(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059856
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】調整式照準器組立体
(51)【国際特許分類】
F41G 3/00 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
F41G3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】40
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022165236
(22)【出願日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】10 2021 005 161.0
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】507101668
【氏名又は名称】ヘックレル・ウント・コッホ・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】マルクス・ヘッツェル
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン・ティム
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自動火器用調整式照準器組立体を、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器を提供すること。
【解決手段】照星支持要素および調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)が取付台上で枢動できるように、取付台上で心棒(30)により支持された照星支持要素を備える、自動火器用の、詳細には垂直および横方向に調整できる調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)に関し、照星支持要素は、心棒(30)が挿入される鍵穴タイプの開口部を包含する照星(10)に解放可能に接続された、ばね要素(75)に支持された調整要素を有し、鍵穴開口部が、心棒と係合したときに照星支持要素が心棒に沿って横方向に動くのを防止し、かつ解放位置で照星支持要素の横方向の調整を可能にするように、調整要素は、照星支持要素の内側で、2つの位置の間でばねの力に抗して心棒(30)に対して動くことができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直および横方向に調整できる、調整可能な跳ね上げ式照準器組立体用照星支持要素(20)であって、詳細には、中空体(21)であって、
照星(10)を受け入れるための第1の部位(22)と、
前記照星(10)に解放可能に接続できる調整要素(40)、およびばね要素(75)を受け入れるために前記第1の部位(22)に接続された第2の部位(23)であって、
前記第1の部位(22)と前記第2の部位(23)の間で軸方向に配置され半径方向内側に伸展し、前記照星(10)用制限要素および前記ばね要素(75)用軸受面(24a)を形成する少なくとも1つの突起(24)が存在し、
前記突起(24)は、前記照星支持要素(20)の前記第1の部位(22)および前記第2の部位(23)の内側で前記調整要素(40)の軸方向の動きを可能にするように設計される
第2の部位(24)と、
対応するねじ切りを伴う心棒(30)を受け入れるため、および前記心棒(30)の回転する動きを前記照星支持要素(20)に伝達するために、前記第2の部位(23)内の少なくとも1つのねじ山を切られた孔(27、29)と
を有する中空体(21)を特徴とする照星支持要素(20)。
【請求項2】
軸方向内側に伸展する前記少なくとも1つの突起(24)は、周辺を取り巻き/管状であり、前記調整要素(40)を挿入できる孔(24c)を有することを特徴とする、請求項1に記載の照星支持要素(20)。
【請求項3】
前記第2の部位(23)は、その軸端部に前記調整要素(40)用誘導要素(28)を有することを特徴とする、請求項2に記載の照星支持要素(20)。
【請求項4】
前記誘導要素(28)は、軸方向に伸展する、前記第2の部位(23)の両側にあるスロットにより形成されることを特徴とする、請求項3に記載の照星支持要素(20)。
【請求項5】
前記心棒(30)を受け入れるための、2つの軸方向に対向するねじ山を切られた孔(27、29)が存在し、前記誘導要素(28)は、これら2つの前記ねじ山を切られた孔(27、29)の間で中央部内に軸方向に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の照星支持要素(20)。
【請求項6】
前記第1の部位(22)は、前記照星(10)を所定の場所にスナップ嵌合できる少なくとも1つの溝(25、26)を、好ましくはその軸端部に直角に交差する2つの溝(25、26)を有することを特徴とする、請求項1に記載の照星支持要素(20)。
【請求項7】
具体的には取付台(50)上で照星支持要素(20)の枢動を支持するために、詳細には垂直および横方向に調整できる、調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)用の心棒(30)であって、
前記心棒(30)の本体(31)は、トルクを伝達するために調整要素(40)内の開口部(44)の形状に対応する輪郭を(32)有し、
回転する動きを伝達するために、前記照星支持要素(20)上の少なくとも1つの第1のねじ切り(27、29)に対応する少なくとも1つの第2のねじ切り(38a、38b)が存在する
ことを特徴とする心棒(30)。
【請求項8】
前記輪郭(32)は、前記心棒本体(31)の外周方向に前記心棒本体(31)の外側の外周上に配置されることを特徴とする、請求項7に記載の心棒(30)。
【請求項9】
前記輪郭(32)は、前記心棒(30)の軸方向に伸展する、前記心棒本体(31)内の少なくとも2つの、好ましくは4つの凹部(33)により形成されることを特徴とする、請求項8に記載の心棒(30)。
【請求項10】
各前記凹部(33)は、平面状の表面を形成し、各前記平面状の表面は、その隣接する前記平面状の表面に対して90°にあることを特徴とする、請求項9に記載の心棒(30)。
【請求項11】
隣接する前記凹部(33)は、前記心棒本体(31)の外側表面部位(34)により外周に沿って分離されることを特徴とする、請求項10に記載の心棒(30)。
【請求項12】
前記輪郭(32)は、前記心棒本体(31)のねじ山を切られた部位(38a、38b)と両方の前記軸方向に境界をなすことを特徴とする、請求項7に記載の心棒(30)。
【請求項13】
前記外側表面部位(34)は、連続するねじ切りが形成されるように、第1の輪郭部位(38a)を第2の輪郭部位(38b)に接続する輪郭部位(38c)を形成することを特徴とする、請求項12に記載の心棒(30)。
【請求項14】
保持リング(35a)を受け入れるための外周の溝(35)、または前記心棒(30)の2つの端部の一方で保持ピンを受け入れるための孔を有することを特徴とする、請求項7に記載の心棒(30)。
【請求項15】
前記心棒の2つの端部の一方または他方で、それぞれツールを用いて、またはツールなしで、端部照準器支持要素(20)を横方向に調整できる、ツールを挿入できるスロット付ヘッド(36)、または把持表面、詳細にはギザギザのあるノブもしくはリブ付ノブ(37)を有することを特徴とする、請求項7に記載の心棒(30)。
【請求項16】
垂直および横方向に調整できる、調整可能な跳ね上げ式照準器組立体用調整要素(40)であって、詳細には、
長手方向に伸展する第1の部位(41)と、
前記第1の部位に接続された平坦な第2の部位(42)であって、
前記第1の部位(41)は、照星(10)との解放可能な接続を得るための手段を有し、
前記第2の部位(42)は、照星支持要素(20)を支持する心棒(30)が挿入される鍵穴タイプの開口部(44)を有し、前記開口部(44)は、第1の幾何形状(45、45a)によってトルク伝達接続を作り出すように設計され、さらにまた第2の幾何形状(46)によってこの前記心棒(30)との前記トルク伝達接続を防止するように設計された
平坦な第2の部位(42)と
を特徴とする調整要素(40)。
【請求項17】
前記開口部(44)は、前記調整要素を通過することを特徴とする、請求項16に記載の調整要素(40)。
【請求項18】
前記鍵穴開口部(44)は、2つの幾何学的形状により、詳細には直線状部位(45a)を伴う円形部位(45)および長方形部位(46)により実質的に形成され、前記長方形部位(46)の直径(d2)は、前記直線状部位(45a)および前記円形部位(45)の直径(d1)よりも大きいことを特徴とする、請求項15に記載の調整要素(40)。
【請求項19】
前記第1の部位(41)の軸方向反対側に存在する前記第2の部位(42)の端部は、第1の半径(r1)、および前記第1の半径(r1)と異なる第2の半径(r2)を有する、丸みがある隅を有することを特徴とする、請求項16に記載の調整要素(40)。
【請求項20】
前記第1の部位(41)の軸端部上に、解放可能に接続するための手段(43)の役割を果たすねじ切りが存在することを特徴とする、請求項16に記載の調整要素(40)。
【請求項21】
請求項16に記載のばね荷重式調整要素(40)を包含する、請求項1に記載の照星支持要素(20)用取付台(50)であって、前記照星支持要素(20)が直立したときだけではなく、下方に折りたたまれたときも前記調整要素(40)を所定の場所にロックするように設計された誘導要素(51)を特徴とする取付台(50)。
【請求項22】
基部(42)であって、前記照星支持要素(20)を枢動可能に支持するために、請求項7~15のいずれか一項に記載の心棒(30)を受け入れるための、前記基部(52)の表面に実質的に垂直な2つの対向するタブ(53、54)を伴い、前記誘導要素(51)は、前記タブ(53、54)の間に配置された接触表面により形成される基部(52)を特徴とする、請求項21に記載の取付台(50)。
【請求項23】
前記接触表面(51)は、前記基部(52)に対して角をなす、および/または前記心棒(30)に平行であることを特徴とする、請求項22に記載の取付台(50)。
【請求項24】
前記接触表面(51)は、前記心棒(30)に平行であることを特徴とする、請求項22に記載の取付台(50)。
【請求項25】
前記照星支持要素(20)が下方に折りたたまれたときに前記照星支持要素(20)に対して支えになるための完全停止部(55)を特徴とする、請求項21に記載の取付台(50)。
【請求項26】
ガスブロック(60)に付着する、または前記ガスブロック(60)の一体部分であることを特徴とする、請求項21に記載の取付台(50)。
【請求項27】
取付台(50)上で心棒(30)により支持された照星支持要素(20)を備える、詳細には垂直および横方向に調整できる、自動火器(1)用調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)であって、詳細にはその結果、前記照星支持要素(20)および調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)は、前記取付台(50)上で枢動できる調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)において、
前記照星支持要素(20)は、前記心棒(30)が挿入される鍵穴タイプの開口部(44)を包含する照星(10)に解放可能に接続された、ばね要素(75)に支持された調整要素(40)を有し、
前記鍵穴タイプの開口部(44)が、前記心棒と係合したときに前記心棒に沿って前記照星支持要素の横方向の動きを防止し、かつ解放位置で前記照星支持要素(20)の横方向の調整を可能にするように、前記調整要素(40)は、前記照星支持要素の内側で、2つの位置の間で前記ばねの力に抗して前記心棒(30)に対して動くことができる
調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項28】
前記開口部(44)は、前記調整要素を通過することを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項29】
前記鍵穴開口部(44)は、2つの幾何学的形状により、詳細には直線状部位(45a)を伴う円形部位(45)および長方形部位(46)により実質的に形成され、前記長方形部位(46)の直径(d2)は、前記直線状部位(45a)および前記円形部位(45)の直径(d1)よりも大きいことを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項30】
前記心棒(30)の本体(31)は、前記調整要素(40)が係合位置にあるときに横方向の動きを防止するトルクが生成され、かつ前記調整要素(40)が解放位置にあるときに前記横方向の動きが可能になるように形成された、前記調整要素(40)内の開口部(44)の形状に対応する輪郭(32)を有することを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項31】
前記心棒(30)上の前記輪郭(32)は、前記心棒本体(31)のねじ山を切られた部位(38a、38b)と両方の軸方向で境界をなし、前記ねじ山を切られた部位(38a、38b)は、前記照星支持要素(20)内のねじ山を切られた孔(27、39)に対応することを特徴とする、請求項30に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項32】
前記照星支持要素(20)は、前記調整要素(40)用誘導要素(28)を有することを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項33】
前記取付台(50)は、前記照星支持要素(20)が直立した位置にあるとき、および下方に折り重なったとき、前記調整要素(40)を所定の場所にロックする誘導要素(51)を有することを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項34】
請求項1に記載の照星支持要素(20)の内側でばね要素(75)により支持され前記照星(10)に解放可能に接続された、請求項16に記載の調整要素(40)、ならびに
前記照星支持要素(20)および前記調整要素(40)が、請求項7~15のいずれか一項に記載の心棒(30)上で枢動できるように、前記心棒(30)により支持される、請求項21に記載の取付台(50)
を特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項35】
前記ばね要素(75)は、前記照星支持要素(20)上で軸受面(24a)をしっかり押さえ、スナップで取り付けられた位置または固定した位置で前記照星(10)を保持するために前記調整要素(40)に力を加えることを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項36】
前記ばね要素(75)は、前記ばね要素(75)の一方の軸端部で前記照星支持要素(20)上の突起(24)上の前記軸受面(24a)をしっかりと押さえつけ、
前記ばね要素(75)の他方の軸端部で、前記調整要素(40)の第2の部位(42)上で軸受面(42a)を圧迫する
ことを特徴とする、請求項35に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項37】
前記照星(10)は、前記ばねの力に抗して、前記照星(10)の回転を防止する、前記照星(10)がスナップで取り付けられた位置から、前記照星(10)の高さを調整するために前記照星(10)が回転できる位置まで前記照星(10)を引っ張ることにより、回転する位置に移ることができることを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項38】
前記照星支持要素(20)を横方向に調整するために、前記照星(10)がスナップで取り付けられた前記位置から前記照星(10)を引っ張ることにより、前記調整要素(40)が、前記心棒(30)へのトルク伝達接続から動いて、トルクが伝達されない、前記心棒(30)への接続になることができるように、前記心棒(30)に対して前記調整要素(40)内で孔(44)の動きが生じ、
前記接続がトルクを伝達しないとき、前記取付台(50)上の所定の場所に軸方向に固定された前記心棒(30)を回すことによって前記照星支持要素(20)の横方向の調整を達成することができ、前記心棒(30)の回転する動きは、前記心棒(30)と前記照星支持要素(20)の間で、ねじ山を切られた結合(27a、29a;38a、38b)により前記照星支持要素(20)に伝達され、その結果、前記照星支持要素(20)は横方向に動く
ことを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項39】
前記調整要素(40)の前記第2の部位(42)は、前記照星支持要素(20)を上下にはじく枢動する動きの間に前記取付台(50)内の傾斜部(51)と接触するようになることができ、その結果、前記調整要素(40)は、前記ばね要素(75)の力に抗して動くことができ、前記調整要素(40)は、前記傾斜部(51)と接触するようになるとき、前記ばね要素(75)の力に抗して、枢動する動きの間に前記心棒(30)と前記照星支持要素(20)の間の前記トルク伝達接続が維持される限りにおいてだけ動くことができることを特徴とする、請求項27に記載の調整可能な跳ね上げ式照準器組立体(70)。
【請求項40】
自動火器(1)、詳細には機関銃または突撃銃であって、請求項27に記載の照準器組立体(70)を具備することを特徴とする自動火器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動火器用調整式照準器組立体に関し、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器に関する。本発明はまた、そのような照準器組立体用照星支持要素に関する。本発明はまた、照準器組立体用の心棒および取付台に関する。本発明はまた、そのような照準器組立体を装備する自動火器に関する。
【背景技術】
【0002】
提出する文書では、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」などのような位置の用語は、銃腔軸が水平であり、かつ前方に向けて射手から離れて発砲が行われる小火器に関する。
【0003】
調整式照準器は、基本的に従来技術により公知である。したがって、枢動する照星は、照星が直立したときに照星の高さを調整可能な調整ねじが照星内に置かれる独国特許出願公開第39 38 797(A1)号明細書により公知である。米国特許第4,686,770号明細書により公知の照準器を用いる場合、照星は、調整ねじを回すことにより横方向に調整可能である。照星の高さは、ねじ山を切られたピンを用いて調整できる。
【0004】
照準器要素を伴う搭載ブラケットは、ばねの力に抗して照準モードから調整モードに切り替えできる調整要素を備える国際公開第2008/092688(A1)号により公知であり、調整要素は、照準モードにあるときにラッチ機構により照準器要素に解放可能に固定され、調整モードにあるときにさまざまな照準モードにできる。この発明はまた第2の搭載ブラケットに関し、第2の搭載ブラケットは、小火器上の被筒上に直接置くことができ、かつ枢動要素を中心に待機位置から、留め金(brace)に抗して銃腔軸に対して横方向の動作位置に照準器要素を固定する保持要素を第2の照準器要素が有する動作位置に枢動できる第2の照準器要素を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願公開第39 38 797(A1)号明細書
【特許文献2】米国特許第4,686,770号明細書
【特許文献3】国際公開第2008/092688(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の基本的な目的は、代替の調整式照準器組立体を作成することであり、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器を作成することである。詳細には、数少ない部品を有し、軽量かつ小型で、より容易に作り出すことができる機械式照準器組立体を作成すべきである。照準器組立体が故意ではなく横方向に移動することを防止するが、使い勝手のよい手法で故意に横方向に動くことを可能にする、照準器組立体のための機構を作成することもまた本発明の目的である。照準器組立体用の照星支持要素、心棒、および調整要素を作成することもまた本発明の基本的な目的である。その上、照準器組立体を伴う自動火器を作成することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの課題は、請求項1、7、16、21、27、および40の特徴により解決される。
【0008】
本発明の第1の態様によれば、調整式照準器組立体用の、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器用の照星支持要素を作成する。
【0009】
本発明による照星支持要素は、第1の部位、および第1の部位に接続された第2の部位を伴う中空要素を備える。照星支持要素の第1の部位は、詳細には照星を受け入れるために使用される。第2の部位は詳細には、ばね要素、および照星に解放可能に付着できる調整要素を受け入れるために使用される。
【0010】
第1の部位と第2の部位の間で半径方向内側に伸展し、照星用制限要素およびばね要素用停止部の役割を果たす少なくとも1つの突起が存在する。突起は、調整機器が照星支持要素の第1の部位および第2の部位の内部で軸方向に動くことができるように設計される。
【0011】
本発明による照星支持要素はまた、第2の部位内に少なくとも1つのねじ山を切られた孔を包含する。この孔で心棒を受け入れることができる。照星支持要素は、好ましくは跳ね上げ式照準器である、すなわち、小火器に付着した取付台上で上下に折りたたむことができる。具体的にはねじ切りを設計して心棒の回転を照星支持要素に伝達する。心棒は、このために孔の中のねじ切りに対応するねじ切りを有する。
【0012】
換言すれば、本発明による照星支持要素と共に、中空の照星支持要素内でばねにより支持され、さらにまた、たとえばねじ山を切られた接続により照星に解放可能に付着できる調整要素を使用できる。そのような照星支持要素は、ばね要素の力と反対方向に上下に折りたたむことができ、すなわち、心棒の回転軸を中心に枢動できる。そのような照星支持要素はまた、調整要素に解放可能に付着した照星がばね要素の力と反対方向にばね要素の力を用いて動くことができるようにし、その結果、照星は、ばねの力と反対方向に所定の場所にスナップ嵌合した場所から動くことができ、次いで自身を回すことにより垂直に調整でき、その後、ばねの力により所定の場所にスナップ嵌合した場所に戻る。さらにまたそのような照星支持要素を、ねじ山を切られた心棒に支持できる。それと共に心棒の回転を照星支持要素に伝達することができ、次いで心棒を回す方向に応じて照星支持要素を左右に動かすことができる。
【0013】
好ましい実施形態では、内側に伸展する少なくとも1つの突起は円形または環状であり、調整要素を挿入できる孔を有する。
【0014】
好ましい実施形態では、第2の部位は、その軸端部に、調整要素を誘導する誘導要素を有し、その結果、調整要素は、制御された手法でより容易に動くことができる。
【0015】
誘導要素は、好ましくは第2の部位の両側にある軸方向スロットにより形成される。対向するスロットは、調整要素の動きを制御しやすくする。スロットはまた、調整要素の一部が伸展できる開口部を形成し、その結果、照星支持要素の内側で調整要素の動きを制限する停止部もまた形成される。
【0016】
誘導をさらに改善し、さらにまた調整要素を容易に作り出すことができるようにするために、心軸用の、2つの軸方向に対向するねじ山を切られた孔が存在するときが特に好ましく、誘導要素は、これら2つのねじ山を切られた孔の間で軸方向に中心合わせされる。
【0017】
中空本体の外側幾何形状は、多角形の外周を、好ましくは八角形の外周を有することが好ましい。八角形の設計は強固であり、誘導要素を形成するスロットを形成しやすくする。詳細には、これによりスロットの中心合わせが容易になり、その結果、対称性が維持される。
【0018】
第1の部位は、好ましくはその軸端部に、照星を所定の場所にスナップ嵌合できる少なくとも1つの溝を有する。単一の溝を用いる場合、照星を180°の増分で所定の場所にスナップ嵌合可能である。第1の部位は、その軸端部に、直角で交差する、照星を所定の場所にスナップ嵌合できる2つの溝を有することが特に好ましい。2つの溝により、照星は、90°の増分で所定の場所にスナップ嵌合できるようになる。溝は角をなす横断面または円形の横断面を有することができる。角をなす溝または円形の溝はまた、互いに組み合わせることができる。したがって、銃身に平行な溝は、たとえば平らになったU字形の形をとる円形横断面を有し、一方、銃身に直角な溝は、照星が故意ではなく外れるのを防止するために、好ましくは照星の厚さよりも最小限大きな角をなす横断面を有するときが好ましい。その結果、照星はこの実施形態では、ばねの力に抗して自身を引き抜くことによってだけ取り除くことができるが、自身をねじって溝の外に出すことにより取り除くことができない。
【0019】
本発明の第2の態様は、照星支持要素を取付台に枢動可能に搭載できるようにする調整式照準器組立体用の心棒、詳細には垂直および横方向に調整できる、跳ね上げ式照準器用の心棒に関する。心棒の本体は、トルクを伝達できる、調整要素内の開口部の形状に対応する輪郭を有する。心棒本体はまた、回転を伝達できる少なくとも1つの第2のねじ切りを有し、第2のねじ切りは、照星支持要素内の少なくとも1つの第1のねじ切りに対応する。
【0020】
換言すれば、本発明による心棒は、トルクを伝達できるように照星支持要素に付着でき、トルクが伝達されない手法で付着できる。調整要素は、ばね要素の力を用いてばね要素の力に抗して心棒に対して、詳細には心棒に直角に動くことができる。
【0021】
トルク伝達接続では、照星支持要素は、上下に折りたたまれることができるが、横方向に動くことはできない。トルクが伝達されない接続では、照星支持要素は、横方向に動くことができる。軸方向に固定された心棒の回転は、この回転を照星支持要素上のねじ切りに伝達し、その結果、照星支持要素は横方向に動く。
【0022】
好ましい実施形態では、輪郭の外側の外周は、心棒の外周に沿って配向される。詳細には心棒の特有の軸領域を越えて伸展する外周の輪郭は、第1の幾何形状との係合を容易にし、詳細には強固なトルク伝達接続をもたらす。
【0023】
構造上簡単な実施形態では、輪郭は、心棒の軸方向に伸展する、心棒本体上の少なくとも2つの、好ましくは4つの凹部により形成される。各凹部は、好ましくは隣接する平面状の表面に対して90°の平面状の表面を形成する。隣接する平面状の表面が互いに直接当接せず、むしろ心棒本体の外側表面の部位により分離されるときが有利であることが証明されている。外側表面のこれらの部位はこの場合、言わば丸みがある隅を形成する。
【0024】
これにより好ましくは、隅を介してではなく平面状の表面を介してトルクが伝達されることが確実になるという点で、詳細には強固で信頼できるトルク伝達を可能にする正方形の横断面を伴う輪郭がもたらされる。これにより、寿命もまた延びる。丸みがある隅は、トルク伝達接続を確立するために、調整要素内の鍵穴タイプの開口部の第1の幾何形状で係合を容易にする。
【0025】
好ましい実施形態では、輪郭は、心棒の両方の心棒方向で心棒本体のねじ山を切られた部位と境界をなし、その結果、換言すれば輪郭は、2つのねじ山を切られた部位の間で、具体的には第1のねじ山を切られた部位と第2のねじ山を切られた部位の間で、軸方向に配置される。ねじ山を切られた部位は、照星支持要素上のねじ切りの中に通されることが意図され、その結果、心棒の回転を照星支持要素に伝達できる。
【0026】
好ましい実施形態では、2つのねじ山を切られた部位は、単一のねじ山を切られた部位を形成する、すなわち、外側表面部位は、連続するねじ山が得られるように第1の輪郭部位および第2の輪郭部位を接合する第3の輪郭部位を形成する。換言すれば、正方形の横断面の4つの平面状の表面は、ねじ山を切られた隅により分離される。
【0027】
4つの平面状の表面を伴う好ましい輪郭を使用する場合、ねじ山は、好ましくは最初に心棒本体の中に切り込まれ、平面状の表面は、その後フライス削りされる。これにより、心棒を迅速に、正確に、かつ安価に作り出すことが可能になり、連続するねじ山により、照星支持要素は信頼できるように正確に調整されるようになる。輪郭を最初にフライス削りして、次いでねじ山を切ることもまた考えられる。
【0028】
取付台上に心棒を固定するために、心棒は、保持リング用の外周の溝、または心棒の端部の一方に止めピン用の孔を有することができる。
【0029】
好ましい実施形態では、心棒は、照星支持要素を横方向に調整するために心棒の他方の端部にツール用のスロット付ヘッドを有する。調整するためにねじ回し、またはコイン、または何らかの他のツールを使用できる。
【0030】
代替実施形態では、心棒は、把持表面を、詳細にはギザギザのあるノブまたはリブ付ノブを有し、ツールなしで照星支持要素を横方向に調整できるようにする。この実施形態は、戦闘状況で特に有利である横方向の調整をツールなしでより迅速に行うことができるので特に有利であることが証明されている。したがって、照星がばねの力に抗して外に引っ張り出され、右手でノブを回すという点で、横方向の調整を行うことができる。
【0031】
本発明の第3の態様によれば、調整式照星用の、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器用の調整要素が存在する。調整要素は、長手方向に伸展する第1の部位、および第1の部位に接続された平坦な第2の部位を有する。第1の部位はまた、好ましくは第1の部位の軸端部上のねじ山により形成される、照星に第1の部位を解放可能に接続するための手段を有する。
【0032】
第2の部位は、その第1の幾何形状を用いて得られるトルク伝達接続のために設計された、照星支持要素を支持する心棒が挿入される鍵穴タイプの開口部を有し、第2の幾何形状を用いて心棒によるトルクの伝達を防止する、すなわち、トルクが伝達されない、心棒との接続を形成する。
【0033】
これにより、好ましくは3つの異なる調整形態のために、具体的には上下に折りたたむために、ならびに横方向および垂直方向に調整するために、スナップで取り付けるシステムを形成する照準器の組立体の一部の役割を果たす調整要素がもたらされる。
【0034】
鍵穴タイプの開口部は、心棒に対して、詳細には心棒に直角に調整要素を動かし、調整要素を動かして心棒と係合させる(係合位置)または心棒との係合を外す(解放位置)ことを可能にするので、横方向の調整のために特に重要である。鍵穴タイプの開口部は、上下に折りたたむために、または垂直方向に調整するために必要ないが、有利である。
【0035】
係合位置は、トルク伝達接続が得られる、心棒に対する調整要素の位置に対応する。照星支持要素は、照星が所定の場所にスナップ嵌合するように上下に折りたたまれたときにこの位置にある。照星支持要素は、鍵穴の幾何形状が基本的には心棒の輪郭表面を所定の場所に固定するので、この位置で横方向に調整できず、その結果、心棒の回転は防止される。
【0036】
用語「トルク伝達接続」は、調整要素が心棒に対してトルクを伝達できる位置をとることを意味する。この位置は、照星支持要素およびしたがって照星の意図しない横方向の調整を防止する。この位置で心棒自体の軸を中心に心棒を回転させようとする場合、調整要素内の鍵穴タイプの開口部は逆トルクを加え、横方向の調整を防止する。
【0037】
ばねの力に抗して照星を引っ張ることにより、調整要素は解放位置の中に動く。照星支持要素(およびしたがって調整要素)は、心棒と調整要素の間のこの接続がトルク伝達接続ではないのでこの位置で横方向に調整できず、したがって、トルクをまったく伝達できない。軸方向に固定された心棒はこの場合、手動で、またはツールを用いて回すことができる。この回転は、ねじ結合を介して照星支持要素に伝達され、照星支持要素は、次いで横方向に、すなわち心棒の軸方向に動くことができる。
【0038】
円形部位は直線状部位に遷移し、直線状部位は次いで、ある程度軸方向伸展した後、長方形部位に遷移するときが有利である。2つの形状を接続する直線状部位は、好ましくは第1の部位の円筒状本体の回転軸に少なくとも部分的に平行である。直線状部位は、詳細には第1の形状の一部である。
【0039】
鍵穴タイプの開口部は、詳細には調整要素を通過でき、その結果、取付台上で照星を支持する心棒は、調整要素を通過できる。鍵穴タイプの開口部は、2つの幾何学的形状、詳細には円形部位および長方形部位により実質的に形成できる。この長方形部位は、詳細には丸みがある隅を有することができる。長方形部位の代わりに、第2の部位もまた円形とすることができる。
【0040】
本発明の有利な実施形態では、第1の部位の軸方向反対側にある第2の部位の端部は、第1の半径、および第1の半径と異なる第2の半径を有する、丸みがある隅を有する。異なる半径の丸みがある隅を用いると、調整要素と取付台の間で最適な相互作用を得ることができる。詳細には、照星が上下にはじかれたとき、丸みがある隅により調整要素を取付台上の傾斜部と接触するようにさせることができ、調整要素は傾斜部を越えて滑ることができるようになる。この接触は、詳細にはばね要素の力に抗して折りたためる動きの間に行われ、一方、「越えて滑ること」は、ばね要素の力を用いて行われる。詳細には、第2の部位の下側の隅がその半径の両方を用いて傾斜部を越えて通過するとき、調整要素は、「下方に滑る」、すなわち、所定の場所にスナップ嵌合した、固定した位置になることができる。
【0041】
本発明の第4の態様によれば、ばね荷重式調整要素を有する、照星支持要素用取付台が存在する。本発明による取付台は、照星支持要素が上または下にはじかれたときに所定の場所に調整要素をロックする誘導要素を有する。
【0042】
この誘導要素は、枢動する動き、すなわち上下に折りたたむ間にばね要素の力が吸収される取付台の恒久的接触表面であり、上下に折りたたまれた後に調整要素は下方に滑り、ばね要素の力を用いて所定の場所にスナップ嵌合し、その結果、はじく手順を完了する。
【0043】
好ましい実施形態では、取付台は、基部を包含し、照星支持要素を枢動して支持するための心棒が挿入される、基部の表面に実質的に垂直な2つの対向するタブを伴い、誘導要素は、タブの間で基部上の接触表面により形成される。
【0044】
接触表面は、基部に対して角度をなす可能性がある。接触表面はまた、心棒に平行である可能性がある。この接触表面は好ましくは、傾いた側が調整要素に面する傾斜部の形状をとる。傾いた、または角度をなす接触表面は、有利には両方とも丸みがある隅の連続する「係合」を、すなわち、小さい方の半径を有する隅および大きい方の半径を有する隅との係合を可能にする。
【0045】
取付台は、好ましくはガスブロックに付着する、またはガスブロックの一体部分である。
【0046】
本発明の第5の態様は、自動火器用の、調整式照準器組立体を、詳細には垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器を備える。
【0047】
照準器組立体は、枢動可能に取付台内の心棒に支持された照星支持要素を備え、照星支持要素は、心棒が挿入される鍵穴タイプの開口部を包含する、照星に解放可能に接続されるばね荷重式調整要素を有する。調整要素は、照星支持要素の内側にある2つの位置の間で心棒に対してばねの力を用いてそれに抗して動くことができ、その結果、鍵穴タイプの開口部は、係合位置で照星支持要素が心棒に沿って横方向に動くのを防止し、解放位置にあるときに照星支持要素が横方向に動くことができるようにする。
【0048】
換言すれば、心棒は、トルクを伝達できるように照星支持要素に付着でき、トルクが伝達されないように付着できる。調整要素は、このためにばね要素の力を用いてばね要素に抗して心棒に対して、詳細には心棒に直角に動くことができる。
【0049】
トルク伝達接続では、照星支持要素は、上下に折りたたむことができるが、横方向に動くことはできない。トルクが伝達されない接続では、照星支持要素は、横方向に動くことができる。
【0050】
軸方向に固定された心棒を回すことにより、好ましくは回転する動きは照星支持要素内のねじ切りに伝達され、それにより、照星支持要素は横方向に動く。
【0051】
そのような照星支持要素は、依然として使い勝手のよい手法で故意の横方向の調整を可能にしながら、故意ではない横方向の動きに対して照星が固定される機構を有する。
【0052】
この「安全装置」は、左手を用いて照星上に引っ張ることにより解放でき、照星は、次いで右手を用いて心棒を回すことにより横方向に、すなわち左右に動くことができる。鍵穴開口部は、この時点で解放位置にある。「照星の横方向の調整」は、照星支持要素の横方向の動きを指し、照星の左右への動きをもたらす。調整完了後、照星を解放できる。ばね要素は、調整要素上の鍵穴を心棒上の係合位置に押し込む。この位置では、横方向の調整を行うことはできない。
【0053】
この機構は、技術的観点から容易に作り出すことができ、その結果、部品数、ならびに垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器の複雑さを低減することが事実であることが証明されている。そのような照準器組立体は、非常に小型であり、従来技術による照準器組立体、たとえばMG5機関銃用照準器組立体よりも軽量である。同時に、そのような照準器組立体は、使い勝手のよい手法で容易に操作できる横方向調整用固定機構を有する。照準器組立体は、数多くの異なる自動火器、詳細には機関銃および突撃銃で使用できる。
【0054】
本発明による照準器組立体は、たとえばMG5機関銃で使用される部品よりも著しく少ない部品を有することが真実であることが証明されている。
【0055】
鍵穴開口部は、好ましくは支持要素を完全に通過し、その結果、取付台に照星を支持するための心棒は、孔を通して挿入できる。鍵穴開口部は、2つの幾何学的形状により、詳細には直線状部位を伴う円形部位、および幅が直線状部位の幅および円形部位の直径よりも大きな長方形部位により実質的に形成できる。
【0056】
照準器組立体用の心棒の本体は好ましくは、調整要素が係合位置にあるとき、心棒を回そうとするときに横方向の動きを防止するトルクを発生させるように調整要素内の開口部の幾何形状に対応する輪郭を有し、調整要素が解放位置にあるときだけ横方向の調整を行うことが可能である。
【0057】
照準器組立体内の心棒の輪郭は、好ましくは心棒の本体上にねじ山を切られた部位と両方の軸方向で境界をなし、これらのねじ山を切られた部位は、照星支持要素内のねじ山を切られた孔に対応する。軸方向に固定された心棒の回転は、ねじ山を切られた接続を介して最適な手法で照星支持要素に伝達できる。
【0058】
照星支持要素は、好ましくは調整要素を動かすための誘導要素を有し、その結果、調整要素の動きはよりよく制御される。
【0059】
取付台は好ましくは、照星支持要素を上方にはじくとき、および下方にはじくときに調整要素が所定の場所でスナップ嵌合する誘導要素を有する。
【0060】
照準器組立体は、たとえば上記で記述する照星支持要素と共に使用できる。照準器組立体は、たとえば上記で記述する心棒と共に使用できる。照準器組立体は、たとえば上記で記述する調整要素と共に使用できる。照準器組立体は、たとえば上記で記述する取付台と共に使用できる。照準器組立体は詳細には、上記で記述する照星支持要素、上記で記述する心棒、上記で記述する調整要素、および上記で記述する取付台と共に使用できる。
【0061】
照準器組立体は好ましくは、上記で記述する照星支持要素の内側でばねにより支持され照星に解放可能に接続された、上記で記述する調整要素を備える。照準器組立体はまた、上記で記述する心棒により照星支持要素および調整要素が枢動可能に支持される、上記で記述する取付台を備える。
【0062】
ばね要素は好ましくは、照星支持要素をしっかり押さえ、照星をスナップで取り付けられた位置または固定した位置で保持するために調整要素に力を加える。ばね要素は好ましくは、ばね要素の一方の軸端部で照星支持要素上の突起の端部表面をしっかり押さえ、ばね要素の他方の軸端部にある、調整要素の第2の部位上の軸受面上に存在する。
【0063】
照星は好ましくは、ばねの力に抗して引っ張り、照星の高さを調整するために照星を回転させることができる回転位置に照星を動かすことにより照星が回るのを防止する、照星がスナップで取り付けられた位置から解放できる。
【0064】
照星を引っ張って照星をそのスナップで取り付けられた位置から外すことによりさらにまた、照星支持要素を横方向に動かすために、心棒へのトルク伝達接続から、トルクを伝達できない、心棒との接続に調整要素を動かすことができるように、心棒に対して調整要素内の開口部の動きがもたらされ、接続がトルクを伝達しないときの、照星支持要素のこの横方向の動きは、取付台に軸方向に固定された心棒を回すことにより得られ、その結果、心棒の回転は、照星支持要素に心棒をねじ接続することにより照星支持要素に伝達され、その結果、照星支持要素は横方向に動く。
【0065】
さらにまた、調整要素の第2の部位は、照星支持要素が上下にはじかれるときに枢動する動きの間に取付台内の傾斜部と少なくとも部分的に接触させることができ、その結果、調整要素は、ばね要素の力に抗して動くことができ、ばね要素の力に抗する調整要素の動きは、枢動する動きの間に心棒と照星支持要素の間のトルク伝達接続が連続して維持される限りにおいて、傾斜部と接触しているときだけ可能である。
【0066】
本発明の第6の態様は、上記で記述する照準器組立体を具備する自動火器に、詳細には機関銃または突撃銃に関する。
【0067】
本発明の代表的実施形態について、添付の概略図面を参照して以下でより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】調整要素に解放可能に接続でき、照準器組立体で使用できる照星を数多くの透視図により示す。
【
図2】照星支持要素の好ましい実施形態を3つの透視図により、および断面図で示す。
【
図3】
図2の照星支持要素を枢動可能に支持するための心棒の好ましい実施形態を2つの透視図により示す。
【
図4】調整要素の好ましい実施形態を2つの透視図により示す。
【
図5】
図3の心棒を支持するための取付台の好ましい実施形態を2つの透視図により、および断面図で示す。
【
図6】照準器組立体の好ましい実施形態を2つの透視図により示す。
【
図7】
図6の照準器組立体を2つの断面図により示す。
【
図8】
図3の心棒の第2の好ましい実施形態を示す。
【
図9】
図6および
図7の照準器組立体の断面図の画像t1を直立した位置で示す。
【
図10】下方にはじかれている間の、
図9の照準器組立体の断面図の2つの画像(t2、t3)を示す。
【
図11】下方に折りたたまれたときの、
図9の照準器組立体の断面図の第4の画像(t4)を示す。
【
図12】横方向の調整を開始するときに第1の画像(t1)で示す直立した位置で
図6および
図7の照準器組立体の2つの断面図を示す。
【
図13】照星が外に引っ張り出された、
図12の照準器組立体の第5の画像(t5)の2つの断面図を示す。
【
図14】横方向の調整が完了した後の、
図12の照準器組立体の第6の画像および第7の画像(t6、t7)の3つの断面図を示す。
【
図15】垂直調整を開始するときの第1の画像(t1)で、および照星がスナップで取り付けられた位置から引っ張り出され回転させられた第8の画像(t8)で、
図9の照準器組立体を2つの透視図により、および2つの断面図で示す。
【
図16】垂直調整完了後に第8の画像(t8)で、ならびに第9および第10の画像(t9、t10)で、
図15の照準器組立体を3つの透視図により示す。
【
図17】照準器組立体の一部分を、詳細には心棒と調整要素の係合を透視図により、および外部の一部を除いた図解で示す。
【
図18】本発明による照準器組立体を伴う自動火器の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0069】
自動火器用調整式照準器組立体の構造および機能性、ならびにこの照準器組立体を有する自動火器について図面を参照して以下で説明する。図面は、本発明の好ましい実施形態を示す。したがって、詳細には垂直および横方向に調整できる跳ね上げ式照準器に基づき構造および機能性について説明する。
【0070】
明瞭にするために、図面のすべてに参照記号すべてを含むわけではない。しかしながら、図面すべてで同じ参照記号を使用する。
【0071】
図1は、調整要素40(
図4)用の部位11を伴う、垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器組立体70用照星10を示し、照星10では、部位11はまた、調整要素40上のねじ切りに対応するねじ切り12を有する。部位11は、長手方向に伸展し、対応するおねじ切りを伴う調整要素40が挿入されるめねじ切りを伴う止り穴13を有する。この照準器は照星である。他の形態もまた考えられる。
【0072】
図2は、垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器組立体用照星支持要素20の好ましい実施形態を示す。
【0073】
照星支持要素20は、照星10を受け入れるための第1の部位と、照星10に解放可能に接続された調整要素40、およびばね要素75を受け入れるために第1の部位22に接続された第2の部位23とを伴う中空体21を有する。2つの部位22、23は、中央部内に孔24cを有する、半径方向内側に突出する外周突起24により中空空間内で分離される。
【0074】
調整要素の一部は、第2の部位から孔24cを通り第1の部位の中に伸展でき、その結果、調整要素40は、照星支持要素20の第1の部位22および第2の部位23の内側で軸方向に動くことができる。
【0075】
外周突起24は、
図1に示さない心棒30(
図3)に面する下側表面を有し、同じく
図1に示さないばね要素75(
図7)用軸受面の役割を果たす端部表面24aを形成する。突起24は、その上側表面上に、すなわち、
図1に示さない照星10に面して、照星10用制限要素の役割を果たす端部表面24bを有し、すなわち、照星10は、部位11の照星10の軸方向端部でこの表面24bを圧迫できる。照星10は、表面24bを圧迫するとき、照星10の最も低い位置にある。
【0076】
照星支持要素20はまた、第2の部位23の下端部上に2つのねじ山を切られた孔27、29を有する。図示しない心棒30をこれら2つの孔27、29の中に挿入して、図示しない取付台50(
図5)上に照星支持要素20を支持できる。心棒30の回転はまた、これらのねじ山を切られた孔27、29を介して照星支持要素20に伝達でき、その結果、照星支持要素20は、横方向に動くことができる。信頼のできる強固な照星支持要素20を得るために、ねじ山を切られた孔27、29を取り囲む部位は強化される。ねじ山を切られた孔27、29に面している部位の端部は、円形部位を有し、すなわち半径r3を有し、それにより、照星支持要素20が取付台50またはガスブロック60に接触するようになることなく照星支持要素20を上下に折りたたむことが可能になる。
【0077】
照星支持要素20はまた、調整要素40用の第2の部位23の軸端部上に誘導要素28を有する。誘導要素28は、第2の部位23を通る軸方向スロットにより形成される。換言すれば、誘導要素28は、第2の部位23を分離して、ねじ山を切られた孔27、29をそれぞれ有する2つのタブ23a、23bにし、スロットは、これら2つの孔27、29の間で対称に置かれる。
【0078】
中空体21の外形は、明らかに八角形の横断面およびH字形輪郭を有する。
【0079】
直角に相互作用する、照星10がスナップ嵌合する第1の部位の上端部上に、2つの溝25、26が存在する。この実施形態では、これらの溝は隅を有し、同じサイズであり、その結果、照星は回転でき、90°の増分で所定の場所にロックできる。他の形状もまた可能である。詳細には、銃身に平行ないわゆる平らになったU字形もまた考えられ、射手が見る視野を広げる。
【0080】
図3は、取付台50(
図5)に
図2の照星支持要素20を枢動可能に支持できる調整式照準器組立体70用の心棒30を好ましい実施形態で示す。
【0081】
心棒30の本体31は、調整要素40(
図4)内の孔44の第1の幾何形状45、45aに対応し、かつ心棒30から照星支持要素20に、およびその逆にトルクを伝達できる輪郭32を有する。心棒本体はまた、照星支持要素を横方向に動かすために、照星支持要素20に心棒の回転を伝達できる第1のねじ山を切られた部位38aおよび第2のねじ山を切られた部位38bを有する。
【0082】
輪郭は、2つのねじ山を切られた部位38a、38bの間で軸方向に配置され、その結果、輪郭32が心棒本体31上のねじ山を切られた部位38a、38bと両方向に境界をなす。ねじ山を切られた部位38a、38bは、下の画像で容易に理解できるように、それぞれ部位s2およびs3に沿って軸方向に進展する。
【0083】
2つのねじ山を切られた部位38a、38bは、別のねじ山を切られた部位、すなわちねじ切り38cにより互いに接続され、その結果、これら3つのねじ山を切られた部位38a、38b、38cは、単一の連続するねじ切りのためにある。下の図では、ねじ切り38cを(左から右へ下方に傾斜する)斜線で示す。ねじ切り38cは、部位s2とs3の間で、外側表面部位34上で軸方向に伸びる。ねじ切り38a、38b、38cは、細目ねじ、すなわち、狭い輪郭および高低差の少ない斜面を伴うねじ山である。
【0084】
輪郭32は、平面状の表面を形成する外周の4つの凹部33により形成され、平面状の表面はそれぞれ、2つの隣接する平面状の表面に対して90°にある。換言すれば、心棒30の輪郭32の横断面は、ある種の長方形ナットを形成する。輪郭を描く部位32,すなわち4つの平面状の表面33は、ねじ山を切られず、対応する平面状の表面33の間で外側表面部位を形成する部位34だけは、ねじ山を切られる38cである。
【0085】
心棒30は、その2つの端部の一方に保持リング用の外周の溝35を有する。心棒30は、その他方の端部にスロット付ヘッド36を有する。たとえば、照星支持要素20を横方向に調整するためにねじ回しまたはコインの形をとるツールを中に置くことができる。
【0086】
外周の溝35から始まり、軸方向に部位s1、s2、輪郭32、部位s3、s4、およびスロット付ヘッド36が存在する。部位s1およびs4は、取付台50内の孔の中に置かれる心棒本体21の部位である。部位s2およびs3は、ねじ山を切られ、照星支持要素が中央部にあるとき、対応する孔27、29の中に通される。照星支持要素20が中央部から左右に動くとき、ねじ山を切られた部位38cもまた、孔27または29の中に通すことができる。
【0087】
一方の部位s1の直径は、他方の部位s4の直径よりも小さいことは容易に理解できる。取付台内の孔はこれらの直径に対応するので、さらにまた異なるサイズからなる。その結果、心棒30は、この場合、右側にある一方の側からだけ取付台の中に挿入できる。部位s2、s3、およびs4の直径は、実質的に同じである。平らになった凹部33がs2とs3の間で軸方向に配置されることもまた明確に理解できる。
【0088】
図4は、調整式照準器組立体用調整要素40を好ましい実施形態で示す。調整要素40は、直立した位置で示され、およそ角度αで枢動でき、その結果、調整要素40を下方に折りたたむ。調整要素40を直立した位置から水平な位置に枢動させる角度は90°である。
【0089】
調整要素は、長手方向に伸展する第1の部位41、および第1の部位に接続された平面状の第2の部位42を有する。第1の部位は円筒状であり、その端部に、
図1に示す照星10に調整要素40を解放可能に接続できるねじ切り43を有する。(ねじ山を切られた部位43を含む)円筒状部位は、その直径のおよそ8倍長い。
【0090】
第2の部位は平坦であり、平面状であり、長さl、幅b、および厚さまたは深さtの形状を伴う実質的に長方形である。幅は、厚さtのおよそ4倍である。長さlは、幅bのおよそ1.5倍である。第1の部位41は、第2の部位42の長さのおよそ2倍である。第2の部位42はまた、丸みがある、または平らになった隅r1、r2を有し、これらの隅について、以下でより詳細に説明する。
【0091】
第2の部位42の2つの短辺の一方は、中央部でねじ切り43を伴う端部に対向する円筒状の第1の部位41の端部に接続される。これは、長方形、または第2の部位42の上辺である。第2の部位42の厚さtは、円筒状部位の直径におよそ対応する。第2の部位42はまた、その上側表面上に軸受面42aを有し、軸受面42a上で、第1の部位41に同軸のばね要素75は、軸受面42aをしっかりと押さえる、またはばね要素75は、軸受面42aを圧迫するようになることができる。
【0092】
したがって、調整要素は、キーブランク(key blank)の形状に概略的に類似する。
【0093】
第2の部位42は、
図2の照星支持要素20を支持するために
図3の心棒を挿入できる、本発明による鍵穴タイプの開口部44を有する。
【0094】
鍵穴開口部44は、第2の部位を通過し、2つの幾何学的形状、具体的には直線状部位45aを伴う円形部位45および丸みがある隅を伴う長方形部位46により実質的に形成される。d1の直径を有する円形部位45は、直径d1よりも大きな直径d2を有する長方形部位46の上方にある。
【0095】
円形部位45が、同じ直径d1を有する直線状部位45aに遷移し、直線状部位45aが次いで、規定された長さの後に長方形部位46に遷移するときは有利である。2つの形状を接続する直線状部位45aは、第1の部位41の円筒状本体の回転軸に少なくとも部分的に平行である。直線状部位45aは、四角ナットを包含するトルク伝達位置にある四角レンチのように機能する。直線状部位45aは、詳細には第1の形状の一部である。
【0096】
孔44は、円形部位45内で心棒30とトルク伝達接続を形成し、トルク伝達接続は、心棒が下方に長方形部位46の中に滑るときに解放され、その結果、照星支持要素20は、横方向に動くことができる。それぞれの位置または接続を得るために、調整要素40は、心棒30に対して直角に動くことができる。その結果、円形部位45、45aまたは長方形部位46は、心棒30の輪郭32とそれぞれ係合位置または解放位置になることができる。構造的に単純な解決手段を得るために、直径d1は、心棒本体31の直径よりもわずかに小さくなるように選択され、その結果、直線状部位45aは、心棒の平面状の輪郭32、33にぴったりと合う。
【0097】
調整要素40は、その下端部に、第1の半径r1、および異なる第2の半径r2を有する、丸みがある隅を有する。直立するとき、小さい方の半径r1を有する側は、銃口に、より近くなり、その結果、前方に向き、より大きな半径r2は、後方に向く。下方に折りたたまれたとき、小さい方の半径r1を有する側は上方を向き、大きい方の半径r2を有する側は下方を向き、取付台50に接触する。この幾何形状は、以下でより詳細に説明するように、取付台50との相互作用に関して特に有利であることが証明されている。
【0098】
図5は、
図4に示す一体化された調整要素を伴う、
図2に示す照星支持要素用取付台50を好ましい実施形態で示す。取付台50は、ガスブロック60に付着する。取付台は、フレーム52aを伴う基部52または床部を有する。フレーム52aは、調整要素40の一部が枢動する動きの間に伸展する、基部52を伴う凹部を形成する。フレーム上には、照星支持要素20の枢動を支持するために心棒30を受け入れる、基部52の表面に実質的に垂直な2つの対向するタブ53、54が存在する。
【0099】
調整要素40は、上下に跳ね上げられている間、基部52またはフレーム52a上で基部52および誘導要素51と接触するようになる。調整要素40は、ばね荷重式であるので、ばね要素75の力に抗して基部52および誘導要素51を越えることができる。直立位置にあるとき、調整要素40は、ばね要素75により基部52に押しつられる。
【0100】
調整要素40は、直立位置にある際も、下方に折りたたまれたときも、誘導要素51または接触表面により所定の場所でスナップ嵌合する。接触表面51は、基部52に対して角度をなす、または心棒30に平行であり、傾いた側が調整要素40に面する傾斜部のように形作られる。約60°~75°という角度は、これにより所定の場所に安全なスナップ嵌合がもたらされるという点で、傾斜部のために特に有利であることが証明されている。
【0101】
取付台50はまた、照星支持要素20が下方に折りたたまれたときにしっかり押さえられる完全停止部(dead stop)55を有する。
【0102】
図6は、取付台50上で心棒30により枢動可能に支持される照星支持要素20を備える、垂直および横方向に調整可能な跳ね上げ式照準器組立体を形成する調整式照準器組立体70を好ましい実施形態で示し、調整式照準器組立体70では、照星支持要素20は、心棒30が挿入される鍵穴開口部(図示せず)を有する照星10に解放可能に接続されるばね要素(図示せず)に支持される調整要素40を有する。調整要素40は、照星支持要素20内で心棒30に対して2つの位置の間でばね要素を用いてばね要素に抗して動くことができ、その結果、鍵穴開口部は、照星支持要素20が心棒30と係合したときに心棒に沿って照星支持要素20の横方向の動きを防止し、照星支持要素20が解放位置にあるときに照星支持要素20の横方向の動きを可能にする。
【0103】
照準器組立体70は、
図2に示す照星支持要素20の内側で支持され、かつ
図1の照星に解放可能に接続された
図4の調整要素40を備える。照準器組立体70はまた、照星支持要素20および調整要素40が、
図3に示す心棒30により枢動可能に支持される
図5に示す取付台50を備える。心棒30は、保持リング35aにより取付台50上の所定の場所に軸方向に固定される。取付台50は、ガスブロック60の一部である。ガスブロック60は、リベット61により銃身80上に固定される。
【0104】
調整要素40の第2の部位42がどのようにして照星支持要素20上のスロット28の中で誘導されるかもまた明確に理解できる。調整要素40の第2の部位42の下側表面は、基部52をしっかり押さえる、すなわち、基部52は、調整要素40を押し下げるばねの力に抗して作用する。
【0105】
図7は、照準器組立体70が直立している、または上方に跳ね上げられた位置にあるときに
図6の照準器組立体70を2つの断面図で示す。照星10または照星支持要素20は、枢動軸を形成する枢動心棒上で後方に枢動できる、すなわち、下方に折りたたむことができる。
【0106】
図7はまた、圧縮ばねの形をとるばね要素75がどのようにしてそれぞれ照星支持要素20および調整要素40上で軸受面24a、42aをしっかりと押さえるかを示す。照星支持要素20は心棒30に支持されるので、力Fは、第2の部位42に絶えず加えられ、それにより、照星10をそのスナップで取り付けられた位置または固定した位置に保つ。直立した位置で照準器組立体70を示し、力Fは下方向に作用し、開口部44の第1の幾何形状45、45aを心棒30上の輪郭32の上に押しつける。
【0107】
図8は、スロット付ヘッドの代わりにギザギザのあるノブ37を有し、ツールなしで照星支持要素20の横方向の調整を可能にする別の心棒30を伴う照準器組立体70を示す。組立体の残りの部分は、
図6および
図7に示すのと同じである。
【0108】
図9~
図12は、照準器組立体70が直立した位置から下方に折りたたまれた場合の枢動シーケンスを示す。
図9は、時間t1での、下方に折りたたむシーケンスの起点を示す。圧縮ばね75は、調整要素40を下方に押しつける。調整要素40は、取付台50内の基部52の水平表面をしっかり押さえる。右側にある小さい方の隅の半径r1の所で、調整要素40は、取付台50上の傾斜した接触表面51をしっかりと押しつける。これにより、武器を発射している間に照星支持要素20が下方に折りたたまれるのが防止され、さらにまた、どんな遊びも補償し、その結果、照星支持要素20、および詳細には照星10の振動を防止する。後方に枢動したときに照星支持要素20が従う経路は、完全停止部55により制限される。
【0109】
図10は、時間t2、およびその後の時間t3での2つの画像を示す。時間t2で、小さい方の半径r1は、調整要素40が下方に折りたたまれたときに取付台50上の傾斜した接触表面51を越えて滑る。調整要素40はその結果、(直線の矢印により示すように)ばねの力Fに抗して上方に押される。
【0110】
時間t3で、照星支持要素20は、さらに下方に折りたたまれる。調整要素40の左側の大きい方の半径r2は、取付台50上の基部52に接触するようになり、一方、小さい方の半径r1は、もはや傾斜部51と接触していない。調整要素40は、再度ばねの力に抗してわずかに持ち上がる。孔44が鍵穴形状である結果、心棒30は、照星10を横方向に調整するために心棒30上に形成された輪郭32を介して回転する。心棒30はまた、照星が下方に折りたたまれ上方にはじかれたときにも回転するので、照星の横方向の位置は変わらないことが確実になる。
【0111】
図11は、第4の時間t4で、照準器組立体70が下方に折りたたまれたときの照準器組立体70を示す。下方に折りたたまれたとき、照星支持要素20は、完全停止部55を介して取付台50に接続されたガスブロック60を水平方向にしっかり押さえる。照星支持要素20を所定の場所にロックするために、調整要素40上の大きな方の半径r2は、取付台50上の傾斜部51を越えて所定の場所にスナップ嵌合する。
【0112】
照準器組立体70または照星支持要素20は、照星10を引っ張る必要なしに上下に折りたたむことができる。半径r2および傾斜部51は、下方に折りたたまれたときに集合的にラッチ機構として機能し、その結果、照星支持要素20は、武器を発射している間(折りたたまれた)この位置のままでいる。少し力を加えることにより、照星をさらに引っ張ることなく、スナップで取り付けられた位置から照星支持要素20を解放して上方に跳ね上げることができる。照星は、シーケンスを逆にすることにより上方に跳ね上がり、直立した位置になる。
【0113】
したがって、調整要素40の第2の部位42は、照星支持要素20が上下に跳ね上げられているときに取付台50上で誘導要素51と少なくとも部分的に接触するようになることができ、その結果、調整要素40は、ばね要素75の力に抗して動くことができる。調整要素40は、誘導要素51と接触するようになるときだけ、枢動する動きの間に心棒30と照星支持要素20の間のトルク伝達接続が維持される限りにおいて、ばね要素75の力に抗して動くことができる。
【0114】
図9~
図11に示す好ましい実施形態によれば、調整要素40は、直立した位置(
図1)にあるときに基部52と接触するようになる。ラッチ機能は、実質的に傾斜部51により想定される。
【0115】
基部52を少し深くすることもまた考えられ、その結果、調整要素40は、直立した位置にあるときに基部52と接触するようにならない。この場合、傾斜部51は、調整要素40の下方の動きを制限する。
【0116】
図12~
図14は、照星支持要素20または照星10を横方向に調整するための過程を示す。
図12は、
図9に示す照準器組立体70の実施形態を示し、照星10は、直立したときに中央の位置に示されている。
【0117】
横方向に調整するために、照星10は、
図13に示すように、時間t5でばねの力に抗して調整要素40を用いて上方に引っ張られる。上側位置で、鍵穴開口部44の長方形部位46、すなわち「四角レンチ」は、輪郭32を、すなわち心棒30の四角ナットを解放し、その結果、心棒は横方向に動くことができる。心棒30は、次いで(ツールを使用して)回転できる。心棒30は、取付台50内で保持リング35aにより軸方向に固定され、したがって、ガスブロック60上の所定の場所に固定される。心棒30の回転は、ねじ山27、29および38a、38bからなる対のねじ結合を介して照星支持要素20に伝達され、その結果、照星支持要素20を軸方向に押す、または照星支持要素20を横方向に動かす。
【0118】
図14に示すように、照星支持要素20の横方向の動きによって所望の位置に到達すると、照星10を解放できる。照星10は、ばねの力により調整要素40と共に下方に押される。心棒30上の輪郭32(四角ナット)は、次いで調整要素40上の鍵穴開口部44内で第1の幾何形状45、45a(四角レンチ)と係合するようになり、その結果、所定の場所にロックされる。
【0119】
図14は、時間t6での、左側に向けた横方向の動きの端部位置を示し、時間t7での、右側に向けた横方向の動きの端部位置を示す。照星10がラッチ位置から外に引っ張られるとき、調整要素40内の開口部44は、調整要素40が心棒30とのトルク伝達接続から解放されるように心棒30に対して動き、その結果、照星支持要素20は、次いで横方向に動くことができる。その上、トルク伝達接続が解放されたとき、取付台50上に軸方向に固定された心棒30を回すことにより照星支持要素20の横方向の動きが得られ、心棒30の回転する動きは、心棒30と照星支持要素20の間でねじ結合27、29および38a、38bを介して照星支持要素20に伝達され、その結果、照星支持要素20は、横方向に動く。
【0120】
図15および
図16は、照準器組立体70に関する垂直調整過程を示す。時間t1の開始位置で、照星10は、照星支持要素20内の溝により所定の場所にロックされる。高さを調整するために、圧縮ばね75の力に抗して調整要素40と共に照星10を上方に引っ張られなければならない。この上側位置で、照星10は、次いで時間t8に示すように回すことができる。照星の高さは、照星10と調整要素40の間でねじ山12、43を介して照星自体の軸を中心に照星を手動で回すことにより調整される。照星10は、次いで時間t9で解放されたとき、
図16に示すように、時間t10で照星支持要素20内の溝の中の所定の場所にスナップ嵌合して戻る。時間t9およびt10は、上側端部位置および下側端部位置にある照星10を示す。
【0121】
したがって、照星10は、照星10の回転が防止される所定の場所にスナップ嵌合した場所から照星10を回すことができる位置まで、ばねの力に抗して引っ張ることができ、その結果、照星10の高さを調整できる。
【0122】
図17は、照準器組立体70の一部を切断して内部を曝露した透視図から得られる、心棒30上の輪郭32と鍵穴開口部44との機能性の別の図解を示す。
【0123】
直立した位置を、
図9、
図12、および
図14に示す位置で左側に示す。圧縮ばね75は、幾何形状45,45aが心棒30上の輪郭32と係合するようになるように、調整要素40を下方に押す。第2の部位42はまた、取付台50上の基部52の中に押し込まれる。どのようにして直線状部位45aが平面状部位32に平行になり、四角ナットに対する四角レンチの手法で平面状部位32に対して同一平面をなすかを明確に示すことができる。
【0124】
図17の右側に、
図13および
図15に示す位置に対応する、第2の部位42が上方に引っ張られたときの位置を示す。照星10は、ばね75の力に抗して調整要素40を上方に引っ張り、その結果、心棒30は、第2の幾何形状の中に包含される。第2の幾何形状45は、より大きな直径を有し、心棒30がそれ自体の軸を中心に回ることができるようにする。
【0125】
図18は、上記で記述する照準器組立体70を伴う自動火器1の側面図を示す。自動火器1は、照準器組立体に相補的な照門80を伴う照門組立体を包含する。照準器組立体70および照門組立体80をそれらが直立した位置で示す。
【0126】
本例での自動火器1は、機関銃(MG5)の形をとる自動小銃である。MG5は、ガス動作ベルト装弾式7.62×51mm口径機関銃である。MG5は、実質的に以下の構成要素および要素を、すなわち、ガスブロック60およびその上に搭載された消炎器3を備える銃身2と、銃身2が置かれた尾筒4と、尾筒4に搭載された握把5とを備える。さらにまた、ガス動作装弾器6および尾筒内の遊底組立体が存在する。武器1はまた、肩当て7を有する。MG5はまた、スコープ、オプトエレクトロニクス、およびアクセサリ用の搭載レール、ならびにガスブロック60に搭載される二脚架8を備える。
【0127】
個々の構成要素および要素、ならびにそれらの機能性は、本発明による照準器組立体70を除きそれ自体が公知である。本発明に関連しないので、本発明の枠組みで機関銃MG5の装備の特徴をさらに説明する必要はまったくない。本発明は、特有のタイプの小火器に限定されず、むしろ数多くの異なる小火器と共に使用できる。詳細には、既存の小火器、具体的には機関銃および突撃銃は、上記で記述する照準器組立体を用いて強化できる。本発明による照準器組立体は、詳細には公知の照門と組み合わせることができる。
【0128】
以下の態様、特許請求の範囲、および添付図面の枠組みで、当業者は本発明の別の実施形態を導出できる。
【0129】
特許請求の範囲に含まれない照準器組立体の代表的態様について以下で記述する。
【0130】
1.自動火器用調整式照準器組立体(70)であって、心棒(30)を伴う取付台(50)に支持された照星支持要素(20)を備え、
照星支持要素(20)は好ましくは、心棒(30)が挿入される調整要素を通過する鍵穴開口部(44)を包含する照星(10)に解放可能に接続された、ばね要素(75)に支持された調整要素(40)を有し、
調整要素(40)は、ばねの力を用いてばねの力に抗して照星支持要素(20)の内側で心棒(30)に対して2つの位置の間で動くことができ、その結果、鍵穴開口部(44)は、照星支持要素(20)が心棒と係合したときに心棒に沿った照星支持要素の横方向の動きを防止し、照星支持要素(20)が心棒から解放されたときに照星支持要素(20)の横方向の動きを可能にする照準器組立体(70)。
【0131】
2.照星支持要素(20)は、上下に折り重なることができるように取付台上で枢動できる、態様1による照準器組立体(70)。
【0132】
3.鍵穴開口部(44)は、2つの幾何学的形状により、詳細には直線状部位(45a)を伴う円形部位(45)および長方形部位(46)により実質的に形成され、長方形部位(46)の直径(d2)は、直線状部位(45a)および円形部位(45)の直径(d1)よりも大きい、態様1または2による照準器組立体(70)。
【0133】
4.心棒(30)の本体(31)は、調整要素(40)が係合位置にあるときに横方向の動きを防止するトルクが生成され、かつ調整要素(40)が解放位置にあるときに横方向の動きが可能になるように形成された、調整要素(40)内の開口部(44)の形状に対応する輪郭(32)を有する、態様1~3のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0134】
5.心棒(30)上の輪郭(32)は、心棒本体(31)の外周方向に心棒(30)の外側の外周上に配置される、態様4による照準器組立体(70)。
【0135】
6.心棒(30)上の輪郭(23)は、心棒(30)の軸方向に伸展する、心棒本体(31)内の少なくとも2つの、好ましくは4つの凹部(33)により形成される、態様4または5による照準器組立体(70)。
【0136】
7.各凹部(33)は、平面状の表面を形成し、各平面状の表面は、その隣接する平面状の表面に対して90°にある、態様6による照準器組立体(70)。
【0137】
8.隣接する凹部(33)は、心棒本体(31)の外側表面部位(34)により外周に沿って分離される、態様6または7による照準器組立体(70)。
【0138】
9.心棒(30)上の輪郭(32)は、心棒本体(31)のねじ山を切られた部位(38a、38b)と両方の軸方向で境界をなし、ねじ山を切られた部位(38a、38b)は、照星支持要素(20)内のねじ山を切られた孔(27、39)に対応する、態様8による照準器組立体(70)。
【0139】
10.外側表面部位(34)は、連続するねじ切りが形成されるように、第1の輪郭部位(38a)を第2の輪郭部位(38b)に接続する輪郭部位(38c)を形成する、態様8または9による照準器組立体(70)。
【0140】
11.照星支持要素(20)は、調整要素(40)用誘導要素(28)を有する、態様1~10のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0141】
12.スナップで取り付けられた位置またはロックされた位置に照星(10)を保持するために調整要素(40)に力を加えるように、ばね要素(75)は、照星支持要素(20)上の軸受面(24a)をしっかりと押しつけ、ばね要素(75)の軸端部で調整要素(40)の第2の部位(42)上の軸受面(42a)を圧迫する、態様1~11のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0142】
13.照星(10)は、照星支持要素(20)に解放可能に接続され、照星(10)の回転が防止される、照星(10)がスナップで取り付けられた位置から、照星(10)が自身の高さを調整するために回転できる位置まで、ばねの力に抗して照星(10)を引っ張ることにより回転位置に移ることができる、態様1~12のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0143】
14.取付台(50)は、照星支持要素(20)が直立した位置にあるとき、および下方に折りたたまれたとき、調整要素(40)を所定の場所にロックする誘導要素(51)を有する、態様2~13のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0144】
15.取付台は、基部(52)を有し、照星支持要素(20)の枢動を支持するために、心棒(30)を受け入れるための、基部(52)の表面に実質的に垂直な2つの対向するタブ(53、54)を伴い、誘導要素(51)は、タブ(53、54)の間に配置された接触表面により形成される、態様14による照準器組立体(70)。
【0145】
16.接触表面(51)は、基部(52)に対して角をなす、および/または心棒(30)に平行である、態様14または15による照準器組立体(70)。
【0146】
17.取付台は、照星支持要素(20)が下方に折りたたまれたときに照星支持要素(20)に対して支えになるための完全停止部(55)を包含する、態様14~16のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0147】
18.取付台(50)は、ガスブロック(60)に付着する、またはガスブロック(60)の一体部分である、態様1~17のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0148】
19.照星支持要素は、
照星(10)を受け入れるための第1の部位(22)と、
照星(10)に解放可能に接続された調整要素(40)、およびばね要素(75)を受け入れるために第1の部位(22)に接続された第2の部位(23)であって、
第1の部位(22)と第2の部位(23)の間で軸方向に配置され半径方向内側に伸展し、照星(10)用制限要素およびばね要素(75)用軸受面(24a)を形成する、少なくとも1つの突起(24)が存在し、
突起(24)は、調整要素(40)が照星支持要素(20)の第1の部位(22)および第2の部位(23)の内側で軸方向に動くことができるようにするように設計された
第2の部位(24)と、
対応するねじ切り(38a、38b、38c)を伴う心棒(30)を受け入れるため、および心棒の回転する動きを照星支持要素(20)に伝達するために、第2の部位(23)内に配置された少なくとも1つのねじ山を切られた孔(27、29)と
を包含する、態様1~18のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0149】
20.照星支持要素(20)を横方向に調整するために、照星(10)がそのスナップで取り付けられた位置から照星(10)を引っ張ることにより、調整要素(40)が、心棒(30)へのトルク伝達接続から動いて、トルクが伝達されない、心棒(30)への接続になることができるように、心棒(30)に対して調整要素(40)内で孔(44)の動きが生じ、
接続がトルクを伝達しないとき、取付台(50)上の所定の場所に軸方向に固定された心棒(30)を回すことによって照星支持要素(20)の横方向の調整を達成することができ、心棒(30)の回転する動きは、心棒(30)と照星支持要素(20)の間で、ねじ山を切られた結合(27a,29a;38a、38b)により照星支持要素(20)に伝達され、その結果、照星支持要素(20)は、横方向に動く、
態様1~19のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0150】
21.調整要素(40)の第2の部位(24)は、照星支持要素(20)を上下にはじく枢動する動きの間に取付台(50)内の傾斜部(51)と接触するようになることができ、その結果、調整要素(40)は、ばね要素(75)の力に抗して動くことができ、調整要素(40)は、傾斜部(51)と接触するようになるとき、ばね要素(75)の力に抗して、枢動する動きの間に心棒(30)と照星支持要素(20)の間のトルク伝達接続が維持される限りにおいてだけ動くことができる、態様2~20のいずれか一態様による照準器組立体(70)。
【0151】
22.自動火器(1)、詳細には機関銃または突撃銃であって、態様1~21のいずれか一態様による照準器組立体(70)を具備する自動火器(1)。
【符号の説明】
【0152】
1 自動火器
2 銃身
3 消炎器
4 尾筒
5 握把
7 肩当て
8 二脚架
10 照星
11 部位
12 ねじ切り
13 止り穴
20 照星支持要素
21 中空体
22 第1の部位
23 第2の部位
23a タブ
23b タブ
24 外周突起
24a 端部表面、軸受面
24b 端部表面
24c 孔
25 溝
26 溝
27 ねじ山を切られた孔
28 誘導要素、スロット
29 ねじ山を切られた孔
30 心棒
31 心棒本体
32 心棒本体の輪郭
33 4つの凹部
34 外側表面部位
35 保持リング用の外周の溝
35a 保持リング
36 スロット付ヘッド
37 ギザギザのあるノブ
38a 心棒本体の第1のねじ山を切られた部位
38b 心棒本体の第2のねじ山を切られた部位
38c ねじ切り
40 調整要素
41 長手方向に伸展する第1の部位
42 第1の部位に接続された平面状の第2の部位
42a 軸受面
43 ねじ切り、ねじ山を切られた部位
44 調整要素内の孔、鍵穴タイプの開口部、調整要素内の開口部、鍵穴開口部
45 孔の第1の幾何形状、円形部位
45a 孔の第1の幾何形状、長方形部位、直線状部位
46 丸みがある隅を伴う長方形部位
50 取付台
51 誘導要素、接触表面、傾斜した接触表面
52 基部
52a フレーム
53 フレーム上のタブ
54 フレーム上のタブ
55 完全停止部
60 ガスブロック
61 リベット
70 照準器組立体、跳ね上げ式照準器組立体
75 ばね要素、圧縮ばね
80 銃身、照門組立体
b 第2の部位の幅
d1 円形部位の直径
d2 長方形部位の直径
F ばねの力
l 第2の部位の長さ
r1 平らになった隅、調整要素の小さい方の隅の半径
r2 平らになった隅、調整要素の大きい方の隅の半径
r3 半径
s1 部位
s2 部位
s3 部位
s4 部位
t 第2の部位の厚さまたは深さ
t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t8、t9、t10 時間
α 枢動できる角度
【外国語明細書】