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特開2023-61907基板処理装置及び基板処理装置の運用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023061907
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理装置の運用方法
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/46 20060101AFI20230425BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20230425BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20230425BHJP
   C23C 16/511 20060101ALI20230425BHJP
【FI】
H05H1/46 B
H01L21/302 101D
H01L21/31 C
C23C16/511
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165687
(22)【出願日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139988
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ユン ソク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユン サン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,スン-チョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,サン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョ,ヒュン ウー
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョン ウォン
【テーマコード(参考)】
2G084
4K030
5F004
5F045
【Fターム(参考)】
2G084BB37
2G084CC14
2G084DD32
2G084DD44
2G084DD48
4K030CA04
4K030CA12
4K030FA01
4K030GA12
4K030JA16
4K030KA30
4K030KA46
4K030LA15
5F004BB14
5F004BB26
5F004BC05
5F004BC06
5F004BD04
5F045AA09
5F045EB08
5F045EK18
5F045EN04
(57)【要約】
【課題】本発明は基板処理装置を提供する。
【解決手段】一実施例において、基板処理装置は、マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び前記導波管のマイクロ波伝達経路に提供され、前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含む。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、
マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、
前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び
前記導波管のマイクロ波伝達経路に提供され、前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含む基板処理装置。
【請求項2】
前記マイクロ波ジェネレーターは、
10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1工程は基板を加熱する工程であるが、
前記加熱はマイクロ波によって行われることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記加熱は数マイクロ秒乃至数秒の間前記基板に前記マイクロ波を露出して行われることであることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1工程は基板をプラズマで処理する工程を遂行するが、
前記プラズマはマイクロ波によって工程ガスから生成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記導波管は、
主導波管と、
前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、
前記マイクロ波変更部材は複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記マイクロ波経路変更部材は、
金属素材の板部と、及び
前記板部の姿勢を第1姿勢と第2姿勢に変更する駆動部を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項8】
制御機をさらに含み、
前記制御機は、前記マイクロ波経路変更部材を制御して前記複数個の工程チャンバのうちで前記第1工程が遂行される工程チャンバに前記マイクロ波を伝達することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記複数個の工程チャンバは、
お互いに相異な時間に前記第1工程をそれぞれ遂行することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記マイクロ波経路変更部材は、
前記導波管と等しい素材で提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項11】
基板処理装置の運用方法において、
基板を処理する装置は、
マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、
マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、
前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び
前記導波管のマイクロ波伝達経路に提供され、前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含み、
前記基板処理方法は、
前記複数個の工程チャンバはそれぞれ他の時間に前記第1工程を遂行するが、
前記複数個の工程チャンバのうちで何れか一つの工程チャンバで前記第1工程が遂行されるうちに前記マイクロ波が前記選択された一つの工程チャンバに伝達されるようにする基板処理装置の運用方法。
【請求項12】
前記第1工程は基板を加熱する工程であるが、
前記加熱はマイクロ波によって行われることであることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項13】
前記加熱は数マイクロ秒乃至数秒の間前記基板に前記マイクロ波を露出して行われることであることを特徴とする請求項12に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項14】
前記第1工程は基板をプラズマで処理する工程を遂行するが、
前記プラズマはマイクロ波によって工程ガスから生成されたことであることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項15】
前記マイクロ波ジェネレーターは、
10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項16】
前記導波管は、
主導波管と、
前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、
前記マイクロ波変更部材は複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉することを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項17】
前記マイクロ波経路変更部材は、
金属素材の板部と、及び
前記板部の姿勢を第1姿勢または第2姿勢に変更する駆動部を含み、
前記第1姿勢は前記マイクロ波が対応される工程チャンバに伝達されるように調節された姿勢であり、前記第2姿勢は前記マイクロ波を通過させるように調節された姿勢であることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置の運用方法。
【請求項18】
マイクロ波エネルギーを利用する第1工程-前記第1工程はマイクロ波を利用して基板を加熱する工程またはマイクロ波によって工程ガスから生成されたプラズマを利用して基板を処理する工程である-を遂行する複数個の工程チャンバと、
マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、
主導波管と、前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び
複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉して前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含む基板処理装置。
【請求項19】
制御機をさらに含み、
前記制御機は、
前記複数個の工程チャンバはそれぞれ他の時間に前記第1工程を遂行するように制御するが、
前記複数個の工程チャンバのうちで何れか一つの工程チャンバで前記第1工程が遂行されるうちに前記マイクロ波が前記選択された一つの工程チャンバに伝達されるように制御することを特徴とする請求項18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記マイクロ波ジェネレーターは、
10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の基板処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置及び基板処理装置を運用する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
基板を処理する工程中に基板を加熱する工程または工程ガスでプラズマを生成させる工程にはマイクロ波をエネルギーで利用することができる。マイクロ波はマイクロ波ジェネレーターによって生成される。ハイパワー(High power)のマイクロ波を使用するようになれば、短時間に基板をヒーティングすることができることによって、マイクロ波を利用して基板を加熱する試みがある。
【0003】
しかし、ハイパワー(High power)のマイクロ波を生成するための10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターは嵩が大きくなることによって空間もたくさん占めるようになって、値段も高価であるので適用に困難がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】日本特許第4677918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、マイクロ波を生成するための10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターを含みながらもフットプリントを減少させることができる基板処理装置を提供することを一目的とする。本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基板処理装置を提供する。一実施例において、基板処理装置は、マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び前記導波管のマイクロ波伝達経路に提供され、前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含む。一実施例において、前記マイクロ波ジェネレーターは、10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであることができる。
【0007】
一実施例において、前記第1工程は基板を加熱する工程であるが、前記加熱はマイクロ波によって行われることがある。
【0008】
一実施例において、前記加熱は数マイクロ秒乃至数秒の間前記基板に前記マイクロ波を露出して行われることであることができる。
【0009】
一実施例において、前記第1工程は基板をプラズマで処理する工程であり、前記プラズマはマイクロ波によって工程ガスから生成されたものであることができる。
【0010】
一実施例において、前記導波管は、主導波管と、前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、前記マイクロ波変更部材は複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉することができる。
【0011】
一実施例において、前記マイクロ波経路変更部材は、金属素材の板部と、及び前記板部の姿勢を第1姿勢と第2姿勢に変更する駆動部を含むことができる。
【0012】
一実施例において、制御機をさらに含み、前記制御機は、前記マイクロ波経路変更部材を制御して前記複数個の工程チャンバのうちで前記第1工程が遂行される工程チャンバに前記マイクロ波を伝達することができる。
【0013】
一実施例において、前記複数個の工程チャンバは、お互いに相異な時間に前記第1工程をそれぞれ遂行することができる。
【0014】
一実施例において、前記マイクロ波経路変更部材は、前記導波管と等しい素材で提供されることができる。
【0015】
本発明は、基板処理装置の運用方法を提供する。一実施例において、基板処理装置の運用方法のための基板を処理する装置は マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、及び前記導波管のマイクロ波伝達経路に提供され、前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材を含み、前記基板処理方法は 前記複数個の工程チャンバはそれぞれ他の時間に前記第1工程を遂行するが、前記複数個の工程チャンバのうちで何れか一つの工程チャンバで前記第1工程が遂行されるうちに前記マイクロ波が前記選択された一つの工程チャンバに伝達されるようにする。
【0016】
一実施例において、前記第1工程は基板を加熱する工程であるが、前記加熱はマイクロ波によって行われることであることができる。
【0017】
一実施例において、前記加熱は数マイクロ秒乃至数秒の間前記基板に前記マイクロ波を露出して行われることであることができる。
【0018】
一実施例において、前記第1工程は基板をプラズマで処理する工程を遂行するが、前記プラズマはマイクロ波によって工程ガスから生成されたものであることができる。
【0019】
一実施例において、前記マイクロ波ジェネレーターは、10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであることができる。一実施例において、前記導波管は、主導波管と、前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、前記マイクロ波変更部材は複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉することができる。
【0020】
一実施例において、前記マイクロ波経路変更部材は、金属素材の板部と、及び前記板部の姿勢を第1姿勢または第2姿勢に変更する駆動部を含み、前記第1姿勢は前記マイクロ波が対応される工程チャンバに伝達されるように調節された姿勢であり、前記第2姿勢は前記マイクロ波を通過させるように調節された姿勢であることができる。
【0021】
本発明の他の観点による実施例の基板処理装置は、マイクロ波エネルギーを利用する第1工程を遂行する複数個の工程チャンバと、マイクロ波を生成する一つのマイクロ波ジェネレーターと、主導波管と、前記主導波管から分岐されて前記複数個の工程チャンバそれぞれに対応されるマイクロ波を伝達する複数個の枝導波管を含み、前記複数個の工程チャンバそれぞれと前記マイクロ波ジェネレーターを連結する導波管と、複数個が提供され、前記複数個の枝導波管それぞれの入口に提供され、前記枝導波管の前記入口を開閉して前記複数個の工程チャンバのうちで選択された一つにマイクロ波を伝達する経路を変更するマイクロ波経路変更部材と、及び制御機を含み、前記第1工程は、マイクロ波を利用して基板を加熱する工程またはマイクロ波によって工程ガスから生成されたプラズマを利用して基板を処理する工程であり、前記マイクロ波ジェネレーターは、10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターであり、前記制御機は、前記複数個の工程チャンバはそれぞれ他の時間に前記第1工程を遂行するように制御するが、前記複数個の工程チャンバのうちで何れか一つの工程チャンバで前記第1工程が遂行されるうちに前記マイクロ波が前記選択された一つの工程チャンバに伝達されるように制御する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施例によれば、マイクロ波を生成するための10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターを含みながらもフットプリントを減少させることができる。
【0023】
本発明の実施例によれば、一つのマイクロ波ジェネレーターが複数個の工程チャンバにマイクロ波を供給することができるので、マイクロ波ジェネレーターの利用効率が高い。
【0024】
本発明の効果が前述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる図面である。
図2】本発明の一実施例による基板処理装置を説明する図面である。
図3図3乃至図6は、本発明の一実施例による基板処理装置を運用する方法を説明するものであり、図3は第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波を伝達する状態を説明する図面である。
図4】第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波を伝達する状態を説明する図面である。
図5】第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波を伝達する状態を説明する図面である。
図6】第4工程チャンバ(PM4)にマイクロ波を伝達する状態を説明する図面である。
図7】本発明の一実施例による基板処理装置の運用方法を時間流れによって説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の他の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述される実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、お互いに異なる多様な形態で具現されることができるし、単に、本実施例は本発明の開示が完全であるようにさせ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に発明の範疇を完全に知らせてくれるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0027】
仮に、定義されなくても、ここで使用されるすべての用語(技術、あるいは、科学用語らを含む)は、この発明が属した従来技術で普遍的技術によって一般に収容されることと等しい意味を有する。一般な辞書らによって定義された用語らは関連される技術、そして/あるいは、本出願の本文に意味するものと等しい意味を有することで解釈されることができるし、そして、ここで明確に定義された表現ではなくても概念化されるか、あるいは、過度に形式的に解釈されないであろう。
【0028】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0029】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0030】
本明細書で使用された用語は実施例らを説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文具で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使用される‘含む'及び/またはこの動詞の多様な活用型、例えば、‘包含'、‘含む'、‘含み'、‘含んで'などは言及された組成、成分、構成要素、段階、動作及び/または素子は一つ以上の他の組成、成分、構成要素、段階、動作及び/または素子の存在または追加を排除しない。本明細書で‘及び/または'という用語は羅列された構成らそれぞれ、またはこれらの多様な組合を示す図面である。
【0031】
本発明の実施例ではプラズマを利用して基板を蝕刻する基板処理装置に対して説明する。しかし、本発明の技術的特徴はこれに限定されないし、プラズマを利用して基板(W)を処理する多様な種類の装置に適用されることができる。しかし、本発明はこれに限定されないで、上部に置かれた基板をプラズマ処理する多様な種類の装置に適用可能である。
【0032】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる図面である。
【0033】
図1を参照する。基板処理設備1はインデックスモジュール10、ローディングモジュール30、そして、工程モジュール20を含む。
【0034】
インデックスモジュール10はロードポート120、移送フレーム140、そして、バッファーユニット300を有する。ロードポート120、移送フレーム140、そして、工程モジュール20は順次に一列で配列される。以下、ロードポート120、移送フレーム140、ローディングモジュール30、そして、工程モジュール20が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時、第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12と第2方向14を含んだ平面に垂直である方向を第3方向16と称する。
【0035】
ロードポート120には複数個の基板ら(W)が収納されたキャリア18が安着される。ロードポート120は複数個が提供され、これらは第2方向14に沿って一列で配置される。図1では3個のロードポート120が提供されたことで図示した。しかし、ロードポート120の個数は工程モジュール20の工程効率及びフットプリントなどの条件によって増加するか、または減少することもできる。キャリア18には基板の縁を支持するように提供されたスロット(図示せず)が形成される。スロットは第3方向16に沿って複数個が提供され、基板は第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるようにキャリア内に位置される。キャリア18としては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unified Pod:FOUP)が使用されてことができる。
【0036】
移送フレーム140はロードポート120に安着されたキャリア18、バッファーユニット300、そして、ローディングモジュール30の間に基板(W)を返送する。移送フレーム140にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はその長さ方向が第2方向14と並んで提供される。インデックスロボット144はインデックスレール142上に設置され、インデックスレール142に沿って第2方向14に直線移動される。インデックスロボット144はベース144a、胴体144b、そして、インデックスアーム144cを有する。ベース144aはインデックスレール142に沿って移動可能になるように設置される。胴体144bはベース144aに結合される。胴体144bはベース144a上で第3方向16に沿って移動可能になるように提供される。
【0037】
また、胴体144bはベース144a上で回転可能になるように提供される。インデックスアーム144cは胴体144bに結合され、胴体144bに対して前進及び後進移動可能になるように提供される。インデックスアーム144cは複数個提供されてそれぞれ個別駆動されるように提供される。インデックスアーム144cは第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。インデックスアーム144cのうちで一部は、工程モジュール20からキャリア18に基板(W)を返送する時使用され、他の一部はキャリア18から工程モジュール20に基板(W)を返送する時使用されることができる。これはインデックスロボット144が基板(W)を搬入及び搬出する過程で工程処理前の基板(W)から発生されたパーティクルが工程処理後の基板(W)に付着されることを防止することができる。
【0038】
バッファーユニット300は工程モジュール20で処理された基板(W)を臨時保管する。バッファーユニット300は基板(W)上に残留される工程副産物は除去される。バッファーユニット300での工程副産物除去は、バッファーユニット300の内部を加圧するか、または減圧することでなされる。バッファーユニット300は複数個で提供されることができる。例えば、バッファーユニット300は2個が提供されることができる。2個のバッファーユニット300は移送フレーム140の両側にそれぞれ提供され、移送フレーム140を間に置いてお互いに対向されるように位置されることができる。選択的にバッファーユニット300は移送フレーム140の一側に1個だけ提供されることができる。
【0039】
ローディングモジュール30は移送フレーム140と返送ユニット242との間に配置される。ローディングモジュール30は返送ユニット242と移送フレーム140との間に基板(W)が返送される前に基板(W)がとどまる空間を提供する。ローディングモジュール30は複数個のロードロックチャンバら32、34を含む。ロードロックチャンバ32、34はそれぞれその内部が真空雰囲気と常圧雰囲気との間に転換可能になるように提供される。
【0040】
ロードロックチャンバ32、34はインデックスモジュール10と工程モジュール20との間に返送される基板(W)が臨時にとどまる。ロードロックチャンバ32、34に基板(W)が搬入されれば、内部空間をインデックスモジュール10と工程モジュール20それぞれに対して密閉する。以後、ロードロックチャンバ32の内部空間を常圧雰囲気または真空雰囲気に置換し、インデックスモジュール10と工程モジュール20のうちで何れか一つに対して密閉が維持された状態で他の一つに対して開放される。
【0041】
例えば、基板がインデックスモジュール10から工程モジュール20に返送される時、ロードロックチャンバ32、34は内部空間を常圧雰囲気から真空雰囲気に置換した後、インデックスモジュール10に対して密閉を維持した状態で工程モジュール20に対して開放されることができる。
【0042】
これと反対に、基板が工程モジュール20からインデックスモジュール10に返送される時、ロードロックチャンバ32、34は内部空間を真空雰囲気から常圧雰囲気に置換した後、工程モジュール20に対して密閉を維持した状態でインデックスモジュール10に対して開放されることができる。
【0043】
選択的には、ロードロックチャンバ32、34のうちで何れか一つは基板をインデックスモジュール10から工程モジュール20に返送される時に使用され、他の一つは基板を工程モジュール20からインデックスモジュール10に返送される時使用されることができる。
【0044】
工程モジュール20は返送ユニット242及び複数個の工程チャンバら260を含む。
【0045】
返送ユニット242はロードロックチャンバ32、34及び複数個の工程チャンバら260の間に基板(W)を返送する。返送ユニット242は上部から眺める時六角の形状で提供されることができる。選択的に返送ユニット242は直四角または五角の形状で提供されることができる。返送ユニット242のまわりにはロードロックチャンバ32、34及び複数個の工程チャンバら260が位置される。返送ユニット242内に返送ロボット250が提供される。返送ロボット250は返送ユニット242の中央部に位置されることができる。返送ロボット250は水平、垂直方向に移動することができるし、水平面上で前進、後進または回転が可能なハンド252を有することができる。各ハンド252は独立駆動が可能であり、基板(W)はハンド252に水平状態で安着されることができる。
【0046】
工程チャンバ260は複数個が提供される。一実施例において、工程チャンバ260は返送ユニット242の一側に第1方向12に沿って4個(PM1、PM2、PM3、PM4)が配置され、返送ユニット242の他側に第1方向12に沿って4個(PM5、PM6、PM7、PM8)が配置される。実施例において、工程チャンバ260は基板をマイクロ波で処理する装置である。工程チャンバ260から基板(W)は蝕刻、蒸着または加熱処理される。
【0047】
図2は、本発明の一実施例による基板処理装置を説明する。基板処理装置はマイクロ波ジェネレーター500と導波管600と複数個の工程チャンバを含む。複数個の工程チャンバをPM1、PM2、PM3、PM4で4個提供されることを実施例で説明するが、工程チャンバの個数は設計レイアウトによって適切に設定されることができる。
【0048】
マイクロ波ジェネレーター500はマイクロ波を生成する。マイクロ波ジェネレーター500は10kW以上の高出力マイクロ波ジェネレーターである。マイクロ波ジェネレーター500はハイパワーパルス(High power pulse)を出力する。
【0049】
導波管600は複数個の工程チャンバとマイクロ波ジェネレーター500を連結する。導波管600は主導波管610、620と枝導波管630を含む。枝導波管630は導波管620で分岐された導波管である。枝導波管630は工程チャンバに対応される個数で提供される。導波管600はマイクロ波ジェネレーター500から生成されたマイクロ波を工程チャンバに案内する案内路を形成する。主導波管610、620の一側はマイクロ波ジェネレーター500と連結され、延長されながら複数個の枝導波管630と連結される。枝導波管630は複数個が提供され、それぞれの枝導波管630はそれぞれの工程チャンバと連結される。実施例において、第1枝導波管631の一側は主導波管610、620と、他側は第1工程チャンバ(PM1)と連結される。第2枝導波管632の一側は主導波管610、620と、他側は第2工程チャンバ(PM2)と連結される。第3枝導波管633の一側は主導波管610、620と、他側は第3工程チャンバ(PM3)と連結される。第4枝導波管634の一側は主導波管610、620と、他側は第4工程チャンバ(PM4)と連結される。
【0050】
導波管600の内部にはマイクロ波経路変更部材640が提供される。マイクロ波経路変更部材640は複数個が提供される。マイクロ波経路変更部材640はそれぞれの枝導波管630の入口に提供される。マイクロ波経路変更部材640はそれぞれの枝導波管630の入口を開閉する。実施例において、マイクロ波経路変更部材640は板部650と駆動部660を含む。板部650は板状の部材で提供されることができる。板部650はマイクロ波を伝達可能な金属素材である。板部650は導波管600と等しい素材で提供されることができる。板部650は一側が駆動部660に連結されて第1姿勢と第2姿勢との間をティルティング(tilting)可能である。駆動部660はモータで提供されることができる。駆動部660は板部650の一側に連結されて板部650が第1姿勢または第2姿勢で選択的に変更されることができるようにする。第1姿勢はマイクロ波が対応される工程チャンバに伝達されるように調節された姿勢であり、第2姿勢は前記マイクロ波を通過させるように調節された姿勢である。第1姿勢と第2姿勢はマイクロ波経路変更部材640と主導波管610、620と枝導波管630の配置関係によって変わることがある。
【0051】
以下、図3乃至図6を参照して、本発明の一実施例による基板処理装置を運用する方法を説明する。
【0052】
図3は、第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波を伝達する状態を説明する。実施例において、第1枝導波管631と主導波管620が連結される部分、すなわち、第1枝導波管631の入口631aには第1マイクロ波経路変更部材641が設置されることができる。第1マイクロ波経路変更部材641は入口631aを開閉することができる。第1マイクロ波経路変更部材641が第2姿勢で制御されて入口631aを閉鎖すれば、第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波が伝達されない。第1マイクロ波経路変更部材641が第1姿勢で制御されて入口631aを開放しても、第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波を伝達するためには後述する第2マイクロ波経路変更部材642、第3マイクロ波経路変更部材643及び第4マイクロ波経路変更部材644がそれぞれ第2姿勢で制御されてそれぞれの入口を閉鎖する方向に制御されていなければならない。
【0053】
図4は、第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波を伝達する状態を説明する。第2枝導波管632と主導波管620が連結される部分、すなわち、第2枝導波管632の入口632aには第2マイクロ波経路変更部材642が設置されることができる。第2マイクロ波経路変更部材642は入口632aを開閉することができる。第2マイクロ波経路変更部材642が第2姿勢で制御されて入口642aを閉鎖すれば、第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波が伝達されない。一方、第2マイクロ波経路変更部材642が第1姿勢で制御されて入口642aを開放すれば、第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波が伝達されることができるが、第1工程チャンバ(PM1)に行く経路は閉鎖されて第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波が伝達されない。第2マイクロ波経路変更部材642が第2姿勢で制御されて入口632aを開放しても、第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波を伝達するためには後述する第3マイクロ波経路変更部材643及び第4マイクロ波経路変更部材644がそれぞれ第2姿勢で制御されてそれぞれの入口を閉鎖する方向に制御されていなければならない。
【0054】
図5は、第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波を伝達する状態を説明する。第3枝導波管633と主導波管620が連結される部分、すなわち、第3枝導波管633の入口633aには第3マイクロ波経路変更部材643が設置されることができる。第3マイクロ波経路変更部材643は入口633aを開閉することができる。第3マイクロ波経路変更部材643が第2姿勢で制御されて入口643aを閉鎖すれば、第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波が伝達されない。一方、第3マイクロ波経路変更部材643が第1姿勢で制御されて入口643aを開放すれば、第3工程チャンバ(PM3)にでマイクロ波が伝達されることができるが、第1工程チャンバ(PM1)及び第2工程チャンバ(PM2)に行く経路は閉鎖されて第1工程チャンバ(PM1)及び第2工程チャンバ(PM2)にでマイクロ波が伝達されない。第3マイクロ波経路変更部材643が第2姿勢で制御されて入口633aを開放しても、第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波を伝達するためには後述する第4マイクロ波経路変更部材644が第2姿勢で制御されてそれぞれの入口を閉鎖する方向に制御されていなければならない。
【0055】
図6は、第4工程チャンバ(PM4)にマイクロ波を伝達する状態を説明する。第4枝導波管634と主導波管620が連結される部分、すなわち、第4枝導波管634の入口634aには第4マイクロ波経路変更部材644が設置されることができる。第4マイクロ波経路変更部材644は入口634aを開閉することができる。第4マイクロ波経路変更部材644が第2姿勢で制御されて入口643aを閉鎖すれば、第4工程チャンバ(PM4)にマイクロ波が伝達されない。一方、第4マイクロ波経路変更部材644が第1姿勢で制御されて入口644aを開放すれば、第4工程チャンバ(PM4)にマイクロ波が伝達されることができるが、第1工程チャンバ(PM1)、第2工程チャンバ(PM2)及び第3工程チャンバ(PM3)に行く経路は閉鎖されて第1工程チャンバ(PM1)、第2工程チャンバ(PM2)及び第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波が伝達されない。
【0056】
図7は、本発明の一実施例による基板処理装置の運用方法を時間流れによって説明するフローチャートである。
【0057】
一実施例によれば、基板処理装置は制御機(図示せず)によって制御される。図示されなかった制御機は基板処理装置1000の全体動作を制御することができる。制御機(図示せず)はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むことができる。CPUはこれらの記憶領域に記憶された各種レシピによって、エッチング、成膜、加熱処理などの所望する処理を実行する。
【0058】
実施例において、第1工程は膜質のモディフィケーション(modification)工程であることがある。モディフィケーション(modification)工程は基板にケミカルを供給するか、または工程ガスからプラズマを発生させて処理するなどの工程であることがある。実施例において、工程ガスをプラズマに発生させるエネルギーはマイクロ波であることがある。マイクロ波はマイクロ波ジェネレーター500によって発生されて導波管600を通じて選択された工程チャンバ260に伝達されたものであることがある。図面で説明しなかったが、第1工程でマイクロ波を利用することができる。第2工程はパージ工程であることがある。第3工程は加熱工程であることがある。加熱工程で基板(W)を加熱するエネルギーはマイクロであることがある。マイクロ波はマイクロ波ジェネレーター500によって発生されて導波管600を通じて選択された工程チャンバ260に伝達したものであることがある。第4工程はパージ工程であることがある。第3工程に比べて第1工程、第2工程、第4工程は相対的に長い時間の間遂行されることができる。一例で、第3工程である加熱工程は数マイクロ秒乃至数秒の間行われることであり、数マイクロ秒乃至数秒の間基板(W)をマイクロ波に露出させて実行することができる。
【0059】
説明の便宜のために、第3工程(請求項で第1工程に対応される)にマイクロ波が利用される場合を説明する。制御機(図示せず)はマイクロ波経路変更部材640を制御する。制御機(図示せず)は第1工程及び第2工程を行った第1工程チャンバ(PM1)にマイクロ波が伝達されるように制御する。第1工程チャンバ(PM1)に第3工程が遂行されるうちに第2工程チャンバ(PM2)、第3工程チャンバ(PM3)及び第4工程チャンバ(PM)4では他の工程が遂行される。第1工程チャンバ(PM1)で第3工程の遂行が完了すれば、制御機(図示せず)はマイクロ波経路変更部材640を制御し、第2工程チャンバ(PM2)にマイクロ波が伝達されるように制御する(S1)。基板(W)をヒーティングするためにマイクロ波を利用する場合において、基板(W)をヒーティングする間にマイクロジェネレーター500をパワーオン(Power on)し、基板(W)をクーリングするなど、例示的に前述した第1工程、第2工程、第4工程のような工程を遂行する時はマイクロジェネレーター500がパワーオフ(Power off)状態で相当時間維持される。本発明の実施例によれば、一つのマイクロ波ジェネレーター500が第1工程チャンバ乃至第4工程チャンバ(PM1、PM2、PM3、PM4)のような複数個の工程チャンバにマイクロ波を供給することができるので、マイクロ波ジェネレーター500の利用効率が高い。
【0060】
第2工程チャンバ(PM2)に第3工程が遂行されるうちに第1工程チャンバ(PM1)、第3工程チャンバ(PM3)及び第4工程チャンバ(PM4)では他の工程が遂行される。第2工程チャンバ(PM2)で第3工程の遂行が完了すれば、制御機(図示せず)はマイクロ波経路変更部材640を制御し、第3工程チャンバ(PM3)にマイクロ波が伝達されるように制御する(S2)。
【0061】
同じく、第3工程チャンバ(PM3)に第3工程が遂行されるうちに第1工程チャンバ(PM1)、第2工程チャンバ(PM2)及び第4工程チャンバ(PM4)では他の工程が遂行される。第3工程チャンバ(PM3)で第3工程遂行が完了すれば、制御機(図示せず)はマイクロ波経路変更部材640を制御し、第4工程チャンバ(PM4)にマイクロ波が伝達されるように制御する(S3)。
【0062】
また、第4工程チャンバ(PM4)に第3工程が遂行されるうちに第1工程チャンバ(PM1)、第2工程チャンバ(PM2)及び第3工程チャンバ(PM3)では他の工程が遂行される。第4工程チャンバ(PM4)で第3工程の遂行が完了すれば、制御機(図示せず)はマイクロ波経路変更部材640を制御し、再び第1工程チャンバ(PM4)にマイクロ波が伝達されるように制御する。または、図示しなかった実施例として、導波管に第5工程チャンバ(PM5)をさらに連結し、第5工程チャンバ(PM5、図1参照)にマイクロ波を伝達する。
【0063】
前述して説明したところのように、それぞれの工程チャンバ(PM1、PM2、PM3、PM4)はお互いに相異な時間に第3工程を遂行する。そして、導波管600の内部に提供されたマイクロ波経路変更部材640によって経路を変更しながらそれぞれの工程チャンバ(PM1、PM2、PM3、PM4)にマイクロ波の印加を受けてマイクロ波を利用する工程を遂行することができる。
【0064】
前述した実施例によれば、一つのマイクロ波ジェネレーター500を利用していろいろな工程チャンバにマイクロ波を供給することができることによって、マイクロ波ジェネレーター500の利用効率が高くて、複数個の工程チャンバに対応して複数個のマイクロ波ジェネレーターを設ける必要がないので、高価のマイクロ波ジェネレーターの使用を節約することができるし、フットプリントまで減少することができる。
【0065】
以上の実施例らは本発明の理解を助けるために提示されたものであり、本発明の範囲を制限しないし、これから多様な変形可能な実施例なども本発明の範囲に属するものであることを理解しなければならない。本発明で提供される図面は本発明の最適の実施例を図示したものに過ぎない。本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないはずであるし、本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の文言的記載その自体で限定されるものではなく、実質的には技術的価値が均等な範疇の発明まで及ぶものであることを理解しなければならない。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7