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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061422
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】撹拌装置
(51)【国際特許分類】
   B01F 27/90 20220101AFI20230425BHJP
   B01F 27/808 20220101ALI20230425BHJP
   B01F 35/10 20220101ALI20230425BHJP
【FI】
B01F7/18 B
B01F7/16 E
B01F15/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171293
(22)【出願日】2021-10-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】592205148
【氏名又は名称】みづほ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100195752
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 一正
(72)【発明者】
【氏名】荒島 正彦
(72)【発明者】
【氏名】榎本 康孝
【テーマコード(参考)】
4G037
4G078
【Fターム(参考)】
4G037DA14
4G037DA15
4G037EA04
4G078AA17
4G078BA05
4G078BA09
4G078CA09
4G078CA13
4G078DA01
4G078DA21
4G078DA28
4G078DB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】タンク内の上下水流による撹拌により剪断することで、乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成するとともに、クリーニングが容易な撹拌装置を提供する。
【解決手段】液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、当該原料を格納するタンク1と、前記タンクの上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフト2に取付けられて回転可能な羽根状のミキサー3と、前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパー8と、前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備えたことを特徴とする撹拌装置とした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、
当該原料を格納するタンクと、
前記タンク内の上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフトに取付けられて回転可能な羽根状のミキサーと、
前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパーと、
前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備えたことを特徴とする撹拌装置。
【請求項2】
前記ケースディスパーは、側面から突出した前記ディスパー羽根を有するとともに、液体又は液体と固形物との混合体が通過する液流孔を上面に有していることを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記ケースディスパー及び前記タービン羽根は、それぞれ時計方向又は反時計方向に回転可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撹拌装置。
【請求項4】
前記タービン羽根の回転方向は前記ケースディスパーの回転方向とは逆方向に回転することを特徴とする請求項1―3のいずれかに記載の撹拌装置。
【請求項5】
洗浄水を前記タンク内に注入可能な洗浄用弁口を前記タンクの底部に備えたことを特徴とする請求項1-4のいずれかに記載の撹拌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク内の上下方向の撹拌水流を改善した撹拌装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧品、食品、化学品、又は医薬品における液体又は液体と固形物の混合体を原料として微細化し撹拌するために撹拌装置が用いられている。撹拌装置は、回転軸に設けられた回転羽根が回転して原料を撹拌する略円筒状のタンクと当該回転軸を回転させるための駆動部等からなっている。
【0003】
従来の撹拌機におけるタンク内の撹拌水流は水平方向(撹拌羽根の旋回方向)が中心で、上下方向への水流不足による撹拌不足が懸念されている。
【0004】
特許文献1には、タンクの外部に還流パイプを設置してタンク底部から上部へと水を導いて上下方向の水流を改善した撹拌装置の構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許文献1:特開2019-198813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の撹拌装置は、還流パイプ内のクリーニングが困難という問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決して、タンク内の上下水流による撹拌により剪断することで、乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成するとともに、クリーニングが容易な撹拌装置とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、
当該原料を格納するタンクと、
前記タンク内の上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフトに取付けられて回転可能な羽根状のミキサーと、
前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパーと、
前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備えたことを特徴とする撹拌装置を提供するものである。
【0009】
この構成により、タンク内の上下水流による撹拌により剪断することで、乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成するとともに、還流パイプを備えないためクリーニングが容易な撹拌装置とすることができる。
【0010】
撹拌装置であって、前記ケースディスパーは、側面から突出した前記ディスパー羽根を有するとともに、液体又は液体と固形物との混合体が通過する液流孔を上面に有している構成としてもよい。
【0011】
この構成により、ケースディスパー外側面に設けたディスパー羽根による撹拌、及びケースディスパー内のタービン羽根による液流が液流孔を通過することにより、上下水流による撹拌を改善するとともに、固体粒子がディスパー羽根に接触することで、衝撃力による均質な微細化を図ることができる。
【0012】
撹拌装置であって、前記ケースディスパー及び前記タービン羽根は、それぞれ時計方向又は反時計方向に回転可能である構成してもよい。
【0013】
この構成により、ケースディスパー外側面に設けたディスパー羽根、及びケースディスパー本体部の内部に設けたタービン羽根により、さらに、上下水流による撹拌を改善することができるとともに、ケースディスパー内面とタービン羽根との狭い間隔により、強力な剪断力や衝撃力によって均質で微細な液滴を生成することができる。
【0014】
撹拌装置であって、前記タービン羽根の回転方向は前記ケースディスパーの回転方向とは逆方向に回転する構成としてもよい。
【0015】
この構成により、さらに、上下水流による撹拌を改善することができるとともに、ケースディスパー内面とタービン羽根との狭い間隔により、強力な剪断力や衝撃力によって均質で微細な液滴を生成することができる。
【0016】
撹拌装置であって、洗浄水を前記タンク内に注入可能な洗浄用弁口を前記タンクの底部に備えた構成としてもよい。
【0017】
この構成により、羽根状のミキサーに対する下方からの洗浄力を強化することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の撹拌装置により、タンク内の上下水流による撹拌により剪断することで、乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成するとともに、還流パイプを備えないためクリーニングを容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例1における撹拌装置を説明する図である。
図2】本発明の実施例1におけるケースディスパーを説明する図である。
図3】本発明の実施例1におけるタービンケースを説明する図である。
図4】本発明の実施例1におけるタービン羽根を説明する図である。
図5】本発明の実施例1におけるホモスタンドを説明する図である。
図6】本発明の実施例1におけるディスパー羽根を説明する図である。
図7】本発明の実施例1におけるタービン羽根の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0020】
本発明の実施例1の撹拌装置について、図1図6を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1における撹拌装置を説明する図である。図2は、本発明の実施例1におけるケースディスパーを説明する図であり、(a)は隙間l1を示し、(b)は隙間l2を示す。図3は、本発明の実施例1におけるタービンケースを説明する図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。図4は、本発明の実施例1におけるタービン羽根を説明する図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。図5は、本発明の実施例1におけるホモスタンドを説明する図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。図6は、本発明の実施例1におけるディスパー羽根を説明する図である。
【0021】
実施例1における撹拌装置100は、ステンレスからなり略円筒形状でありながら底面と天面とは緩やかに突出した形状のタンク1を備えている。タンク1の天面には、撹拌する一方の原料を投入する原料A投入口6と撹拌する他方の原料を投入する原料B投入口7とを有している。また、タンク1内の上部である天面中心から底部の底面に向けた方向に回転シャフト2が設けられている。また、回転シャフト2に水平方向に羽根状のミキサー3を上下方向に3か所取付けている。さらに、タンク1内の側面との間で液体を掻きとるための樹脂で構成されたスクレーパー5を保持するアンカー羽根4が上部から下部に向けて2ヶ所に回転可能に設けられている。
【0022】
回転シャフト2は、タンク1外に設けた図示しないモーターにより回転駆動される。回転シャフト2が回転駆動されることで、ミキサー3が水平方向に回転してタンク1内の原料を撹拌する。また、アンカー羽根4も別の図示しない駆動源により水平方向に回転駆動される。アンカー羽根4はミキサー3とは反対方向に回転することができ、これにより水平方向の撹拌が行われるとともに、タンク1内の内壁においてスクレーパー5が液体を掻きとることができる。
【0023】
なお、実施例1においては、羽根状のミキサー3を上下方向に3か所設けるようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、2ヶ所でもよいし、4ヶ所以上であってもよく、撹拌する原料に応じた最適な数のミキサーを設ければよい。また。実施例1においては、アンカー羽根4を2ヶ所に設けるようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、1ヶ所でもよいし、3ヶ所以上であってもよいし、又はなくてもよい。
【0024】
タンク1内の底部にはいずれもステンレスからなるディスパー羽根82を備えたケースディスパー8を回転可能に備えている。ケースディスパー8は、全体としてお椀を伏せたような略円錐台の形状で上面には液体が通過する液流孔を有し、外側面に突出するようにディスパー羽根82を有している。また、ケースディスパー8の内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なステンレスからなるタービン羽根83を備えている。
【0025】
なお、実施例1においては、ケースディスパー8は、全体としてお椀を伏せたような略円錐台の形状としたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、略円筒状としてもよいし、略四角柱状や略多角柱状でもよく、タービン羽根83を内蔵することができれば任意の形状とすることができる。
【0026】
ケースディスパー8の構造を詳しく説明する。タービンケース81は略円錐台形状をなし、上面には液体が通過する液流孔811(811a、811b、811c、811d)が貫通して設けられている。4個の液流孔811(811a、811b、811c、811d)は、長円形で長円部分はわずかに円弧形状を有している(図3(a)参照)。タービンケース81の内部には、図3(b)に示すように、空洞が設けられ、その内部にタービン羽根83が回転可能に収納されている。タービン羽根83は、下部シャフト84に螺着され、図示しないモーターにより上から見て時計方向又は反時計方向に回転可能とされている。タービン羽根83は、上からみて反時計方向に回転することで下から上へと液流を起こすことができ、逆に上から見て時計方向に回転することで上から下へと液流を起こすことができるように羽根形状が構成されている(図4(a)、図7参照)。つまり、タービン羽根83は、円筒部の周囲に4個の水切羽根831(831a、831b、831c、831d)が設けられ、水切羽根831(831a、831b、831c、831d)は前記円筒部の上から下へと斜めに構成され、回転方向に基づき、効率よく下から上へ、又は上から下へと液流を発生させることができる。
【0027】
なお、実施例1においては、4個の液流孔811(811a、811b、811c、811d)は、長円形で長円部分はわずかに円弧形状を有している形状としたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、液流孔811は3個以下でもよいし5個以上であってもよい。また、長円形で長円部分はわずかに円弧形状を有していなくてもよく、液流が通過できれば任意の形状と個数であってよい。
【0028】
タービンケース81は下端部においてスタンド用ボルト孔812(812a、812b、812c、812d)にホモスタンド85が螺着されており、このホモスタンド85の下端部においてディスパー用ボルト孔851(851a、851b、851c、851d)にディスパー羽根82のディスパー羽根取付孔823(823a、823b、823c、823d)が螺着されている。これにより、ディスパー羽根82は、図示しない回転軸によりタービンケース81と一体に時計方向又は反時計方向に回転可能とされている。ディスパー羽根82は、略円形をした板状であり、円周端部に爪を斜めに立てて上向羽根821(821a、821b、821c、821d、821e、821f、821g、821h、821i)と、下向羽根822(822a、822b、822c、822d、822e、822f、822g、822h、822i)とを交互に備えている。そして、ディスパー羽根82が上から見て時計方向に回転することで液流を拡散させる渦流を発生させ、逆に上から見て反時計方向に回転することで液流を中心方向に収束させる渦流を発生することができる。なお、ディスパー羽根82は、容易に表裏を反転して取付けることができるため、液流は望ましい方向に切替えることができる。
【0029】
このように、ケースディスパー8は時計方向又は反時計方向に回転可能なディスパー羽根82と、時計方向又は反時計方向に回転可能なタービン羽根83を備え、それぞれ単独にいずれかの方向に回転可能である。すなわち、ディスパー羽根82とタービン羽根83とをともに時計方向に回転させると、下から上への液流を起こしながら中心から外側に向けて拡散する液流とすることができる。また、ディスパー羽根82とタービン羽根83とをともに反時計方向に回転させると、上から下への液流を起こしながら外側から中心に向けて収束する液流とすることができる。さらに、ディスパー羽根82を時計方向、タービン羽根83を反時計方向に回転させると、上から下への液流を起こしながら中心から外側に向けて拡散する液流とすることができる。また、ディスパー羽根82を反時計方向、タービン羽根83を時計方向に回転させると、下から上への液流を起こしながら外側から中心に向けて収束する液流とすることができる。
【0030】
上述したディスパー羽根82とタービン羽根83の回転方向は、原料の種類により選択可能である。タービン羽根83は、下から上への液流、又は上から下への液流を起こして液体及び固形物が液流孔811(811a、811b、811c、811d)を通過するとともに、タービン羽根83端部とタービンケース81内面との隙間l1(図2(a)参照。)と、隙間l2(図2(b)参照。)が狭く設定されており、これらの隙間l1及びl2にて固形物をすり潰して上方又は下方に押し出すことができる。実施例1においては、隙間l1=1mm、隙間l2=0.5mmに設定しているが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、隙間l1=隙間l2=0.5mmに設定してもよいし、隙間l1=0.5mm、隙間l2=1mmに設定してもよく、原料の種類に応じて任意の隙間に設定できる。
【0031】
ディスパー羽根82は上述のように、中心から外側に向けて拡散する液流、又は外側から中心に向けて収束する渦流とすることができ、これにより、粉体をタンク1内に拡散することができ、タンク1の底部に固形物が滞留することを防止するとともに、粉体の均一化を図ることができる。
【0032】
タンク1で撹拌する原料は、例えば、化粧品原料、食品原料、化学品原料、又は医薬品原料から別の異なる原料へと頻繁に変更される場合があり、その際にタンク1内のクリーニングは非常に重要である。実施例1においては、還流パイプを備えていないため還流パイプ内のクリーニングが不要でタンクのクリーニングを簡単に速く済ませることができる。また、タンク1の底面に洗浄水をタンク1内に注入可能な洗浄用弁口9をタンク1の底部に備えることにより、従来は、タンク1の
蓋固定部10を開錠して、上部の蓋を外して上部から洗浄するのみであったが、タンク1の底部から洗浄水を注入してミキサー3やアンカー羽根4の底面をクリーニングすることが可能である。
【0033】
このように、実施例1においては、液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、 当該原料を格納するタンクと、 前記タンク内の上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフトに取付けられて回転可能な羽根状のミキサーと、 前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパーと、 前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備えたことを特徴とする撹拌装置により、タンク内の上下水流による撹拌を改善するとともに、クリーニングを容易とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明における撹拌装置は、液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する分野に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1:タンク 2:回転シャフト 3:ミキサー 4:アンカー羽根 5:スクレーパー 6:原料A投入口 7:原料B投入口 8:ケースディスパー 9:洗浄用弁口 81:タービンケース 82:ディスパー羽根 83:タービン羽根 84:下部シャフト 85:ホモスタンド 811(811a、811b、811c、811d):液流孔 812(812a、812b、812c、812d):スタンド用ボルト孔 831(831a、831b、831c、831d):水切羽根 851(851a、851b、851c、851d):ディスパー用ボルト孔 821(821a、821b、821c、821d、821e、821f、821g、821h、821i):上向羽根 822(822a、822b、822c、822d、822e、822f、822g、822h、822i):下向羽根 823(823a、823b、823c、823d):ディスパー羽根取付孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-12-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、
当該原料を格納するタンクと、
前記タンク内の上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフトに取付けられて回転可能な羽根状のミキサーと、
前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパーと、
前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備え
前記ケースディスパーは、側面から突出した前記ディスパー羽根を有するとともに、液体又は液体と固形物との混合体が通過する液流孔を上面に有していることを特徴とする撹拌装置。
【請求項2】
前記ケースディスパー及び前記タービン羽根は、それぞれ時計方向又は反時計方向に回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記タービン羽根の回転方向は前記ケースディスパーの回転方向とは逆方向に回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の撹拌装置。
【請求項4】
洗浄水を前記タンク内に注入可能な洗浄用弁口を前記タンクの底部に備えたことを特徴とする請求項1-のいずれかに記載の撹拌装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、液体、又は液体と固形物の混合体を原料として撹拌する撹拌装置であって、
当該原料を格納するタンクと、
前記タンク内の上部から底部に向けた方向に設けられた回転シャフトに取付けられて回転可能な羽根状のミキサーと、
前記タンク内の底部に設けられて、ディスパー羽根を備えて回転可能なケースディスパーと、
前記ケースディスパーの内部に設けられ、当該ケースディスパーとは独立して回転可能なタービン羽根と、を備え
前記ケースディスパーは、側面から突出した前記ディスパー羽根を有するとともに、液体又は液体と固形物との混合体が通過する液流孔を上面に有していることを特徴とする撹拌装置を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
この構成により、タンク内の上下水流による撹拌により剪断することで、乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成するとともに、還流パイプを備えないためクリーニングが容易な撹拌装置とすることができる。
また、ケースディスパー外側面に設けたディスパー羽根による撹拌、及びケースディスパー内のタービン羽根による液流が液流孔を通過することにより、上下水流による撹拌を改善するとともに、固体粒子がディスパー羽根に接触することで、衝撃力による均質な微細化を図ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】