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  • 特開-冷蔵庫 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023060925
(43)【公開日】2023-05-01
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20230424BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
F25D23/00 307
F25D23/00 301Q
F25D23/02 304A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021170608
(22)【出願日】2021-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】陳 龍
【テーマコード(参考)】
3L102
3L345
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KA01
3L102KB05
3L102KE04
3L102MA02
3L345AA02
3L345AA12
3L345AA26
3L345HH32
3L345HH42
3L345KK04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本開示は、ドアの前面板に表示されるLEDの光がLEDを区画する区画壁の外側へ光漏れするのを抑制し、視認性を向上させた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】ドアの前面板と、ドアの外郭に有するフレームと、前面板に表示する表示部50aと、表示部50aの後方にLED53を有する表示ユニットと、を備えた冷蔵庫において、表示ユニットはLED53を区画する区画壁54を有し、区画壁54はフレーム51の内側部52に収納され、内側部52または区画壁54の前端部54aのどちらか一方に溝部52aを形成し、他方54aが溝部に入り込む構成となっている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアの前面板と、前記ドアの外郭に有するフレームと、前記前面板に表示する表示部と、前記表示部の後方にLEDを有する表示ユニットと、を備えた冷蔵庫において、前記表示ユニットは前記LEDを区画する区画壁を有し、前記区画壁は前記フレームの内側部に収納され、前記内側部または前記区画壁の前端部のどちらか一方に溝部を形成し、他方が前記溝部に入り込むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前面板はガラス板であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、開閉ドアに設けられた表示部の発光素子の光漏れ防止用リブを備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-164190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ドアの前面板に表示されるLEDの光がLEDを区画する区画壁の外側へ光漏れするのを抑制し、視認性を向上することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における冷蔵庫は、ドアの前面板と、ドアの外郭に有するフレームと、前面板に表示する表示部と、表示部の後方にLEDを有する表示ユニットと、を備えた冷蔵庫において、表示ユニットはLEDを区画する区画壁を有し、区画壁はフレームの内側部に収納され、内側部または区画壁の前端部のどちらか一方に溝部を形成し、他方が溝部に入り込む構成となっている。
【発明の効果】
【0006】
本開示における冷蔵庫は、ドアの前面板に表示されるLEDの光が、LEDを区画する区画壁の外側へ光漏れするのを抑制し、視認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における冷蔵庫の正面図
図2】実施の形態1における冷蔵室ドアの縦断面図
図3】実施の形態1における冷蔵室ドアの要部分解斜視図
図4図3で表示ユニットをドア内に収納した後のA-A要部断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0009】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
(実施の形態1)
以下、図1図4を用いて、実施の形態1を説明する。
【0011】
図1は冷蔵庫の正面図、図2は縦断面図である。まず図1図2を用いて冷蔵庫の全体構成を説明する。
【0012】
本実施の形態に係る冷蔵庫1は、前方を開口した冷蔵庫本体2を備え、この冷蔵庫本体2は外郭を構成する金属製の外板3と、硬質樹脂製の内板4と、前記外板3および内板4の間に発泡充填された断熱材5とで構成してあり、断熱仕切板6、7、8によって複数の貯蔵室が形成してある。また、冷蔵庫本体2の各貯蔵室は冷蔵庫本体2と同様の断熱構成を採用した回動式のドア9或いは引出し式のドア10、11、12、13で開閉自在としてある。
【0013】
冷蔵庫本体2内には、最上部に冷蔵室14を有し、冷蔵室14と断熱仕切板6で上下に区画され、断熱仕切板6の下方に設けた温度帯切り替え可能な切替室15と、切替室15の横に断熱区画して設けた製氷室16と、切替室15および製氷室16と断熱仕切板7で上下に区画され、断熱仕切板7の下方に設けた野菜室17と、さらに野菜室17と断熱仕切板8で上下に区画され、断熱仕切板8の下方に設けた冷凍室18を備えている。
【0014】
そして、冷蔵室14には複数の棚板19が上下複数段となって設けてあり、冷蔵室14の下部には冷蔵室14と冷却温度帯の異なるパーシャル室20が形成されている。
【0015】
冷蔵室14は、冷蔵保存するための貯蔵室で、具体的には、約2~3℃に設定され冷却される。また、冷蔵室14内に設けたパーシャル室20は微凍結保存に適した約-3℃に設定され、パーシャル室20は1℃前後のチルド温度帯にも温度設定が可能である。
【0016】
野菜室17は、冷蔵室14より若干高く温度設定される貯蔵室で、具体的には、4~7℃に設定され冷却される。この野菜室17は野菜等の収納食品から発せられる水分により高湿度となるため、局所的に冷えすぎると結露することがある。そのため、比較的高い温度に設定することで冷却量を少なくし、局所的な冷えすぎによる結露発生を抑制している。
【0017】
冷凍室18は、冷凍温度帯に設定される貯蔵室で、通常約-18℃に設定され冷却されるが、冷凍保存状態向上のため、例えば-30℃や-25℃などの低温に設定され冷却されることもある。
【0018】
切替室15は、庫内の温度が変更可能な貯蔵室であり、用途に応じて冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで切り換えることができるようになっている。
【0019】
また、野菜室17の背面には冷却室21が設けてあり、この冷却室21には冷気を生成する冷却器22と、冷気を各室に供給する冷却ファン23とが設置してある。そして更に冷却器22の下方にはガラス管ヒータ等で構成した除霜手段24(以下、ヒータと称す)が設けてある。
【0020】
冷却器22は、圧縮機25と、熱交換器(図示せず)と、各室の開口部の露付きを防止する防露パイプ(図示せず)と、キャピラリーチューブ(図示せず)とを環状に接続して冷凍サイクルを構成しており、圧縮機25によって圧縮された冷媒の循環によって冷却を行う。
【0021】
また各ドア9~13は、内部に発泡ウレタン40を充填して、内側をインナードア33で塞いで構成している。
【0022】
図3は冷蔵室ドア9の分解斜視図、図4図3のA-A断面図である。
【0023】
冷蔵室ドア9はガラス製の前面板50と、外郭を構成する樹脂製のフレーム51を備えている。
【0024】
また、前面板50には、表示部50aが形成され、前面板50の裏面にフィルムまたは印刷層を有し、光が透過して外側に光を発するように形成されている。
【0025】
また、表示ユニット52はLED53を保持し、図の場合、3個のLED53が横並びに配置し、各LED53の間は区画壁54で区画されている。
【0026】
区画壁54の前端部54aは断面形状が略V字状に鋭角に形成されている。フレーム51の内側部52には、略V字状の前端部54aを受け入れるように溝部52aが形成されている。
【0027】
上記にように構成されているので、LED53の光は、前面板50の表示部50aを透過して外側に照射される。また区画壁54の前端部54aがフレーム51の内側部52に形成した溝部52a内に入り込んで区画を形成するので、LED53の光は区画壁54の隙間から外側に漏れるのを抑制することができ、区画壁ごとに形成された表示部50aの輪郭周辺に光が漏れてぼやけたような状態になるのを抑制し、利用者への視認性を向上することができる。
【0028】
上記実施例では、区画壁54の前端部54aをV字状の鋭角に、フレーム51側を溝部52に形成したが、前端部54aを溝部に、フレーム51側をV字状の鋭角に形成してもよい。
【0029】
またV字状の鋭角としたが、凹凸形状が対向するようにしてもよく、区画壁54の前端部54aと、対向するフレーム51の内側部52とで、光の直進性を遮る壁面が形成できればよい。
【0030】
また前面板50をガラス製としたが、アクリル板などの樹脂製でもよい。
【0031】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本開示は、ドアを透過して表示する表示部を備えた冷蔵庫に適用可能である。
【符号の説明】
【0033】
9 冷蔵室ドア
50 前面板
50a 表示部
51 フレーム
52 内側部
52a 溝部
53 LED
54 区画壁
54a 前端部
図1
図2
図3
図4