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特開2023-60447制御プログラム、内面状態改善方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023060447
(43)【公開日】2023-04-28
(54)【発明の名称】制御プログラム、内面状態改善方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20230421BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021170064
(22)【出願日】2021-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】520496235
【氏名又は名称】株式会社World Life Mapping
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(74)【代理人】
【識別番号】100170748
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】下田 彬
(72)【発明者】
【氏名】ガニエ マーク智也
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザの内面状態を改善する制御プログラム、内面状態改善方法及びシステムを提供する。
【解決手段】ユーザの内面状態を改善するためのシステムの制御プログラムは、心の健康状態に関する質問を送信するステップS100と、心の健康状態に関する質問に対する回答を取得するステップS105と、回答に基づいた健康状態の変化量を算出するステップS110と、変化量に応じたコメントを送信するステップS115と、をコンピュータに実行させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの内面状態を改善するためのシステムの制御プログラムであって、
前記内面状態に関連する内面関連質問を出力するステップと、
前記内面関連質問に対する回答を取得するステップと、
前記回答に基づいて前記内面状態を改善するためのアドバイスを出力するステップとをコンピュータに実行させる、制御プログラム。
【請求項2】
前記内面関連質問は、
前記ユーザの心の健康状態を前記ユーザに問う質問と、
前記健康状態に至る要因の数が1つ又は複数のいずれであるかを問う質問とを含み、
前記制御プログラムは、前記数が複数である場合に、いずれの要因から解消するかを決定するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記アドバイスは、決定された要因を解消するためのものである、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記内面関連質問は、前記健康状態に至る要因の解消のしやすさを問う質問をさらに含み、
前記アドバイスの内容は、前記健康状態に至る要因の解消のしやすさに応じて決定される、請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記ユーザの立ち直り度合いに関する情報を取得するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記アドバイスの内容は、前記立ち直り度合いに基づいて決定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記内面関連質問は、前記ユーザのレジリエンス(resilience)に関連する質問を含み、
前記制御プログラムは、前記レジリエンスの状態に応じたワークを出力するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記ワークは、前記レジリエンスの状態を改善するためのものであり、前記ユーザによって取り組まれるように構成されている、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記ユーザが前記ワークに取り組んでいる状態において、制限時間に関する情報を出力するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記制限時間は、前記ユーザの特性に応じて決定される、請求項5に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記ユーザが前記ワークに取り組んでいる状態において、他ユーザの回答例に関する情報を出力するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
出力される前記他ユーザの回答例は、前記ユーザの特性に応じて決定される、請求項5又は請求項6に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記内面関連質問は、前記ユーザのワークエンゲージメントに関連する質問を含み、
前記制御プログラムは、前記ワークエンゲージメントの状態に応じたワークを出力するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記ワークは、前記ワークエンゲージメントの状態を改善するためのものであり、前記ユーザによって取り組まれるように構成されている、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項9】
前記ワークエンゲージメントに関連する質問の内容は、前記ユーザが事務担当者である場合とそれ以外の場合とで異なる、請求項8に記載の制御プログラム。
【請求項10】
前記ワークエンゲージメントに関連する質問に対する回答に基づいてスコアを算出するステップと、
前記スコアが所定値以上である場合には前記スコアを出力する一方、前記スコアが所定値未満である場合には前記スコアを出力しないステップとを前記コンピュータにさらに実行させる、請求項8又は請求項9に記載の制御プログラム。
【請求項11】
前記ワークにおいて表示される文章の長さは、前記ワークエンゲージメントの状態に応じて変更される、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の制御プログラム。
【請求項12】
前記内面関連質問は、気象と前記内面状態との関係を問う質問を含み、
前記制御プログラムは、前記ユーザが現在存在する位置における現在の気象情報を取得するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記アドバイスの内容は、前記回答及び前記気象情報に基づいて決定される、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項13】
前記内面関連質問は、複数の質問を含み、
前記複数の質問のうち一部の質問は、センシティブな質問と属性付けされており、
前記制御プログラムは、
前記センシティブな質問と属性付けられた質問を画面に表示するステップと、
前記センシティブな質問と属性付けられた質問を画面に表示する場合に前記画面の表示方法を変更するステップとを前記コンピュータにさらに実行させる、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項14】
ユーザの内面状態を改善する内面状態改善方法であって、
前記内面状態に関連する内面関連質問を出力するステップと、
前記内面関連質問に対する回答を取得するステップと、
前記回答に基づいて前記内面状態を改善するためのアドバイスを出力するステップとを含む、内面状態改善方法。
【請求項15】
ユーザの内面状態を改善するように構成されたシステムであって、
前記内面状態に関連する内面関連質問を出力するように構成された第1出力部と、
前記内面関連質問に対する回答を取得するように構成された取得部と、
前記回答に基づいて前記内面状態を改善するためのアドバイスを出力するように構成された第2出力部とを備える、システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御プログラム、内面状態改善方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2018-72964号公報(特許文献1)は、健康管理システムを開示する。この健康管理システムにおいては、ユーザが、自身の精神的な健康状態を示すメンタル値を入力する。入力されたメンタル値が注意条件を満たすと判断されると、注意条件を満たすと判断されたユーザの情報を含む注意情報が監督者に通知される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-72964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている技術においては、注意条件を満たすと判断されたユーザの情報がユーザの監督者に通知される。しかしながら、監督者に情報が通知されても、必ずしもユーザの内面状態は改善されない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザの内面状態を改善することが可能な制御プログラム、内面状態改善方法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従う制御プログラムは、ユーザの内面状態を改善するためのシステムの制御プログラムである。この制御プログラムは、内面状態に関連する内面関連質問を出力するステップと、内面関連質問に対する回答を取得するステップと、回答に基づいて内面状態を改善するためのアドバイスを出力するステップとをコンピュータに実行させる。
【0007】
この制御プログラムが実行されると、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスがユーザの回答に基づいて出力される。したがって、この制御プログラムによれば、適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【0008】
上記制御プログラムにおいて、内面関連質問は、ユーザの心の健康状態をユーザに問う質問と、健康状態に至る要因の数が1つ又は複数のいずれであるかを問う質問とを含み、制御プログラムは、上記数が複数である場合に、いずれの要因から解消するかを決定するステップをコンピュータにさらに実行させ、アドバイスは、上記決定された要因を解消するためのものであってもよい。
【0009】
この制御プログラムが実行されると、現在の心の健康状態に至る要因が複数存在する場合に、いずれの要因から解消するかが決定される。したがって、この制御プログラムによれば、現在の心の健康状態に至る要因が複数存在する場合に、各要因を1つずつ解消することができる。
【0010】
上記制御プログラムにおいて、内面関連質問は、上記健康状態に至る要因の解消のしやすさを問う質問をさらに含み、アドバイスの内容は、上記健康状態に至る要因の解消のしやすさに応じて決定されてもよい。
【0011】
この制御プログラムが実行されると、現在の心の健康状態に至る要因の解消のしやすさに応じてアドバイスの内容が決定される。この制御プログラムによれば、例えば、解消のしやすい要因を解消するためのアドバイスが優先的に出力されることによって、ユーザの心の健康状態を着実に改善することができる。
【0012】
上記制御プログラムにおいて、内面関連質問は、ユーザのレジリエンス(resilience)に関連する質問を含み、制御プログラムは、レジリエンスの状態に応じたワークを出力するステップをコンピュータにさらに実行させ、ワークは、レジリエンスの状態を改善するためのものであり、ユーザによって取り組まれるように構成されていてもよい。
【0013】
この制御プログラムが実行されると、ユーザのレジリエンスの状態に応じたワークが出力される。したがって、この制御プログラムによれば、ユーザがワークに取り組むことによって、ユーザのレジリエンスの状態を改善することができる。
【0014】
上記制御プログラムは、ユーザがワークに取り組んでいる状態において、制限時間に関する情報を出力するステップをコンピュータにさらに実行させ、制限時間は、ユーザの特性に応じて決定されてもよい。
【0015】
この制御プログラムが実行されると、ワークの制限時間が各ユーザの特性に応じて決定される。したがって、この制御プログラムによれば、ユーザの特性を考慮した上で、各ユーザにワークを最後までやり遂げさせることができる。
【0016】
上記制御プログラムは、ユーザがワークに取り組んでいる状態において、他ユーザの回答例に関する情報を出力するステップをコンピュータにさらに実行させ、出力される他ユーザの回答例は、ユーザの特性に応じて決定されてもよい。
【0017】
この制御プログラムが実行されると、ワーク中に出力される他ユーザの回答例がユーザの特性に応じて決定される。したがって、この制御プログラムによれば、ワーク中にユーザの特性に応じた他ユーザの回答例をユーザが参照することによって、レジリエンスの状態の改善をより効果的に促すことができる。
【0018】
上記制御プログラムにおいて、内面関連質問は、ユーザのワークエンゲージメントに関連する質問を含み、制御プログラムは、ワークエンゲージメントの状態に応じたワークを出力するステップをコンピュータにさらに実行させ、ワークは、ワークエンゲージメントの状態を改善するためのものであり、ユーザによって取り組まれるように構成されていてもよい。
【0019】
この制御プログラムが実行されると、ユーザのワークエンゲージメントの状態に応じたワークが出力される。したがって、この制御プログラムによれば、ユーザがワークに取り組むことによって、ユーザのワークエンゲージメントの状態を改善することができる。
【0020】
上記制御プログラムにおいて、ワークエンゲージメントに関連する質問の内容は、ユーザが事務担当者である場合とそれ以外の場合とで異なっていてもよい。
【0021】
事務担当者の業務とそれ以外の業務とでは、例えば、裁量の幅が異なる。例えば、業務の性質上裁量の幅が極めて狭いユーザに、業務の裁量の幅が広いか狭いかを問うことはあまり有効でない。この制御プログラムによれば、業務の性質に応じて質問の内容が変更されるため、各ユーザに効率的に質問することができる。
【0022】
上記制御プログラムは、ワークエンゲージメントに関連する質問に対する回答に基づいてスコアを算出するステップと、スコアが所定値以上である場合にはスコアを出力する一方、スコアが所定値未満である場合にはスコアを出力しないステップとをコンピュータにさらに実行させてもよい。
【0023】
この制御プログラムによれば、スコアが所定値未満である場合にスコアが出力されないため、スコアの低いユーザのモチベーションを下げにくくすることができ、スコアが所定値以上である場合にスコアが出力されるため、スコアの高いユーザのモチベーションをさらに上げることができる。
【0024】
上記制御プログラムにおいて、ワークにおいて表示される文章の長さは、前記ワークエンゲージメントの状態に応じて変更されてもよい。
【0025】
この制御プログラムによれば、ユーザのワークエンゲージメントの状態に応じてワーク中に表示される文章の長さが変更され、ワークにおける誘導性がユーザ毎に調整されるため、ユーザのワークエンゲージメントの改善をより効果的に行なうことができる。
【0026】
上記制御プログラムにおいて、内面関連質問は、気象と内面状態との関係を問う質問を含み、制御プログラムは、ユーザが現在存在する位置における現在の気象情報を取得するステップをコンピュータにさらに実行させ、アドバイスの内容は、上記回答及び気象情報に基づいて決定されてもよい。
【0027】
この制御プログラムが実行されると、アドバイスの内容がユーザの回答及び気象情報に基づいて決定される。したがって、この制御プログラムによれば、気象との関係で適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【0028】
本発明の他の局面に従う内面状態改善方法は、ユーザの内面状態を改善する方法である。内面状態改善方法は、内面状態に関連する内面関連質問を出力するステップと、内面関連質問に対する回答を取得するステップと、回答に基づいて内面状態を改善するためのアドバイスを出力するステップとを含む。
【0029】
この内面状態改善方法においては、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスがユーザの回答に基づいて出力される。したがって、この内面状態改善方法によれば、適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【0030】
本発明の他の局面に従うシステムは、ユーザの内面状態を改善するように構成されている。このシステムは、第1出力部と、取得部と、第2出力部とを備える。第1出力部は、内面状態に関連する内面関連質問を出力するように構成されている。取得部は、内面関連質問に対する回答を取得するように構成されている。第2出力部は、回答に基づいて内面状態を改善するためのアドバイスを出力するように構成されている。
【0031】
このシステムにおいては、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスがユーザの回答に基づいて出力される。したがって、このシステムによれば、適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、ユーザの内面状態を改善することが可能な制御プログラム、内面状態改善方法及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】システムを模式的に示す図である。
図2】サーバのハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図3】情報端末のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図4】ユーザの落ち込み状態の改善動作を示すフローチャートである。
図5】悪化の要因が1つである場合にシステムにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
図6】悪化の要因のジャンルをユーザに問う質問が情報端末へ送信された場合に情報端末の表示部に表示される画面の一例を模式的に示す図である。
図7】悪化の要因への対処のしやすさが所定値以上である場合にシステムにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
図8】悪化の要因への対処のしやすさが所定値未満である場合にシステムにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
図9A】悪化の要因が複数存在する場合にシステムにおいて行なわれる前半部分の処理を示すフローチャートである。
図9B】悪化の要因が複数存在する場合にシステムにおいて行なわれる後半部分の処理を示すフローチャートである。
図10】各悪化の要因の対処のしやすさに関する10段階評価の結果の比率を示す円グラフの一例を模式的に示す図である。
図11】ユーザのレジリエンス状態の改善動作を示すフローチャートである。
図12】「作った人に感謝」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図13】「作った人に感謝」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図14】「考え方は1日で変わる」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図15】「考え方は1日で変わる」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図16】「問題の整理」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図17】「問題の整理」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図18】「感謝ダイアリー」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図19】「感謝ダイアリー」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図20】「コントロールの有・無を考える」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図21】「コントロールの有・無を考える」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図22】「人とのつながりを思い返す」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図23】「人とのつながりを思い返す」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図24】「人とのつながりを強化する」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図25】「人とのつながりを強化する」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図26】「楽しみを見つける」における入力画面の一例を模式的に示す図である。
図27】「価値観のワーク」における入力画面の一例(前半)を模式的に示す図である。
図28】「価値観のワーク」における入力画面の一例(後半)を模式的に示す図である。
図29】「価値観のワーク」における、入力内容の確認及びアドバイスの提示を行なう画面の一例を模式的に示す図である。
図30】ユーザのワークエンゲージメントの改善動作を示すフローチャートである。
図31】ユーザのワークエンゲージメントの状態を調べるための第1質問の一例を模式的に示す図である。
図32図30のステップS910で算出されたスコアが所定値以上である場合にステップS920で行なわれる処理を示すフローチャートである。
図33】スコアを表示する画面の一例を模式的に示す図である。
図34】スコアが所定値以上である場合に、ユーザに提示されるワークの一例を模式的に示す図である。
図35図32のステップS1010で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図36図32のステップS1010で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の他の例を模式的に示す図である。
図37図30のステップS910で算出されたスコアが所定値未満である場合にステップS920で行なわれる処理を示すフローチャートである。
図38】事務担当者以外の職員用の第2質問の一例を模式的に示す図である。
図39】事務担当者用の第2質問の一例を模式的に示す図である。
図40図37のステップS1120で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。
図41】ユーザの不調発生と気象との関係の登録動作を示すフローチャートである。
図42】システムにおける、気象に関連するアドバイスの出力手順を示すフローチャートである。
図43】関係情報の更新手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図面は、理解の容易のために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。
【0035】
[1.構成]
<1-1.システムの構成>
図1は、本実施の形態に従うシステム10を模式的に示す図である。システム10は、主にユーザの内面状態を改善するために用いられる。内面状態は、例えば、精神・心理の状態を示す。内面状態の一例としては、心の健康状態、レジリエンス(resilience)、ワークエンゲージメントが挙げられる。
【0036】
図1に示されるように、システム10は、サーバ100と、複数の情報端末200とを含んでいる。各情報端末200は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット又はスマートフォンで構成される。各情報端末200は、システム10のユーザによって使用される。サーバ100と各情報端末200とは、ネットワークN1(例えば、インターネット)を通じて通信可能である。
【0037】
システム10においては、例えば、各ユーザの内面状態の分析に必要な情報がサーバ100に集約される。例えば、ユーザの内面状態を分析するための質問が情報端末200に表示される。例えば、この質問への回答が、ユーザの内面状態の分析に必要な情報となる。ユーザが質問に回答することによって、ユーザの内面状態の分析に必要な情報が、情報端末200からサーバ100へ送信される。なお、システム10においては、性別、年齢、身長、体重、思考傾向(性格傾向)情報、所属企業、所属部署及び家族構成等のユーザの基本情報が、予めサーバ100に登録されていてもよい。
【0038】
サーバ100においては、情報端末200から受信された情報に基づいてユーザの内面状態が分析される。サーバ100は、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスを情報端末200へ送信する。情報端末200においては、サーバ100から受信されたアドバイスが表示される。ユーザがアドバイスを参照することによって、ユーザの内面状態の改善が期待される。以下、システム10について詳細に説明する。
【0039】
<1-2.サーバの構成>
図2は、サーバ100のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。本実施の形態において、サーバ100は、例えば、汎用コンピュータによって実現される。
【0040】
図2に示されるように、サーバ100は、制御部110と、通信I/F(interface)140と、記憶部120とを含んでいる。各構成は、バスを介して電気的に接続されている。
【0041】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112及びROM(Read Only Memory)113等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
【0042】
通信I/F140は、ネットワークN1を通じて、各情報端末200(図1)と通信するように構成されている。通信I/F140は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール又は無線LANモジュールで構成される。
【0043】
記憶部120は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部120は、例えば、制御プログラム121を記憶している。制御プログラム121がCPU111によって実行されることにより、サーバ100における各種機能が実現される。
【0044】
記憶部120は、さらに、質問DB(database)122と、ワークDB123と、アドバイスDB124とを記憶している。質問DB122は、複数の質問を管理するデータベースである。複数の質問の各々は、ユーザの内面状態を分析するための質問である。ワークDB123は、複数のワークを管理するデータベースである。複数のワークの各々は、ユーザの内面状態の改善に役立つ課題である。アドバイスDB124は、複数のアドバイスを管理するデータベースである。複数のアドバイスの各々は、ユーザの内面状態の改善に役立つアドバイスである。質問、ワーク及びアドバイスの具体例については後程説明する。
【0045】
<1-3.情報端末の構成>
図3は、情報端末200のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。上述のように、情報端末200は、例えば、PC、タブレット又はスマートフォンによって実現される。
【0046】
図3に示されるように、情報端末200は、制御部210と、通信I/F240と、表示部250と、受付部260と、GPS(Global Positioning System)270と、記憶部220とを含んでいる。情報端末200において、各構成はバスを介して電気的に接続されている。
【0047】
制御部210は、CPU211、RAM212及びROM213等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。通信I/F240は、ネットワークN1を通じて、サーバ100と通信するように構成されている。通信I/F240は、例えば、有線LANモジュール又は無線LANモジュールで構成される。
【0048】
表示部250は、画像を表示するように構成されている。表示部250は、例えば、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luminescence)モニタ等のモニタで構成される。表示部250は、例えば、サーバ100から受信された質問又はアドバイスを表示する。
【0049】
受付部260は、ユーザからの入力を受け付けるように構成されている。受付部260は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス及びマイクの一部又は全部で構成される。サーバ100から受信された質問に対するユーザの回答は、例えば、受付部260を介して入力される。GPS270は、情報端末200の位置情報を取得するように構成されている。
【0050】
記憶部220は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部220は、例えば、制御プログラム221を記憶している。制御プログラム221がCPU211によって実行されることによって、情報端末200における各種機能が実現される。
【0051】
[2.動作]
<2-1.落ち込み状態の改善>
システム10においては、ユーザの落ち込み状態を改善するための機能が設けられている。システム10においては、ユーザが落ち込んでいる場合に、落ち込みの要因が1つ又は複数のいずれであるかが確認される。落ち込みの要因が1つである場合には、落ち込みの要因の解消のしやすさが確認され、解消のしやすさに応じたアドバイスがユーザに提示される。一方、落ち込みの要因が複数存在する場合には、各要因の解消のしやすさが確認され、最も解消しやすい要因から解消することが決定される。そして、解消対象となった要因の解消のしやすさに応じたアドバイスがユーザに提示される。例えば、落ち込みの要因が複数存在する場合には、全ての落ち込みの要因が解消されるまで、アドバイスの提示が繰り返される。以下、具体的な動作について説明する。
【0052】
図4は、システム10における、ユーザの落ち込み状態の改善動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。例えば、このフローチャートに示される処理は、1日1回実行される。なお、図4の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図4の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0053】
図4の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザの心の健康状態に関する質問をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS100)。心の健康状態に関する質問は、例えば、心の健康状態に関する5段階評価を問う質問である。5段階評価において、評価は、例えば、1に近い程心の健康状態が悪いことを示し、5に近い程心の健康状態が良いことを示す。なお、心の健康状態に関する質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0054】
制御部110は、ユーザの心の健康状態に関する質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS105)。回答を受信していないと判定されると(ステップS105においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0055】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS105においてYES)、制御部110は、ユーザの心の健康状態の変化量を算出する(ステップS110)。制御部110は、例えば、前日の5段階評価からの変化量(以下、単に「変化量」とも称する。)を算出する。
【0056】
制御部110は、変化量に応じたコメントを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS115)。例えば、変化量がゼロ又はプラスである場合には「今日もいつもと同じ調子で楽しみましょう」といったコメントが情報端末200へ送信される一方、変化量がマイナスである場合には「少し気分が下がり気味のようですね」といったコメントが情報端末200へ送信される。なお、プラスの幅が大きい場合と小さい場合とでコメントが変更されてもよいし、マイナスの幅が大きい場合と小さい場合とでコメントが変更されてもよい。なお、このコメントはアドバイスの一種であり、例えば、アドバイスDB124に格納されている。例えば、アドバイスDB124においては、変化量と適切なコメントとが対応付けて管理されている。
【0057】
制御部110は、変化量がマイナスであるか否かを判定する(ステップS120)。変化量がマイナスでないと判定されると(ステップS120においてNO)、処理はエンドに移行する。一方、変化量がマイナスであると判定されると(ステップS120においてYES)、制御部110は、心の健康状態の悪化の要因(以下、単に「悪化の要因」とも称する。)の数を問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS125)。この質問は、例えば、自由記述形式の質問であってもよいし、予め用意されている候補の数から回答を選択する形式の質問であってもよい。なお、悪化の要因を問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0058】
制御部110は、悪化の要因の数を問う質問に対する回答を受信したか否かを判定する(ステップS130)。回答を受信していないと判定されると(ステップS130においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0059】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS130においてYES)、制御部110は、悪化の要因の数に応じた処理を実行する(ステップS140)。悪化の要因の数に応じた処理の具体的な内容については後程説明する。これにより、図4の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0060】
次に図4の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、ユーザの心の健康状態に関する質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS150)。質問を受信していないと判定されると(ステップS150においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0061】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS150においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS155)。制御部210は、心の健康状態に関する質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS160)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0062】
ステップS160において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS160においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS160においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS165)。
【0063】
制御部210は、変化量に応じたコメントをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS170)。コメントを受信していないと判定されると(ステップS170においてNO)、制御部210は、コメントを受信するまで待機する。一方、コメントを受信したと判定されると(ステップS170においてYES)、制御部210は、受信されたコメントを表示するように表示部250を制御する(ステップS175)。
【0064】
制御部210は、受信されたコメントが、変化量がマイナスである場合のコメントであるか否かを判定する(ステップS178)。変化量がマイナスである場合のコメントではないと判定されると(ステップS178においてNO)、処理はエンドへ移行する。
【0065】
一方、変化量がマイナスである場合のコメントであると判定されると(ステップS178においてYES)、制御部210は、悪化の要因の数を問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS180)。質問を受信していないと判定されると(ステップS180においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0066】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS180においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS185)。制御部210は、悪化の要因の数を問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS190)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0067】
ステップS190において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS190においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS190においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS195)。
【0068】
その後、制御部210は、悪化の要因の数に応じた処理を実行する(ステップS140)。これにより、図4の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0069】
図5は、悪化の要因が1つである場合にシステム10において行なわれる処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、悪化の要因が1つである場合に、図4のステップS140で行なわれる。図5の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図5の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0070】
図5の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、悪化の要因のジャンルを問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS200)。この質問においては、例えば、複数の選択項目が列挙される。複数の選択項目の各々は、悪化の要因のジャンルを示す。ユーザは、例えば、複数の選択項目のいずれかを選択することによって質問に回答する。なお、悪化の要因のジャンルを問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0071】
図6は、悪化の要因のジャンルをユーザに問う質問が情報端末200へ送信された場合に情報端末200の表示部250に表示される画面の一例を模式的に示す図である。図6に示されるように、この画面には、複数の選択項目300と、テキストボックス305とが表示される。各選択項目300は、悪化の要因のジャンルに対応している。例えば、複数の選択項目300に適切なジャンルが存在しない場合に、ユーザは、テキストボックス305に悪化の要因を記入することができる。
【0072】
再び図5の左方を参照して、制御部110は、悪化の要因のジャンルをユーザに問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS205)。回答を受信していないと判定されると(ステップS205においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0073】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS205においてYES)、制御部110は、悪化の要因をより深掘りする質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS210)。この質問は、悪化の要因をある程度具体的に特定するための質問である。この質問は、例えば、選択形式の質問であってもよい。例えば、悪化の要因の各ジャンルに複数の具体的要因が予め対応付けられており、この質問においては、ユーザによって選択されたジャンルに対応付けられた複数の具体的要因が選択項目として列挙されてもよい。なお、悪化の要因をより深掘りする質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0074】
ステップS210において、情報端末200の表示部250の明るさを低下させる指示、表示部250における質問の表示ウインドウの大きさを縮小させる指示、又は、質問における文字の大きさを縮小させる指示が、質問と共にサーバ100から情報端末200へ送信されてもよい。プライバシーに関わる質問であっても、情報端末200の表示部250における表示形態が変更されることにより、ユーザは、他人の存在を気にすることなく質問に回答することができる。
【0075】
その後、制御部110は、悪化の要因をより深掘りするための質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS215)。回答を受信していないと判定されると(ステップS215においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0076】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS215においてYES)、制御部110は、悪化の要因である出来事のショック度を問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS220)。ショック度を問う質問は、例えば、ショック度の10段階評価を問う質問である。10段階評価において、評価は、例えば、1に近い程ショックの度合いが小さいことを示し、10に近い程ショックの度合いが大きいことを示す。なお、悪化の要因である出来事のショック度を問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0077】
制御部110は、悪化の要因である出来事のショック度を問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS225)。回答を受信していないと判定されると(ステップS225においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0078】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS225においてYES)、制御部110は、悪化の要因への対処のしやすさ(悪化の要因の解消のしやすさ)を問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS230)。対処のしやすさを問う質問は、例えば、悪化の要因への対処のしやすさの10段階評価を問う質問である。10段階評価において、評価は、例えば、1に近い程対処しにくいことを示し、10に近い程対処しやすいことを示す。なお、悪化の要因への対処のしやすさを問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0079】
制御部110は、悪化の要因への対処のしやすさを問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS235)。回答を受信していないと判定されると(ステップS235においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0080】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS235においてYES)、制御部110は、悪化の要因への対処のしやすさに応じた処理を実行する(ステップS240)。悪化の要因への対処のしやすさに応じた処理の具体的な内容については後程説明する。これにより、図5の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0081】
次に図5の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、悪化の要因のジャンルを問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS300)。質問を受信していないと判定されると(ステップS300においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0082】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS300においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS305)。ステップS305においては、例えば、図6に示される画面が表示部250に表示される。
【0083】
制御部210は、悪化の要因のジャンルを問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS310)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される選択項目300(図6)がタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0084】
ステップS310において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS310においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS310においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS315)。
【0085】
その後、制御部210は、悪化の要因をより深掘りする質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS320)。質問を受信していないと判定されると(ステップS320においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0086】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS320においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS325)。制御部210は、悪化の要因をより深掘りする質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS330)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0087】
ステップS330において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS330においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS330においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS335)。
【0088】
その後、制御部210は、悪化の要因である出来事のショック度を問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS340)。質問を受信していないと判定されると(ステップS340においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0089】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS340においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS345)。制御部210は、悪化の要因である出来事のショック度を問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS350)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0090】
ステップS350において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS350においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS350においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS355)。
【0091】
その後、制御部210は、悪化の要因への対処のしやすさを問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS360)。質問を受信していないと判定されると(ステップS360においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0092】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS360においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS365)。制御部210は、悪化の要因への対処のしやすさを問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS370)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0093】
ステップS370において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS370においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS370においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS375)。
【0094】
その後、制御部210は、悪化の要因への対処のしやすさに応じた処理を実行する(ステップS240)。これにより、図5の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0095】
図7は、悪化の要因への対処のしやすさが所定値以上である場合にシステム10において行なわれる処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、悪化の要因への対処のしやすさが所定値以上である場合に、図5のステップS240で行なわれる。図7の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図7の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0096】
図7の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、悪化の要因への対処のしやすさ、悪化の要因である出来事のショック度、及び、変化量に基づいて、適切なアドバイスを選択する(ステップS400)。アドバイスDB124においては、例えば、複数のアドバイスがグループ分けして管理されている。例えば、ステップS400においては、悪化の要因への対処のしやすさが所定値以上である場合に適したアドバイス群のうち、悪化の要因である出来事のショック度、及び、変化量を考慮して、より適切なアドバイスが選択される。各アドバイスは、例えば、ユーザの心の健康状態の改善を促す文章で構成される。
【0097】
制御部110は、選択されたアドバイスを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS410)。これにより、図7の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0098】
次に図7の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、アドバイスをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS450)。アドバイスを受信していないと判定されると(ステップS450においてNO)、制御部210は、アドバイスを受信するまで待機する。
【0099】
一方、アドバイスを受信したと判定されると(ステップS450においてYES)、制御部210は、受信されたアドバイスを表示するように表示部250を制御する(ステップS460)。これにより、図7の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0100】
図8は、悪化の要因への対処のしやすさが所定値未満である場合にシステム10において行なわれる処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、悪化の要因への対処のしやすさが所定値未満である場合に、図5のステップS240で行なわれる。図8の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図8の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0101】
図8の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザの性格特性(例えば、ビッグファイブにおける神経症傾向の度合い)に基づいて、悪化の要因が解消するまでに要する期間を推定する(ステップS500)。悪化の要因が解消するまでに要する期間は、例えば、予め準備されたモデルを用いて推定される。悪化の要因が解消するまでに要する期間は、例えば、数日~数十日である。
【0102】
上述のように、アドバイスDB124においては、例えば、複数のアドバイスがグループ分けして管理されている。「フィンクの危機モデル」は、「衝撃期」、「防御的退行期」、「承認期」及び「適応期」を経て人は危機的状況から回復することを説明している。アドバイスDB124においては、複数のアドバイスの少なくとも一部(例えば、悪化の要因への対処のしやすさが所定値未満である場合に適したアドバイス群)が、例えば、「衝撃期」、「防御的退行期」、「承認期」及び「適応期」のいずれに適切かという観点でグループ分けされている。各アドバイスは、フィンクの危機モデルのある期にいるユーザを次の期に進めるために適切なアドバイスとなっている。例えば「承認期」のユーザに有効なアドバイスが必ずしも「適応期」のユーザには有効ではない。例えば、フィンクの危機モデルのある期にいるユーザに別の期用のアドバイスを提示すると、該ユーザの精神状態が却って悪化するような場合がある。例えば、災害、事件等直後の「衝撃期」のユーザには、PFA(Psychological First Aid)の観点から、深呼吸をすること、マインドフルネスを行なうこと等がアドバイスとして提示される。すなわち、各期に対して適切なアドバイスが事前に整理されている。
【0103】
制御部110は、悪化の要因の解消を促進するためのアドバイスのうち、衝撃期のユーザに適切なアドバイスを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS505)。
【0104】
その後、制御部110は、ステップS500において推定された期間(以下、単に「推定期間」とも称する。)が経過したか否かを判定する(ステップS510)。例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10から一旦ログアウトし、後日情報端末200を介してユーザがシステム10に再度ログインした場合に、ステップS510の処理が実行される。
【0105】
推定期間が経過していないと判定されると(ステップS510においてNO)、制御部110は、推定期間が経過するまで待機する(制御部110は、例えば、他の処理を実行する。)。一方、推定期間が経過したと判定されると(ステップS510においてYES)、制御部110は、ユーザの立ち直り度合い(悪化の要因の解消度合い)を問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS515)。ユーザの立ち直り度合いを問う質問は、例えば、ユーザの立ち直り度合いの10段階評価を問う質問である。10段階評価において、評価は、例えば、1に近い程ユーザの立ち直りが進んでいないことを示し、10に近い程ユーザの立ち直りが進んでいることを示す。なお、ユーザの立ち直り度合いを問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0106】
制御部110は、ユーザの立ち直り度合いを問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS520)。回答を受信していないと判定されると(ステップS520においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0107】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS520においてYES)、制御部110は、ユーザの現在の立ち直り度合いに適したアドバイスを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS525)。例えば、立ち直り度合いが2以下である場合には「衝撃期」に適したアドバイスが送信され、立ち直り度合いが3以上4以下である場合には「防御的退行期」に適したアドバイスが送信される。また、例えば、立ち直り度合いが5以上6以下である場合には「承認期」に適したアドバイスが送信され、立ち直り度合いが7以上10以下である場合には「適応期」に適したアドバイスが送信される。これにより、図8の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0108】
次に図8の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、衝撃期のユーザに適切なアドバイスをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS550)。アドバイスを受信していないと判定されると(ステップS550においてNO)、制御部210は、アドバイスを受信するまで待機する。
【0109】
一方、アドバイスを受信したと判定されると(ステップS550においてYES)、制御部210は、受信されたアドバイスを表示するように表示部250を制御する(ステップS555)。
【0110】
その後、制御部210は、ユーザの立ち直り度合いを問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS560)。質問を受信していないと判定されると(ステップS560においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0111】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS560においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS565)。制御部210は、ユーザの立ち直り度合いを問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS570)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0112】
ステップS570において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS570においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS570においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS575)。
【0113】
その後、制御部210は、ユーザの現在の立ち直り度合いに適切なアドバイスをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS580)。アドバイスを受信していないと判定されると(ステップS580においてNO)、制御部210は、アドバイスを受信するまで待機する。
【0114】
一方、アドバイスを受信したと判定されると(ステップS580においてYES)、制御部210は、受信されたアドバイスを表示するように表示部250を制御する(ステップS585)。これにより、図8の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0115】
図9Aは、悪化の要因が複数存在する場合にシステム10において行なわれる前半部分の処理を示すフローチャートである。図9Bは、悪化の要因が複数存在する場合にシステム10において行なわれる後半部分の処理を示すフローチャートである。図9A及び図9Bのフローチャートに示される処理は、悪化の要因が複数存在する場合に、図4のステップS140で行なわれる。図9A及び図9Bの各々の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図9A及び図9Bの各々の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0116】
図9Aの左方を参照して、サーバ100の制御部110は、複数の悪化の要因の各々のジャンルを問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS600)。この質問においては、例えば、複数の選択項目が列挙される。複数の選択項目の各々は、悪化の要因のジャンルを示す。ユーザは、例えば、悪化の要因毎に複数の選択項目のいずれかを選択することによって各悪化の要因のジャンルを選択する。この質問を通じて、複数の悪化の要因の全てに関し、悪化の要因のジャンルが選択される。なお、複数の悪化の要因の各々のジャンルを問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0117】
制御部110は、複数の悪化の要因の各々のジャンルをユーザに問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS605)。回答を受信していないと判定されると(ステップS605においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0118】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS605においてYES)、制御部110は、各悪化の要因をより深掘りする質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS610)。この質問は、各悪化の要因をある程度具体的に特定するための質問である。この質問は、例えば、悪化の要因毎に用意される。この質問は、例えば、選択形式の質問であってもよい。例えば、悪化の要因の各ジャンルに複数の具体的要因が予め対応付けられており、この質問においては、ユーザによって選択されたジャンルに対応付けられた複数の具体的要因が選択項目として列挙されてもよい。なお、各悪化の要因をより深掘りする質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0119】
ステップS610において、情報端末200の表示部250の明るさを低下させる指示、表示部250における質問の表示ウインドウの大きさを縮小させる指示、又は、質問における文字の大きさを縮小させる指示が、質問と共にサーバ100から情報端末200へ送信されてもよい。すなわち、ステップS610においては、他者に質問又は回答を知られにくくするための指示が、サーバ100から情報端末200へ送信されてもよい。プライバシーに関わる質問であっても、情報端末200の表示部250における表示形態が変更されることにより、ユーザは、他人の存在を気にすることなく質問に回答することができる。なお、システム10において予め準備されている複数の質問のうち一部の質問は、他者に知られたくない質問(例えば、センシティブな質問)と属性付けされていてもよい。例えば、他者に知られたくない質問と属性付ける情報と、質問の内容を示す情報とが対応付けて記憶部120に記憶されていてもよい。
【0120】
その後、制御部110は、各悪化の要因をより深掘りするための質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS615)。回答を受信していないと判定されると(ステップS615においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0121】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS615においてYES)、制御部110は、悪化の要因毎の対処のしやすさ(悪化の要因毎の解消のしやすさ)を問う質問を情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS620)。この質問を通じて、複数の悪化の要因の全てに関し、対処のしやすさに関する情報が収集される。
【0122】
悪化の要因毎の対処のしやすさを問う質問は、例えば、悪化の要因毎の対処のしやすさの10段階評価を問う質問である。10段階評価において、評価は、例えば、1に近い程対処しにくいことを示し、10に近い程対処しやすいことを示す。なお、悪化の要因毎の対処のしやすさを問う質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0123】
制御部110は、悪化の要因毎の対処のしやすさを問う質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS625)。回答を受信していないと判定されると(ステップS625においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。一方、回答を受信したと判定されると(ステップS625においてYES)、図9Bの左方のフローチャートに示される処理が行なわれる。
【0124】
図9Bの左方を参照して、制御部110は、各悪化の要因の対処のしやすさに関する10段階評価の結果に基づいて、円グラフデータを生成する(ステップS630)。円グラフデータは、各悪化の要因の対処のしやすさに関する10段階評価の結果の比率を示す円グラフを生成するためのデータである。円グラフデータは、例えば、各悪化の要因の対処のしやすさに関する10段階評価の結果の比率を示すデータである。
【0125】
図10は、各悪化の要因の対処のしやすさに関する10段階評価の結果の比率を示す円グラフ310の一例を模式的に示す図である。図10を参照して、この例において、ユーザの心の健康状態の悪化の要因は4つ存在している。円グラフ310は、部分312,314,316,318を含んでいる。部分312,314,316,318は、要因1,2,3,4の10段階評価の結果の比率の大きさをそれぞれ示している。各部分においては、具体的な比率320が数値として示されている。上述のように、10段階評価においては評価が10に近い要因程対処しやすい要因といえるため、10段階評価の結果の比率が最も大きい要因が最も対処しやすい要因といえる。後述のように、ユーザは、情報端末200を介して、各部分の比率320の数値を編集することができる。これにより、円グラフ310における区分けが変更される。
【0126】
再び図9Bの左方を参照して、制御部110は、ステップS630において生成された円グラフデータを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS635)。制御部110は、情報端末200から最新の円グラフデータを受信したか否かを判定する(ステップS640)。最新の円グラフデータを受信していないと判定されると(ステップS640においてNO)、制御部110は、最新の円グラフデータを受信するまで待機する。
【0127】
一方、最新の円グラフデータを受信したと判定されると(ステップS640においてYES)、制御部110は、最新の円グラフデータを参照して、最も対処しやすい要因の解消に適したアドバイスを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS645)。上述のように、アドバイスDB124においては、例えば、複数のアドバイスがグループ分けして管理されている。ステップS645においては、制御部110がアドバイスDB124を参照することによって、最も対処しやすい要因の解消に適したアドバイスが情報端末200へ送信される。例えば、悪化の要因への対処のしやすさが所定値未満である場合には、ステップS645、及び、後述のステップS780,S785において、図8のフローチャートに示される処理が行なわれてもよい。これにより、図9Bの左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0128】
次に図9Aの右方を参照して、情報端末200の制御部210は、複数の悪化の要因の各々のジャンルを問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS700)。質問を受信していないと判定されると(ステップS700においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0129】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS700においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS705)。制御部210は、複数の悪化の要因の各々のジャンルを問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS710)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0130】
ステップS710において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS710においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS710においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS715)。
【0131】
その後、制御部210は、各悪化の要因をより深掘りする質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS720)。質問を受信していないと判定されると(ステップS720においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0132】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS720においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS725)。制御部210は、各悪化の要因をより深掘りする質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS730)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0133】
ステップS730において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS730においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS730においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS735)。
【0134】
その後、制御部210は、悪化の要因毎の対処のしやすさを問う質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS740)。質問を受信していないと判定されると(ステップS740においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0135】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS740においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS745)。制御部210は、悪化の要因毎の対処のしやすさを問う質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS750)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0136】
ステップS750において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS750においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS750においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS755)。その後、図9Bの右方のフローチャートに示される処理が行なわれる。
【0137】
図9Bの右方を参照して、制御部210は、サーバ100から円グラフデータを受信したか否かを判定する(ステップS760)。円グラフデータを受信していないと判定されると(ステップS760においてNO)、制御部210は、円グラフデータを受信するまで待機する。
【0138】
一方、円グラフデータを受信したと判定されると(ステップS760においてYES)、制御部210は、円グラフデータに基づいて生成された円グラフを表示するように表示部250を制御する(ステップS762)。その後、制御部210は、円グラフ(例えば、図10)に含まれる各部分の比率の変更指示を、受付部260を介してユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS765)。例えば、この比率の変更指示は、タッチパネルのスワイプ操作を介して受け付けてもよい。例えば、円グラフの中心を軸として要因間の境界部分が回転方向に移動可能であり、スワイプ操作を介して要因間の境界部分が回転方向に移動する構成であってもよい(図10参照)。
【0139】
変更指示があったと判定されると(ステップS765においてYES)、制御部210は、円グラフデータを更新すると共に、表示部250に表示された円グラフを更新する(ステップS770)。
【0140】
変更指示がなかったと判定された場合(ステップS765においてNO)、又は、ステップS770の後に、制御部210は、現時点(最新)の円グラフデータをサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS775)。
【0141】
その後、制御部210は、最も対処しやすい要因を解消するのに適したアドバイスをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS780)。アドバイスを受信していないと判定されると(ステップS780においてNO)、制御部210は、アドバイスを受信するまで待機する。
【0142】
一方、アドバイスを受信したと判定されると(ステップS780においてYES)、制御部210は、受信されたアドバイスを表示するように表示部250を制御する(ステップS785)。これにより、図9Bの右方に示されるフローチャートの処理は終了する。例えば、図9A図9Bのフローチャートに示される処理は、複数の悪化の要因の全てが解消するまで繰り返し実行される。
【0143】
このように、システム10においては、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスがユーザの回答に基づいて出力される。したがって、システム10によれば、適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【0144】
また、システム10においては、ユーザの現在の心の健康状態に至る要因が複数存在する場合に、いずれの要因から解消するかが決定される。したがって、システム10によれば、ユーザの現在の心の健康状態に至る要因が複数存在する場合に、各要因を1つずつ解消することができる。
【0145】
また、システム10においては、ユーザの現在の心の健康状態に至る要因の解消のしやすさに応じてアドバイスの内容が決定される。したがって、システム10によれば、例えば、解消のしやすい要因を解消するためのアドバイスが優先的に出力されることによって、ユーザの心の健康状態を着実に改善することができる。
【0146】
<2-2.レジリエンスの改善>
システム10においては、ユーザのレジリエンス(resilience)を改善するための機能が設けられている。レジリエンスとは、心の回復力を意味する。レジリエンス状態が良いユーザは、例えば、困難な問題、危機的な状況又は高ストレス環境に遭遇しても比較的早期に立ち直ることができる。一方、レジリエンス状態が悪いユーザは、例えば、困難な問題、危機的な状況又は高ストレス環境に遭遇した場合に、立ち直りに比較的長期間を要する。
【0147】
システム10においては、質問を通じてユーザのレジリエンス状態が確認される。そして、レジリエンス状態に応じたワーク(課題)がユーザに提供される。ユーザがワークをこなすことによって、ユーザのレジリエンス状態が改善される。
【0148】
図11は、ユーザのレジリエンス状態の改善動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。例えば、このフローチャートに示される処理は、1日1回実行される。なお、図11の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図11の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0149】
図11の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS800)。ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問は、自由記述形式の質問であってもよいし、予め用意されている候補から回答を選択する形式の質問であってもよい。なお、ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0150】
制御部110は、ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS805)。回答を受信していないと判定されると(ステップS805においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0151】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS805においてYES)、制御部110は、回答結果に基づいて、現在のユーザのレジリエンス状態に適したワークを選択する(ステップS810)。ワークの具体例については後程説明する。その後、制御部110は、ワークのための処理を実行する(ステップS820)。各ワークにおいては、サーバ100から情報端末200へ課題が送信され、情報端末200からサーバ100へ課題に対する回答が送信される。その後、サーバ100から情報端末200へアドバイスを送信し、情報端末200においてアドバイスが表示される。これにより、ワークは終了する。ワークのための処理に関しては、ワークの具体例を通じて説明する。これにより、図11の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0152】
次に図11の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS850)。質問を受信していないと判定されると(ステップS850においてNO)、制御部210は、質問を受信するまで待機する。
【0153】
一方、質問を受信したと判定されると(ステップS850においてYES)、制御部210は、受信された質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS855)。制御部210は、ユーザのレジリエンス状態を調べるための質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS860)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0154】
ステップS860において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS860においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS860においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS865)。
【0155】
その後、制御部210は、ワークのための処理を実行する(ステップS820)。これにより、図11の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0156】
次に、「作った人に感謝」、「考え方は1日で変わる」、「問題の整理」、「感謝ダイアリー」、「コントロールの有・無を考える」、「人とのつながりを思い返す」、「人とのつながりを強化する」、「楽しみを見つける」及び「価値観のワーク」という9つのワークの具体例について順に説明する。
【0157】
(2-2-1.作った人に感謝)
「作った人に感謝」は、ユーザのしなやかな思考を向上させるためのワークである。ユーザは、「作った人に感謝」というワークを通じて、しなやかな思考を向上させることができ、結果的に物の見方・捉え方を前向きにすることができる。
【0158】
図12は、「作った人に感謝」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図12の上方を参照して、「作った人に感謝」のワークが開始されると、図12の上方の画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ330と、テキストボックス332と、タイマーアイコン334と、ボタンアイコン336とが表示部250に表示される。
【0159】
メッセージ330は、課題の内容を示す。メッセージ330は、具体的な物(この例では、ペットボトル)の生産者へ感謝できることの列挙をユーザに促すものである。テキストボックス332は、回答入力欄である。回答入力前の状態において、テキストボックス332には回答例が表示される。回答例は、例えば、過去に他ユーザが入力した例である。例えば、価値観の異なる他のユーザ(例えば、IQ(Intelligence Quotient)の違いが大きい他のユーザ、又は、キャリアアンカーの違いが大きい他のユーザ)の回答例がテキストボックス332に表示されることで、ユーザに多様な価値観を認識させることができる。なお、各ユーザのIQ又はキャリアアンカーに関する情報は、予めシステム10に登録されていてもよい。
【0160】
各ワークにおいては、制限時間が設けられている。例えば、制限時間は、各ユーザの特性(価値観、IQ等)に応じて決定されてもよい。ユーザの特性に応じた制限時間を設けることによって、ユーザの特性を考慮した上で、各ユーザにワークを最後までやり遂げさせることができる。なお、各ワークの終了後に、ユーザから制限時間が適切であったかについてフィードバックが得られてもよい。制限時間は、このフィードバックに基づいて調整されてもよい。例えば、過去にあるワークを制限時間1分で実施した場合に、ユーザが1分以内に回答を終えることができなかったときは、次回そのワークを行なうときに制限時間を1分より長く(例えば1分半)してもよい。
【0161】
タイマーアイコン334は、ワークにおける制限時間を示す。タイマーアイコン334に含まれる数値は、制限時間自体を示す。タイマーアイコン334においては、時間が経過するごとにハッチングの領域が時計回りに広がる。ハッチングの領域がタイマーアイコン334の外周全体に渡った時点が制限時間の終了時点を意味する。
【0162】
ボタンアイコン336は、テキストボックス332に入力された回答を正式回答として登録するためのボタンである。テキストボックス332に回答が入力された状態で、ユーザによりボタンアイコン336が押下されると、テキストボックス332に入力されている回答が正式回答として登録される。これにより、画面が図12の下方の画面に遷移する。
【0163】
図12の下方を参照して、この画面においては、領域337に、登録された回答が表示される。なお、ユーザは、テキストボックス332にさらに別の回答を入力し、ボタンアイコン336を押下することによって、追加の回答を2つ目以降の正式回答として登録することができる。
【0164】
この画面においては、さらにボタンアイコン338が表示されている。ユーザがボタンアイコン338を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0165】
図13は、「作った人に感謝」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図13の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図13の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図13の上方を参照して、表示部250においては、領域340に、ユーザによって登録された回答が表示される。ユーザは、自身の回答を改めて確認することによって、自身の現時点の物の見方・捉え方を再確認することができる。
【0166】
この画面においては、さらにボタンアイコン342が表示されている。ユーザがボタンアイコン342を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0167】
図13の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ344が表示される。メッセージ344は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、考え方の幅を広げる具体的な方法をユーザに提示するものである。この画面においては、さらにボタンアイコン346が表示されている。ユーザがボタンアイコン346を押下すると、「作った人に感謝」は終了する。
【0168】
(2-2-2.考え方は1日で変わる)
「考え方は1日で変わる」は、一見ネガティブな事象をポジティブな事象に捉えなおすためのワークである。ユーザは、「考え方は1日で変わる」というワークを通じて、一見ネガティブな事象をポジティブな事象に捉えなおすことができるようになり、結果的に、物の見方・捉え方を前向きにすることができる。
【0169】
図14は、「考え方は1日で変わる」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図14を参照して、「考え方は1日で変わる」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ350と、テキストボックス354,356と、タイマーアイコン359と、ボタンアイコン358とが表示部250に表示される。
【0170】
メッセージ350は、課題の内容を示す。メッセージ350は、ユーザが最近経験したネガティブな内容の入力、そのネガティブな内容をポジティブな内容に捉えなおすこと、及び、そのポジティブな内容の入力をユーザに促すものである。この画面において、領域352には、他ユーザの回答例が表示されている。表示される回答例は、ユーザの特性に応じて適宜変更されてもよい。例えば、発想の転換が得意な他ユーザの回答例が表示されてもよい。また、ユーザが回答したネガティブな内容と同様のネガティブな内容を回答した他ユーザ(ネガティブな考えが類似する他ユーザ)のポジティブな内容が、ポジティブな内容の回答例として表示されてもよい。この場合には、例えば、ユーザの回答から自然言語処理の特徴量が抽出され、類似するネガティブな考えを過去に回答した他ユーザが特定されてもよい。また、回答例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、ネガティブな内容の回答例として採用される他ユーザも、例えば、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。
【0171】
テキストボックス354はネガティブな内容に関する回答入力欄であり、テキストボックス356はポジティブな内容に関する回答入力欄である。タイマーアイコン359は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。回答入力後にユーザがボタンアイコン358を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0172】
図15は、「考え方は1日で変わる」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図15の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図15の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図15の上方を参照して、表示部250においては、領域360に、ユーザの回答が表示される。
【0173】
この画面においては、さらにボタンアイコン362が表示されている。ユーザがボタンアイコン362を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0174】
図15の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ364が表示される。メッセージ364は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、ネガティブな内容をポジティブな内容に捉えなおす習慣を身につけることの有効性をユーザに提示するものである。この画面においては、さらにボタンアイコン366が表示されている。ユーザがボタンアイコン366を押下すると、「考え方は1日で変わる」は終了する。例えば、このワークにおいてユーザに入力されたポジティブな内容は、システム10におけるホーム画面(「考え方は1日で変わる」の終了後に表示部250において表示される画面)において提示されてもよい。これにより、ユーザは、「考え方は1日で変わる」の終了後においても、ポジティブな考えを思い出すことができる。
【0175】
(2-2-3.問題の整理)
「問題の整理」は、思考整理を行なうためのワークである。ユーザは、「問題の整理」を通じて、現在持っているタスクを整理し、思考を整理することができる。
【0176】
図16は、「問題の整理」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図16を参照して、「問題の整理」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ370と、テキストボックス372,374,376と、タイマーアイコン378と、ボタンアイコン380とが表示部250に表示される。
【0177】
メッセージ370は、課題の内容を示す。メッセージ370は、ユーザが現在持っているタスクを期限で分類することをユーザに促すものである。
【0178】
テキストボックス372,374,376は、画面において横方向に並んで配置されている。テキストボックス372は、今日までに行なわないといけないタスクの内容の回答入力欄である。テキストボックス374は、明日までに行なわないといけないタスクの内容の回答入力欄である。テキストボックス376は、明後日までに行なわないといけないタスクの内容の回答入力欄である。例えば、システム10においては、ここで入力された日にサーバ100からユーザの情報端末200にリマインドが送信されてもよい。
【0179】
テキストボックス372,374,376の各々の大きさは、ユーザの特性(例えば、職種、IQ、価値観)に基づいて変更されてもよい。ユーザの特性に応じて、テキストボックスが大きいことで多くの情報を書けると前向きに考える場合もあれば、テキストボックスが大きいことで多くの情報を書かないといけないと後ろ向きに考える場合もあるからである。同様の理由で、テキストボックス372,374,376の各々における文字の大きさが、ユーザの特性に基づいて変更されてもよい。
【0180】
タイマーアイコン378は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。回答入力後にユーザがボタンアイコン380を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0181】
図17は、「問題の整理」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図17の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図17の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図17の上方を参照して、表示部250においては、領域382に、ユーザの回答が表示される。
【0182】
この画面においては、さらにボタンアイコン384が表示されている。ユーザがボタンアイコン384を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0183】
図17の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ386が表示される。メッセージ386は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、タスクを整理することの有効性をユーザに提示するものである。この画面においては、さらにボタンアイコン388が表示されている。ユーザがボタンアイコン388を押下すると、「問題の整理」は終了する。
【0184】
(2-2-4.感謝ダイアリー)
「感謝ダイアリー」は、ユーザに他者への感謝を意識する習慣を身につけさせるためのワークである。ユーザは、「感謝ダイアリー」というワークを通じて、他者への感謝を意識する習慣を身につけることができ、結果的に物の見方・捉え方を前向きにすることができる。
【0185】
図18は、「感謝ダイアリー」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図18の上方を参照して、「感謝ダイアリー」のワークが開始されると、図18の上方の画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ390と、テキストボックス394と、タイマーアイコン396と、ボタンアイコン398とが表示部250に表示される。
【0186】
メッセージ390は、課題の内容を示す。メッセージ390は、日頃感謝していることの列挙をユーザに促すものである。この画面において、入力前のテキストボックス394内及び領域392の各々には、他ユーザの回答例が表示されている。なお、表示される回答例はいずれか一方であってもよい。表示される回答例は、ユーザの特性に応じて適宜変更されてもよい。例えば、些細なことに感謝できる他ユーザの回答例が表示されてもよい。また、回答例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、ユーザと同様の実情(例えば、職種、家族構成、ライフスタイル)有している他ユーザの回答例が表示されることが好ましい。
【0187】
テキストボックス394は、回答入力欄である。タイマーアイコン396は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。ボタンアイコン398は、テキストボックス394に入力された回答を正式回答として登録するためのボタンである。テキストボックス394に回答が入力された状態で、ユーザによりボタンアイコン398が押下されると、テキストボックス394に入力されている回答が正式回答として登録される。これにより、画面が図18の下方の画面に遷移する。
【0188】
図18の下方を参照して、この画面においては、領域400に、登録された回答が表示される。なお、ユーザは、テキストボックス394にさらに別の回答を入力し、ボタンアイコン398を押下することによって、追加の回答を2つ目以降の正式回答として登録することができる。
【0189】
この画面においては、さらにボタンアイコン404が表示されている。ユーザがボタンアイコン404を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0190】
図19は、「感謝ダイアリー」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図19の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図19の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図19の上方を参照して、表示部250においては、領域406に、ユーザによって登録された回答が表示される。
【0191】
この画面においては、さらにボタンアイコン408が表示されている。ユーザがボタンアイコン408を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0192】
図19の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ410が表示される。メッセージ410は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、他者へ感謝することを習慣化することの有効性をユーザに提示するものである。この画面においては、さらにボタンアイコン412が表示されている。ユーザがボタンアイコン412を押下すると、「感謝ダイアリー」は終了する。
【0193】
例えば、このワークにおいてユーザに入力された感謝に関する内容は、システム10におけるホーム画面(「感謝ダイアリー」の終了後に表示部250において表示される画面)において提示されてもよい。これにより、ユーザは、「感謝ダイアリー」の終了後においても、他者に感謝することの重要性を思い出すことができる。また、このワークにおいてユーザに入力された感謝に関する内容は、定期的にサーバ100からユーザの情報端末200へ通知されてもよい。例えば、ユーザの精神状態が悪い場合にはこの通知が高頻度で行なわれ、ユーザの精神状態が良い場合にはこの通知が低頻度で行なわれてもよい。
【0194】
(2-2-5.コントロールの有・無を考える)
「コントロールの有・無を考える」は、思考整理を行なうためのワークである。ユーザは、「問題の整理」を通じて、抱えている問題の整理を行なうことができる。
【0195】
図20は、「コントロールの有・無を考える」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図20を参照して、「コントロールの有・無を考える」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ420と、テキストボックス422と、タイマーアイコン428と、ボタンアイコン430とが表示部250に表示される。
【0196】
メッセージ420は、課題の内容を示す。メッセージ420は、ユーザが現在抱えている問題を、自分の権限等で対処可能か否かという観点で分類することをユーザに促すものである。自分の権限等で対処可能な問題は「コントロール内」となり、自分の権限等で対処不可能な問題は「コントロール外」となる。
【0197】
テキストボックス422は、現在ユーザが抱えている問題に関する回答入力欄である。ユーザは、テキストボックス422に回答を入力した後に、入力内容(問題)をドラッグアンドドロップすることによって入力内容を領域424,426のいずれかに振り分けることができる。なお、領域424は「コントロール内」の問題を配置する領域であり、領域426は「コントロール外」の問題を配置する領域である。表示部250において、領域424,426は、横方向に並んでいる。
【0198】
タイマーアイコン428は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。回答入力後にユーザがボタンアイコン430を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0199】
図21は、「コントロールの有・無を考える」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図21の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図21の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図21の上方を参照して、表示部250においては、領域432に、ユーザの回答が表示される。
【0200】
この画面においては、さらにボタンアイコン434が表示されている。ユーザがボタンアイコン434を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0201】
図21の下方を参照して、アドバイス画面において、領域436にはアドバイスが表示される。アドバイスとしては、例えば、自身が抱えている問題がコントロール内外のいずれに分類されるかによってどのような対応をすべきかをユーザに伝える内容が表示される。
【0202】
なお、領域436に表示されるアドバイスは一般的なアドバイスである必要はなく、問題を解消するための具体的なアドバイスであってもよい。例えば、同じような問題を過去に抱えていた他ユーザが既にその問題を解消しており、その解消方法がシステム10において登録されている場合には、その解消方法がユーザに提示されてもよい。この場合に、他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、ユーザと同様の実情(例えば、職種、家族構成、ライフスタイル)有している他ユーザの解消方法が提示されることが好ましい。また、他ユーザの解消方法は、定期的にサーバ100からユーザの情報端末200へ通知されてもよい。例えば、ユーザの精神状態が悪い場合にはこの通知が高頻度で行なわれ、ユーザの精神状態が良い場合にはこの通知が低頻度で行なわれてもよい。
【0203】
この画面においては、さらにボタンアイコン438が表示されている。ユーザがボタンアイコン438を押下すると、「コントロールの有・無を考える」は終了する。
【0204】
(2-2-6.人とのつながりを思い返す)
「人とのつながりを思い返す」は、人とのつながりを思い返すことで心を安定させるためのワークである。ユーザは、「人とのつながりを思い返す」というワークを通じて、人とのつながりを思い返すことができ、結果的に、自身の心を安定させることができる。
【0205】
図22は、「人とのつながりを思い返す」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図22を参照して、「人とのつながりを思い返す」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ440と、テキストボックス442,444,446,448と、タイマーアイコン450と、ボタンアイコン452とが表示部250に表示される。
【0206】
メッセージ440は、課題の内容を示す。メッセージ440は、「つながりを感じる人」、「その人にしてもらったこと」、「その人にしてあげたこと」、「その人にしようと思ってできていないこと」の入力をユーザに促すものである。
【0207】
テキストボックス442,444,446,448は、それぞれ「つながりを感じる人」、「その人にしてもらったこと」、「その人にしてあげたこと」、「その人にしようと思ってできていないこと」の回答入力欄である。テキストボックス442,444,446,448の各々の上方には他ユーザの回答例が表示されている。表示される回答例は、ユーザの特性に応じて適宜変更されてもよい。回答例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。
【0208】
タイマーアイコン450は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。回答入力後にユーザがボタンアイコン452を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0209】
図23は、「人とのつながりを思い返す」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図23の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図23の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図23の上方を参照して、表示部250においては、領域454に、ユーザの回答が表示される。また、表示部250においては、メッセージ456が表示される。メッセージ456は、アドバイスの一部であり、人にしてもらったことを思い返すことの重要性をユーザに提示するものである。
【0210】
この画面においては、さらにボタンアイコン458が表示されている。ユーザがボタンアイコン458を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0211】
図23の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ460が表示される。メッセージ460は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、人とのつながりを思い返すことの重要性をユーザに提示するものである。
【0212】
この画面においては、さらにボタンアイコン462が表示されている。ユーザがボタンアイコン462を押下すると、「人とのつながりを思い返す」は終了する。例えば、このワークにおいてユーザに入力された内容は、システム10におけるホーム画面(「人とのつながりを思い返す」の終了後に表示部250において表示される画面)において提示されてもよい。これにより、ユーザは、「人とのつながりを思い返す」の終了後においても、人とのつながりの重要性を思い出すことができる。
【0213】
また、「その人にしようと思ってできていないこと」にユーザが入力した内容をユーザにやり遂げさせるために、このワークにおいて、より具体的な計画をユーザに入力させてもよい。例えば、「その人にしようと思ってできていないこと」が「親孝行」である場合に、ユーザに「〇月〇日に親に電話をする」といった内容を入力させてもよい。この場合に、入力された内容のリマインドがサーバ100からユーザの情報端末200へ送信されてもよい。
【0214】
(2-2-7.人とのつながりを強化する)
「人とのつながりを強化する」は、人とのつながりを強化することで安全・安心な生活を得るためのワークである。ユーザは、「人とのつながりを強化する」というワークを通じて、人とのつながりを強化でき、結果的に、安全・安心な生活を得ることができる。
【0215】
図24は、「人とのつながりを強化する」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図24を参照して、「人とのつながりを強化する」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ470と、テキストボックス472,474と、タイマーアイコン476と、ボタンアイコン478とが表示部250に表示される。
【0216】
メッセージ470は、課題の内容を示す。メッセージ470は、「つながりを強化したい人」、「強化するための方法」の入力をユーザに促すものである。テキストボックス472,474は、それぞれ「つながりを強化したい人」、「強化するための方法」の回答入力欄である。テキストボックス472,474の各々の上方には他ユーザの回答例が表示されている。表示される回答例は、ユーザの特性に応じて適宜変更されてもよい。回答例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、「強化するための方法」の回答例としては、実行できたというフィードバックが他ユーザから得られている例であることが好ましい。
【0217】
タイマーアイコン476は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。回答入力後にユーザがボタンアイコン478を押下すると、表示部250には入力内容の確認画面が表示される。
【0218】
図25は、「人とのつながりを強化する」における、入力内容の確認画面及びアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図25の上方の画面は入力内容の確認画面の一例を示し、図25の下方の画面はアドバイス画面の一例を示す。図25の上方を参照して、表示部250においては、領域480に、ユーザの回答が表示される。この画面においては、さらにボタンアイコン482が表示されている。ユーザがボタンアイコン482を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0219】
図25の下方を参照して、アドバイス画面において、表示部250には、メッセージ484が表示される。メッセージ484は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、人とのつながりの重要性をユーザに提示するものである。
【0220】
この画面においては、さらにボタンアイコン486が表示されている。ユーザがボタンアイコン486を押下すると、「人とのつながりを強化する」は終了する。例えば、このワークにおいてユーザにより入力された内容は、システム10におけるホーム画面(「人とのつながりを強化する」の終了後に表示部250において表示される画面)において提示されてもよい。これにより、ユーザは、「人とのつながりを強化する」の終了後においても、人とのつながりを強化するためにやるべきことを思い出すことができる。
【0221】
(2-2-8.楽しみを見つける)
「楽しみを見つける」は、ユーザに楽しみを見つけさせるためのワークである。ユーザは、「楽しみを見つける」というワークを通じて、楽しみを見つけることができる。
【0222】
図26は、「楽しみを見つける」における入力画面の一例を模式的に示す図である。図26を参照して、「楽しみを見つける」のワークが開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ490と、選択ボックス492と、テキストボックス494と、ボタンアイコン496とが表示部250に表示される。
【0223】
メッセージ490は、課題の内容を示す。メッセージ490は、ユーザが楽しめる予定の入力をユーザに促すものである。選択ボックス492は日時の回答入力欄である。選択ボックス492においては、プルダウン形式で候補日が表示され、ユーザは、いずれかの候補日を選択することによって選択ボックス492における入力を完了できる。テキストボックス494は、ユーザが楽しめる内容の回答入力欄である。
【0224】
選択ボックス492及びテキストボックス494の上方には他ユーザの回答例が表示されている。表示される回答例は、ユーザの特性に応じて適宜変更されてもよい。回答例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、実行できたというフィードバックが他ユーザから得られている例であることが好ましい。また、ユーザと同じような忙しさを有する他ユーザの回答例が表示されてもよい。
【0225】
回答入力後にユーザがボタンアイコン496を押下すると、「楽しみを見つける」は終了する。システム10においては、このワークを通じて入力された予定に関し、サーバ100からユーザの情報端末200へリマインドが送られてもよい。これにより、ユーザは、自らが楽しめる予定を確実に実行することができる。
【0226】
(2-2-9.価値観のワーク)
「価値観のワーク」は、価値観に合った行動をユーザがとれているかを見つめなおすためのワークである。ユーザは、「価値観のワーク」を通じて、自身の最近の行動が自身の価値観に合っているかを確認することができ、結果的に、自身の行動を見なおすことができる。
【0227】
図27は、「価値観のワーク」における入力画面の一例(前半)を模式的に示す図である。図27を参照して、「価値観のワーク」が開始されると、この画面が情報端末200の表示部250に表示される。この画面においては、メッセージ500と、複数の選択項目502と、タイマーアイコン504とが表示部250に表示される。
【0228】
メッセージ500は、課題の内容を示す。メッセージ500は、複数の選択項目502の中からユーザが大切にしている価値観を選択することをユーザに促すものである。複数の選択項目502の各々は、互いに異なる価値観を示す。ユーザは、選択項目502を押下することで、自身が大切にしている価値観を選択することができる。例えば、ユーザによって選択された選択項目502は、画面において色が変わってもよい。
【0229】
タイマーアイコン504は、このワークの制限時間、及び、制限時間の経過状況を示す。価値観の選択後にユーザがボタンアイコン506を押下すると、表示部250には次の入力画面が表示される。
【0230】
図28は、「価値観のワーク」における入力画面の一例(後半)を模式的に示す図である。図28の上方は図27の画面の次に表示される画面であり、図28の下方の画面は図28の上方の画面の次に表示される画面である。
【0231】
図28の上方を参照して、この画面においては、領域508に、ユーザによって選択された価値観が表示される。また、この画面においては、テキストボックス510,512と、ボタンアイコン514が表示される。
【0232】
テキストボックス510は、選択された価値観に沿った、仕事における行動の回答入力欄である。テキストボックス512は、選択された価値観に沿った、プライベートにおける行動の回答入力欄である。回答入力後にユーザがボタンアイコン514を押下すると、表示部250には図28の下方の画面が表示される。
【0233】
図28の下方を参照して、この画面においては、選択領域516,518が設けられている。選択領域516は、最近の自身の仕事が自身の価値観にどの程度沿っているかに関する質問の回答を選択するための領域である。ユーザは、選択領域516の適切な部分を押下することによって、質問に回答することができる。選択領域518は、最近の自身のプライベートが自身の価値観にどの程度沿っているかに関する質問の回答を選択するための領域である。ユーザは、選択領域518の適切な部分を押下することによって、質問に回答することができる。
【0234】
この画面においては、ボタンアイコン520がさらに表示されている。回答選択後にユーザがボタンアイコン520を押下すると、表示部250には入力内容の確認及びアドバイスの提示を行なう画面が表示される。
【0235】
図29は、「価値観のワーク」における、入力内容の確認及びアドバイスの提示を行なう画面の一例を模式的に示す図である。図29を参照して、表示部250においては、メッセージ522と、ボタンアイコン524とが表示されている。メッセージ522は、ユーザへのアドバイスであり、例えば、価値観に沿った行動をユーザに促すものである。ユーザがボタンアイコン524を押下すると、「価値観のワーク」は終了する。
【0236】
例えば、このワークにおいて、ユーザが自身の価値観に沿う行動をできていない場合に、その行動をするためのアクションプランをユーザに立てさせてもよい。その場合に、他ユーザのアクションプランの例が表示されてもよい。アクションプランの例が採用される他ユーザは、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、ユーザと同様の実情(例えば、職種、家族構成、ライフスタイル)有している他ユーザのアクションプランの例が表示されることが好ましい。
【0237】
このように、システム10においては、ユーザのレジリエンスの状態に応じたワークが出力される。したがって、システム10によれば、ユーザがワークに取り組むことによって、ユーザのレジリエンスの状態を改善することができる。
【0238】
また、システム10においては、ワークの制限時間が各ユーザの特性に応じて決定される。したがって、システム10によれば、ユーザの特性を考慮した上で、各ユーザにワークを最後までやり遂げさせることができる。
【0239】
また、システム10においては、ワーク中に出力される他ユーザの回答例がユーザの特性に応じて決定される。したがって、システム10によれば、ワーク中にユーザの特性に応じた他ユーザの回答例をユーザが参照することによって、レジリエンスの状態の改善をより効果的に促すことができる。
【0240】
<2-3.ワークエンゲージメントの改善>
システム10においては、ユーザのワークエンゲージメントを改善するための機能が設けられている。ワークエンゲージメントは、主にユーザのメンタル面の健康度を示すもので、主体的に仕事に取り組んでいる心理状態を示す概念である。
【0241】
システム10においては、質問を通じてユーザのワークエンゲージメントの状態が確認される。そして、例えば、ワークエンゲージメントの状態に応じたワーク(課題)がユーザに提供される。例えば、ユーザがワークをこなすことによって、ユーザのワークエンゲージメントが改善される。
【0242】
図30は、ユーザのワークエンゲージメントの改善動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。なお、図30の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図30の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0243】
図30の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザのワークエンゲージメントの状態を調べるための第1質問(以下、単に「第1質問」とも称する。)をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS900)。例えば、第1質問は選択形式である。なお、第1質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0244】
図31は、第1質問の一例を模式的に示す図である。図31に示されるように、第1質問には複数の質問が含まれている。複数の質問の各々には、選択領域530が対応付けられている。ユーザは、選択領域530において適切な部分を押下することによって、各質問に回答することができる。
【0245】
再び図30の左方を参照して、制御部110は、第1質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS905)。回答を受信していないと判定されると(ステップS905においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0246】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS905においてYES)、制御部110は、回答結果に基づいて、現在のユーザのワークエンゲージメントに関するスコアを算出する(ステップS910)。その後、制御部110は、算出されたスコアに応じた処理を実行する(ステップS920)。これにより、図30の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0247】
次に図30の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、ユーザのワークエンゲージメントの状態を調べるための第1質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS950)。第1質問を受信していないと判定されると(ステップS950においてNO)、制御部210は、第1質問を受信するまで待機する。
【0248】
一方、第1質問を受信したと判定されると(ステップS950においてYES)、制御部210は、受信された第1質問(例えば、図31)を表示するように表示部250を制御する(ステップS955)。制御部210は、第1質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS960)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示されるボタンアイコン532(図31)がユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0249】
ステップS960において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS960においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS960においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS965)。
【0250】
その後、制御部210は、スコアに応じた処理を実行する(ステップS920)。これにより、図30の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0251】
図32は、図30のステップS910で算出されたスコアが所定値以上である場合にステップS920で行なわれる処理を示すフローチャートである。図32の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図32の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0252】
図32の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、図30のステップS910で算出されたスコアをユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS1000)。
【0253】
制御部110は、次に進める旨の指示を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS1005)。指示を受信していないと判定されると(ステップS1005においてNO)、制御部110は、指示を受信するまで待機する。
【0254】
一方、指示を受信したと判定されると(ステップS1005においてYES)、制御部110は、ワークのための処理を実行する(ステップS1010)。これにより、図32の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。スコアが所定値以上であってもユーザにワークを行なわせることによって、ワークの結果データを収集することができる。なお、スコアが所定値以上である場合には、必ずしもワークが実行されなくてもよい。該ユーザのワークエンゲージメントは十分に高いためである。
【0255】
次に図32の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、図30のステップS910で算出されたスコアをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS1050)。スコアを受信していないと判定されると(ステップS1050においてNO)、制御部210は、スコアを受信するまで待機する。
【0256】
一方、スコアを受信したと判定されると(ステップS1050においてYES)、制御部210は、受信されたスコアを表示するように表示部250を制御する(ステップS1055)。
【0257】
図33は、スコアを表示する画面の一例を模式的に示す図である。図33に示されるように、この画面においては、スコア540が表示されている。この例において、ユーザは、30点満点中29点を獲得している。この画面においては、さらにボタンアイコン542が表示されている。
【0258】
再び図32の右方を参照して、制御部210は、次へ進める指示があったか否かを判定する(ステップS1060)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示されるボタンアイコン542(図33)がユーザによってタッチされたときに、次へ進める指示があったと判定される。
【0259】
ステップS1060において次へ進める指示がないと判定されると(ステップS1060においてNO)、制御部210は、次へ進める指示があるまで待機する。一方、次へ進める指示があったと判定されると(ステップS1060においてYES)、制御部210は、次へ進める指示をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS1065)。
【0260】
その後、制御部210は、ワークのための処理を実行する(ステップS1010)。これにより、図32の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0261】
図34は、スコアが所定値以上である場合に、ユーザに提示されるワークの一例を模式的に示す図である。このワークにおいては、図34の上方から下方に向かって、3つの画面が順に表示部250に表示される。
【0262】
図34の上段を参照して、画面550が示すワークは、「関係性」のワークである。画面550は、メッセージ552と、テキストボックス554と、ボタンアイコン556とを含んでいる。メッセージ552は、会社におけるユーザの人間関係(関係性)を問う質問である。テキストボックス554は、質問に対する回答入力欄である。回答入力後にユーザがボタンアイコン556を押下すると、表示部250には画面560が表示される。
【0263】
図34の中段を参照して、画面560が示すワークは、「自主性」のワークである。画面560は、メッセージ562と、テキストボックス564と、ボタンアイコン566とを含んでいる。メッセージ562は、会社におけるユーザの自主性を問う質問である。テキストボックス564は、質問に対する回答入力欄である。回答入力後にユーザがボタンアイコン566を押下すると、表示部250には画面570が表示される。
【0264】
図34の下段を参照して、画面570が示すワークは、「成長性」のワークである。画面570は、メッセージ572と、テキストボックス574と、ボタンアイコン576とを含んでいる。メッセージ572は、会社におけるユーザの成長可能性を問う質問である。テキストボックス574は、質問に対する回答入力欄である。回答入力後にユーザがボタンアイコン576を押下すると、表示部250にはアドバイス画面が表示される。
【0265】
図35は、図32のステップS1010で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図35を参照して、ユーザが初めてこのワークを行なった場合に、ユーザがボタンアイコン576(図34)を押下すると、画面580,582,584,586が順に表示部250に表示される。ユーザは、これらのアドバイスを確認することで、ワークエンゲージメントの改善方法を確認することができる。
【0266】
図36は、図32のステップS1010で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の他の例を模式的に示す図である。図36を参照して、このワークへの取り組みが2回目以降である場合に、ユーザがボタンアイコン576(図34)を押下すると、画面590が表示部250に表示される。すなわち、このワークへの取り組みが2回目以降である場合には、画面の表示数が減る。十分にワークエンゲージメントが高いユーザに、何度も多数の画面を見せることはあまり有効でないためである。
【0267】
図37は、図30のステップS910で算出されたスコアが所定値未満である場合にステップS920で行なわれる処理を示すフローチャートである。図37の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図37の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0268】
図37の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザのワークエンゲージメントの状態を調べるための第2質問(以下、単に「第2質問」とも称する。)をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS1100)。例えば、第2質問は選択形式である。なお、第2質問は、例えば、質問DB122に格納されている。また、第2質問の内容は、ユーザの職種によって異なっている。例えば、事務担当者とそれ以外とによって質問の項目が異なっている。
【0269】
図38は、事務担当者以外の職員用の第2質問の一例を模式的に示す図である。図38に示されるように、この質問においては、「関係性」を問う質問、「自主性」を問う質問及び「成長性」を問う質問が含まれている。「関係性」を問う質問、「自主性」を問う質問及び「成長性」を問う質問には、それぞれ選択領域600,602,604が対応付けられている。ユーザは、各選択領域において適切な部分を押下することによって、各質問に回答することができる。
【0270】
図39は、事務担当者用の第2質問の一例を模式的に示す図である。図39に示されるように、この質問においては、「関係性」を問う質問及び「成長性」を問う質問が含まれているが、「自主性」を問う質問が含まれていない。
【0271】
事務担当者の業務とそれ以外の業務とでは、例えば、裁量の幅が異なる。例えば、業務の性質上裁量の幅が極めて狭いユーザに、業務の裁量の幅が広いか狭いか(自主性)を問うことはあまり有効でない。システム10によれば、業務の性質に応じて第2質問の内容が変更されるため、各ユーザに効率的に質問することができる。
【0272】
「関係性」を問う質問及び「成長性」を問う質問には、それぞれ選択領域610,612が対応付けられている。ユーザは、各選択領域において適切な部分を押下することによって、各質問に回答することができる。
【0273】
再び図37の左方を参照して、制御部110は、第2質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS1105)。回答を受信していないと判定されると(ステップS1105においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0274】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS1105においてYES)、制御部110は、回答結果に基づいて、適切なワークを選択する(ステップS1110)。すなわち、制御部110は、回答結果に基づいて、ユーザの「関係性」、「自主性」及び「成長性」の各々についてスコアを算出する。そして、制御部110は、スコアの低い項目に対応するワークと、スコアの高い項目に対応するワークとを選択する。これにより、ユーザに、自信を持たせつつ、苦手分野を克服させることができる。その後、制御部110は、ワークのための処理を実行する(ステップS1120)。これにより、図37の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0275】
なお、ワーク中に表示される文章の長さは、ユーザのワークエンゲージメントの状態に応じて変更されてもよい。例えば、ユーザのワークエンゲージメントが低い場合には、文章の長さを長くし、より誘導性が高められてもよい。一方、ユーザのワークエンゲージメントが高い場合には、文章の長さが短くてもよい。これにより、ワークにおける誘導性がユーザ毎に調整されるため、ユーザのワークエンゲージメントの改善をより効果的に行なうことができる。
【0276】
次に図37の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、ユーザのワークエンゲージメントの状態を調べるための第2質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS1150)。第2質問を受信していないと判定されると(ステップS1150においてNO)、制御部210は、第2質問を受信するまで待機する。
【0277】
一方、第2質問を受信したと判定されると(ステップS1150においてYES)、制御部210は、受信された第2質問(例えば、図38又は図39)を表示するように表示部250を制御する(ステップS1155)。制御部210は、第2質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS1160)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示されるボタンアイコン606(図38)又はボタンアイコン614(図39)がユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0278】
ステップS1160において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS1160においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS1160においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS1165)。
【0279】
その後、制御部210は、ワークのための処理を実行する(ステップS1120)。これにより、図37の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。上述のように、例えば、「関係性」、「自主性」及び「成長性」のうち、スコアの低い項目に対応するワークと、スコアの高い項目に対応するワークとがユーザによって取り組まれる。その後、アドバイスがユーザに提示される。
【0280】
図40は、図37のステップS1120で行なわれるワークにおけるアドバイス画面の一例を模式的に示す図である。図40を参照して、ワークにおけるユーザの回答が完了すると、例えば、画面620,622が順に表示部250に表示される。ユーザは、これらのアドバイスを確認することで、ワークエンゲージメントの改善方法を確認することができる。
【0281】
このように、システム10においては、ユーザのワークエンゲージメントの状態に応じたワークが出力される。したがって、システム10によれば、ユーザがワークに取り組むことによって、ユーザのワークエンゲージメントの状態を改善することができる。
【0282】
また、システム10によれば、業務の性質に応じて第2質問の内容が変更されるため、各ユーザに効率的に質問することができる。
【0283】
また、システム10においては、ユーザのスコアが所定値未満である場合にスコアが表示部250に表示されない。したがって、システム10によれば、スコアの低いユーザのモチベーションが下がりにくくすることができる。また、システム10においては、ユーザのスコアが所定値以上である場合にスコアが表示部250に表示される。したがって、システム10によれば、スコアの高いユーザのモチベーションをさらに上げることができる。
【0284】
<2-4.気象に関連する状態の改善>
システム10においては、気象に関連して生じるユーザの不調を改善するための機能が設けられている。システム10においては、気象によってユーザにどのような不調が生じるかが事前に確認される。気象に応じてユーザに不調が生じ得ると判定された場合に、不調解消のためのアドバイスがユーザに提示される。以下、具体的な動作について説明する。
【0285】
図41は、ユーザの不調発生と気象との関係の登録動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。なお、図41の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図41の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0286】
図41の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、気象項目(例えば、気圧、気温、気温変化、寒暖差、湿度、天気、季節、季節の変わり目)毎のユーザの体調(内面及び外面)への影響に関する質問(以下、「概要質問」とも称する。)をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS1200)。概要質問においては、気象項目毎にどの程度の体調不良が生じるかに関して6段階評価が問われる。例えば、評価は、1に近い程、その気象項目がほとんど体調に影響しないことを示し、6に近い程、その気象項目が体調に大きく影響することを示す。なお、概要質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0287】
制御部110は、概要質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS1205)。回答を受信していないと判定されると(ステップS1205においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0288】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS1205においてYES)、制御部110は、評価結果が所定値以上である各気象項目について具体的にどのような症状が生じるかを問う質問(以下、「症状質問」とも称する。)をユーザの情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS1210)。症状質問は、自由記述形式であってもよいし、選択形式であってもよい。なお、症状質問は、例えば、質問DB122に格納されている。
【0289】
制御部110は、症状質問に対する回答を情報端末200から受信したか否かを判定する(ステップS1215)。回答を受信していないと判定されると(ステップS1215においてNO)、制御部110は、回答を受信するまで待機する。
【0290】
一方、回答を受信したと判定されると(ステップS1215においてYES)、制御部110は、回答結果を記憶するように記憶部120を制御する(ステップS1220)。これにより、ユーザの不調発生と気象との関係を示す情報(以下、「関係情報」とも称する。)がシステム10に登録され、図41の左方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0291】
次に図41の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、概要質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS1250)。概要質問を受信していないと判定されると(ステップS1250においてNO)、制御部210は、概要質問を受信するまで待機する。
【0292】
一方、概要質問を受信したと判定されると(ステップS1250においてYES)、制御部210は、受信された概要質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS1255)。制御部210は、概要質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS1260)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0293】
ステップS1260において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS1260においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS1260においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS1265)。
【0294】
その後、制御部210は、症状質問をサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS1270)。症状質問を受信していないと判定されると(ステップS1270においてNO)、制御部210は、症状質問を受信するまで待機する。
【0295】
一方、症状質問を受信したと判定されると(ステップS1270においてYES)、制御部210は、受信された症状質問を表示するように表示部250を制御する(ステップS1275)。制御部210は、症状質問への回答の入力が完了したか否かを判定する(ステップS1280)。受付部260がタッチパネルで構成されている場合には、例えば、表示部250に表示される入力完了ボタンがユーザによってタッチされたときに、回答の入力が完了したと判定される。
【0296】
ステップS1280において回答の入力が完了していないと判定されると(ステップS1280においてNO)、制御部210は、ユーザによる回答の入力が完了するまで待機する。一方、回答の入力が完了したと判定されると(ステップS1280においてYES)、制御部210は、入力された回答をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS1285)。これにより、図41の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0297】
図42は、システム10における、気象に関連するアドバイスの出力手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。なお、図42の左方のフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行され、図42の右方のフローチャートに示される処理は情報端末200の制御部210によって実行される。
【0298】
図42の左方を参照して、サーバ100の制御部110は、ユーザの情報端末200から位置情報を受信したか否かを判定する(ステップS1300)。位置情報を受信していないと判定されると(ステップS1300においてNO)、制御部110は、位置情報を受信するまで待機する。
【0299】
一方、位置情報を受信したと判定されると(ステップS1300においてYES)、制御部110は、受信された位置情報が示す地域における気象情報を取得するように通信I/F140を制御する(ステップS1305)。気象情報は、例えば、予め登録されたウェブサイトから取得される。制御部110は、図41のステップS1220において登録された情報(関係情報)、及び、ステップS1305で取得された気象情報に基づいて、ユーザにおいてどのような症状が発生するリスクがあるかを判定する(ステップS1310)。
【0300】
制御部110は、判定結果に基づいて適切なアドバイスを選択する(ステップS1315)。ここで選択されるアドバイスは、例えば、アドバイスDB124において管理されている複数のアドバイスのうちのいずれかである。例えば、人は、暖かい環境にいると副交感神経が優位になり、寒い環境にいると交感神経が優位になる。交感神経が優位な場合に、人は不安を感じやすくなる。すなわち、人は、寒い環境にいると不安を感じやすくなる。そこで、例えば、ユーザの精神状態又は体調が寒暖差によって影響を受けやすいという情報が事前に取得されており、かつ、気温が急に低下したことが検出された場合に、ユーザの精神状態を安定させるために、ユーザに「お風呂に入って身体を温めましょう。」といったアドバイスが提示される。
【0301】
制御部110は、選択されたアドバイスを情報端末200へ送信するように通信I/F140を制御する(ステップS1320)。これにより、図42の左方のフローチャートの処理は終了する。
【0302】
次に図42の右方を参照して、情報端末200の制御部210は、情報端末200の現在地を示す位置情報をサーバ100へ送信するように通信I/F240を制御する(ステップS1350)。
【0303】
その後、制御部210は、アドバイスをサーバ100から受信したか否かを判定する(ステップS1355)。アドバイスを受信していないと判定されると(ステップS1355においてNO)、制御部210は、アドバイスを受信するまで待機する。
【0304】
一方、アドバイスを受信したと判定されると(ステップS1355においてYES)、制御部210は、受信されたアドバイスを表示するように表示部250を制御する(ステップS1360)。これにより、図42の右方に示されるフローチャートの処理は終了する。
【0305】
図43は、関係情報の更新手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理の開始の要否は、例えば、情報端末200を介してユーザがシステム10にログインした時に、サーバ100によって判定される。なお、このフローチャートに示される処理はサーバ100の制御部110によって実行される。
【0306】
図43を参照して、制御部110は、ユーザの心の健康状態が悪化した日の、ユーザ所在地における気象情報を取得するように通信I/F140を制御する(ステップS1400)。制御部110は、心の健康状態の変化と気象との相関係数を算出する(ステップS1405)。制御部110は、算出された相関係数に基づいて、関係情報を更新する(ステップS1410)。これにより、質問に対するユーザの回答だけでなく、ユーザの実際の体調不良の情報も関係情報に反映させることができる。
【0307】
このように、システム10においては、アドバイスの内容がユーザの回答及び気象情報に基づいて決定される。したがって、システム10によれば、気象との関係で適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面及び外面の状態を効果的に改善することができる。
【0308】
[3.特徴]
以上のように、本実施の形態に従うシステム10においては、ユーザの内面状態を改善するためのアドバイスがユーザの回答に基づいて出力される。したがって、システム10によれば、適切なアドバイスがユーザに提供されるため、ユーザの内面状態を改善することができる。
【0309】
なお、本実施の形態に従うシステム10においては、例えば、質問に対する回答を入力する場面等で、ユーザによってフリーテキストの入力が行なわれる部分が多々あった。このような場合に、サーバ100においては、ユーザによって入力されたフリーテキストに対して自然言語処理技術を用いた処理が行なわれる。例えば、ユーザによって悩み事がフリーテキストで入力された場合に、制御部110は、入力されたフリーテキストデータから特徴量を抽出し、抽出された特徴量と予め準備されたデータテーブル(例えば、特徴量と悩みの種類との関係を定義するテーブル)とを参照して悩みの種類を特定する。制御部110は、例えば、特定された悩みに合ったアドバイスをユーザに提示する。
【0310】
[4.他の実施の形態]
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態の一例について説明する。
【0311】
<4-1>
上記実施の形態において、システム10においては、「落ち込み状態の改善機能」、「レジリエンスの改善機能」、「ワークエンゲージメントの改善機能」及び「気象に関連する状態の改善機能」が実装されていた。しかしながら、システム10においては、必ずしもこれら全ての機能が実装されていなくてもよい。システム10においては、落ち込み状態の改善機能」、「レジリエンスの改善機能」、「ワークエンゲージメントの改善機能」及び「気象に関連する状態の改善機能」のうち少なくとも1つの機能が実装されていればよい。
【0312】
<4-2>
上記実施の形態において、各種アドバイスは、情報端末200の表示部250に表示された。しかしながら、各種アドバイスは、必ずしも文字で表示されなくてもよい。各種アドバイスは、例えば、音声で出力されてもよい。また、上記実施の形態における各種ワークにおいて、質問事項、他者の回答例及びアドバイス等の出力はテキストではなく音声でもよく、回答は音声で入力されてもよい。
【0313】
<4-3>
上記実施の形態において、各種質問は、どのような形式で行なわれてもよい。例えば、5段階評価、6段階評価、10段階評価、自由記述形式及び選択形式のいずれで行なわれてもよい。
【0314】
<4-4>
上記実施の形態に従うシステム10において、例えば、ユーザの落ち込み状態、ユーザのレジリエンスの状態、ユーザのワークエンゲージメントの状態、及び、気象との関係でのユーザの状態に関する情報の各々は、質問に対する回答という形で取得された。しかしながら、これら情報の取得方法はこれに限定されない。例えば、これらの情報は、ユーザのバイオデータから取得されてもよい。すなわち、これらの情報は、センサによって取得されたユーザ情報(心拍数、血圧、体温、呼吸頻度、血中酸素濃度、睡眠時間、生活習慣、姿勢データ、悩み度、脳波、尿検査の結果、DNAのメチル化の程度、又は、これらに基づいて生成された数値等)の分析結果から取得されてもよいし、カメラ画像認識によって得られた表情を含む身体の特徴データ等の分析結果から取得されてもよい。また、これらの情報は、ユーザによって入力された情報(例えば、質問に対する回答)、ユーザ情報及び特徴データの一部又は全部の分析結果を統合することによって取得されてもよい。また、これらの情報は、ユーザの交感神経及び副交感神経の状態に関する情報、ユーザの精神状態情報、ユーザのストレス情報、ユーザの眼球の動きデータ、ユーザの身なりに関する情報(例えば、画像データ)又は精神状態に関する質問(幻聴・幻覚の有無、睡眠時間、高額な買い物)への回答結果に基づいて取得されてもよい。
【0315】
<4-5>
上記実施の形態に従うシステム10において、「レジリエンスの改善」機能における少なくとも一部のワークにおいては、他ユーザの回答例が表示部250に表示された。例えば、システム10が同一組織内で使用される場合に、他ユーザの回答例が該他ユーザの名前と共に表示部250に表示されてもよい。同じ組織内の他ユーザの回答を他ユーザの名前と共に認識することで、該他ユーザと認め合えるといった効果が期待できる。
【0316】
また、制御部110は、ユーザの過去の回答傾向等から該ユーザが取組中のワークが該ユーザにとって得意なワークであると判定された場合には、表示部250に表示させる他ユーザの回答例の数を減らしてもよい。一方、制御部110は、ユーザの過去の回答傾向等から該ユーザが取組中のワークが該ユーザにとって不得意なワークであると判定された場合には、表示部250に表示させる他ユーザの回答例の数を増やしてもよい。
【0317】
また、制御部110は、各ワークにおいて、他ユーザの回答例を表示部250に表示させるだけでなく、該ユーザが過去に回答した内容を表示部250に表示させてもよい。また、制御部110は、各ワークにおいて、他ユーザの回答例を表示部250に表示させずに、該ユーザが過去に回答した内容を表示部250に表示させてもよい。
【0318】
<4-6>
上記実施の形態に従うシステム10において、「レジリエンスの改善」機能において実現されていることは、必ずしも「レジリエンスの改善」のために行なわれなくてもよく、ユーザの病前性格の改善、精神状態の改善、気落ち回避、ストレス耐性の向上、又は、CBT(Cognitive Behavioral Therapy)のために行なわれてもよい。
【0319】
また、システム10においては、各ユーザにおける各ワークの得手不得手に関する情報が取得されてもよい。すなわち、システム10においては、例えば、しなやかな思考、自分の軸及びセルフコントロールに関し、各ユーザの得手不得手に関する情報が各ワークを通じて取得されてもよい。そして、その得手不得手に関する情報に基づいて、各ユーザに提供するワークの頻度等が決定されてもよい。すなわち、制御部110は、ユーザにとって苦手なワークを中心に表示部250に表示させてもよい。ただし、得意なワークが苦手になることを避けるために、一定の頻度でユーザにとって得意なワークが表示部250に表示されてもよい。すなわち、ユーザに提示されるワークが、ユーザの認知特性情報、思考傾向情報及び精神状態情報の少なくとも一部に基づいて決定されてもよい。
【0320】
<4-7>
上記実施の形態に従うシステム10においては、少なくとも一部のワークにおいて、他ユーザの過去の回答例が表示された。この場合に、各ワークにおいて、例えば、「あなたは~~な考えのようですが、同じ状況に置かれている他の~~な人は~~な考え方をしているようです。」といった内容が表示されてもよい。
【0321】
また、各ワークにおいて、回答例として取り上げる他ユーザは、ワークに取り組んでいるユーザとの関係で、ユーザと似た価値観を有していることが好ましく、また、精神状態が良好又は改善されていることが好ましい。また、ユーザと同様の実情(例えば、職種、職位、家族構成、ライフスタイル、同じ境遇や悩みの経験)を有している他ユーザの回答例が表示されることが好ましい。また、システム10において、回答例として取り上げた他ユーザとコミュニケーションを取ることが促されてもよい。また、システム10において、同様の実情(例えば、職種、職位、家族構成、ライフスタイル、同じ境遇や悩みの経験)を有している他ユーザとコミュニケーションを取ることが促されてもよい。例えば、ビデオ会議、電話、メール等のツールを用いたコミュニケーション又は直接の会話を促すメッセージがユーザの情報端末200に表示されてもよい。また、システム10において、そのようなユーザのビデオ会議の予約が自動的に行なわれてもよい。また、システム10において、自動的に通話が開始されてもよい。
【0322】
<4-8>
上記実施の形態に従うシステム10において、例えば、各ワークにおけるユーザの過去の回答結果が、定期的にサーバ100からユーザの情報端末200へ通知されてもよい。
【0323】
<4-9>
上記実施の形態に従うシステム10において、「楽しみを見つける」ワークは、例えば、楽しいことをほとんど行なわないユーザに対して、楽しいことを頻繁に行なうユーザよりも高頻度で提示されてもよい。例えば、制御部110は、ユーザのスケジュール情報を取得し、遊びの予定の多さに基づいて、各ユーザがどの程度楽しいことを行なうかを判定することができる。例えば、スケジュール情報から自然言語処理の特徴量が抽出されることによって、遊びの予定の多さが判定されてもよい。また、「楽しみを見つけるワーク」は、精神状態が悪いユーザに対して、精神状態が良いユーザよりも高頻度で提示されてもよい。
【0324】
また、ユーザが忙しい場合には、あまり時間を要しない遊びがユーザに提案されてもよい。この場合には、例えば、記憶部120に、各遊びと各遊びのコスト(要する時間)との関係が記憶されていてもよい。例えば、制御部110は、ユーザのスケジュール情報に基づいてユーザの忙しさ度を判定し、忙しさ度に応じてユーザに提案する遊びの内容を変更してもよい。
【0325】
また、例えば、ユーザの勤務スケジュールが要因となってユーザが遊びの予定を入れられない場合に、サーバ100は、例えば、該ユーザの上司の情報端末200へ該ユーザに休暇を取らせるべきである旨のメッセージを送信してもよい。
【0326】
<4-10>
上記実施の形態に従うシステム10において、「ワークエンゲージメントの改善」で用いられる各種質問については、既存の種々の質問紙を用いることができる。例えば、EAPA(Employee Assistance Professionals Association)において推奨されるWOS(Workplace Outcome Suite)というワークエンゲージメント尺度が用いられてもよい。
【0327】
<4-11>
上記実施の形態に従うシステム10における「気象に関連する状態の改善」機能において、ユーザに提示されるアドバイスは、ユーザの実情が考慮されたものであってもよい。例えば、特定の気象条件及び気象に関連して生じるユーザの不調に基づいて複数のアドバイスが抽出され、ユーザの実情に基づいて該複数のアドバイスのうちユーザに適したアドバイスが抽出されてもよい。例えば、ユーザの生理情報、思考情報、副交感神経優位及びアレルギー情報の少なくとも1つが考慮されてもよい。例えば、ピーナッツアレルギーのユーザにピーナッツを食べることが勧められないようにしてもよい。すなわち、例えば、ユーザの生理情報、思考情報、副交感神経優位及びアレルギー情報の少なくとも1つとの関係で、ユーザにとって不適切なアドバイスがなされないようにされてもよい。また、ユーザの現在の状態は、必ずしも気象情報から予測される必要はなく、例えば、バイオデータから判定されてもよい。バイオデータから判定された場合に、ユーザの現在の状態が断定的に表現された内容が表示部250に表示されてもよい(例えば、「現在、副交感神経優位になっています。」)。
【0328】
<4-12>
上記実施の形態に従うシステム10における「落ち込み状態の改善」機能において、ユーザの落ち込み状態を改善するために、気分が良くなる行動がアドバイスとしてユーザに提示されてもよい。「気分が良くなる行動」には、どのような考え方をすべきかといったものも含まれる。また、「気分が良くなる行動」は、例えば、詳細な行動であってもよく、例えば、音楽を聴くことが気分の良くなる行動である場合に、曲名まで特定された行動であってもよい。気分が良くなる行動に関する情報は、例えば、次の3つのタイミングのいずれかにおいてユーザから取得されてもよい。
【0329】
(1)ユーザにアドバイスが提示され、気分が改善した後に、ユーザにどのような行動をとることで気分が良くなったかが問われてもよい。この場合におけるユーザの回答が記憶部120に記憶され、次回落ち込み状態の改善のために、記憶部120に記憶されている「気分が良くなる行動」をとることがユーザに提案されてもよい。
【0330】
(2)ユーザの基本情報の登録時に、「気分が良くなる行動」が問われてもよい。この場合におけるユーザの回答が記憶部120に記憶され、落ち込み状態の改善のために、記憶部120に記憶されている「気分が良くなる行動」をとることがユーザに提案されてもよい。
【0331】
(3)例えば、図4のステップS120において変化量がプラスと判定された場合に、「気分が良くなる行動」が問われてもよい。この場合におけるユーザの回答が記憶部120に記憶され、落ち込み状態の改善のために、記憶部120に記憶されている「気分が良くなる行動」をとることがユーザに提案されてもよい。
【0332】
例えば、ユーザが「防御的退行期(防衛的退行期)」又は「承認期」にいる場合に、これらの期から脱するためのアドバイスが提示されると共に、「気分が良くなる行動」をとることが提案されてもよい。また、同じような状況の他ユーザの「気分が良くなる行動」をとることが提案されてもよい。同じような状況とは、例えば、システム10において落ち込み要因として選択された内容、思考傾向、レジリエンスモデル、メンタルモデル及び家族の有無等の少なくとも一部が類似している状況のことをいう。また、例えば、ユーザが忙しいときには時間を要しない「気分が良くなる行動」が提案され、ユーザが比較的暇であるときには時間を要する「気分が良くなる行動」が提案されてもよい。すなわち、制御部110は、ユーザのスケジュール情報を参照し、ユーザの忙しさに応じて適切な「気分が良くなる行動」又はアドバイスを選択してもよい。
【0333】
例えば、「気分が良くなる行動」が喫煙又は飲酒等の依存性を伴なう行動である場合には、ユーザの精神状態が回復に向かうにつれてそのような「気分が良くなる行動」が提案される頻度が下がるような構成であってもよい。また、例えば、ユーザに依存の前科があるような場合には、このような行動が当初から提案されないようにされてもよい。これらの制御に必要な情報は、例えば、予め質問を通じて記憶部120に記憶されていてもよい。また、依存性を伴なう行動の一覧に関する情報が記憶部120に記憶されていてもよい。
【0334】
<4-13>
上記実施の形態に従うシステム10における「落ち込み状態の改善」機能に関し、図8のステップS515においては、ユーザの立ち直り具合を問う質問がサーバ100から情報端末200へ送信された。ここで、例えば、情報端末200の表示部250に「衝撃期」、「防御的退行期(防衛的退行期)」、「承認期」及び「適応期」の各々の定義が表示され、現在どの段階であるかをユーザに選択させてもよい。これにより、現在どの段階にいるのかをユーザに自覚させることができる。
【0335】
<4-14>
上記実施の形態に従うシステム10における「落ち込み状態の改善」機能に関し、気分が落ち込んでいる場合に陥ってしまいがちな思考パターンがユーザに提示されてもよい。例えば、気分が落ち込んでいる場合に陥ってしまいがちな複数の思考パターンの各々を説明する文章がユーザの情報端末200の表示部250に表示され、各思考パターンにどの程度該当するかをユーザに決めさせるような構成であってもよい。これにより、自分がどのような思考パターンに陥っているかをユーザに認識させることができる。
【0336】
気分が落ち込んでいる場合に陥ってしまいがちな思考パターンとしては、例えば、「白黒思考」、「決めつけ、べき思考」、「個人化」、「結論の飛躍」、「過度の一般化」及び「心のフィルタ」が挙げられる。「白黒思考」の傾向としては、例えば、あいまいな状態に耐えられずに物事を白か黒か、良いか悪いかと極端に捉えてしまうこと、ちょっとしたミスで自分はダメだと考えてしまうこと、及び、0点か100点しかないことが挙げられる。また、「決めつけ、べき思考」の傾向としては、例えば、~~しなければならないと思い悩んでしまうこと、自分を縛ってしまうこと、何かができないと自己嫌悪や罪の意識を持つこと、他人に向ける怒りや葛藤を感じること、深読みしてしまうこと、相手の気持ちを一方的に推測して相手の心を読んでしまうこと、及び、きっと相手はこう思っているであろうと決めつけることが挙げられる。また、「個人化」の傾向としては、例えば、自分に責任がないような場合でも良くない出来事を自分のせいにしてしまうことが挙げられる。また、「結論の飛躍」の傾向としては、例えば、根拠もないのに悲観的な結論を出してしまうこと、及び、相手の感情を早合点し思い込んでしまったり、事態は悪くなると決めつけたりすることが挙げられる。また、「過度の一般化」の傾向としては、例えば、たった1つの良くない出来事があるとそれが何度も繰り返し起こるように感じてしまうことが挙げられる。また、「心のフィルタ」の傾向としては、例えば、わずかに良くない出来事にこだわってそればかり考えてしまい、その他の良い出来事や全体像を無視してしまうことが挙げられる。
【0337】
また、各思考パターンにどの程度該当するかに関する回答結果をユーザの基本情報、特に、思考傾向(性格傾向)情報に用いてもよい。これは、例えば、病前性格の推定に用いられてもよい。例えば、各思考パターンへの該当の程度が大きければ、病前性格の傾向が強いと推定されてもよい。
【0338】
<4-15>
上記実施の形態に従うシステム10においては、例えば、各ユーザが抑うつ障害等の精神病にかからないようにするための予防的な仕組みが取り入れられてもよい。例えば、各ユーザの病前性格を改善すること、又は、各ユーザの状況因子を改善することによってこれが実現されてもよい。
【0339】
病前性格を改善するために、例えば、次のようなことが行なわれてもよい。制御部110は、例えば、各ユーザに関し、抑うつ障害等の精神病へのかかりやすさを判定する。具体的には、レジリエンスの低さ、NEO-FFI、神経症傾向の高さ、誠実性の高さ、外向性の低さ(開放性の低さ)、協働性の高さ、自己肯定感の低さ、人格形成期における親の教育の悪さ、成功体験の少なさ、及び、悪化思考傾向の強さ等に基づいて、抑うつ障害等の精神病へのかかりやすさが判定されてもよい。例えば、これらの情報は、質問に対する回答という形で、ユーザによって入力されてもよい。
【0340】
システム10においては、例えば、抑うつ障害等の精神病にかかりやすいユーザに対して、積極的に種々のワークが提示されてもよい。すなわち、制御部110は、各ユーザに関し抑うつ障害等の精神病へのかかりやすさを判定し、抑うつ障害等の精神病にかかりやすいユーザの情報端末200へ種々のワークを提供する頻度を、抑うつ障害等の精神病にかかりにくいユーザの情報端末200へ種々のワークを提供する頻度よりも高めてもよい。種々のワークとしては、例えば、自己肯定感を高めるワーク、その他精神病に効果が期待できるワーク、思考を柔軟にするワーク、CBT(コラム法)及び悪い思考特性矯正のワークが挙げられる。
【0341】
例えば、「自己肯定感を高めるワーク」においては、自分の良い部分を苦手なことから考える作業が行なわれる。このワークにおいて、集団行動が苦手なユーザは、例えば、1人の時間を大切にできるという良い部分を見出す。その上で、該ユーザは自己受容をする。
【0342】
また、例えば、「CBT(コラム法)」においては、状況(その時の状況)、気分(その時の気分や感情)、自動思考(その時に瞬間的に浮かんだ考え)、根拠(自動思考を裏付ける事実)、反証(自動思考とは矛盾する考え)、適応的思考(バランスの良い別の考え方)、及び、今の気分(考え方を変えた時の今の気分)の各々をユーザに記載させることが行なわれる。
【0343】
また、「悪い思考特性矯正のワーク」においては、上述の「気分が落ち込んでいる場合に陥ってしまいがちな思考パターン」にユーザがどの程度該当するかが問われ、ユーザはその問いに回答する。これにより、自分がどのような思考パターンに陥っているかをユーザに認識させることができる。
【0344】
また、システム10においては、状況因子を改善するために、ユーザの心の健康状態の数値が下がった時にその要因がユーザによって選択又は入力され、ユーザの悩みや落ち込みの要因が明確化されてもよい。落ち込んでいる内容を自分の中で明確化せずに自分の中に溜め込むことが抑うつ障害等の原因の一つであるためである。原因を明確化すること自体が抑うつ障害等の予防に役立つと考えられる。
【0345】
例えば、制御部110は、忙しさの程度をユーザに問う質問をユーザの情報端末200へ送信する制御を行なう。忙しくないという回答が得られた場合には、制御部110は、自分の時間を確保することの大切さ、パフォーマンス向上のためにとるべき行動を示すメッセージを情報端末200へ送信する制御をしてもよい。一方、忙しいという回答が得られた場合には、制御部110は、なぜ忙しいのかの要因をユーザに入力させる画面、実際にユーザがどのようなことに時間をかけているのかを入力させる画面の情報を情報端末200へ送信する制御をし、ユーザの回答結果に基づいて改善方法を提示してもよい。例えば、要因が複数ある場合には、いずれの要因から解消するかが判定されてもよく、その場合には、解消が容易な要因から解消されてもよい。この場合に、例えば、図10のような図がユーザの情報端末200に表示されてもよい。その後、制御部110は、自分の時間を確保することの大切さ、精神的な回復のためにとるべき行動を示すメッセージを情報端末200へ送信する制御をしてもよい。
【0346】
<4-16>
上記実施の形態に従うシステム10における「落ち込み状態の改善」機能に関し、例えば、図5のステップS200,S210においては、心の健康状態の悪化要因がユーザに直接質問された。しかしながら、ここで聞かれる内容はこれに限定されず、例えば、ユーザが最近何をやっているかが問われてもよい。その回答結果に基づいて、ユーザの心の健康状態が悪化した要因がサーバ100において自動的に推定されてもよい。
【0347】
<4-17>
上記実施の形態に従うシステム10における「落ち込み状態の改善」機能に関し、例えば、落ち込み状態が短期間(例えば、2,3日)で解消されると推定される場合には、マインドフルネスを行なうこと、自分を客観視すること、他者の認知方法及び考え方、深呼吸をすること、リラックス音源をかけること、並びに、リラックスできる画像を見ることがアドバイスとしてユーザに提示されてもよい。このような処理が制御部110によって実行されてもよい。
【0348】
<4-18>
上記実施の形態に従うシステム10において、例えば、ユーザが精神疾患(DSM5やICD11又はその後続にて定義されている疾患)の傾向を有するかが判定されてもよい。例えば、ユーザが抑うつ障害、双極性障害、又は、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)・ASD(Acute Stress Disorder)のいずれか又は複数の傾向を有するか(若しくは、そのような傾向を将来的に持つ可能性が高いか)が判定されてもよい。この場合に、そのような判定を行なうタイミングが、ユーザの病状及び特性並びに病状の判定方法等に基づいて決定されてもよい。
【0349】
例えば、上記傾向を有するかがユーザのバイオデータ(例えば、脳波情報、血液情報、心拍情報、尿検査の結果)、画像データ(ユーザの服装、身だしなみ、眼球の動き)、又は、チェックシート(抑うつ障害チェックシート(例えば、K6、DSM5,6及びその後続、ICD11,12及びその後続)、双極性障害チェックシート、PTSD・ASDチェックシート)の回答結果に基づいて判定されてもよい。この判定は、例えば、これらの情報に基づいて制御部110によって行なわれる。
【0350】
例えば、抑うつ障害になる可能性が高い人の脳波に異常が生じるのが、ユーザが心の健康状態の悪化を感じてから2週間後であり、抑うつ障害になる可能性が高い人の血液に異常が生じるのが、ユーザが心の健康状態の悪化を感じてから3週間後である。このように、判定方法によって各病状が反映されるのに要する時間が異なるため、採用される判定方法毎に適切なタイミングで、ユーザが上記傾向を有するかが判定されてもよい。これは、双極性障害、PTSD・ASDについても同様である。
【0351】
例えば、抑うつ障害になる可能性が高い人を質問によって特定し得るのが2週間後であり、双極性障害になる可能性が高い人を質問によって特定し得るのが3週間後であるとする。この場合には、例えば、精神状態の悪化が検出されたユーザに対し、精神状態の悪化が最初に検出されてから2週間後に抑うつ障害に関する質問が提示され、精神状態の悪化が最初に検出されてから3週間後に双極性障害に関する質問が提示される。このように、疾患によって各病状が特定され得るのに要する時間が異なるため、特定する疾患毎に適切なタイミングで、ユーザが特定の疾患を有する可能性が高いかが判定されてもよい。
【0352】
例えば、病前性格である可能性が高いと判定されるユーザに関しては、抑うつ障害等の精神疾患を検出するための質問を提示するタイミングを、病前性格である可能性が低いと判定されるユーザよりも早めてもよい。また、病前性格の他にユーザの基本情報(例えば、ユーザのDNA情報、人格形成期における出来事に関する情報、既往歴、神経基質、家族特性、遺伝的危険要因、特定の環境的危険要因、バイオマーカー、情動や認知の処理の異常性)に基づいて、抑うつ障害等の精神疾患を検出するための質問を提示するタイミングを変更してもよい。
【0353】
また、例えば、精神疾患の判定を行なう場合の閾値が、ユーザが病前性格である可能性が高いと判定された場合に下げられてもよい。また、病前性格の他にユーザの基本情報(例えば、ユーザのDNA情報、人格形成期における出来事に関する情報、既往歴、神経基質、家族特性、遺伝的危険要因、特定の環境的危険要因、バイオマーカー、情動や認知の処理の異常性)に基づいて、精神疾患の判定を行なう場合の閾値が下げられてもよい。
【0354】
システム10においては、例えば、予測される症状に適したワークがユーザーに提示され、その頻度が上げられてもよい。または、後述の産業保健システムとの連携が行なわれてもよい。例えば、ユーザに抑うつ障害の傾向があると判定された場合に、CBT(コラム法)が行なわれてもよいし、休暇を取ることがユーザにアドバイスされてもよい。また、例えば、ユーザに双極性障害の傾向があると判定された場合に、サーバ100によって医師への確認が行なわれてもよい。医師が双極性障害と確認した後に、その情報が取得されると、双極性障害のための薬をユーザに送付するための処理がサーバ100において実行されてもよい。また、例えば、ユーザにPTSD・ASDの傾向があると判定された場合に、EMDR(EMDRは適応的情報処理(AIP))又はVR治療が行なわれてもよい。例えば、EMDR(EMDRは適応的情報処理(AIP))又はVR治療を実現するための連絡等がサーバ100によって実行されてもよい。
【0355】
<4-19>
上記実施の形態に従うシステム10において、例えば、産業保健システムとの連携処理が行なわれてもよい。システム10において、ユーザが抑うつ障害等の傾向を有すると判定された場合(上述)に、産業保健師、心理士又は精神科等の連絡先がユーザの情報端末200に表示されてもよい。もしくは、このような場合に、産業保健師、心理士又は精神科等へサーバ100から連絡が自動的に送信されてもよい。また、産業保険システム側のキャパシティに応じて、どれくらいの人数のユーザを産業保健システム側に回すかが変更されてもよい。すなわち、産業保健システム側に回すユーザを決定するための閾値が産業保健システム側のキャパシティに応じて変更されてもよい。例えば、産業保健システム側のキャパシティが大きい場合には、産業保健システム側に回すユーザを決定するための閾値が下げられ、産業保健システム側のキャパシティが小さい場合には、産業保健システム側に回すユーザを決定するための閾値が上げられてもよい。これらの処理は、制御部110によって実行されてもよい。
【0356】
また、システム10において準備されている各種ワークや治療のワーク(EMDR、CBT等)のカリキュラムが産業医等によって設定可能となっていてもよい。産業医による設定画面が用意されており、その画面を通じていずれのワークをどのような頻度でいつ行なうか等が設定可能であってもよい。システム10においては、設定されたカリキュラムに従って各種ワークがユーザに提示されてもよい。このような処理が制御部110によって実行されてもよい。
【0357】
<4-20>
上記実施の形態1に従うシステム10における「気分落ち込み状態の改善」機能において、センシティブな質問を表示する画面の明るさが暗くなってもよいとした。他にも次のような形態であってもよい。例えば、質問が階層的に準備されており、各質問にユーザが回答することによって、落ち込みの具体的要因が特定されてもよい。例えば、質問に関して複数の階層が準備されており、センシティブな質問又は回答(例えば、ユーザが他者に知られたくないと考えることを問う質問又は回答)が表示される画面において、センシティブではない質問又は回答が表示される画面と比較して、画面の明るさが暗くなってもよい。例えば、第1階層、第2階層及び第3階層の質問が準備されており、第1階層及び第3階層の質問はセンシティブではない質問であり、第2階層の質問はセンシティブな質問であるとする。この場合には、第2階層の質問を表示する画面の明るさが、第1階層及び第3階層の各々の質問を表示する画面の明るさよりも暗くなる。
【0358】
また、センシティブに関する程度が各質問に対して予め設定されており、表示される質問又は回答のセンシティブに関する程度が高い程、画面の明るさが暗くなってもよい。例えば、第1階層、第2階層及び第3階層の質問が準備されており、第1階層、第2階層及び第3階層の各々における質問がこの順でよりセンシティブになるとする。この場合には、第1階層の質問を表示する画面の明るさよりも第2階層の質問を表示する画面の明るさが暗くなり、第2階層の質問を表示する画面の明るさよりも第3階層の質問を表示する画面の明るさが暗くなる。
【0359】
また、単に深い階層に進む程、質問を表示する画面の明るさが暗くなってもよい。例えば、第1階層、第2階層及び第3階層の質問が準備されており、第1階層、第2階層及び第3階層に進む程、画面の明るさが暗くなってもよい。深い階層に進む程、よりプライベートに踏み込んだ質問が問われる可能性が高いためである。
【0360】
また、センシティブな質問を表示する画面の明るさを暗くすることに関する工夫(上記実施の形態及び<4-20>に記載された内容を含む。)は、「レジリエンスの改善」、「ワークエンゲージメントの改善」、「気象に関連する状態の改善」の各々の機能において適用されてもよい。
【0361】
また、センシティブな質問を表示する画面の明るさを暗くすることに関する工夫(上記実施の形態及び<4-20>に記載された内容を含む。)は、例えば、気分落ち込み要因を問う質問を表示する場合、上司の評価を問う質問を表示する場合、エンゲージメントを問う質問を表示する場合、心理的安全性に関する質問を表示する場合、ハラスメントに関する質問を表示する場合、精神疾患に関する質問を表示する場合、及び、非常にセンシティブな問題を問う質問を表示する場合に適用されてもよい。
【0362】
また、センシティブな質問を表示する画面の明るさを暗くすることに関する工夫(上記実施の形態及び<4-20>に記載された内容を含む。)は、質問を表示する場合に限らず、アドバイス等を表示する場合にも適用されてもよい。
【0363】
また、センシティブな質問を表示する画面の明るさを暗くすることに関する工夫(上記実施の形態及び<4-20>に記載された内容を含む。)は、画面の明るさを暗くする場合に限らず、他者に質問又は回答を知られにくくする処理が行なわれる場合に適用されてもよい。例えば、センシティブな質問が表示された画面で文字を小さくする場合や表示ウインドウの大きさを縮小する場合にも、<4-20>に記載された工夫が適用されてもよい。
【0364】
また、質問等が音声で出力される場合は、センシティブな質問等の音量が小さくなってもよい。センシティブな質問を表示する画面の明るさを暗くすることに関する工夫(上記実施の形態及び<4-20>に記載された内容を含む。)は、質問等が音声で出力される場合にも適用される。
【0365】
また、画面の明るさの下限や文字の大きさの下限は、情報端末200において設定可能であってもよい。
【0366】
<4-21>
上記実施の形態1に従うシステム10における「気象に関連する状態の改善」機能において、気象項目毎のユーザの不調が改善されるだけでなく、ユーザの周囲環境に起因するユーザの不調が改善されてもよい。例えば、上記気象項目には、ユーザの部屋の中の気圧、温度、湿度又はこれらの変化が含まれてもよい。
【0367】
以上、本発明の実施の形態について例示的に説明した。すなわち、例示的な説明のために、詳細な説明及び添付の図面が開示された。よって、詳細な説明及び添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が詳細な説明及び添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
【0368】
また、上記実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。上記実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
【符号の説明】
【0369】
10 システム、100 サーバ、110,210 制御部、111,211 CPU、112,212 RAM、113,213 ROM、120,220 記憶部、121,221 制御プログラム、122 質問DB、123 ワークDB、124 アドバイスDB、140,240 通信I/F、200 情報端末、250 表示部、260 受付部、270 GPS、300,502 選択項目、305,332,354,356,372,374,376,394,422,442,444,446,448,472,474,494,510,512,554,564,574 テキストボックス、310 円グラフ、312,314,316,318 部分、320 比率、330,344,350,364,370,386,390,410,420,440,456,460,470,484,490,500,522,552,562,572 メッセージ、334,359,378,396,428,450,476,504 タイマーアイコン、336,338,342,346,358,362,380,384,388,398,404,408,412,430,434,438,452,458,462,478,482,486,496,506,514,520,524,532,542,556,566,576,606,614 ボタンアイコン、337,340,352,360,366,382,392,400,406,424,426,432,436,454,480,508 領域、492 選択ボックス、516,518,530,600,602,604,610,612 選択領域、540 スコア、550,560,570,580,582,584,586,590,620,622 画面、N1 ネットワーク。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
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