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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061870
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20230425BHJP
   F21S 8/06 20060101ALI20230425BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230425BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20230425BHJP
   F21V 14/02 20060101ALI20230425BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20230425BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230425BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S8/04 130
F21S8/06 200
F21V23/00 140
F21V23/00 115
F21V15/01 100
F21V15/01 300
F21V14/02 200
F21V21/30 310
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022023857
(22)【出願日】2022-02-18
(31)【優先権主張番号】110138794
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】511131309
【氏名又は名称】基元高效科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 國松
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲維▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲恒▼
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ ▲ユ▼嘉
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高ワット数の照明装置の寿命および性能を効果的に向上させる。
【解決手段】照明装置Lは、複数の本体10、第1のハウジング20、複数の第2のハウジング30、制御モジュール50、及び複数の発光モジュールを備える。発光モジュールは、制御モジュールと電気的に接続されている。各本体において、発光モジュールが設けられた側面とは反対側の面には、第2のハウジングが固定されており、第2のハウジングと本体との間には、通路が形成されている。制御モジュールは外付けのデザインであり、制御モジュールが発光モジュールから離れた場所に配置できるように、第1のハウジングに配置される。このようにすれば、発光モジュールから発生する高温による制御モジュールの破損を防ぐことができるとともに、第1のハウジングに配置された制御モジュールに防水加工を施して防水効果を高めることも可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが帯状に構成されると共に、互いに整列して本体組立体をなす複数の本体と、
第1の頂壁、2つの第1の側壁、および2つの第1の固定壁を有し、第1の収容空間を画定する第1のハウジングと、
前記第1のハウジングにおける2つの側面にそれぞれ固定的に配置された2つの第1のカバーと、
前記第1のハウジングを支持するように前記本体組立体に配置され、ピボット構造を有する少なくとも1つの支持構造体と、
前記第1の収容空間に位置するように、前記第1のハウジングに固定的に配置された制御モジュールと、
前記複数の本体のそれぞれの底側に、それぞれが配置された複数の発光モジュールと、
を具備し、
前記第1のハウジングにおいて、前記第1の頂壁の互いに対応する2つの側縁がそれぞれ前記2つの第1の側壁に接続され、前記2つの第1の側壁が互いに対向して配置され、前記2つの第1の側壁のそれぞれにおける前記第1の頂壁に接続された側縁に対応した他方の側縁が、前記第1の側壁から離れる方向に延びて、前記2つの第1の固定壁とそれぞれ連接され、
前記複数の発光モジュールのそれぞれが、回路基板、複数の発光ユニット、および、光透過組立体を含み、前記回路基板は、前記本体の底面側に配置され、前記複数の発光ユニットは、前記本体の底面側から離れた側に配置され、前記光透過組立体は、前記本体の底面側から離れた側に固定的に配置され、前記光透過組立体は、前記複数の発光ユニットを対応してカバーし、
前記複数の発光モジュールのそれぞれが、少なくとも1つの電気接続線を含み、前記少なくとも1つの電気接続線が前記制御モジュールに電気的に接続され、前記制御モジュールが、前記複数の発光モジュールのそれぞれを制御するように構成される、ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記第1のハウジングは底板を含み、前記底板は前記2つの第1の側壁に対応して連接され、前記底板、前記2つの第1のカバー、および前記第1のハウジングは共同で第1の閉空間を規定し、前記第1の閉空間は前記制御モジュールを収容するように構成され、前記底板は2つの貫通孔を有する、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記本体組立体および前記支持構造体を固定するためのジョイント固定部材を2つ有する、請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記ピボット構造と枢着するための複数の枢着孔が設けられ、前記ピボット構造を介して前記本体に対して回転し得る、ハンドル構造をさらに含む、請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記複数の本体のそれぞれの一面が凹んで凹部が形成され、前記本体の底面側が凹部の底面に位置し、前記複数の発光モジュールのそれぞれが対応的に前記凹部に配置される、請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1のハウジングは、前記本体に面する側に形成された4つの補助固定構造を有し、前記4つの補助固定構造のうちの2つは、前記第1の頂壁と前記2つの第1の側壁との連結箇所にそれぞれ形成され、前記4つの補助固定構造のうちの別の2つは、前記2つの第1の側壁と前記2つの第1の固定壁との連結箇所にそれぞれ接続され、前記4つの補助固定構造は、ロック部材に相俟って前記第1のカバーを前記第1のハウジングの対応する側に貼り付ける、請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
それぞれが帯状になされ、第2の頂壁、2つの第2の側壁、および2つの第2の固定壁を有する、複数の第2のハウジングをさらに含み、
前記第2の頂壁、前記2つの第2の側壁、および前記本体の上面によって通路が形成され、
前記第2の頂壁における互いに対応する2つの側縁が第1の方向に延びて前記2つの第2の側壁を形成し、前記2つの第2の側壁は互いに対向して配置され、前記2つの第2の側壁における前記第2の頂壁に接続された側縁と対応した他の側縁が第2の方向に延びて2つの第2の固定壁のそれぞれに接続され、 前記第2の方向は前記第1の方向と平行ではなく、前記第2のハウジングは第2の収容空間を画定し、
互いに整列した複数の前記第2のハウジングが第2のハウジング組立体として定義され、前記第2のハウジング組立体における複数の第2のハウジングの通路は、貫通通路を形成するように互いに連通されている、請求項3に記載の照明装置。
【請求項8】
前記複数の第2のハウジングのそれぞれは、2つの第2のカバーを含み、前記2つの第2のカバーは、互いに整列した複数の前記第2のハウジング及び前記複数の本体の対応する両側に配置され、前記2つの第2のカバーは、貫通通路の両端にそれぞれ固定的に配置され、2つの第2のカバーは、貫通通路の両端の開口部をそれぞれ覆い、前記2つの第2のカバー、前記複数の本体の上面、および前記複数の第2のハウジングは、共同で第2閉空間を規定する、請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第2のハウジングに固定的に配置された少なくとも1つのセンサをさらに含み、前記センサが前記制御モジュールに電気的に接続されており、前記センサは、所定の生物を検知したことに応答して検出信号を前記制御モジュールに送信するように構成されている、請求項7に記載の照明装置。
【請求項10】
前記第1のハウジングが底板を含み、前記底板が前記2つの第1の側壁に対応して接続され、前記底板、前記2つの第1のカバー、および前記第1のハウジングが共同して第1の閉空間を画定し、前記第1の閉空間が前記制御モジュールを収容するように構成され、前記第1のハウジングの前記底板と前記第2のハウジングの上面との間の距離が少なくとも4cmである、請求項7に記載の照明装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に高ワット数の照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の照明器具では、顧客の明るさの要求に応えるために、ジョイント固定部材の長さを適宜調整することによって、所定の数の発光モジュールを配列して構成されていた。そのうち、高ワット数の発光モジュールは、発熱量が大きいだけでなく、強い光線を生成し得る特性を有するため、下水道、工事現場、海上作業、漁船などで特別に使用されることが多い。しかし、上記のような場所では湿度が高いため、発光モジュールが高温・高湿にさらされ、照明装置の制御モジュールの寿命が短くなったり、性能が低下したりすることは少なくない。
【0003】
そのため、上述の欠陥を克服するために、照明装置の制御モジュールの全体的な寿命と性能を向上させるように、構造設計をどのように改善するかは、関連技術において取り組むべき重要な課題の1つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明、上記のような技術的不備に対応して、本発明は照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明による1つの実施形態では、次のような照明装置を提供する。照明装置は、複数の本体、第1のハウジング、2つの第1のカバー、少なくとも1つの支持構造体、制御モジュール、及び複数の発光モジュールを含む。複数の本体のそれぞれは帯状であり、整列した複数の本体を本体組立体と定義する。第1のハウジングは、第1の頂壁と、2つの第1の側壁と、2つの第1の固定壁とを有する。第1の頂壁における互いに対応した2つの側縁は、それぞれ2つの第1の側壁に接続される。2つの第1の側壁は、互いに対向して配置される。2つの第1の側壁のそれぞれにおける、第1の頂壁に接続された側縁と反対する側縁はそれぞれ、第1の側壁から離れる方向へさらに延び、第1の固定壁のそれぞれと連接される。第1のハウジングは、第1の収容空間を規定する。2つの第1のカバーは、第1のハウジングの2つの側面にそれぞれ固定的に配置されている。支持構造体は、第1のハウジングを支持するように、本体組立体上に配置されている。支持構造体は、ピボット構造を有する。制御モジュールは、第1のハウジングに固定的に配置されており、制御モジュールは、第1の収容空間に配置されている。複数の発光モジュールのそれぞれは、回路基板、複数の発光ユニット、及び光透過組立体を含む。回路基板は、本体の底面側に固定的に配置され、複数の発光ユニットは、回路基板における本体の底面側から離れた側に配置される。光透過組立体は、回路基板における本体の底面側から離れた側に固定的に配置される。光透過組立体は、複数の発光ユニットを対応してカバーする。複数の発光モジュールのそれぞれは、少なくとも1つの電気接続線を含み、電気接続線は、制御モジュールに電気的に接続される。制御モジュールは、複数の発光モジュールのそれぞれを制御するように構成されている。
【0006】
本発明の有益な効果の1つは、本発明が提供する照明装置において、第1のハウジングに収容された制御モジュールは、支持構造体によって、本体の底面側に配置された発光モジュールから分離されているため、高ワット数の発光モジュールから発生する熱が、熱伝導や熱対流によって制御モジュールの寿命や性能に影響を与えることを回避できることである。そのため、特定の環境下において、高ワット数の照明装置の寿命および性能を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1の実施形態による照明装置の模式的な組立図である。
図2】他の視点から観察する本発明の第1の実施形態に係る照明装置の模式的な組立図である。
図3】本発明の第1の実施形態による照明装置の模式的な分解図である。
図4】他の視点から観察する本発明の第1の実施形態に係る照明装置の模式的な分解図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る照明装置の側面図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る照明装置の第1のハウジングの部分拡大図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る照明装置の第2のハウジングの部分拡大図である。
図8】本発明の第2の実施形態による照明装置の模式的な側面図である。
図9】本発明の第3の実施形態による照明装置の模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0009】
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。また、本明細書に用いられる「又は」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
[第1の実施形態]
【0010】
図1図4を参照すると、本発明の照明装置Lは、複数の本体10、第1のハウジング20、複数の第2のハウジング30、2つのジョイント固定部材40、制御モジュール50、複数の発光モジュール60、2つの第1のカバー71、2つの第2のカバー72、及び少なくとも1つの支持構造体80を備える。例えば、複数の本体10の数は3つであり、図3に示すように、3つの本体10は互いに整列している。2つのジョイント固定部材40は、3つの固定部材40のそれぞれの2つの側面にそれぞれ固定的に配置されている。複数の第2のハウジング30の数は3つであり、3つの第2のハウジング30は、互いに整列して、3つの本体10上にそれぞれ配置されている。支持構造体80の一端は、2つのジョイント固定部材40のうちの一方に固着され、支持構造体80の他端は、第1のハウジング20に接続されている。このように、第1のハウジング20は、3つの第2のハウジング30の外側に外付けられ、3つの第2のハウジング30のそれぞれの上面と第1のハウジング20の下面との間の距離は、少なくとも4cmである。制御モジュール50は、第1のハウジング20内に固定的に配置されている。複数の発光モジュール60の数は3つであり、3つの発光モジュール60は、対応的に3つの本体10の側面にそれぞれ配置されている。また、2つの第2のカバー71は、照明装置Lの両端にそれぞれ配置される2つの第2のハウジング30の側面にそれぞれ配置されている。なお、本実施形態では、3つの本体10と、3つの第2のハウジング30と、3つの本体10のそれぞれに配置される1つの発光モジュール60とを例示的に図示しているが、本発明では、本体10の数、第2のハウジング30の数、および、発光モジュール60の数は限定されない。本体10の数、第2のハウジング30の数、および発光モジュール60の数は、ユーザーの明るさに対する要求に応じて調整することができる。なお、第2のハウジング30のうち、互いに整列している複数のものを第2のハウジング組立体とし、本体10のうち、互いに整列している複数のものを本体組立体とする。
【0011】
さらに、図5に示すように、複数の本体10のそれぞれは短冊状であり、複数の本体10のそれぞれの底面は凹んでいて、凹部101が形成されている。凹部101は、発光モジュール60の収容に用いられる。図3に示すように、複数の本体10のそれぞれは、少なくとも1つの第1の貫通孔103と、複数の第1のロック孔102とを有する。少なくとも1つの第1の貫通孔103は、本体10を貫通しており、凹部101は、少なくとも1つの第1の貫通孔103を介して外部と連通している。これにより、凹部101に配置されている発光モジュール60の少なくとも1つの電気接続線61は、凹部101から第1の貫通孔103を通って、本体10における発光モジュール60が配置された面とは反対側の面から露出し、制御モジュール50に電気的に接続することができる。なお、第1の貫通孔103の数や第1の貫通孔103の位置は、実用上の要求に応じて調整することができるが、図示のものに限定されない。本発明の第1の実施形態における第1の貫通孔103の数は1つである。
【0012】
また、本体10の凹部101には、発光モジュール60のための複数のロック孔(図示せず)を設けてもよい。発光モジュール60は、複数のネジ部材(例えば、ネジ;図示せず)を介して本体10に固定的に配置することができる。このように、発光モジュール60を凹部101に対応させて配置する。また、別の応用例として、本体10を熱伝導率の高い金属材料で構成するだけでなく、本体10の一部にフィン構造(図示せず)を設けて、照明装置L全体の放熱量を増加させてもよい。
【0013】
図3および図4を参照すると、第1のハウジング20は、ほぼ帯状である。第1のハウジング20は、第1の頂壁21と、2つの第1の側壁22と、2つの第1の固定壁23と、底板26とを有する。図6に示すように、第1の頂壁21、2つの第1の側壁22、および2つの第1の固定壁23は、それらの間に第1の収容空間281が形成されるように一体的に形成してもよい。第1の収容空間281は、制御モジュール50を収容するために使用される。第1の頂壁21における互いに対応した2つの側縁は、対応的に第1の方向(すなわち、Z軸の方向)に延びて2つの第1の側壁22をそれぞれ形成する。2つの第1の側壁22は、互いに対向して配置される。すなわち、第1の頂壁21と2つの第1の側壁となした構成は、ほぼ逆U字型と形成される。また、底板26は、2つの第1の側壁22に対応して接続されている。第1の側壁22における第1の頂壁21に接続された側縁と対応する側縁は、第2の方向(すなわち、X軸の方向)に延在し、第1の固定壁23と連接される。すなわち、複数の第1のハウジング20のそれぞれの2つの第1の側壁22とそれに接続された第1の固定壁23のそれぞれとなした構成では、ほぼL字型に形成される。なお、第2の方向は、第1の方向に平行とならないように、例えば、第1の方向に垂直となってもよいが、これに限定されない。
【0014】
図6に示すように、2つの第1の側壁22のそれぞれには、摺動溝221が設けられており、摺動溝221に底板26を挿入することで、底板26が2つの第1の側壁22に対応して連結される。
【0015】
第1のハウジング20の2つの第1の固定壁23のそれぞれは、支持構造体80の一端に固定的に配置されている。底板26は、少なくとも2つの第2の貫通孔27を有する。本実施形態では、第2の貫通孔の数は図面に例示したように2つである。電気接続線61は、第1の貫通孔103、第3の貫通孔35、および2つの第2の貫通孔27を通過することで、第1のハウジング20に配置された制御モジュール50に電気的に接続することが可能である。
【0016】
第1の固定壁23は、例えば、ねじ止め、接着剤、はんだ付けなどにより、支持構造体80の上面に貼り付けることができるが、これに限定されない。本発明の第1の実施形態における第1の固定壁23は、2つの第2のロック孔25を有し、2つの第2のロック孔25は、支持構造体80の2つの第4のロック孔82にそれぞれ対応しており、第2のロック孔25、第4ロック孔82、及び複数のロック部材(例えば、ネジ;図示せず)の協働により、第1のハウジング20は、支持構造体80に固定的に配置される。第1のハウジング20は、発光モジュール60で発生した熱が、熱放射や熱対流によって制御モジュール50にダメージを与えないように構成されている。
【0017】
再び図1および図2を参照すると、複数の第2のハウジング30のそれぞれは、ほぼ帯状である。図1に示すように、第2のハウジング30のそれぞれは、第2の頂壁31、2つの第2の側壁32、及び2つの第2の固定壁33を有する。図7に示すように、第2の頂壁31、2つの第2の側壁32、および2つの第2の固定壁23は、それらの間に第2の収容空間36が形成されるように一体的に形成する。第2の頂壁31における対応的な2つの側縁は、第1の方向(すなわち、Z軸の方向)に延びて2つの第2の側壁32をそれぞれ対応的に形成する。2つの第2の側壁32は互いに対向して配置される。すなわち、第2の上壁31と2つの第2の側壁となす構成は、ほぼ逆U字型に形成される。第2の側壁32における第2の頂壁31に接続された2つの側縁と対応した他方の側縁はそれぞれ、第2の方向(すなわち、X軸方向)に沿って延在して、第2の固定壁33と連結される。すなわち、複数の第2のハウジング30のそれぞれの2つの第2の側壁32とそれに接続された第2の固定壁33のそれぞれとなす構成は、ほぼL字型に形成される。なお、第2の方向は、第1の方向に平行とならないように、例えば、第1の方向に垂直となってもよいが、これに限定されない。
【0018】
図3に示すように、複数の第2のハウジング30の各々の2つの第2の固定壁33は、本体10に固定的に配置されている。各第2の固定壁33は、本体10の上面に積層して配置してもよい。第2の頂壁31、2つの第2の側壁32、および本体10の上面によって通路37が形成される。複数の第2のハウジング30のうち1つだけの第2の頂壁31は、第3の貫通孔35を有している。具体的には、複数の第2のハウジング30のうち、2つの第2の貫通孔27の下に配置されている1つの第2の頂壁31は、第3の貫通孔35を有している。本実施形態では、複数の本体10のうち1つだけの第1の貫通孔103の位置が、第2の頂壁31に配置された第3の貫通孔35に対応している。凹部101は、第1の貫通孔103を介して、通路37と連通するように構成されてもよい。第2の固定壁33は、例えば、ねじ止め、接着剤、はんだ付けなどによって、本体10の上面に貼り付けしてもよいが、これに限定されない。
【0019】
本発明の第1の実施形態の支持構造体80は、実用上の要求に応じて調整可能であり、支持構造体80の数は限定されない。図1に示すように、本実施形態の支持構造体80の数は2つである。
【0020】
2つのジョイント固定部材40は、2つの支持構造体80にそれぞれ固着されており、2つのジョイント固定部材40のそれぞれは、複数の本体10に対応して固着されている。また、2つのジョイント固定部材40は、本体10の互いに対応した2つの側面にそれぞれ配置されている。ジョイント固定部材40のそれぞれには、複数の第3のロック孔41が設けられており、第3のロック孔の数はここでは限定されない。本発明の第1の実施形態における第3のロック孔41の数は6個である。第3のロック孔41の位置は、本体10の第1のロック孔102の位置及び支持構造体80の第5のロック孔83の位置に対応するように構成されてもよい。複数の第3のロック孔41、複数の第1のロック孔102、複数の第5のロック孔83、及び複数のロック部材(例えば、ネジ;図示せず)の協働により、複数の本体10、2つの支持構造体80、及び2つのジョイント固定部材40が対応して連結されるようになっている。
【0021】
なかでも、複数の第2のハウジング30は、複数の本体10にそれぞれ固着されており、ジョイント固定部材40のそれぞれと2つの支持構造80は、複数の第2のハウジング30に固着されていない。
【0022】
支持構造体80のそれぞれは、ほぼS字型である。支持構造体80は、ピボット構造81、複数の第4のロック孔82、及び複数の第5のロック孔83を有している。第4のロック孔82の数のそれぞれと、第5のロック孔83の数のそれぞれとは、実用上の要求に応じて調整可能であるが、ここでは限定されない。第4のロック孔82は、支持構造体80の一端に配置されており、第5のロック孔83は、支持構造体80の他端に配置されている。2つの支持構造体80は、第1のハウジング20を本体組立体上に支持して配置するために用いられる。このように、第1のハウジング20の底板26と第2のハウジング30の第2の頂壁31との間に所定の距離を設けるように、第1のハウジング20は第2のハウジング30の外部に外付けられる。第1のハウジング20の底板26と第2のハウジング30の第2の頂壁31との間の所定の距離は、実用上の要求に応じて調整することができるが、本明細書ではこれに限定されない。本発明の第1の実施形態における所定の距離は、4cm以上であり、好ましくは6cm以上10cm以下である。所定の距離は、6cm、7cm、8cm、9cmまたは10cmであってもよい。支持構造体80は、発光モジュール60で発生した熱が、熱伝導によって制御モジュール50を損傷することを効果的に回避することができる。
【0023】
図3に示すように、複数の本体10、及び複数の第2のハウジング30を互いに整列している。また、複数の第2のハウジング30のそれぞれには通路37が設けられており、複数の通路37が互いに連通することで、貫通通路38が形成されている。貫通通路38は、照明装置Lの放熱面積を大きくするために用いることができる。
【0024】
制御モジュール50は、第1のハウジング20内に固定的に配置されている。別の用途では、制御モジュール50は、少なくとも1つの電気コネクタ(図示せず)を含んでもよい。あるいは、複数の発光モジュール60のそれぞれは、本体10の対応する1つの第1の貫通孔103を通過する電気接続線61を介して、はんだ付けの方法で制御モジュール50に電気的に接続することができる。このようにして、関係者が容易に発光モジュール60を装着または交換することができる。制御モジュール50は、電気接続線61を介して発光モジュール60と電気的に接続されているため、制御モジュール50は、複数の発光モジュール60のそれぞれの動作を制御することができる。例えば、発光モジュール60のオン/オフ、複数の発光モジュール60のそれぞれが発する光ビームの明るさの制御、複数の発光モジュール60のそれぞれが発する光ビームの色温度の制御などを行うことができる。制御モジュール50は、ユーティリティー電源などの外部電源に電気的に接続され、ユーティリティー電源を所定の電圧および電流に変換して、複数の発光モジュール60のそれぞれに供給することができる。別の応用例では、制御モジュール50は、無線通信ユニットも含むことができ、制御モジュール50は、無線通信ユニットを介して外部の電子機器と電気的に接続することができる。このようにして、関係者は、制御モジュール50に接続された外部電子機器を介して、複数の発光モジュール60のそれぞれを制御することができる。外部電子機器は、例えば、スマートフォン、工業用ハンドヘルド電子機器などである。
【0025】
なお、3つの本体10のうちの1つの凹部101に3つの発光モジュール60が配置されているが、3つの本体10のそれぞれに配置される発光モジュール60の数はこれに限定されるものではなく、実用上の要求に応じて調整することが可能である。すなわち、3つの本体10のそれぞれに、3つ以上の発光モジュール60が配置されていてもよいし、3つの本体10のそれぞれに、1つまたは2つの発光モジュール60が配置されていてもよい。本発明の第1の実施形態の一例では、本体10の凹部101に2つの発光モジュール60が配置される位置を設けたが、本体10の凹部101に1つのみの発光モジュール60が配置されている場合、発光モジュール60が配置されていない本体10の領域は、例えば、補助放熱素子(例えば、放熱フィン)を配置してもよい。このように、動作時に発光モジュール60が発生する熱を外部に放散することを補助することができる。
【0026】
図5に示すように、複数の発光モジュール60のそれぞれは、図3に示す電気接続線61、回路基板62、複数の発光ユニット63、及び光透過性組立体64を含む。回路基板62は、本体10に固定的に配置されており、凹部101の底面に積層的に配置してもよい。複数の発光ユニット63は、回路基板62のうち、凹部101の底面から離れた側に固定的に配置されている。また、光透過組立体64は、回路基板62のうち凹部101の底面から離れた側に固定的に配置されており、光透過組立体64は、複数の発光ユニット63を対応して覆っている。複数の発光ユニット63のそれぞれは、例えば、各種の発光ダイオードであり、要求に応じて選択することができる。
【0027】
2つの第1のカバー71は、第1のハウジング20の2つの側面にそれぞれ固定的に配置されている。第1のカバー71は、第1のカバー71と複数のロック部材(例えば、ネジ)との協働により、第1のハウジング20の対応する面に固定的に配置される。図3に示すように、2つの第1のカバー71と第1のハウジング20とが互いに貼り合わされた後、2つの第1のカバー71、底板26および第1のハウジング20は、共同して第1の閉空間282を規定する。制御モジュール50は、第1の閉空間282に収容される。
【0028】
図6に示すように、第1のハウジング20は、本体10に面する側に形成された少なくとも1つの補助固定構造体24を有してもよい。具体的には、第1のハウジング20は、4つの第1の補助固定構造体24を有してもよい。また、4つの第1の補助固定構造体24のうち2つは、第1の頂壁21と2つの第1の側壁22との連結箇所にそれぞれ対応的に形成されてもよい。4つの第1の補助固定構造体24のうち別の2つは、2つの第1の側壁22と2つの第1の固定壁23との連結箇所に形成されてもよいが、これに限定されない。第1の補助固定構造24のそれぞれは、第1のカシメ溝241を有してもよい。第1のカバー71のそれぞれは、ロック部材(例えば、ネジ)と第1の補助固定構造24との協働により、第1のハウジング20における対応的な側面に固定的に配置され得る。
【0029】
2つの第2のカバー72は、互いに整列して配置された複数の第2のハウジング30に、固定的に配置される。各第2のカバー72は、複数のロック部材(例えば、ネジ)と相まって、複数の第2のハウジング30のうち対応する1つのハウジングに固定的に配置される。そして、2つの第2のカバー72が対応する2つの第2のハウジング30にそれぞれ貼り付けられた後、2つの第2のカバー72がそれぞれ貫通部38の両端を覆うことで、貫通部38が閉じられる。すなわち、図3に示すように、2つの第2のカバー72と、複数の本体10の上面と、複数の第2のハウジング30とによって、第2の閉空間39が形成される。実用上は、第2のカバー72と第2のハウジング30との接続部の周縁に、防水ストリップや防水ガスケットなどの防水要素を設けることで、外部の湿気や汚れが第2の閉空間39に容易に侵入することを回避するように構成してもよい。
【0030】
図7に示すように、複数の第2のハウジング30のそれぞれは、本体10に面する側に形成された少なくとも1つの第2の補助固定構造34を有することができる。具体的には、複数の第2のハウジング30のそれぞれは、4つの第2の補助固定構造体34を有してもよい。4つの第2の補助固定構造体34のうち2つは、第2の頂壁31と2つの第2の側壁32との連結箇所にそれぞれ形成されてもよい。第2の補助固定構造体34のうち別の2つは、2つの第2の側壁32と2つの第2の固定壁33との連結箇所にそれぞれ形成されてもよいが、これに限定されない。また、4つの第2の補助固定構造34のそれぞれは、第2のカシメ溝341を有してもよい。さらに、2つの第2のカバー72のそれぞれは、ロック部材(例えば、ネジ)と第2の補助固定構造体との協働により、第2のハウジング30における対応的な側に対応的に固定的に配置されてもよい。
[第2の実施形態]
【0031】
図8を参照されたい。本実施形態は、第1の実施形態と同様であり、その類似点(例えば、本体10、第1のハウジング20、第2のハウジング30、ジョイント固定部材40など)については、ここでは改めて説明しない。
【0032】
図8を参照すると、図8は、本発明の第2の実施形態による照明装置の概略図である。本実施形態と前記実施形態との主な相違点は、照明装置Lは、2つの支持構造体80にそれぞれ固定的に配置された2つの端部を有するハンドル構造体90をさらに含むことができる点である。ハンドル構造体90は、複数の枢着孔91を有し、ハンドル構造体90は、複数の枢着孔91を介して2つの支持構造体80の2つのピボット構造体81に対応的に係合することができるので、ハンドル構造体90は、ハンドル構造体90がそれに連結される対応する本体10に対して回転することができる。ハンドル構造体90の設計を通じて、照明装置Lの全体的な傾斜角度は、使用者の要求に応じて調整することができる。
[第3の実施形態]
【0033】
図9を参照すると、本実施形態は、第1の実施形態と同様であり、その類似点(例えば、本体10、第1のハウジング20、第2のハウジング30、ジョイント固定部材40など)については、ここでは改めて説明しない。
【0034】
図9を参照すると、図9は、本発明の第3の実施形態による照明装置の概略図である。本実施形態と先行する実施形態との主な相違点は、照明装置Lは、センサ120を含む点である。センサ120は、複数の第2のハウジング30のうちの少なくとも1つに固定的に配置されており、制御モジュール50(図示せず)に電気的に接続されている。センサ120は、所定の生物(例えば、人間)を感知したことに応答して、感知信号を制御モジュール50に送信するように構成されている。例えば、センサ120は、赤外線センサ、超音波センサ、または、画像撮影装置とすることができるが、これに限定されない。センサ120の配置は、要求に応じて選択することができ、センサ120は、例えば、本体10やジョイント固定部材40に配置することができる。
[本実施形態による有益な効果]
【0035】
以上、本発明の有益な効果の1つとして、本発明が提供する照明装置では、第1のハウジングに収容された制御モジュールと、本体の底面側に配置された発光モジュールとが、支持構造によって分離されているので、高ワット数の発光モジュールから発生する熱が、熱伝導や熱対流によって制御モジュールの寿命や性能に影響を与えることを回避できる。そのため、特定の環境下において、高ワット数の照明装置の寿命や性能を効果的に向上させることができる。
【0036】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0037】
L 照明器具
10 本体
101 凹部
102 第1のロック孔
103 第1の貫通孔
20 第1のハウジング
21 第1の頂壁
22 第1の側壁
221 摺動溝
23 第1の固定壁
24 第1の補助固定構造
241 第1のカシメ溝
25 第2のロック孔
26 底板
27 第2の貫通孔
281 第1の収容空間
282 第1の閉空間
30 第2のハウジング
31 第2の頂壁
32 第2の側壁
33 第2の固定壁
34 第2の補助固定構造
341 第2のカシメ溝
35 第3の貫通孔
36 第2の収容空間
37 通路
38 貫通通路
39 第2の閉空間
40 ジョイント固定部材
41 第3のロック孔
50 制御モジュール
60 発光モジュール
61 電気接続線
62 回路基板
63 発光ユニット
64 光透過組立体
71 第1のカバー
72 第2のカバー
80 支持構造体
81 ピボット構造体
82 第4のロック孔
83 第5のロック孔
90 ハンドル構造
91 枢着孔
120 センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9