(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023060258
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20230420BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20230420BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035205
(22)【出願日】2023-03-08
(62)【分割の表示】P 2016246213の分割
【原出願日】2016-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(72)【発明者】
【氏名】下平 真武
(72)【発明者】
【氏名】菊地 貴
(57)【要約】
【課題】自動運転に関する情報を好適に表示することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】車両表示システム2は、車両1を目的地に誘導する経路を探索し、探索した経路を第1ディスプレイ27に表示する。このとき、車両表示システム2は、車両1が自動運転で制御される経路上の区間である自動運転区間と、車両1が手動運転で制御される経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示させると共に、自動運転区間内での車両の挙動を示す情報を表示させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御部を備え、
前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、入力部への入力に基づき、前記表示部に表示されている前記経路における自動運転区間を、前記移動体の自動運転の開始地点または終了地点を示すアイコンのドラッグ操作に応じた区間に変更することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の表示装置から表示情報を受信する受信部をさらに備え、
前記制御部は、前記受信部が受信した表示情報に基づき、前記自動運転区間と前記手動運転区間とを識別可能に前記表示部に表示させ、かつ、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記挙動を示す情報として、前記経路における経由地での進行方向、車線変更、経由地での停車、走行速度の少なくとも一つを報知することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記入力部への入力に基づき、前記自動運転区間内における車線変更の有無、車線変更の位置、走行速度、乗車地点、又は立寄り地の有無の少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記自動運転区間の走行時に再生させるコンテンツの情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記経路の周辺に存在する推奨される立寄り地の情報を、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記経路における経由地で撮影された画像を、当該経由地と対応付けて表示することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
表示部を備える表示装置が実行する制御方法であって、
移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御工程を有し、
前記制御工程は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とする制御方法。
【請求項10】
表示部を備える表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、
移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御部として前記コンピュータを機能させ、
前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動運転に関する表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動運転が可能な区間であるか否かを地図上で識別できるように表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、現在位置から目的地までの経路上で、自動運転と半自動運転の区間とをナビゲーション装置のディスプレイに表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、運転者は、経路上における自動運転区間及び半自動運転区間を認識することができる。一方、安全性及び利便性等の観点から、自動運転区間内において車両がどのように制御されるかを運転者が予め把握できると便宜であるが、この点については特許文献1には何ら開示及び示唆がない。
【0005】
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、自動運転に関する情報を好適に表示することが可能な表示装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項に記載の発明は、表示装置であって、移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御部を備え、前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0007】
請求項に記載の発明は、表示部を備える表示装置が実行する制御方法であって、移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御工程を有し、前記制御工程は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0008】
請求項に記載の発明は、表示部を備える表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御部として前記コンピュータを機能させ、前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を、前記移動体の現在の位置に関わらず前記表示部に表示させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】目的地までの経路設定後の第1ディスプレイによる第1表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態によれば、表示装置は、移動体を目的地に誘導する経路を探索する探索部と、前記探索部が探索した前記経路を表示する表示部と、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に前記表示部に表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させる。
【0011】
上記表示装置は、探索部と、表示部と、制御部とを備える。探索部は、移動体を目的地に誘導する経路を探索する。表示部は、探索部が探索した経路を表示する。制御部は、移動体が自動運転で制御される経路上の区間である自動運転区間と、移動体が手動運転で制御される経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる。ここで、制御部は、自動運転区間内での移動体の挙動を示す情報を表示部に表示させる。この態様によれば、表示装置は、自動運転区間と手動運転区間とをユーザに好適に識別させつつ、自動運転区間における移動体の挙動をユーザに好適に把握させることができる。
【0012】
本発明の他の好適な実施形態によれば、表示装置は、移動体を目的地に誘導する経路を、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示部に表示させる制御部を備え、前記制御部は、更に前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させる。この態様によっても、表示装置は、自動運転区間と手動運転区間とをユーザに好適に識別させつつ、自動運転区間における移動体の挙動をユーザに好適に把握させることができる。
【0013】
上記表示装置の一態様では、表示装置は、請求項1に記載の表示装置から表示情報を受信する受信部をさらに備え、前記制御部は、前記受信部が受信した表示情報に基づき、前記自動運転区間と前記手動運転区間とを識別可能に前記表示部に表示させ、かつ、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させる。この態様によれば、表示装置は、他の表示装置から受信した表示情報に基づき、自動運転区間と手動運転区間とを識別可能に表示しつつ、自動運転区間内での移動体の挙動を示す情報を好適に表示することができる。
【0014】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、前記挙動を示す情報として、前記経路における経由地での進行方向、車線変更、経由地での停車、走行速度の少なくとも一つを報知する。ここで「報知」とは、表示、音声、振動、光などの種々の媒体による出力を含む。また、「経由地での停車」とは、立寄り地として設定された施設、友人又は知人を車両に乗せる地点等に車両を停車させることを指す。また、「車線変更」とは、片側複数車線での車線変更、有料道路や高速道路等における合流での車線変更を含む。この態様により、表示装置は、自動運転区間内における車線変更の有無、経由地での停車の有無、又は移動体の走行速度を好適にユーザに把握させることができる。
【0015】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、入力部への入力に基づき、前記表示部に表示されている自動運転区間を変更する。この態様により、表示装置は、自動運転区間の短縮や延長等をユーザの意図に即して好適に行うことができる。
【0016】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、入力部への入力に基づき、前記自動運転区間内における前記移動体の挙動に関する設定を変更する。この態様により、表示装置は、自動運転区間内における移動体の挙動を好適にユーザの好みに合わせて調整することができる。
【0017】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、前記入力部への入力に基づき、前記自動運転区間内における車線変更の有無、車線変更の位置、走行速度、乗車地点、又は立寄り地の有無の少なくとも1つを変更する。この態様により、表示装置は、自動運転区間内における車線変更の有無、車線変更の位置、走行速度、乗車地点、及び立寄り地の有無の少なくとも1つを好適にユーザの好みに合わせて調整することができる。
【0018】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、前記自動運転区間の走行時に再生させるコンテンツの情報を前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、自動運転に視聴予定のコンテンツの情報を好適にユーザに把握させることができる。
【0019】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、前記経路の周辺に存在する推奨される立寄り地の情報を、前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、経路付近の施設等を立寄り地として推奨し、好適に運転者に休憩を促すことができる。
【0020】
上記表示装置の他の一態様では、前記制御部は、前記経路における経由地で撮影された画像を、当該経路地と対応付けて表示する。この態様により、表示装置は、経由地の状況を好適に画像により運転者に把握させて、再経路探索の要否などを好適に運転者に判断させることができる。
【0021】
本発明の他の好適な実施形態によれば、表示部を備える表示装置が実行する制御方法であって、移動体を目的地に誘導する経路を探索する探索工程と、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に前記表示部に表示させる制御工程と、を有し、前記制御工程は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させる。表示装置は、この制御方法を実行することで、自動運転区間と手動運転区間とをユーザに好適に識別させつつ、自動運転区間における移動体の挙動をユーザに好適に把握させることができる。
【0022】
本発明の他の好適な実施形態によれば、表示部を備える表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、移動体を目的地に誘導する経路を探索する探索部と、前記移動体が自動運転で制御される前記経路上の区間である自動運転区間と、前記移動体が手動運転で制御される前記経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に前記表示部に表示させる制御部として前記コンピュータを機能させ、前記制御部は、前記自動運転区間内での前記移動体の挙動を示す情報を前記表示部に表示させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、自動運転区間と手動運転区間とをユーザに好適に識別させつつ、自動運転区間における移動体の挙動をユーザに好適に把握させることができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
【実施例0023】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0024】
[車両表示システムの概要]
図1は、本実施例に係る車両表示システム2の概略構成である。車両表示システム2は、自動運転を行う車両1に搭載されるシステムであって、自動運転に関する表示を行う。
【0025】
車両表示システム2は、第1ディスプレイ27と、第2ディスプレイ28と、第3ディスプレイ29とを含み、ディスプレイを備える携帯端末3と無線又は有線によりデータ通信が可能となっている。車両表示システムは、本発明における「表示装置」の一例である。
【0026】
第1ディスプレイ27は、地図や設定された経路の経由地のリストなどを表示するメインディスプレイとして機能する。第2ディスプレイ28は、車両1のセンターコンソール14に載置されるディスプレイであって、主に自動運転に関する設定情報を表示したり、自動運転に関する設定の入力を受け付けたりする。第1ディスプレイ27及び第2ディスプレイ28には、それぞれタッチパネルが積層されている。第3ディスプレイ29は、メータパネル13に設けられており、速度計、オドメータ、タコメータなどのメータークラスタの出力に関する表示や、自動運転を行う区間までの距離や当該区間までの所要時間などの表示を行う。
【0027】
また、ハンドル12には、自動運転切替ボタン16が設けられている。自動運転切替ボタン16は、自動運転が可能な区間における自動運転及び手動運転の切替をユーザが指示するボタンである。
【0028】
携帯端末3は、例えばスマートフォンなどのタブレット型端末であり、
図1の例では、クレードル4により把持された状態でダッシュボード11上に固定されている。携帯端末3は、車両表示システム2から表示情報を受信することで、第1ディスプレイ27、第2ディスプレイ28または第3ディスプレイ29と同様の表示を行う。なお、携帯端末3は、車両表示システム2と通信を直接行う代わりに、クレードル4を介して車両表示システム2と必要なデータ通信を行ってもよい。携帯端末3は、本発明における「表示装置」の一例である。
【0029】
図2は、車両表示システム2の概略構成を示す。
図2に示すように、車両表示システム2は、通信部21と、記憶部22と、センサ部23と、入力部24と、制御部25と、出力部26とを有する。通信部21、記憶部22、センサ部23、入力部24、制御部25及び出力部26は、バスラインを介して相互に接続されている。
【0030】
通信部21は、制御部25の制御に基づき、携帯端末3とデータ通信を行う。また、通信部21は、車両を制御するための信号を車両に送信したり、車両の状態に関する信号を車両から受信したりする。
【0031】
記憶部22は、制御部25が実行するプログラムや、制御部25が所定の処理を実行する為に必要な情報を記憶する。本実施例では、記憶部22は、自動運転や地図表示などに必要な道路データや施設情報などを含む地図データ20を記憶する。なお、地図データ20は、予め記憶部22に記憶されていてもよく、図示しないサーバ装置から受信する情報に基づき生成又は更新されてもよい。
【0032】
センサ部23は、車両の周辺環境を認識するための1又は複数の外界センサ31と、GPS受信機32と、ジャイロセンサ33及び速度センサ34などの自立測位装置とを含む。外界センサ31は、例えば、カメラ(3Dカメラも含む)、ライダ(LIDAR:Laser Illuminated Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging または LiDAR:Light Detection and Ranging)などが該当する。センサ部23は、生成した出力信号を、制御部25へ供給する。
【0033】
入力部24は、ユーザが操作するためのボタン、タッチパネル、リモートコントローラ、音声入力装置等である。例えば、入力部24は、自動運転切替ボタン16を含み、自動運転のオン及びオフを指定する入力を受け付け、生成した入力信号を制御部25へ供給する。他の例では、入力部24は、第1ディスプレイ27や第2ディスプレイ28に積層されたタッチパネルであって、これらのタッチパネルが生成した信号を制御部25へ供給する。
【0034】
出力部26は、制御部25の制御に基づき、所定の音声出力や所定の表示などを行う。本実施例では、出力部26は、第1ディスプレイ27と、第2ディスプレイ28と、第3ディスプレイ29と、音声出力するためのスピーカ30とを含む。
【0035】
制御部25は、プログラムを実行するCPUなどを含み、車両表示システム2の全体を制御する。例えば、制御部25は、入力部24により入力された目的地までの経路探索を行い、自動運転又は経路案内のための経路を設定する。また、制御部25は、自動運転区間を車両1が走行中の場合には、センサ部23の出力信号及び地図データ20等に基づき、設定した経路に沿って走行するための車両1の自動運転制御を行う。また、本実施例では、制御部25は、第1ディスプレイ27、第2ディスプレイ28、第3ディスプレイ29及び携帯端末3のディスプレイに表示させるための表示情報を生成し、生成した表示情報をこれらのディスプレイに供給することで、自動運転に関する表示を行う。制御部25は、本発明における「探索部」、「制御部」及び本発明におけるプログラムを実行するコンピュータの一例である。なお、制御部25として機能するCPU等は、第1ディスプレイ27~第3ディスプレイ28のいずれかに付属されていてもよく、車両1のECU(Electric Control Unit)であってもよい。
【0036】
[表示制御]
次に、本実施例における自動運転に関する表示制御について説明する。概略的には、車両表示システム2は、目的地までの経路が設定された後では、自動運転を行う区間(「自動運転区間」とも呼ぶ。)と手動運転を行う区間(「手動運転区間」とも呼ぶ。)を識別可能に表示し、かつ、自動運転区間内の車両1の挙動を示す情報を表示する。
【0037】
以後では、
図3~
図8が示す第1表示例~第6表示例に基づき、制御部25の表示制御について具体例に説明する。なお、以後の説明では、代表例として第1ディスプレイ27の表示制御を行う例について説明するが、制御部25は、第1ディスプレイ27に限らず、第2ディスプレイ28、第3ディスプレイ29、又は/及び携帯端末3のディスプレイに同様の表示を実行させてもよい。
【0038】
図3は、目的地までの経路設定後の第1ディスプレイ27による第1表示例である。
【0039】
図3に示す第1表示例では、制御部25は、第1ディスプレイ27の左画面には目的地(ここでは「○○公園」)までの経路に関する経路プロフィール画面18を表示すると共に、第1ディスプレイ27の右画面には現在位置周辺の地図を示した地図画面19を表示している。
【0040】
ここで、制御部25は、経路プロフィール画面18上に、設定された目的地までの経路上の主要な各経由地に対応するアイコン36A~36Fを、現在位置マーク35から目的地マーク36Gまでの間に通過予定順に並べて表示している。ここでは、制御部25は、現在位置から1番目から6番目までに近い6個分の経由地に対応するアイコン36A~36Fを表示している。後述するように、制御部25は、スクロールボタン37のタッチ操作に基づき、現在表示されているアイコン36A~36Fが示す経由地よりも目的地に近い経由地に対応するアイコンを表示させる。スクロールボタン37による表示切替については
図5を参照して後述する。
【0041】
各アイコン36A~36Fは、対応する経由地又は当該経由地で車両が実行すべき挙動を表したデザインがなされている。例えば、アイコン36Aは、経由地が左折すべき交差点であることを示し、アイコン36B、36Fは、経由地がインターチェンジであることを示し、アイコン36Cは、経由地が自動運転を開始する地点であることを示し、アイコン36Dは、経由地が車線を変更する地点であることを示し、アイコン36Eは、経由地が自動運転を終了する地点であることを示す。また、
図3において、各アイコンを結ぶ線は、自動運転区間では手動運転区間内よりも太く表示されている。
【0042】
また、制御部25は、各アイコン36A~36Fの左隣には、各アイコン36A~36Fに対応する経由地の到着予想時刻を示した到着時刻情報40を表示し、各アイコン36A~36Fの右隣には、各アイコン36A~36Fに対応する経由地の名称等を表す経由地情報41を表示している。さらに、制御部25は、自動運転区間に含まれる経由地に対応するアイコン36C~36Eには、それぞれ、各経由地を通過する際の車両1の予定走行速度の情報を示す車両挙動情報42を対応付けて表示している。後述するように、運転挙動情報42が示す各経由地点での予定走行速度は、ユーザ入力に基づき変更可能である。また、制御部25は、経路プロフィール画面18の上端部分に、自動運転区間までの距離(ここでは19km)と所要時間(約30分)を示した自動運転区間情報49を表示させている。なお、運転挙動情報42として経路プロフィール画面18に表示させる内容は、自動運転区間内の予定走行速度に限らず、各アイコンに対応する経由地までの所要走行距離や所要時間等であってもよい。
【0043】
また、制御部25は、地図画面19上に現在位置周辺の地図を表示すると共に、車両1の現在位置を示す現在位置マーク35と、目的地までの設定された経路を示す経路線50と、対応する経由地に対応付けたアイコン36A~36Fを表示させている。このように、制御部25は、経路プロフィール画面18に表示させたアイコン36A~36Fを、地図画面19上に表示された地図上の対応地点に重ねて表示する。これにより、制御部25は、運転上注意が必要な経由地の詳細な位置等を好適に運転者に把握させることができる。
【0044】
【0045】
第2表示例では、制御部25は、第1ディスプレイ27への操作に基づき、第1表示例において表示させていた車線変更に関するアイコン36D及びこれに関連する表示を経路プロフィール画面18及び地図画面19において削除している。制御部25は、例えば、経路プロフィール画面18又は地図画面19において、アイコン36Dを振り払う操作(即ちフリック操作)を第1ディスプレイ27に積層されたタッチパネルの出力に基づき検知した場合に、アイコン36Dに対応する車線変更をユーザが望んでいないと判断し、アイコン36Dに対応する車線変更の予定を取り消す。なお、制御部25は、アイコン36Dに対応する車線変更が設定された経路の走行に必須であった場合には、アイコン36Dに対応する車線変更が必須である旨の警告等を表示又は音声により出力し、車線変更の取り消しに関する操作を無効としてもよい。
【0046】
また、制御部25は、経路プロフィール画面18において、アイコン36Dが消去されたことに伴い、アイコン36Fに対応する経由地の次の経由地(ここでは「△△JCT」)に対応するアイコン36Hを表示させている。このとき、制御部25は、経路プロフィール画面18に新たに表示させたアイコン36Hに対応する経由地が地図画面19に表示されるように、地図画面19に表示させる地図の縮尺を自動調整する。これにより、制御部25は、経路プロフィール画面18に表示させたアイコンを、地図画面19が示す地図上でも明示し、各アイコンに対応する経由地の位置を好適にユーザに把握させることができる。
【0047】
なお、制御部25は、経路プロフィール画面18において、ピンチ操作(ピンチイン又はピンチアウト)を検知した場合に、表示させるアイコンの数を増減させてもよい。例えば、制御部25は、経路プロフィール画面18上でピンチインの操作を検知した場合、ピンチインの操作量に応じて各経由地に対応するアイコンの表示個数を増加させ、経路プロフィール画面18上でピンチアウトの操作を検知した場合、ピンチインの操作量に応じて各経由地に対応するアイコンの表示個数を減少させる。この場合、制御部25は、好適には、経路プロフィール画面18に表示されるアイコンを、地図画面19が示す地図上でも明示するように、地図画面19に表示させる地図の縮尺を自動調整するとよい。
【0048】
同様に、制御部25は、地図画面19上でピンチインの操作を検知した場合、ピンチインの操作量に応じて地図を広域に表示し、当該広域表示により地図画面19において新たに表示されたアイコンを経路プロフィール画面18においても表示させる。また、制御部25は、地図画面19上でピンチアウトの操作を検知した場合、ピンチアウトの操作量に応じて地図を詳細に表示し、当該詳細表示により地図画面19において非表示となったアイコンを経路プロフィール画面18から消去する。この態様により、制御部25は、好適に経由地に対応するアイコン表示個数をユーザ操作に基づき調整することができる。
【0049】
また、制御部25は、車線変更の取り消しに代えて、車線変更を行う位置の変更を受け付けてもよい。この場合、制御部25は、例えば、地図画面19上での車線変更を示すアイコン36Dのドラッグ操作により、アイコン36Dの位置変更を受け付ける。この場合、制御部25は、地図画面19上でのドラッグ操作により車線変更の位置が変更された場合、経路プロフィール画面18における車線変更のアイコン36Dの配置及び対応する到着予定時刻情報40等の情報を、変更後の車線変更の位置に応じて更新する。
【0050】
【0051】
第3表示例では、制御部25は、第2表示例の状態において、第1ディスプレイ27への所定のタッチ操作又は第2ディスプレイ28への所定のタッチ操作を検知し、運転挙動情報42が示す自動運転区間における予定走行速度を「80km/h」から「100km/h」に変更している。この場合、例えば、制御部25は、運転挙動情報42の表示位置へのタッチ操作を第1ディスプレイ27に積層されたタッチパネルの出力から検知した場合に、変更後の走行速度の候補リストを表示し、当該リストのうちタッチ操作により選択された走行速度を予定走行速度に設定する。他の例では、制御部25は、音声入力に基づき、自動運転区間における予定走行速度を変更してもよい。また、制御部25は、自動運転区間内の経由地ごとに、予定走行速度を設定する入力をそれぞれ受け付けてもよい。これにより、例えば、制御部25は、ユーザ入力に基づき、景観がよい場所ではその他の場所よりも予定走行速度を低めに設定するなどの調整が可能となる。
【0052】
このように、第2表示例及び第3表示例によれば、制御部25は、第1ディスプレイ27又は第2ディスプレイ28への操作等に基づき、自動運転区間における車線変更の有無、車線変更の位置、及び予定走行速度などを好適に設定することができる。
【0053】
なお、制御部25は、第1ディスプレイ27又は第2ディスプレイ28への操作等に基づき、自動運転区間中における立寄り地(例えばサービスエリア及びパーキングエリア)の設定又は設定の取り消しなどをさらに受け付けてもよい。この場合、制御部25は、例えば、地図画面19に表示された地図中の自動運転区間におけるサービスエリア又はパーキングエリアへのタッチ操作を検知した場合に、タッチされたサービスエリア又はパーキングエリアを立寄り地に設定し、経路プロフィール画面18に当該立寄り地のアイコン等を追加表示する。また、制御部25は、自動運転区間におけるサービスエリア又はパーキングエリアが立寄り地として既に設定されていた場合、当該立寄り地に対応するアイコンを振り払う操作(フリック操作)等を検知したときには、上述のサービスエリア又はパーキングエリアを立寄り地とする設定を解除する。このように、制御部25は、ユーザ入力に基づき、自動運転区間における車両の種々の挙動を好適に設定することができる。
【0054】
【0055】
第4表示例では、制御部25は、
図3に示す第1表示例において、スクロールボタン37が指でタッチされたことを検知し、経路プロフィール画面18においてアイコンを表示させる経由地を目的地寄りの経由地にシフトさせている。具体的には、制御部25は、スクロールボタン37のタッチ操作を検知した後、2つ分だけアイコンの表示をスライドし、第1表示例において表示されていた現在位置から1番目及び2番目に近い経由地を表すアイコン36A、36Bを非表示とし、現在位置から7番目及び8番目に近い経由地を表すアイコン36H、36Iを新たに表示させている。また、制御部25は、非表示となったアイコン36A、36Bを再びタッチ操作により表示できるように、スクロールボタン37Aを新たに表示している。また、スクロールボタン37、37Aのタッチ操作に代えて、制御部25は、経路プロフィール画面18上での上下方向のフリック操作を検知した場合、フリックの方向に応じたアイコンをスライド表示してもよい。
【0056】
そして、第4表示例では、制御部25は、経路プロフィール画面18においてアイコン36H、36Iが新たに表示されたことから、地図画面19においてもアイコン36H、36Iに対応する経由地が地図の表示範囲に含まれるように地図の縮尺を変更している。即ち、
図6の例では、制御部25は、地図を所定倍率だけ広域に表示することで、地図上にアイコン36H、36Iをそれぞれ表示させている。このように、制御部25は、経路プロフィール画面18において表示されたアイコンに対応する経由地が少なくとも地図の表示範囲に含まれるように、地図画面19の地図の縮尺を自動調整することで、ユーザの利便性を高めることができる。
【0057】
【0058】
第5表示例は、自動運転区間において再生すべきコンテンツが設定されていた場合の第1ディスプレイ27の表示例を示す。第5表示例では、制御部25は、6時15分から7時5分までの50分間走行予定の自動運転区間中において、再生時間70分のコンテンツ「□×ショー」を再生する旨の矢印45及びコメント46を表示させている。なお、この場合、走行予定時間(50分)がコンテンツの再生時間(70分)よりも20分短いことから、制御部25は、矢印45を破線により表示すると共に、コメント46において再生時間が20分不足する旨を示している。
【0059】
【0060】
第6表示例では、制御部25は、スクロールボタン37のタッチ操作に基づきアイコン36H、36Iが表示させた後、自動運転の終了地点を変更する操作を受け付けて自動運転の終了地点を目的地の方向へ移動させている。その結果、第6表示例では、第5表示例では6時15分から7時5分までの50分間走行予定であった自動運転区間が6時15分から8時10分までの115分間走行予定となるように変更されている。
【0061】
この場合、例えば、制御部25は、経路プロフィール画面18上において、自動運転終了地点を示すアイコン36Eのドラッグ操作によりアイコン36Hとアイコン36Iの間の位置へアイコン36Eを移動させる操作を検知し、自動運転終了地点をアイコン36Hが示す「△△JCT」とアイコン36Iが示す「△○IC」との間に設定する。他の例では、制御部25は、地図画面19上において、アイコン36Eのドラッグ操作によりアイコン36Hとアイコン36Iの間の位置へアイコン36Eを移動させる操作を検知し、自動運転終了地点をアイコン36Hが示す「△△JCT」とアイコン36Iが示す「△○IC」との間に設定する。
【0062】
また、制御部25は、自動運転終了地点の変更により自動運転区間での走行予定時間(115分)がコンテンツの再生時間(70分)以上となったことから、破線の矢印45に代えて実線の矢印45Aを表示させると共に、再生時間が20分不足する旨の表示を消去したコメント46Aを表示させている。なお、制御部25は、矢印45Aのドラッグ操作に基づき、矢印45Aの位置をアイコン36Cとアイコン36Eとの間の任意の位置に移動させてもよい。この場合、制御部25は、移動後の矢印45Aの位置に応じて、コンテンツの再生期間を再設定する。これにより、制御部25は、自動運転期間内におけるコンテンツの再生期間のユーザによる調整を好適に受け付けることができる。
【0063】
このように、制御部25は、第5及び第6表示例では、自動運転区間に再生させるコンテンツが設定されていた場合に、当該コンテンツの再生時間に対応する矢印(即ち矢印45、45A)及び再生に関する情報(即ちコメント46、46A)を表示させる。これにより、制御部25は、自動運転中に再生するコンテンツの存在をユーザに好適に認識させることができる。また、制御部25は、経路プロフィール画面18又は地図画面19におけるアイコン(即ちアイコン36E)に対する操作に基づき、コンテンツの再生時間に応じた自動運転区間の変更を容易に受け付けることができる。なお、制御部25は、自動運転終了地点のアイコン36Eの移動に加えて、自動運転開始地点のアイコン36Cを移動させる操作についても同様に受け付けてもよい。
【0064】
以上説明したように、本実施例に係る車両表示システム2は、車両1を目的地に誘導する経路を探索し、探索した経路を第1ディスプレイ27に表示する。このとき、車両表示システム2は、車両1が自動運転で制御される経路上の区間である自動運転区間と、車両1が手動運転で制御される経路上の区間である手動運転区間とを識別可能に表示させると共に、自動運転区間内での車両の挙動を示す情報を表示させる。これにより、車両表示システム2は、自動運転区間と手動運転区間とをユーザに好適に識別させつつ、自動運転区間における車両1の挙動を示す情報をユーザに明示し、車両1の挙動の設定を変更する入力を好適に受け付けることができる。
【0065】
[変形例]
次に、上述の実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
【0066】
(変形例1)
車両表示システム2は、第1ディスプレイ27、第2ディスプレイ28及び第3ディスプレイ29を備えたが、車両表示システム2の構成はこれに限定されない。
【0067】
例えば、車両表示システム2は、ディスプレイを1つのみ備えてもよい。この場合、車両表示システム2は、例えば、車両のECUと通信可能なナビゲーション装置であり、自動運転に必要な制御情報を車両のECUに送信したり、自動運転に関する表示に必要な車両の情報を車両のECU等から受信したりする。他の例では、車両表示システム2は、ヘッドアップディスプレイを備えてもよい。この場合、車両表示システム2は、
図3~
図8等で説明した経路プロフィール画面18又は/及び地図画面19の表示画像を虚像として運転者に視認させる。
【0068】
(変形例2)
経路プロフィール画面18の表示において、アイコンにより表示すべき経由地は、右左折地点や車線変更等に限られない。
【0069】
例えば、制御部25は、経路プロフィール画面18において、運転上注意が必要な地点を注目すべき経由地とみなし、アイコンにより表示してもよい。具体的には、制御部25は、高低差がある地点や道路、曲率が大きい(即ち車両1に大きな遠心力がかかる)カーブ地点などが経路上に存在する場合には、これらの地点を示すアイコンを経路プロフィール画面18及び地図画面19上に表示させてもよい。他の例では、制御部25は、友人又は知人を車両1に乗せる地点(「乗車地点」とも呼ぶ。)が既に登録されている場合には、当該地点を主要な経由地とみなしてアイコンにより経路プロフィール画面18及び地図画面19上に表示させてもよい。また、制御部25は、地図画面19上において、友人又は知人を車両1に乗せる地点を示すアイコンのドラッグ操作により当該地点の変更を検知した場合、当該アイコンをドラッグ操作された地点を乗車地点として設定すると共に、当該地点の変更を示す情報を通信部21を介して、友人又は知人の携帯端末等に通知してもよい。乗車地点は、本発明における「乗車地点」及び「経由地」の一例である。
【0070】
また、制御部25は、アイコンにより表示すべき経由地の種類の設定を、ユーザ入力により受け付けてもよい。例えば、制御部25は、車線変更についてはアイコン表示しない旨の設定の入力を受け付けた場合には、経路プロフィール画面18及び地図画面19上において、車線変更に対応するアイコンを非表示とする。
【0071】
(変形例3)
制御部25は、経路プロフィール画面18上において、お薦めスポットの情報を表示し、当該お薦めスポットを立寄る旨のユーザ入力を検知した場合に、当該お薦めスポットを立寄り地として設定してもよい。
【0072】
ここで、お薦めスポットは、例えば、景観がよい車線又は場所、お薦めの観光地、人気が高い施設などが該当する。制御部25は、例えば、地図データ10を参照し、又は、お薦めスポット等を管理する図示しないサーバ装置から受信した情報に基づき、経路付近におけるお薦めスポットを検出した場合には、検出したお薦めスポットをポップアップ表示などにより経路プロフィール画面18上に表示する。そして、制御部25は、経路プロフィール画面18上に表示したお薦めスポットを立寄り地として選択されたことを検知した場合、当該お薦めスポットを立寄り地として設定する。
【0073】
(変形例4)
制御部25は、経路プロフィール画面18上に、各経由地に対応するアイコンと共に各経由地を他車両が撮影した画像を表示させてもよい。
【0074】
この場合、例えば、制御部25は、各道路上を走行する車両が走行中に撮影した画像を収集する図示しないサーバ装置から、設定された経路上の各経由地を撮影した画像を通信部21により受信する。この場合、例えば、制御部25は、サーバ装置に対し、設定した経路の情報又は当該経路上の各経由地の位置情報等を含む要求信号を送信することで、上述の画像を取得する。そして、制御部25は、経路プロフィール画面18において、各アイコンに並べて、対応する経由地を撮影した画像を表示させる。この場合、制御部25は、表示した画像のタッチ操作を検知した場合に、タッチされた画像を拡大表示してもよい。
【0075】
この態様によれば、運転者は、経由地の状況(例えば渋滞状況等)を事前に把握し、渋滞等が発生して通過に支障がある経由地を画像により確認した場合に、当該経由地を避けるように経路の再探索の指示などを行うことができる。
【0076】
(変形例5)
制御部25は、経路プロフィール画面18又は地図画面19のいずれか一方のみを第1ディスプレイ27に表示させてもよい。この場合、例えば、制御部25は、経路プロフィール画面18の表示又は非表示、地図画面19の表示又は非表示の切替に関するユーザ入力を受け付け、受け付けたユーザ入力に基づき、経路プロフィール画面18及び地図画面19のそれぞれの表示又は非表示を切り替えてもよい。
【0077】
(変形例6)
制御部25は、自動運転区間内に再生させるコンテンツの設定の入力を受け付ける場合、自動運転区間における予定走行時間以内の再生時間となるコンテンツのみを自動運転区間内に再生させるコンテンツとして設定可能としてもよい。この場合、制御部25は、例えば、自動運転区間における予定走行時間を超過する再生時間となるコンテンツが自動運転区間内に再生させるコンテンツとして指定する入力があったときには、指定されたコンテンツでは自動運転区間内で再生が完了しない旨の警告を出力し、経路の再探索や自動運転区間の変更等の提案を行う。