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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061571
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】アクチュエータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 33/16 20060101AFI20230425BHJP
【FI】
H02K33/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171562
(22)【出願日】2021-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】土橋 将生
【テーマコード(参考)】
5H633
【Fターム(参考)】
5H633BB08
5H633BB10
5H633GG02
5H633GG09
5H633HH03
5H633HH06
5H633HH09
5H633HH15
5H633JA02
5H633JA04
5H633JA10
(57)【要約】
【課題】支持体と可動体とを粘弾性体によって接続したアクチュエータにおいて、振動方向と異なる方向への可動体の動きを抑制する
【解決手段】アクチュエータ1は、支持体2および可動体3に接続される接続体10と、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6を有する。可動体3は、支軸30に固定された磁石61と、磁石61の外周側を囲む筒状部333を備えるヨーク35を有する。支持体2は、可動体3の外周側を囲む筒状のケース20を備える。接続体10は、筒状部333に対して軸線方向の一方側L1および他方側L2の2箇所で可動体3と支持体2とを接続する第1接続体11および第2接続体12に加えて、筒状部333とケース20とを接続する第3接続体13を備える。従って、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体3の移動を抑制できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体および可動体と、
前記支持体および前記可動体に接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備える接続体と、
磁石およびコイルを備え、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動機構と、を有し、
前記可動体および前記支持体の一方は、前記可動体および前記支持体の他方の内周側で前記磁石および前記コイルの一方を支持する支軸と、前記磁石および前記コイルの一方の外周側を囲む筒状部と、前記筒状部の軸線方向の一方側において前記支軸の外周側を囲む第1内枠部と、前記筒状部の前記軸線方向の他方側において前記支軸の外周側を囲む第2内枠部と、を備え、
前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第1内枠部と径方向で対向する第1外枠部と、前記第2内枠部と径方向で対向する第2外枠部と、前記第1外枠部、前記第2外枠部、および前記筒状部の外周側を囲む筒状のケースと、を備え、
前記接続体は、
前記第1内枠部と前記第1外枠部との隙間に配置される筒状の第1接続体と、
前記第2内枠部と前記第2外枠部との隙間に配置される筒状の第2接続体と、
前記筒状部と前記ケースとの隙間に配置される筒状の第3接続体と、備えることを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
前記第1接続体、前記第2接続体、および前記第3接続体の径方向の厚さが同一であることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記第3接続体の前記軸線方向の位置は、前記第1接続体の前記軸線方向の他方側の端と、前記第2接続体の前記軸線方向の一方側の端との中間点を含む位置であることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。
【請求項4】
前記第3接続体の前記軸線方向の長さは、前記筒状部の前記軸線方向の長さと同一であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のアクチュエータ。
【請求項5】
前記可動体および前記支持体の一方は、前記支軸の外周面に固定される前記磁石と、磁気回路を構成するヨークと、を備え、
前記ヨークは、前記磁石の軸線方向の端面に固定される端板部と、前記端板部の外周縁に設けられた曲げ部と、前記曲げ部から磁石の側へ延びる前記筒状部と、を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のアクチュエータ。
【請求項6】
前記第1接続体、前記第2接続体、および前記第3接続体は、ゲル状部材であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のアクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動体を支持体に対して相対移動させるアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、可動体および支持体に接続される接続体と、支持体に対して可動体を移動させる磁気駆動機構とを備え、接続体としてシリコーンゲルなどの粘弾性体を用いたアクチュエータが開示される。特許文献1のアクチュエータでは、可動体は、外周面に磁石が固定される支軸と、磁石の端面に固定されるヨークを備える。支持体は、筒状のケースと、ケースに固定されるコイルホルダを備える。コイルホルダは、磁石の外周側に配置されるコイルを保持する。接続体は、支軸の両端の2箇所に配置され、軸線方向に離間した2箇所で支持体と可動体とを接続する。
【0003】
特許文献1では、接続体は、支軸の両端に固定された筒状の内枠(第1固定部材および第2固定部材)と、ケースまたはコイルホルダに固定された外枠(第1環状部材および第2環状部材)の隙間に配置されており、内枠と外枠とを接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-136783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような構成では、可動体が支軸の軸線方向に振動するとき、筒状の内枠と外枠が軸線方向に相対移動し、その隙間に配置される接続体はせん断方向に変形する。接続体として用いられる粘弾性体は、せん断方向に変形するだけでなく伸縮方向にも変形可能である。従って、可動体が振動方向と異なる方向に動くことが可能であり、このような動きが発生すると磁気駆動機構の駆動力が分散してしまい、駆動力のロスが発生して必要な大きさの振動が得られないおそれがある。また、落下等により衝撃が加わったとき、振動方向と異なる方向に可動体が動いて支持体に衝突し、破損するおそれがある。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、支持体と可動体とを粘弾性体によって接続したアクチュエータにおいて、振動方向と異なる方向への可動体の動きを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、支持体および可動体と、前記支持体および前記可動体に接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備える接続体と、磁石およびコイルを備え、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動機構と、を有し、前記可動体および前記支持体の一方は、前記可動体および前記支持体の他方の内周側で前記磁石および前記コイルの一方を支持する支軸と、前記磁石および前記コイルの一方の外周側を囲む筒状部と、前記筒状部の軸線方向の一方側において前記支軸の外周側を囲む第1内枠部と、前記筒状部の前記軸線方向の他方側において前記支軸の外周側を囲む第2内枠部と、を備え、前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第1内枠部と径方向で対向する第1外枠部と、前記第2内枠部と径方向で対向する第2外枠部と、前記第1外枠部、前記第2外枠部、および前記筒状部の外周側を囲む筒状のケースと、を備え、前記接続体は、前記第1内枠部と前記第1外枠部との隙間に配置される筒状の第1接続体と、前記第2内枠部と前記第2外枠部との隙間に配置される筒状の第2
接続体と、前記筒状部と前記ケースとの隙間に配置される筒状の第3接続体と、備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、可動体と支持体の一方が、支軸に支持される磁石またはコイルの外周側を囲む筒状部を備えており、可動体と支持体の他方が筒状部の外周側を囲む筒状のケースを備えている。接続体は筒状部に対して軸線方向の一方側と他方側の2箇所に配置されるだけでなく、筒状部とケースとの隙間にも配置される。このように、従来よりも多く接続体を配置することにより、各接続体が軸線方向と交差する方向に変形しにくくなる。従って、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体の移動を抑制でき、可動体が軸線方向(振動方向)と交差する方向へ移動することによる駆動力のロスを少なくすることができる。また、軸線方向と交差する方向への可動体の移動が少なく、且つ、筒状部とケースとが衝突することが第3接続体によって規制されるため、落下等の衝撃によって可動体と支持体とが衝突するおそれが少ない。従って、破損のおそれが少ない。
【0009】
本発明において、前記第1接続体、前記第2接続体、および前記第3接続体の径方向の厚さが同一であることが好ましい。このようにすると、3個の接続体の耐久性がばらつくことを避けることができる。また、接続体の径方向の厚さを揃えることにより、振動特性を揃えることができる。従って、可動体の振動特性を目標値に合わせやすい。
【0010】
本発明において、前記第3接続体の前記軸線方向の位置は、前記第1接続体の前記軸線方向の他方側の端と、前記第2接続体の前記軸線方向の一方側の端との中間点を含む位置であることが好ましい。このようにすると、3個の接続体を軸線方向で略均等に配置できる。従って、可動体が軸線方向の一方側に移動するときと、他方側に移動するときで振動特性に差が出ることを避けることができる。よって、可動体が移動する方向の違いによる特性差を低減もしくは解消することができる。
【0011】
本発明において、前記第3接続体の前記軸線方向の長さは、前記筒状部の前記軸線方向の長さと同一であることが好ましい。このようにすると、第3接続体の軸線方向の長さを可能な限り長くすることができる。第3接続体の軸線方向の長さを長くするほど、第3接続体が軸線方向と交差する方向に変形しにくくなる。従って、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体の移動を抑制できる。
【0012】
本発明において、前記可動体および前記支持体の一方は、前記支軸の外周面に固定される前記磁石と、磁気回路を構成するヨークと、を備え、前記ヨークは、前記磁石の軸線方向の端面に固定される端板部と、前記端板部の外周縁に設けられた曲げ部と、前記曲げ部から磁石の側へ延びる前記筒状部と、を備えることが好ましい。このようにすると、ヨークの外周面とケースの内周面との隙間を利用して第3接続体を配置できる。
【0013】
本発明において、前記第1接続体、前記第2接続体、および前記第3接続体は、ゲル状部材であることが好ましい。ゲル状部材は、圧縮方向に変形するときのばね定数が、せん断方向に変形するときのばね定数の3倍程度になる。従って、可動体が軸線方向に振動するときのばね定数よりも、可動体が軸線方向と交差する方向に移動するときのばね定数の方が大きいので、可動体が振動方向と異なる方向に移動することを抑制できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、可動体と支持体の一方が、支軸に支持される磁石またはコイルの外周側を囲む筒状部を備えており、可動体と支持体の他方が筒状部の外周側を囲む筒状のケースを備えている。接続体は筒状部に対して軸線方向の一方側と他方側の2箇所に配置されるだけでなく、筒状部とケースとの隙間にも配置される。このように、従来よりも多く接続体を配置することにより、各接続体が軸線方向と交差する方向に変形しにくくなる。従
って、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体の移動を抑制でき、可動体が軸線方向(振動方向)と交差する方向へ移動することによる駆動力のロスを少なくすることができる。また、軸線方向と交差する方向への可動体の移動が少なく、且つ、筒状部とケースとが衝突することが第3接続体によって規制されるため、落下等の衝撃によって可動体と支持体とが衝突するおそれが少ない。従って、破損のおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。
図2図1に示すアクチュエータの分解斜視図である。
図3図1に示すアクチュエータの断面図(図1のA-A断面図)である。
図4図1に示すアクチュエータの断面図(図1のB-B断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(全体構成)
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1の分解斜視図である。図3図4は、図1に示すアクチュエータ1の断面図である。図3は、図1のA-A位置で切断した断面図である。図4は、図1のB-B位置で切断した断面図であり、図3と直交する方向で切断した断面図である。以下の説明において、可動体3の中心軸線Lが延在する方向を軸線方向とし、軸線方向の一方側をL1とし、軸線方向の他方側をL2とする。
【0017】
図1図4に示すように、アクチュエータ1は、支持体2と、可動体3と、支持体2および可動体3に接続される接続体10と、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6とを備える。接続体10は、弾性および粘弾性のうちの少なくとも一方を備える。本形態では、磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、支持体2に配置されるコイル62とを備えており、支持体2に対して可動体3を軸線方向に相対移動させる。図3図4に示すように、可動体3は、軸線方向の一方側L1の端部、軸線方向の他方側L2の端部、および軸線方向の中央の3箇所において、接続体10を介して支持体2に接続される。
【0018】
(支持体)
図2図4に示すように、支持体2は、筒状のケース20と、ケース20の軸線方向の一方側L1の開口を塞ぐ第1蓋部材21と、ケース20の軸線方向の他方側L2の開口を塞ぐ第2蓋部材22と、ケース20の内周側で第1蓋部材21と第2蓋部材22との間に配置されるコイルホルダ4を有する。本形態では、ケース20、第1蓋部材21、第2蓋部材22、およびコイルホルダ4は樹脂製である。また、支持体2は、コイルホルダ4の内周側に嵌まる第1外枠部材51と、第1外枠部材51に対して軸線方向の他方側L2に離間した位置でケース20の内周側に嵌まる第2外枠部材52を有する。第1外枠部材51および第2外枠部材52は、それぞれ、接続体10を介して可動体3に接続される。また、ケース20の軸線方向の略中央部分は、接続体10を介して可動体3に接続される。
【0019】
(コイルホルダ)
図2に示すように、コイルホルダ4は、環状の第1外枠部材固定部41と、第1外枠部材固定部41から軸線方向の他方側L2へ突出する胴部42とを備えており、胴部42の周りにコイル62が配置される。コイル62から引き出されたコイル線63の端部は、コイルホルダ4の第1外枠部材固定部41から径方向外側へ突出する2本の端子ピン64に絡げられている。図1に示すように、端子ピン64はケース20の外部へ突出しており、配線基板7に接続される。
【0020】
図4に示すように、コイルホルダ4は、第1外枠部材51を軸線方向に位置決めする第1段部44を備える。第1外枠部材固定部41は第1外枠部材51の外周側を囲んでいる。第1外枠部材固定部41の内周面には、軸線方向の他方側L2に凹む第1凹部43が設けられ、第1外枠部材51は、第1凹部43に圧入される。第1段部44は、第1凹部43の軸線方向の他方側L2の端部に設けられている。本形態では、第1外枠部材51の外周面に形成された環状段部511が第1段部44に対して軸線方向に当接する。
【0021】
(ケース)
ケース20は、円筒状のケース本体24と、ケース本体24の内周側に配置される第2外枠部材固定部25を備える。第2外枠部材固定部25は、コイルホルダ4に対して軸線方向の他方側L2に離間した位置に配置される。図2図4に示すように、第2外枠部材固定部25は、ケース本体24の内周面から内周側に突出しており、ケース本体24と一体に成形される。
【0022】
ケース20は、第2外枠部材52を軸線方向に位置決めする第2段部45を備える。図3図4に示すように、第2外枠部材固定部25の内周面には、軸線方向の一方側L1に凹む第2凹部46が設けられ、第2外枠部材52は、第2凹部46に圧入される。第2段部45は、第2凹部46の軸線方向の一方側L1の端部に設けられている。本形態では、第2外枠部材52の外周面に形成された環状段部521が第2段部45に対して軸線方向に当接する。
【0023】
また、ケース20は、コイルホルダ4を軸線方向に位置決めする第3段部47を備える。図4に示すように、第3段部47は、ケース本体24の内周面に形成される。図1図4に示すように、コイルホルダ4が嵌まるケース本体24の内周面には、軸線方向に延びる複数の溝部29が形成され、各溝部29の軸線方向の他方側L2の端部に第3段部47が形成されている。図2に示すように、コイルホルダ4は、第1外枠部材固定部41の外周面から突出する複数の凸部49を備える。支持体2を組み立てる際、コイルホルダ4の各凸部49は、ケース本体24の各溝部29に軸線方向の一方側L1から嵌め込まれ、第3段部47に対して軸線方向に当接する。これにより、コイルホルダ4がケース本体24に圧入されて固定されるとともに、コイルホルダ4が軸線方向に位置決めされる。
【0024】
(蓋部材)
図3図4に示すように、第1蓋部材21は、コイルホルダ4に設けられた第1外枠部材固定部41の軸線方向の一方側L1からケース本体24に固定される。また、第2蓋部材22は、第2外枠部材固定部25の軸線方向の他方側L2からケース本体24に固定される。図2に示すように、第1蓋部材21および第2蓋部材22は、それぞれ、軸線方向から見て円形の蓋部26と、蓋部26の外周縁に周方向で等間隔で配置された複数の係止部27を備える。本形態では、第1蓋部材21および第2蓋部材22は、それぞれ、3個所の係止部27を備える。係止部27は、蓋部26から外周側へ拡がる方向に傾斜して延びる爪部である。
【0025】
係止部27は、径方向に弾性変形して蓋部26と共にケース本体24の内周側に押し込まれる。ケース20は、係止部27がケース20の内側から外れることを規制する規制部28を備える。規制部28は、ケース本体24の端部から内周側に突出する凸部である。規制部28は、係止部27の先端に対して軸線方向に当接する。第1蓋部材21および第2蓋部材22は、係止部27および規制部28による係止構造と、接着剤による固定と併用してケース20に固定される。
【0026】
(配線基板)
図1図2に示すように、支持体2は、ケース20の軸線方向の一方側L1の縁を軸線
方向の他方側L2に切り欠いた切欠き部65と、切欠き部65の他方側L2に形成された基板固定部69を備える。切欠き部65は、第1蓋部材21の外周縁の周方向の一部から軸線方向の他方側L2に延びるカバー66により覆われる。配線基板7は、基板固定部69の軸線方向の一方側L1の端部に設けられた爪部691、および、基板固定部69の軸線方向の他方側L2の端部に設けられた係止溝692に係止されるとともに、接着剤により基板固定部69に固定される。配線基板7には、コイル62に対する給電用のリード線8が接続される。基板固定部69には、配線基板7に対して周方向に隣接する位置でリード線8を保持するリード線保持部80が設けられている。
【0027】
ケース20とコイルホルダ4とを組み立てると、ケース20の切欠き部65の内周側にコイルホルダ4の第1外枠部材固定部41が配置される。第1外枠部材固定部41から外周側に延びる2本の端子ピン64の根本には、コイル62から引き出されたコイル線63が絡げられている。2本の端子ピン64は、切欠き部65の他方側L2の縁とカバー66との隙間から突出し、基板固定部69に固定される配線基板7に設けられた2箇所の穴71に通され、穴71の縁に設けられたランドを介してリード線8に電気的に接続される。
【0028】
(可動体)
図2図4に示すように、可動体3は、支持体2の径方向の中心において軸線方向に延びる支軸30を有する。支軸30には、筒状の第1内枠部材36、および筒状の第2内枠部材37によって、磁石61およびヨーク35が固定される。支軸30は金属製の丸棒である。第1内枠部材36および第2内枠部材37は、金属製の円筒体であり、円形の貫通穴が設けられている。
【0029】
図3図4に示すように、第1内枠部材36の内周面には、軸線方向の他方側L2の端部に径方向内側に突出した環状突部361が形成されている。従って、第1内枠部材36を支軸30に圧入した際、支軸30は環状突部361に圧入される。また、第2内枠部材37の内周面には、軸線方向の一方側L1の端部に径方向内側に突出した環状突部371が形成されている。従って、第2内枠部材37を支軸30に圧入した際、支軸30は環状突部371に圧入される。
【0030】
図3図4に示すように、磁石61は、支軸30の軸線方向の略中央の外周面に固定される。磁石61は、軸線方向から見て円形である。磁石61の中心には支軸30が貫通する軸穴610が設けられている。ヨーク35は、磁石61に軸線方向の一方側L1で重なる第1ヨーク31と、磁石61に軸線方向の他方側L2で重なる第2ヨーク32を備える。
【0031】
第1ヨーク31の中央には、支軸30が貫通する軸穴310が設けられている。本形態では、第1ヨーク31は、外径寸法が磁石61の外径寸法よりわずかに大きい磁性板であり、第1ヨーク31の外周面は、磁石61の外周面より径方向外側に張り出している。第1ヨーク31は、磁石61の一方側L1の面に接着等の方法で固定される。
【0032】
図2図3図4に示すように、第2ヨーク32は、カップ状の第1磁性部材33と、円板状の第2磁性部材34の2つの部材からなる。第1磁性部材33は、支軸30が貫通する軸穴330が設けられた円形の端板部331と、端板部331の外縁から軸線方向の一方側L1に曲げられた曲げ部332と、曲げ部332から軸線方向の一方側L1に延びる円筒形の筒状部333とを有する。端板部331は、磁石61の軸線方向の他方側L2の端面に固定される。第2磁性部材34は、支軸30が貫通する軸穴340を備えており、第1磁性部材33の端板部331に対して磁石61とは反対側から固定される。
【0033】
可動体3は、磁石61およびヨーク35を構成する各部材の軸穴310、610、33
0、340に支軸30を貫通させた状態で、磁石61およびヨーク35の軸線方向の両側で第1内枠部材36および第2内枠部材37を支軸30に固定する。その結果、第1内枠部材36が軸線方向の一方側L1から磁石61およびヨーク35を支持し、第2内枠部材37が軸線方向の他方側L2から磁石61およびヨーク35を支持する結果、磁石61およびヨーク35は、支軸30に固定される。
【0034】
図3図4に示すように、第1磁性部材33の筒状部333は、磁石61の外周面および第1ヨーク31の外周面から径方向に離間している。コイルホルダ4の胴部42は円筒形であり、磁石61および第1ヨーク31の外周面と、第1磁性部材33の筒状部333との隙間に配置される。従って、胴部42に巻かれたコイル62は、筒状部333と第1ヨーク31の外周面との隙間に配置される。また、コイル62の他方側L2の端部は、筒状部333と磁石61の外周面との隙間に配置される。
【0035】
本形態では、第2磁性部材34の外径と筒状部333の外径は同一寸法であり、第2磁性部材34の外周端面は、筒状部333の外周面と同一面上に位置する。従って、第2ヨーク32は、磁束密度が高い外周端部の厚さが確保され、磁束密度が高い部分に磁路が形成されている。
【0036】
アクチュエータ1の共振周波数は、可動体3の重量と接続体10のバネ定数を含む式で規定される。図2に示すように、第2磁性部材34は、円形の貫通孔38を備える。本形態では、貫通孔38は4箇所に設けられている。貫通孔38の孔径や数を適正に設定することにより、第2磁性部材34の外形を変更することなく、可動体3の重量を適正に設定する。すなわち、第2磁性部材34は、可動体3の重量を適正に設定するための重量調整機能を有する。
【0037】
(接続体)
図3図4に示すように、接続体10は、可動体3の軸線方向の一方側L1の端部に配置される筒状の第1接続体11と、可動体3の軸線方向の他方側L2の端部に配置される筒状の第2接続体12と、可動体3の軸線方向の略中央に配置される筒状の第3接続体13を備える。可動体3の第1内枠部材36は、支持体2の第1外枠部材51と径方向で対向する。第1接続体11は、第1内枠部材36と第1外枠部材51の隙間に配置される。可動体3の第2内枠部材37は、支持体2の第2外枠部材52と径方向で対向する。第2接続体12は、第2内枠部材37と第2外枠部材52の隙間に配置される。また、可動体3の第2ヨーク32の筒状部333は、ケース20の内周面と径方向で対向する。第3接続体13は、筒状部333とケース20との隙間に配置される。
【0038】
第1接続体11と第2接続体12は同一形状であり、軸線方向で逆向きに配置される。第3接続体13は、第1接続体11と第2接続体12よりも大径である。本形態では、第3接続体13の径方向の厚さT2は、第1接続体11および第2接続体12の径方向の厚さT1と同一である。また、本形態では、第3接続体13は、筒状部333の外周面の軸線方向の全範囲に接続される。すなわち、第3接続体13の軸線方向の長さは、筒状部333の軸線方向の長さと同一である。そして、第3接続体13の軸線方向の位置は、第1接続体11の他方側L2の端と第2接続体12の一方側L1の端との中間点Pを含む位置である。
【0039】
接続体10は粘弾性体からなる。例えば、接続体10として、シリコーンゲル等からなるゲル状部材、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマ
ー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いることができる。また、接続体10として用いることが可能な粘弾性体は、ゲル状部材、ゴム、あるいはその変性材料と、バネなどの弾性体とを組み合わせた複合部材であってもよい。
【0040】
本形態では、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13はいずれもゲル材料を成形したゲル状部材であり、ゲル状部材自身の粘着性もしくは接着剤によって可動体3および支持体2に接合されている。より詳細には、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13は、いずれも針入度が90度から110度のシリコーンゲルからなり、同一の特性のゲル状部材である。
【0041】
第1接続体11および第2接続体12は、ゲル材料を型に充填して硬化させる方法(注型)により製造される。第1接続体11を成形するときは、治具によって第1外枠部材51および第1内枠部材36を同軸に位置決めして第1外枠部材51と第1内枠部材36との間に環状の隙間を形成し、この隙間にゲル材料を充填して熱硬化させる。これにより、ゲル状部材自身の粘着性によって、第1接続体11が第1外枠部材51の内周面、および、第1内枠部材36の外周面に接合される。
【0042】
なお、ゲル材料を充填する前に、第1外枠部材51の内周面、および第1内枠部材36の外周面にプライマー等の接合促進剤を塗布することによって接合強度を高めることができる。第2接続体12についても、同様に、第2外枠部材52と第2内枠部材37との間に環状の隙間を形成し、この隙間にゲル材料を充填して熱硬化させることにより成形される。このように、第1接続体11および第2接続体12をそれぞれ、内枠と外枠に接合して部品化することにより、アクチュエータ1を組み立てる際には、第1接続体11および第2接続体12を接着する工程を行わずに、支持体2と可動体3とを接続することができる。
【0043】
第3接続体13は、第1接続体11および第2接続体12と同様に、型に充填して硬化させる方法(注型)により製造される。例えば、ケース20の内側に第1磁性部材33を位置決めしてケース20と筒状部333との間にゲル材料を充填し、熱硬化させる。このとき、プライマー等の接合促進剤によってケース20と第3接続体13との接合強度、および、筒状部333と第3接続体13との接合強度を高めることができる。
【0044】
あるいは、ケース20の内側に型部材を位置決めしてケース20と型部材との間にゲル材料を充填し、熱硬化させて成形した後に型部材を取り外し、支持体2と可動体3とを組み立てる際に、第3接続体13の内側に筒状部333を挿入して、筒状部333の外周面に接着剤により第3接続体13を接合する方法を用いてもよい。
【0045】
なお、本形態では、第3接続体13が接合される筒状部333は、ヨーク35を構成する第1磁性部材33に設けられているが、第1磁性部材33とは別体の第3内枠部材を第1磁性部材33の外周側に取り付けて、第3内枠部材によって筒状部を構成してもよい。この場合は、第3内枠部材(筒状部)とケース20との間にゲル状部材を成形して部品化することができる。従って、アクチュエータ1を組み立てる際に第3接続体を接着する工程を行わないようにすることができる。
【0046】
(アクチュエータの動作)
アクチュエータ1は、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3を軸線方向に駆動する駆動力を発生させる。コイル62への通電を切ると、可動体3は、接続体10の復帰力によって原点位置へ戻る。従って、コイル62への通電を断続的に行うことにより、可動体3は、軸線方向で振動する。また、コイル62に印加する交流波形を調整することで、可動体3が軸線方向の一方側L1に移動する加速度と、可動体3が軸
線方向の他方側L2に移動する加速度を異なるものとすることができる。それ故、アクチュエータ1を触覚デバイスとして取り付けた機器を手にした者は、軸線方向において方向性を有する振動を体感することができる。また、アクチュエータ1を利用してスピーカを構成することもできる。
【0047】
本形態では、接続体10は、支持体2と可動体3が径方向で対向する位置に配置され、可動体3は軸線方向に振動する。可動体3が支持体2に対して軸線方向に振動する際、第1接続体11および第2接続体12は、可動体3の振動に追従してせん断方向に変形する。シリコーンゲル等のゲル状部材は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。ゲル状部材がせん断方向に変形する際は、非線形の成分よりも線形の成分が大きい変形特性を持つ。従って、可動体3が支持体2に対して軸線方向に振動する際、第1接続体11および第2接続体12は、線形性が高い範囲で変形するので、リニアリティが良好な振動特性を得ることができる。
【0048】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1は、支持体2および可動体3と、支持体2および可動体3に接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備える接続体10と、磁石61およびコイル62を備え、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6と、を有する。可動体3は、支持体2の内周側で磁石61を支持する支軸30と、磁石61の外周側を囲む筒状部333と、筒状部333の軸線方向の一方側L1において支軸30の外周側を囲む第1内枠部材36(第1内枠部)と、筒状部333の軸線方向の他方側L2において支軸30の外周側を囲む第2内枠部材37(第2内枠部)と、を備える。支持体2は、第1内枠部材36と径方向で対向する第1外枠部材51(第1外枠部)と、第2内枠部材37と径方向で対向する第2外枠部材52(第2外枠部)と、第1外枠部材51、第2外枠部材52、および筒状部333の外周側を囲む筒状のケース20を備える。接続体10は、第1内枠部材36と第1外枠部材51との隙間に配置される筒状の第1接続体11と、第2内枠部材37と第2外枠部材52との隙間に配置される筒状の第2接続体12と、筒状部333とケース20との隙間に配置される筒状の第3接続体13と、備える。
【0049】
本形態によれば、可動体3と支持体2とを接続する接続体10は、可動体3に設けられた筒状部333に対して軸線方向の一方側L1と他方側L2の2箇所に配置されるだけでなく、筒状部333とケース20との隙間にも配置される。従って、従来は可動体3の軸線方向の両端の2箇所のみに接続体10が配置されていたのに対して、軸線方向の中間の位置にも接続体10が配置されており、接続体10の数が多いため、各接続体10が軸線方向と交差する方向に変形しにくい。よって、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体3の移動を抑制でき、可動体3が軸線方向(振動方向)と交差する方向へ移動することによる駆動力のロスを少なくすることができる。また、軸線方向と交差する方向への可動体3の移動が少なく、且つ、筒状部333とケース20とが衝突することが第3接続体13によって規制されるため、落下等の衝撃によって可動体3と支持体2とが衝突するおそれが少ない。従って、破損のおそれが少ない。
【0050】
なお、本形態は、可動体3が支持体2の内周側に配置されるものであったが、本発明では、可動体3が支持体2の外周側に配置される構成を採用してもよい。また、本形態では、可動体3を支持体2に対して振動させる磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、支持体2に配置されるコイル62とを備えているが、本発明では、磁石61とコイル62の配置を逆にした構成を採用してもよい。すなわち、磁気駆動機構6は、コイル62の外周側に磁石61が配置される構成を採用することができる。また、可動体3に配置されるコイル62と、支持体2に配置される磁石61とを備える構成を採用してもよい。
【0051】
また、本形態では、第1内枠部材36および第2内枠部材37は、支軸30とは別体の部材であるが、第1内枠部材36および第2内枠部材37が支軸30と一体に構成されていてもよい。すなわち、可動体3は、外周面に接続体10が接合される第1内枠部および第2内枠部として機能する部分を備えていればよい。また、第1外枠部材51はコイルホルダ4と一体に構成されていてもよく、第2外枠部材52はケース20と一体に構成されていてもよい。すなわち、支持体2は、内周面に接続体10が接合される第1外枠部および第2外枠部として機能する部分を備えていればよい。
【0052】
本形態では、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13の径方向の厚さが同一であるため、耐久性が同等である。なお、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13の径方向の厚さは同一でなくてもよいが、同一に近い寸法にすることが好ましい。複数の接続体10の径方向の厚さのばらつきが少なければ、複数の接続体10の耐久性がばらつくことを避けることができる。また、複数の接続体10の径方向の厚さを揃えることにより、振動特性を揃えることができる。従って、可動体3の振動特性を目標値に合わせやすい。
【0053】
本形態では、第3接続体13の軸線方向の位置は、第1接続体11の軸線方向の他方側L2の端と、第2接続体12の軸線方向の一方側L1の端との中間点Pを含む位置である。このようにすると、3個の接続体10を軸線方向に均等に配置できる。従って、可動体3が軸線方向の一方側L1に移動するときと、他方側L2に移動するときで振動特性に差が出ることを避けることができる。よって、可動体3が移動する方向の違いによる特性差を低減もしくは解消することができる。
【0054】
なお、本形態では、図3図4に示すように、第3接続体13の軸線方向の中央と、第1接続体11の他方側L2の端と第2接続体12の一方側L1の端との中間点Pとがずれているが、第3接続体13の軸線方向の中央と、中間点Pとが一致するように配置すれば、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13を軸線方向に等間隔で配置できる。従って、可動体3が移動する方向の違いによる特性差を低減もしくは解消することができる。
【0055】
また、本形態は、接続体10を3箇所に配置したものであったが、接続体10を4箇所以上に配置してもよい。例えば、本形態の3箇所に加えて、コイルホルダ4の胴部42と、第1ヨーク31の外周面との径方向の隙間にも接続体10を配置することができる。
【0056】
本形態では、第3接続体13の軸線方向の長さは、筒状部333の軸線方向の長さと同一である。このようにすると、第3接続体13の軸線方向の長さを可能な限り長くすることができる。第3接続体13の軸線方向の長さを長くするほど、第3接続体13が軸線方向と交差する方向に変形しにくくなる。従って、軸線方向(振動方向)と交差する方向への可動体3の移動を抑制できる。
【0057】
本形態では、可動体3および支持体2の一方は、支軸30の外周面に固定される磁石61と、磁気回路を構成するヨーク35と、を備え、ヨーク35は、磁石61の軸線方向の端面に固定される端板部331と、端板部331の外周縁に設けられた曲げ部332と、曲げ部332から磁石61の側へ延びる筒状部333と、を備える。このようにすると、ヨーク35の外周面とケース20の内周面との隙間を利用して第3接続体13を配置できる。
【0058】
本形態では、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13は、ゲル状部材である。ゲル状部材は、圧縮方向に変形するときのばね定数が、せん断方向に変形すると
きのばね定数の3倍程度になる。従って、可動体3が軸線方向に振動するときのばね定数よりも、可動体3が軸線方向と交差する方向に移動するときのばね定数の方が大きいので、可動体3が振動方向と異なる方向に移動することを抑制できる。
【0059】
なお、本形態では、第1接続体11、第2接続体12、および第3接続体13は、同一の特性のゲル状部材であるが、これら3個のゲル状部材の特性が異なっていてもよい。例えば、第1接続体11と第2接続体12を同一の特性のゲル状部材とし、第3接続体13を第1接続体11および第2接続体12とは異なる特性のゲル状部材としてもよい。例えば、第3接続体13の径方向の厚さT2と、第1接続体11および第2接続体12の径方向の厚さT1とが異なる場合に、ゲル状部材の特性を変えることによって、振動特性を合わせることができる。
【符号の説明】
【0060】
1…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、4…コイルホルダ、6…磁気駆動機構、7…配線基板、8…リード線、10…接続体、11…第1接続体、12…第2接続体、13…第3接続体、20…ケース、21…第1蓋部材、22…第2蓋部材、24…ケース本体、25…第2外枠部材固定部、26…蓋部、27…係止部、28…規制部、29…溝部、30…支軸、31…第1ヨーク、32…第2ヨーク、33…第1磁性部材、34…第2磁性部材、35…ヨーク、36…第1内枠部材、37…第2内枠部材、38…貫通孔、41…第1外枠部材固定部、42…胴部、43…第1凹部、44…第1段部、45…第2段部、46…第2凹部、47…第3段部、49…凸部、51…第1外枠部材、52…第2外枠部材、61…磁石、62…コイル、63…コイル線、64…端子ピン、65…切欠き部、66…カバー、69…基板固定部、71…穴、80…リード線保持部、310、330、340、610…軸穴、331…端板部、332…曲げ部、333…筒状部、361、371…環状突部、511、521…環状段部、691…爪部、692…係止溝、L…中心軸線、L1…軸線方向の一方側、L2…軸線方向の他方側、P…中間点
図1
図2
図3
図4