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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061333
(43)【公開日】2023-05-01
(54)【発明の名称】バスダクトの導体構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 5/06 20060101AFI20230424BHJP
【FI】
H02G5/06 311N
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021184391
(22)【出願日】2021-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000162135
【氏名又は名称】共同カイテック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山田 幸彦
【テーマコード(参考)】
5G365
【Fターム(参考)】
5G365AA02
5G365CD01
(57)【要約】
【課題】並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、従来の導体構造よりも容易に製作することができるバスダクトの導体構造を提供する。
【解決手段】複数の絶縁体150を介在して並列した第1母線導体121、第2母線導体122及び第3母線導体123を有するバスダクトの導体構造において、接続導体130の第1接触部を第1接触部132と第2接触部133を有する接続導体130の第1接触部132と第1母線導体121とを接触させ、第2接触部133と第3母線導体123とを接触させるとともに、これらを締着具160で一括締着して電気的接続を形成することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、
前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体が前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体の並び方向に締着具によって締着されることで、少なくとも前記第1母線導体と前記接続導体とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造。
【請求項2】
前記締着具による締着によって、前記第3接続導体と前記接続導体とが導通されることを特徴とする請求項1に記載のバスダクトの導体構造。
【請求項3】
前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体は各々締着具挿通部を有し、前記締着具挿通部の各々が連通して締着具を挿通可能となることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のバスダクトの導体構造。
【請求項4】
並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、
前記第1母線導体と前記接続導体は接触せず、
前記第1母線導体と前記接続導体に接触する導電性の継板を有しており、
前記締着具による締着によって、前記第1母線導体と前記継板とが導通され、かつ前記接続導体と前記継板とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造。
【請求項5】
前記第3母線導体と前記接続導体は接触せず、
前記第3母線導体と前記接続導体に接触する導電性の他の継板を有しており、
前記締着具による締着によって、前記第3母線導体と前記他の継板とが導通され、かつ前記接続導体と前記他の継板とが導通されることを特徴とする請求項4に記載のバスダクトの導体構造。
【請求項6】
前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体とともに締着具によって締着される第4母線導体を更に有し、
前記締着具による締着によって、前記第2母線導体と前記第4母線導体とが導通されることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のバスダクトの導体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、従来のバスダクトの導体構造よりも容易に製作することが可能となるバスダクトの導体構造に関する。
【背景技術】
【0001】
一般的にバスダクトは、複数条の並列した母線導体をハウジングで包みこんで形成したバスダクトユニットを複数連結することで一体のバスダクトシステムとして構成して利用するものであり、建設物の電気幹線等に広く利用されている。
バスダクトシステムを敷設するには、一定の設計が要求されるところであり、例えば、バスダクトシステムを建設物に備え付ける場合、建設物そのものの躯体の構造や、建設物に設置される負荷の配置、他の機器・配管等との取り合い等、諸般の条件を考慮する必要があることが知られている。
こういった要請に応えるべく、バスダクトユニットには種々の形状・機能のものが既に提供されていて、例えば、バスダクトユニット内部の母線導体の構造として、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造が広く知られている。
【0002】
具体的には、特許文献1に示されるとおり、絶縁用導体10がブスバー7Rの側方を回り込んだ状態となるよう、ブスバー7Tの側縁部とブスバー8Tの側縁部とに絶縁用導体10を架け渡して溶接し、ブスバー7Tとブスバー8Tを導通する構成が既に知られている。
このブスバー7Tとブスバー8Tとを導通させる接続用の導体(絶縁用導体10)は、ブスバー7Tとブスバー8Tの側方に溶接して架け渡し、ブスバー7Rの側方を回り込む格好で2つの母線導体を導通させるものであるが、この接続用の導体(絶縁用導体10)によってブスバー8Tをブスバー7Tとを導通させることでブスバー7Tによる分岐端子を構成することができるバスダクトの導体構造である。
【0003】
また、特許文献2に示されるとおり、母線導体である導体10の端部12から渡り辺13を設けて隣接する母線導体である導体20の側方を回り込ませて導体20の反対側の端部14に架け渡す構成が既に知られている。
導体20の両側に配置された2つの母線導体(特許文献2では導体10が回り込んだものと表現されている)の側方に対して渡り辺13を溶接して架け渡し、導体20の側方を回り込む格好で2つの母線導体を導通させるものであるが、渡り辺13によって導体20の両側に配置された導体10を導通させることで導体10と導体20による相の並びを入れ替えることができるバスダクトの導体構造である。
【0004】
2つの特許文献に例示されるバスダクトの導体構造はいずれも並列した母線導体に架け渡す接続用の導体(絶縁用導体10、渡り辺13)を設ける構造を必要とする点で共通しているが、いずれも溶接工程を要するためコスト高となる課題があり、また、2つの母線導体と接続用の導体が一体となった入り組んだ構造物となることから、これに対して絶縁加工を施す工程も煩雑となってしまう課題や、母線導体を組み上げる工程が煩雑となってしまう課題等を抱えていた。
加えて、特許文献1にも示されるとおり、ブスバー7Rの側面にブスバー8Rの端部が溶接されてT字状に構成する構造もまた、溶接する工程が必要であり、この点も課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭60-28419
【特許文献2】特開昭53-135492
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、より容易に製作することができるバスダクトの導体構造を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体が前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体の並び方向に締着具によって締着されることで、少なくとも前記第1母線導体と前記接続導体とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
即ち、並列させた第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第1母線導体及び前記第3母線導体は同相の母線導体であり、前記第2母線導体は前記第1母線導体及び前記第3母線導体とは異相の母線導体であり、前記第2母線導体を跨ぐように前記第1母線導体と前記第3母線導体とに接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体及び前記第3母線導体が電気的に接続した状態としたバスダクトの導体構造であって、前記第1母線導体、前記第2母線導体、前記第3母線導体及び前記接続導体を前記第1母線導体、前記第2母線導体及び前記第3母線導体の並び方向に締着具によって締着したことを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0008】
本構成により、第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体の並び方向において第1母線導体と接続導体とが重なり合うため、締着具によって締着されることで、少なくとも第1母線導体と接続導体とを導通することができる。これにより、第1母線導体に対して接続導体を溶接する工程を省くことができるため、より容易に、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造を製作することができる。
【0009】
本発明はさらに、前記締着具による締着によって、前記第3接続導体と前記接続導体とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0010】
本構成により、第1母線導体及び第3母線導体に対して別体の接続導体を導通させる構造となるため、母線導体と接続導体とが取り扱いやすいサイズとなり、かつ、簡単な加工で接続導体を製作することができるため、より容易に相転換ユニットやT分岐ユニットを製作することができる。
【0011】
本発明はさらに、前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体は各々締着具挿通部を有し、前記締着具挿通部の各々が連通して締着具を挿通可能となることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0012】
本構成により、各母線導体に対して接続導体を位置決めし易くなり、効果的な位置において確実に締着具による締着力を各導体に作用させることができるため、母線導体と接続導体との導通をより確実なものとすることができる。
【0013】
本発明はさらに、 並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造であって、前記第1母線導体と前記接続導体は接触せず、前記第1母線導体と前記接続導体に接触する導電性の継板を有しており、前記締着具による締着によって、前記第1母線導体と前記継板とが導通され、かつ前記接続導体と前記継板とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0014】
本構成により、継板を介して母線導体と接続導体を導通させる構造となるため、一般的な接続器具に利用される継板や絶縁部材等を流用することができ、また母線導体を分割した構成とすることができるため、より製作し易いコストに優れたバスダクトユニットを実現することができる。
【0015】
本発明はさらに、前記第3母線導体と前記接続導体は接触せず、前記第3母線導体と前記接続導体に接触する導電性の他の継板を有しており、前記締着具による締着によって、前記第3母線導体と前記他の継板とが導通され、かつ前記接続導体と前記他の継板とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0016】
本構成により、分岐線路を形成することができるため、より容易にT分岐ユニットを製作することができる。
【0017】
本発明はさらに、前記第1母線導体、第2母線導体、第3母線導体及び前記接続導体とともに締着具によって締着される第4母線導体を更に有し、前記締着具による締着によって、前記第2母線導体と前記第4母線導体とが導通されることを特徴とするバスダクトの導体構造を提供する。
【0018】
本構成により、溶接を要することなく第2母線導体の形成する線路に対して第4母線導体による分岐線路を形成することができるため、より容易に並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造を製作することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、並列された第1母線導体、第2母線導体及び第3母線導体を有し、前記第2母線導体を跨ぐように接続導体を架け渡すことで前記第1母線導体と前記第3母線導体とを導通して同相の母線導体としたバスダクトの導体構造を容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】〔図1〕は、本発明のバスダクトの導体構造の第1実施形態の説明図であり、(a)は概略の斜視図、(b)は(a)に示される部材の一部を割愛した内部構造の説明図。
図2】〔図2〕は、本発明のバスダクトの導体構造の第1実施形態の断面図であり、(a)は図1(b)におけるAA矢視断面図、(b)は図1(b)におけるBB矢視断面図。
図3】〔図3〕は、本発明の第2実施形態の説明図であり、(a)は図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図、(b)は図2(b)BB矢視断面図に相当する断面図。
図4】〔図4〕は、本発明の第2実施形態の変形例の説明図であり、(a)は図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図、(b)は図2(b)BB矢視断面図に相当する断面図。
図5】〔図5〕は、本発明の第3実施形態の説明図であり、(a)は図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図、(b)は図2(b)BB矢視断面図に相当する断面図。
図6】〔図6〕は、本発明の第4実施形態の説明図であり、図1(b)におけるAA矢視断面図に相当する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態(第1~第4実施形態)のバスダクトの導体構造につき、図面に基づいて説明する。尚、第1実施形態~第3実施形態は相転換ユニットであり、第4実施形態はT分岐ユニットであるが、本発明の範囲をこれらのバスダクトユニットに限定するものではなく、本発明の着想に沿う形態であればどの様なバスダクトユニットに適用しても差し支えない。
【0022】
《第1実施形態》
先ず、本発明の第1実施形態のバスダクトの導体構造について、図1及び図2を参照しながら説明する。
ここで、図1及び図2は、第1実施形態のバスダクトの導体構造の構成を説明するための模式図であり、図1(a)が第1実施形態のバスダクトの導体構造を斜め上方から視た状態を示した模式図であり、図1(b)が図1(a)に示す模式図についてハウジングや締着具等を割愛して示した模式図であり、図2(a)が図1(b)に示す模式図におけるAA矢視断面図であり、図2(b)が図1(b)に示す模式図におけるBB矢視断面図である。尚、図2(a)及び図2(b)は図1(b)と同様に説明のためにハウジング110や締着具160等の図示を割愛している。
【0023】
図1(a)に示すとおり、第1実施形態のバスダクトの導体構造100は、ハウジング110に内包された母線導体120を締着具160で締着して形成したものである。尚、ハウジング110は締着具160が設けられた部分について簡易的に表示したものである。また、母線導体120は図示しない支持材によってハウジング110の内部で適宜支持されても良いし、締着具160によってのみ支持されてもよい。
以下、第1実施形態のバスダクトの導体構造100について、斜視概略図の図1(b)とこのAA矢視断面図を説明する図である図2(a)、BB矢視断面図を説明する図である図2(b)を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1(b)に示す通り、母線導体120は帯状長尺の第1母線導体121、第2母線導体122、第3母線導体123をそれらの厚み方向に複数条並列して配置したものであり、第1母線導体121と第3母線導体123とは、接続導体130を、第2母線導体122を跨ぐように架け渡してある。
第1母線導体121と第3母線導体123は、第2母線導体122よりも短尺であり、第2母線導体122を挟み込むように第2母線導体122の厚み方向両側に配置してある。第1母線導体121は図1(b)中BB矢視方向に第2母線導体122とともに延在しており、その一方の端部はバスダクトの導体構造100の端部で端子を形成しており、他方の端部は接続導体130が架け渡される部分の近傍で終端している。同様に第3母線導体123は図1(b)中BB矢視と逆の方向に第2母線導体122とともに延在しており、その一方の端部はバスダクトの導体構造100の端部で端子を形成しており、その一方の端部はバスダクトの導体構造100の端部で端子を形成しており、他方の端部は接続導体130が架け渡される部分の近傍で終端している。そのため、丁度、接続導体130が架け渡される箇所で第1母線導体121と第3母線導体123がそれらの長尺方向においてラップした格好となっている。
【0025】
第1母線導体121と第3母線導体123がラップする部分において、各母線導体の間及び母線導体とハウジングとの間(第1母線導体121と第2母線導体122との間、第2母線導体122と第3母線導体123との間、第1母線導体121とハウジングとの間、第3母線導体123とハウジングとの間)に略方形の絶縁体150を介在させてある。絶縁体150は母線導体120の各母線導体の幅寸法と接続導体130の幅寸法をカバーするのに十分な面積を有しており、接続導体130を配置するうえで各母線導体の絶縁を確保可能としている。
【0026】
図2(a)、図2(b)に図示するとおり、接続導体130は架橋部131を有しており、その両端から屈曲延出した第1接触部132と第2接触部133とを有している。接続導体130の第1接触部132は第1母線導体121と第2母線導体122との間に挿し込まれる形で第1母線導体121に接しており、第2母線導体122と第1接触部132との間には絶縁体150が介在している。同様に接続導体130の第2接触部133は第3母線導体123と第2母線導体122の間に挿し込まれる形で第3母線導体123に接しており、第2母線導体122と第2接触部133との間には絶縁体150が介在している。
接続導体130の架橋部131は第2母線導体122の側方を回り込んで第1母線導体121と第3母線導体123とに架け渡された格好となっているため、接続導体130は第2母線導体122との絶縁を確保しつつ、即ち第2母線導体122の側方を回り込んで第1母線導体121と第3母線導体123に架け渡された状態となっている。
【0027】
また、図2(a)、図2(b)に図示するとおり、絶縁体150、第1母線導体121、第2母線導体122、第3母線導体123、接続導体130の第1接触部132及び第2接触部133について各々孔が設けてあり、またハウジング110には図示されない孔が設けてあるため、これらの各孔が連通して1つの貫通孔を形成している。
一体となった貫通孔には締着具160を挿通してあり、第1母線導体121、第2母線導体122、第3母線導体123及び接続導体130を一括して締着している。
尚、一体となった貫通孔には絶縁性の素材で形成された筒状部材を連通孔に挿通したうえで、当該筒状部材内部に締着具160をさらに挿通してあり、締着具160と各導体との間の絶縁が確保されている。
【0028】
一体となった貫通孔に締着具160を挿通した状態において、ハウジング110、絶縁体150、第1母線導体121、接続導体130の第1接触部132、絶縁体150、第2母線導体122、絶縁体150、接続導体130の第2接触部133、第3母線導体123、絶縁体150、ハウジング110の順で積層し、これを締着具160によって締着しているため、各部材間に締着具160による締着力が作用した状態となっている。そのため、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132は直接接触した箇所に締着具160による締着力が作用している。締着具160による締着力によって、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132との接触部分には電気的接続が確立するのに十分な接触圧力が得られているため、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132とは電気的に接続した状態となっている。つまり、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132とは、締着具160による締着によって導通している。
同様に、第3母線導体123と接続導体130の第2接触部133も直接接触している箇所に締着具160による締着力が作用しているため、電気的接続が確立するのに十分な接触圧力が得られて電気的に接続した状態となっている。つまり、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132とは、締着具160による締着によって導通している。
尚、締着具160は図1(a)に示すとおり、ボルトとワッシャーを含んでおり、バスダクトの導体構造において加圧が必要な範囲に対し、適切にボルトによる締付力が発揮される様に設けられている。
【0029】
従って、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132とが導通し、接続導体130の第1接触部132から架橋部131を介して一体となっている接続導体130の第2接触部133が第3母線導体123と導通しているため、第1母線導体121と第3母線導体123とは導通しており、同相の電力を受容する母線同体となっている。即ち、第1母線導体121と第3母線導体123とは接続導体130と締着具160による締着によって、接続導体130を架け渡して導通された状態としている。
このとき、接続導体130の第1接触部132と第2母線導体122との間、接続導体130の第2接触部133と第2母線導体122との間には各々絶縁体150が介在しているたため、締着具160による締着力が作用しているものの、第2母線導体122に対して接続導体130の第1接触部132及び第2接触部133とは絶縁が確保された状態となっている。また、接続導体130の架橋部131は第2母線導体122と所定の離間距離を保ったまま第2母線導体122の側方を回り込んで第1母線導体121と第3母線導体123とに架け渡された状態となっているため、絶縁が確保された状態となっている。
【0030】
従来技術であれば接続導体130の架橋部131を第1母線導体121と第3母線導体123とに掛け渡すために、即ち、第1母線導体121と第3母線導体123とを導通するためには、架橋部131の両端を第1母線導体121の端縁部と第3母線導体123の端縁部とに溶接する必要があったが、上述のとおり、バスダクトの導体構造100によれば、第1母線導体121と第3母線導体123と接続導体130とを別体に設けた上で、締着具160による締着によって導通させることができるため、これらを組み立てるだけの簡易な作業によって製作することができるものである。
従って、溶接工程が不要となるため、製作上の手間が大いに低減され、容易に相転換ユニットを製作することができる。
また、各部材(第1母線導体121、第2母線導体122、第3母線導体123、接続導体130の第1接触部132及び第2接触部133、絶縁体150)に設けられた孔を連通して一体の連通孔を形成しているため、必然的にこれらの部材が連通する位置に整列されることから、第1母線導体121と接続導体130の第1接触部132との接触部分、第3母線導体123と接続導体130の第2接触部133との背職部分が締着具160による締着力を確実に受けることのできる位置に配置されるため、製作の際の各部材の位置決めが容易であり、製作の際の手間をより低減することができる。
【0031】
尚、第1母線導体121、第2母線導体122、第3母線導体123のいずれも直線状の曲がり部分がない構成としているが、段付してバスダクトの導体構造100の芯に合せる等、適宜変形した形状としてもよい。
また、絶縁体150は複数枚配置しているが、各相の母線導体を受け入れ可能な空間を形成した1つの箱状体としてもよく、また、図示しない筒状部材と絶縁体150とを一体に構成した部材としてもよく、締着具160による締着力を作用させた状態で導体間の絶縁が達成される構成であれば適宜異型の絶縁部材としてもよい。
【0032】
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態のバスダクトの導体構造について、図3を参照しながら説明する。
ここで、図3は、第2実施形態のバスダクトの導体構造の構成を説明するための模式図であり、図3(a)が第1実施形態における図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図であり、図3(b)が第1実施形態における図2(a)BB矢視断面図に相当する断面図である。尚、第1実施形態と類似する構成については説明を割愛する。
【0033】
第2実施形態においては、図3(a)及び図3(b)に図示するとおり、第1母線導体221と接続導体230の第1接触部232とは導体厚み方向において重なり合っておらず、第1母線導体221の延在方向において縦列して配置されており、直接接触していない状態にある。縦列した第1母線導体221と第1接触部232とをそれら導体の幅方向両側から挟み込むように、導電性素材で形成された略方形の継板270を配置してあり、第1母線導体221と継板270、第1接触部232と継板270とが各々接触している。
第3母線導体223と第2接触部233も同様に、直接接触しないで第3母線導体223の延在方向に縦列して配置してあり、両側から挟み込むように継板270が配置してあり、第3母線導体223と継板270、第2接触部233と継板270とが各々接触している。
また、第2母線導体222については、第2母線導体の一方222aと第2母線導体の他方222bに分割されており、丁度第2母線導体222の長さ方向において締着具160が配置される部分で分割された格好となっている。第2母線導体の一方222aと第2母線導体の他方222bもまた、両側から挟み込むように継板270が配置してあり、第2母線導体の一方222aと継板270、第2母線導体の他方222bと継板270とが各々接触している。尚、第2母線導体の一方222aと第2母線導体の他方222bとの離間距離は、一体となる連通孔に締着具160及び図示しない筒状部材等を挿通する際に干渉しない距離としている。また、継板270にも孔が設けられているため、接続導体230の第1接触部232等の他の孔を有する部材と一体となって連通孔を形成している。
【0034】
一体となった連通孔に締着具160を挿通した状態においては、ハウジング110、絶縁体150、継板270、第1接触部232(または第1母線導体221)、継板270、絶縁体150、継板270、第2母線導体の一方222a(または第2母線導体の他方222b)、継板270、絶縁体150、継板270、第2接触部233(または第3母線導体223)、継板270、絶縁体150、ハウジング110の順で積層されている。
締着具160による締着によって、第1母線導体221と継板270との接触部分、接続導体230の第1接触部232と継板270との接触部分には、各々十分な接触圧力が付加されており、第1母線導体221と継板270との電気的な接続状態と接続導体230の第1接触部232と継板270との電気的な接続状態が確立されている。即ち、第1母線導体221と継板270とが導通し、接続導体230の第1接触部232と継板270とが導通しているため、第1母線導体221と接続導体230の第1接触部232とは継板270を介して導通している。
同様に、締着具160による締着によって、第3母線導体223と継板270との接触部分、接続導体230の第2接触部233と継板270との接触部部には、各々十分な接触圧力が付加されており、第3母線導体223と継板270との電気的な接続状態と接続導体230の第2接触部233と継板270との電気的な接続状態が確立されている。即ち、第3母線導体223と継板270とが導通し、接続導体230の第2接触部233と継板270とが導通しているため、第3母線導体223と接続導体230の第2接触部233とは継板270を介して導通している。
尚、第2母線導体についても、締着具160による締着によって、第2母線導体の一方222aと継板270の接触部分と、第2母線導体の他方222bと継板270の接触部分には、各々十分な接触圧力が付加されており、第2母線導体の一方222aと継板270の電気的な接続状態と、第2母線導体の他方222bと継板270の電気的な接続状態が確立している。即ち、第2母線導体の一方222aと第2母線導体の他方222bとは継板270を介して導通している。
上述のとおり、第1母線導体221と第3母線導体223とは、接続導体230が架け渡されることで導通した状態にあるため、同相の母線導体となっている。
【0035】
また、第1母線導体221及び第3母線導体223は短尺としているため締着具160に干渉せず、また、第2母線導体222は締着具160に干渉しないから、各々孔を設けずに構成してある。第1母線導体221および第2母線導体の一方222aの組と、第2母線導体の他方222bおよび第3母線導体223の組が完全に別体となるため、ちょうどバスダクトユニット同士を接続部によって締着する場合と同じような要領で簡単に製作することができる。
【0036】
ここで、接続導体230の第1接触部232と第2接触部233とは図3(a)及び図3(b)において所定の寸法で図示されているが、継板270に対して電気的な接続状態を実現可能とするのに十分な接触部分を確保できる程度に延在させてあればよく、短尺・長尺、幅狭・幅広に設けることができる。例えば、挿通孔に到達しない程度に短尺としたり、第1接触部232と第2接触部233とを異なる形状としても差し支えない。
また、継板270は2枚の薄板状の導体とする構成としているが、十分な電気的容量を備えた導体であれば1枚の板状体、あるいは複数の接点、導体の集合体としてもよく、母線導体と接続導体間、或いは母線導体間の電気的接続を確立可能なものであればどの様な構成としても良い。
また、第3母線導体223と接続導体230の第2接触部233とを同一の厚さ寸法として2枚の継板270によって挟み込む構成としているが、これは異なる寸法としてもよく、第3母線導体223と継板270、接続導体230と継板270の各々の電気的接触が確保されていればどの様な構成としも差し支えない。
【0037】
《第2実施形態の変形例》
次に、本発明の第2実施形態の変形例であるバスダクトの導体構造について、図4を参照しながら説明する。
ここで、図4は第2実施形態の変形例のバスダクトの導体構造の構成を説明するための模式図であり、図4(a)は第2実施形態の変形例における図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図であり、図4(b)は第2実施形態の変形例における図2(b)BB矢視断面図に相当する断面図である。尚、前述の各実施形態と類似する構成については説明を割愛する。
【0038】
第2実施形態の変形例では、接続導体230に代えて、第1接続導体280及び第2接続導体290によって第1母線導体221と第3母線導体223を導通する構成としている。
第1接続導体280及び第2接続導体290は図3(a)に図示する通り、継板270と同程度の厚みを有する板状導体を屈曲して第1接触部282及び第2接触部283並びに第1接触部292及び第2接触部293を形成したものである。
第1母線導体221を両側から第1接続導体280の第1接触部282と第2接続導体290の第1接触部292とで両側から挟み込んであり、また、第3母線導体223を第2接触部283と第2接触部293とで挟み込んであり、架橋部281及び架橋部291を介して第1母線導体221と第3母線導体223を導通する構成としたものである。
第2実施形態の変形例においては、第2実施形態における接続導体230を組み付ける手間が省けるため、より容易に製作することが可能となる。
《第3実施形態》
次に、本発明の第3実施形態であるバスダクトの導体構造について、図5を参照しながら説明する。
ここで、図5は第3実施形態のバスダクトの導体構造の構成を説明するための模式図であり、図5(a)は第3実施形態における図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図であり、図5(b)は第3実施形態の変形例における図2(b)BB矢視断面図に相当する断面図である。尚、前述の各実施形態と類似する構成については説明を割愛する。
【0039】
第3実施形態では、接続導体430が第2接触部を有さずに第3母線導体423と一体に設けてある。第3母線導体423は略L字状の導体の一端を略U字状に曲げて形成してある。また、第2母線導体122と第3母線導体423との離間距離を保つために絶縁体450を介在させている。
本構成によれば、部品点数をより少なくすることができるため、より容易に製作することが可能となる。
【0040】
《第4実施形態》
次に、本発明の第4実施形態のバスダクトの導体構造について、図6を参照しながら説明する。
ここで、図6は第4実施形態のバスダクトの導体構造の構成を説明するための模式図であり、図6は第4実施形態における図2(a)AA矢視断面図に相当する断面図である。尚、前述の各実施形態と類似する構成については説明を割愛する。
【0041】
第4実施形態においては、第1母線導体521、第2母線導体522及び第3母線導体523はいずれも略L字状に曲げてあり、第1母線導体の屈曲辺部521a、第2母線導体の屈曲辺部522a、及び第3母線導体の屈曲辺部523aが各々設けてある。
第1母線導体の屈曲辺部521aと第2母線導体の屈曲辺部522aとが同一の方向に延在する格好としてあり、この方向とは逆方向に第3母線導体の屈曲辺部523aが延在する格好としてある。
更に、略L字状に屈曲した第4母線導体524を第2母線導体522に対して接触するように設けてあり、第4母線導体の屈曲辺部524aが第3母線導体523の屈曲した端部の伸びる方向と同一の方向に伸びる格好としてある。
第4母線導体524と第2母線導体522との接触部分には締着具160による締着力が作用しているため、この締着力によって第4母線導体524と第2母線導体522との接触部分には十分な接触圧力が生じており、第4母線導体524と第2母線導体522とは電気的な接続状態が確立されている。即ち、第4母線導体524と第2母線導体522とは締着具160の締着によって導通している。
【0042】
従って、締着具160の締着によって、第4母線導体524と第2母線導体522とが導通し、第1母線導体521と第3母線導体523とは第1実施例と同様に接続導体130が架け渡されて導通している。即ち、第1母線導体521と第2母線導体522とが各々異相の電力を搬送する線路となっているところ、第3母線導体523が第1母線導体521と同相の電力を、第4母線導体524が第2母線導体522と同相の電力を提供するように分岐線路を形成しており、これは図6に図示するとおりT分岐ユニットに必要となるバスダクトの導体構造を提供している。
従って、この構成によれば、溶接工程を要さずに、T分岐ユニットに必要となるバスダクトの導体構造を製作することができる。
【0043】
ここで分岐線路とした第3母線導体523と第4母線導体524は厚みが第1母線導体521や第2母線導体522と同一としているが、得に同幅・同サイズとする必要はなく、例えば、第1母線導体521の半分のサイズとして、電気的容量を減じた設計としても差し支えない。
また、第3母線導体の屈曲片部523aと第4母線導体の屈曲片部524aとは各々第3母線導体523と第4母線導体524から略直角に曲げて形成されているが、略直角でなくとも、第1母線導体521と第2母線導体522による線路と別方向に向かう分岐線路を第3母線導体523と第4母線導体524によって形成できればどの様な方向に伸びる格好としても差し支えない。
また、各母線導体は連続していなくともよく、例えば本発明の第2実施形態の第2母線導体の一方222aと第2母線導体の他方222bのように分割して別体として設けても良い。
また、第1母線導体521の屈曲片部521a、第2母線導体522の屈曲片部522a、第3母線導体の屈曲片部523a及び第4母線導体の屈曲片部524aを曲げ加工で形成しているが、可撓性のある導体を適用するなど、適宜の方法で母線導体の曲がり部分を実現しても差し支えない。
また、第3母線導体の屈曲片部523aと第4母線導体の屈曲片部524aを締着具160を挟んで逆側に設ける構成としてもよく、この場合相の並びが第3母線導体の屈曲片部523aの端部、第4母線導体の屈曲片部524aの端部の順序で提供されていたものが第4母線導体の屈曲片部524a、第3母線導体の屈曲片部523aの順に変わるため、設計の都合に合せて適宜選択的に採用することができる。
【0044】
以上、本発明の各実施形態について説明してきたが、本発明のバスダクトの導体構造は、上記実施形態に限定されるものではなく、各実施形態や本明細書記載例の部分的な構成を組み合わせて特定したもの、各実施形態の部分的な構成を変更して特定したもの、各実施形態の構成に本明細書記載例の部分的な構成を追加して特定したもの、各実施形態の部分的な構成を削除して特定したものを包含し、又、以下のような拡張及び変形の例示も包含するものである。
【0045】
例示した実施形態においては主に第1実施例で図示した締着具160を使用しているため、連通した挿通孔が形成されているが、締着具は締着具160の構成としてもよく、例えば、2つの板状バネ部材の両端部をボルト締めして締着する構成、スナップ錠を設ける構成等、上述の締着力に相当する力を各導体に印加できる構成であればどのような構成としてもよく、採用した締着具によっては連通した挿通孔を設けなくとも締着可能であるため、その様な場合には連通した挿通孔を設けない構成としても差し支えない。
また、連通した挿通孔が導体の中央付近にある例を図示しているが、締着具を挿通可能とするものであればどの様な構成としてもよく、切り欠きによって凹状に形成してもよい。
【0046】
上述した各実施形態は2線式のバスダクトの導体構造で説明しているが、本発明は当然に3線以上の構造にも適用可能である。
3線以上としたことで接続導体を架け渡すべき母線導体の組が増加するが、各導体の組み合わせに対して接続導体を用意すればよく、即ち、導通すべき母線導体の各組みに対して各々架橋部が形成される構成であればよい。各実施形態に紹介した架橋部の例を組み合わせて適用しても、または統一して同一の構成の架橋部を適用しても差し支えなく、また、上述の各実施形態に例示した接続導体の構成も同様にどの様に組み合わせて、または統一的に適用しても差し支えない。
【0047】
各実施形態における接続導体は架橋部と接触部が一体となった板状導体を屈曲して形成したものとしているが、第1接触部と第2接触部を導通可能であればどの様な構成してもよく、例えば架橋部を可撓性導体(編組線や導体箔の積層体等)として変形自在に構成してもよい。
また、各実施形態においては2線式のバスダクトの導体構造を例示しているが、当然に3線以上のバスダクトの導体構造に適用してもよい。尚、3線以上とする場合、接続導体を架け渡すべき母線導体の組も複数となるため、複数の架橋部を母線導体の側方に配置する必要があるが、両側に分散して配置しても良いし、一方にのみ配置してもよい。
【符号の説明】
100…バスダクトの導体構造
110…ハウジング
121…第1母線導体
122…第2母線導体
123…第3母線導体
130…接続導体
131…架橋部
132…第1接触部
133…第2接触部
150…絶縁体
160…締着具
222a…第2母線導体の一方
222b…第2母線導体の他方
270…継板
280…第1接続導体
290…第2接続導体
524…第4母線導体
図1
図2
図3
図4
図5
図6