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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006184
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】中柱土台
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/00 20060101AFI20230111BHJP
   E04H 9/14 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
E06B5/00 Z
E04H9/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108649
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000252034
【氏名又は名称】株式会社鈴木シャッター
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 圭一
【テーマコード(参考)】
2E139
2E239
【Fターム(参考)】
2E139AA10
2E139AC19
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】中柱を設置しない平常時の滑りやすさなどを改善する。
【解決手段】防水板装置の中柱を着脱可能に立設支持する中柱土台20であって、床部6に凹設される土台収容部21と、土台収容部21に収容される土台本体22と、を備え、土台本体22は、中柱10を立設支持可能な第1面部26と、第1面部26の裏面側に設けられ、中柱10を立設支持不能な第2面部27と、を備え、第1面部26が床部6の床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持可能な第1状態と、第2面部27が床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持不能な第2状態と、に切換可能に構成される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水板装置の中柱を着脱可能に立設支持する中柱土台であって、
床部に凹設される土台収容部と、
前記土台収容部に収容される土台本体と、を備え、
前記土台本体は、
前記中柱を立設支持可能な第1面部と、
前記第1面部の裏面側に設けられ、前記中柱を立設支持不能な第2面部と、を備え、
前記第1面部が前記床部の床面に沿って露出し、前記中柱を立設支持可能な第1状態と、
前記第2面部が前記床面に沿って露出し、前記中柱を立設支持不能な第2状態と、に切換可能に構成されることを特徴とする中柱土台。
【請求項2】
前記土台本体は、回動支軸を支点とする回動操作に基づいて、前記第1状態と前記第2状態とに切換えられることを特徴とする請求項1に記載の中柱土台。
【請求項3】
前記土台本体は、互いに直交する第1回動支軸及び第2回動支軸を介して前記土台収容部に連結され、
前記第1回動支軸を支点とする前記土台本体の回動操作に基づいて、前記土台収容部に対する前記土台本体の出し入れが許容され、
前記第2回動支軸を支点とする前記土台本体の回動操作に基づいて、前記第1面部と前記第2面部との反転が許容されることを特徴とする請求項2に記載の中柱土台。
【請求項4】
前記第2面部は、滑り止め用の凸部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の中柱土台。
【請求項5】
前記第2面部は、前記床部と同じ床材で構成されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の中柱土台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水板装置の中柱を着脱可能に立設支持する中柱土台に関する。
【背景技術】
【0002】
水の浸入を堰き止める防水板と、防水板の幅方向両端部を保持する一対のガイドレールと、を備える防水板装置が知られている。また、一対のガイドレール間に着脱可能な中柱を立設し、一方のガイドレールと中柱との間、及び他方のガイドレールと中柱との間で防水板を保持する連装仕様の防水板装置も知られている。連装仕様の防水板装置を設置する場合は、中柱の下端部を床部にボルト固定するために、ねじアンカーを床部に打ち込む方法(例えば、特許文献1参照)や、ねじ穴を設けた中柱土台を床部に埋め込む方法が選択的に採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-57640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の中柱土台は、床面に沿って露出する露出面が平滑な金属板で形成されているため、中柱を設置しない平常時、雨などで濡れて滑りやすくなる可能性がある。そこで、中柱土台の露出面に滑り止め用の凸部を設けることが考えられるが、このような凸部は、中柱や防水板との密着性を低下させ、防水板装置の止水性能に影響を与える虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、防水板装置の中柱を着脱可能に立設支持する中柱土台であって、床部に凹設される土台収容部と、前記土台収容部に収容される土台本体と、を備え、前記土台本体は、前記中柱を立設支持可能な第1面部と、前記第1面部の裏面側に設けられ、前記中柱を立設支持不能な第2面部と、を備え、前記第1面部が前記床部の床面に沿って露出し、前記中柱を立設支持可能な第1状態と、前記第2面部が前記床面に沿って露出し、前記中柱を立設支持不能な第2状態と、に切換可能に構成されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の中柱土台であって、前記土台本体は、回動支軸を支点とする回動操作に基づいて、前記第1状態と前記第2状態とに切換えられることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の中柱土台であって、前記土台本体は、互いに直交する第1回動支軸及び第2回動支軸を介して前記土台収容部に連結され、前記第1回動支軸を支点とする前記土台本体の回動操作に基づいて、前記土台収容部に対する前記土台本体の出し入れが許容され、前記第2回動支軸を支点とする前記土台本体の回動操作に基づいて、前記第1面部と前記第2面部との反転が許容されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載の中柱土台であって、前記第2面部は、滑り止め用の凸部を有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載の中柱土台であって、前記第2面部は、前記床部と同じ床材で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、中柱土台の土台本体は、第1面部が床面に沿って露出し、中柱を立設支持可能な第1状態と、第2面部が床面に沿って露出し、中柱を立設支持不能な第2状態と、に切換可能に構成されるので、止水性能に影響を与えることなく、第2面部に滑り止め用の凸部を設けたり、第2面部を任意の材料で形成することが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、土台本体は、回動支軸を支点とする回動操作に基づいて、前記第1状態と前記第2状態とに切換えられるので、第1状態と第2状態との切換操作が容易になる。
また、請求項3の発明によれば、第1回動支軸を支点とする土台本体の回動操作に基づいて、土台収容部に対する土台本体の出し入れが許容され、第2回動支軸を支点とする土台本体の回動操作に基づいて、第1面部と第2面部との反転が許容されるので、土台収容部内に土台本体の回動スペースを確保する必要がなく、その結果、土台収容部を含む中柱土台のコンパクト化が図れる。
また、請求項4の発明によれば、第2面部は、滑り止め用の凸部を有するので、中柱を設置しない平常時における第2面部の滑りを抑制できる。
また、請求項5の発明によれば、第2面部は、床部と同じ床材で構成されるので、中柱を設置しない平常時における床部の意匠性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る中柱土台が適用される防水板装置の正面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る中柱土台の中柱設置状態を示す平面図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る中柱土台の中柱設置状態を示す正面断面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る中柱土台の中柱設置状態を示す側面断面図である。
図5】(a)~(d)は本発明の第1実施形態に係る中柱土台の第2状態(中柱を立設支持不能な状態)から第1状態(中柱を立設支持可能な状態)への切換操作手順を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る中柱土台の平面図であり、(a)は第2状態の平面図、(b)は第1状態の平面図である。
図7】(a)~(c)は本発明の第2実施形態に係る中柱土台の第2状態から第1状態への切換操作手順を示す図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る中柱土台の平面図であり、(a)は第2状態の平面図、(b)は第1状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[防水板装置]
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。まず、本発明の実施形態に係る中柱土台20が適用される連装仕様の防水板装置1について説明する。図1において、1は防水板装置であって、該防水板装置1は、ガイドレール2L,2Rと、中柱10と、防水板3A,3B,3Cと、を備える。
【0009】
なお、以下の説明では、防水板3A,3B,3Cの幅方向(長手方向)を左右方向、防止板3A,3B,3Cの厚み方向を前後方向、防水板3A,3B,3Cの高さ方向を上下方向と称する場合がある。また、前後方向のうち、防水板3A,3B,3Cが水圧を受ける側を屋外側(前側)、水の浸入を阻止する側を屋内側(後側)と称する場合がある。
【0010】
ガイドレール2L,2Rは、例えば、押出形材や板金曲げ物であり、出入口4の左右両側部に立設される。例えば、本実施形態のガイドレール2L,2Rは、出入口4の左右両側方に配置される側壁5L,5Rの前面に付設されるが、側壁5L,5Rの内側面に直接付設しても、形鋼を介して付設してもよいし、側壁5L,5Rに埋め込んでもよい。
【0011】
中柱10は、例えば、押出形材や板金曲げ物であり、一対のガイドレール2L,2R間において出入口4の床部6に着脱可能に立設される。中柱10は、下端部にフランジ部10aを有し、フランジ部10aを上方から貫通する前後一対のボルト11を介して床部6に固定される。なお、本実施形態の中柱10は、前後2本のボルト11を介して床部6(中柱土台20)に固定されるが、ボルト11の本数及び固定位置は、これに限定されないことは勿論であり、中柱10の形状などに応じて適宜変更できる。例えば、中柱10の前後にそれぞれ2本以上のボルト11を配し、合計4本以上のボルト11で中柱10を床部6(中柱土台20)に固定するようにしてもよい。
【0012】
本実施形態の防水板3A,3B,3Cは、例えば、金属製パネル材であり、上下方向に直列状に積層可能な3枚1組で構成され、互いに嵌合/分離が可能である。このような分割式の防水板3A,3B,3Cによれば、撤去時はコンパクトに倉庫内などに保管することができだけでなく、使用時及び撤去時における運搬作業も容易になる。
【0013】
防水板3A,3B,3Cの幅方向の両端部は、ガイドレール2L,2R及び中柱10に形成される差込溝Mに差し込まれることにより、出入口4を塞ぐように保持される。具体的には、下段側の防水板3A,3B,3Cから順番に、防水板3A,3B,3Cの幅方向の両端部を上方からガイドレール2L,2R及び中柱10の差込溝Mに差し込むと、防水板3A,3B,3Cは、ガイドレール2L,2R及び中柱10に案内されて下方に移動するとともに、順次積層されて出入口4に防水壁Wを形成する。
【0014】
なお、本実施形態では、左側ガイドレール2Lと中柱10との間、及び右側ガイドレール2Rと中柱10との間に、それぞれ防水壁Wを形成するが、各防水壁Wを形成する防水板3A,3B,3Cの枚数は、3枚に限定されるものではなく、1枚又は2枚であってもよいし、4枚以上であってもよい。
【0015】
また、少なくとも最下段に位置する防水板3Aの下端面には、床部6の床面6aに当接する止水材3aが設けられる。止水材3aは、ゴム質弾性部材で構成されており、床面6aに弾性的に当接することで、防水板3Aの下端面と床面6aとの間における漏水を抑制する。したがって、床面6aは可及的に平滑面であることが望ましい。
【0016】
[中柱土台]
つぎに、本発明の要部である中柱土台20について、図2以降を参照して説明する。
【0017】
図2図6に示すように、床部6の中柱立設位置には、中柱10を着脱可能に立設支持するための中柱土台20が埋め込まれる。中柱土台20は、床部6に凹設される土台収容部21と、土台収容部21に収容される土台本体22と、を備える。
【0018】
土台収容部21は、床部6の凹部6b内に打ち込まれるアンカー部材23と、上方に開口する箱形状を有し、凹部6b内でアンカー部材23に固定支持される金属製のボックス24と、凹部6bとボックス24との間に充填されるモルタルなどの充填材25と、を備える。なお、土台本体22を収容するボックス24の側壁部(廻り縁部)には、止水性能を高めるために、土台本体22の側面部に弾性的に当接する図示しない止水材(ゴム質弾性部材)を設けることができる。
【0019】
土台本体22は、中柱10を立設支持可能な第1面部26と、第1面部26の裏面側に設けられ、中柱10を立設支持不能な第2面部27と、を備える。第1面部26は、平坦な金属板で形成されており、前述したボルト11がねじ込まれる2つのネジ穴26aを備える。第2面部27は、矩形の凹部27aを有し、凹部27aに嵌め込まれる嵌込部材28によって第2面部27の表面が形成される。嵌込部材28としては、例えば、図6の(a)に示すように、表面に滑り止め用の凸部28aを有するものや、床部6と同じ床材で形成されるものを選択することができる。
【0020】
土台本体22は、第1面部26が床部6の床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持可能な第1状態(図2図4図5の(d)、図6の(b)参照)と、第2面部27が床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持不能な第2状態(図5の(a)、図6の(a)参照)と、に切換操作することができる。このような中柱土台20によれば、中柱10を設置しない平常時は、土台本体22の第2面部27を露出状態とできるので、止水性能に影響を与えることなく、第2面部27に滑り止め用の凸部28aを設けたり、第2面部27を任意の材料で形成することが可能になる。
【0021】
図5の(a)~(d)に示すように、土台本体22は、回動支軸31,32を支点とする回動操作に基づいて、第1状態と第2状態とに切換えられる。本実施形態の土台本体22は、互いに直交する第1回動支軸31及び第2回動支軸32を介して土台収容部21に連結されており、第1回動支軸31を支点とする土台本体22の回動操作に基づいて、土台収容部21に対する土台本体22の出し入れが許容され、第2回動支軸32を支点とする土台本体22の回動操作に基づいて、第1面部26と第2面部27との反転が許容される。
【0022】
このような中柱土台20によれば、土台収容部21内に土台本体22の回動スペースを確保する必要がないので、土台収容部21を含む中柱土台20のコンパクト化が図れるだけでなく、土台収容部21内で土台本体22を回動不能に保持することができる。
【0023】
具体的に説明すると、土台本体22は、ヒンジ33を介して土台収容部21に連結されている。ヒンジ33は、土台収容部21の一端部に固定される固定片34と、固定片34の上端部にヒンジ軸である第1回動支軸31を介して回動可能に連結される可動片35と、を備え、可動片35は、第2回動支軸32を介して土台本体22を回動可能に支持している。
【0024】
図5の(a)は、第2状態の中柱土台20を示しており、この状態では、図6の(a)に示すように、土台本体22の第2面部27が床面6aに沿って露出している。この状態で、土台本体22と土台収容部21との間に確保される隙間Cに指又は工具を差し込んで土台本体22を持ち上げると、土台本体22は、第1回動支軸31を支点と回動し、図5の(b)に示すような起立姿勢とすることができる。起立姿勢の土台本体22は、第2回動支軸32を支点とする回動操作が可能であり、図5の(c)に示すように、第2回動支軸32を支点として180°回動させると、第2面部27と第1面部26とが反転する。その後、第1回動支軸31を支点とする回動操作で土台本体22を土台収容部21に収容させると、図5の(d)に示すように、中柱土台20は第1状態となる。この状態では、土台本体22の第1面部26が床面6aに沿って露出しているため、ボルト11を介して中柱10を立設支持することが可能となる。
【0025】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、防水板装置1の中柱10を着脱可能に立設支持する中柱土台20であって、床部6に凹設される土台収容部21と、土台収容部21に収容される土台本体22と、を備え、土台本体22は、中柱10を立設支持可能な第1面部26と、第1面部26の裏面側に設けられ、中柱10を立設支持不能な第2面部27と、を備え、第1面部26が床部6の床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持可能な第1状態と、第2面部27が床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持不能な第2状態と、に切換可能に構成されるので、止水性能に影響を与えることなく、第2面部27に滑り止め用の凸部28aを設けたり、第2面部27を任意の材料で形成することが可能になる。
【0026】
また、土台本体22は、回動支軸31,32を支点とする回動操作に基づいて、第1状態と第2状態とに切換えられるので、第1状態と第2状態との切換操作が容易になる。
【0027】
また、土台本体22は、互いに直交する第1回動支軸31及び第2回動支軸32を介して土台収容部21に連結され、第1回動支軸31を支点とする土台本体22の回動操作に基づいて、土台収容部21に対する土台本体22の出し入れが許容され、第2回動支軸32を支点とする土台本体22の回動操作に基づいて、第1面部26と第2面部27との反転が許容されるので、土台収容部21内に土台本体22の回動スペースを確保する必要がない。そのため、土台収容部21を含む中柱土台20のコンパクト化が図れるだけでなく、土台収容部21内に回動不能な状態で土台本体22を保持することができる。
【0028】
[他の実施形態]
つぎに、本発明の第2実施形態に係る中柱土台20Bついて、図7及び図8を参照して説明する。ただし、第1実施形態と共通の構成は、第1実施形態と同じ符号を用いることで、第1実施形態の説明を援用する場合がある。
【0029】
図7及び図8に示すように、第2実施形態の中柱土台20Bでは、土台本体22Bが一つの回動支軸36のみを支点として回動操作される点が第1実施形態と相違している。つまり、土台本体22Bは、水平方向に沿う1つの回動支軸36を介して土台収容部21Bに回動可能に連結されており、回動支軸36を支点とする土台本体22Bの回動操作に基づいて、第1面部26Bと第2面部27Bとの反転が許容される。このような第2実施形態の中柱土台20Bによれば、土台収容部21B内に土台本体22Bの回動スペースを確保する必要があるものの、第1面部26Bが床部6の床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持可能な第1状態(図7の(c)、図8の(b)参照)と、第2面部27Bが床面6aに沿って露出し、中柱10を立設支持不能な第2状態(図7の(a)、図8の(a)参照)と、に切換操作することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 防水板装置
2L,2R ガイドレール
3A~3C 防止板
3a 止水材
4 出入口
5L,5R 側壁
6 床部
6a 床面
6b 凹部
10 中柱
10a フランジ部
11 ボルト
20,20B 中柱土台
21,21B 土台収容部
22,22B 土台本体
23 アンカー部材
24 ボックス
25 充填材
26,26B 第1面部
26a ネジ穴
27,27B 第2面部
27a 凹部
28 嵌込部材
28a 凸部
31 第1回動支軸
32 第2回動支軸
33 ヒンジ
34 固定片
35 可動片
36 回動支軸
W 防水壁
M 差込溝
C 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8