(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061567
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】複合装置
(51)【国際特許分類】
F16F 9/14 20060101AFI20230425BHJP
F16F 1/10 20060101ALI20230425BHJP
B60N 2/20 20060101ALN20230425BHJP
A47C 1/02 20060101ALN20230425BHJP
【FI】
F16F9/14 A
F16F1/10
B60N2/20
A47C1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171552
(22)【出願日】2021-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】519184930
【氏名又は名称】株式会社ソミックマネージメントホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志村 良太
【テーマコード(参考)】
3B087
3B099
3J059
3J069
【Fターム(参考)】
3B087BD01
3B099AA05
3B099BA04
3B099DA07
3J059AD02
3J059BA37
3J059BB04
3J059BD03
3J059GA01
3J069AA41
3J069CC34
3J069DD47
(57)【要約】
【課題】ロータリーダンパの非回転部及び回転部の偏心を抑えることが可能な複合装置を提供する。
【解決手段】本発明の複合装置は、固定部材(100)に連結される第1固定軸(10)、第1固定軸(10)に連結される支持部(20)、可動部材(200)に連結される第2固定軸(30)、支持部(20)に連結される非回転部(41)と、第2固定軸(30)に連結され、第1固定軸(10)を中心に回転する回転部(42)と、回転部(42)の回転運動に付与される抵抗を発生させる抵抗材料(43)を有するロータリーダンパ(40)、内端(51)が前記支持部(20)に支持され、外端(52)が第2固定軸(30)に支持される渦巻ばね(50)、及び一端61Aが第1固定軸(10)に連結され、他端(62A)が第2固定軸(30)に連結される第1アーム(60A)を備え、ロータリーダンパ(40)と渦巻ばね(50)が固定部材(100)と第1アーム(60A)の間に設置されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部材に連結される第1固定軸、
第1固定軸に連結される支持部、
可動部材に連結される第2固定軸、
前記支持部に連結される非回転部と、第2固定軸に連結され、第1固定軸を中心に回転する回転部と、前記回転部の回転運動に付与される抵抗を発生させる抵抗材料を有するロータリーダンパ、
内端が前記支持部に支持され、外端が第2固定軸に支持される渦巻ばね、及び
一端が第1固定軸に連結され、他端が第2固定軸に連結される第1アーム
を備え、
前記ロータリーダンパと前記渦巻ばねが前記固定部材と第1アームの間に設置される
ことを特徴とする複合装置。
【請求項2】
一端が第1固定軸に連結され、他端が第2固定軸に連結される第2アームを備え、
前記渦巻ばねが第1アームと第2アームの間に設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の複合装置。
【請求項3】
第1固定軸が前記固定部材に形成される穴に結合する回り止め部を有し、
前記回り止め部の一部分が第2固定軸の一端よりも外側に突出しており、
前記回り止め部の残りの部分が第2固定軸の前記可動部材に形成される穴に挿入される部分の長さと略同一の長さを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合装置。
【請求項4】
前記渦巻ばねが前記ロータリーダンパの両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の複合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、渦巻ばねとロータリーダンパを有して構成される複合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物体に動力を付与する渦巻ばねと、物体に抵抗力を付与するロータリーダンパを有して構成される複合装置が知られている。
【0003】
しかしながら、例えば、下記特許文献1に開示された複合装置は、渦巻ばねの内端がロータリーダンパの非回転部の一端に連結されている。このような構成では、渦巻ばねが巻かれるときに、非回転部の一端側に荷重が集中するので、非回転部が偏心し易い。
【0004】
また、下記特許文献1に開示された複合装置は、渦巻ばねの外端がロータリーダンパの回転部に支持された固定部材に連結されている。このような構成では、渦巻ばねが巻かれるときに、固定部材の一端側に荷重が集中するので、回転部が偏心し易い。
【0005】
ロータリーダンパは、回転部の回転運動に付与される抵抗を発生させる抵抗材料(例えば、オイル等)の漏出を防止するためにOリング等のシールを備えている。しかしながら、従来の複合装置では、非回転部又は回転部が偏心することによってシールが損傷し、抵抗材料の漏出を招くおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ロータリーダンパの非回転部及び回転部の偏心を抑えることが可能な複合装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、固定部材に連結される第1固定軸、第1固定軸に連結される支持部、可動部材に連結される第2固定軸、前記支持部に連結される非回転部と、第2固定軸に連結され、第1固定軸を中心に回転する回転部と、前記回転部の回転運動に付与される抵抗を発生させる抵抗材料を有するロータリーダンパ、内端が前記支持部に支持され、外端が第2固定軸に支持される渦巻ばね、及び一端が第1固定軸に連結され、他端が第2固定軸に連結される第1アームを備え、前記ロータリーダンパと前記渦巻ばねが前記固定部材と第1アームの間に設置されることを特徴とする複合装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ロータリーダンパと渦巻ばねが固定部材と第1アームの間に設置され、ロータリーダンパの非回転部が渦巻ばねの内端を支持する支持部に連結され、支持部が第1固定軸に連結され、第1固定軸が固定部材及びアームに連結されるため、ロータリーダンパの非回転部の偏心を抑えることが可能になる。また、ロータリーダンパの回転部が渦巻ばねの外端を支持する第2固定軸に連結され、第2固定軸が可動部材及びアームに連結されるため、ロータリーダンパの回転部の偏心を抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施例に係る複合装置を示す平面図である。
【
図2】
図2は、実施例で採用した第1固定軸及び支持部を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、実施例に係る複合装置を正面側から見た斜視図である。
【
図5】
図5は、実施例に係る複合装置を背面側から見た斜視図である。
【
図6】
図6は、実施例に係る複合装置の取り付け方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る複合装置は、第1固定軸10、支持部20、第2固定軸30、ロータリーダンパ40、渦巻ばね50及び第1アーム60Aを備える装置である。
【0012】
第1固定軸10は、複合装置を固定部材100に取り付けるための棒状の部品であり、固定部材100に連結される。固定部材100は、複合装置が取り付けられる部材であり、複合装置の構成要素ではない。
【0013】
支持部20は、渦巻ばね50の内端51を支持する部品であり、第1固定軸10に連結される。支持部20は、第1固定軸10とロータリーダンパ40の非回転部41の間に設置され、非回転部41の回転を防ぐ部品でもある。
【0014】
第2固定軸30は、複合装置を可動部材200に取り付けるための棒状の部品であり、可動部材200に連結される。可動部材200は、複合装置が取り付けられる部材であり、複合装置の構成要素ではない。
【0015】
ロータリーダンパ40は、非回転部41、回転部42及び抵抗材料43を有する装置であり、固定部材100と第1アーム60Aの間に設置される。非回転部41は、使用時に回転しない部品であり、支持部20に連結される。回転部42は、使用時に第1固定軸10を中心に回転する部品であり、第2固定軸30に連結される。抵抗材料43は、回転部42の回転運動に付与される抵抗を発生させる液体(例えば、オイル等)又は半固体(例えば、グリース等)である。ロータリーダンパ40が抵抗力を発生するための構造は、既知の構造を採用し得る。
【0016】
渦巻ばね50は、弾性素材を渦巻状に巻いたばねであり、固定部材100と第1アーム60Aの間に設置される。渦巻ばね50の内端51(渦巻きの中心に位置するばねの端部)は、支持部20に支持される。渦巻ばね50の外端52(渦巻きの外周に位置するばねの端部)は、第2固定軸30に支持される。渦巻ばね50の復元力は、可動部材200を動かす動力源である。
【0017】
第1アーム60Aは、第1固定軸10及び第2固定軸30を支持する部品である。第1アーム60Aの一端61Aは、第1固定軸10に連結され、第1アーム60Aの他端62Aは、第2固定軸30に連結される。
【0018】
本発明に係る複合装置は、第1固定軸10の両端が固定部材100と第1アーム60Aによって支持され、第2固定軸30の両端が可動部材200と第1アーム60Aによって支持され、さらにロータリーダンパ40と渦巻ばね50が固定部材100と第1アーム60Aの間に設置されるため、渦巻ばね50が巻かれるときに第1固定軸10と第2固定軸30に荷重が加えられてもロータリーダンパ40の非回転部41と回転部42に偏心が発生し難いという利点がある。
【0019】
本発明に係る複合装置は、第2アーム60Bをさらに備えてもよい。この実施形態では、渦巻ばね50が第1アーム60Aと第2アーム60Bの間に設置されることが好ましい。
【0020】
第2アーム60Bは、第1固定軸10及び第2固定軸30を支持する部品である。第2アーム60Bの一端61Bは、第1固定軸10に連結され、第2アーム60Bの他端62Bは、第2固定軸30に連結される。第1アーム60Aと第2アーム60Bは、所定の間隔を置いて配置される。
【0021】
この実施形態では、第1アーム60Aと第2アーム60Bの間隔が第1アーム60Aと固定部材100の間隔よりも短く、さらに渦巻ばね50が第1アーム60Aと第2アーム60Bの間に設置されるため、渦巻ばね50が巻かれるときに第1固定軸10と第2固定軸30に荷重が加えられても第1固定軸10と第2固定軸30のたわみはより小さいものとなる。したがって、ロータリーダンパ40の非回転部41と回転部42の偏心をさらに抑制することが可能になる。
【0022】
本発明に係る複合装置は、第1固定軸10が固定部材100に形成される穴110に結合する回り止め部11を有するものであってもよい。この実施形態では、回り止め部11の一部分P1が第2固定軸30の一端よりも外側に突出しており、回り止め部11の残りの部分P2が第2固定軸30の可動部材200に形成される穴210に挿入される部分P3(以下、単に「挿入部分」という。)の長さと略同一の長さを有することが好ましい。
【0023】
回り止め部11は、固定部材100に形成される穴110と結合することによって、第1固定軸10の回転を防ぐ部分である。
【0024】
この実施形態では、回り止め部11の一部分P1が第2固定軸30の一端よりも外側に突出しているため、複合装置を取り付けるときに、第2固定軸30を可動部材200に衝突させることなく、第2固定軸30を可動部材200に形成される穴210まで移動させることが可能になる。また、回り止め部11の残りの部分P2が第2固定軸30の挿入部分P3の長さと略同一の長さを有するため、第2固定軸30の挿入部分P3の可動部材200の穴210への挿入と、第1固定軸10の残りの部分P2の固定部材100の穴110への挿入を同時に行うことが可能になる。
【0025】
本発明に係る複合装置は、渦巻ばね50がロータリーダンパ40の両側に配置されてもよい。
【0026】
本発明に係る複合装置は、複数の渦巻ばね50を設置することができ、例えば、2個の渦巻ばね50(以下、その一方を「第1渦巻ばね50A」といい、その他方を「第2渦巻ばね50B」という。)を設置する場合には、第1渦巻ばね50Aと第2渦巻ばね50Bの間にロータリーダンパ40を設置することが好ましい。
【0027】
この実施形態では、第1渦巻ばね50Aと第2渦巻ばね50Bが巻かれるときに、ロータリーダンパ40の両側で第1固定軸10と第2固定軸30に荷重が加えられるので、ロータリーダンパ40の非回転部41と回転部42の偏心を抑制することが可能になる。
【実施例0028】
図1に示したように、実施例に係る複合装置は、第1固定軸10、支持部20、第2固定軸30、ロータリーダンパ40、第1渦巻ばね50A、第2渦巻ばね50B、第1アーム60A及び第2アーム60Bを備える一体的装置である。
【0029】
図2に示したように、実施例で採用した第1固定軸10は、回り止め部11を有する。回り止め部11は、2つの平坦面11a,11bとそれらの間に位置する2つの曲面11c,11dを有する部分であり、第1固定軸10の一端側に形成されている。
【0030】
図2に示したように、実施例で採用した支持部20は、第1固定軸10に連結されている。この支持部20は、六角形の孔部を有する板状部分21と、板状部分21に直交する2つの弧状部分22a,22bを有する。板状部分21の孔部には、第1固定軸10の六角形の断面を有する部分が結合されている。弧状部分22a,22bは、弧状の断面を有し、渦巻ばね50の内端51を支持するために、また、ロータリーダンパ40の非回転部41の回り止めとして機能するために、所定の長さを有する。
【0031】
図3に示したように、実施例で採用したロータリーダンパ40は、支持部20に連結される非回転部41、第2固定軸30に連結される回転部42、及び抵抗材料43を有して構成されている。非回転部41は、貫通孔を有する軸部41a、及び軸部41aから突出するベーン41b,41cを有する。非回転部41の貫通孔は、支持部20の弧状部分22a,22bと結合している。ベーン41b,41cには、ボール弁を利用した逆止弁41d,41eが設置されている。回転部42は、隔壁42a,42bを有する筒状部42c、筒状部42cから突出するフランジ42d、及び筒状部42cの両端を塞ぐ端壁を有する。フランジ42dには、第2固定軸30と結合する穴が形成されている。回転部42の中には、隔壁42a,42b及びベーン41b,41cで仕切られた油室が形成され、油室には、抵抗材料43として使用されるオイルが注入されている。
【0032】
図4に示したように、実施例で採用した第1渦巻ばね50Aは、内端51が支持部20の弧状部分22aに支持され、外端52が第2固定軸30に支持されている。
図5に示したように、実施例で採用した第2渦巻ばね50Bも、第1渦巻ばね50Aと同様に、内端51が支持部20の弧状部分22aに支持され、外端52が第2固定軸30に支持されている。
【0033】
図4に示したように、実施例で採用した第1アーム60Aは、一端61Aが第1固定軸10に連結され、他端62Aが第2固定軸30に連結されている。第1アーム60Aの一端61Aには、第1固定軸10の他端(円形の断面を有する部分)と結合する孔部が形成され、第1アーム60Aの他端62Aには、第2固定軸30の他端(円形の断面を有する部分)と結合する孔部が形成されている。
【0034】
図5に示したように、実施例で採用した第2アーム60Bは、一端61Bが第1固定軸10に連結され、他端62Bが第2固定軸30に連結されている。第2アーム60Bの一端61Bには、第1固定軸10の一端側(円形の断面を有する部分)と結合する孔部が形成され、第2アーム60Bの他端62Bには、第2固定軸30の一端側(円形の断面を有する部分)と結合する孔部が形成されている。
【0035】
実施例に係る複合装置は、例えば、自動車の座席に適用し得る。この使用例では、座面を有する座部のフレーム(固定部材100)に第1固定軸10が連結され、座部に回動可能に取り付けられる背もたれのフレーム(可動部材200)に第2固定軸30が連結される。
【0036】
図6に示したように、座部のフレーム(固定部材100)には、第1固定軸10に形成された回り止め部11と結合する穴110が形成され、背もたれのフレーム(可動部材200)には、第2固定軸30の一端が挿入される穴210が形成されている。
【0037】
図1に示したように、実施例に係る複合装置では、回り止め部11の一部分P1が第2固定軸30の一端よりも外側に突出している。また、回り止め部11の残りの部分P2は、第2固定軸30の挿入部分P3(可動部材200に形成された穴210に挿入される部分)と略同一の長さを有している。したがって、複合装置の取り付けにおいて、まず、回り止め部11の一部分P1を座部のフレーム(固定部材100)に形成された穴110に挿入し、それにより、第1固定軸10の回転を防止することができる。次に、第1渦巻ばね50A及び第2渦巻ばね50Bを巻きながら背もたれのフレーム(可動部材200)に形成された穴210の位置まで第2固定軸30を移動させるが、この際に、第2固定軸30が背もたれのフレーム(可動部材200)に衝突すること防止できる。そして最後に、回り止め部11の残りの部分P2と第2固定軸30の挿入部分P3を座部のフレーム(固定部材100)に形成された穴110と背もたれのフレーム(可動部材200)に形成された穴210に同時に挿入することができる。
【0038】
この使用例において、実施例に係る複合装置は、座席の背もたれを後方に回転させることによって、第2固定軸30が後方へ移動し、それに伴って第1渦巻ばね50A及び第2渦巻ばね50Bが巻かれると共に、ロータリーダンパ40の回転部42が第1固定軸10を中心に一方向(
図3において時計回り方向)に回転する。このとき、ロータリーダンパ40の逆止弁41d,41eは開いており、オイル(抵抗材料43)の流れが良いので、ロータリーダンパ40の回転部42に付与される抵抗は殆ど発生しない。
【0039】
実施例に係る複合装置は、第1固定軸10の両端が固定部材100と第1アーム60Aによって支持され、第2固定軸30の両端が可動部材200と第1アーム60Aによって支持され、さらにロータリーダンパ40と渦巻ばね50が固定部材100と第1アーム60Aの間に設置されるため、渦巻ばね50が巻かれるときに第1固定軸10と第2固定軸30に荷重が加えられてもロータリーダンパ40の非回転部41と回転部42に偏心が発生し難い。さらに、実施例に係る複合装置は、第1アーム60Aと第2アーム60Bの間隔が第1アーム60Aと固定部材100の間隔よりも短く、さらに渦巻ばね50が第1アーム60Aと第2アーム60Bの間に設置されるため、渦巻ばね50が巻かれるときに第1固定軸10と第2固定軸30に荷重が加えられても第1固定軸10と第2固定軸30のたわみはより小さいものとなる。したがって、ロータリーダンパ40の非回転部41と回転部42の偏心をさらに抑制することができる。
【0040】
一方、座席の背もたれは、渦巻ばね50の復元力によって後方から前方へ回転する。このとき、ロータリーダンパ40の逆止弁41d,41eは閉じており、オイル(抵抗材料43)の流れが悪いので、ロータリーダンパ40の回転部42に抵抗が付与される。したがって、渦巻ばね50の復元力によって背もたれが急速に回転しようとするが、背もたれにロータリーダンパ40の抵抗力が付与されることによって背もたれの回転速度は減速される。