(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061345
(43)【公開日】2023-05-01
(54)【発明の名称】半導体構造及び半導体構造を製造する方法
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20230424BHJP
【FI】
H01L29/78 618E
H01L29/78 617L
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025723
(22)【出願日】2022-02-22
(31)【優先権主張番号】17/504,599
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】599129074
【氏名又は名称】旺宏電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アー-クン ライ
【テーマコード(参考)】
5F110
5F140
【Fターム(参考)】
5F110AA02
5F110AA06
5F110BB05
5F110BB11
5F110CC10
5F110DD05
5F110EE22
5F110EE29
5F110EE30
5F110EE31
5F110FF12
5F110GG02
5F110GG04
5F110GG22
5F110QQ04
5F110QQ05
5F110QQ19
5F140BA05
5F140BB05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ソースカットオフ電流(Isoff)、閾値下勾配飽和(SSsat)及び実効キャパシタンス(Ceff)を増大する半導体構造及び半導体構造を製造する方法を提供する。
【解決手段】半導体構造100は、基板110と、基板上に連続的に配置された底部誘電層120と、を備える。半導体構造は、底部誘電層上に配置された複数のスタック130を更に備える。スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極132及び半導体層134を有する。半導体構造は、底部誘電層上に、かつ、スタック同士の間に配置された複数のソース/ドレイン構造140を更に備える。半導体構造は、スタックの最上ゲート電極上に載る複数の導体150を更に備える。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に連続的に配置された底部誘電層と、
前記底部誘電層上に配置された複数のスタックであって、前記スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する、複数のスタックと、
前記底部誘電層上に、かつ前記スタック同士の間に配置された複数のソース/ドレイン構造と、
前記スタックの最上ゲート電極上に載る複数の導体と
を備える、半導体構造。
【請求項2】
前記スタックの各々は、前記ゲート電極の側壁上に配置された内側スペーサを更に有する、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記ゲート電極は、高k材料及び金属ゲート材料を含む、請求項1または2に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記導体は、前記ゲート電極と同じ材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記導体の水平サイズは、前記ゲート電極の水平サイズよりも小さい、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記導体の側壁上に配置された外側スペーサを更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記導体の各々は、前記導体の延在方向において前記スタックのうちの2つ以上を電気的に接続し、前記導体の前記延在方向に沿った各列における前記ソース/ドレイン構造の数は、1つの導体によって電気的に接続された前記スタックの数に対応する、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記底部誘電層は、5nm~100nmの厚さを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記スタックは、2nm~200nmの幅を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項10】
基板を提供する段階と、
前記基板上に連続的な底部誘電層を形成する段階と、
前記底部誘電層上に複数のスタックを形成する段階であって、前記スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する、段階と、
前記底部誘電層上に、かつ前記スタック同士の間に複数のソース/ドレイン構造を形成する段階と、
前記スタックの最上ゲート電極上に複数の導体を形成する段階と
を備える、半導体構造を製造する方法。
【請求項11】
前記基板上に複数の予備スタックを形成する段階であって、前記予備スタックは複数のトレンチによって離隔され、前記予備スタックの各々は、交互に配置された犠牲層及び半導体層を有する、段階と、
前記予備スタックの最下犠牲層及び最下半導体層を除去する段階と、
前記底部誘電層を形成するように、前記トレンチに提供され、前記最下犠牲層及び前記最下半導体層を除去することによってもたらされた空間内に更に充填される底部誘電材料を提供する段階と、
前記予備スタックの各々を分割する段階と、
前記予備スタックの各々を分割することによってもたらされた空間をおいて前記底部誘電層上に前記ソース/ドレイン構造を形成する段階と、
前記底部誘電層上に前記スタックを形成するために、前記予備スタックの残りの犠牲層を、ゲート電極に置き換える段階と
を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記予備スタックの前記最下犠牲層は前記基板上に配置され、前記予備スタックの前記最下半導体層は前記最下犠牲層上に配置され、前記予備スタックの前記最下犠牲層及び前記最下半導体層を除去する段階は、
前記トレンチ内にバリアを形成する段階であって、前記バリアは、前記最下犠牲層の最頂面と位置合わせされた最頂面を有する、段階と、
前記予備スタックの側壁上に使い捨てスペーサを形成する段階であって、前記使い捨てスペーサは、前記バリアの前記最頂面上で停止する、段階と、
前記バリアの、前記最下犠牲層を覆う部分を除去する段階と、
前記最下犠牲層を除去するために第1の選択的エッチングプロセスを実行する段階と、
前記最下半導体層を除去するために第2の選択的エッチングプロセスを実行する段階と
を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記底部誘電層を形成した後であって、前記ソース/ドレイン構造を形成する前に、前記方法は、
前記トレンチ内に充填され、前記予備スタックを覆うダミーゲート材料を提供する段階と、
前記ダミーゲート材料上にハードマスク材料を提供する段階と、
ハードマスクを上に有する、前記予備スタックを横切る複数のダミーゲートを形成するように、前記ハードマスク材料及び前記ダミーゲート材料をパターニングする段階と、
前記ハードマスクを上に有する前記ダミーゲートの側壁上に外側スペーサを形成する段階と、
前記予備スタックの各々を分割するように、前記ハードマスク及び前記外側スペーサを用いて前記予備スタックの部分及び前記ダミーゲート材料の部分を除去する段階と
を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記犠牲層に対してプルバックプロセスを実行する段階と、
前記プルバックプロセスによってもたらされた空間内に内側スペーサを形成する段階と
を更に備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ソース/ドレイン構造を形成する段階において、前記ダミーゲートの延在方向に沿った各列における前記ソース/ドレイン構造の数は、1つのダミーゲートによって接続された前記予備スタックの数に対応し、各列における前記ソース/ドレイン構造の前記数は2以上である、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記ソース/ドレイン構造を形成した後に、前記方法は、
誘電材料を充填する段階と、
前記ハードマスク、前記ダミーゲート、及び前記予備スタックの前記残りの犠牲層を除去する段階と、
前記予備スタックの前記残りの犠牲層を除去することによってもたらされた空間内に前記ゲート電極を形成する段階と、
前記ハードマスク及び前記ダミーゲートを除去することによってもたらされた空間内に前記導体を形成する段階と
を備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ゲート電極及び前記導体は同じ材料を含み、前記ゲート電極を形成する段階及び前記導体を形成する段階は、共通のプロセスにおいて終了する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記共通のプロセスは、
高k材料のコンフォーマル層を形成する段階と、
金属ゲート材料を充填する段階と
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
形成時の前記導体の水平サイズは、形成時の前記ゲート電極の水平サイズよりも小さい、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記底部誘電層は、5nm~100nmの厚さを有し、前記スタックは、2nm~200nmの幅を有する、請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体構造、及び半導体構造を製造する方法に関する。より詳細には、本開示は、連続的に配置された底部誘電層を備える半導体構造、及びこの半導体構造を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3次元半導体構造において、電子デバイスは、基板の上に形成され、この基板から物理的に離隔され得る。しかしながら、3次元半導体構造が縮小するにつれて、物理的な離隔が構造において保たれていても、望ましくない電気的特性が現れるとともに致命的になり得る。例えば、トランジスタのチャネルが、基板の上のシリコン半導体層内に形成され得ると同時に、寄生チャネルがその下のシリコン基板内に形成され得る。ゲート長が小さくなると、寄生チャネルによってもたらされる漏洩に対する感度がより顕著になる。寄生チャネルの影響を低減するために、ソース/ドレインの凹部の奥行きが増大し得る。しかしながら、そのような変更は、ソースカットオフ電流(Isoff)、閾値下勾配飽和(SSsat)、及び実効キャパシタンス(Ceff)の増大をもたらし、オン状態電流に対しては利益をもたらさない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、上記で説明された問題の解決策を対象とする。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、半導体構造が提供される。半導体構造は、基板と、基板上に連続的に配置された底部誘電層とを備える。半導体構造は、底部誘電層上に配置された複数のスタックを更に備える。スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する。半導体構造は、底部誘電層上に、かつスタック同士の間に配置された複数のソース/ドレイン構造を更に備える。半導体構造は、スタックの最上ゲート電極上に載る複数の導体を更に備える。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、半導体構造を製造する方法が提供される。方法は、次の段階を備える。まず、基板が提供される。基板上に連続した底部誘電層が形成される。底部誘電層上に複数のスタックが形成される。スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する。底部誘電層に、かつスタック同士の間に複数のソース/ドレイン構造が形成される。スタックの最上ゲート電極上に複数の導体が形成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】実施形態に係る例示的な半導体構造を示す図である。
【
図1B】実施形態に係る例示的な半導体構造を示す図である。
【0007】
【
図2A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図2B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図3A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図3B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図4A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図4B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図5A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図5B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図6A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図6B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図7A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図7B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図8A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図8B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図9A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図9B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図10A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図10B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図11A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図11B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図12A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図12B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図13A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図13B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図13C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図14F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図15F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図16F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図17F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図18F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図19F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20A】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20B】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20C】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20D】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20E】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【
図20F】実施形態に係る、半導体構造を製造する例示的な方法の様々なステージを示す図である。
【0008】
以下の詳細な説明では、説明を目的として、開示される実施形態の十分な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、これらの具体的な詳細を用いずに、1つ又は複数の実施形態が実施され得ることは明らかであろう。他の例では、よく知られた構造及びデバイスが、図面を簡略化するために、概略的に示されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
様々な実施形態が、添付の図面を参照して以降でより完全に説明される。以下の説明及び添付の図面は、単に例示として提供され、限定をもたらすようには意図されていない。同じ参照符号は、同じ構成要素のために用いられる。明確さのために、構成要素は、縮尺どおりに描かれない場合がある。加えて、いくつかの構成要素及び/又は参照符号は、いくつかの図面から省略される場合がある。或る実施形態の要素及び特徴を、別の実施形態では更に列挙することなく有益に組み込むことができることが企画される。
【0010】
図1A~
図1Bは、実施形態に係る例示的な半導体構造100を示しており、
図1Aは斜視図であり、
図1Bは断面図である。半導体構造100は、基板110と、基板110上に連続的に配置された底部誘電層120とを備える。半導体構造100は、底部誘電層120上に配置された複数のスタック130を更に備える。スタック130の各々は、交互に配置されたゲート電極132及び半導体層134を有する。半導体構造100は、底部誘電層120上に、かつスタック130同士の間に配置された複数のソース/ドレイン構造140を更に備える。半導体構造100は、スタック130の最上ゲート電極132上に載る複数の導体150を更に備える。
【0011】
より具体的には、基板110は、シリコンを含んでよい。底部誘電層120は酸化物を含んでよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、底部誘電層120は、5nm~100nmの厚さtを有する。いくつかの実施形態によれば、スタック130のゲート電極132は、緩衝酸化物(buffered oxide)132a、高k材料132b及び金属ゲート材料132cを含んでよい。半導体層134は、シリコンを含んでよい。いくつかの実施形態では、スタック130の各々は、内側スペーサ136を更に有する。内側スペーサ136は、ゲート電極132の側壁上に配置される。いくつかの実施形態では、スタック130は、2nm~200nmの幅wを有する。半導体構造100はゲートオールアラウンド(gate-all-around)構造を有するように示されているものの、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態によれば、導体150は、ゲート電極132と同じ材料を含んでよい。いくつかの実施形態では、
図1A~
図1Bにおいて示されるように、導体150の水平サイズは、ゲート電極132の水平サイズよりも小さい。いくつかの実施形態では、半導体構造100は、外側スペーサ152を更に備える。外側スペーサ152は、導体150の側壁上に配置される。いくつかの実施形態によれば、導体150の各々は、導体150の延在方向においてスタック130のうちの2つ以上を電気的に接続してよく、導体150の延在方向に沿った各列におけるソース/ドレイン構造140の数は、1つの導体150によって電気的に接続されたスタック130の数に対応してよい。半導体構造100が3Dメモリ構造である場合、メモリセルは、ゲート電極132及びソース/ドレイン構造140によって規定することができる。
【0012】
底部誘電層120を用いると、ソース/ドレインの凹部の奥行きを増大させることなく寄生チャネルを抑制することができる。したがって、そこからもたらされる漏洩を低減することができる。加えて、キャパシタンスを更に低減することができる。また、ゲート漏洩が更に低減され得る。
【0013】
ここで、説明は、実施形態に係る、半導体構造100を製造する例示的な方法を対象とする。方法は、次の段階を備える。まず、基板110が提供される。基板110上に連続した底部誘電層120が形成される。底部誘電層120上に複数のスタック130が形成される。スタック130の各々は、交互に配置されたゲート電極132及び半導体層134を有する。底部誘電層120に、かつスタック130同士の間に複数のソース/ドレイン構造140が形成される。スタック130の最上ゲート電極132上に複数の導体150が形成される。
図2A~
図2Bから
図20A~
図20Fを参照して、方法の詳細が提供される。
【0014】
図2A~
図2Bは、初期構造を示しており、
図2Aは斜視図であり、
図2Bは断面図である。
図2A~
図2Bにおいて示されるように、交互の犠牲層204及び半導体層206から構成される初期スタック202が、基板110上に形成されてよい。犠牲層204はSiGeから形成されてよく、半導体層206はSiから形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態によれば、スタック202の最下犠牲層204は基板110上に配置されてよく、最下半導体層206は最下犠牲層204上に配置されてよい。スタック202上には、ハードマスク208が形成される。ハードマスク208上には、ハードマスク210が形成される。スタック202、ハードマスク208、及びハードマスク210は、それぞれ堆積プロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0015】
図3A~
図3Bは、後続の構造を示しており、
図3Aは斜視図であり、
図3Bは断面図である。
図3A~
図3Bにおいて示されるように、スタック202を複数の予備スタック214に分割するように複数のトレンチ212が形成される。いくつかの実施形態では、予備スタック214は、2nm~200nmの幅を有する。トレンチ212はシャロートレンチアイソレーションプロセス(shallow trench isolation process)によって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0016】
その後、予備スタック214の最下犠牲層204及び最下半導体層206は、
図4A~
図4Bから
図9A~
図9Bにおいて示される段階を通して除去することができる。
【0017】
図4A~
図4Bは、
図3A~
図3Bの後の後続の構造を示しており、
図4Aは斜視図であり、
図4Bは断面図である。任意選択で、ライナ層(図示せず)が、トレンチ212内に形成されてよい。ライナ層は、酸化物であるとともに、インサイチュスチームジェネレーテッド(ISSG)酸化プロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。その後、
図4A~
図4Bにおいて示されるように、トレンチ内にバリア材料216が充填される。バリア材料216は、酸化物であるとともに、堆積プロセス及び化学機械平坦化(CMP)プロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0018】
図5A~
図5Bは、後続の構造を示しており、
図5Aは斜視図であり、
図5Bは断面図である。
図5A~
図5Bにおいて示されるように、バリア材料216の冗長部分は除去される。したがって、トレンチ212内にバリア218が形成される。バリア218は、最下犠牲層204の最頂面と位置合わせされた最頂面を有する。バリア材料216の冗長部分は、リアクティブイオンエッチング(RIE)プロセスによって除去されてよいが、本開示はこれに限定されない。この段階のプロセスは、finFETシャロートレンチアイソレーション(STI)プロセスと同様である。STI酸化物埋め込みプロセスは、十分に制御され得る。
【0019】
図6A~
図6Bは、後続の構造を示しており、
図6Aは斜視図であり、
図6Bは断面図である。
図6A~
図6Bにおいて示されるように、予備スタック214の側壁上に使い捨てスペーサ220が形成され、使い捨てスペーサ220は、バリア218の最頂面上で停止する。使い捨てスペーサ220は堆積プロセス及びRIEプロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0020】
図7A~
図7Bは、後続の構造を示しており、
図7Aは斜視図であり、
図7Bは断面図である。
図7A~
図7Bにおいて示されるように、バリア218の、最下犠牲層204を覆う部分が除去される。
【0021】
図8A~
図8Bは、後続の構造を示しており、
図8Aは斜視図であり、
図8Bは断面図である。
図8A~
図8Bにおいて示されるように、第1の選択的エッチングプロセスが、最下犠牲層204を除去するために実行されてよい。予備スタック214は、外側バットレス(outsside buttress)(図示せず)によって支持されてよく、それゆえ、予備スタック214は、崩れない。
【0022】
図9A~
図9Bは、後続の構造を示しており、
図9Aは斜視図であり、
図9Bは断面図である。
図9A~
図9Bにおいて示されるように、第2の選択的エッチングプロセスが、最下半導体層206を除去するために実行されてよい。いくつかの実施形態では、基板110の最頂部分も、エッチングされてよい。
【0023】
図10A~
図10Bは、後続の構造を示しており、
図10Aは斜視図であり、
図10Bは断面図である。
図10A~
図10Bにおいて示されるように、使い捨てスペーサ220は、除去される。使い捨てスペーサ220は、RIEプロセスによって除去されてよいが、本開示はこれに限定されない。その後、底部誘電材料222が提供される。底部誘電材料222は、トレンチ212に提供され、最下犠牲層204及び最下半導体層206を除去することによってもたらされた空間に更に充填される。底部誘電材料222は酸化物を含んでよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、底部誘電材料222は、バリア218の材料と同じであり、明確な境界を見て取ることはできない。底部誘電材料222は堆積プロセスによって提供されてよく、CMPプロセスがその後に実行されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0024】
図11A~
図11Bは、後続の構造を示しており、
図11Aは斜視図であり、
図11Bは断面図である。
図11A~
図11Bにおいて示されるように、底部誘電材料222の冗長部分は除去される。したがって、基板110上に連続した底部誘電層120が形成される。底部誘電層120は、1つの犠牲層204の厚さ及び1つの半導体層206の厚さの合計以上の厚さを有する。底部誘電層120は、5nm~100nmの厚さを有してよい。底部誘電材料222がバリア218の材料と同じである場合、バリア218は、底部誘電層120に組み込まれているように見え得るとともに、それゆえ、底部誘電層120は、幾分かより厚い部分を有する。
【0025】
【0026】
図13A~
図13Cは、後続の構造を示しており、
図13Aは斜視図であり、
図13Bは上面図であり、
図13Cは
図13Bにおけるライン1-1の断面図である。
図13A~
図13Cにおいて示されるように、ダミーゲート材料224が提供される。ダミーゲート材料224は、トレンチ212内に充填され、予備スタック214を覆う。ダミーゲート材料224上にハードマスク材料226が提供される。ダミーゲート材料224及びハードマスク材料226は、それぞれ堆積プロセス及び任意選択のCMPプロセスによって提供されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0027】
図14A~
図14Fは、後続の構造を示しており、
図14Aは斜視図であり、
図14Bは上面図であり、
図14Cは
図14Bにおけるライン1-1の断面図であり、
図14Dは
図14Bにおけるライン2-2の断面図であり、
図14Eは
図14Bにおけるライン3-3の断面図であり、
図14Fは
図14Bにおけるライン4-4の断面図である。
図14A~
図14Fにおいて示されるように、ハードマスク材料226及びダミーゲート材料224は、パターニングされる。したがって、ハードマスク230を上に有する、予備スタック214を横切る複数のダミーゲート228が形成される。ハードマスク材料226及びダミーゲート材料224はRIEプロセスによってパターニングされてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0028】
図15A~
図15Fは、後続の構造を示しており、
図15Aは斜視図であり、
図15Bは上面図であり、
図15Cは
図15Bにおけるライン1-1の断面図であり、
図15Dは
図15Bにおけるライン2-2の断面図であり、
図15Eは
図15Bにおけるライン3-3の断面図であり、
図15Fは
図15Bにおけるライン4-4の断面図である。
図15A~
図15Fにおいて示されるように、ハードマスク230を上に有するダミーゲート228の側壁上に外側スペーサ152が形成されてよい。外側スペーサ152は堆積プロセス及びRIEプロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。その後、予備スタック214の部分及びダミーゲート材料224の部分は、ハードマスク230及び外側スペーサ152を用いて除去される。したがって、予備スタック214の各々は分割される。これはRIEプロセスによって実行されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0029】
図16A~
図16Fは、後続の構造を示しており、
図16Aは斜視図であり、
図16Bは上面図であり、
図16Cは
図16Bにおけるライン1-1の断面図であり、
図16Dは
図16Bにおけるライン2-2の断面図であり、
図16Eは
図16Bにおけるライン3-3の断面図であり、
図16Fは
図16Bにおけるライン4-4の断面図である。
図16A~
図16Fにおいて示されるように、プルバックプロセスが、犠牲層204に実行されてよい。プルバックプロセスは等方性RIEによって実行されてよいが、本開示はこれに限定されない。内側スペーサ136は、プルバックプロセスによってもたらされた空間内に形成されてよい。内側スペーサ136は堆積プロセス及びRIEプロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0030】
図17A~
図17Fは、後続の構造を示しており、
図17Aは斜視図であり、
図17Bは上面図であり、
図17Cは
図17Bにおけるライン1-1の断面図であり、
図17Dは
図17Bにおけるライン2-2の断面図であり、
図17Eは
図17Bにおけるライン3-3の断面図であり、
図17Fは
図17Bにおけるライン4-4の断面図である。
図17A~
図17Fにおいて示されるように、底部誘電層110上に、予備スタック214の各々を分割することによってもたらされた空間をおいて複数のソース/ドレイン構造140が形成される。ソース/ドレイン構造140は選択エピタキシャル成長(SEG)プロセスによって形成されてよいが、本開示はこれに限定されない。場合によっては、隣接したソース/ドレイン構造140はともに接続されてよく、それらのソース/ドレイン構造140は、同じ接点にともに結合されることになる。いくつかの実施形態によれば、ダミーゲート228の延在方向に沿った各列におけるソース/ドレイン構造140の数は、1つのダミーゲート228によって接続された予備スタック214の数に対応してよい。各列におけるソース/ドレイン構造140の数は、2以上であってよい。
【0031】
【0032】
その後、予備スタック214の残りの犠牲層204は、
図19A~
図19Fから
図20A~
図20Fにおいて示される段階を通してゲート電極132に置き換えられる。したがって、底部誘電層110上に複数のスタック130が形成される。スタック130の各々は、交互に配置されたゲート電極132及び半導体層134を有する。加えて、スタック130の最上ゲート電極132上に複数の導体150が形成される。
【0033】
【0034】
図20A~
図20Fは、後続の構造を示しており、
図20Aは斜視図であり、
図20Bは上面図であり、
図20Cは
図20Bにおけるライン1-1の断面図であり、
図20Dは
図20Bにおけるライン2-2の断面図であり、
図20Eは
図20Bにおけるライン3-3の断面図であり、
図20Fは
図20Bにおけるライン4-4の断面図である。
図20A~
図20Fにおいて示されるように、ゲート電極132は、予備スタック214の残りの犠牲層204を除去することによってもたらされた空間内に形成される。したがって、上記スタック130は形成される。いくつかの実施形態では、スタック130は、2nm~200nmの幅を有する。加えて、ハードマスク及びダミーゲートを除去することによってもたらされた空間内に導体150が形成される。いくつかの実施形態によれば、ゲート電極132及び導体150は、同じ材料を含んでよい。そのような場合、ゲート電極132を形成する段階及び導体150を形成する段階は、共通のプロセスにおいて終了することができる。例えば、緩衝酸化物132aのコンフォーマル層が最初に形成されてよい。その後、共通のプロセスが実行される。共通のプロセスは、高k材料132bのコンフォーマル層を形成する段階と、金属ゲート材料132cを充填する段階とを備え、任意選択で、高k材料132b及び金属ゲート材料132cのためのCMPプロセスを備える。いくつかの実施形態では、
図20A~
図20Fにおいて示されるように、形成時の導体150の水平サイズは、形成時のゲート電極132の水平サイズよりも小さい。
【0035】
開示された実施形態に対して様々な変更及び変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。本明細書及び例は、単に例示的なものとみなされ、本開示の真の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって示されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板全体の上に連続的に配置された底部誘電層と、
前記底部誘電層上に配置された複数のスタックであって、前記スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する、複数のスタックと、
前記底部誘電層上に、かつ前記スタック同士の間に配置された複数のソース/ドレイン構造と、
前記スタックの最上ゲート電極上に載る複数の導体と
を備える、半導体構造。
【請求項2】
前記スタックの各々は、前記ゲート電極の側壁上に配置された内側スペーサを更に有する、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記ゲート電極は、高k材料及び金属ゲート材料を含む、請求項1または2に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記導体は、前記ゲート電極と同じ材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記導体の水平サイズは、前記ゲート電極の水平サイズよりも小さい、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記導体の側壁上に配置された外側スペーサを更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記導体の各々は、前記導体の延在方向において前記スタックのうちの2つ以上を電気的に接続し、前記導体の前記延在方向に沿った各列における前記ソース/ドレイン構造の数は、1つの導体によって電気的に接続された前記スタックの数に対応する、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記底部誘電層は、5nm~100nmの厚さを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記スタックは、2nm~200nmの幅を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体構造。
【請求項10】
基板を提供する段階と、
前記基板全体の上に連続的な底部誘電層を形成する段階と、
前記底部誘電層上に複数のスタックを形成する段階であって、前記スタックの各々は、交互に配置されたゲート電極及び半導体層を有する、段階と、
前記底部誘電層上に、かつ前記スタック同士の間に複数のソース/ドレイン構造を形成する段階と、
前記スタックの最上ゲート電極上に複数の導体を形成する段階と
を備える、半導体構造を製造する方法。
【請求項11】
前記基板上に複数の予備スタックを形成する段階であって、前記予備スタックは複数のトレンチによって離隔され、前記予備スタックの各々は、交互に配置された犠牲層及び半導体層を有する、段階と、
前記予備スタックの最下犠牲層及び最下半導体層を除去する段階と、
前記底部誘電層を形成するように、前記トレンチに提供され、前記最下犠牲層及び前記最下半導体層を除去することによってもたらされた空間内に更に充填される底部誘電材料を提供する段階と、
前記予備スタックの各々を分割する段階と、
前記予備スタックの各々を分割することによってもたらされた空間をおいて前記底部誘電層上に前記ソース/ドレイン構造を形成する段階と、
前記底部誘電層上に前記スタックを形成するために、前記予備スタックの残りの犠牲層を、ゲート電極に置き換える段階と
を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記予備スタックの前記最下犠牲層は前記基板上に配置され、前記予備スタックの前記最下半導体層は前記最下犠牲層上に配置され、前記予備スタックの前記最下犠牲層及び前記最下半導体層を除去する段階は、
前記トレンチ内にバリアを形成する段階であって、前記バリアは、前記最下犠牲層の最頂面と位置合わせされた最頂面を有する、段階と、
前記予備スタックの側壁上に使い捨てスペーサを形成する段階であって、前記使い捨てスペーサは、前記バリアの前記最頂面上で停止する、段階と、
前記バリアの、前記最下犠牲層を覆う部分を除去する段階と、
前記最下犠牲層を除去するために第1の選択的エッチングプロセスを実行する段階と、
前記最下半導体層を除去するために第2の選択的エッチングプロセスを実行する段階と
を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記底部誘電層を形成した後であって、前記ソース/ドレイン構造を形成する前に、前記方法は、
前記トレンチ内に充填され、前記予備スタックを覆うダミーゲート材料を提供する段階と、
前記ダミーゲート材料上にハードマスク材料を提供する段階と、
ハードマスクを上に有する、前記予備スタックを横切る複数のダミーゲートを形成するように、前記ハードマスク材料及び前記ダミーゲート材料をパターニングする段階と、
前記ハードマスクを上に有する前記ダミーゲートの側壁上に外側スペーサを形成する段階と、
前記予備スタックの各々を分割するように、前記ハードマスク及び前記外側スペーサを用いて前記予備スタックの部分及び前記ダミーゲート材料の部分を除去する段階と
を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記犠牲層に対してプルバックプロセスを実行する段階と、
前記プルバックプロセスによってもたらされた空間内に内側スペーサを形成する段階と
を更に備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ソース/ドレイン構造を形成する段階において、前記ダミーゲートの延在方向に沿った各列における前記ソース/ドレイン構造の数は、1つのダミーゲートによって接続された前記予備スタックの数に対応し、各列における前記ソース/ドレイン構造の前記数は2以上である、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記ソース/ドレイン構造を形成した後に、前記方法は、
誘電材料を充填する段階と、
前記ハードマスク、前記ダミーゲート、及び前記予備スタックの前記残りの犠牲層を除去する段階と、
前記予備スタックの前記残りの犠牲層を除去することによってもたらされた空間内に前記ゲート電極を形成する段階と、
前記ハードマスク及び前記ダミーゲートを除去することによってもたらされた空間内に前記導体を形成する段階と
を備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ゲート電極及び前記導体は同じ材料を含み、前記ゲート電極を形成する段階及び前記導体を形成する段階は、共通のプロセスにおいて終了する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記共通のプロセスは、
高k材料のコンフォーマル層を形成する段階と、
金属ゲート材料を充填する段階と
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
形成時の前記導体の水平サイズは、形成時の前記ゲート電極の水平サイズよりも小さい、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記底部誘電層は、5nm~100nmの厚さを有し、前記スタックは、2nm~200nmの幅を有する、請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。