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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006152
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】接続端子、および、接続端子付電線
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/18 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
H01R4/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108596
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100117662
【弁理士】
【氏名又は名称】竹下 明男
(74)【代理人】
【識別番号】100103229
【弁理士】
【氏名又は名称】福市 朋弘
(72)【発明者】
【氏名】野村 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】鷲尾 和紘
【テーマコード(参考)】
5E085
【Fターム(参考)】
5E085BB02
5E085BB03
5E085BB12
5E085CC03
5E085DD14
5E085EE02
5E085FF01
5E085JJ50
(57)【要約】
【課題】電線の振動を抑制可能な接続端子および接続端子付電線を提供することを目的とする。
【解決手段】接続端子1は、ワイヤーバレル部11と、インシュレーションバレル部12と、トランジション部13とを備える。ワイヤーバレル部11は、芯線21と芯線21を覆う被覆部22とを有する電線20のうち被覆部22から露出した芯線21を圧着可能である。インシュレーションバレル部12は、被覆部22を圧着可能である。トランジション部13は、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12とを連結する。また、トランジション部13は、ワイヤーバレル部11およびインシュレーションバレル部12により圧着される電線20と対向する面S側に少なくとも一つの凸部15を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーバレル部と、インシュレーションバレル部と、トランジション部とを備える接続端子であって、
前記ワイヤーバレル部は、芯線と前記芯線を覆う被覆部とを有する電線のうち前記被覆部から露出した前記芯線を圧着可能であり、
前記インシュレーションバレル部は、前記被覆部を圧着可能であり、
前記トランジション部は、前記ワイヤーバレル部と前記インシュレーションバレル部とを連結し、かつ、前記ワイヤーバレル部および前記インシュレーションバレル部により圧着される前記電線と対向する面側に少なくとも一つの凸部を含む、接続端子。
【請求項2】
請求項1に記載の接続端子において、
前記トランジション部は、前記インシュレーションバレル部から前記ワイヤーバレル部に向かって、前記電線と対向する方向に徐々に傾斜する、接続端子。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の接続端子において、
前記凸部は、複数個である接続端子。
【請求項4】
請求項3に記載の接続端子において、
複数の前記凸部のうち、少なくとも二つの前記凸部は、当該接続端子の長手方向に垂直な同一平面に配置される接続端子。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の接続端子において、
複数の前記凸部のうち、少なくとも一つの前記凸部は、当該接続端子の長手方向において他の前記凸部と異なる位置に配置される接続端子。
【請求項6】
請求項3に記載の接続端子において、
当該接続端子の長手方向に垂直な同一平面において、3個以上の前記凸部が配置され、
3個以上の前記凸部の頂点を通過する仮想円の径は、前記電線の径と同等またはそれよりも小さい接続端子。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の接続端子と、前記接続端子に圧着された電線と、を備える接続端子付電線。
【請求項8】
請求項7に記載の接続端子付電線において、
前記芯線は、単芯線である接続端子付電線。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の接続端子付電線において、
前記凸部は、前記芯線または前記被覆部と当接する接続端子付電線。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接続端子、および、接続端子付電線に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車、OA機器、家電製品等の分野では、電気を送受信するための電線の接続部には、一般的に接続端子が用いられる。この接続端子は、被覆部から露出した芯線を圧着するワイヤーバレル部と、芯線を覆う被覆部を圧着するインシュレーションバレル部とを備える。このような接続端子として、例えば、特許文献1に記載の接続端子が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-67372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の端子は、導電性板材である金属板材をプレス加工等することにより形成された部材であり、相手側の電気的接続要素としての相手側導体と直接接触する相手側接続部とその相手側接続部と繋がる電線接続部とを備える。電線接続部は、先端側連結部、芯線圧着部、中間連結部及び被覆圧着部を備える。これらの先端側連結部、芯線圧着部、中間連結部及び被覆圧着部は、直線方向に沿って一列に並んで形成されている。ここで、電線の振動が芯線の圧着部に伝わり難くすることが要請されている。
【0005】
そこで、本開示は、電線の振動を、芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分に伝わり難くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の接続端子は、ワイヤーバレル部と、インシュレーションバレル部と、トランジション部とを備える接続端子であって、前記ワイヤーバレル部は、芯線と前記芯線を覆う被覆部とを有する電線のうち前記被覆部から露出した前記芯線を圧着可能であり、前記インシュレーションバレル部は、前記被覆部を圧着可能であり、前記トランジション部は、前記ワイヤーバレル部と前記インシュレーションバレル部とを連結し、かつ、前記ワイヤーバレル部および前記インシュレーションバレル部が圧着する前記電線と対向する面側に少なくとも一つの凸部を含む接続端子である。
【0007】
また、本開示の接続端子付電線は、ワイヤーバレル部と、インシュレーションバレル部と、トランジション部とを備える接続端子であって、前記ワイヤーバレル部は、芯線と前記芯線を覆う被覆部とを有する電線のうち前記被覆部から露出した前記芯線を圧着可能であり、前記インシュレーションバレル部は、前記被覆部を圧着可能であり、前記トランジション部は、前記ワイヤーバレル部と前記インシュレーションバレル部とを連結し、かつ、前記ワイヤーバレル部および前記インシュレーションバレル部が圧着する前記電線と対向する面側に少なくとも一つの凸部を含む接続端子と、前記接続端子に圧着された電線と、を備える接続端子付電線である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電線の振動を、ワイヤーバレル部に圧着された芯線に伝わり難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の実施形態1にかかる接続端子付電線を接続端子と電線とに分解して示す斜視図である。
図2図2は、本開示の実施形態1にかかる接続端子付電線の接続端子のワイヤーバレル部の第1突出部およびインシュレーションバレル部の第2突出部が折り曲げられた状態を示す説明図である。
図3図3は、本開示の実施形態1にかかる接続端子を示す背面図である。
図4図4は、図1におけるIV-IV断面を示す断面図である。
図5図5は、図1におけるV-V断面を示す断面図である。
図6図6は、本開示の実施形態2にかかる接続端子のトラジション部を拡大して示す部分拡大図である。
図7図7は、本開示の実施形態3にかかる接続端子のトラジション部を拡大して示す部分拡大図である。
図8図8は、本開示の実施形態3にかかる凸部を示す断面図である。
図9図9は、本開示の実施形態1の変形例にかかる接続端子付電線を接続端子と電線とに分解して示す斜視図である。
図10図10は、本開示の実施形態3の変形例にかかる接続端子を示す背面図である。
図11図11は複数の凸部の好ましい配置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0011】
本開示の接続端子および接続端子付電線は、次の通りである。
【0012】
(1)ワイヤーバレル部と、インシュレーションバレル部と、トランジション部とを備える接続端子であって、前記ワイヤーバレル部は、芯線と前記芯線を覆う被覆部とを有する電線のうち前記被覆部から露出した前記芯線を圧着可能であり、前記インシュレーションバレル部は、前記被覆部を圧着可能であり、前記トランジション部は、前記ワイヤーバレル部と前記インシュレーションバレル部とを連結し、かつ、前記ワイヤーバレル部および前記インシュレーションバレル部により圧着される前記電線と対向する面側に少なくとも一つの凸部を含む。
【0013】
この構成によれば、接続端子はトランジション部においても、少なくとも1つの凸部を電線に接触させることができる。この構成から、ワイヤーバレル部とインシュレーションバレル部との間に、電線の振動を抑制する部分を設けることができる。これにより、電線の芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動伝達が抑制される。
【0014】
(2)前記トランジション部は、前記インシュレーションバレル部から前記ワイヤーバレル部に向かって、前記電線と対向する方向に徐々に傾斜してもよい。
【0015】
この構成によれば、インシュレーションバレル部からワイヤーバレル部に向けて徐々に形状を変形させることができる。これにより、トランジション部において急な変化箇所が不要となる。徐々に傾斜するトランジション部には振動を抑制するための凸部が設けられる。
【0016】
(3)前記凸部は、複数個であってもよい。
【0017】
この構成によれば、電線において接続端子と接触する点がさらに増加する。これにより、芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動の伝達がさらに抑制される。
【0018】
(4)複数の前記凸部のうち、少なくとも二つの前記凸部は、当該接続端子の長手方向に垂直な同一平面において他の前記凸部と異なる位置に配置されてもよい。
【0019】
この構成によれば、所定平面において複数の凸部が電線と接触可能である。このため、接続端子において電線の振動が効果的に抑制される。
【0020】
(5)複数の前記凸部のうち、少なくとも一つの前記凸部は、当該接続端子の長手方向において他の前記凸部と異なる位置に配置されてもよい。
【0021】
この構成によれば、電線の長手方向において分散する複数箇所で複数の凸部が電線と接触可能である。このため、接続端子において電線の振動が効果的に抑制される。
【0022】
(6)当該接続端子の長手方向に垂直な同一平面において、3個以上の前記凸部が配置され、3個以上の前記凸部の頂点を通過する仮想円の径は、前記電線の径と同等またはそれよりも小さくてもよい。
【0023】
この構成によれば、電線が同一平面で3個以上の凸部により押圧される。これにより、芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動の伝達がより抑制される。なお、電線と径とは、電線のうち凸部が接することとなる部分の径である。
【0024】
(7)また、本開示の接続端子付電線は、(1)から(6)のいずれか1つの接続端子と、前記接続端子に圧着された電線と、を備える接続端子付電線である。
【0025】
この構成によれば、接続端子付電線はトランジション部においても、少なくとも1つの凸部を電線に接触させることができる。この構成から、ワイヤーバレル部とインシュレーションバレル部との間に、電線の振動を抑制する部分を設けることができる。これにより、電線の芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動伝達が抑制される。
【0026】
(8)前記芯線は、単芯線であってもよい。
【0027】
この構成によれば、特に剛性が高く振動を伝え易い単芯線においても、芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動伝達が抑制される。
【0028】
(9)前記凸部は、前記芯線または前記被覆部と当接してもよい。
【0029】
この構成によれば、トランジション部において接続端子と電線とが確実に接触可能である。これにより芯線のうちワイヤーバレル部に圧着された部分への振動伝達が抑制される。
【0030】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の接続端子、および、接続端子付電線の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
【0031】
各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。
【0032】
また、各図面には、方向を説明するためのXYZ直交座標軸(右手系)が適宜に付されている。この座標軸において、X方向は接続端子の長手方向を示し、Y方向は接続端子の幅方向を示す。接続端部の幅方向は、後述する一対の第1突出部11bが並ぶ方向である。Z方向は接続端子の高さ方向であり、上記X方向及びY方向と直交する方向を示す。以下では、X方向の一方側を+X側と呼び、その反対側を-X側と呼ぶことがある。Y軸およびZ軸についても同様であり、+Z側は接続端子において電線と接触する面側を示し、-Z側は接続端子において電線と接触しない面側を示す。
【0033】
[実施形態1]
<接続端子付電線1について>
以下、実施形態1にかかる接続端子付電線について、構造の概略を説明する。図1は、本開示の一実施形態にかかる接続端子付電線1を接続端子10と電線20とに分解して示す斜視図である。接続端子付電線1は、接続端子10と、接続端子10に圧着される電線20とを備える。
【0034】
本実施形態にかかる電線20は、例えば、単芯線である。単芯線は、芯線21と、芯線21を覆う被覆部22とを備える。被覆部22は、例えば、絶縁材料により形成される。ここで、芯線21として、例えば、極細径(例えば、断面積が0.05平方ミリメートル程度)の芯が利用される。特に近年、装置全体の軽量化や小型化の要請により電線の細径化が進んでいる。そして、極細径の芯線21を利用した電線20の需要が高まっている。このような極細径の芯線21として、所定の強度を確保したい場合には、撚り線ではなく単芯線が用いられる。同径であっても撚り線よりも単芯線の方が剛性が高く、高強度であるためである。一方で、単芯線は剛性が高いために、振動が伝わりやすいという特徴もある。このため、このような極細径の単芯線が利用される場合には、振動を抑制する工夫が特に求められる。ただし、本開示の発明は、単芯線に対してだけではなく、撚り線に対しても適用可能である。
【0035】
<接続端子10について>
以下、実施形態1にかかる接続端子10について、構造の概略を説明する。図2は、ワイヤーバレル部11の第1突出部11bおよびインシュレーションバレル部12の第2突出部12bが折り曲げられた状態を示す説明図である。図2において電線20については省略されている。図3は、本開示の一実施形態にかかる接続端子10の背面図であり、図4は、図1におけるIV-IV断面を、仮想円C1および仮想円C2とともに示す断面図である。図5は、図1におけるV-V断面を示す断面図である。
【0036】
接続端子10は、例えば、銅又は銅合金製の板金がプレス加工されて形成されている。接続端子10は、ワイヤーバレル部11と、インシュレーションバレル部12と、トランジション部13とを備える。また、接続端子10は、さらに本体部14も備える。本体部14は、相手方端子と嵌合する部分である。本体部は、ピン状、タブ状又は筒状に形成されていてもよい。本実施形態において、本体部14は、雄型端子と嵌合する筒状に形成された部分である。
【0037】
<ワイヤーバレル部11およびインシュレーションバレル部12について>
ワイヤーバレル部11は、芯線21と芯線21を覆う被覆部22とを有する電線のうち被覆部22から露出した芯線21を圧着可能である。ワイヤーバレル部11は、第1底板部11aと、第1底板部11aの両端縁から上方に突出する一対の第1突出部11bとを有する。
【0038】
インシュレーションバレル部12は、被覆部22を圧着可能である。インシュレーションバレル部12は、第2底板部12aと、第2底板部12aの両端縁から上方に突出する一対の第2突出部12bとを有する。なお、ワイヤーバレル部11およびインシュレーションバレル部12は、オープンバレル形式である。
【0039】
電線20がワイヤーバレル部11に圧着される際は、圧着機(図示しない)によって、一対の第1突出部11bの先端部が中央方向かつ下側に折り曲げられる。これにより変形した一対の折り曲げ片11c(図2参照)によって、芯線21が上方から押圧される。この状態では、第1底板部11aと一対の折り曲げ片11cとが芯線21の周囲を囲んで当該芯線21を保持した状態となる。第1底板部11aと一対の折り曲げ片11cとが芯線21の周囲に接触しているため、芯線21とワイヤーバレル部11とが電気的に接触した状態に保たれる。また、電線20がインシュレーションバレル部12に圧着される際は、圧着機(図示しない)によって、一対の第2突出部12bが中央方向かつ下側に折り曲げられる。これにより変形した一対の折り曲げ片12c(図2参照)によって、被覆部22が上方から押圧される。これにより、この状態では、第2底板部12aと一対の折り曲げ片12cとが被覆部22の周囲を囲んで当該被覆部22を保持した状態となる。これにより、電線20が、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12とにより圧着される。インシュレーションバレル部12は、ワイヤーバレル部11に対して電線20が延び出る側で、芯線21を保持するため、電線20が引張られた場合に、当該引張り力が芯線21の端部に及び難くなる。また、電線20の振動がワイヤーバレル部11によって押えられ、当該振動が芯線21の端部に及び難くなる。なお、第1突出部11bと第2突出部12bとは、長さが異なっていてもよい。この場合、第1突出部11bと第2突出部12bとのうち長い方の端部が、短い方の端部まで延びて当該端部に重ね合わされているとよい。
【0040】
<トランジション部13について>
トランジション部13は、長手方向(X方向)に垂直な断面において、略U字形状をしている(図3および図4参照)。トランジション部13は、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12との間に配置され、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12とを連結する。より具体的には、トランジション部13は、第3底板部13aと一対の第3突出部13bとを含む。第3底板部13aは、上記第1底板部11aと第2底板部12aとの間に介在している。
【0041】
トランジション部13は、例えば、インシュレーションバレル部12からワイヤーバレル部11に向かって、電線20と対向する方向に徐々に傾斜する。すなわち、被覆部22は芯線21を覆っているため、被覆部22は芯線21よりも太い。このため、圧着前及び後のいずれの状態においても、インシュレーションバレル部12は、ワイヤーバレル部11よりも幅広でかつ高さも高い。仮にインシュレーションバレル部12がワイヤーバレル部11に直接繋がっている場合、それらの間に幅及び高さを急に変更するため段部等の急に変形する箇所を設けることが考えられる。その場合、金属板を無理に変形させる必要があるし、また、加工も難しい可能性がある。トランジション部13を、インシュレーションバレル部12からワイヤーバレル部11に向かって徐々に幅及び高さを小さくする形状に形成することで、インシュレーションバレル部12とワイヤーバレル部11とを接続する部分を、無理な変形を生じさせることなく、また、容易に加工することができる。
【0042】
より具体的には、トランジション部13は、第3底板部13aと、一対の第3突出部13bとを含む。第3底板部13aは、横断面(端子の長手方向に対して直交する断面)弧状に形成されており、上記第1底板部11aと第2底板部12aとの間でそれらに連なるように設けられる。第2底板部12aは、第1底板部11aよりも大きい曲率半径を有しており、第3底板部13aは、第2底板部12aから第1底板部11aに向けて徐々に曲率半径が小さくなる形状に形成されている。
【0043】
一対の第3突出部13bは、上記第3底板部13aの両端縁から上記一対の第1突出部11b及び一対の第2突出部12bと同じ方向に突出している。一対の第3突出部13bは互いに平行であってもよいし、先端側に向けて徐々に広がるように延在していてもよい。一対の第3突出部13bの先端縁は、一対の第1突出部11b及び一対の第2突出部12bの先端縁よりも第3底板部13a側に位置している。圧着時においては、一対の第1突出部11b及び一対の第2突出部12bは、主として一対の第3突出部13bよりも先端側の位置で曲ることができる(図2参照)。
【0044】
また、トランジション部13は、ワイヤーバレル部11およびインシュレーションバレル部12により圧着される電線20(または芯線21)と対向する面S側に少なくとも一つの凸部15を含む。本実施形態においては、図1ないし図4に示すように、トランジション部13は3つの凸部15を含む。なお、トランジション部13は3つの凸部15を含む構成に限定されない。凸部15は1つであってもよく、3つ以外の複数であってもよい。ただし、電線20の振動の抑制の観点からは、トランジション部13が複数の凸部15を含む構成であることが好ましい。この凸部15は、好ましくはプレス加工で形成される。接続端子10がプレス加工で形成される場合には、S側と反対側の面から押圧されて凸部15が形成されるため、S側と反対側の面には凹部が形成されている。
【0045】
接続端子10において、複数の凸部15のうち、少なくとも2つの凸部15Aおよび凸部15Bが、接続端子10の長手方向(X方向)に垂直な同一平面(仮想的なYZ平面)に配置される。例えば、3つの凸部15A、15B、15C全てが接続端子10の長手方向(X方向)に垂直な同一平面(YZ平面)に配置される。換言すれば、3つの凸部15A、15B、15C全てが、接続端子10の長手方向(X方向)において同じ位置で、かつ、トランジション部13の周方向において異なる位置に配置される。より具体的には、1つの凸部15が第3底板部13aの幅方向中央に形成され、2つの凸部15が一対の第3突出部13bに形成されている。これにより、接続端子10の長手方向に垂直な同一平面上の位置で複数の凸部と電線20とが接触する。このため、接続端子10により電線20の振動が抑制される。具体的には、電線20においてインシュレーションバレル部12に圧着される部分では、走行時の振動が伝播している。この振動を、電線20との接触部分としての凸部15を設けることにより、トランジション部13が振動を抑え込む。これにより、電線20(芯線21)においてワイヤーバレル部11に圧着される部分では、電線20(芯線21)の振動が抑制される。
【0046】
なお、本実施形態においては、接続端子10と電線20との間には、防触剤などの材料は存在していない。したがって、トランジション部13と電線20との間には、空間が存在している。具体的には、トランジション部13における一の凸部15(例えば15A)と、一の凸部15に隣接する他の凸部15(例えば15B)と、電線20との間に隙間が形成されている。
【0047】
凸部15A、15B、15Cは、芯線21に当接して電線20を保持する場合と、被覆部22に当接して被覆部22に当接して電線20を保持する場合と、が考えられる。芯線21に当接して電線20を保持する場合、被覆部22に当接して電線20を保持する場合と、について以下説明する。
【0048】
凸部15A、15B、15Cが芯線21に当接する場合、複数の凸部15A、15B、15Cが芯線21に対してその周方向において異なる位置で当該芯線21に当接する。例えば、電線20に伝わる振動の方向が多様であっても、いずれかの凸部15A、15B、15Cが当該振動を抑える方向から効果的に芯線21に当接できることが期待される。
【0049】
凸部15A、15B、15Cが芯線21に当接する場合、図4に示す3個の凸部15の頂点P1,P2,P3を通過する仮想円C1の径は、凸部15によって支持されない状態(つまり、凸部15に押付されていない状態)の電線20の芯線21の仮想円C2の径よりも小さい。このような構成によれば、電線20の芯線21が同一平面上に並ぶ位置で3つの凸部15により押圧される。凸部15が芯線21と当接することにより電線20が固定される場合、芯線21は被覆部22よりも剛性が高いため、凸部15により電線20をしっかりと固定することができる。電線20の芯線21が芯線21の仮想円C2よりも小さい径の仮想円C1で凸部15に接触される場合、凸部15の先端及び芯線21の少なくとも一方が変形することにより、電線20の芯線21が凸部15により強く押付けられる。例えば、ワイヤーバレル部11やインシュレーションバレル部12が圧着されるときに、これらの圧着に伴って、トランジション部13も内側に曲げられる。このようにトランジション部13が曲げられる力により芯線21に凸部15が食い込むことも考えられる。これにより、電線20の振動が抑制される。また、仮想円C1の径と芯線21の仮想円C2の径とが同等になってもよい。このような仮想円C1の径と仮想円C2の径とが同等の場合であっても、凸部15により電線20をしっかりと固定することができる。
【0050】
一方、凸部15A、15B、15Cが被覆部22に当接する場合、複数の凸部15A、15B、15Cが被覆部22に対してその周方向において異なる位置で当該被覆部22に当接する。例えば、電線20に伝わる振動の方向が多様であっても、いずれかの凸部15A、15B、15Cが当該振動を抑える方向から効果的に被覆部22に当接できることが期待される。
【0051】
仮想円C1の径は、凸部15によって支持されない状態(つまり、凸部15の押付によって凹んでいない状態)の電線20の仮想円C2の径よりも小さい。このような構成によれば、電線20が同一平面上に並ぶ位置で3つの凸部15により押圧される。凸部15は例えば被覆部22と当接する。被覆部22は、好ましくは、塩化ビニル、ポリエチレン等の可撓性を有する材料で形成される。被覆部22が、被覆部22を含む仮想円C2よりも小さい径の仮想円C1で凸部15に接触される場合、凸部15により押圧された被覆部22が変形することにより、電線20が凸部15により強く押付けられる。これにより、電線20の振動が抑制される。
【0052】
なお、接続端子10の長手方向(X方向)に垂直な同一平面(YZ平面)において、接続端子10が3つの凸部15を含む構成に限定されない。電線20と接続端子10との間の接触点の増加または接触面積の拡大という点からは、凸部15の配置は長手方向(X方向)に垂直な同一平面(YZ平面)だけに配置されず、長手方向に異なる位置に配置されてもよい。
【0053】
また、トランジション部13は一つ以上の凸部15を含む構成であれば良い。ただし、複数の凸部15によって挟むことによる支持力向上の観点からは、トランジション部13が二つ以上の複数の凸部15を含み、かつ、芯線21または被覆部22を挟むことができるような構成であることが好ましい。
【0054】
上述のように、トランジション部13が凸部15を含むことにより、接続端子10がトランジション部13においても電線20と接触可能となる。このため、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12との間に、電線20の振動を抑制する部分を設けることができる。これにより、電線20の芯線21のうちワイヤーバレル部11に圧着された部分への振動伝達が抑制される。
【0055】
例えば、小型化の要請等からインシュレーションバレル部12を小さくする必要があり、かつ、インシュレーションバレル部12とワイヤーバレル部11との間にも加工上の制約等からある程度の長さのトランジション部13を設けざるを得ないような構成において、トランジション部13に設けられた凸部15によって効果的に電線20における振動の伝達を抑制できる。
【0056】
図5に示すように、トランジション部13は、例えば、インシュレーションバレル部12からワイヤーバレル部11に向かって、電線20と対向する方向に徐々に傾斜する。このような構成によれば、インシュレーションバレル部12からワイヤーバレル部11に向けて徐々に形状を変化させることができる。これにより、トランジション部13において急な変化箇所が不要となる。具体的には、徐々に傾斜する形状であるため、段差部などの加工を必要としない。このような形状は、特に段差形状の形成が困難なプレス加工に有益な形状である。
【0057】
凸部15は、複数個であるとよい。凸部15は、上述のような3個ではなく、2個でもその他の複数個であってもよい。凸部15が4個以上の場合には、3個の場合よりも電線20との接触点が増えるために、電線20の振動がさらに抑制される。一方、凸部15が2個の場合には、電線20との接触点は減少するが、加工工数が低減する点で3個の場合よりも好ましい。なお、凸部15が1個であっても、電線20との接触点がある限り、電線20の振動が抑制される。
【0058】
[実施形態2]
<接続端子210について>
図6は、本開示の実施形態2にかかる接続端子210のトランジション部213を拡大して示す部分拡大図である。
【0059】
実施形態2にかかる接続端子210は、実施形態1のトランジション部13の代わりにトランジション部213を備える。トランジション部213において、凸部215以外の構成は上記トランジション部13と同様構成である。凸部215に係る構成を中心に説明する。
【0060】
<トランジション部213について>
図6に示すように、トランジション部213は、3つの凸部215を含む。
【0061】
凸部215Bは、例えば、接続端子210の長手方向(X方向)に長尺の形状である。接続端子210の長手方向(X方向)に垂直な方向の長さT2よりも、接続端子210の長手方向(X方向)の長さT1の方が長い。本実施形態においては、凸部215A、215Cにつても、同様の構成が採用される。これにより、接続端子210が電線20と接触する面積が増加する。このため、接続端子210において電線20が効果的に押え付けられる。これにより、走行時の電線20の振動が抑制される。
【0062】
また、凸部215Bは、電線20の長手方向に沿って長いため、1つの凸部215Bが電線20に対して当該電線20の長手方向に沿って異なる位置で接触することができる。このため、当該電線20を媒体として伝わる横振動が凸部215によって効果的に抑制される。
【0063】
本実施形態では、3つの凸部215は、接続端子210の長手方向に垂直な面上において分散して位置する。上記実施形態1と同様に、凸部215Bは1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0064】
[実施形態3]
<接続端子310について>
図7は、本開示の実施形態3にかかる接続端子のトランジション部313を拡大して示す部分拡大図である。また、図8は、本開示の実施形態3にかかる凸部315の断面を接続端子の側方から示す側断面図である。
【0065】
接続端子310は、実施形態1のトランジション部13の代わりにトランジション部313を備える。トランジション部313において、凸部315以外の構成は上記トランジション部13と同様の構成である。凸部315に係る構成を中心に説明する。
【0066】
<トランジション部313について>
トランジション部313は、一つの凸部315を含む。
【0067】
凸部315は、例えば、接続端子310の長手方向(X方向)に垂直な平面(YZ平面)上に長尺の形状である。つまり、凸部315は、トランジション部313の周方向に沿って長尺な形状である。接続端子310の長手方向(X方向)の長さT3よりも、接続端子310の長手方向(X方向)に垂直な方向の長さT4の方が長い。これにより、電線20の周囲方向において、接続端子310が凸部315と接触する長さが拡大する。このため、電線20に対する各種方向の振動の抑制効果が高まる。これにより、走行時の電線20の振動が抑制される。
【0068】
なお、凸部315の個数は一つに限定されない。凸部315は複数であって、接続端子の310の長手方向(X方向)に間隔をあけて並列されてもよい。その場合には、実施形態2と同様に、凸部315が当該電線20の長手方向に沿って異なる位置で接触することができる。このため、電線20を媒体として伝わる横振動が凸部315によって効果的に抑制される。
【0069】
[変形例1]
図9は、実施形態1の変形例にかかる接続端子付電線401を接続端子410と電線20とに分解して示す斜視図である。
【0070】
この接続端子410は、トランジション部13の代わりにトランジション部413を備える点で、実施形態1の接続端子10と相違する。トランジション部413において、凸部415以外の構成は上記トランジション部13と同様の構成である。凸部415に係る構成を中心に説明する。
【0071】
実施形態1のトランジション部13には全ての凸部15A、15B、15Cが接続端子10の長手方向(X方向)に垂直な同一平面(YZ平面)に配置される。これに対して、接続端子410においては、複数の凸部415A、415B、415Cのうち、少なくとも二つの凸部415A、415Cは、当該接続端子10の長手方向に垂直な同一平面に配置される。この構成により、所定平面において、複数(ここでは2つ)の凸部415A、415Cが電線20と接触可能である。このため、接続端子10において電線20の振動が効果的に抑制される。
【0072】
また、複数の凸部415A、415B、415Cのうち、少なくとも一つの凸部415Bは、接続端子410の長手方向(X方向)において、他の凸部415A、415Cと異なる位置に配置されている。この構成により、電線20の長手方向において分散する複数箇所で複数(ここでは2つ)の凸部415A、415B(または415B、415C)が電線20と接触可能である。このような構成により、電線20を媒体として伝わる横振動が凸部415によって効果的に抑制される。このため、接続端子10において電線20の振動が効果的に抑制される。
【0073】
より具体的には、一対の第3突出部13bに形成された2つの凸部415A、415Cが接続端子410の長手方向において同じ位置に配置され、第3底板部13aに形成された凸部415Bが接続端子410の長手方向において他の凸部415A、415Cとは異なる位置、ここでは、インシュレーションバレル部12に近い位置に配置される。
【0074】
このような接続端子410も、凸部415を含む構成により、トランジション部413においても電線20と接触させることができる。このため、ワイヤーバレル部11とインシュレーションバレル部12との間に、電線20の振動を抑制する部分を設けることができる。このため、接続端子410の電線20に対する振動抑制効果が高まる。これにより、走行時の電線20の振動が抑制される。
【0075】
また、複数の凸部415A、415B、415Cのうち、少なくとも2つの凸部415Aと415Cは、接続端子410の長手方向(X方向)に垂直な同一平面においてずれた位置に配置されるため、接続端子410の長手方向(X方向)に垂直な所定平面(YZ平面に平行な平面)において複数(ここでは2つ)の凸部415複数の凸部415A、415B、415Cが電線20の長手方向において異なる位置で電線20に接触する。このため、電線20の横方向振動が複数の凸部415A、415B、415Cによって効果的に抑えられる。
【0076】
[変形例2]
図10は、実施形態3の変形例にかかる接続端子510を示す背面図である。接続端子510は、トランジション部313の代わりにトランジション部513を備える点で、実施形態3の接続端子310と相違する。トランジション部513において、凸部515以外の構成は上記トランジション部313と同様構成である。凸部515に係る構成を中心に説明する。
【0077】
トランジション部513もまた、接続端子310の長手方向(X方向)に垂直な平面(YZ平面)上に長尺の形状の凸部515を含む。凸部515は、その長尺方向にさらに凹凸形状が形成されている。具体的には、凸部515の電線20の接触面S側に谷部516と山部517とが交互に形成される。谷部516と山部517とはそれぞれ単数であっても複数であっても良い。このような谷部516と山部517とにより、電線20の周囲で強く接触する部分と弱く接触する部分とが交互に存在する。これにより、電線20の振動抑制効果がさらに高まり得る。
【0078】
[付記]
図11は、実施形態1における仮想円C1と凸部15との好ましい配置を示す説明図である。複数の凸部15は、仮想円C1のうち半円以上となる領域全体に分散して配置されてもよい。
【0079】
例えば、3つ以上の凸部15が、仮想円C1のうち半円を超える領域に分散して配置されていれば、3つ以上の凸部15が電線20を囲って凸部15の間から電線20が脱しないように支持することができる(図11においてはP1点、P2、P3点)。これにより、電線20を効果的に挟込んで振動を効果的に抑え込むことができる。
【0080】
特に、凸部15の頂点が仮想円C1上で、等間隔に配置される態様であってもよい。例えば3つの凸部15の場合、凸部15同士の間隔は2π/3である。X個の凸部15の場合は、凸部15同士の間隔は、2π/Xである。このように、凸部15の頂点が等間隔に配置されることにより、凸部15により電線20が偏りなく把持される。凸部15それぞれも均一な力で電線20を把持できる。これにより、それぞれの凸部15が分散して振動を抑え込むことができる。また、周方向において対称的な構成によって振動を抑え込むことができるので、さらに振動が抑制され得る。
【0081】
また、例えば、複数の凸部15が、仮想円C1のうち半円となる領域に分散して配置されていれば、当該領域の両端の2つの凸部が電線20を効果的に挟込んで振動を効果的に抑え込むことができる。
【0082】
上記実施形態において、トランジション部13が、長手方向(X方向)に垂直な断面において、略U字形状をしていると説明しているが、この形状に限定されない。トランジション部は、X方向に垂直な断面が矩形状、円形状、または他の形状であっても良い。
【0083】
なお、上記各実施形態及び各変形例において説明された各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせられることができる。
【符号の説明】
【0084】
1,401 接続端子付電線
10,210,310,410,510 接続端子
11 ワイヤーバレル部
11a 第1底板部
11b 第1突出部
11c 折り曲げ片
12 インシュレーションバレル部
12a 第2底板部
12b 第2突出部
12c 折り曲げ片
13,213,313,413,513 トランジション部
13a 第3底板部
13b 第3突出部
14 本体部
15,215,315,415,515 凸部
20 電線
21 芯線
22 被覆部
516 谷部
517 山部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11