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特開2023-61403コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061403
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバー
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20230425BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230425BHJP
【FI】
G06F13/00 510C
G06F13/00 540P
G06Q30/02 380
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020004126
(22)【出願日】2020-01-15
(71)【出願人】
【識別番号】520015852
【氏名又は名称】中道 尚美
(74)【代理人】
【識別番号】100109254
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 雅典
(72)【発明者】
【氏名】中道 尚美
【テーマコード(参考)】
5B084
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA12
5B084AB01
5B084AB06
5B084AB07
5B084BA02
5B084BB15
5B084CB07
5B084CC14
5B084DA16
5B084DB02
5B084DC02
5L049BB08
5L049CC19
(57)【要約】
【課題】 一つの二次元コードでアクセスする度に、内容の異なる複数のおみくじ情報から無作為抽出されたものを表示することにより、飽きられることなくアクセスされるようにして、これと組み合わせられる広告情報を繰り返し見せることで宣伝広告効果を高める。
【解決手段】 コンテンツを配信可能なサーバーと、サーバーへのアクセス情報を示す二次元のコードを表示した物品と、コードを撮影してデコードすることによりサーバーにアクセス可能なモバイル端末を備えてなるコンテンツ配信システムにおいて、サーバーは、コードで示されるアクセス情報に基づいてモバイル端末がアクセスしてきたことをトリガーとして乱数生成プログラムを起動し、それで得られた乱数により内容が異なる複数のおみくじ情報の中から所定のおみくじ情報を特定し、特定したおみくじ情報に所定の広告情報を組み合わせることにより配信用コンテンツを生成することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信するサーバーと、
前記サーバーへのアクセス情報を示す二次元のコードを表示した物と、
前記コードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいて前記サーバーにアクセス可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、
前記サーバーは、前記コードで示される接続情報に基づいて前記端末がアクセスしたことをトリガーとして乱数生成プログラムを起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記複数のコンテンツ情報は、それぞれ種類の異なるおみくじ情報であることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記物品は、トイレットペーパーであり、前記コードは、前記トイレットペーパーの全長方向に亘って繰り返し表示されていることをと特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、
前記端末がアクセスしたことをトリガーとして乱数生成プログラムを起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバー。
【請求項5】
前記複数のコンテンツ情報は、それぞれ種類の異なるおみくじ情報であることを特徴とする請求項4記載のコンテンツ配信サーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元コードに基づきコンテンツ配信元にアクセスしたスマートフォン等の端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)等の2次元コードをスマートフォン等のモバイル端末のカメラで撮影させて、デコードによりコンテンツ配信サーバーへの接続情報を取得させ、コンテンツ配信元へのアクセスを促すことにより、モバイル端末にコンテンツを配信することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2938338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配信コンテンツに商品やサービスの広告情報等を付加しておくことにより、アクセスしたモバイル端末ユーザーに対して商品・サービスの宣伝広告等、認知度を向上するための施策が図られている。しかし、各コードに割り当てられる接続情報は一つのみであり、それに応じて配信コンテンツも1種類に限られて、一度アクセスしたユーザーが同じコードに基づいて再度アクセスするインセンティブが働きにくい。したがって、同一ユーザーがアクセスを繰り返しにくく、結果として広告情報等の認知度を高められないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、2次元コードに基づいてアクセスした端末に対して配信するコンテンツが自動的に切り替わるようにして、繰り返しアクセスされる回数を増やせるコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、コンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーへのアクセス情報を示す二次元のコードを表示した物品と、前記コードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいて前記サーバーにアクセス可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、前記サーバーは、前記コードで示される接続情報に基づき前記端末がアクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を開始し、その結果に基づき複数のコンテンツ情報の中から1又は2以上のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【0007】
請求項2の発明は、前記複数のコンテンツ情報は、それぞれ種類の異なるおみくじ情報であることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システムを提供する。
【0008】
請求項3の発明は、前記物品は、トイレットペーパーであり、前記コードは、前記トイレットペーパーの長手方向に繰り返し表示されていることをと特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信システムを提供する。
【0009】
請求項4の発明は、二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、前記端末がアクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を開始し、その結果に基づき複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバーを提供する
【0010】
請求項5の発明は、前記複数のコンテンツ情報は、それぞれ種類の異なるおみくじ情報であることを特徴とする請求項4記載のコンテンツ配信サーバーを提供する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1乃至5の発明によれば、二次元のコードで示される接続情報に基づきアクセスした端末に対して、アクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を行い、その結果に基づき複数のコンテンツ情報から所定のコンテンツ情報を無作為抽出的に特定し、これに所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを配信するので、端末のユーザーがアクセスする度に配信用コンテンツの内容が自動的かつランダムに切り替わる。これによりユーザーが再度アクセスするインセンティブが働き易くなり、繰り返しアクセスされる回数を増やすことができる。結果として、同時配信される付加情報も繰り返し表示され、ユーザーにおける付加情報の認知度が高められるという優れた効果を奏し得る。
【0012】
特に請求項2又は5の発明によれば、複数種類の異なるおみくじ情報から無作為抽出的に特定したものをコンテンツ情報とするので、たとえ同じコンテンツ情報が配信されることが生じても、それを以てユーザーに直ちに飽きられることなく、繰り返しアクセスすることを誘起することができるという優れた効果を奏し得る。
【0013】
特に請求項3の発明によれば、端末のユーザーがトイレ使用時の隙間時間を利用してアクセスすることが期待されて、しかもトイレ使用は繰り返されるため、その度にアクセスされて付加情報の認知度を一層高められるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】コンテンツ配信システムの構成を示すブロック図。
図2】コンテンツ配信システムにおける配信処理を示すフローチャート。
図3】モバイル端末における表示画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムについてハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2は、コンテンツ配信システムにおいて、端末によるサーバーへの接続情報取得から、サーバーによる端末への配信用コンテンツの配信処理まで示すフローチャートである。図3は、端末に配信されるコンテンツの表示例である。
【0016】
(コンテンツ配信システムのハードウェア構成)
本実施形態に係るコンテンツ配信システムでは、図1に示すように、コンテンツ配信サーバー(以下、単に「サーバー」という。)1とモバイル端末(以下、単に「端末」という。)2がインターネット3を介して接続可能とされている。端末2のユーザー(以下、単に「ユーザー」という。)がサーバー1にアクセスするための接続情報(URL)は、QRコード(登録商標)としてエンコードされトイレットペーパー4の長手方向において繰り返し現れるように印刷表示されている。ユーザーが端末2を用いてサーバー1への接続情報を取得して、それに基づきサーバー1に送信リクエストを送信するアクセスをすると、当該アクセスをトリガーとして、サーバー1が記憶している複数種類のおみくじ情報(複数種類のコンテンツ情報)から1種類のおみくじ情報(1種類のコンテンツ情報)を無作為抽出的に特定するための電子的なくじ引き処理を行い、特定した1種類のおみくじ情報に所定の広告情報(付加情報)を組み合わせるように付加した配信用コンテンツを生成して、生成した配信用コンテンツを端末2へ配信する。これによりユーザーは、QRコードを利用してサーバー1に接続するだけで、電子的にくじ引きしたおみくじ情報を含むコンテンツを自らの端末2で見ることができる。
【0017】
サーバー1は、図1に示すように、サーバー内における各種処理を行う制御部11と、上述した複数種類のおみくじ情報、所定の広告情報、その他の各種情報及び各種処理を実行するためのプログラム類を記憶する記憶部12と、インターネット3に接続し端末2から送信リクエストを受信し、端末2にコンテンツを送信するための通信部13を備える。サーバー1には、サーバー管理者の操作に応じた操作信号を制御部11に対して出力し、記憶部12に記憶された各種情報やプログラム類の追加・変更・更新等の操作を行えるキーボードやマウス等の入力デバイスである操作部や、操作内容等をモニターする表示部も備えるが、図1では省略している。記憶部11のおみくじ情報は、「吉凶」(具体的には大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶、大凶)及び「アドバイス」等のデータを組み合わせてなり、複数種類(N種類)設定されており、1~Nの追番が付けられている。広告情報は、宣伝対象となる商品・サービスに関する「取引オファー」「内容説明」「取引条件」及び「問合せ先」等のデータを含んでなる。なお、記憶部11において記憶されているコンテンツ情報や付加情報は、サーバー1内でなく、インターネット3で接続される外部記憶装置に記憶させても良い。
【0018】
端末2は、スマートフォンで、撮影部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、記憶部25と、制御部26を備える。撮影部21は、CMOSセンサー等の撮影素子を備えるカメラとこれを制御するカメラ制御部を有し、トイレットペーパー4のQRコードを撮影可能である。表示部22は、液晶や有機ELのパネルでカメラ撮影や配信コンテンツ閲覧のモニターとなる。操作部22は、操作ボタンや表示部22と一体のタッチパネルで、ユーザー操作に応じた操作信号を制御部26に出力する。通信部24は、端末2がインターネット3へ接続するための接続回路で、サーバー1へ送信リクエストを送信し、サーバー1から配信用コンテンツを受信する。記憶部25は、各種処理を実行するためのプログラム類や各種データ、サーバー1から受信したコンテンツ等のデータを記憶する。制御部26は端末2内における各種処理を実行する。
【0019】
トイレットペーパー4は、上述のとおり、サーバー1への接続情報をエンコードしたQRコードが印刷されている。具体的には、図1左側に示すように、長手方向において一定間隔で設けられる切取用のミシン目41で、一定長さに区切られる1カットに1カ所ずつ印刷されている。図1の例では、1か所に複数(3つ)の異なるQRコードが印刷され、ユーザーが利用するQRコードにより異なるサーバーにアクセスできる。例えば各サーバー間で配信するおみくじ情報や広告情報等の内容を変えて、ユーザーに飽きずに繰り返しアクセスさせるよう促したり、広告効率を高めたりすることができる。すなわち、このコンテンツ配信システムでは3台の異なるサーバーが設置されているが、各サーバーの構成及び処理の仕方は相互に同じであるから、サーバー1以外の他のサーバー2台については図示及び説明を省略する。
【0020】
(コンテンツ配信システムによる配信処理)
図2は、サーバー1と端末2がインターネット3を介して行うコンテンツの配信処理を示し、「コンテンツ配信サーバー」と表示した右側部分がサーバー1において実行される処理を表し、「モバイル端末」と表示した左側部分が端末2において実行される処理を表す。これらの処理は、ユーザーがトイレ使用時における隙間時間を利用して、そこに設置されているトイレットペーパー4に印刷されたQRコードの1つを端末2の搭載カメラで撮影することにより開始する(ステップM1)。QRコードはデコードされて(ステップM2)、サーバー1への接続情報が取得され(ステップM3)、インターネット3を介してサーバー1に送信リクエストを送信することによりアクセスする(ステップM4)。なお、QRコード撮影からアクセスまでの操作については、スマートフォンに標準インストールされたブラウザで容易に実行することができる。
【0021】
サーバー2は、端末2からの送信リクエストの受信(アクセス)を待機しており(ステップS1、S2)、アクセスされたこと(ステップS2のYES)をトリガーとして、おみくじの電子的なくじ引き処理を開始する。具体的には乱数生成器となるプログラムを起動する(ステップS3)。このプログラムは従来公知のもので、予め指定した個数の乱数を生成可能で、ここではN種類のおみくじ情報から、1種類のおみくじ情報を無作為抽出的に選択するため、1~NのN個の整数から任意の整数を生成するように設定している。なお、制御部11により実行するプログラムに代えてハードウェアからなる乱数生成器を用いても良い。くじ引き処理としては、乱数生成器の起動に引き続いて、生成された乱数(1~Nの何れかの数字)を取得し(ステップS6)、その乱数に基づいて複数種類のおみくじ情報から1種類のおみくじ情報を選択取得する処理が行われる(ステップS7)。すなわち、生成された乱数と一致する追番を付されたおみくじ情報(乱数が「2」なら、図1において追番No.が「2」のおみくじ情報)が取得される。
【0022】
但し、図2のフローチャートでは、ステップS6、S7に先立ち、ユーザーに対して、図3の左側に示すようにおみくじ箱が振られる様子を示すアニメーションGIFの動画を端末2に送信し(ステップS4)、それを受信待機している端末2の表示部22に表示する(ステップM5~M7)と共にその表示を所定時間行わせるようにタイマーを作動させる(ステップS5)。コンテンツの配信前に待ち時間を設けておみくじ箱が振られる動画を見せることで、実際におみくじ箱で引くような楽しみをユーザーに与えるためである。なお、アニメーションGIF送信やタイマー作動のタイミングは、端末2からアクセスがあった後、配信コンテンツを送信するまでの間で順番を入れ替えても良い。
【0023】
おみくじ情報を選択取得する(ステップS7)と、これに広告情報を組み合わせるように付加して配信用コンテンツを生成する処理を実行する(ステップS8)。配信用コンテンツは、図3の右側に示すように、予めフォーマットが決められており、フォーマットで設定されている表示欄に、選択したおみくじ情報と、それに加えて広告情報の内容を填め込むことにより生成される。広告情報の1種類であれば、予め広告情報の内容を填め込んだフォーマットを設定して、それにおみくじ情報を填め込むことにより、おみくじ情報に広告情報を付加するようにしても良い。ステップS7で生成した配信用コンテンツは、おみくじ箱が振られる動画を表示している端末2に送信される(ステップS9)。
【0024】
端末2は、配信用コンテンツを受信する(ステップM8のYES)と、それまで表示していたアニメーション動画に代えて、おみくじ情報を含む配信用コンテンツの内容を画面表示する。そして、ユーザーは端末2の表示部22に表示されたおみくじ情報を見られるが、その際に付加されている広告情報も見られるようになる。なお、ユーザーが再び同じバーコードを撮影してサーバー1にアクセスすると、N種類あるおみくじ情報の中から無作為抽出的に1種類のおみくじ情報が選択されて表示される。全く同じ情報が表示される可能性もあるが、大抵の場合は異なるおみくじ情報が表示されるため、ユーザーがすぐに飽きることがなくなり、アクセスを繰り返し、その度に同じ広告情報を目にすることで、高い広告効果を得ることが期待される。
【0025】
(本実施形態の変形例)
上記実施形態において、コンテンツ配信元となるサーバー1から端末2に配信する配信コンテンツは、くじ引き処理により複数種類のおみくじ情報から無作為抽出的に選択された1種類のおみくじ情報に所定の広告情報を付加して生成したが、おみくじ情報に代わるコンテンツ情報や、広告情報に代わる付加情報を用いても良い。コンテンツ情報としては、例えば占い情報(例えば「タロットカード」とその解説)、ノウハウ情報(例えば「暮らしの知恵」とその活用法)、キャラクター情報(例えば「アニメ等の登場人物」とその紹介)等を採用しても良い。また、付加情報としては、催事情報(例えば「地域イベント」とその日時、内容、申込方法、申込先)、求人情報(例えば「アルバイト募集」とその仕事内容、条件、応募先)等を用いても良い。また、上記実施形態では、異なるQRコードを利用すれば、異なるサーバーにアクセスされることとしたが、これに代えて、同じサーバー内に設定された異なるコンテンツ配信元(例えば複数種類のコンテンツ情報の構成や内容が相互に異なる配信元)にアクセスされるようにしても良い。
【0026】
上記実施形態において、サーバー1から端末2に配信する配信用コンテンツは、画像情報のみでなく、音声情報を加えたものとして、スピーカーを備える端末であれば、コンテンツ画像の表示と音声出力がなされるようにしても良い。配信用コンテンツの配信前に待ち時間を設けてユーザーに楽しんでもらうためのアニメーションGIFについても、画像表示のみ行うものに限らず、画像表示と音声出力を組み合わせたものとしても良い。また、ユーザーの端末はスマートフォンに限らず、タブレット、携帯ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末のほか、QRコードを撮影しデコードしてサーバー1にアクセスし、サーバー1から送信されてくる配信用コンテンツを閲覧できる機能を有するものであればその他の通信端末でも良い。
【0027】
上記実施形態では、トイレットペーパー4にQRコードを印刷表示することとしたが、サーバーへの接続情報をエンコード可能で、端末により撮影・デコードされることが可能であれば、他の規格の2次元コードを利用することとしても良い。上記実施形態では、1か所に異なる2次元コード(アクセス情報)を並べて表示したが、同じ2次元コードを複数個並べて表示して、同じコンテンツ配信元にアクセスされるようにしても良い。上記実施形態では、2次元コードをトイレットペーパーに表示したが、レストランのメニュー、ランチョンマット、テーブル等、公共・商業施設のベンチ、柱、壁、案内板等、ティッシュペーパー、チラシ等の配布物など、様々な物に表示することができる。コードの表示方法も物品に直接印刷するものに限らず、コードが印刷されたラベル類を貼付することとしても良い。その他、本発明はその要旨を変更しない範囲で種々変更することができる。
【符号の説明】
【0028】
1 コンテンツ配信サーバー
2 モバイル端末
3 インターネット
4 トイレットペーパー
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2020-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
コンテンツを配信するサーバーと、
前記サーバーへ接続するためのURLを示す二次元のコードを表示した物と、
前記コードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいて前記サーバーに接続可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、
前記サーバーは、前記コードで示されるURLに基づいて前記端末が接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記物は、トイレットペーパーであり、前記コードは、前記トイレットペーパーの全長方向に亘って繰り返し表示されていることをと特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、
前記端末が前記URLに基づいて接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバー。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
請求項1の発明は、コンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーへ接続するためのURLを示す二次元のコードを表示した物と、前記コードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいて前記サーバーに接続可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、前記サーバーは、前記コードで示されるURLに基づいて前記端末が接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項3の発明は、前記物は、トイレットペーパーであり、前記コードは、前記トイレットペーパーの全長方向に亘って繰り返し表示されていることをと特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信システムを提供する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項4の発明は、二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、前記端末が前記URLに基づいて接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバーを提供する。
【手続補正書】
【提出日】2020-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信するサーバーと、
前記サーバーへ接続するためのURLを示す二次元のコードを表示した物と、
前記コードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいて前記サーバーに接続可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、
前記サーバーは、前記コードで示されるURLに基づいて前記端末が接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得されるURLに基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、
前記端末が前記URLに基づいて接続するだけで直ちに乱数生成器を起動し、それで得られた乱数によって複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元コードに基づきコンテンツ配信元にアクセスしたスマートフォン等の端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)等の2次元コードをスマートフォン等のモバイル端末のカメラで撮影させて、デコードによりコンテンツ配信サーバーへの接続情報を取得させ、コンテンツ配信元へのアクセスを促すことにより、モバイル端末にコンテンツを配信することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2938338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配信コンテンツに商品やサービスの広告情報等を付加しておくことにより、アクセスしたモバイル端末ユーザーに対して商品・サービスの宣伝広告等、認知度を向上するための施策が図られている。しかし、各コードに割り当てられる接続情報は一つのみであり、それに応じて配信コンテンツも1種類に限られて、一度アクセスしたユーザーが同じコードに基づいて再度アクセスするインセンティブが働きにくい。したがって、同一ユーザーがアクセスを繰り返しにくく、結果として広告情報等の認知度を高められないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、2次元コードに基づいてアクセスした端末に対して配信するコンテンツが自動的に切り替わるようにして、繰り返しアクセスされる回数を増やせるコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信サーバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、コンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーへのアクセス情報を示す二次元のコードを表示した物品と、前記コードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいて前記サーバーにアクセス可能な端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、前記サーバーは、前記コードで示される接続情報に基づき前記端末がアクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を開始し、その結果に基づき複数のコンテンツ情報の中から1又は2以上のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【0007】
請求項2の発明は、二次元のコードを撮影してデコードすることにより取得される接続情報に基づいてアクセスしてきた端末に対してコンテンツを配信するサーバーであって、前記端末がアクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を開始し、その結果に基づき複数のコンテンツ情報の中から所定のコンテンツ情報を特定して、前記特定したコンテンツ情報に所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを前記端末に配信することを特徴とするコンテンツ配信サーバーを提供する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1又は2の発明によれば、二次元のコードで示される接続情報に基づきアクセスした端末に対して、アクセスしたことをトリガーとしてくじ引き処理を行い、その結果に基づき複数のコンテンツ情報から所定のコンテンツ情報を無作為抽出的に特定し、これに所定の付加情報が付加された配信用コンテンツを配信するので、端末のユーザーがアクセスする度に配信用コンテンツの内容が自動的かつランダムに切り替わる。これによりユーザーが再度アクセスするインセンティブが働き易くなり、繰り返しアクセスされる回数を増やすことができる。結果として、同時配信される付加情報も繰り返し表示され、ユーザーにおける付加情報の認知度が高められるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】コンテンツ配信システムの構成を示すブロック図。
図2】コンテンツ配信システムにおける配信処理を示すフローチャート。
図3】モバイル端末における表示画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態を図面参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムについてハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2は、コンテンツ配信システムにおいて、端末によるサーバーへの接続情報取得から、サーバーによる端末への配信用コンテンツの配信処理まで示すフローチャートである。図3は、端末に配信されるコンテンツの表示例である。
【0011】
(コンテンツ配信システムのハードウェア構成)
本実施形態に係るコンテンツ配信システムでは、図1に示すように、コンテンツ配信サーバー(以下、単に「サーバー」という。)1とモバイル端末(以下、単に「端末」という。)2がインターネット3を介して接続可能とされている。端末2のユーザー(以下、単に「ユーザー」という。)がサーバー1にアクセスするための接続情報(URL)は、QRコード(登録商標)としてエンコードされトイレットペーパー4の長手方向において繰り返し現れるように印刷表示されている。ユーザーが端末2を用いてサーバー1への接続情報を取得して、それに基づきサーバー1に送信リクエストを送信するアクセスをすると、当該アクセスをトリガーとして、サーバー1が記憶している複数種類のおみくじ情報(複数種類のコンテンツ情報)から1種類のおみくじ情報(1種類のコンテンツ情報)を無作為抽出的に特定するための電子的なくじ引き処理を行い、特定した1種類のおみくじ情報に所定の広告情報(付加情報)を組み合わせるように付加した配信用コンテンツを生成して、生成した配信用コンテンツを端末2へ配信する。これによりユーザーは、QRコードを利用してサーバー1に接続するだけで、電子的にくじ引きしたおみくじ情報を含むコンテンツを自らの端末2で見ることができる。
【0012】
サーバー1は、図1に示すように、サーバー内における各種処理を行う制御部11と、上述した複数種類のおみくじ情報、所定の広告情報、その他の各種情報及び各種処理を実行するためのプログラム類を記憶する記憶部12と、インターネット3に接続し端末2から送信リクエストを受信し、端末2にコンテンツを送信するための通信部13を備える。サーバー1には、サーバー管理者の操作に応じた操作信号を制御部11に対して出力し、記憶部12に記憶された各種情報やプログラム類の追加・変更・更新等の操作を行えるキーボードやマウス等の入力デバイスである操作部や、操作内容等をモニターする表示部も備えるが、図1では省略している。記憶部11のおみくじ情報は、「吉凶」(具体的には大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶、大凶)及び「アドバイス」等のデータを組み合わせてなり、複数種類(N種類)設定されており、1~Nの追番が付けられている。広告情報は、宣伝対象となる商品・サービスに関する「取引オファー」「内容説明」「取引条件」及び「問合せ先」等のデータを含んでなる。なお、記憶部11において記憶されているコンテンツ情報や付加情報は、サーバー1内でなく、インターネット3で接続される外部記憶装置に記憶させても良い。
【0013】
端末2は、スマートフォンで、撮影部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、記憶部25と、制御部26を備える。撮影部21は、CMOSセンサー等の撮影素子を備えるカメラとこれを制御するカメラ制御部を有し、トイレットペーパー4のQRコードを撮影可能である。表示部22は、液晶や有機ELのパネルでカメラ撮影や配信コンテンツ閲覧のモニターとなる。操作部22は、操作ボタンや表示部22と一体のタッチパネルで、ユーザー操作に応じた操作信号を制御部26に出力する。通信部24は、端末2がインターネット3へ接続するための接続回路で、サーバー1へ送信リクエストを送信し、サーバー1から配信用コンテンツを受信する。記憶部25は、各種処理を実行するためのプログラム類や各種データ、サーバー1から受信したコンテンツ等のデータを記憶する。制御部26は端末2内における各種処理を実行する。
【0014】
トイレットペーパー4は、上述のとおり、サーバー1への接続情報をエンコードしたQRコードが印刷されている。具体的には、図1左側に示すように、長手方向において一定間隔で設けられる切取用のミシン目41で、一定長さに区切られる1カットに1カ所ずつ印刷されている。図1の例では、1か所に複数(3つ)の異なるQRコードが印刷され、ユーザーが利用するQRコードにより異なるサーバーにアクセスできる。例えば各サーバー間で配信するおみくじ情報や広告情報等の内容を変えて、ユーザーに飽きずに繰り返しアクセスさせるよう促したり、広告効率を高めたりすることができる。すなわち、このコンテンツ配信システムでは3台の異なるサーバーが設置されているが、各サーバーの構成及び処理の仕方は相互に同じであるから、サーバー1以外の他のサーバー2台については図示及び説明を省略する。
【0015】
(コンテンツ配信システムによる配信処理)
図2は、サーバー1と端末2がインターネット3を介して行うコンテンツの配信処理を示し、「コンテンツ配信サーバー」と表示した右側部分がサーバー1において実行される処理を表し、「モバイル端末」と表示した左側部分が端末2において実行される処理を表す。これらの処理は、ユーザーがトイレ使用時における隙間時間を利用して、そこに設置されているトイレットペーパー4に印刷されたQRコードの1つを端末2の搭載カメラで撮影することにより開始する(ステップM1)。QRコードはデコードされて(ステップM2)、サーバー1への接続情報が取得され(ステップM3)、インターネット3を介してサーバー1に送信リクエストを送信することによりアクセスする(ステップM4)。なお、QRコード撮影からアクセスまでの操作については、スマートフォンに標準インストールされたブラウザで容易に実行することができる。
【0016】
サーバー2は、端末2からの送信リクエストの受信(アクセス)を待機しており(ステップS1、S2)、アクセスされたこと(ステップS2のYES)をトリガーとして、おみくじの電子的なくじ引き処理を開始する。具体的には乱数生成器となるプログラムを起動する(ステップS3)。このプログラムは従来公知のもので、予め指定した個数の乱数を生成可能で、ここではN種類のおみくじ情報から、1種類のおみくじ情報を無作為抽出的に選択するため、1~NのN個の整数から任意の整数を生成するように設定している。なお、制御部11により実行するプログラムに代えてハードウェアからなる乱数生成器を用いても良い。くじ引き処理としては、乱数生成器の起動に引き続いて、生成された乱数(1~Nの何れかの数字)を取得し(ステップS6)、その乱数に基づいて複数種類のおみくじ情報から1種類のおみくじ情報を選択取得する処理が行われる(ステップS7)。すなわち、生成された乱数と一致する追番を付されたおみくじ情報(乱数が「2」なら、図1において追番No.が「2」のおみくじ情報)が取得される。
【0017】
但し、図2のフローチャートでは、ステップS6、S7に先立ち、ユーザーに対して、図3の左側に示すようにおみくじ箱が振られる様子を示すアニメーションGIFの動画を端末2に送信し(ステップS4)、それを受信待機している端末2の表示部22に表示する(ステップM5~M7)と共にその表示を所定時間行わせるようにタイマーを作動させる(ステップS5)。コンテンツの配信前に待ち時間を設けておみくじ箱が振られる動画を見せることで、実際におみくじ箱で引くような楽しみをユーザーに与えるためである。なお、アニメーションGIF送信やタイマー作動のタイミングは、端末2からアクセスがあった後、配信コンテンツを送信するまでの間で順番を入れ替えても良い。
【0018】
おみくじ情報を選択取得する(ステップS7)と、これに広告情報を組み合わせるように付加して配信用コンテンツを生成する処理を実行する(ステップS8)。配信用コンテンツは、図3の右側に示すように、予めフォーマットが決められており、フォーマットで設定されている表示欄に、選択したおみくじ情報と、それに加えて広告情報の内容を填め込むことにより生成される。広告情報の1種類であれば、予め広告情報の内容を填め込んだフォーマットを設定して、それにおみくじ情報を填め込むことにより、おみくじ情報に広告情報を付加するようにしても良い。ステップS7で生成した配信用コンテンツは、おみくじ箱が振られる動画を表示している端末2に送信される(ステップS9)。
【0019】
端末2は、配信用コンテンツを受信する(ステップM8のYES)と、それまで表示していたアニメーション動画に代えて、おみくじ情報を含む配信用コンテンツの内容を画面表示する。そして、ユーザーは端末2の表示部22に表示されたおみくじ情報を見られるが、その際に付加されている広告情報も見られるようになる。なお、ユーザーが再び同じバーコードを撮影してサーバー1にアクセスすると、N種類あるおみくじ情報の中から無作為抽出的に1種類のおみくじ情報が選択されて表示される。全く同じ情報が表示される可能性もあるが、大抵の場合は異なるおみくじ情報が表示されるため、ユーザーがすぐに飽きることがなくなり、アクセスを繰り返し、その度に同じ広告情報を目にすることで、高い広告効果を得ることが期待される。
【0020】
(本実施形態の変形例)
上記実施形態において、コンテンツ配信元となるサーバー1から端末2に配信する配信コンテンツは、くじ引き処理により複数種類のおみくじ情報から無作為抽出的に選択された1種類のおみくじ情報に所定の広告情報を付加して生成したが、おみくじ情報に代わるコンテンツ情報や、広告情報に代わる付加情報を用いても良い。コンテンツ情報としては、例えば占い情報(例えば「タロットカード」とその解説)、ノウハウ情報(例えば「暮らしの知恵」とその活用法)、キャラクター情報(例えば「アニメ等の登場人物」とその紹介)等を採用しても良い。また、付加情報としては、催事情報(例えば「地域イベント」とその日時、内容、申込方法、申込先)、求人情報(例えば「アルバイト募集」とその仕事内容、条件、応募先)等を用いても良い。また、上記実施形態では、異なるQRコードを利用すれば、異なるサーバーにアクセスされることとしたが、これに代えて、同じサーバー内に設定された異なるコンテンツ配信元(例えば複数種類のコンテンツ情報の構成や内容が相互に異なる配信元)にアクセスされるようにしても良い。
【0021】
上記実施形態において、サーバー1から端末2に配信する配信用コンテンツは、画像情報のみでなく、音声情報を加えたものとして、スピーカーを備える端末であれば、コンテンツ画像の表示と音声出力がなされるようにしても良い。配信用コンテンツの配信前に待ち時間を設けてユーザーに楽しんでもらうためのアニメーションGIFについても、画像表示のみ行うものに限らず、画像表示と音声出力を組み合わせたものとしても良い。また、ユーザーの端末はスマートフォンに限らず、タブレット、携帯ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末のほか、QRコードを撮影しデコードしてサーバー1にアクセスし、サーバー1から送信されてくる配信用コンテンツを閲覧できる機能を有するものであればその他の通信端末でも良い。
【0022】
上記実施形態では、トイレットペーパー4にQRコードを印刷表示することとしたが、サーバーへの接続情報をエンコード可能で、端末により撮影・デコードされることが可能であれば、他の規格の2次元コードを利用することとしても良い。上記実施形態では、1か所に異なる2次元コード(アクセス情報)を並べて表示したが、同じ2次元コードを複数個並べて表示して、同じコンテンツ配信元にアクセスされるようにしても良い。上記実施形態では、2次元コードをトイレットペーパーに表示したが、レストランのメニュー、ランチョンマット、テーブル等、公共・商業施設のベンチ、柱、壁、案内板等、ティッシュペーパー、チラシ等の配布物など、様々な物に表示することができる。コードの表示方法も物品に直接印刷するものに限らず、コードが印刷されたラベル類を貼付することとしても良い。その他、本発明はその要旨を変更しない範囲で種々変更することができる。
【符号の説明】
【0023】
1 コンテンツ配信サーバー
2 モバイル端末
3 インターネット
4 トイレットペーパー