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▶ 株式会社横山セイミツの特許一覧

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  • 特開-連結具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023060791
(43)【公開日】2023-04-28
(54)【発明の名称】連結具
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/00 20060101AFI20230421BHJP
【FI】
F16B7/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021185240
(22)【出願日】2021-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】592167916
【氏名又は名称】株式会社横山セイミツ
(72)【発明者】
【氏名】木村 俊英
【テーマコード(参考)】
3J039
【Fターム(参考)】
3J039AA01
3J039AA02
3J039BB01
3J039FA01
3J039JA11
3J039MA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】係止具と固定具を連結し、係止片間に固定片を入れ、係止固定するもので、色々な形態のものと連結できる連結具を提供する。
【解決手段】円周状に係止軸1a1の先端に係止片1a2を設けた係止体1aを複数設けた係止具1と、この係止具の係止軸を挿入し、係止片を回転自在に保持する溝の上下及び/または左右位置に、係止片間に入り、固定するための固定片を設けてなる固定具とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円周状に係止軸の先端に係止片を設けた係止体を複数設けた係止具と、この係止具の係止軸を挿入し、係止片を回転自在に保持する溝の上下及び/または左右位置に、係止片間に入り、固定するための固定片を設けてなる固定具とからなることを特徴とする連結具。
【請求項2】
前記係止体を2本から8本設けてなることを特徴とする請求項1記載の連結具。
【請求項3】
前記係止具及び/または固定具が回転時に、前記固定片及び/または係止片が押圧され、反力にて前記固定片が係止片間に入り固定することを特徴とする請求項1又は2記載の連結具。
【請求項4】
前記係止体の係止片は、前記溝内にて回転保持されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の連結具。
【請求項5】
前記固定片を2本以上設けてなることを特徴とする1、2、3又は4記載の連結具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転可能で必要な位置にて係止固定する連結具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術としては、ボルトにセット可能な座金において、座金中央部に軸差込み孔があり、座金内面に回り止突起があり、座金外面に座金係止部があり、前記回り止突起は座金内面から軸差込み孔の外周に突出しており、部材の連結孔に挿入可能であり、挿入後は当該連結孔内で空転しないものであり、前記座金係止部は前記部材の連結孔を貫通して当該連結孔から突出するボルトのネジ軸に螺合したナットを締め付け回転させることにより、当該ナットの内面のナット係止部と係止して緩み防止可能であることを特徴とする座金がある。(特許文献1参照)
【0003】
また、別の従来技術として、相互に端部で連結し回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられた第1軸体及び第2軸体を備える連結構造体であって、前記第1軸体及び前記第2軸体の各々は、振れ止め支持部及び廻り止め支持部を有し、前記第1軸体の前記振れ止め支持部及び前記第2軸体の前記振れ止め支持部は、回転軸線方向と垂直な径方向に関する前記第1軸体と前記第2軸体との間の相対移動を制限するように、相互に係合し、前記第1軸体の前記廻り止め支持部及び前記第2軸体の前記廻り止め支持部は、前記回転軸線を中心とした回転方向に関する前記第1軸体と前記第2軸体との間の相対移動を制限するように、相互に係合する連結構造体がある。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-60064号公報
【特許文献2】特開2019-183893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術においては、緩み止め構造を備えた座金と、ナット(ボルト)を使用して2以上の部材を重ねて連結するものであり、本発明のように、係止具と固定具を回転可能に連結し、必要位置にて係止固定する作用効果は有していない。
【0006】
また、後記従来技術においては、第1軸体に対して、第2軸体を前後させ連結するもので、これもまた、本発明のような係止具と固定具を回転可能に連結し、必要位置にて係止固定する作用効果は有していない。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、係止具と固定具を連結し、係止片間に固定片を入れ、係止固定するもので、色々な形態のものと連結できる連結具を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するため、円周状に係止軸の先端に係止片を設けた係止体を複数設けた係止具と、この係止具の係止軸を挿入し、係止片を回転自在に保持する溝の上下及び/または左右位置に、係止片間に入り、固定するための固定片を設けてなる固定具とからなること。前記係止体を2本から8本設けてなること。前記係止具(固定具)が回転時に、前記固定片(係止片)が押圧され、反力にて前記固定片が係止片間に入り固定すること。前記係止体の係止片は、前記溝内にて回転保持されること。前記固定片を2本以上設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
1)、係止具と固定具を連結することにより、係止軸の係止片間に固定具の固定片を入れることにより、係止固定することができる。
2)、係止体を2本から8本設けることにより、必要な位置(角度)に係止固定できる。
3)、係止体(固定具)が回転時に、固定片(係止片)にて内側(外側)に押圧され、反力にて固定片が係止間に入り確実に固定することができる。
4)、係止体の係止片は、溝内にて強固に回転保持されることにより、抜けることなく使用できる。
5)、固定片を2本以上設けることにより、より強固に係止固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 本発明の一実施例を示す連結具の係止具の側面図。
図2】 本発明の一実施例を示す連結具の係止具の正面図。
図3】 本発明の一実施例を示す連結具の固定具の縦断側面図。
図4】 本発明の一実施例を示す連結具の固定具の正面図。
図5】 本発明の一実施例を示す連結具の連結状態の正面図。
図6】 本発明の一実施例を示す連結具の連結状態の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
連結具は、係止具1と固定具2により構成される。
係止具1は、連結体R1の端面円周状に、係止軸1a1の先端に係止片1a2を設けた係止体1aを複数本(この実施例の場合、4本)設けたものである。(図1図2参照)
【0012】
固定具2は、連結体R2の端面に係止具1の係止軸1a1を挿入し、係止片1a1を回転自在に係止保持する溝2aの上下位置に、係止片1a2・1a2間に入り、固定するための固定片2b・2bを設けてある。(図3図4参照)
【0013】
連結具における係止具1と固定具2の連結状態について説明する。
固定具2内に係止具1を挿入した時、各係止軸1a1(係止片1a2)が溝2aの内側に接触し、内側に適宜押圧される。
さらに挿入すると、各係止片1a2が反力にて溝2aに係止保持される。
【0014】
この状態で、連結体R1(連結体R2)を回転KAさせることにより、反力にて所要の係止片1a2・1a2間内に固定片2bが入り、係止固定される。
回転KA時、係止体1a(係止片1a2)が、固定片2bにて、固定片2bが係止片1a2(係止体1a)にてそれぞれ押圧される。
なお、この実施例の場合は、0°・90°・180°・270°の4箇所で係止固定されるものである。
【0015】
なお、上記実施例において、各部材の材質は、反力(押圧可能)あれば特に限定しないが、合成樹脂が良いと思われる。
また、係止体の数も必要に応じて2本~8本設ければよい。
さらに、固定片も必要に応じて2本以上使用するものである。
さらにまた、各連結体は、例えばR1を基台とし、R2を回転する鏡等、いろいろな商品に使用(応用)できるものである。
【符号の説明】
【0016】
1―――係止具
1a1―係止軸
1a2―係止片
1a――係止体
2―――固定具
2a――溝
2b――固定片
図1
図2
図3
図4
図5
図6