件に対応する統合データを作成するための情報である。
【0315】
変換ルール定義情報は、1以上の変換ビュー情報を有する。変換ビュー情報は、2以上のデータソースのうちの1以上のデータソースを用いて構成される変換ビューを定義する情報である。なお、変換ビューとは、ユーザテーブルと1以上のデータソースとの対応関係を表すビューである。変換ビューは、1以上のビュー属性値を有する1以上のレコードを含み得る。1以上のビュー属性値は、キー項目値を含むことは好適である。変換ビューは、通常、ユーザの直接的な検索対象にはならない情報である。また、一の変換ビュー情報は、通常、一のデータソースに対応する。
【0316】
変換ビュー情報は、1以上のビュー属性定義情報を有する。変換ビュー情報は、通常、ビュー識別子を有する。ビュー属性定義情報は、変換ビューの属性を定義する情報である。ビュー属性定義情報は、ビュー属性識別子とビュー属性定義情報とを有する。ビュー属性識別子は、変換ビューの属性を識別する情報である。ビュー属性識別子は、例えば、変換ビューの属性名、変換ビューの属性のIDである。
【0317】
ビュー属性値元情報は、ビュー属性値の取得方法を特定する情報である。ビュー属性値元情報は、例えば、ビュー属性値の取得元のデータソースのソース識別子とソース属性識別子とを有する。
【0318】
ビュー属性値元情報は、2以上のいずれかのデータソースのソース属性識別子または1以上のいずれかの変換ビューのビュー属性識別子のうちの1以上の属性識別子と、当該1以上の属性識別子に対応する属性値をパラメータとする演算式等とを有する。演算式等とは、演算式またはプログラム識別子である。プログラム識別子は、0あるいは1以上の属性値をパラメータとして実行可能であり、ビュー属性値を取得するプログラムの識別情報である。なお、与える属性値が0であるプログラムは、例えば、本日の日付を取得する「TODAY()」、現在時刻を取得する「TIME()」である。
【0319】
変換ルール定義情報は、結合方式識別子を有しても良い。結合方式識別子は、2以上の変換ビュー情報に基づいて取得された2以上の検索結果を結合する方式を特定する情報である。結合方式識別子は、例えば、「UNION」「CHOICE」「LOOKUP」である。変換ルール定義情報が含み得る2以上の結合方式識別子は、「UNION」「CHOICE」「LOOKUP」のうちの2以上であることは好適である。また、変換ルール定義情報が含み得る結合方式識別子は、「UNION」「CHOICE」「LOOKUP」を含む3以上であることは好適である。
【0320】
「UNION」は、併合処理を特定する情報である。併合処理は、2以上の検索結果に対して、1または2以上のキー項目でグループ化し、1または2以上の各非キー項目の2以上の属性値を集約することにより、一のレコードを構成する処理である。
【0321】
なお、2以上の属性値を集約することは、2以上の属性値に対して、所定の演算を行い、一つの値を取得することである。所定の演算とは、例えば、合計値の算出(SUM)、平均値の算出(Average)、最大値の取得(MAX)、最小値の取得(MIN)、中央値の取得(MEDIAN)、標準偏差の算出等である。
【0322】
「CHOICE」は、選択処理を特定する情報である。選択処理は、優先順位に従い、2以上の検索結果の中から1以上の検索結果を選択し、かつ1または2以上の各非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する処理である。なお、優先順位とは、2以上の変換ビューまたは2以上のデータソースからの検索結果に対する優先順位であり、例えば、格納部41に格納されている。変換ルール定義情報は、優先順位を含んでも良い。
【0323】
「LOOKUP」は、補完処理を特定する情報である。補完処理は、参照条件に従い参照する一の検索結果と、参照される他の検索結果とを特定し、2以上の検索結果のうちの参照する一の検索結果のキー項目の属性値に、参照される他の検索結果に含まれるキー項目の属性値であり、一の検索結果に含まれないキー項目の属性値を付加し、かつ1または2以上の各非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する処理である。なお、参照条件とは、検索結果から取得する1以上の各属性値を特定する情報であり、例えば、1以上の属性識別子である。
【0324】
処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、インデックス生成部131、検索部432、インデックス更新部133が行う処理である。
【0325】
検索部432は、辞書格納部411を参照して、受付部12が受け付けた検索条件に対応する2以上のデータソースを決定する。なお、2以上のデータソースを決定することは、2以上のソース識別子を取得することである。また、2以上のデータソースの決定は、まとめて行われる必要はない。
【0326】
そして、検索部432は、変換ルール定義情報を用いて、決定した2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得する。そして、検索部432は、変換ルール定義情報とユーザ層定義情報とを用いて、取得した2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、検索条件に対応する統合データを取得する。
【0327】
検索部432は、例えば、ビュー属性値元情報に対応するビュー属性値を取得する場合に、ビュー属性値元情報が有する1または2以上の各属性識別子に対応する属性値をデータソースまたは変換ビューから取得する。次に、検索部432は、当該取得した1または2以上の属性値を演算式またはプログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、当該演算式またはプログラムを実行し、ビュー属性値を取得する。ビュー属性値元情報が有する1以上の各属性識別子は、ソース属性識別子またはビュー属性識別子である。また、ビュー属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値は、ソース属性値またはビュー属性値である。
【0328】
検索部432は、例えば、ユーザ属性値元情報に対応するユーザ属性値を取得する場合に、ユーザ属性値元情報が有する1または2以上の各属性識別子に対応する属性値をデータソースまたは変換ビューから取得する。次に、検索部432は、当該取得した1以上の属性値を演算式またはプログラム識別子で識別されるプログラムに与えて、演算式またはプログラムを実行し、ユーザ属性値を取得する。なお、ユーザ属性値元情報が有する1以上の各属性識別子は、ソース属性識別子またはビュー属性識別子である。また、ユーザ属性値元情報が有する1以上の各属性識別子に対応する属性値は、ソース属性値またはビュー属性値である。
【0329】
検索部432は、例えば、2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、2以上の各データソースから情報を取得するための検索命令を生成する。次に、検索部432は、2以上の各データソースに対する検索命令に基づいた検索結果を、対応するデータソースから取得する。次に、検索部432は、変換ルール定義情報とユーザ層定義情報とを用いて、2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、検索条件に対応する統合データを取得する。
【0330】
検索部432は、例えば、2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、SQL文に対応するデータソースに対しては、命令元情報に従ったSQL文である検索命令を生成する。また、検索部432は、例えば、検索モジュールに対応するデータソースに対しては、命令元情報に従った検索モジュールのインターフェイスである検索命令を生成する。そして、検索部432は、2以上の各データソースごとに、各検索命令に基づいた検索結果を取得する。次に、検索部432は、変換ルール定義情報とユーザ層定義情報とを用いて、2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、検索条件に対応する統合データを取得する。
【0331】
検索部432は、例えば、2以上の各データソースに対する接続情報を用いて、接続情報に対応するデータソースにアクセスし、検索命令に基づいた検索結果をデータソースから取得する。次に、検索部432は、変換ルール定義情報とユーザ層定義情報とを用いて、2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、検索条件に対応する統合データを取得する。
【0332】
検索部432は、例えば、変換ルール定義情報が有する結合方式識別子を取得し、当該結合方式識別子により特定される結合方式に従って、2以上の検索結果を結合し、統合データを取得する。
【0333】
検索部432は、検索条件が有する属性識別子に対応する属性位置情報を、配列インデックスから取得し、属性位置情報を用いて、検索条件が有する属性識別子に対応する属性値をデータソースから取得し、属性値を有する統合データを構成する。なお、検索対象のデータソースが実施の形態1で説明した構造を有するデータソースである場合、検索部432が当該データソースから情報を取得する場合、検索部432は、検索部132と同じ動作をする。つまり、検索部432は、インデックス格納部112の1種類以上のインデックス情報を用いて、当該データソースから情報を取得する。かかる検索部432の検索処理は、実施の形態1における検索部132の処理として説明したので、ここでの説明は省略する。
【0334】
ソース決定手段4321は、検索条件に含まれる1以上のユーザ属性識別子を取得し、当該1以上の各ユーザ属性識別子に対応するユーザ属性値元情報を取得する。次に、ソース決定手段4321は、当該1以上の各ユーザ属性値元情報に対応する1以上のビュー属性識別子を取得する。次に、ソース決定手段4321は、当該1以上の各ビュー属性識別子に対応するソース識別子をビュー属性定義情報から取得する。なお、ソース決定手段4321は、取得したソース識別子に対してユニーク処理を行い、1または2以上のユニークなソース識別子を取得することは好適である。
【0335】
命令生成手段4322は、検索条件とビュー属性値元情報とを用いて、ソース決定手段4321が取得した2以上の各ソース識別子で識別されるデータソースごとに検索命令を生成する。
【0336】
命令生成手段4322は、2以上の各データソースに対する命令元情報に従って、データソースごとに検索命令を生成する。
【0337】
命令元情報が、SQL文の構文情報を含む場合、命令生成手段4322は、検索条件に基づいて、当該SQL文の構文情報に従ったSQL文を生成する。
【0338】
命令元情報が、検索モジュールのインターフェイスの構文情報を含む場合、命令生成手段4322は、検索条件に基づいて、当該検索モジュールのインターフェイスの構文情報に従った検索モジュールを実行するための文字列である検索命令を生成する。
【0339】
命令元情報が、URL構文である場合、命令生成手段4322は、検索条件に基づいて、
URL構文が有するURLとエンドポイント(テーブル識別子)に加えて、検索条件が有する条件部とを有する文字列である検索命令を生成する。
【0340】
ソース検索手段4323は、2以上の各データソースごとに、命令生成手段4322が取得した検索命令に基づいた検索結果を取得する。ソース検索手段4323は、例えば、2以上の各検索命令を実行し、対応するデータソースから検索結果を取得する。
【0341】
統合手段4324は、検索条件およびユーザ層定義情報を用いて、ソース検索手段4323が取得した2以上の各データソースごとの検索結果を統合した統合データを取得する。
【0342】
統合手段4324は、例えば、辞書格納部411に格納されている変換ルール定義情報が有する結合方式識別子により特定される結合方式に従って、2以上の検索結果を結合し、統合データを取得する。
【0343】
結合方式識別子が「UNION」である場合、統合手段4324は、優先順位に従い、2以上の検索結果の中から1以上の検索結果を選択し、かつ1または2以上の各非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する併合処理を行う。
【0344】
結合方式識別子が「CHOICE」である場合、統合手段4324は、優先順位に従い、2以上の検索結果の中から1以上の検索結果に含まれるキー項目の属性値を選択し、かつ非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する選択処理を行う。なお、優先順位は、2以上の変換ビューまたは2以上のデータソースの中から優先する1以上の変換ビューまたは1以上のデータソースを特定する情報である。また、優先順位は、格納部41に格納されている。
【0345】
結合方式識別子が「LOOKUP」である場合、統合手段4324は、参照条件に従い、参照する一の検索結果と、参照される他の検索結果とを特定し、2以上の検索結果のうちの参照する一の検索結果のキー項目の属性値に、参照される他の検索結果に含まれるキー項目の属性値であり、一の検索結果に含まれないキー項目の属性値を付加し、かつ1または2以上の各非キー項目の2以上の属性値を集約して、一のレコードを構成する補完処理を行う。なお、参照条件とは、参照する一の検索結果と、参照される他の検索結果とを特定する情報である。参照条件は、例えば、「<参照ビュー識別子>識別子1 <非参照ビュー識別子>識別子2」である。また、参照条件は、格納部41に格納されている。
【0346】
出力部44は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、統合データである。また、ここでの出力とは、通常、端末装置3への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0347】
結果出力部441は、検索部432が取得した統合データを出力する。
【0348】
次に、検索システムBを構成する検索装置4の動作例について、
図18のフローチャートを用いて説明する。ここで、検索装置4の処理のうち、インデックスを生成する処理は、実施の形態1で説明したので、ここでの説明は省略する。ここでは、検索装置4が行う検索処理について説明する。
【0349】
(ステップS1801)条件受付部121は、検索条件を受け付けたか否かを判断する。検索条件を受け付けた場合はステップS1802に行き、検索条件を受け付けなかった場合はステップS1801に戻る。
【0350】
(ステップS1802)ソース決定手段4321は、ステップS1801で受け付けられた検索条件に含まれるユーザテーブル識別子を取得する。このユーザテーブル識別子は、検索対象のユーザテーブルの識別子である。
【0351】
(ステップS1803)ソース決定手段4321は、ステップS1801で受け付けられた検索条件に含まれる1以上のユーザ属性識別子を取得する。
【0352】
なお、かかるユーザ属性識別子は、検索条件の中の条件部、抽出部、その他部等のうちのいずれの箇所に存在していても良い。条件部とは、検索条件の中の条件を記載した箇所である。抽出部とは、検索条件の中の、統合データを構成する属性値を記載した箇所である。その他部は、条件部、抽出部以外の箇所である。
【0353】
検索条件が「SELECT 商品ID, 商品名, SUM(販売数量), SUM(販売金額), SUM(仕入金額), SUM(売上利益) FROM 商品別売上利益 WHERE 商品ID=1103 GROUP BY 商品ID, 商品名」である場合、条件部は「商品ID=1103」、抽出部は「商品ID, 商品名, SUM(販売数量), SUM(販売金額), SUM(仕入金額), SUM(売上利益)」、その他部は「GROUP BY」句の「商品ID, 商品名」である。
【0354】
(ステップS1804)ソース決定手段4321は、カウンタiに1を代入する。
【0355】
(ステップS1805)ソース決定手段4321は、ステップS1803で取得したユーザ属性識別子の中で、i番目のユーザ属性識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザ属性識別子が存在する場合はステップS1806に行き、i番目のユーザ属性識別子が存在しない場合はステップS1808に行く。
【0356】
(ステップS1806)ソース決定手段4321は、i番目のユーザ属性識別子と対になるユーザ属性値元情報を、ソース層定義情報から取得する。
【0357】
(ステップS1807)ソース決定手段4321は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1805に戻る。
【0358】
(ステップS1808)ソース決定手段4321は、ステップS1806で取得したすべてのユーザ属性値元情報からビュー識別子を取得する。なお、1以上のユーザ属性値元情報は、ビュー識別子ではなく、ユーザテーブル識別子を有しても良い。
【0359】
(ステップS1809)ソース決定手段4321は、ステップS1808で取得したビュー識別子に対して、ユニーク処理をし、統合データの取得に必要な1以上の各変換ビューのビュー識別子を取得する。
【0360】
(ステップS1810)ソース決定手段4321は、カウンタjに1を代入する。
【0361】
(ステップS1811)ソース決定手段4321は、ステップS1809で取得したビュー識別子の中で、j番目のビュー識別子が存在するか否かを判断する。j番目のビュー識別子が存在する場合はステップS1812に行き、j番目のビュー識別子が存在しない場合はステップS1819に行く。
【0362】
(ステップS1812)ソース決定手段4321は、カウンタkに1を代入する。
【0363】
(ステップS1813)ソース決定手段4321は、ステップS1806で取得したユーザ属性値元情報の中に、j番目のビュー識別子と対になるk番目のビュー属性識別子が存在するか否かを判断する。k番目のビュー属性識別子が存在する場合はステップS1814に行き、k番目のビュー属性識別子が存在しない場合はステップS1818に行く。なお、ここでのk番目のビュー属性識別子は、ユニークなビュー属性識別子である。つまり、同じビュー属性識別子は、本ステップでは取得されない。また、k番目のビュー属性識別子は、ユーザ属性識別子でも良い。
【0364】
(ステップS1814)ソース決定手段4321は、ステップS1806で取得したユーザ属性値元情報の中から、j番目のビュー識別子と対になるk番目のビュー属性識別子を取得する。次に、ソース決定手段4321は、当該k番目のビュー属性識別子と対になるk番目のビュー属性値元情報を、変換ルール定義情報の中のj番目のビュー識別子と対になる変換ビュー情報から取得する。
【0365】
なお、k番目のビュー属性識別子は、ユーザ属性識別子でも良い。ユーザ属性識別子である場合、ソース決定手段4321は、当該ユーザ属性識別子と対になるユーザ属性値元情報を取得し、当該ユーザ属性値元情報に含まれるビュー識別子とビュー属性識別子と対になるビュー属性値元情報を取得する。
【0366】
(ステップS1815)ソース決定手段4321は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1813に戻る。
【0367】
(ステップS1816)ソース決定手段4321は、ステップS1814で取得した1以上のビュー属性値元情報を用いて、j番目のビュー識別子に対応する検索命令を生成する。かかる命令生成処理の例について、
図19のフローチャートを用いて説明する。
【0368】
(ステップS1817)ソース検索手段4323は、ステップS1816で生成された検索命令を用いて、j番目のビュー識別子に対応するデータソースから、検索結果を取得する。
【0369】
(ステップS1818)ソース決定手段4321は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1811に戻る。
【0370】
(ステップS1819)統合手段4324は、ステップS1817で取得された検索結果を統合し、統合データを取得する。なお、かかる統合処理の例について、
図20のフローチャートを用いて説明する。
【0371】
(ステップS1820)結果出力部441は、ステップS1819で取得された統合データを出力する。ステップS1801に戻る。
【0372】
なお、
図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0373】
次に、ステップS1816の命令生成処理の例について、
図19のフローチャートを用いて説明する。
【0374】
(ステップS1901)命令生成手段4322は、S1811のj番目のビュー識別子に対応するデータソースのソース層定義情報のデータソース固有情報から、命令元情報を取得する。
【0375】
(ステップS1902)命令生成手段4322は、受け付けられた検索条件を解析し、当該検索条件の条件部、抽出部、およびその他部の情報を取得する。
【0376】
なお、検索条件を解析する処理は、例えば、SQL文の処理ソフトウェア等の公知技術により、実現可能である。
【0377】
(ステップS1903)命令生成手段4322は、カウンタiに1を代入する。
【0378】
(ステップS1904)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得した条件部に対応するi番目のビュー属性値元情報が存在するか否かを判断する。条件部に対応するi番目のビュー属性値元情報が存在する場合はステップS1905に行き、存在しない場合はステップS1907に行く。
【0379】
(ステップS1905)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得した条件部に対応するi番目のビュー属性値元情報が有するソース属性識別子を取得する。
【0380】
(ステップS1906)命令生成手段4322は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1904に戻る。
【0381】
(ステップS1907)命令生成手段4322は、ステップS1905で取得した1以上のソース属性識別子と、受け付けられた検索条件の中の条件部とを用いて、ステップS1901で取得した命令元情報に従って、検索命令の条件部の情報を取得する。
【0382】
(ステップS1908)命令生成手段4322は、カウンタjに1を代入する。
【0383】
(ステップS1909)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得した抽出部に対応するj番目のビュー属性値元情報が存在するか否かを判断する。抽出部に対応するj番目のビュー属性値元情報が存在する場合はステップS1910に行き、存在しない場合はステップS1912に行く。
【0384】
(ステップS1910)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得した抽出部に対応するj番目のビュー属性値元情報が有するソース属性識別子を取得する。
【0385】
(ステップS1911)命令生成手段4322は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1909に戻る。
【0386】
(ステップS1912)命令生成手段4322は、ステップS1910で取得した1以上のソース属性識別子と、受け付けられた検索条件の中の抽出部とを用いて、ステップS1901で取得した命令元情報に従って、検索命令の抽出部の情報を取得する。
【0387】
(ステップS1913)命令生成手段4322は、カウンタkに1を代入する。
【0388】
(ステップS1914)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得したその他部に対応するk番目のビュー属性値元情報が存在するか否かを判断する。その他部に対応するk番目のビュー属性値元情報が存在する場合はステップS1915に行き、存在しない場合はステップS1917に行く。
【0389】
(ステップS1915)命令生成手段4322は、ステップS1902で取得したその他部に対応するk番目のビュー属性値元情報が有するソース属性識別子を取得する。
【0390】
(ステップS1916)命令生成手段4322は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1914に戻る。
【0391】
(ステップS1917)命令生成手段4322は、ステップS1915で取得した1以上のソース属性識別子と、受け付けられた検索条件の中のその他部とを用いて、ステップS1901で取得した命令元情報に従って、検索命令のその他部の情報を取得する。なお、ここで、その他部の情報を取得しない場合がある。
【0392】
(ステップS1918)命令生成手段4322は、ステップS1907で取得した条件部の情報、ステップS1912で取得した抽出部の情報、ステップS1917で取得したその他部の情報を用いて、ステップS1901で取得した命令元情報に基づいて、検索命令を構成する。上位処理にリターンする。
【0393】
なお、ステップS1917でその他部の情報を取得しなかった場合は、命令生成手段4322は、ステップS1907で取得した条件部の情報、ステップS1912で取得した抽出部の情報を用いて検索命令を構成する。
【0394】
次に、ステップS1819の統合処理の例について、
図20のフローチャートを用いて説明する。
【0395】
(ステップS2001)統合手段4324は、カウンタiに1を代入する。
【0396】
(ステップS2002)統合手段4324は、結合対象の各検索結果がi番目のレコードを含むか否かを判断する。i番目のレコードを含む場合はステップS2003に行き、i番目のレコードを含まない場合は上位処理にリターンする。
【0397】
(ステップS2003)統合手段4324は、変換ルール定義情報が結合方式識別子を含むか否かを判断する。結合方式識別子を含まない場合はステップS2004に行き、結合方式識別子を含む場合はステップS2015に行く。
【0398】
(ステップS2004)統合手段4324は、カウンタjに1を代入する。
【0399】
(ステップS2005)統合手段4324は、統合データに使用するj番目のユーザ属性識別子が存在するか否かを判断する。j番目のユーザ属性識別子が存在する場合はステップS2004に行き、存在しない場合はステップS2013に行く。
【0400】
(ステップS2006)統合手段4324は、j番目のユーザ属性識別子と対になるユーザ属性値元情報を、ユーザ層定義情報から取得する。
【0401】
(ステップS2007)統合手段4324は、ステップS2006で取得したユーザ属性値元情報の中に、演算式等が存在するか否かを判断する。演算式等が存在する場合はステップS2008に行き、存在しない場合はステップS2011に行く。
【0402】
(ステップS2008)統合手段4324は、ステップS2006で取得したユーザ属性値元情報の中の1以上のビュー属性識別子を取得する。次に、統合手段4324は、S1817で取得された検索結果のi番目のレコードから、1以上の各属性識別子に対応する属性値を取得する。なお、1以上の各属性識別子には、1以上のビュー属性識別子が含まれる。1以上の各属性識別子に、1以上のユーザ属性識別子が含まれていても良い。
【0403】
(ステップS2009)統合手段4324は、ステップS2006で取得したユーザ属性値元情報の中の演算式等を取得する。
【0404】
(ステップS2010)統合手段4324は、ステップS2009で取得した演算式等に、ステップS2008で取得した1以上の各属性値を代入し、演算式等を実行し、ユーザ属性値を取得する。ステップS2010に行く。
【0405】
(ステップS2011)統合手段4324は、検索結果のi番目のレコードからユーザ属性値を取得する。
【0406】
(ステップS2012)統合手段4324は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS2005に戻る。
【0407】
(ステップS2013)統合手段4324は、ステップS2006で取得したユーザ属性値元情報のビュー属性識別子を取得する。次に、統合手段4324は、S1817で取得された検索結果のi番目のレコードから、当該ビュー属性識別子に対応するビュー属性値を取得し、統合データのレコードを構成する。
【0408】
(ステップS2014)統合手段4324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2002に戻る。
【0409】
(ステップS2015)統合手段4324は、結合方式識別子処理を行い、検索結果を統合する。結合方式識別子処理の例について、
図21、
図22のフローチャートを用いて説明する。
【0410】
(ステップS2016)統合手段4324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2002に戻る。
【0411】
次に、ステップS2012の結合方式識別子処理の例について、
図21、
図22のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでの結合方式識別子処理は、着目するi番目のレコード(S2002のi番目のレコード)に対応する処理である。
【0412】
(ステップS2101)統合手段4324は、変換ルール定義情報に含まれる結合方式識別子が「UNION」であるか否かを判断する。「UNION」である場合はステップS2102に行き、「UNION」でない場合はステップS2113に行く。
【0413】
(ステップS2102)統合手段4324は、検索結果から、1以上のキー項目の属性値の集合を取得する。
【0414】
(ステップS2103)統合手段4324は、カウンタiに1を代入する。
【0415】
(ステップS2104)統合手段4324は、i番目の非キー項目が存在するか否かを判断する。i番目の非キー項目が存在する場合はステップS2105に行き、存在しない場合はステップS2108に行く。
【0416】
(ステップS2105)統合手段4324は、i番目の非キー項目に対する全属性値を取得する。
【0417】
(ステップS2106)統合手段4324は、ステップS2105で取得した全属性値を集約して、統合データに含まれるi番目の非キー項目に対する属性値を取得する。
【0418】
(ステップS2107)統合手段4324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2104に戻る。
【0419】
(ステップS2108)統合手段4324は、ステップS2102で取得した属性値と、ステップS2106で取得した属性値とを有するレコードであり、統合データを構成するレコードを構成する。上位処理にリターンする。
【0420】
(ステップS2109)統合手段4324は、変換ルール定義情報に含まれる結合方式識別子が「CHOICE」であるか否かを判断する。「CHOICE」である場合はステップS2110に行き、「CHOICE」でない場合はステップS2118に行く。
【0421】
(ステップS2110)統合手段4324は、格納部41から優先順位を取得する。
【0422】
(ステップS2111)統合手段4324は、ステップS2110で取得した優先順位を用いて、優先される変換ビューを決定し、当該変換ビューの1以上のキー項目の属性値を取得する。
【0423】
(ステップS2112)統合手段4324は、カウンタiに1を代入する。
【0424】
(ステップS2113)統合手段4324は、i番目の非キー項目が存在するか否かを判断する。i番目の非キー項目が存在する場合はステップS2114に行き、存在しない場合はステップS2117に行く。
【0425】
(ステップS2114)統合手段4324は、i番目の非キー項目に対する全属性値を取得する。
【0426】
(ステップS2115)統合手段4324は、ステップS2114で取得した全属性値を集約して、統合データに含まれるi番目の非キー項目に対する属性値を取得する。
【0427】
(ステップS2116)統合手段4324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2113に戻る。
【0428】
(ステップS2117)統合手段4324は、ステップS2111で取得した属性値と、ステップS2115で取得した属性値とを有するレコードであり、統合データを構成するレコードを構成する。上位処理にリターンする。
【0429】
(ステップS2118)統合手段4324は、変換ルール定義情報に含まれる結合方式識別子が「LOOKUP」であるか否かを判断する。「LOOKUP」である場合はステップS2119に行き、「LOOKUP」でない場合は上位処理にリターンする。
【0430】
(ステップS2119)統合手段4324は、格納部41から参照条件を取得する。
【0431】
(ステップS2120)統合手段4324は、参照条件を参照する側の変換ビューを決定する。そして、統合手段4324は、当該変換ビューの1以上のキー項目の属性値を取得する。
【0432】
(ステップS2121)統合手段4324は、参照条件を参照される側の変換ビューを決定する。そして、統合手段4324は、参照条件を参照する側の変換ビューの1以上のキー項目の属性値であり、参照する側の変換ビューの属性値の集合に含まれない属性値を取得する。
【0433】
(ステップS2122)統合手段4324は、カウンタiに1を代入する。
【0434】
(ステップS2123)統合手段4324は、i番目の非キー項目が存在するか否かを判断する。i番目の非キー項目が存在する場合はステップS2124に行き、存在しない場合はステップS2127に行く。
【0435】
(ステップS2124)統合手段4324は、i番目の非キー項目に対する全属性値を取得する。
【0436】
(ステップS2125)統合手段4324は、ステップS2124で取得した全属性値を集約して、統合データに含まれるi番目の非キー項目に対する属性値を取得する。
【0437】
(ステップS2126)統合手段4324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2123に戻る。
【0438】
(ステップS2127)統合手段4324は、ステップS2120とステップS2121とステップS2125で取得した属性値とを有するレコードであり、統合データを構成するレコードを構成する。上位処理にリターンする。
【0439】
以下、本実施の形態における検索システムBの具体的な動作例について説明する。ここでの動作例は、検索装置4が、2つの各データソース管理装置2に格納されているデータソースから検索結果を取得し、当該検索結果を統合して、統合データを取得する処理の例である。ここでは、2つのデータソース管理装置2は、検索装置4とは異なる装置であり、かつ2つのデータソース管理装置2は、各々、異なる装置である、とする。
【0440】
そして、第一のデータソース管理装置2のデータソース格納部111には、
図23の2301に示す販売データベースが格納されている、とする。販売データベースは、販売テーブル(23011)と商品テーブル(23012)とを有する。販売テーブル(23011)は、「商品ID」「顧客ID」「販売単価」「販売数量」を有する1以上のレコードを管理する。商品テーブル(23012)は、「商品ID」「商品名」「商品分類」を有する1以上のレコードを管理する。
【0441】
また、第二のデータソース管理装置2のデータソース格納部111には、
図23の2302に示す仕入データベースが格納されている、とする。仕入データベースは、ここでは、仕入テーブル(23021)を有する。仕入テーブル(23021)は、「商品ID」「仕入先」「仕入単価」を有する1以上のレコードを管理する。
【0442】
また、検索装置4の辞書格納部411には、
図24から
図30に示す3層の定義情報を有するデータ辞書が格納されている。かかるデータ辞書は、例えば、検索装置4を運用する管理者が入力した情報である。
【0443】
図24は、ソース層定義情報に含まれる販売テーブル(23011)のスキーマを定義する情報である。
図24は、ソース識別子「販売データベース」、テーブル識別子「販売テーブル」と1以上のソース属性定義情報とを有する。ソース属性定義情報は、
図24の表の「ID」により識別される。ソース属性定義情報は、ここでは、「ソース属性識別子」「データタイプ」「サイズ」を有する。なお、販売データベースは、例えば、リレーショナルデータベースである。
【0444】
図25は、ソース層定義情報に含まれる商品テーブル(23012)のスキーマを定義する情報である。
図25は、ソース識別子「販売データベース」、テーブル識別子「商品テーブル」と1以上のソース属性定義情報とを有する。ソース属性定義情報は、
図25の表の「ID」により識別される。ソース属性定義情報は、ここでは、「ソース属性識別子」「データタイプ」「サイズ」を有する。
【0445】
図26は、ソース層定義情報に含まれる仕入テーブル(23021)のスキーマを定義する情報である。
図26は、ソース識別子「仕入データベース」、テーブル識別子「仕入テーブル」と1以上のソース属性定義情報とを有する。ソース属性定義情報は、
図26の表の「ID」により識別される。ソース属性定義情報は、ここでは、「ソース属性識別子」を有する。なお、仕入データベースは、例えば、実施の形態1で説明したファイルである。
【0446】
図27は、ソース層定義情報に含まれるデータソース固有情報である。
図27の2701は、販売データベースのデータソース固有情報である。2702は、仕入データベースのデータソース固有情報である。
【0447】
図28は、変換ビューの一つである販売ビューの変換ビュー情報である。変換ビュー情報は、変換ルール定義情報に含まれる。この変換ビュー情報は、ビュー識別子「販売ビュー」と1以上のビュー属性定義情報とを有する。ビュー属性定義情報は、
図28の表の「ID」により識別される。
【0448】
図28の「ID=1」のビュー属性定義情報は、ビュー属性識別子「商品ID」を取得する場合に、ソース識別子「販売テーブル」のソース属性識別子「商品ID」の属性値を取得しても良いし、ソース識別子「商品テーブル」のソース属性識別子「商品ID」の属性値を取得しても良いことを示す。つまり、ソース識別子「販売テーブル」のソース属性識別子「商品ID」と対になる情報と、当該「商品ID」と同じ属性値である、ソース識別子「商品テーブル」のソース属性識別子「商品ID」と対になる情報とが、同じ商品に関する情報であることを示す。
【0449】
図28の「ID=6」のビュー属性定義情報は、ビュー属性値「販売金額」を取得する場合に、演算式等「P1×P2」が示すように、パラメータP1とパラメータP2とを乗算することを意味する。また、
図28の「ID=6」において、パラメータP1が、ソース識別子「販売テーブル」のソース属性識別子「販売単価」の属性値であることを示す。また、パラメータP2が、ソース識別子「販売テーブル」のソース属性識別子「販売数量」の属性値であることを示す。
【0450】
図29は、変換ビューの一つである仕入ビューの変換ビュー情報である。変換ビュー情報は、変換ルール定義情報に含まれる。この変換ビュー情報は、ビュー識別子「仕入ビュー」と1以上のビュー属性定義情報とを有する。ビュー属性定義情報は、
図29の表の「ID」により識別される。
【0451】
図30は、ユーザ層定義情報に含まれるユーザテーブルのスキーマを定義する情報である。ユーザ層定義情報は、ユーザテーブル識別子「商品売上利益表」と1以上のユーザ属性定義情報とを有する。ユーザ属性定義情報は、
図30の表の「ID」により識別される。
【0452】
図30の「ID=1」のユーザ属性定義情報は、ユーザ属性識別子「商品ID」を取得する場合に、ビュー識別子「販売ビュー」のビュー属性識別子「商品ID」の属性値を取得しても良いし、ビュー識別子「仕入ビュー」のビュー属性識別子「商品ID」の属性値を取得しても良いことを示す。つまり、ビュー識別子「販売ビュー」のビュー属性識別子「商品ID」と対になる情報と、当該「商品ID」と同じ属性値である、ビュー識別子「仕入ビュー」のビュー属性識別子「商品ID」と対になる情報とが、同じ商品に関する情報であることを示す。
【0453】
また、
図30の「ID=7」のビュー属性定義情報の演算式等「P1×P2」は、パラメータP1とパラメータP2とを乗算し、ユーザ属性識別子「仕入金額」の属性値が取得されることを示す。また、パラメータP1が、ビュー識別子「販売ビュー」のビュー属性識別子「販売数量」の属性値であることを示す。また、パラメータP2が、ビュー識別子「仕入ビュー」のビュー属性識別子「仕入単価」の属性値であることを示す。
【0454】
また、
図30の「ID=8」のビュー属性定義情報の演算式等「sub(P1,P2)」は、関数「sub」(2つのパラメータを減算した結果を返す関数)に、P1,P2の2つのパラメータの値を代入し、当該関数を実行することにより、ユーザ属性識別子「売上利益」の属性値が取得されることを示す。また、パラメータP1が、ビュー識別子「販売ビュー」のビュー属性識別子「販売金額」の属性値であることを示す。また、パラメータP2が、ユーザテーブル識別子「商品売上利益表」のビュー属性識別子「仕入金額」の属性値であることを示す。
【0455】
以上の状況において、
図31を参照して、検索装置4の動作例について説明する。まず、ユーザが、端末装置3に検索条件
「SELECT 商品ID,商品名,SUM(販売数量),SUM(販売金額),SUM(仕入金額), SUM(売上利益)
【0456】
FROM 商品別売上利益
【0457】
WHERE 商品ID=1103
【0458】
GROUP BY 商品ID,商品名」
を入力した、とする。 次に、端末装置3は、当該検索条件を受け付け、検索装置4に送信する。
【0459】
次に、検索装置4の条件受付部121は、上記の検索条件(SQL文)を受信する。
次に、ソース決定手段4321は、検索条件に含まれるユーザテーブル識別子「商品別売上利益」を取得する。また、ソース決定手段4321は、検索条件に含まれるユーザ属性識別子「商品ID」「商品名」「販売数量」「販売金額」「仕入金額」「売上利益」を取得する。
【0460】
次に、ソース決定手段4321は、取得した各ユーザ属性識別子と対になるユーザ属性定義情報を、
図30のユーザ層定義情報から取得する。
【0461】
次に、ソース決定手段4321は、取得した各ユーザ属性定義情報が有するビュー識別子を取得し、当該ビュー識別子に対して、ユニーク処理をし、2つのビュー識別子「販売ビュー」「仕入ビュー」を取得する。
【0462】
次に、ソース決定手段4321は、取得したユーザ属性定義情報の中から、ビュー識別子「販売ビュー」に対応するユーザ属性識別子「商品ID」「商品名」「販売数量」「販売金額」を取得する。次に、ソース決定手段4321は、取得した各ユーザ属性識別子とビュー識別子「販売ビュー」に対応するビュー属性識別子「商品ID」「商品名」「販売数量」「販売金額」を取得する。
【0463】
次に、ソース決定手段4321は、
図28の変換ビュー情報を参照して、取得した各ビュー属性識別子と対になるビュー属性値元情報を取得する。
【0464】
次に、命令生成手段4322は、ビュー識別子「販売ビュー」に対応する命令元情報(2701のタグ<命令元情報>と対になる情報)を、
図27のデータソース固有情報から取得する。
【0465】
次に、命令生成手段4322は、受け付けられた検索条件を解析し、当該検索条件の条件部「商品ID=1103」、抽出部「商品ID,商品名,SUM(販売数量),SUM(販売金額),SUM(仕入金額),SUM(売上利益)」、およびその他部の情報「GROUP BY 商品ID,商品名」を取得する。
【0466】
次に、命令生成手段4322は、条件部「商品ID=1103」のユーザ属性識別子「商品ID」から、取得しているユーザ属性値元情報を用いて、「販売ビュー.商品ID」を取得する。また、命令生成手段4322は、「販売ビュー.商品ID」から、取得しているビュー属性値元情報を用いて、「販売テーブル.商品ID」を取得する。そして、命令生成手段4322は、検索命令の条件部「商品ID=1103」から、データソースに対して発行する検索命令を構成するための条件部「販売テーブル.商品ID」を取得する。
【0467】
次に、命令生成手段4322は、同様に、抽出部「商品ID,商品名,SUM(販売数量),SUM(販売金額),SUM(仕入金額),SUM(売上利益)」の「商品ID」から、「販売テーブル.商品ID」を取得する。また、命令生成手段4322は、抽出部を構成する「商品名」から「商品テーブル.商品名」を取得する。また、命令生成手段4322は、抽出部を構成する「SUM(販売数量)」から「SUM(販売テーブル.販売数量)」を取得する。また、命令生成手段4322は、抽出部を構成する「SUM(販売金額)」から「SUM(販売テーブル.販売単価×販売テーブル.販売金額)」を取得する。
【0468】
次に、命令生成手段4322は、その他部の情報「GROUP BY 商品ID,商品名」から「GROUP BY 販売テーブル.商品ID, 商品テーブル.商品名」を取得する。
【0469】
次に、命令生成手段4322は、命令元情報の「FROM $テーブル識別子1$ INNER JOIN $テーブル識別子2$」に含まれる変数「$テーブル識別子1$」に対応するテーブル識別子「販売テーブル」、変数「$テーブル識別子2$」に対応するテーブル識別子「商品テーブル」を取得する。
【0470】
次に、命令生成手段4322は、命令元情報の「ON $テーブル識別子1$ . $テーブル属性識別子1$ = $テーブル識別子2$ . $テーブル属性識別子2$」に含まれる変数「$テーブル属性識別子1$」に対応するテーブル属性名「商品ID」、変数「$テーブル属性識別子2$」に対応するテーブル属性名「商品ID」を取得する。
【0471】
次に、命令生成手段4322は、命令元情報
「SELECT $抽出部$
【0472】
FROM $テーブル識別子1$
【0473】
INNER JOIN $テーブル識別子2$
【0474】
ON $テーブル識別子1$ . $テーブル属性識別子$ = $テーブル識別子2$ . $テーブル属性識別子$
【0475】
WHERE $条件部$ $その他部$」の各変数を、取得した文字列に置き替え、
検索命令
「SELECT 販売テーブル.商品ID,商品テーブル.商品名,
【0476】
SUM(販売テーブル.販売数量),
【0477】
SUM(販売テーブル.販売単価×販売テーブル.販売金額)
FROM 販売テーブル INNER JOIN 商品テーブル
【0478】
ON 販売テーブル.商品ID=商品テーブル.商品ID;
WHERE 販売テーブル.商品ID=1103
GROUP BY 販売テーブル.商品ID,商品テーブル.商品名」
を構成する。
【0479】
次に、ソース検索手段4323は、
図27の2701の接続情報「<JDBC接続URL>jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:AAA <ドライバークラス>oracle.jdbc.driver.OracleDriver」を取得する。そして、ソース検索手段4323は、当該接続情報を用いて、SQLデータベースである「販売データベース」にアクセスし、生成された上記の検索命令を用いて、ビュー識別子に対応するデータソース「販売データベース」から、検索結果を取得する。そして、ソース検索手段4323は、検索結果「<商品ID>1103 <商品名>Ipoh Coffee <販売数量>70 <販売金額>14000」を得る。
【0480】
次に、命令生成手段4322は、条件部「商品ID=1103」のユーザ属性識別子「商品ID」から、取得しているユーザ属性値元情報を用いて、「仕入ビュー.商品ID」を取得する。また、命令生成手段4322は、「仕入ビュー.商品ID」から、取得しているビュー属性値元情報を用いて、「仕入テーブル.商品ID」を取得する。そして、命令生成手段4322は、検索命令の条件部「商品ID=1103」から、データソース「仕入データベース」に対して発行する検索命令を構成するための条件部「仕入テーブル.商品ID」を取得する。
【0481】
また、命令生成手段4322は、抽出部を構成する「SUM(仕入金額)」から「SUM(販売テーブル.販売数量×仕入テーブル. 仕入単価)」を取得する。次に、命令生成手段4322は、抽出部「SUM(販売テーブル.販売数量×仕入テーブル. 仕入単価)」のうちのデータソース「仕入データベース」に対応する情報「仕入テーブル. 仕入単価」を取得する。
【0482】
次に、 命令生成手段4322は、命令元情報「ベースURL+ “/” + エンドポイント」と接続情報のベースURL「https://xxx.yyyy-portal.co.jp」(
図27の2702)に従って、検索命令「GET https://xxx.yyyy-portal.co.jp/仕入テーブル? 商品ID=1103」を構成する。
【0483】
次に、ソース検索手段4323は、
図27の2701の接続情報の「<APIキー>XXXXXXXX」と、検索命令「GET https://xxx.yyyy-portal.co.jp/仕入テーブル? 商品ID=1103」とを用いて、仕入データベースの仕入テーブル(23021)を検索し、検索結果「<商品ID>1103 <仕入単価>130」を得る。
【0484】
次に、統合手段4324は、検索結果「<商品ID>1103 <商品名>Ipoh Coffee <販売数量>70 <販売金額>14000」と検索結果「<商品ID>1103 <仕入単価>130」の各属性値を用いて、取得した抽出部「商品ID,商品名,SUM(販売数量),SUM(販売金額),SUM(仕入金額),SUM(売上利益)」に照らして、統合データ「<商品ID>1103 <商品名>Ipoh Coffee <販売数量>70 <販売金額>14000 <仕入金額>9100 <売上利益>4900」を得る。
【0485】
なお、<仕入金額>9100は、
図30の「ID=7」のユーザ属性値元情報を参照し、「販売ビュー.販売数量×仕入ビュー.仕入単価」の演算式の実行により、取得された属性値である。
【0486】
また、<売上利益>4900は、
図30の「ID=8」のユーザ属性値元情報を参照し、「販売ビュー.販売金額×商品売上利益表.仕入金額」をプログラム「sub()」に代入し、実行することにより、取得された属性値である。
【0487】
そして、結果出力部441は、取得された統合データを端末装置3に送信する。
【0488】
次に、端末装置3は当該統合データを受信し、出力する。なお、かかる統合データは、「<商品ID>1103 <商品名>Ipoh Coffee <販売数量>70 <販売金額>14000 <仕入金額>9100 <売上利益>4900」である。
【0489】
以上、本実施の形態によれば、ソース層定義情報、変換ルール定義情報、ユーザ層定義情報という3層の定義情報により、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できる。
【0490】
また、本実施の形態によれば、配列インデックスを含むインデクスを使用することにより、情報検索を高速に行える。
【0491】
なお、本実施の形態における検索装置4を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含む2以上の各データソースを定義する情報であり、データソースの識別子であるソース識別子と、データソースの属性識別子であるソース属性識別子を含む1以上のソース属性定義情報とを有する情報であるソース層定義情報と、検索条件に基づく検索の対象のテーブルであり、1以上の属性値を有する1以上のレコードを含むテーブルであるユーザテーブルを定義する情報であり、当該ユーザテーブルを識別するユーザテーブル識別子と、ユーザテーブルの属性識別子であるユーザ属性識別子を含む1以上のユーザ属性定義情報とを有する情報であるユーザ層定義情報と、前記検索条件に基づいて、前記2以上の各データソースに対して発行する検索命令を生成し、当該検索命令に対応する検索結果を取得し、当該2以上の検索結果を用いて、前記検索条件に対応する統合データを作成するための情報である変換ルール定義情報と、を有するデータ辞書と2以上のデータソースとにアクセス可能なコンピュータを、前記ユーザテーブルに対する検索条件を受け付ける条件受付部と、前記データ辞書を参照して、前記検索条件に対応する2以上のデータソースを決定し、前記変換ルール定義情報を用いて、前記2以上の各データソースごとに、検索命令を生成し、当該検索命令に基づいた検索結果を取得し、前記変換ルール定義情報と前記ユーザ層定義情報とを用いて、前記2以上の各データソースに対応する検索結果を統合し、前記検索条件に対応する統合データを取得する検索部と、前記検索部が取得した前記統合データを出力する結果出力部として機能させるためのプログラムである。
【0492】
また、
図32は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の検索装置4等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図32は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図33は、システム300のブロック図である。
【0493】
図32において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0494】
図33において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0495】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の検索装置4等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0496】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の検索装置4等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0497】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0498】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0499】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0500】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0501】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0502】
以上のように、本発明にかかる検索装置は、2以上のデータソースから情報を適切に検索し、当該検索結果を統合できるという効果を有し、検索装置等として有用である。
【符号の説明】
【0503】
1、4 検索装置
2 データソース管理装置
3 端末装置
11、41 格納部
12 受付部
13、43 処理部
14、44 出力部
31 端末格納部
32 端末受付部
33 端末処理部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
111 データソース格納部
112 インデックス格納部
121 条件受付部
131 インデックス生成部
132、432 検索部
133 インデックス更新部
141、441 結果出力部
411 辞書格納部
1121 配列インデックス格納部
1122 配列ラベル・インデックス格納部
1123 レコード・インデックス格納部
1125 ソース・インデックス格納部
1301 データソース
1311 配列インデックス生成部
1312 配列ラベル・インデックス生成部
1313 レコード・インデックス生成部
1315 ソース・インデックス生成部
4321 ソース決定手段
4322 命令生成手段
4323 ソース検索手段
4324 統合手段