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特開2023-61138福祉サービス用スケジュール管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061138
(43)【公開日】2023-05-01
(54)【発明の名称】福祉サービス用スケジュール管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20230424BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021170947
(22)【出願日】2021-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】521458812
【氏名又は名称】株式会社フットステップ
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】筆坂 亮介
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】福祉施設におけるレクリエーション活動の管理を支援する福祉サービス用スケジュール管理プログラムを提供する。
【解決手段】福祉サービス用スケジュール管理プログラムは、複数のレクリエーション活動をカテゴリ毎に記録したデータベースを用意するデータベース構築処理と、前記データベースから、任意の期間の各日付に、予め定められたルールに基づいて同じカテゴリが連続しない様に前記レクリエーション活動を割り当てる活動割り当て処理と、割り当てた各レクリエーション活動の概要をカレンダー上に表示するカレンダー表示画面と、割り当てた各レクリエーション活動の詳細を表示する詳細表示画面と、を表示する表示処理と、を情報処理装置に実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のレクリエーション活動をカテゴリ毎に記録したデータベースを用意するデータベース構築処理と、
前記データベースから、任意の期間の各日付に、予め定められたルールに基づいて同じカテゴリが連続しない様に前記レクリエーション活動を割り当てる活動割り当て処理と、
割り当てた各レクリエーション活動の概要をカレンダー上に表示するカレンダー表示画面と、割り当てた各レクリエーション活動の詳細を表示する詳細表示画面と、を表示する表示処理と、
を情報処理装置に実行させる福祉サービス用スケジュール管理プログラム。
【請求項2】
前記カテゴリは、季節性カテゴリを含み、
前記活動割り当て処理は、前記季節性カテゴリを除く他のカテゴリを割り当てる処理である、
請求項1に記載の福祉サービス用スケジュール管理プログラム。
【請求項3】
前記季節性カテゴリのレクリエーション活動を、学習済の人工知能アルゴリズムに基づいて割り当てる処理を前記情報処理装置に実行させる、
請求項2に記載の福祉サービス用スケジュール管理プログラム。
【請求項4】
レクリエーション活動の投稿を受け付ける処理と、
投稿されたレクリエーション活動を他の情報処理装置に表示させる処理と、
投稿されたレクリエーション活動を、該レクリエーション活動を投稿した情報処理装置にのみ前記活動割り当て処理における割り当て対象のレクリエーション活動に含める処理と、
を前記情報処理装置に実行させる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の福祉サービス用スケジュール管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デイサービス等の各種の福祉サービスで利用される福祉サービス用スケジュール管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
介護支援に関する技術として、例えば、特許文献1には、音声認識結果と評価用データに基づき患者の障害の程度を判断するコンピュータを備える介護支援システムが開示されている。また、特許文献2には、障害児支援として、個別支援計画の作成を行うことができる児童発達支援システムが開示されている。
【0003】
一方、高齢者や障害者の支援を目的とする福祉サービスとして例えばデイサービスが知られている。この様な福祉サービスでは、毎日様々なレクリエーション活動が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-277226号公報
【特許文献2】特開2021-76935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
福祉サービスにおけるレクリエーション活動は、福祉サービスのスタッフが日々考案する必要がある。スタッフは、考案したレクリエーション活動に必要な材料や道具等もさらに考えて用意する等しなければならず、高い業務負荷が生じる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、福祉サービスにおけるレクリエーション活動を支援し、スタッフの業務負荷を著しく低減することができる福祉サービス用スケジュール管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の福祉サービス用スケジュール管理プログラムは、複数のレクリエーション活動をカテゴリ毎に記録したデータベースを用意するデータベース構築処理と、前記データベースから、任意の期間の各日付に、予め定められたルールに基づいて同じカテゴリが連続しない様に前記レクリエーション活動を割り当てる活動割り当て処理と、割り当てた各レクリエーション活動の概要をカレンダー上に表示するカレンダー表示画面と、割り当てた各レクリエーション活動の詳細を表示する詳細表示画面と、を表示する表示処理と、を情報処理装置に実行させる。
【0008】
本発明では、データベースに蓄積された複数のレクリエーション活動を、自動的に割り当てる。割り当て方は、ランダムでもよいし、複数のカテゴリを規則的に順番に割り当ててもよい。あるいは、人工知能アルゴリズムを用いて自動的に割り当ててもよい。人工知能アルゴリズムは、利用者の利用状況に応じた最適なレクリエーション活動を学習する。ただしいずれも同じカテゴリが連続しない様に割り当てる。
【0009】
データベースは、本発明のスケジュール管理プログラムを運営する運営者により予め構築される。運営者は、例えば過去に行ってきた多数のレクリエーション活動の内容をデータベースに登録している。割り当てた各レクリエーション活動の概要は、カレンダー表示される。また、割り当てた各レクリエーション活動の詳細は、詳細表示画面で表示される。したがって、スケジュール管理プログラムの利用者である福祉サービスのスタッフは、表示されたレクリエーション活動を確認することで、レクリエーション活動を日々考案する必要もなく、レクリエーション活動に必要な材料や道具等もさらに考える必要もない。したがって本発明の福祉サービス用スケジュール管理プログラムは、スタッフの業務負荷を著しく低減することができる。
【0010】
また、自動活動割り当て処理は、季節性カテゴリを除いてもよい。季節性カテゴリは、例えばクリスマス会や新年会等、季節に特有のレクリエーション活動である。この様な季節性カテゴリは、仮に他のカテゴリと同様に規則的に順番に割り当てると季節感の異なるレクリエーション活動が割り当てられてしまう場合がある。したがって、季節性カテゴリは自動活動割り当て処理から除く。これにより、季節感の異なるレクリエーション活動が割り当てられることを防止できる。
【0011】
なお、季節性カテゴリは、利用者が手動で割り当ててもよいし、例えば学習済の所定の人工知能アルゴリズムに基づいて自動的に割り当ててもよい。
【0012】
また、本発明の福祉サービス用スケジュール管理プログラムは、利用者自身で考案した新たなレクリエーション活動の投稿を受け付けてもよい。スケジュール管理プログラムは、投稿されたレクリエーション活動を他の情報処理装置(他の利用者)に表示させ、共有する。一方で、スケジュール管理プログラムは、投稿されたレクリエーション活動を、該レクリエーション活動を投稿した利用者にのみ、以後の自動割り当て対象のレクリエーション活動に含める。
【0013】
これにより、利用者自身で考案した新たなレクリエーション活動は、他の利用者が参照できる。一方で、投稿したレクリエーション活動は、投稿者の端末にのみ、自動割り当ての対象になる。したがって、利用者は、本発明のスケジュール管理プログラムを利用すればするほど他の利用者とは異なるレクリエーション活動が割り当てられるようになり、利用者毎にオリジナルなレクリエーション活動が割り当てられるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、福祉サービスにおけるレクリエーション活動を支援し、スタッフの業務負荷を著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】福祉サービス用スケジュール管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】カテゴリ表示画面および投稿表示画面を示す図である。
図3】詳細表示画面の一例を示す図である。
図4】編集画面の一例を示す図である。
図5】投稿画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る福祉サービス用スケジュール管理システムについて、図を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、福祉サービス用スケジュール管理システムの構成を示すブロック図である。福祉サービス用スケジュール管理システムは、サーバ10と、利用者端末11と、からなる。利用者端末11は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、またはタブレット型コンピュータ等の一般的な情報処理装置である。利用者端末11は、インターネット等のネットワーク50を介してサーバ10に接続される。
【0018】
利用者端末11は、本実施形態に係る福祉サービス用スケジュール管理システムの利用者に用いられる。利用者端末11は、福祉サービス用スケジュール管理システムを利用するためのアプリケーションプログラム(本発明のスケジュール管理プログラム)を記憶し、利用者の操作に応じて、該アプリケーションプログラムを実行する。利用者は、例えば高齢者や障害者の支援を目的とするデイサービス等の福祉サービスのスタッフである。
【0019】
サーバ10は、データベース101を有する。データベース101は、本実施形態の福祉サービス用スケジュール管理システムの運営者により予め構築される。データベース101は、複数のレクリエーション活動をカテゴリ毎に記録している。カテゴリは、例えば「創作」、「体験」、「遊学」、「体幹」および「季節」の5つに分類される。ただし、カテゴリは、本実施形態に示す分類に限るものではない。
【0020】
デイサービスの様な福祉サービスでは、毎日様々なレクリエーション活動が行われる。スタッフは、同じ様なカテゴリのレクリエーション活動が2日以上連続しない様に、日々行うレクリエーション活動を考案して、必要な材料や道具等を用意する必要がある。本実施形態に係る福祉サービス用スケジュール管理システムは、デイサービス等の福祉サービスにおけるレクリエーション活動の考案および準備等を支援し、スタッフの業務負荷を著しく低減することができる。
【0021】
利用者端末11は、利用者の操作に応じてアプリケーションプログラムを実行すると、まずログイン画面(不図示)を表示する。利用者は、ログイン画面においてログインIDおよびパスワードを入力し、システムにログインする。なお、アプリケーションプログラムは、初回利用時に、利用者の氏名(または法人名)およびメールアドレスを入力する新規登録画面(不図示)を表示する。利用者は氏名(または法人名)およびメールアドレスを入力し、所定の課金サーバに接続して支払いを行う。無論、アプリケーションプログラムが課金機能を有してしてもよい。サーバ10は、課金サーバを介して利用者の課金を確認すると、ログインIDおよびパスワードを発行する。アプリケーションプログラムは、サーバ10で発行されたログインIDおよびパスワードを表示する。あるいは、サーバ10は、登録されたメールアドレスにログインIDおよびパスワードを送信してもよい。
【0022】
利用者がログインすると、アプリケーションプログラムは、図1および図2に示す様なインデックス画面を表示する。図2は、カテゴリ表示画面および投稿表示画面を示す図である。インデックス画面は、図1に示すカレンダー表示画面と、図2に示すカテゴリ表示画面と、図2に示す投稿表示画面と、を有する。利用者端末11がタッチパネル式ディスプレイを有する場合、利用者が例えば上下方向にスワイプ操作を行うと、カレンダー表示画面、カテゴリ表示画面、および投稿表示画面を順にスライドして表示する。
【0023】
また、画面の下側には、「編集ボタン」、「週ボタン」、「投稿ボタン」、および「設定ボタン」が表示される。これらのボタンは、固定表示であり、利用者がスワイプ操作を行っても表示位置は変化しない。
【0024】
図1に示すカレンダー表示画面は、1ヶ月分のスケジュールを表示する月表示モードであるが、利用者が「週ボタン」を押すと1週間分のスケジュールを表示する週表示モードに変化する。週表示モードでは、「週ボタン」は「月ボタン」に変化する。利用者が「月ボタン」を押すと月表示モードに戻る。
【0025】
カレンダー表示画面において、利用者が左右方向にスワイプ操作を行うと、アプリケーションプログラムは、表示する月(週表示モートでは週)を変更する。
【0026】
カレンダー表示画面には、各日付に割り当てられたレクリエーション活動のカテゴリおよびレクリエーション活動の概要(本実施形態では概要の一例としてレクリエーション活動の略称)が表示されている。利用者が各レクリエーション活動の概要をタップすると、図3に示す様な各レクリエーション活動の詳細を表示する詳細表示画面に遷移する。
【0027】
図3は、レクリエーション活動の詳細を表示する詳細表示画面である。詳細表示画面は、レクリエーション活動のサムネイル画像と、レクリエーション活動のカテゴリと、レクリエーション活動の名称と、用意するものを示す欄と、レクリエーション活動の流れを示す欄と、を有する。無論、詳細表示画面は、本実施形態に示す情報に限定されるものではなく、これらの情報以外にも様々な情報を表示してもよい。
【0028】
福祉サービスのスタッフは、図3に示される様な詳細表示画面を参照して、各日付で行うレクリエーション活動において必要な物や材料等を確認し、レクリエーション活動の準備を行うことができる。また、レクリエーション活動中も当該詳細表示画面を確認しながらレクリエーション活動を進行することができる。
【0029】
この様な日々のレクリエーション活動の割り当ては、アプリケーションプログラムにより自動的に行われる。アプリケーションプログラムは、データベース101に蓄積された複数のレクリエーション活動を、任意の期間の各日付に、予め定められたルールに基づいて同じカテゴリが連続しない様に割り当てる。本実施形態のアプリケーションプログラムは、5つのカテゴリのうち4つの「創作」、「体験」、「遊学」、「体幹」のカテゴリについて、それぞれのカテゴリ内に蓄積されているレクリエーション活動を規則的に順番に割り当てる。アプリケーションプログラムは、カテゴリ毎に蓄積されているレクリエーション活動を最初から順番に割り当て、最後のレクリエーション活動を割り当てた後には最初のレクリエーション活動に戻り、再び順番にレクリエーション活動を割り当てていく。
【0030】
これにより、毎日異なるカテゴリのレクリエーション活動が割り当てられる。データベース101には、スケジュール管理プログラムを運営する運営者により予め多数のレクリエーション活動が記憶されている。また、運営者は、定期的にデータベース101をアップデートし、新たなレクリエーション活動を記憶したり、不要なレクリエーション活動を削除したりする。したがって、福祉サービスのスタッフは、この様な多数のレクリエーション活動の中から自動的に割り当てられたレクリエーション活動を確認するだけで、レクリエーション活動を日々考案する必要もなく、レクリエーション活動に必要な材料や道具等もさらに考える必要もない。したがって本実施形態の福祉サービス用スケジュール管理プログラムは、スタッフの業務負荷を著しく低減することができる。
【0031】
なお、レクリエーション活動を自動割り当てする期間は、利用者が「設定」ボタンを押すと表示される設定画面(不図示)において設定することができる。設定画面では、自動割り当てを行う曜日の設定を行うこともできる。例えば、利用者は、土日祝日、年末年始等を自動割り当ての対象から外すこともできる。
【0032】
また、スタッフは、「編集ボタン」をタッチすることで、自動割り当てされたレクリエーション活動を別のレクリエーション活動に置き換える、あるいはレクリエーション活動を追加することもできる。図4は、編集画面の一例を示す図である。
【0033】
図4に示す「編集」は、「定型から選ぶ」と、「自由記入をする」と、から選択できる。「定型から選ぶ」では、プルダウンメニューから日付とカテゴリとレクリエーション活動とを選択することができる。スタッフは、プルダウンメニューから、データベース101に記憶されている全てのカテゴリおよびレクリエーション活動のうち任意のカテゴリおよびレクリエーション活動を選択することができる。スタッフは、日付、カテゴリ、およびレクリエーション活動を選択した後に「予定編集」ボタンを押すことで当該日付のレクリエーション活動を別のレクリエーション活動に置き換える。これにより、利用者は、用意された多数のレクリエーション活動から、任意のレクリエーション活動を選択して、レクリエーション活動の詳細を確認することもできる。
【0034】
あるいは、スタッフは、自由記入欄において、レクリエーション活動のカテゴリ、名前、およびその詳細内容等を自由に記入することができる。スタッフは、記入後に「予定編集」ボタンを押すことで当該日付のレクリエーション活動を、自身が記載した内容のレクリエーション活動に置き換えることができる。これにより、スタッフは、自動割り当てされたレクリエーション活動を任意のレクリエーション活動に置き換えることもできる。
【0035】
なお、本実施形態では、自動割り当てされるカテゴリは、「創作」、「体験」、「遊学」、「体幹」の4つのカテゴリであり、「季節」のカテゴリは自動割り当てされない。「季節」のカテゴリは、例えばクリスマス会や新年会等、季節に特有のレクリエーション活動である。この様な季節性カテゴリは、仮に他のカテゴリと同様に規則的に順番に割り当てると季節感の異なるレクリエーション活動が割り当てられてしまう場合がある。したがって、季節性カテゴリは自動活動割り当て処理から除かれる。
【0036】
スタッフは、「季節」のカテゴリを、上記の編集画面より手動で割り当てる。これにより、本実施形態のスケジュール管理プログラムは、季節感の異なるレクリエーション活動が割り当てられることを防止する。
【0037】
また、「季節」のカテゴリは、他の4つのカテゴリとは異なるルールに基づいて自動割り当てしてもよい。例えば、「季節」のカテゴリの各レクリエーション活動には、利用する時期を示す情報を対応付けて記憶しておく。例えば、「クリスマスツリーをつくろう」というレクリエーション活動には、12月1日~25日の期間を示す情報が対応づけられている。アプリケーションプログラムは、「クリスマスツリーをつくろう」というレクリエーション活動を12月1日~25日のいずれかの日に自動的に割り当てる。
【0038】
また、アプリケーションプログラムは、利用者自身で考案した新たなレクリエーション活動の投稿を受け付けることができる。利用者が「投稿」ボタンを押すと、アプリケーションプログラムは、図5に示す投稿画面を表示する。図5は、投稿画面の一例を示す図である。
【0039】
投稿画面では、プルダウンメニューからカテゴリを選択することができる。スタッフは、自身の考案したレクリエーション活動のタイトル(名称)と詳細内容を記入する。スタッフが記入後に「公開する」ボタンを押すと、記入した内容がサーバ10に送信されて、データベース101に新たに登録される。
【0040】
サーバ10は、予め蓄積したレクリエーション活動と、投稿されたレクリエーション活動と、を区別してデータベース101に蓄積する。投稿されたレクリエーション活動は全てのアプリケーションプログラムの利用者に送信されて公開される。送信されたレクリエーション活動は、例えば図2の投稿表示画面(みんなの投稿)に表示される。アプリケーションプログラムの利用者が投稿表示画面に表示されたサムネイル画像をタッチすると、図3に示した詳細表示画面を表示する。詳細表示画面は、図5で考案者が記入した詳細内容が表示される。全てのアプリケーションプログラムの利用者は、投稿されたレクリエーション活動の詳細を参照することができる。
【0041】
一方で、レクリエーション活動を投稿した利用者は、投稿したレクリエーション活動を自動割り当ての対象とすることができる。サーバ10は、データベース101に蓄積した投稿レクリエーション活動を、そのレクリエーション活動を投稿した利用者端末にのみ、予め蓄積したレクリエーション活動と同様に扱う。
【0042】
これにより、利用者が考案した新たなレクリエーション活動は、他の利用者が参照できる。一方で、投稿したレクリエーション活動は、投稿者の端末にのみ、自動割り当ての対象になる。したがって、利用者は、スケジュール管理プログラムを利用すればするほど他の利用者とは異なるレクリエーション活動が割り当てられるようになり、利用者毎にオリジナルなレクリエーション活動が割り当てられるようになる。
【0043】
なお、本実施形態の説明は、すべての点で例示であり、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲と均等の範囲を含む。
【0044】
例えば、自動割り当ての手法は、上述の例に限らない。レクリエーション活動は、ランダムに割り当てられてもよい。また、アプリケーションプログラムは、所定の人工知能アルゴリズムを用いて自動的に割り当ててもよい。人工知能アルゴリズムは、利用者の利用状況に応じた最適なレクリエーション活動を学習する。例えば、利用開始当初、アプリケーションプログラムは、各レクリエーション活動を規則的に順番に、あるいはランダムに割り当てる。利用者は、自動割り当てされた各レクリエーション活動を編集する。アプリケーションプログラムは、人工知能アルゴリズムにより、例えば特定の曜日には特定のレクリエーション活動を行う等の、利用者の傾向を機械学習する。これにより、アプリケーションプログラムは、利用すればするほど各利用者の利用状況に応じた最適なレクリエーション活動を自動割り当てする。したがって、利用者は、スケジュール管理プログラムを利用すればするほど他の利用者とは異なるレクリエーション活動が割り当てられるようになり、利用者毎にオリジナルなレクリエーション活動が割り当てられるようになる。
【0045】
ただし、どの様な割り当て手法であっても、同じカテゴリが連続しない様に割り当てることが好ましい。
【0046】
また、アプリケーションプログラムは、図3に示した詳細表示画面において、各レクリエーション活動の投票を受け付けてもよい。アプリケーションプログラムは、各レクリエーション活動に星マーク、ハートマーク、あるいはサムズアップマーク等のアイコンを表示する。利用者は、自身の気に入ったレクリエーション活動のアイコンをタップする。これにより、アプリケーションプログラムは、各レクリエーション活動の投票を受け付ける。これにより、アプリケーションプログラムを法人で利用する場合、仮にスタッフが交代した場合でも、後任のスタッフは、今までにどの様なレクリエーション活動に人気があったのか確認することができる。
【0047】
また、アプリケーションプログラムは、投票結果に基づいて、人気の高いレクリエーション活動を優先的に割り当てる様なアルゴリズムを学習してもよい。この様な投票の結果は、アプリケーションプログラム毎に蓄積される。したがって、人工知能アルゴリズムは、利用者毎に学習結果の内容が変化し、割り当てるレクリエーション活動を変化させる。この場合も、利用者は、スケジュール管理プログラムを利用すればするほど他の利用者とは異なるレクリエーション活動が割り当てられるようになり、利用者毎にオリジナルなレクリエーション活動が割り当てられるようになる。
【0048】
なお、アプリケーションプログラムは、各レクリエーション活動について、コメントの記載を受け付けてもよい。アプリケーションプログラムを法人で利用する場合、仮にスタッフが交代した場合でも、後任のスタッフは、例えばなぜある特定のレクリエーション活動が利用されなかったのか、コメントを参照して判断することもできる。
【0049】
また、「創作」、「体験」、「遊学」、「体幹」のカテゴリは、規則的に順番に、あるいはランダムに割り当てて、「季節」カテゴリは、学習済の人工知能アルゴリズムを用いて割り当ててもよい。これにより、利用者は、全てのカテゴリについて手動で割り当てる必要がなくなる。例えば、アプリケーションプログラムは、「クリスマスツリーをつくろう」というレクリエーション活動のテキスト情報を読み取り、関連する季節として12月下旬であることを判断する。アプリケーションプログラムは、「クリスマスツリーをつくろう」というレクリエーション活動を12月の下旬に自動的に割り当てる。
【0050】
また、各レクリエーション活動には、活動のルールを示す情報と、当該ルールにより、児童がどの様なソーシャルスキルを身につけることができるかを示す情報が含まれていてもよい。アプリケーションプログラムは、身につけられるソーシャルスキルの内容に応じて各レクリエーション活動を自動的に割り当ててもよい。例えば、ソーシャルスキルには、コミュニケーションスキル、自己認識スキル、共感スキル、あるいは問題解決スキルなどの複数種類のスキルを含む。アプリケーションプログラムは、身につけられるソーシャルスキルの内容を偏らせない様に、各ソーシャルスキルを規則的に順番に、あるいはランダムに割り当てて、各ソーシャルスキルが万遍なく配置される様に各レクリエーション活動を自動割り当てしてもよい。
【0051】
また、図3に示した様に、各レクリエーション活動を実行するには、材料および道具が必要である。アプリケーションプログラムは、各レクリエーション活動に必要な材料または道具毎に、「購入」ボタンを表示してもよい。利用者が「購入」ボタンを押すと、アプリケーションプログラムは、対応する材料または道具を注文する。例えば、アプリケーションプログラムは、対応する材料又は道具の注文情報を、オンラインショップサーバに送信する。オンラインショップサーバは、注文情報に基づいて、アプリケーションプログラムの利用者に注文された材料または道具を送付する。これにより、スタッフは、レクリエーション活動の材料および道具を購入する手間を低減することができる。
【0052】
アプリケーションプログラムは、管理機能として、各施設の児童等の氏名、誕生日等の個人情報を記憶してもよい。アプリケーションプログラムは、各児童の誕生日には、その児童に応じた誕生日会等のレクリエーション活動を児童割り当てしてもよい。
【0053】
本発明のスケジュール管理プログラムは、デイサービスだけでなく、保育園、幼稚園、児童養護施設、あるいは学童施設等の他の全ての福祉サービスにおいて利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
10…サーバ
11…利用者端末
50…ネットワーク
101…データベース
図1
図2
図3
図4
図5