(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006074
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】車両用ドアヒンジ装置
(51)【国際特許分類】
E05D 7/10 20060101AFI20230111BHJP
B60J 5/04 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
E05D7/10
B60J5/04 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108468
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mercedes-Benz Group AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100187322
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 直輝
(74)【代理人】
【識別番号】100111143
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 枝里
(72)【発明者】
【氏名】石井 誠
【テーマコード(参考)】
2E030
【Fターム(参考)】
2E030AB00
2E030BB07
2E030HE01
2E030JA01
2E030JB05
2E030JC02
(57)【要約】
【課題】特別な装置を追加することなく、車体とドアとの連結解除構造を提供する。
【解決手段】ドア3と車体4とを連結する車両用ドアヒンジ装置1であって、車両の上方に設けられる上側ドアヒンジ1H及び下方に設けられる下側ドアヒンジ1Lを備え、下側ドアヒンジ1Lは、車高方向に延在する略円柱からなるヒンジ軸30と、車体4に固定され、ヒンジ軸30が挿通するフィメール結合部12を有するヒンジフィメール10と、ドア3に固定され、ヒンジ軸30が挿通するメール結合部26H、26Lを有するヒンジメール20とを有し、フィメール結合部12L又はメール結合部26Lのいずれか一方がヒンジ軸30の直径より開口幅が小さいスリット27を有し、スリット27は前方衝突時にフィメール結合部12L又はメール結合部26Lがヒンジ軸30から荷重を受ける位置及び方向に設けられることを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアと車体とを連結する車両用ドアヒンジ装置であって、
前記車両の上方に設けられる上側ドアヒンジ及び下方に設けられる下側ドアヒンジを備え、
前記下側ドアヒンジは、
車高方向に延在する略円柱からなる軸部と、
前記車体に固定され、前記軸部が挿通する第1の結合部を有する第1部材と、
前記ドアに固定され、前記軸部が挿通する第2の結合部を有する第2部材と、
を有し、
前記第1の結合部又は前記第2の結合部のいずれか一方が前記軸部の直径より開口幅が小さいスリットを有し、前記スリットは前記車両の前方衝突時に前記第1の結合部又は前記第2の結合部が前記第1部材から荷重を受ける位置及び方向に開口していることを特徴とする車両用ドアヒンジ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の車両用ドアヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に車両のドアは、ドアヒンジの回動により開閉できる構造になっている。このような構造において、例えば、車両が正面衝突した場合、ドアやドアヒンジが曲がることにより、ドアの開閉ができなくなる虞がある。
【0003】
そこで、特許文献1に、衝突など緊急時にドアが開閉できなくなることを防止するため、緊急時にガス発生器からの発生ガス圧によりヒンジピンを離脱させることで、車体とドアの連結を解除する連結解除手段が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のような構成では、ガス発生器のような特別な装置が必要となり、コストやレイアウトが問題となることが考えられる。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特別な装置を追加することなく、車体とドアとの連結解除構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
【0008】
本適用例に係る車両用ドアヒンジ装置は、車両のドアと車体とを連結する車両用ドアヒンジ装置であって、前記車両の上方に設けられる上側ドアヒンジ及び下方に設けられる下側ドアヒンジを備え、前記下側ドアヒンジは、車高方向に延在する略円柱からなる軸部と、前記車体に固定され、前記軸部が挿通する第1の結合部を有する第1部材と、前記ドアに固定され、前記軸部が挿通する第2の結合部を有する第2部材と、を有し、前記第1の結合部又は前記第2の結合部のいずれか一方が前記軸部の直径より開口幅が小さいスリットを有し、前記スリットは前記車両の前方衝突時に前記第1の結合部又は前記第2の結合部が前記第1部材から荷重を受ける位置及び方向に開口していることを特徴とする。
【0009】
このように構成された車両用ドアヒンジ装置は、車両が前方衝突して下側ドアヒンジに所定以上の荷重がかかると、上側ドアヒンジ及びドアに固定されかつ軸部と連結する下側ドアヒンジの第2結合部は、軸部から後方に向かう荷重を受ける。そして、第2結合部にスリットが設けられている場合、軸部は第2部材を介して車体に間接的に固定されているため、反作用により第2の結合部に設けられたスリットを押し広げてスリットを通過し、軸部と第2部材との連結を解除することができる。同様に、車体に固定されかつ軸部と連結する第1部材の第1結合部は、軸部から前方に向かう荷重を受ける。そして、第1結合部にスリットが設けられている場合には、軸部と第1部材との連結を解除することができる。これにより、特別な装置を追加することなく、車体とドアとの連結を解除することができる。つまり、ドアは上側ドアヒンジのみで支持されて、開閉可能となり、衝突後の乗員の降車経路を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態の車両用ドアヒンジ装置を適用した車両左手からの車両側面図である。
【
図2】本発明の一実施形態の車両用ドアヒンジ装置の要部組立斜視図である。
【
図4】
図1に示すII-IIにおける断面図である。
【
図5】
図1の車両が前方衝突した前後の車両用ドアヒンジ装置の位置変動の一例を示す車両の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明において、上下方向とは、車両の車高方向(鉛直方向)、左右方向とは車両の車幅方向、前後方向とは車両の進行方向を表すものとする。また、本実施形態の車両はトラックを例に説明するが、車両はトラックに限られるものではなく、衝突によりドアやドア付近の車体の変形が生じるおそれのあるフロントの短い他の車両にも本発明を適用可能である。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態の車両用ドアヒンジ装置を適用した車両左手からの車両側面図、
図2は、本発明の一実施形態の車両用ドアヒンジ装置の要部組立斜視図である。なお、
図2は、車両左側に設置された状態の車両用ドアヒンジ装置の設置状態を示し、以下
図2のドアヒンジについて説明する。右側に設置されるドアヒンジは左右対称のため、説明を省略する。
【0013】
図1に示す車両は例えばトラックであり、本実施形態の車両用ドアヒンジ装置(以下、ドアヒンジという)1は車両前側に配置されるキャブ2に設置されている。キャブ2は、主に、下面にフロアパネル、前面にフロントパネル及びフロントウインドウ、上面にルーフパネル、両側面にドア3とドア開口部を形成するサイドパネル、後面にバックパネル、が設けられて、略箱型の車室を形成している。なお、以下の説明において、ドア3を除くキャブ2を車体2’と呼ぶことがある。また、
図1において、ドア3の下側を一部省略して表示している。以下では車両左側のドアに基づいて説明を行うが、車両右側のドアも同じ構造のドアヒンジを有している。
【0014】
ドア3は、ドア3の前側の上部及び下部においてそれぞれ、上側ドアヒンジ1H及び下側ドアヒンジ1Lにより車体2’のサイドパネルの一部を形成するフロントピラー4に支持されて外側に押し開くように開閉自在に装着されている。ドアヒンジ1は、
図2に示すように、主に、フロントピラー4に固定支持されるヒンジフィメール10(第1部材)と、ドア3に固定支持されるヒンジメール20(第2部材)と、ヒンジフィメール10にヒンジメール20を回動自在に軸支する略円柱形状のヒンジ軸30(軸部)とから構成される。ドアヒンジ1の主要部は、主に金属の板材等を加工して製造される。また、上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lの基本的な形状は同じであるが、上側ドアヒンジ1Hは強度向上のため、下側ドアヒンジ1Lより板厚や長さを増加させても良い。さらに、上側ドアヒンジ1Hは、それ単体でドア3の支持が可能な強度を有する。なお、ヒンジフィメール10を上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lとで区別する場合には、上側をヒンジフィメール10H、下側をヒンジフィメール10Lと呼ぶ。同様にヒンジメール20を上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lとで区別する場合には、上側をヒンジメール20H、下側をヒンジメール20Lと呼ぶ。
【0015】
ヒンジフィメール10は、主に、上下前後方向に延在する矩形のフィメール側壁部11と、フィメール側壁部11の上下両端から車両内側に垂直に延出するフィメール結合部12a、12b(第1の結合部)(以下、単にフィメール結合部12という場合がある。また上側ドアヒンジ1Hではフィメール結合部12H、下側ドアヒンジ1Lではフィメール結合部12Lと呼ぶ。)と、上側及び下側のフィメール結合部12a、12bの右端部からそれぞれ垂直上方及び垂直下方に延出するフィメールフランジ部(ヒンジフィメール側のフランジ部)13a、13bと、から形成されている。即ち、ヒンジフィメール10は縦断面がハット形状をなしている。
【0016】
フィメール結合部12は、ヒンジ軸30と同軸かつヒンジ軸30が挿通可能な直径のフィメール挿通孔14が設けられ、ヒンジ軸30と連結している。また、フィメールフランジ部13a、13bには、フィメール取付孔15が穿設されている(下側のフィメールフランジ部13bの2箇所のフィメール取付孔15のうち、
図2では1つのみ表示されている)。なお、ヒンジ軸30を上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lとで区別する場合には、上側をヒンジ軸30H、下側をヒンジ軸30Lと呼ぶ。
【0017】
図3は、
図1に示すI-Iにおける断面図、
図4は、
図1に示すII-IIにおける断面図である。すなわち、
図3は上側ドアヒンジ1Hを含む水平断面図、
図4は下側ドアヒンジ1Lを含む水平断面図である。
【0018】
次に、上側ドアヒンジ1Hのヒンジメール20Hについて
図2及び
図3を参照しながら説明する。ヒンジメール20Hは、車両前後方向に延在するメール上壁部21a及びメール下壁部21bと、メール上壁部21aとメール下壁部21bの右端部同士を連結するメール側壁部21cとから形成される断面U字形状のアーム部21が形成されている。また、ヒンジメール20Hは、アーム部21のメール上壁部21a及びメール下壁部21bの後側から、後方に向かうにつれて車両外方向に広がりながら後方に延出する後方上支持部22a及び後方下支持部22bが形成されている。そして、後方上支持部22a及び後方下支持部22bの後端部からそれぞれ垂直上方及び垂直下方に延出するメールフランジ部(ヒンジメール側のフランジ部)23a、23bが形成されている。メールフランジ部23a、23bには、メール取付孔24が穿設されている。
【0019】
また、ヒンジメール20Hは、
図3に示すように、アーム部21の前側から断面U形状のまま連続して車両外側斜め前方に延出する前方支持部25が形成されている。また、前方支持部25の先端には、ヒンジ軸30Hと同軸かつヒンジ軸30Hが挿通可能な直径のメール挿通孔28Hを有する、メール結合部26H(第2の結合部)が形成されている。
【0020】
さらに、ヒンジメール20Hは、
図2に示すように、アーム部21がヒンジフィメール10のフィメール結合部12a、12bの間に嵌挿されている。このようにして、メール結合部26Hがヒンジ軸30Hによりヒンジフィメール10Hに対して回動自在に軸支されている。
【0021】
次に、下側ドアヒンジ1Lのヒンジメール20Lについて
図2及び
図4を参照しながら説明する。下側ドアヒンジ1Lのヒンジメール20Lは、上側ドアヒンジ1Hのヒンジメール20Hのメール結合部26Hにスリット(間隙)27を設けた点が異なる。従って、相違点である下側ドアヒンジ1Lのメール結合部26Lについて主に説明し、その他の部分(構造、形状、車体やドア3への取付固定等)は説明を省略する。
【0022】
図4に示すように、下側ドアヒンジ1Lのヒンジメール20Lのメール結合部26Lは、ヒンジ軸30Lと同軸かつヒンジ軸30が挿通可能な直径のメール挿通孔28Lを有する。そして、メール結合部26Lは、メール挿通孔28Lからメール結合部26Lの後側の外周端まで貫通するスリット27が形成されている。スリット27は、ヒンジ軸30Lの直径より開口幅が小さく形成されている。メール結合部26Lは、スリット27が形成されていても、通常時のドア使用(開閉)に耐えうる強度を有する一方で車両に所定以上の荷重の前方衝突が起こった場合にヒンジ軸30Lから受ける荷重によりスリット27が拡がりヒンジ軸30Lが通過可能に設定される。
【0023】
次にドアヒンジ1の取付について説明する。ドアヒンジ1は、
図3及び
図4に示すようにヒンジフィメール10のフィメールフランジ部13a、13bがフィメール取付孔15を介してボルト及びナット等の締結部材Bによりフロントピラー4の上下2箇所に固定される。また、ドアヒンジ1は、ヒンジメール20のメールフランジ部23a、23bがメール取付孔24を介して締結部材Bによりドア3の前側縦壁の上下2箇所に固定される。この際、上下のヒンジ軸30H、30Lが同軸線上に位置するように、即ちフィメール挿通孔14とメール挿通孔28Hが上下方向に同軸となる配置関係でヒンジフィメール10及びヒンジメール20が取り付けられる。
【0024】
以上のような構成により、ドア3がフロントピラー4に外側に開閉自在に支持される。また、フロントピラー4とドア3との間には図示しないドアチェッカが設けられており、ドア3を全開位置に限度を持って保持して乗員が乗降し易くなっている。
【0025】
図5は、
図1の車両が前方衝突した前後の車両用ドアヒンジ装置の位置変動の一例を示す車両の側面図である。再び
図1を参照しながら、車両の前面衝突時に車両が変形することにより上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lに生じるヒンジ軸30H、30Lの位相ずれ(軸ずれ)、及びヒンジ軸30H、30Lによる荷重の発生方向について説明する。なお、
図1に車体2’やドア3の変形は表現されておらず、上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lの移動による位置の変化の前後が表示されている。
【0026】
上述したように上側ドアヒンジ1H及び下側ドアヒンジ1Lは、ドア3又はフロントピラー4に固定されている。そのため、前方衝突により車両が前方から荷重をうけてキャブ2の車体前側が後方に移動するように変形すると、
図5の通常の破線で示す上側ドアヒンジ1H及び下側ドアヒンジ1Lは、それぞれ、例えば
図5の細かい破線で示すような位置に移動する。本実施形態では、キャブ2の前側下部において変形が大きいことを想定しており、その場合、下側ドアヒンジ1Lの黒矢印で示す前後方向の移動量は、上側ドアヒンジ1Hの黒矢印で示す前後方向の移動量より大きくなる。また、上側ドアヒンジ1H及び下側ドアヒンジ1Lの取付方向もずれてしまう。即ち、衝突前の状態においては、上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lが一点鎖線IIIで示すように上下方向に同軸であったが、衝突後は上側ドアヒンジ1Hの軸IVと下側ドアヒンジ1Lの軸Vは一致せずいわゆる位相ずれ(軸ずれ)の状態となり、ドア3を開くことができない。例えば
図5では、上側ドアヒンジ1Hの軸IVは下側が、下側ドアヒンジ1Lの軸Vは上側が車両後方に向かうように位相ずれ(軸ずれ)が生じている。
【0027】
そして、車両の前方衝突時には、ドア3に固定され、かつ、ヒンジ軸30H、30Lと連結するヒンジメール20H、20Lは、メール結合部26H、26Lにおいてヒンジ軸30H、30Lから後方に向かう荷重を受けている。同様に、フロントピラー4に固定され、かつ、ヒンジ軸30H、30Lと連結するヒンジフィメール10H、10Lは、フィメール結合部12において、ヒンジ軸30H、30Lから前方に向かう荷重を受けている。
【0028】
以上のように構成された車両用ドアヒンジ装置は、車両が前方衝突して、下側ドアヒンジ1Lに所定以上の荷重がかかると上側ドアヒンジ1H、ドア3に固定されかつヒンジ軸30Lと連結するヒンジメール20Lのメール結合部26Lは、ヒンジ軸30Lから後方に向かう荷重を受ける。そして、ヒンジ軸30Lは、ヒンジフィメール10Lを介してフロントピラー4に固定されているため、反作用によりメール結合部26Lに設けられたスリット27を押し拡げてスリット27を通過し、ヒンジフィメール10Lとの連結を解除することができる。これにより、特別な装置を追加することなく、車体2’とドア3との連結を解除することができる。このように下側ドアヒンジ1Lにおいて車体2’とドア3との連結を解除することで、上側ドアヒンジ1Hと下側ドアヒンジ1Lとの位相ずれ(軸ずれ)によりドア3が開けられなくなることを回避することができる。下側ドアヒンジ1L上側ドアヒンジ1Hつまり、ドア3は上側ドアヒンジ1Hで支持されて、開閉可能となり、衝突後の乗員の降車経路を確保できる。
【0029】
以上で本発明に係る車両用ドアヒンジ装置の実施形態についての説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
【0030】
上記実施形態においては、スリット27をヒンジメール20Lのメール結合部26Lに設けていたが、代わりにフィメール結合部12に設けてもよい。この場合、フィメール結合部12のフィメール挿通孔14の前側に前後方向に開口したスリットを設ける。これにより、前方衝突時の車体の変形傾向に適した形態の構成を採用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 :ドアヒンジ
1H :上側ドアヒンジ
1L :下側ドアヒンジ
2 :キャブ
3 :ドア
4 :フロントピラー
10、10H、10L :ヒンジフィメール
11 :フィメール側壁部
12、12a、12b :フィメール結合部
13a、13b :フィメールフランジ部
14 :フィメール挿通孔
15 :フィメール取付孔
20、20H、20L :ヒンジメール
21 :アーム部
21a :メール上壁部
21b :メール下壁部
21c :メール側壁部
22a :後方上支持部
22b :後方下支持部
23a、23b :メールフランジ部
24 :メール取付孔
25 :前方支持部
26H、26L :メール結合部
27 :スリット
28H、28L :メール挿通孔
30、30H、30L :ヒンジ軸
B :締結部材