(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061339
(43)【公開日】2023-05-01
(54)【発明の名称】多電源制御器を備える常時点灯型照明装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/17 20200101AFI20230424BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20230424BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20230424BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20230424BHJP
H05B 47/28 20200101ALI20230424BHJP
H05B 47/11 20200101ALI20230424BHJP
【FI】
H05B47/17
H05B47/16
H05B47/105
H05B47/165
H05B47/28
H05B47/11
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190630
(22)【出願日】2021-11-24
(31)【優先権主張番号】202111224153.0
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】劉榮土
(72)【発明者】
【氏名】叶浩
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA06
3K273QA33
3K273RA02
3K273RA12
3K273RA13
3K273SA04
3K273SA22
3K273SA37
3K273SA46
3K273SA50
3K273TA12
3K273TA15
3K273TA38
3K273TA41
3K273TA49
3K273UA22
3K273UA24
3K273UA25
(57)【要約】
【課題】複数の光源の使用寿命を効果的に延ばすことができる多電源制御器を備える常時点灯型照明装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】
本発明の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置は、第1電源制御器、第1光源、第2電源制御器及び第2光源を含む。第1電源制御器及び第2電源制御器は、交替モードを実行し、第1電源制御器は、所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持し、所定時間期間が経過した時に第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電源制御器と、
前記第1電源制御器に接続された第1光源と、
第2電源制御器と、
前記第2電源制御器に接続された第2光源と、
を備え、
前記第1電源制御器及び前記第2電源制御器は、交替モードを実行し、前記第1電源制御器は、所定時間期間内だけ前記第1光源をオン状態に維持し、前記所定時間期間が経過した時に前記第1光源をオフにし、制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2電源制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2光源を前記オン状態に維持させることを特徴とする多電源制御器を備える常時点灯型照明装置。
【請求項2】
前記第1電源制御器は、第1温度検出モジュールを更に含み、前記第1温度検出モジュールが前記所定時間期間内に環境温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、前記第1電源制御器は、前記交替モードを調整し、且つ前記第1光源をオフにし、前記制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2光源を前記オン状態に維持させることを特徴とする請求項1に記載の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置。
【請求項3】
前記第1電源制御器は、第1温度検出モジュールを更に含み、前記第1温度検出モジュールが前記所定時間期間内に前記第1光源又は前記第1電源制御器の動作温度の変化率が変化率閾値を超えたことを検出した場合、前記第1電源制御器は、前記交替モードを調整し、且つ前記第1光源をオフにし、前記制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2光源を前記オン状態に維持させることを特徴とする請求項1に記載の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置。
【請求項4】
前記第1電源制御器は、第1光強度検出モジュールを更に含み、前記第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1電源制御器は、前記第1光源の輝度を低下させ、前記第1光強度検出モジュールが、前記環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1電源制御器は、前記第1光源の輝度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置。
【請求項5】
前記第1電源制御器は、第1光強度検出モジュールを更に含み、前記第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1電源制御器は、前記交替モードを実行し、前記第1光強度検出モジュールが、前記環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1電源制御器は、主制御モードを実行し、前記所定時間期間内だけ前記第1光源を前記オン状態に維持し、且つ同時に前記制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2電源制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2光源を前記オン状態に維持させることを特徴とする請求項1に記載の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置。
【請求項6】
第1電源制御器及び第2電源制御器に交替モードを実行するステップと、
前記第1電源制御器が所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持するステップと、
前記第1電源制御器を通じて前記所定時間期間が経過した後に前記第1光源をオフにし、制御信号を前記第2電源制御器に送信するステップと、
前記第2電源制御器を通じて前記所定時間期間内だけ第2光源を前記オン状態に維持するステップと、
を含むことを特徴とする常時点灯型照明装置の制御方法。
【請求項7】
前記第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、前記所定時間期間内に環境温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、前記交替モードを調整し、且つ前記第1光源をオフにするステップと、
前記第1電源制御器を通じて前記制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2電源制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2発光モジュールを前記オン状態に維持させるステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の常時点灯型照明装置の制御方法。
【請求項8】
前記第1電源制御器を通じて、第1温度検出モジュールが、前記所定時間期間内に前記第1光源又は前記第1電源制御器の動作温度の変化率が変化率閾値を超えたことを検出した場合、前記交替モードを調整し、且つ前記第1光源をオフにするステップと、
前記第1電源制御器に前記制御信号を前記第2電源制御器に送信させ、前記第2電源制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2発光モジュールを前記オン状態に維持させるステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の常時点灯型照明装置の制御方法。
【請求項9】
前記第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1光源の輝度を低下させるステップと、
前記第1電源制御器は、前記第1温度検出モジュールが、前記環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、前記第1光源の輝度を上昇させるステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の常時点灯型照明装置の制御方法。
【請求項10】
前記第1電源制御器に、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、前記交替モードを実行させるステップと、
前記第1電源制御器は、前記第1温度検出モジュールが、前記環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、主制御モードを実行させるステップと、
前記第1電源制御器を通じて、前記主制御モードにおいて前記所定時間期間内だけ前記第1光源を前記オン状態に維持し、且つ同時に前記制御信号を前記第2電源制御器に送信し、前記第2電源制御器に前記所定時間期間内だけ前記第2光源を前記オン状態に維持させるステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の常時点灯型照明装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、特に、多電源制御器を備える常時点灯型照明装置に関する。本発明は、また、その照明装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの建築物(鉄道駅、高速鉄道駅、空港等)は、24時間の照明を提供する必要がある。しかしながら、照明装置は、長期間常時点灯の状態で損壊し易く、照明装置の使用寿命が短くなる。従って、これら建築物の照明システムは、照明装置を交替で点灯する方法を採用し、24時間の照明を維持させる場合がある。しかしながら、各種の環境要因(屋外環境の高温、天候、太陽光の方向等)により、照明装置を交替で点灯させる方法を採用したとしても照明装置の損壊を招く可能性があり、これら建築物の実際の要求を満たすことができなくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、複数の光源の使用寿命を効果的に延ばすことができる多電源制御器を備える常時点灯型照明装置及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に基づき、第1電源制御器と、第1光源と、第2電源制御器と、第2光源を含む多電源制御器を備える常時点灯型照明装置を提供する。第1電源制御器及び第2電源制御器は、交替モードを実行し、第1電源制御器は、所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持し、所定時間期間が経過した時に第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【0005】
一実施形態において、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールを更に含み、第1温度検出モジュールが所定時間期間内に環境温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、第1電源制御器は、交替モードを調整し、且つ第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【0006】
一実施形態において、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールを更に含み、第1温度検出モジュールが所定時間期間内に第1光源又は第1電源制御器の動作温度の変化率が変化率閾値を超えたことを検出した場合、第1電源制御器は、交替モードを調整し、且つ第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【0007】
一実施形態において、第1電源制御器は、第1光強度検出モジュールを更に含み、第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器は、第1光源の輝度を低下させ、第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器は、第1光源の輝度を上昇させる。
【0008】
一実施形態において、第1電源制御器は、第1光強度検出モジュールを更に含み、第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器は、交替モードを実行し、第1光強度検出モジュールが、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器は、主制御モードを実行し、所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持し、且つ同時に制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【0009】
本発明の別の実施形態に基づき、第1電源制御器及び第2電源制御器に交替モードを実行するステップと、第1電源制御器が所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持するステップと、第1電源制御器を通じて所定時間期間が経過した後に第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信するステップと、第2電源制御器を通じて所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持するステップと、を含む常時点灯型照明装置の制御方法を提供する。
【0010】
一実施形態において、常時点灯型照明装置の制御方法は、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、所定時間期間内に環境温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、交替モードを調整し、且つ第1光源をオフにするステップと、第1電源制御器を通じて制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2発光モジュールをオン状態に維持させるステップと、を更に含む。
【0011】
一実施形態において、常時点灯型照明装置の制御方法は、第1電源制御器を通じて、第1温度検出モジュールが、所定時間期間内に第1光源又は第1電源制御器の動作温度の変化率が変化率閾値を超えたことを検出した場合、交替モードを調整し、且つ第1光源をオフにするステップと、第1電源制御器に制御信号を第2電源制御器に送信させ、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2発光モジュールをオン状態に維持させるステップと、を更に含む。
【0012】
一実施形態において、常時点灯型照明装置の制御方法は、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、第1光源の輝度を低下させるステップと、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、第1光源の輝度を上昇させるステップと、を更に含む。
【0013】
一実施形態において、常時点灯型照明装置の制御方法は、第1電源制御器に、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、交替モードを実行させるステップと、第1電源制御器は、第1温度検出モジュールが、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合、主制御モードを実行させるステップと、第1電源制御器を通じて、主制御モードにおいて所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持し、且つ同時に制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させるステップと、を更に含む。
【発明の効果】
【0014】
上記を受けて、本発明の実施形態の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置及びその制御方法は、以下の1つ以上の利点を有することができる。
【0015】
(1)本発明の一実施形態では、常時点灯型照明器具は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ交替モードを実行し、前記複数の光源を交替でオンにすることができ、故に前記複数の光源の使用寿命を効果的に延ばすことができる。
【0016】
(2)本発明の一実施形態では、常時点灯型照明装置は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ交替モードを実行し、環境要因の変化に応じて交替モードを調整し、前記複数の光源が環境要因の影響を受けて容易に損壊することがないようにすることができ、故に照明装置は、長時間常時点灯を維持することができ、各種建築物の要求を満たすことができる。
【0017】
(3)本発明の一実施形態では、常時点灯型照明装置は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ環境輝度の変化(例えば、昼、夜等)に応じて主制御モード及び交替モードの間で適切に切り替えを行うか、前記複数の光源の輝度を動的に調整することができ、故により省エネで省電力であるだけでなく、実際の応用の要求に更に適合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置のブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置の第1電源制御器のブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態の常時点灯型照明装置の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0020】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置及びその制御方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0021】
図1及び
図2は、本発明の一実施形態の多電源制御器を備える常時点灯型照明装置のブロック図及び常時点灯型照明装置の第1電源制御器のブロック図である。
図1に示すように、常時点灯型照明装置1及び電源P(グリッド等)に接続される。常時点灯型照明装置1は、第1電源制御器11A、第2電源制御器11B、第3電源制御器11C、複数の第1光源12A、複数の第2光源12B及び複数の第3光源12Cを含む。第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源12Aに接続される。第2電源制御器11Bは、前記複数の第2光源12Bに接続される。第3電源制御器11Cは、前記複数の第3光源12Cに接続される。本実施形態では、第1光源12A、第2光源12B及び第3光源12Cは、これに限定するものではないが、発光ダイオード(LED)ランプであってよい。別の実施形態では、第1光源12A、第2光源12B及び第3光源12Cは、蛍光管、電球又はその他の従来の光源であってもよい。
【0022】
図2に示すように、第1電源制御器11Aは、第1制御モジュール111、複数の第1温度検出モジュール112-1、112-2及び112-3、第1光強度検出モジュール113及び第1駆動モジュール114を含む。
【0023】
第1制御モジュール111は、電源Pに接続され、電源Pに第1制御モジュール111へ電力を供給させる。また、第1制御モジュール111は、更に、前記複数の第1温度検出モジュール112-1、112-2及び112-3、第1光強度検出モジュール113及び第1駆動モジュール114に接続され、これらモジュールを制御する。一実施形態では、第1制御モジュール111は、マイクロコントローラ(MCU)、プロセッサ(CPU)又はその他の類似の部材であってよい。
【0024】
前記複数の第1温度検出モジュール112-1、112-2及び112-3は、それぞれ前記複数の第1光源12A及び/又は第1電源制御器11A(又はその内部の何れか1つの部材)の動作温度を検出する。一実施形態では、前記複数の第1温度検出モジュール112-1、112-2及び112-3は、温度センサ、温度検出機能を有するチップ又はその他の類似の部材であってよい。
【0025】
第1光強度検出モジュール113は、環境光強度を検出することに使用される。一実施形態では、第1光強度検出モジュール113は、照度センサ、環境輝度検出器又はその他の類似の部材であってよい。
【0026】
第1駆動モジュール114は、電源Pに接続され、電源Pに第1駆動モジュール114に電力を供給させる。第1駆動モジュール114は、更に、第1光源12Aに接続され、第1駆動モジュール114は、前記複数の第1光源12Aに対応する駆動器であり、前記複数の第1光源12Aを駆動することに使用される。
【0027】
第1電源制御器11Aは、第1無線通信モジュール(図示せず)を更に含んでもよく、第1無線通信モジュールは、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cと通信することに使用される。一実施形態では、第1無線通信モジュールは、ブルートゥース(Bluetooth)通信モジュール、ZigBee通信モジュール又はその他の類似の部材であってよい。第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cの回路構造は、第1電源制御器11Aと同じであるため、ここでは繰り返し記載しない。
【0028】
図1に示すように、第1電源制御器11A、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cは、交替モードを実行する。第1電源制御器11Aは、所定時間期間内だけ第1光源12Aをオン状態に維持し、所定時間期間が経過した時に第1光源12Aをオフにし、制御信号を第2電源制御器11Bに送信する。所定時間期間は、実際の必要に応じて設定することができ(例えば、所定時間期間は4時間、6時間又は8時間などであってよい)、第1電源制御器11A及び前記複数の第1光源12Aの使用寿命を延ばすことができる。
【0029】
第2電源制御器11Bが第1電源制御器11Aから送信された制御信号を受信した後、第2電源制御器11Bは、所定時間期間内だけ前記複数の第2光源12Bをオン状態に維持し、所定時間期間が経過した時に前記複数の第2光源12Bをオフにし、制御信号を第3電源制御器11Cに送信する。
【0030】
同様に、第3電源制御器11Cが第2電源制御器11Bから送信された制御信号を受信した後、第3電源制御器11Cは、所定時間期間内だけ前記複数の第2光源12Cをオン状態に維持し、所定時間期間が経過した時に前記複数の第2光源12Bをオフにし、制御信号を第1電源制御器11Aに送信する。上記のメカニズムにより、第1電源制御器11A、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cは、前記複数の第1光源12A、第2光源12B及び第3光源12Cを交替でオンにすることができ、照明装置1に常時点灯を維持させることができる。
【0031】
前記複数の第1光源12Aがオン状態にあり且つ第1電源制御器11Aの第1温度検出モジュール112-1、112-2及び112-3の何れか1つが何れか1つの第1光源12A及び/又は第1電源制御器11A(又はその内部の何れかの部材)の動作温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、第1電源制御器11Aは、交替モードを調整する。この場合、第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源12Aをオフにし、前記複数の第1光源12Aのオン状態を繰り上げて停止し、制御信号を第2電源制御器11Bに送信し、第2電源制御器11Bに所定時間期間内だけ前記複数の第2光源12Bをオン状態に維持させることができる。同様に、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cも、上記のメカニズムを実行することができる。その温度閾値は、実際の必要に応じて設定することができ、第1電源制御器11A及び前記複数の第1光源12Aの使用寿命を延ばすことができる。前記複数の第1光源12A及び第1電源制御器11A(又はその内部部材)の動作温度は、環境要因(例えば、天候、太陽光等)の影響を受ける可能性があるが、このメカニズムにより、環境要因の影響を効果的に低減し、前記複数の第1光源12A及び第1電源制御器11Aが過熱によって故障することを回避することができる。
【0032】
前記複数の第1光源12Aがオン状態にあり且つ第1電源制御器11Aの第1温度検出モジュール112-1、112-2、112-3の何れか1つが何れか1つの第1光源12A及び/又は第1電源制御器11A(又は内部の何れかの部材)の動作温度の変化が変化率閾値を超えたことを検出した場合、第1電源制御器11Aは、交替モードを調整する。前述の変化率は、以下の式(1)で表すことができる。
△T/△t (1)
ここで、△Tは、動作温度の上昇を表し、△tは、時間期間を表す。一実施形態では、故障状態をより精確に判断するために、Δtは、動作温度が所定の安全温度を超えてから動作温度が温度閾値を超えるまでの間の時間とすることができる。
【0033】
また、第1電源制御器11Aは、一定時間期間内に動作温度が所定温度上限を超えた場合に交替モードを調整する(前記複数の第1光源12Aのオン状態を繰り上げて停止する)。その所定温度の上限は、実際の必要に応じて設定することもできる。
【0034】
この場合、第1電源制御器11Aは、故障状態が発生したと判断する。この時、第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源12Aをオフにし、前記複数の第1光源12Aのオン状態を繰り上げて停止し、制御信号を第2電源制御器11Bに送信し、第2電源制御器11Bに所定時間期間内だけ前記第2光源12Bをオン状態に維持させる。同様に、前記複数の第2光源12B及び前記複数の第3光源12Cがオン状態にある時、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cもまた、上記のメカニズムを実行することができる。この変更率閾値は、実際の必要に応じて設定することができ、第2電源制御器11B、第3電源制御器11C、前記複数の第2光源12B及び前記複数の第3光源12Cの使用寿命を延ばすことができる。
【0035】
第1電源制御器11Aの第1光強度検出モジュール113が、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源12Aの輝度を低下させ、第1光強度検出モジュール113が、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合(第1光強度範囲は第2光強度範囲よりも大きい)、第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源12Aの輝度を上昇させる。同様に、前記複数の第2光源12B及び前記複数の第3光源12Cがオン状態にある時、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cもまた、上記のメカニズムを実行することができる。例えば、環境光強度は、日中は比較的高いが夜間は大幅に低下するため、上記のメカニズムにより、常時点灯型照明装置1は、夜間に適切な輝度を提供できるように確保することができる。
【0036】
また、前記第1光源12Aがオン状態にあり且つ第1光強度検出モジュール113が、環境光強度が第1光強度範囲にあることを検出した場合、第1電源制御器11Aは、交替モードを実行する。第1光強度検出モジュール113が、環境光強度が第2光強度範囲にあることを検出した場合(第1光強度範囲は第2光強度範囲よりも大きい)、第1電源制御器11Aは、主制御モードを実行し、所定時間期間内だけ前記複数の第1光源11Aをオン状態に維持し、且つ同時に制御信号を第2電源制御器11Bに送信し、第2電源制御器11Bに所定時間期間内だけ前記複数の第2光源12Bをオン状態に維持させる。
【0037】
所定時間期間が経過した時、第1電源制御器11Aは、前記複数の第1光源11Aをオフにし、同時に制御信号を第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cに送信し、第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cに所定時間期間内だけ前記複数の第2光源12B及び前記複数の第3光源12Cをオン状態に維持させる。所定時間期間が再び経過した時、第1電源制御器11Aは、前記第1光源11Aをオンにし、同時に制御信号を第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cに送信し、第2電源制御器11Bに前記複数の第2光源12Bをオフにさせ、第3電源制御器11Cに所定時間期間内だけ前記複数の第3光源12Cをオン状態に維持させる。
【0038】
所定時間期間が再び経過した時、第1電源制御器11Aは、所定時間期間内だけ前記複数の第1光源12Aをオン状態に維持し、同時に制御信号を第2電源制御器11B及び第3電源制御器11Cに送信し、第2電源制御器11Bに前記複数の第2光源12Bをオンにさせ、第3電源制御器11Cに前記複数の第3光源12Cをオフにさせる。上記から、主制御モードでは、第1電源制御器11Aを主制御制御器とし、上記のステップを継続して繰り返すことにより、常時点灯型照明装置1に環境光強度が第2光強度範囲にある時(例えば、夜間)により多くの光源をオンにさせることができる。
【0039】
当然、本実施形態は、例示説明に用いるのみであり、本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の常時点灯型照明装置及びその制御方法に基づいて行われる均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態の常時点灯型照明装置の制御方法のフローチャートである。図に示すように、本実施形態の常時点灯照明装置の制御方法は、以下のステップを含む。
ステップS31:第1電源制御器及び第2電源制御器が交替モードを実行する。
ステップS32:第1電源制御器によって所定時間期間内だけ第1光源をオン状態に維持する。
ステップS33:第1電源制御器を通じて、所定時間期間の終了時に第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信する。
ステップS34:第2電源制御器によって所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持する。
ステップS35:第1電源制御器によって、第1温度検出モジュールが、所定時間期間内に環境温度が温度閾値を超えたことを検出した場合、交替モードを調整し且つ第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2発光モジュールをオン状態に維持させる。
ステップS36:第1電源制御器を通じて、第1温度検出モジュールが、所定時間期間内に第1光源又は第1電源制御器の動作温度の変化率が変化率閾値を超えたことを検出した場合、交替モードを調整し且つ第1光源をオフにし、制御信号を第2電源制御器に送信し、第2電源制御器に所定時間期間内だけ第2光源をオン状態に維持させる。
【0041】
要約すると、本発明の実施形態によると、常時点灯型照明器具は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ交替モードを実行し、前記複数の光源を交替でオンにすることができ、故に前記複数の光源の使用寿命を効果的に延ばすことができる。
【0042】
また、本発明の実施形態によると、常時点灯型照明装置は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ交替モードを実行し、環境要因の変化に応じて交替モードを調整し、前記複数の光源が環境要因の影響を受けて容易に損壊することがないようにすることができ、故に照明装置は、長時間常時点灯を維持することができ、各種建築物の要求を満たすことができる。
【0043】
また、本発明の実施形態によると、常時点灯型照明装置は、複数の電源制御器及び複数の光源を有し、且つ環境輝度の変化(例えば、昼、夜等)に応じて主制御モード及び交替モードの間で適切に切り替えを行うか、前記複数の光源の輝度を動的に調整することができ、故により省エネで省電力であるだけでなく、実際の応用の要求に更に適合することができる。
【0044】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許保護の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 常時点灯型照明装置
11A 第1電源制御器
11B 第2電源制御器
11C 第3電源制御器
111 第1制御モジュール
112-1 第1温度検出モジュール
112-2 第1温度検出モジュール
112-3 第1温度検出モジュール
113 第1光強度検出モジュール
114 第1駆動モジュール
12A 第1光源
12B 第2光源
12C 第3光源
P 電源
S31~S36 ステップ