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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061458
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】警備員予約管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1093 20230101AFI20230425BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20230425BHJP
【FI】
G06Q10/10 344
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171351
(22)【出願日】2021-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】518142018
【氏名又は名称】セキュリティスタッフ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(72)【発明者】
【氏名】梅本 和希
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】所属する警備員に警備現場のデータのみならず、集合場所に関するデータをも提供することのできる警備員予約管理システムを提供する。
【解決手段】警備員予約管理システム1は、依頼者が入力端末30にて現場情報データと集合場所情報データとを入力すると、選定された出力端末40には、現場情報と集合場所情報とが出力される。特に出力端末40において集合場所出力部で集合場所が表示され、集合時間出力部で集合時間が表示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約管理制御手段と、
所定のネットワーク回線を介して前記予約管理制御手段に所定の情報に係る情報データを入力するための入力端末と、
前記予約管理制御手段から所定のネットワーク回線を介して送信された前記情報データに係る情報が出力される出力端末と、
を具備し、
前記情報データは、
警備員が警備業務を行う警備現場に係る現場情報データと、
警備業務開始時間前に警備員が集合するための場所であって前記警備現場と同じ又は別の場所である集合場所に係る集合場所情報データと、
を含み、
前記現場情報データには、前記警備現場の位置情報が対応する現場位置データ、前記警備現場に対して予め定められた名称が対応する名称データ、警備業務開始日時と警備業務終了日時とを有する日時情報が対応する警備業務日時データ、及び当該警備現場で警備業務を行う警備員の人数が対応する募集人数データが含まれており、
前記集合場所情報データには、前記集合場所の位置情報が対応する集合場所位置データ、及び前記集合場所に集合する日時を有する日時情報が対応する集合日時データが含まれており、
前記予約管理制御手段は、
前記入力端末から入力された前記情報データを記憶する入力情報記憶手段と、
前記入力情報記憶手段に記憶された情報データに基づいて当該情報データに係る情報を前記出力端末で出力する出力制御手段と、
を具備する
ことを特徴とする警備員予約管理システム。
【請求項2】
前記出力端末は、複数の警備員が個別に保有する複数の出力端末で構成されており、
前記予約管理制御手段は、
前記入力情報記憶手段に記憶された前記情報データにおける募集人数データに対応する人数に基づいた数の出力端末を、前記入力情報記憶手段に記憶された情報データの警備業務日時データに基づいて前記複数の出力端末から選定する制御内容を具備する出力端末選定制御手段を備え、
前記出力制御手段は、前記入力情報記憶手段に記憶された情報データに基づいて当該情報データに係る情報を、前記出力端末選定制御手段が選定した出力端末で出力する
請求項1に記載の警備員予約管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、依頼者から入力された依頼内容に沿って警備会社が当該警備会社に所属する警備員に警備現場の情報を提供する警備員予約管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、被用者の就業予定を示す情報をユーザ端末に配信する就業管理システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-282974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般的に警備会社においては、あらかじめ複数の警備員が所属しており、依頼者から求められた現場に必要数の警備員を提供して交通誘導警備、施設常駐警備、イベント警備、又は駐車場警備等の業務に対応している。ここで警備会社から警備員に対して事前に伝達される情報としては、日時や警備現場の位置情報などが含まれている。
【0005】
ところで、当日に警備員が指定の警備現場にて警備業務を行うにあたり、警備現場の位置情報(住所やビル名等)に加えて、あらかじめ定められた集合場所と集合時間という情報も極めて重要となる。この集合場所では、警備業務を行う前に警備員が集合して所要の打ち合わせや準備等を行う場所となる。
【0006】
しかしながら、この集合場所は常に警備現場の住所と一致しているとは限られず、例えば数日間にわたって一つの現場で警備業務を行うにもかかわらず、日によって集合場所が異なってくる場合もあり、総じて、集合場所に関する情報の伝達には、警備会社や警備員に加え、依頼者にとっても混乱を生じることが多い。このような事情においては、従来の就業管理システムでは十分に対応できない問題がある。
【0007】
そこで本発明は、事前に伝達すべき情報に混乱が生じてしまうことを防止することができる警備員予約管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、予約管理制御手段と、所定のネットワーク回線を介して前記予約管理制御手段に所定の情報に係る情報データを入力するための入力端末と、前記予約管理制御手段から所定のネットワーク回線を介して送信された前記情報データに係る情報が出力される出力端末と、を具備し、前記情報データは、警備員が警備業務を行う警備現場に係る現場情報データと、警備業務開始時間前に警備員が集合するための場所であって前記警備現場と同じ又は別の場所である集合場所に係る集合場所情報データと、を含み、前記現場情報データには、前記警備現場の位置情報が対応する現場位置データ、前記警備現場に対して予め定められた名称が対応する名称データ、警備業務開始日時と警備業務終了日時とを有する日時情報が対応する警備業務日時データ、及び当該警備現場で警備業務を行う警備員の人数が対応する募集人数データが含まれており、前記集合場所情報データには、前記集合場所の位置情報が対応する集合場所位置データ、及び前記集合場所に集合する日時を有する日時情報が対応する集合日時データが含まれており、前記予約管理制御手段は、前記入力端末から入力された前記情報データを記憶する入力情報記憶手段と、
前記入力情報記憶手段に記憶された情報データに基づいて当該情報データに係る情報を前記出力端末で出力する出力制御手段と、を具備することを特徴とする警備員予約管理システムである。
【0009】
かかる構成にあっては、出力端末に出力される情報に、集合場所に関する情報が含まれており、前記出力端末を介して警備員は集合場所に関する情報を適切に確認することができる。これにより、特に警備現場とは異なる場所で集合する場合においても、混乱を適切に抑制することができる。また、入力端末から入力履歴を確認可能とした場合には、依頼者もすぐに集合場所に関する情報を確認することができる。
【0010】
また、前記出力端末は、複数の警備員が個別に保有する複数の出力端末で構成されており、前記予約管理制御手段は、前記入力情報記憶手段に記憶された前記情報データにおける募集人数データに対応する人数に基づいた数の出力端末を、前記入力情報記憶手段に記憶された情報データの警備業務日時データに基づいて前記複数の出力端末から選定する出力端末選定制御手段を備え、前記出力制御手段は、前記入力情報記憶手段に記憶された情報データに基づいて当該情報データに係る情報を、前記出力端末選定制御手段が選定した出力端末で出力するようにしてもよい。
【0011】
かかる構成とすることにより、所要の警備現場に関係する警備員にのみ必要な情報を提供することが可能となり、無駄のない適切な情報伝達が可能となる。また、仮に集合場所が直前に変更されたり頻繁に変更されたりする場合があっても、警備会社、関係する警備員、及び依頼者にとっても情報の混乱が生じることを防止することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の警備員予約管理システムは、集合場所に関する情報の混乱を適切に防止することができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】警備員予約管理システムの説明図である。
図2】管理サーバのブロック図である。
図3】警備員予約管理システムにおける依頼画面の説明図である。
図4】警備員予約管理システムにおける勤務画面の説明図である。
図5】警備員予約管理システムにおけるカレンダー画像表示の説明図である。
図6】警備員予約管理システムにおける地図画像表示の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0015】
図1に示すように、警備員予約管理システム1は、管理サーバ20と複数の入力端末30と複数の出力端末40とを備えており、いずれの構成もネットワーク回線10に接続可能となっている。
【0016】
管理サーバ20は、警備員予約管理システム1の管理者が管理するものであり、管理者としては例えば警備員が所属する警備会社が相当する。
【0017】
入力端末30は、警備を依頼する依頼者が所持する端末である。また、入力端末30は、ネットワーク回線10を介して管理サーバ20へ情報の入力が可能とされている。
【0018】
出力端末40は、実際に警備にあたる警備員が所持する端末が含まれる。また、出力端末40は、ネットワーク回線10を介して管理サーバ20から送信された情報を出力することが可能とされている。なお、各警備員が所持する出力端末40は、警備員IDに基づいて警備員の個人と出力端末40とが個別に関連付けられて管理されている。
【0019】
さらに、図2に示すように管理サーバ20は、依頼情報管理部21と、警備員情報管理部22と、配置情報管理部23と、を備えている。
【0020】
ここで、依頼情報管理部21は、入力端末30から入力された依頼情報を所定のデータ形式で記憶し、記憶された依頼情報データを管理する制御内容を具備している。
【0021】
また、警備員情報管理部22は、出力端末40を所持する警備員の就労日時や休暇等の就労情報をデータ形式で記憶し、記憶された情報のデータを管理する制御内容を具備している。
【0022】
また、配置情報管理部23は、依頼情報管理部21に記憶された依頼情報のデータと、警備員情報管理部22に記憶された就労情報のデータとを照合して、依頼情報の条件に合致した就労情報に対応する警備員が所持する出力端末40を選定する制御内容を具備している。
【0023】
また、警備員の就労情報に変更が生じた場合には、警備員情報管理部22にて随時新しい情報に更新されて記憶保持される。
【0024】
次に、警備員予約管理システム1の使用態様を説明する。
【0025】
入力端末30には、図3に示すように、依頼画面51が表示可能となっており、この依頼画面51の表示内容に沿って依頼情報の入力が可能とされている。
【0026】
具体的に、依頼画面51には、警備現場の建物等の名称を用いて予め定められた現場名称を入力するための現場名称入力部52、警備現場の住所(位置情報)である現場住所を入力するための現場住所入力部53、警備業務の開始日時と終了日時とを含む警備業務日時を入力するための警備業務日時入力部54、事前に集合する場所の住所(位置情報)である集合場所を入力するための集合場所住所入力部55、集合時間を入力するための集合日時入力部56、及び募集人数を入力するための募集人数入力部57が設けられている。
【0027】
そして、依頼画面51より入力された依頼情報は、管理サーバ20の依頼情報管理部21にデータとして記憶される。具体的には、警備現場の住所が現場位置データとして記憶される。また、現場名称が名称データとして記憶される。また、警備業務日時が警備業務日時データとして記憶される。また、募集人数が募集人数データとして記憶される。また、集合場所の住所が集合場所位置データとして記憶される。また、集合日時が集合日時データとして記憶される。
【0028】
なお、現場住所入力部53や集合場所住所入力部55は、所定の地図情報が表示される画面を介して位置情報を指定することも可能である。
【0029】
次に、配置情報管理部23が、募集人数データに対応する数の出力端末40に上述の依頼情報を送信する。さらに詳述すると、配置情報管理部23は、警備員情報管理部22に記憶された就労情報のデータと、依頼情報管理部21に記憶された依頼情報とを照合して、すでに予定が入っている日時と依頼日時とが重複していない警備員(すなわち空きの警備員)の保有する出力端末40を選定する。また、選定過程では、現場住所や集合場所住所に近い地域(位置)にいる警備員の出力端末40を選定基準のひとつとしてもよい。そして、選定した出力端末40に、所要の依頼情報を送信する。
【0030】
また、これにより生じた就労情報の変更については、配置情報管理部23が警備員情報管理部22に指令して、新しい情報に更新させる。
【0031】
一方、出力端末40には、図4に示すような勤務画面71が表示されるところ、勤務画面71には、現場名称出力部62、現場住所出力部63、警備業務日時出力部64、集合場所出力部65、集合時間出力部66、及び配備人数(募集人数に対応)出力部67が設けられている。
【0032】
ここで、警備業務日時及び集合時間は、図5に示すように、カレンダー画像72として別表示され、日時が分かりやすく、また他の勤務等の情報も一度に表示させることによって視認性が高められている。
【0033】
また、集合場所は、図6に示すように、地図画像73として別表示され、出力端末40を所持する警備員にとって視認性が高められている。
【0034】
なお、入力端末30の依頼画面51に入力される依頼情報は変更可能とされており、例えば集合場所を変更した場合には即座に出力端末40に変更された旨の出力と変更された情報が表示可能とされている。もちろん依頼者は、入力した内容を入力履歴から再確認することも可能である。ここで、入力履歴の情報は、依頼情報管理部21から入力端末30に送信される構成としてもよい。
【0035】
このようにして、警備員予約管理システム1は、警備業務を行う現場に係る現場情報データのみならず、集合場所に係る集合場所情報データをも入力及び出力させることができるため、これら2種の情報を必要とする警備員の配置において非常に効率的に運用が可能となる。
【0036】
上記した実施例において、例えば入力端末30に依頼画面51を表示するにあたり、ログインID及びパスワードの入力を必要とする構成であってもよい。
【0037】
また、所定の警備業務開始日時に配備された勤務する警備員が、何らかの理由により当日に勤務することができなくなった場合には、キャンセル手続きを当該警備員の出力端末40から実行可能とし、そのキャンセル情報を受信した管理サーバ20は、別の出力端末40を選定した上で、その出力端末40に依頼情報を出力しなおす構成としてもよい。
【0038】
以下に、実施例の構成と特許請求の範囲に記載された構成との対応関係を説明する。
【0039】
上述の管理サーバ20により、本発明に係る予約管理制御手段が構成される。
【0040】
また、依頼情報管理部21により、本発明に係る入力情報記憶手段が構成される。また、配置情報管理部23により、本発明に係る出力端末選定制御手段と出力制御手段が構成される。
【0041】
また、現場名称に対応するデータにより、本発明に係る名称データが構成される。また、現場住所に対応するデータにより、本発明に係る現場位置データが構成される。また、警備業務日時に対応するデータにより、本発明に係る警備業務日時データが構成される。また、集合場所に対応するデータにより、本発明に係る集合場所位置データが構成される。また、集合日時情報に対応するデータにより、本発明に係る集合日時データが構成される。また、募集人数に対応するデータにより、本発明に係る募集人数データが構成される。
【0042】
さらに、上述の現場名称、現場住所、警備業務日時、及び募集人数に関する各データにより、本発明に係る現場情報データが構成される。また、集合場所、及び集合時間に関する各データにより、本発明に係る集合場所情報データが構成される。
【符号の説明】
【0043】
1 警備員予約管理システム
10 ネットワーク回線
20 管理サーバ
21 依頼情報管理部
22 警備員情報管理部
23 配置情報管理部
30 入力端末
40 出力端末
51 依頼画面
52 現場名称入力部
53 現場住所入力部
54 警備業務日時入力部
55 集合場所住所入力部
56 集合日時入力部
57 募集人数入力部
62 現場名称出力部
63 現場住所出力部
64 警備業務日時出力部
65 集合場所出力部
66 集合時間出力部
67 配備人数出力部
71 勤務画面
72 カレンダー画像
73 地図画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6