(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023060318
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20230420BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036850
(22)【出願日】2023-03-09
(62)【分割の表示】P 2020097297の分割
【原出願日】2020-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】520197206
【氏名又は名称】フルライフコンサルティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100218970
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 肇
(72)【発明者】
【氏名】林 佑亮
(57)【要約】
【課題】評価者に対して任意の日時に広告の評価を行わせることのできる情報処理装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ネットワークを介して配信可能な広告の評価を受け付ける情報処理装置であって、提供部と、受付部と、算出部とを備え、前記提供部は、評価者が利用する端末に対して複数の広告を順次提供可能に構成され、前記受付部は、前記端末から前記評価者に関する評価者情報の登録と、前記広告に対する評価の入力とを受け付け可能に構成され、前記算出部は、前記評価の数と前記評価者情報とに基づいて、前記評価者に付与するポイントを算出可能に構成される情報処理装置が提供される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して配信可能な広告の評価を受け付ける情報処理装置であって、
提供部と、受付部と、算出部とを備え、
前記提供部は、評価者が利用する端末に対して複数の広告を順次提供可能に構成され、
前記受付部は、前記端末から前記評価者に関する評価者情報の登録と、前記広告に対する評価の入力とを受け付け可能に構成され、
前記算出部は、前記評価の数と前記評価者情報とに基づいて、前記評価者に付与するポイントを算出可能に構成される
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記評価者情報は、登録の要否が任意である項目を含む複数の項目を含み、
前記算出部は、前記評価者情報のうち、登録された項目の数に応じて前記評価者に付与するポイントを加算する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記評価者情報は、それぞれに重み付けがされた複数の項目を含み、
前記算出部は、前記評価者情報のうち、登録された項目に対応する重みの和に応じて前記評価者に付与するポイントを加算する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記受付部は、前記評価者の感情を前記評価の少なくとも一部として受け付ける
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記提供部は、前記評価者の感情に基づいて、次に提供する広告を決定する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置において、
前記提供部は、それぞれ異なる感情を表すアイコンを表示させる表示情報を前記端末に提供し、
前記受付部は、前記端末における前記アイコンに対する操作を前記評価の少なくとも一部として受け付ける
情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記受付部は、前記端末における前記アイコンに対する操作を広告の提供開始の要求として受け付ける
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記受付部は、前記端末に入力された任意のコメントを前記評価の少なくとも一部として受け付ける
情報処理装置。
【請求項9】
プログラムであって、
コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させる
プログラム。
【請求項10】
コンピュータを広告評価装置として機能させるプログラムであって、
前記広告評価装置は、提示部と通知部とを備え、
前記提示部は、情報処理装置から提供された広告を提示可能に構成され、
前記通知部は、それぞれ異なる感情を表すアイコンを複数表示させ、該アイコンに対する操作を前記広告に対する評価として前記情報処理装置に提供可能に構成される
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用して配信されるコンテンツが増大し、これに伴って広告媒体も多様化し、広告の数も増加している。
【0003】
広告に関しては、広告主はもちろんのこと、広告を制作した製作者も、広告に対する評価は気になるところである。
【0004】
このため、放送された広告に対する評価を収集するシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載されているシステムは、放送された広告、つまり、一般公開された広告に対する評価を収集するため、一般公開前の広告の評価を得ることができず、また、広告を評価する評価者も放送されたコンテンツの視聴者に限られるものである。また、広告の評価者からすれば、評価を行う際の日時等に制約が生じることになる。
【0007】
本発明では上記事情を鑑み、評価者に対して任意の日時に広告の評価を行わせることのできる情報処理装置及びプログラムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、ネットワークを介して配信可能な広告の評価を受け付ける情報処理装置であって、提供部と、受付部と、算出部とを備え、前記提供部は、評価者が利用する端末に対して複数の広告を順次提供可能に構成され、前記受付部は、前記端末から前記評価者に関する評価者情報の登録と、前記広告に対する評価の入力とを受け付け可能に構成され、前記算出部は、前記評価の数と前記評価者情報とに基づいて、前記評価者に付与するポイントを算出可能に構成される情報処理装置が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、評価者が所望する日時に一般公開前の広告を含めた複数の広告の評価を行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続構成を示した図である。
【
図3】情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】端末2の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図5】情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【
図6】端末2に表示される表示画面の例を示した図である。
【
図7】端末2に表示される表示画面の例を示した図である。
【
図8】情報処理装置1の運用例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0012】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0013】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、ネットワーク3に接続されている。ネットワーク3は、例えば、インターネットである。この情報処理装置1は、ネットワーク3を介して、複数の端末2にと通信可能に接続される。
【0016】
この情報処理装置1は、広告の評価を受け付けるものであるが、対象となる広告は、ネットワーク3を介して配信可能な広告である。
【0017】
端末2は、広告を評価する評価者が用いるもので、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等であり、ウェブブラウザ又は専用のソフトウェアが動作するものであれば、どのようなものであってもよい。
2.情報処理装置1の構成
図2は、情報処理装置1の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス16を介して電気的に接続されている。
【0018】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0019】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0020】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0021】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI(登録商標))といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0022】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワーク3との間の通信を実現する。
【0023】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
3.情報処理装置1の機能
次に、情報処理装置1の機能について説明する。
図3は、情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【0024】
同図に示すように、情報処理装置1は、提供部101と、受付部102と、算出部103と、管理部104と、広告記憶部105とを備える。情報処理装置1の各機能部は、プログラムが、コンピュータを情報処理装置1として機能させることで実現される。
【0025】
提供部101は、評価者が利用する端末2に対して複数の広告を順次提供可能に構成される。広告の提供は、ネットワーク3を介して行うため、原則として屋外広告等の配信が困難なものは除外されるが、屋外広告の絵柄のみ、屋外広告の写真や動画といった間接的な形態での配信は可能である。また、提供部101は、評価者の感情に基づいて、次に提供する広告を決定する。評価者の感情は、評価者により端末2に入力されたものを受け付けるが、評価者による入力を簡便にするために、提供部101は、それぞれ異なる感情を表すアイコンを表示させる表示情報を端末2に提供する。ただし、端末2がウェブブラウザではなく専用のソフトウェアを用いて情報処理装置1と通信している場合には、提供部101は、アイコンを表示させる表示情報の提供を省略することができる。
【0026】
受付部102は、端末2から評価者に関する評価者情報の登録と、広告に対する評価の入力とを受け付け可能に構成される。評価者情報は、登録の要否が任意である項目を含む複数の項目を含むもので、例えば、氏名、年齢、性別、職業、年収、居住地域、趣味、所有不動産、加入している保険等といった複数の項目を含む。また、評価者情報は、それぞれに重み付けがされた複数の項目を含むようにすることもできる。例えば、年齢、性別、職業、趣味等の比較的安易に開示できる項目については、登録が必須で、かつ、重みを軽くし、居住地域、所有不動産、加入している保険等といった比較的開示に難色を示すことが多い項目については、登録を任意とし、かつ、重みを重くする。
【0027】
また、受付部102は、広告に対する評価の入力を受け付けるが、評価者の感情を評価の少なくとも一部として受け付ける。このとき、受付部102は、提供部101が端末2に提供した表示情報に基づいて端末2に表示されるアイコン又は専用のソフトウェアにより表示されるアイコン、つまり、端末2におけるアイコンに対する操作を評価の少なくとも一部として受け付ける。また、受付部102は、端末2に入力された任意のコメントを評価の少なくとも一部として受け付ける。
【0028】
さらに、受付部102は、評価者が広告の評価を行う際に、広告の提供の開始を要求するが、端末2におけるアイコンに対する操作を広告の提供開始の要求として受け付けるようにしてもよい。
【0029】
算出部103は、評価の数と評価者情報とに基づいて、評価者に付与するポイントを算出可能に構成される。具体的には、評価者情報を登録している評価者が、広告を1回評価すると、1ポイントを付与する。評価の数は、原則として評価した広告の数と同意であるが、例えば、15秒間の動画広告の再生中に評価入力した場合に、その入力も評価の数とするようにしてもよい。また、広告の数は、延べ数であり、同じ広告に対する再度の評価も評価の数に参入する。また、算出部103は、評価者情報のうち、登録された項目の数に応じて評価者に付与するポイントを加算する。このとき、算出部103は、評価者情報のうち、登録された項目に対応する重みの和に応じて評価者に付与するポイントを加算するようにしてもよい。つまり、登録している評価者情報の項目数が多いほど、1回の評価に対して付与されるポイント数が高くなり、また、比較的重い重み付けがされている項目を含んでいれば、さらに、ポイント数が高くなる。
【0030】
管理部104は、受付部102が受け付けた各評価者の評価者情報や、各評価者のポイント数を含む様々な情報を記憶し、記憶した情報を読み出し可能に管理する。
【0031】
広告記憶部105は、提供部101が提供する広告を管理する。
【0032】
4.端末2の機能
次に、端末2の機能について説明する。
図4は、端末2の機能的な構成を示すブロック図である。なお、ここでは、端末2を専用のソフトウェアにより広告評価装置として動作させる場合を例として説明し、端末2でウェブブラウザを動作させる場合については、ウェブブラウザが一般的なものであるから、説明は省略する。
【0033】
パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等のコンピュータを広告評価装置として機能させるプログラムは、これらのコンピュータを広告評価装置として動作させる。この広告評価装置は、提示部21と、通知部22と、タッチパネル23とを備える。なお、タッチパネル23は、ハードウェアであり、パーソナルコンピュータを広告評価装置として動作させた場合には、ディスプレイへの出力部とマウス等のポインティングデバイスからの入力部に置き換えられる。
【0034】
提示部21は、情報処理装置1から提供された広告や、評価者情報の登録画面等を、タッチパネル23に提示可能に構成される。
【0035】
通知部22は、それぞれ異なる感情を表すアイコンをタッチパネル23に複数表示させ、該アイコンに対する操作を広告に対する評価として情報処理装置1に提供可能に構成される。
【0036】
5.情報処理装置1の動作
次に、情報処理装置1の動作について説明する。
図5は、情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【0037】
まず、評価者が端末2を操作して情報処理装置1に接続すると、提供部101が、端末2に初期画面を表示するための表示情報を提供する(A101)。なお、端末2の接続に際しては、認証処理等が行われるが、ここでの説明は省略する。端末2に表示される初期画面は、例えば、
図6に示す端末2のタッチパネル23に、主画面201と評価アイコン202が表示される。
図6は、端末2に表示される表示画面の例を示した図である。
【0038】
主画面201には、登録ボタン211と、終了ボタン212が表示されている。登録ボタン211は、評価者が評価者情報の登録を指示するためのボタンであり、終了ボタン212は、評価者が広告の評価等の終了を指示するためのボタンである。
【0039】
主画面201に登録ボタン211が表示されている状態で、評価者が登録ボタン211を押下すると、当該操作に応じて端末2が情報処理装置1に対して評価者情報の登録要求を通知する。そして、情報処理装置1では、受付部102が登録要求を受け付けて、これに応じて提供部101が図示しない評価者情報の登録画面を表示するための表示情報を端末2に提供する(A102)。そして、評価者が端末2を操作して登録画面を参照して評価者情報を入力又は削除して、登録を指示すると、受付部102が登録情報を受け付けて、管理部104に評価者情報として管理させる(A103)。
【0040】
また、初期画面において、評価者が評価アイコン202のいずれかを選択して押下すると、当該操作が広告の評価の開始要求として、端末2から情報処理装置1に通知される。このとき、評価者が評価アイコン202のいずれかを選択したかを示す選択情報も開始要求と併せて通知される。情報処理装置1では、受付部102が開始要求を受け付けると、評価アイコン202の選択情報に基づいて、提供する広告を選択する(A104)。選択情報は、評価者が評価アイコン202のいずれかを選択したかを示しており、
図6に示した例の場合、「晴れ」、「晴れ/曇り」、「曇り」、「雨」、「大雨」のいずれが選択されたかを判別することができる。評価アイコン202の「晴れ」、「晴れ/曇り」、「曇り」、「雨」、「大雨」は、それぞれ、感情である気分が「最良」「良」、「普通」、「悪」、「最悪」であることに対応する。したがって、評価アイコン202を、シンボルではなく、文字や数字で表すようにしてもよい。
【0041】
広告の選択は、例えば、気分が最悪の場合にどのような評価を得るかに重点をおいている広告を、気分が最悪の評価者に提供するといったように決定されるが、無作為に広告を選択してもよく、いずれの場合も、評価者の気分を評価の一部として管理部104で管理する。
【0042】
続いて、提供部101は、選択した広告を端末2に提供する(A105)。また、提供部101が広告を提供している際に、並行して受付部102が端末2から当該広告に対する評価を受け付ける(A106)。
【0043】
提供部101が広告を提供している間は、
図7に示すように、主画面201に広告が表示される。
図7は、端末2に表示される表示画面の例を示した図である。また、提供部101が広告を提供している間も、端末2には、評価アイコン202が表示されており、評価者は、広告に対する評価として、評価アイコン202を選択可能となっている。したがって、受付部102が受け付ける評価は、評価者が評価アイコン202のいずれかを選択したかを示す情報である。また、主画面201には、コメントアイコン213と終了アイコン214も表示される。コメントアイコン213は、評価者がコメントの入力を要求する際に操作するアイコンであり、終了アイコン214は、評価者が広告の評価の終了を要求する際に操作するアイコンである。
【0044】
広告の提供が終わると、当該広告の提供中に受付部102がコメントの入力要求を受け付けていれば、提供部101は、図示しないコメント入力画面を端末2に提供し、受付部102が入力されたコメントを評価情報の一部として受け付ける(A107)。そして、算出部103が当該広告の評価に対するポイントを算出する(A108)。
【0045】
続いて、提供部101は、評価者が最後に選択した感情に応じて、次に提供する広告を選択して(A104)、同様の処理を繰り返す。もちろん、提供部101は、評価者の感情によらず、無作為に広告を選択してもよい。
【0046】
一方、広告の提供中に受付部102が広告の評価の終了要求を受け付けた際には(A109)、提供部101は、広告の提供を中断し、端末2に初期画面を表示させる。
【0047】
また、端末2で初期画面、つまり、主画面201に終了ボタン212が表示されている状態で、評価者が終了ボタン212を押下すると、情報処理装置1は、当該端末2に対する処理を終了する。
【0048】
なお、ここでは、評価者が1つの広告を評価する毎に算出部103がポイントの算出を行う場合を説明したが、ポイントの算出は別のタイミング、例えば、ログイン毎に行うようにしてもよい。
6.情報処理装置1の運用例
次に、情報処理装置1の運用例について説明する。
図8は、情報処理装置1の運用例を説明するためのシーケンス図である。なお、以下の説明では、情報処理装置1を運用する者を運営者501、端末2を操作して広告の評価を行う者を評価者502、運営者501に広告の評価を依頼する者を広告主503とする。また、評価者502の知人等を被紹介者504とする。
【0049】
まず、評価者502が自身の情報である評価者情報を情報処理装置1に登録すると(S501)、情報処理装置1を運用している運営者501が登録された評価者情報を匿名化して(S502)、広告主503に通知する(S503)。なお、評価者情報の通知は、このタイミングで行わずに、後段の評価の通知(S507)と併せて行ってもよい。
【0050】
一方、広告主503が評価を受けたい広告を運営者501に渡すと(S504)、運営者501が情報処理装置1を用いて評価者502に広告を提供し、評価者502が端末2を操作して提供された広告を評価する(S507)。この評価は、広告主に伝えられる(S507)。このとき、運営者501は、必要に応じて統計処理等により、評価を加工する。
【0051】
評価を得た広告主503は、当該評価に対して運営者501に報酬を支払う(S508)。そして、運営者501は、広告主503から得た報酬の一部を評価の対価として評価者502に支払う(S509)。
【0052】
一方で、評価者502は、評価を行った広告が商品の広告であった場合に、当該商品を被紹介者504に紹介する(S510)。そして、紹介を受けた被紹介者504が当該商品を運営者501から購入した場合(S511)、その購入情報が運営者501から広告主503に通知され(S512)、広告主503は、運営者501に紹介料を支払う(S513)。そして、運営者501は、紹介料から手数料等を差し引いた額を紹介料として評価者502に支払う(S514)。
【0053】
7.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記評価者情報は、登録の要否が任意である項目を含む複数の項目を含み、前記算出部は、前記評価者情報のうち、登録された項目の数に応じて前記評価者に付与するポイントを加算する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記評価者情報は、それぞれに重み付けがされた複数の項目を含み、前記算出部は、前記評価者情報のうち、登録された項目に対応する重みの和に応じて前記評価者に付与するポイントを加算する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記受付部は、前記評価者の感情を前記評価の少なくとも一部として受け付ける情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記提供部は、前記評価者の感情に基づいて、次に提供する広告を決定する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記提供部は、それぞれ異なる感情を表すアイコンを表示させる表示情報を前記端末に提供し、前記受付部は、前記端末における前記アイコンに対する操作を前記評価の少なくとも一部として受け付ける情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記受付部は、前記端末における前記アイコンに対する操作を広告の提供開始の要求として受け付ける情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記受付部は、前記端末に入力された任意のコメントを前記評価の少なくとも一部として受け付ける情報処理装置。
プログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるプログラム。
コンピュータを広告評価装置として機能させるプログラムであって、前記広告評価装置は、提示部と通知部とを備え、前記提示部は、情報処理装置から提供された広告を提示可能に構成され、前記通知部は、それぞれ異なる感情を表すアイコンを複数表示させ、該アイコンに対する操作を前記広告に対する評価として前記情報処理装置に提供可能に構成されるプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0054】
また、上記のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供してもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 :情報処理装置
2 :端末
3 :ネットワーク
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
16 :通信バス
21 :提示部
22 :通知部
23 :タッチパネル
101 :提供部
102 :受付部
103 :算出部
104 :管理部
105 :広告記憶部
201 :主画面
202 :評価アイコン
211 :登録ボタン
212 :終了ボタン
213 :コメントアイコン
214 :終了アイコン
501 :運営者
502 :評価者
503 :広告主
504 :被紹介者